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音楽で拡がる輪

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2014年3月15日 (土)

Mehliana: Taming The Dragon / Brad Mehldau & Mark Guiliana

Mehliana

「人の年齢は、右上がりの線で考えるのではなく樹の年輪のように考える。」
そうすると、いくつになっても自分の中に「子どもの自分」の存在に説明がつくそです。
ありがたくその説を受け入れます。はい。
小学生の時、同級生の年の離れたお兄さんが持ってたジェフベックのアルバムを聴いて以来、、ロックギター大好きなわたし。。
大人すぎる女子になって、端正&華麗なピアノトリオ等も聴くようにもなった今日この頃ですが、未だ痺れるような感覚の電気音に弱いわたしです。。

メルドーの新譜が、ドラムとのデュオと噂を聞いてから長らくたちました。
デュオ好きなわたしがポチらないはずはございません。
なにせ、、メルドーとわたしの間にあった深遠なる溝は近年埋まりつつありますし。
ジャズ友が教えてくれたプロモ的な?動画をみたときには心臓が止まるほどびっくりしました。
え?めちゃかっこ良かったからです。

でも、リリースされると賛否両論。問題作なんだって。
「ジャズ界の暴君メルドー」って、感じですか。笑
届いてすぐに聴きまして、1聴で痺れちゃってここまで毎日必ずかけたんだけど。。
良いとの評価をしてる方も、「飽きるかも」とか、「すぐにお腹がいっぱいになっちゃうね」とか、、なかなか、厳しい評価。
メルドーがする事ではない、って、ご意見もあります。メルドーを狭義の意味でジャズピアニストって、とらえると、そういう事になるのかもしれませんが、わたし的にはここでの彼のポジションはキーボーディストって、感じ。
で、使用楽器をみるればあきらかなのですが、エレクトリックなデュオなんですわ。
メルドーは、もともと、ロックやシンガーソングライターの曲を自身のアルバムで取り上げ、それがまたツボにはまる人だったのですが、ジャズリスナーにもそのくらいは受け入れられていたのですが。。それは、ジャズ的語法で演奏していたからだかもしれません。。

今回は、ロック、プログレよりで2人ですが、音の重なりは四つ(二本の腕×2人)が基本な感じ。汗
多重録音すれば、もっと、厚い重なりもかのうだったのだとおもいますが、910さまをはじめ皆様の動画研究で(笑)たぶん、キーボード間の同期はあっても基本一発どり。
もともとメルドーの左右別人格の完璧さは有名ですが、ジュリアナも千手観音で聖徳太子の様相です。一見、長く生きてる人間には(笑)サウンド的には斬新さ新鮮さはないかのしれませんが、これそのままライブが可能ってことは演奏的には恐ろしく革新的な感じです。機械もですが人間も進歩するんですね。。

一曲目のタイトル今日からヴォイスが入って近未来SF映画風な設定に痺れます。
トワイライトゾーン、未知との遭遇だ。続く、Luxeも疾走感あふれています。ひたすら繰り返されるフレーズは無機的だけどスリリング。
冒頭のピアノ演奏が終わったとことからお腹のそこからぞくぞくしちゃうのがYou Can't Go Back Now。めちゃ素敵すぎる。
メルドーらしい旋律に身体が揺れるThe Dreamer。
美しいメロディ、渦巻く切なさ、Elegy for Amelia E. スペースオペラの挿入歌って感じ。
夢想空間Sleeping Giant。洗練された黒っぽさ。
心を遠くに持って行く懐かしさHungry Ghost。
キッチュでポップおしゃれ感満載Gainsbourg。
改めてジュリアナのドラムのかっこよさを痛感するJust Call Me Nige。
キーボーディストとしてのメルドー全開Sassyassed Sassafrass♪
2人のおいかけっこに聴こえて来るSwimming。
終演はまさにトワイライトゾーンLondon Gloaming。。


て、戯言的感想でした。
ジャケット含めてちょっとサイケなエレクトリックサウンド(サイケって死語??)って感じ。サイケデリックミュージックって感じです。(そんな言葉があるのかな。。)
物語というより、、SF風近未来宇宙的世界でみえる風景をならべてみた感じ。
エレクトリックサウンドのショーケースみたいなので一曲ごとに毛色は違うのですが、なんの抵抗もなくスムースに繋がっていきます。一つ一つ物語があるというかんじより、次々に移り変わる風景を並べた感じ近いとおもいました。。
純真無垢なジャズファンにはおすすめはいたしませんが、ロック、プログレあたりからジャズに至みたいな方々にはオッケーなきがします。
音楽的な目新しさでいったらVijay Iyer / Mike Laddの「Holding It Down: The Veterans' Dreams Project」かもしれません。
でも、このアルバムは文句なく「かっこいい&気持ちいい」とおもいました♪
しかし、ブログにあるカテゴリー的には無分類でございます。

1.Taming the Dragon
2.Luxe
3.You Can't Go Back Now
4.The Dreamer
5.Elegy for Amelia E.
6.Sleeping Giant
7.Hungry Ghost
8.Gainsbourg
9.Just Call Me Nige
10.Sassyassed Sassafrass
11.Swimming
12.London Gloaming

Brad Mehldau (synth, fender rhodes, p, spoken voice, "AHH"vocals)
Mark Guiliana (ds,electronics)

これは、DVDがでたら買いたいとおもいます。
聴きすぎたせいなのか、不良品だったのか、、4.5曲目あたりで我が家のプレイヤーはリピートで前に進まなくなったりします。なんと、暫く気がつかなかったというくらいスムースです。笑

これも、デュオなんだよね。。と、深く頷きながら。。

El retratador/林正樹 ℗ 西嶋徹 (b)

にもはまっています。美しい事この上ない。。心あらわれます。。。

んじゃ、退散♪

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コメント

Suzuckさん,続けてこんばんは。このアルバムはBrad Mehldauというミュージシャンに対する「踏み絵」だと思っています。Suzuckさんのようなオープン・マインドな方には全然OKでしょう。一方,世の中に少なからず存在する偏屈なジャズ・ファンには受け容れ難いものなんだと思います。だから賛否両論は当然と言えば当然です。

ですが,Brad Mehldauという人のキャリアを見てみれば,彼がコンベンショナルなピアノ・トリオというスタイルを中心としながらも,彼が取り上げるSoundgardenやRadioheadのようなレパートリーや,クラシックもロックも軽々と境界線を飛び越える彼の「課外活動」を見ていれば,ジャズという枠だけで捉えるべきではないことは明らかです。よって,私からすれば「メルドーを狭義の意味でジャズピアニストって、とらえる」ことはありえませんので,Suzuckさんのおっしゃる通り「キーボーディストって、感じ」でいいんだと思います。

あらゆる意味で,私はこういう音楽も彼の活動においては必要なものだったと思っています。ただ,こうした音楽はライブ感覚が重要な気がしますので,できることなら彼らのライブは見てみたいと思います。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

Suzuckさま

こんばんは。
私はこの手の音楽は好きです。
好きなだけに評価を厳しくせざるを得ない部分がありました。
どのように演奏しているかをさておくとすれば、
サウンドの新鮮味に少々欠けるので評価がいまひとつでなのです。
まあこれをライブでやれるのは凄いと思いますし、
いっそのことライブアルバムとして出してもらえれば評価も変わったと思います。
メルドーがこの手の音楽が好きだということはよく分かりました。
Suzuckさまの色々な評価に対する冷静な分析、おっしゃるとおりだと思います。
トラバありがとうございました。
私もトラバさせていただきます。

Suzuckさん、こんばんは。
他のロックミュージックと同じく通勤時に聞いてますが、スペイシーな空気が充満しているせいか、下界(?)の雑音をシャットアウトできて心地よいです。
この作品の中で、ほんのちょっとピアノのフレーズが入ってくると、やっぱりこっちも聞きたいと感じてしまいますけどね。
こんどのブログ環境はトラバがいまひとつなので、リンクを貼らせて頂きます。
http://musicpromenade.blogspot.jp/2014/03/brad-mehldau-mark-guiliana-mehliana.html

閣下、、
わたしがオープンマインドであるというのは、、ありがたいお言葉なのですが、、
単純に聴いて来た音楽と それと、ブラッドメルドーに期待するものの違いのような気がします。

現実的に、やっぱ、ピアノ音を聴くとほっとしますから。
で、「狭義の意味でのジャズピアニスト」としての存在感と力もすごいので、ここにこだわりたくなる理由もわかりますよね。

でも、これでライブに来たらいきたいとおもいます。笑

いっきさま、、

いっきさまの曲解説、、リンク張ってしまいたいほど、おもしろかったです。

すごく若い人には、、このサウンドは新鮮なんでしょうか?私たちのまわりには、、昔からこういう音楽も聴いてる人が多いので。。。
冷静さは、、まったくなく、痺れまくっていたわたしです。
ブログにあげて、呪縛から解放されましたが。。

トラバしたままですみません。あとで、コメントいきますね。

とっつぁんさま、、

やっぱり、カテゴライズするとロックですよね。笑
で、適度なスカスカ感(昔的な時代感?)が気持ちいいですよね。
超絶技巧で癖のある饒舌な音楽なんだけど、緻密な「機械的」なサウンドとは違いますものね。
人の匂いのするエレクトリック サウンド。。。

新しいブログ、、そうなんです。トラバもコメントも、、わたしの環境からだととてもやりにくくなちゃったんです。でも、、あとで、がんばってコメントとらばに行きます。

いつもは1回聴きながらそのままブログにあげてしまうのですが、これはいわゆるロック的な要素とライヴとの絡みなど、あとからYouTubeを観たのとで新たな発見があったりと、自分の評価が二転三転してしまったアルバムでした。で、アルバムコメントも、追記が複数になってしまい...。

視覚的に見てみるとかなりスゴいことをやっていて、相変わらずの右手左手バラバラ状態に狂喜しました。いっそのことDVDでライヴの演奏が出てくれないかなあ、なんてことを考えてしまいます。

TBさせていただきます。

こちらからもTBさせていただきます。
本作はメルドーだけではなく、ジュリアナのドラミングも滅茶苦茶カッコよかったです。
1曲1曲の演奏には全然違和感がないし、というかむしろ好きな部類なのですが、お遊び的な要素があるのに加えて、この手の音楽をデュオでやるのにはやはり限界があると思うので、トータル72分が異様に長く感じてしまいました。
CDを聴く前に、見どころが満載のYouTube動画を観てしまったのも、本作がイマイチに感じられた要因なのかもしれません。

910さま、、

普段あまりDVDに関心を示さないわたしですが。。
(DVDって、飽きがはやくない?)
これもDVDを観てみたいと思いました。

いろいろな意見があって、こりゃ健全だなーとおもっていたのですが。。
よーく、考えると そうでもない気がしてきたのです。
音楽って、面白いですね。

ナリーさま、、

ジュリアナ、凄いですよね。
ドラムも 秒速で進化しているきがします。
こういうビートを送り続けて、、
普通ならハイライトみたいな部分が、いとも簡単にキープできちゃって。。
おまけに、相手があって。。呼応し合うだもん。。

動画はかな期待をたかめましたよね。
罪なものとなりましたね。^_^;

これは文句なく楽しい、と思って聴いています。
なんかね、現代音楽とビートが効いた音楽のミックスのような快楽。
メルドーって何となくスワリの悪い奏者なんだけど、ボクのなかで聴き所が固まりました。

この作品は、ガッツリ楽しませてもらいました。
皆さん書いている通り、1回映像を見てから聴くと印象が変わってきます。
映像作って1回見れば充分なことが多いのでアレですが、1回見ることで印象は強く残るんでしょう。

「カテゴリー的には無分類」にしたというのも、ある意味suzuckさんの主張なんだろうなと
思った次第であります。
と、話題にことかかないのも、問題作であるがゆえなんでしょう。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。


kenさま、、

わたしも気持ちいいとおもってます。
でも、、かっこいいって感じの方が大きくて、ノリノリだよなー、って、感じなのです。
いずれにしても、メルドーは彼のピアノのスタイル同様に一筋縄ではいきませんよね。

新潟は、遠かったですね。
懲りずに、また、どうぞ。笑

oza。さま、、

音楽の形態?って、考えるとロック、プログレ、、
そんな感じだと思うのが、素直なところなのかなぁ。。
と。。

でも、、動画や2人の四つに組んだ呼応の様子は、、
わたしもジャズの精神だよなーって、思います。
どっちかに きめなくても(つうか、決められない ^_^;) いいかしら?
って、くらいの優柔不断な感じなのでした。

皆さまのような はっきりした意思表示できまいのが。。
わたし的には歯痒いのであります。^_^;

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