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音楽で拡がる輪

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2014年3月 7日 (金)

Dance Without Answer / Norma Winstone

Dance_without_answer

春になるんだな、って、思っていたのに朝目が覚めると一面雪景色だったりいたします。
びっくりですよね。。でも、春と冬の駆け引きは、既に勝負は誰もがご存知。笑
柔らかな陽射しは心を解放して行きます。

イギリスを代表するシンガーNorma Winstone、ドイツのリード奏者Klaus Gesing、イタリアのピアニストGlauco Venierのトリオ。勘違いしていて入手がちょこっと遅くなりましたが新録でした。閣下と910さまのブログアップみてびっくりした。どうも、ありがと♪
ピアノの曲に彼女が歌詞をつけた曲などのほかに、カヴァー曲がニック・ドレイク、トム・ウェイツ、マドンナ、フレッド・ニールのうわさの男まであるロック&ポップ路線から、デイヴ・グルーシン、ラルフ・タウナー等と幅広く興味深い選曲。ヴェニエルとゲジング

オープナーDance Without Answerは、ゲジング曲でノーマ詩。バスクラとピアノが空気を造りノーマが登場。ノーマと言えばそのスキャットが有名だけど詩の朗読のような情感がこもった表現力にいっきに引き込まれる。カエターノで名高いCucurrucucu Palomaも彼女の作詞。たんたんとしたピアノと霧笛のような響きのバスクラがとても効果的。トラディショナルのような調べを感じるHigh Placesもゲジング曲でノーマ詩。エモーショナル。
Ator Ator; Live to Tellはトラディショナルの詩にヴェニエルが曲を。テンポよく器楽的なヴォイシングで三人で独自な世界。
マドンナのLive to Tellはバスクラの深みとともに胸の奥深く沈む。美しすぎるグルーシンのIt Might Be You( トッツィーのテーマ) が切ない…。
ニック・ドレイクTime of No Replyも艶あるソプラノと透明なピアノの寄りそいで時を忘れる名演。トム・ウェイツのSan Diego Serenadeも悲哀に満ちていながらノーマの透明な声に彼女の世界。ここまで、文句がある人います?って、そんな感じの美意識の高い世界。
そこに、タウナーの曲A Breath Awayにノーマの詩。ため息しかでないです。この曲はわたしはJohnny Smithのソロできいてみたいのだな。。
セサミでカエルちゃんがしみじみ歌うBein' Green。人生は前に向いて歩かなくちゃね。
再び、ゲジング&ノーマで異国情緒の漂うSlow Fox。
終演はフレッド・ニール作詞作曲、映画「真夜中のカーボーイ」で有名になったEverybody's Talkin'。これもまたお見事としかいいようのないノーマの世界。

1941年生まれとは信じられないノーマの声の美しさと正確なヴォイスコントロールにには脱帽。
そして、彼女が織りなす様々な世界はヴェニエルとゲジングの2人の協力なしでは絶対あり得ない独自の世界です。ライブに行ってたら「ブラボー」って、言っちゃうぞ。。きっと。
全体に落ち着いて雰囲気で温度は低め。雪景色も似合いますが、氷の世界ではなくて春先にふるなごり雪くらいの温度感があるとおもいます。

それぞれの原曲というかオリジナルヴァージョンを知ってる人は、この選曲に戸惑うかもしれないのですが、すべて彼女たちの美学に貫かれているので、まったく違和感なく進んで行きます。
ジャズファンでなくても、音楽好きならばとても楽しめるアルバムでした。

1.Dance Without Answer
2.Cucurrucucu Paloma
3.High Places
4.Gust Da Essi Viva
5.Ator Ator
6.Live to Tell
7.It Might Be You
8.Time of No Reply
9.San Diego Serenade
10.A Breath Away
11.Bein' Green
12.Slow Fox
13.Everybody's Talkin'

Norma Winstone (voice)
Klaus Gesing (b-cl,ss)
Glauco Venier (p)

一歩一歩、、そして、一歩。春がみえてきましたね。
トリオッのライブはとても楽しかったです。
新しいアルバムは「賛美歌」をモチーフにするんだとか??
え?クリスマスですか!!とは、叫びませんでした。笑
もう、新潟ジャズ界の重鎮が集結したそれはそれは濃い空間だったのです。
セッションが始まったら、すごかったのにね。

んじゃ、退散♪

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JAZZ」カテゴリの記事

コメント

既成曲がけっこうあるこのアルバムですが、私、原曲を知らないものが多く、それとの比較ができればより楽しめるんじゃないかなあ、と思いました。でも、マイペースぶりが伝わってくるサウンドなので、これはこれで面白いと思いましたです。

3月は末近くにNew Series含めてECMが5枚ほど出るようです。楽しみでもあり、そんなに出るの?と思ってみたり。最近も3枚届きましたし。

TBさせていただきます。

910さま、、

既成曲を知らなくて、ぜんぜんオッケーですよね。
むしろ知らない方がいいかもとも思いました。
人生は山あり谷ありだけど、たんたんと頑張るしかないとおもうにですが。。
そんな気分に自然となるアルバムでした。

とらばありがとございました。

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございました。

Norma Winstoneっていろいろなことやってますけど,このメンツはなかなかいいですねぇ。既成曲を自分の色に染める術は実に見事と思いました。こんなのを聞かされてしまうと,過去のこのメンツによるアルバムが気になって,気になって...。でも最近,あんまり新譜も買ってないんで,そのうちゲットしようかなぁなんて思っています。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

閣下、、

わたしは、ちゃあんとリリース情報の把握ができてなかったので、、
お2人のおかげで助かりました。
内容は、わたしが☆をつけていたらば五つ星かもしれません。
カエルちゃんだって、大喜びしてると思います。笑

ストーンズもいいけど、フレズが羨ましすぎます。
脱走できそうだったのですが、帰りに自信がなくてあきらめました。
どうもありがとうございました。

Norma Winstone 来日公演が決まりました。9月です。ご案内まで。

http://invs.exblog.jp/22202323/

invsさま、、
いつも、素晴らしいアーティストの招聘を本当にありがとうございます。

ノーマさまは、

9月5日(金)19:30 open 20:00 start 新宿 Pit Inn
9月6日(土)19:30 open 20:00 start 新宿 Pit Inn
両公演とも
前売 9,500円 当日 10,580円  drink 込 入場時整理番号付

Norma Winstone - vocal
Glauco Venier - piano
Klaus Gesing - sax/ bass clarinet

この二日間だけなのですよね?
またとない機会なので ぜひ参加したいところなのですが・・・、、。
少し、難しいようです。友だちが参加すると言っておりました。
盛況でありますように。

invsさまには、違うアーティストのライブでお会いできるかもしれません。
お忙しいところ、ありがとうございました。

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