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音楽で拡がる輪

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2013年10月 5日 (土)

Trios / Carla Bley Andy Sheppard Steve Swallow

Trios

10月になってすでに一週目が終わりますね。
毎朝、目が覚めると

「今日はお天気悪いなぁ。。」

って、思ってしまう。。でもでも、違うんですね。
秋が深まって、陽の落ちるのもはやくなりましたが、
陽が昇るのも遅くなってるのでした!

秋真っ盛り。。真っ盛り。。。真っ盛り。。。。

芸術の秋、音楽の秋…沢山の新譜がでましたねぇ。
大人過ぎる秋色カーラブレイさまの新譜です。

2009年にCarla Bleyが、ECMから「Carla's Christmas Carols」をリリースしたときは、その荘厳で気品高い内容にびっくりしたわたしだった。
だってね、いつまでたっても、私の頭の中では自由奔放な妖艶な才女だったのでね。
その時も書いたんだけど、彼女の父親はピアノの先生で教会のオルガン奏者。
彼女も教会でオルガン弾いたんだそうですから・・人生っていろいろですわね。

で、今回は、正真正銘ECMからのリーダーデビューですよ。。
しかも、メンバー構成もシンプルで長い長いお付き合いのアンディ・シェパードとスティーヴ・スワロー。。
そこのあなた、スワローのエレベは嫌いだなんて、言ってられないと思いまっせ。

しっとりと落ち着いた三人の演奏、メランコリックで哀愁の漂う Utviklingssang。シェパードの牧歌的なサックスと陰影のあるカーラのピアノは感涙もの。
不思議な旋律をうねうねと進むVashkarのたんたんとした三人のやりとりはとても印象的。

と、この後の3曲は全て三部構成。
15分近い演奏ながらシチュエーションがどんどん変わって行くLes Trois Lagons。
冒頭カーラの硬質で美しいピアノにうっとりするWildlife。三人で音に対する拘りが強く、いらない音を絶対出さない結束。
終演は、メロディックなフレージングと躍動感が際立つThe Girl Who Cried Champagne。


時にスペイシーで時間がとまったようにも思える程ピタリと気持ちの重なる息の合った三位一体。
三人の即興もバランス良く加えた詩情豊かな演奏、、でも、年輪を重ねた彼女の演奏はシリアスな部分とのバランスがとても良い。
硬質で陰影あるカーラのピアノ、ジェントルで洒脱なサックス、そして公私を通じて支え合うメロディアスなベース。
全てが自作曲で、再演曲への拘りも深く、常に真摯に音楽に自分に挑戦を続けてきたカーラブレイに拍手喝采。

人生は偶然の積み重ね…ここに集う三人の語る物語は濃密ですわ。
しっとりと哀愁があり、胸に沈み込むようなピアノの音で秋を感じ、人生を想う。。。

1. Utviklingssang 
2. Vashkar 
3. Les Trois Lagons (d’apres Henri Matisse)
/ Plate XVII / Plate XVIII / Plate XIX 
4. Wildlife
Horns / Paws Without Claws / Sex with Birds 
5. The Girl Who Cried Champagne
Parts 1, 2, 3

Carla Bley (p) 
Andy Sheppard (ts,ss)
Steve Swallow (b)

そして、読書の秋でもありますね!
そんなワケで、やっと発刊時からチェックしてたのですが、出遅れて図書館で21人待ちになってしまった↓

「安部公房とわたし  山口果林」

やっと、読み始めましたよ。m(_ _)m
んじゃ、退散♪

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JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事

コメント

あ、これ、
買おうと思ってたやつ。カーラもスワローのエレベも好きですよ。

たぶんWattで過去に出した曲の再演曲じゃないかと思うのですが、それを聴いてなくても十分楽しめましたです。ECMらしいと言えばらしいし、本人たちのペースかなと思うとそうでもあるし、となかなか絶妙なバランスではないかと思います。

Wattのカーラのリーダー作の方も、時間があれば追いかけてみたいと思います。

TBさせていただきます。

Suzuckさん、ご無沙汰ですね、monakaです。
このアルバムの1曲目いいですね。
私決してスワローのエレベ嫌いではありません、(変わっているけれど)でも昔のバートンのところのアコベを検索してくだしい。ウルウルします。

同じ日にアップしたみたいですね、TBさせていただきます。

kenさま、、

>あ、これ、
>買おうと思ってたやつ。

うむ。。
ボラーニは聴いた?(笑)
でも、LP三昧をみていると、とっても気持ちいいので後回しで。
そのうちにお貸ししますよ。


>カーラもスワローのエレベも好きですよ。

相変わらず、仲良しで真摯に音楽に向き合ってますよ。
これね、コアなカーラファンの方々が聴いた方が楽しめると思いますよ。

LPででてないのかしら。。?

910さま、、

>たぶんWattで過去に出した曲の再演曲じゃないかと思うのですが、それを聴いてなくても十分楽しめましたです。

そうなんですよね。
そこは、カーラお嬢様、、キチンと新しいアレンジで挑戦されてるようですよね。

>ECMらしいと言えばらしいし、本人たちのペースかなと思うとそうでもあるし、となかなか絶妙なバランスではないかと思います。

結構、彩りもあって多彩な感じですよ。
仰る通りですね。

>Wattのカーラのリーダー作の方も、時間があれば追いかけてみたいと思います。

わ、お任せいたします。(笑)
何でも、中途半端なところがわたしの特徴たるところですから。

>TBさせていただきます。

ありがとうございます!

ブラザー最中さま、、

>Suzuckさん、ご無沙汰ですね、monakaです。

はい。
母の四十九日すませてから、、いろいろ、、小さな脳みそとノミの心臓で、、
想定外のことをどうにか、、こなしております。
皆さんのハードな生活からは比べものにならないのですが。。
年末にかけて、、ぼちぼち、自分のペースを取り戻したいと、、思ってます。

>このアルバムの1曲目いいですね。

良いですよね!!

>私決してスワローのエレベ嫌いではありません、(変わっているけれど)でも昔のバートンのところのアコベを検索してくだしい。ウルウルします。

確かに、人気ありますよね。
でも、変わってることも間違いないですよね。

そう。。なんだか、新潟ではFalling Graceブームがあったりします。
いい曲ですよね。

>同じ日にアップしたみたいですね、TBさせていただきます。

そうなんですか。気があいましたね!
で、、あっちに行ったら、あれもでて、、再びびっくりでした。

Suzuckさん,こんばんは。

いや~,これはいいですねぇ。まさしく「三位一体」ですが,Carla Bleyのピアノの美しい響きを見事に盛り立てたAndy Sheppardの功績大だと思いました。Swallowはいつも通りだと思いますが,いいバランスのトリオでした。

ここのところ,身辺がバタついておりまして,新譜の記事のアップもままなりませんが,こういうのはタイムリーに記事を書かないといかんなぁと思ってしまいました。

ということで,TBさせて頂きます。

閣下、、

>Suzuckさん,こんばんは。

はいはい。

>いや~,これはいいですねぇ。まさしく「三位一体」ですが,Carla Bleyのピアノの美しい響きを見事に盛り立てたAndy Sheppardの功績大だと思いました。Swallowはいつも通りだと思いますが,いいバランスのトリオでした。

この三人にとっては、まったく奇をてらわぬ1枚なのでしょうが、、
この絶妙な感覚は、ただならぬ感じですよねぇ。

>ここのところ,身辺がバタついておりまして,新譜の記事のアップもままなりませんが,こういうのはタイムリーに記事を書かないといかんなぁと思ってしまいました。

とはいえ、私より、ずうっと、達者にアップされてござる。

>ということで,TBさせて頂きます。

はいはい。ありがとうございました。
またまた、、週末になってしまいましたネ。

やっと届きました(格安なので)。
良かったですね。ECMのアイヒャーの存在感を感じました。
カーラが自身のレーベル以上に美しく、可愛く響き、その浮遊感に魅了されました。シェパードも良かった。旦那が邪魔って訳じゃないけど、デュオとして聴きました!

kenさま、、

>やっと届きました(格安なので)。

わたしは、今、格安使って、クリスマスをあれこれ探してる最中です。(笑)
助かりますよね。。ダウンロードより安いですよねぇ。。
って、特にクリスマスは現物がないと。。感じでなくて。

>良かったですね。ECMのアイヒャーの存在感を感じました。

うーん。これが、、ジャズって視線でみると同時期の中では格別良かったですよねぇ。
ECMって、視線だとTravel Guideだったんだけど。。
あ、、でもねぇ、わたしはWatt名義でECMからのクリスマスキャロル集もかなり良い出来だと思ってます。(笑)

>カーラが自身のレーベル以上に美しく、可愛く響き、その浮遊感に魅了されました。

本当に、カーラのピアノ良かったです。
成熟した深い音なんだけど、かわいらしさもありますよねぇ。
永遠のおねえさまかぁ。。

>シェパードも良かった。旦那が邪魔って訳じゃないけど、デュオとして聴きました!

そうなんですよ。シェパード良かったですね。
わたし、彼の作品ちゃんと聴き直せよ、って、喝入れましたです。はい。

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