Grand River Crossings: Motown & Motor City : Geri Allen
いきなり冬っ。。。そんな感じの木々の色づき。。
何処か寂しくなりがちな気持ちに喝を入れるGeri Allen。
コンテンポラリーなシーンで活躍する米国のGeri Allen。
力強さと繊細さを持ち合わせたまさに男装の麗人的ピアニスト、マダムペレ♪
あのチャールスロイドさまにも可愛がられてますよね。
クリスマスアルバムChild Is Born / Geri Allenでは、ファツィオリを存分に鳴らした躍動感あるアコースティックな厳格な演奏とエレクトリックなサウンドを効果的に使った時空を越えた幻想的な演奏でジェリ風クリスマスワールドだった。。
そんなジェリアレンがホームタウン・デトロイトとモータウンをテーマに、思い切りジュリアレワールドを展開。
腰の据わった(爆)オープナーのマイケルジャクソンのWanna Be Startin' Somethin'を聴けば彼女のこのアルバムに対する思い入れを感じるとることができると思います。
めちゃくちゃ美しいバラード仕立てのTears of a Clown、そこから繋がるスティービーワンダーのThat Girlも、メロディをいかしながらその陰影ある演奏に引きこまれます。切ないゾ。
オリジナルGrand River Crossings, Pt. 1は心の呟きのよう。
Smart SetにトランペットMarcus Belgraveをクールでスペイシーな感覚投入、ソロで柔らかなLet It Beを挟んで、彼の曲Space Odysseyに。ふと、迷子になった気分…。
気分一転、エキゾチックで疾走感あるIn Appreciation。大河の流れのようなBaby I Need Your Lovin'。ファンキーにアルトサックスDavid McMurray投入でItching In My Heart。
目覚めた朝のように爽やかにStoned Love。
再び心の呟き、そして、心の奥からのメロディのようなGrand River Crossings, Pt. 2。
シリアスにInner City Blues。秘めた意志を持ってSave the Children。
終演は、トランペットとのやりとりも快活に願いのこもったNancy Joe。。
うーーん。。
故郷に対する応援歌のように思えるけど、彼女の中で有名な曲がこんな風に鳴り響いてると思うと不思議な感じです。
相変わらず?媚びるところがなくて、凛とした厳しさもあって。。好き。
ちょっと、すすめられない気分ですの、興味ある人だけどうぞ。
1.Wanna Be Startin' Somethin'
2.Tears of a Clown
3.That Girl
4.Grand River Crossings, Pt. 1
5.Smart Set
6.Let It Be
7.Space Odyssey
8.In Appreciation
9.Baby I Need Your Lovin'
10.Itching In My Heart
11.Stoned Love
12.Grand River Crossings, Pt. 2
13.Inner City Blues
14.Save the Children
15.Nancy Joe
Geri Allen (p)
Marcus Belgrave (tp) #5,7,15
David McMurray (as) #10
今年は、行けなかった「新潟ジャズコンテスト」。
昨日だったんだな。盛大になって、会場の人の投票って言うのもあるそうです。
それって、興味津々ですよね。
んじゃ、退散♪
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いや~、Let It Beの彼女ならではのリハーモナイズが頭に残ってしまいます(笑)。でも素直な曲もあったりして、聴いていて気持ちが良かったでした。自分にソウル方面の知識がないのが、少々残念でもあったり。
確かに皆に勧められる感じではないですけど、個人的には、基本的にはソロ・ピアノで、なかなかやるなあ、と思った1枚でした。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2013年11月 2日 (土) 17時11分
910さま、、
わたしも知識不足でしたが、彼女の存在感は大好きなので。
ソロピアノなのですが、題材のせいかあまり内省的にならず楽しかったです。
クリスマスでもおもったのですが、どんな題材でも彼女の世界になってるとおもいました。
交差しましたね。(笑)
投稿: Suzuki | 2013年11月 2日 (土) 17時43分