Dusk is a Quiet Place / Mark Turner - Baptiste Trotignon
秋の持つ独特の寂しい色が心を不安定にするのでしょうか。
それとも、私の心に迷いが多すぎるのでしょうか。
フランスのピアニストBaptiste Trotignonとアメリカのサックス奏者Mark Turnerのデュオ。
2011年の4月に録音とありますね。
サックスとピアノのデュオなのですが、『A Little Simple Magic』とはまったく違う趣。
二人のオリジナルを交互に演奏するようなかたちになってます。
オープナーBoleroのターナーの枯れた味わいにトロティニョンの流麗なピアノが隙間なく音を埋めていきます。1曲の中に様々な色合いをみせ、二人の真剣勝負が窺えます。
マイナーにマイナーにものすごく丁寧に暗い色合いに染め上げるLeft hand of darkness。
回想シーンのようにフレーズを繰り返し揺らぐOnly One。
バッハの曲をターナーのオリジナルを挟んでつなげて行く4曲目、厳しく真剣な問いかけが続きます。かなりシリアスな感じ。
ゆったりと始まるWastelandも緊張感は続き、時折みる強く激しい「口調」に何処か気むずかしさも覚えます。
互いの心情を吐露するかのような重さと暗さも存在するSonnet for Stevie。
終演O do borogodo の超高反射、超高密のやりとりは圧巻。。知名度も経歴にも勝るターナーから真剣勝負を引き出したトロティニョンの才気…決してターナーに負けていません。
デュオと言え、全体にかなり重厚と言うか、重たい雰囲気が存在し、軽やかな音楽とは言いがたいと思うのですが、そのやりとりはかなり面白い。
常に自分の歌い方を忘れないサックスと饒舌で流麗なピアノとの鬩ぎ合いに胸躍る秋の1日。。
1. Bolero
2. Left hand of darkness
3. Only One
4. Von Gott will ich nicht lassen(J.S. Bach) -Winter solstice(M.
Turner) - Herliebster Jesu, was hast du verbrochen5. (J.S. Bach)
5. Wasteland
6. Sonnet for Stevie
7. O do borogodo
Mark Turner (ts)
Baptiste Trotignon (p)
仏壇に供えるお花。。
いけながら、、このアルバムとイメージがあうなぁ。。なんて、思っちゃった。
連休が、皆さまにとって良い日でありますように。
んじゃ、退散♪
« 秋ですゎ…デュオでしょう♪ | トップページ | Free Flying / Fred Hersch and Julian Lage »
「JAZZ」カテゴリの記事
- 一つの場所や概念に留まらない 『Great Noon / Banksia Trio 』(2026.08.09)
- 緊張感と集中力が凄い! 『Freiheit / Michael Wollny Emile Parisien』(2026.07.26)
- 今度の土・日は、第48回新潟ジャズストリートで〜す♪(2026.07.12)
- 『ジャズ批評252号』がでました〜♪(2026.06.27)
- 世界の山は高い。。『Lage Lund Quartet @ 丸の内コットンクラブ (5/21 1st)』(2026.05.23)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Dusk is a Quiet Place / Mark Turner - Baptiste Trotignon:
» Dusk Is A Quiet Place/Mark Turner/Baptiste Trotignon [ジャズCDの個人ページBlog]
やっと9月中旬に入手したアルバムを聴けます。今週は親戚のお葬式もあったり、書類提 [続きを読む]
» Mark Turner / Baptiste Trotignon Dusk is a Quiet Place [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
Baptiste TrotignonとMark Turnerって、すぐに結びつかなかったんですが、前作、前々作で共演していました。
Baptiste Trotignonは、澤野から出た Fluid (http://www.hmv.co.jp/product/detail/413950)とか、一連のmoutin reunion quartetとかで見知った名前。
最新作の歌入り盤(http://www.amazon.co.jp/dp/B0087WRGX2/)は買ってません。
Mark Tur..... [続きを読む]
« 秋ですゎ…デュオでしょう♪ | トップページ | Free Flying / Fred Hersch and Julian Lage »



この二人のデュオということでかなり期待して聴きましたが、予想以上の緊迫度の高さでした。今年のベストアルバムノミネート間違いなしです!
投稿: カノン | 2013年10月14日 (月) 12時39分
カノンさま!
>この二人のデュオということでかなり期待して聴きましたが、予想以上の緊迫度の高さでした。今年のベストアルバムノミネート間違いなしです!
わたし、結構、早くに手に入れて、あれこれ聴いてたんですが。。
どこにも反応や狼煙がないので、ますます、慎重になっておりました。
真っ向勝負で、、結構、重い空気だけど、この緊迫感も良いですよねぇ。
ところで、、
11月になると、、カノンさまがお好きな方々が、、新潟にレコ発ツアーでいらっしゃるのです。。日曜日なんですよ。。(ため息)
あの時と、、同じライブハウスだと思いますよ。。
投稿: Suzuck | 2013年10月16日 (水) 18時13分
このアルバムが出る前にBaptisteがYou Tubeにあげていた1曲(アルバム3曲目)に引き込まれ、CDを聴いたらその内容の濃さにしばらく茫然としてしまい、我に返ったと同時に発売ライブがどこであるのか調べてしまいました。笑
そちらは10日ですよね。何卒よろしくお願いします。
投稿: カノン | 2013年10月16日 (水) 18時57分
カノンさま、、
>このアルバムが出る前にBaptisteがYou Tubeにあげていた1曲(アルバム3曲目)に引き込まれ、CDを聴いたらその内容の濃さにしばらく茫然としてしまい、我に返ったと同時に発売ライブがどこであるのか調べてしまいました。笑
おぉ。。カノンさまなら、ビューンと海を飛んじゃいそうですよね。
わたし、、来日ライブがあっても行けないと、、また、死にそうな気分から脱せないかも。(笑)
しかし。。どうも、このアルバムの重さと濃厚さはウケが悪いようで。。?あまり話題になりませんね。。
シリアス過ぎるのでしょうかねぇ。。
>そちらは10日ですよね。何卒よろしくお願いします。
11月になれば、今の状況も随分変わると思いますです。。
どうにか、、ならないか、と、まずは新譜も注文したんだけど。。来ませんねぇ。。
で、、その前に「セッション2013」聴いちゃって、、
すげぇ。。こりゃ、行かねばならいと思っておるのですが。。
どうなることやら。。
投稿: Suzuck | 2013年10月18日 (金) 17時50分
実はこのアルバムとジェリ・アレンの新譜は9月19日に届いていながら、あとから続々来るECMとCriss Cross新譜を先に聴いていて遅くなってしまいました。
ECMだとこの温度感はそのままに、たまに突き抜けるところがあるのですが、それは抑えられてしまうのかなあ、と思い、今回はNaiveから出て正解だったんじゃないかと思いました。なかなか息の合ったデュオですよね。気に入りましたです。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2013年11月 1日 (金) 17時06分
910さま、、
おはようございます。
昨日、寒い中、、庭でがんばりすぎて、鼻水が垂れてる私です。
せっかく、晴れたのになぁ。。
このアルバムを年に一枚アルバムを買う人に勧めることはないと思います。。
でも、この濃厚で真摯なやりとりは、もうちょっと話題になってもイイよーな気がいたしました。
ECMとCriss Crossのコンプリは素晴らしいと思ってます。
爪の垢煎じて飲まなくちゃな。でも、マダムペレさまの新譜もトラバ待ってます。
投稿: Suzuck | 2013年11月 2日 (土) 10時14分
丁寧に2人のコラボレーションを築き上げていくような演奏は、"絶妙かつ微妙な"あうん"の呼吸がぴたりとあった演奏"と言う感じを受けています。
どうも、大枠で感じている部分は、かなり異なっているようですが、
> 軽やかな音楽とは言いがたいと思うのですが、そのやりとりはかなり面白い。
というのが、共通項になるとは思ってます。
聴き応えはかなりある演奏になっていると思います。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2013年12月 4日 (水) 22時09分
oza。さま、、
私たち2人の文章を読み比べると、かなり、違った印象を持ってるようにおもえるのですが、、
じつは、かなり近い印象なのではないかとおもいます。
緊張感あって、濃いやりとり、、。
そのたんたんとした部分の表現のしかたが違うんですが、
わたしは、このたんたんとした部分に精神的な重さを感じてしまったわけです。
なかなか、濃密な時間でした。
ありがとうございました。
投稿: Suzuck | 2013年12月 5日 (木) 18時17分