Forever Young / Jacob Young
Forever Young / Jacob Young
先日、庭のブナの葉っぱが開いて若々しい色合いの庭になったと言いましたが、今は利休梅の白が天国への階段のようです。ちょっと、強風なので心配。。
ノルウェーのギタリスト、ヤコブ・ヤングは、2002年に「Evening Falls / Jacob Young」でECMデビュー。暖かな音色だけどひんやりとほの暗いイメージ。お国の大先輩とのデュオWhere Flamingos Fly / Karin Krog /Jacob Youngでは、その暖かさをフル活用した叙情的で歌心ある演奏。彼のギターも楽しみだけど、共演者も毎回大変にツボであります。その彼の新譜が7年ぶりにでたらしいのだけど。。
これは、凄いですよ、、なななんと、ポーランドのマルチン・ボシレフスキ トリオが丸ごと参加!あの巨匠Tomasz Stankoが彼をアルバムに参加させたアルバムを聴いたときに、スタンコさまのアルバムの色彩が変わったと思ったのを覚えてます。
全曲10曲、ヤコブ・ヤングのオリジナル
オープナーI Lost My Heart To You。透明感あって瑞々しいピアノではじまり、水面に広がる波紋のように優しくギター加わり、北欧らしいざっくりした感じのサックスが加わる。優しさと愛に溢れてる…。スイートなギターのアルペジオ心を揺さぶる。ざっくりとゆったりとサックスが歌う。淡い柔らかな色合い。ビタースイートな味わい Therese’s Gate。繊細なマルチントリオのバッキング。浮遊感あるポップな感触、親しみやすいメロディBounce。時折前にでてくるピアノのはっとする美しさ。PMGの郷愁に似た感覚を持つWe Were Dancing。テクニカルだけど軽やかに歌い上げる。ベースソロも柔らかで素敵。
異国情調を感じるフレーズを繰り返しながら息のあった演奏をみせるSofia’s Dance。マルチンのソロはスリリングだけど美しさも兼ね備えていてすばらしい。
ギターとサックスのユニゾンで素朴な感覚の Comeback Girl。
中近東の色合いを滲ませながらドラマチックに展開する1970。強い意志を感じるBeautyもドラムの活躍、ピアノの選び抜かれた音に聞き惚れる。サックスの存在感をトリオで盛り上げる。
ギターからはじまるTime Changes。高速緻密なギタープレイにも音の魔術師マルチンのピアノは決してかぶることなく、サウンドをつむじあげて行く。
終演はそのギターとピアノの金銀二本のラインが美しく進んで行くエキサイティングなギタープレイもあるMy Brother 。。
う〜ん、、このメロディの懐かしさ。。(^-^)
北欧はノルウェーの2人、ポーランドの3人。
ノルウェーでもなく、ポーランドでもなく、彼らの心の中のサウンドでした。
いろんな風景が観えましたよ。
もともと、暖かい音色でがっつり弾いても歌心も浮遊感もあって好きなギターなのですが、マルチン・ボシレフスキ トリオ投入でその世界がますます繊細な色付けとなっています。
そして、自然の息吹を感じるサックス!うーん、恋する人たち、恋を忘れそうな人たちにどうぞ♪
1. I Lost My Heart To You
2. Therese’s Gate
3. Bounce
4. We Were Dancing
5. Sofia’s Dance
6. Comeback Girl
7. 1970
8. Beauty
9. Time Changes
10. My Brother
Jacob Young (g)
Trygve Seim (ts,ss)
Marcin Wasilewski (p)
Slawomir Kurkiewicz (b)
Michal Miskiewicz (ds)
ゴールデンウィークって、NHKでは御法度らしい。。です。。
ということで、大型連休をいかがお過ごしですか?
わたしは、草取りにしてたら腰痛復活。。(ノ∀`) アチャー
んじゃ、退散♪
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Suzuckさん,こんばんは。あっという間にGWも終わろうとしています。はぁ~。
それはさておき,このアルバム,いいですねぇ。Jacob YoungとMarcin Wasilewskiトリオってどうなのよと思いましたが,フォーク的なところも聞かせて,いい感じのコンビネーションを示していたように思います。Wasilewskiトリオから想像させる清冽さとはイメージが異なりますが,これは非常によかったです。なぜか昔のECMをちょっと思い出してしまいました。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年5月 5日 (月) 23時02分
曲数が10曲と多かったので、出だしのイメージでCDコメントを書きはじめたら、曲ごとに変わって行って、文章も聴きながら書き直しの連続でした。無理してでも曲ごとの感想を書いていけばよかったかな、と思いますが、それでもトータルで、ああ、1枚のアルバムを聴いたなあ、という気にさせてくれます。なかなかいいアルバムでした。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2014年5月 8日 (木) 17時11分
閣下、、
正直、久しぶりにマルチンあれこれ聴き直しちゃったのですが、
やっぱ、ええですねえ。。
あの変顔に近い恐ろしい表情がまったく想像できまへん。。
と、このアルバムはヤコブヤングの造り上げた世界なのですが、
まったく違和感なく手となり足となり。。
やっぱ、スタンコさまがお気に召しただけありまするね。
おそくなりましたがm(_ _)m、とらばいたしまする♪
投稿: Suzuck | 2014年5月13日 (火) 22時51分
910さま、、
演奏も良いのですが、曲も良いですよね。
しかも、10曲彼のオリジナルってことで、、それもすばらしいなあ、、って、思います。
以前のアルバムも なんだか、人肌な暖かさや親しみやすさを感じましたが、、
今回は、もっと顕著な感じですよね。
わたしも良いアルバムだと素直に思いました。
対応が遅くなりましたがm(_ _)m、、ログインできたんで(^-^; とらばいたしますね。
投稿: Suzuck | 2014年5月13日 (火) 23時02分
こんにちは〜
とても聴いていてリラックスできる心地好いアルバムでした♪
稲妻のジャケのイメージとは違う 明るい感じもしました(^-^)
ヤコブ・ヤング、初めて聴きましたが とても良かった〜
ジャケの中の髭のお方は誰なのかな!?
トラバ代わりにURL貼らせてください♪
http://blog.goo.ne.jp/tm-0117/e/9ceb196394fbacd24faafbe121ac1c72
投稿: Marlin | 2014年5月19日 (月) 10時11分
Marlinさま、、
爽やかな一枚がゲットできてよかったね!
わたしは休息日の一枚だとおもってます。
お尋ねされた 3枚それぞれ ホッとする時間を感じます。
ヤコブのギターもマルチンも絵画の中にいるようですよね。
おひげのおかたはサックスのおかただとおもいます。
写真は向かって左手から CDに記載された順番だとおもいます!
トラバいたしますね!
ありがとうございました。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2014年5月21日 (水) 06時30分