Prism / Dave Holland
例年以上に、師走なのにクリスマスソングに浸りきれない。(ちょう。。戯言。。)
既に、年間ベストが決まりつつある時季なのに、ブログアップしてないCDが山ほどある。。(一応、聴いてあります)
って、弁解無用で手短に。(笑)
ホランド閣下の「Extensions」で、私のハートをぶち抜いたユーバンクス兄弟のお兄ちゃんが帰ってきました。彼の精鋭隊には、弟のロビンさまをはじめ、、マイダーリンのクリポタやらサーシャさまやら、めくるめく音楽的マッスルな方々がそろっているのですが、、わたくし的には、ユーバンクス兄ちゃんの復帰祝いのような、、えらく好みで豪華な布陣です。(クリポタいないけどさ。。)
曲は、メンバーみんなで持ち寄りです。
1曲目のユーバンクス作The Watcherから、おどろおどろしいロック調な豪腕サウンド容赦なく繰り広げられている。ドスの効いたホランド閣下のベース、常時戦闘態勢のハーランド、暗くうねるティーボーン、そしてその密度の濃い空間を縦横無尽にドライブするユーバンクス。頭が痛くなるくらい、、めちゃ、痺れる。
ユーバンクスのギターが黒くうねるThe Empty Chair。肝のすわっホランド節、かっこいい。ティーボーンが創りだすフリーの空間刺激的なSpirals。心身ともに壊れそうな気分。ハーランドとともに明るく失踪するChoir、哀愁を感じるThe Color of Iris、ミステリアスな空間に詰められた歪んだサウンドA New Day。
ベースソロではじまるThe True Meaning of Determination。常にスリリングな感じで集中してる。歪んだ響きが美しく感じるEvolution。雑音の一歩手前的な部分もあって、気分は追い込まれていく。
終演Breatheは、狂気をはらんだティーボーンの怖いほど透徹な美しいピアノから。。
オープナーからこれでもかと続いた強面のサウンドを忘れさせてしまいそうになるほど、、静で柔らかな演奏。鎮静作用を狙ったとは思えないけど、いい塩梅かもしれません。。
変拍子が当たり前のような楽曲で、とどまるところを知らない激しく攻撃的なサウンド。ホーンが入らず、コード楽器二つで、密度高い凶悪で強気なサウンド。マッスルな一団でした。。
彼らが一丸となったときの音圧はお腹にかなり、、きますです。
年末は、師走の忙しいときにかけちゃいけない気がします・・。。
1. The Watcher
2. The Empty Chair (For Clare)
3. Spirals
4. Choir
5. The Color of Iris
6. A New Day
7. The True Meaning of Determination
8. Evolution
9. Breathe
Dave Holland (b)
Kevin Eubanks (g)
Craig Taborn (p, fender rhodes)
Eric Harland (ds)
で、、実はユーバンクス兄ちゃんは、兄弟も参加してる
The Messenger / Kevin Eubanks
って、今年出してます。
ここでも、お久しぶりのブランクはまったく感じさせない、バリバリの早弾きで圧巻でござった。。
うむ。。今後の展開がたのしみだす。
と、師走の駆け込みって、感じで、、すみません。。
んじゃ、退散♪
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Dave Holland Prism のCDアルバムがようやくリリースされました。
2012年9月に、中年音楽狂さんのblogで紹介され、どうにか音源を聴くことができ(当時、youtubeでも演奏は聴けた)、ぶっ飛んだ経緯があります。
その時の記事がコレ(http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2012/09/dave-hollandpri.html)
その後、いくつか断片的な音源は聴いていたのですが、早く正規盤CDでの演奏を聴きたいと切望していた..... [続きを読む]
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続けてこんにちは。
私もそろそろ今年のベスト盤を考えなければならないのですが,本作も候補に入ってくるだろうなぁなんて思っています。いずれにしても,ブート音源で高まっていた期待を全く裏切らないハイブラウな作品だったと思います。
やっぱりDave Hollandって凄い人ですわ。ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2013年12月14日 (土) 15時50分
閣下、、
わたしは、このアルバムの入荷のタイミングが悪すぎました。。。
ちょっとした、出荷の延期が、、ここまで、ブログアップにひびくとは。
って、それもこれも個人的な都合なんだけど。。
好きか嫌いでいわれたら、好きなんですが。。
さて、年間でどのポジションか、、って、いわれると、、わたしは悩んでしまいます。
でも、ホランド閣下を生で聴いてみたいとおもってます。はい。
投稿: Suzuck | 2013年12月16日 (月) 17時58分
実はもう今年のベスト3を選んでしまっていて、これは入ってますです。
いつもはホーンで楽しめたのに、ホーンがなくても楽しめる意外性とそのサウンドのインパクトが良かったです。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2013年12月16日 (月) 22時45分
910さま、、
そうなんですよね。
わたしも、はやく、ベスト3だけでも選ばなくては。とりあえず、そっちは、年内だったはず。。
クリポタやサーシャさま、そして、ロビンさま、、わたしの大好きな方々がいないのですが、やっぱ、ここははずせませんよね。ホランド閣下は、、やはり、凄腕ですね。
投稿: Suzuck | 2013年12月17日 (火) 17時42分
こんばんは。
この忙しい年の瀬にコメントさせていただきます。
ホーン抜きは意外でした。
このメンバーですからガッツリジャズをやってくれていて満足です。
カッコいいアルバムですよね。
私には意外と聴きやすく、現代性少々後退かなという印象でした。
ケヴィン・ユーバンクスを久々に聴いてこんなにロックっぽかったかなとも思いました。
《A New Day》、ミステリアスですかね~。そう言われるとそんな感じかも。
私はこの曲が大好きです。メセニーっぽく感じたんです?
トラバさせていただきます。
投稿: いっき | 2013年12月30日 (月) 20時38分
いっきさま、、
歳があけてしまいましたね。
すみません。
ホーン抜でも、ガッツりでしたね。
ホランド閣下ですからね。笑
ユーバンンクス兄ちゃんは、尖ってましたね。
つうか、ロックなサウンドを全面的におしだしていて、、びっくり。
かなり強面な印象はありましたが、ここまでロックなサウンドだったかな、って、正直ないんしょうでした。
トラバいたしますね。
今年も、よろしくお願いいたします。
投稿: Suzuck | 2014年1月 2日 (木) 19時51分
この盤は、音源聴いて正規盤のリリースを待っていたわけですが、期待通りの内容に狂喜しました。
で、私もベスト3に選んでます。
TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2014年1月 3日 (金) 07時56分
oza。さま、、
チックコリアと人気を二分しておりましたね。
このメンバーも生で聴いてみたいです。
どうも、、ありがとうございました。
投稿: Suzuck | 2014年1月 6日 (月) 17時26分