O Que Sera / Stefano Bollani Hamilton De Holanda
相変わらず暑いけど、陽ざしが秋に向かってきましたね。
突如、豪雨になったり、、どーいん日本。
でも、夕焼け雲が高くなってきましたね。。
大好きな情熱のピアニストステファノボラーニがECMから新譜をだしましたね。
歌って踊れる?個性派のピアニストなのですが、ピアノの実力も素晴らしく、ECMからもトリオもソロもだしちゃったりしています。
前回は、なんと9月に新潟にも演奏にやってくるチックコリアとデュオもだしちゃっていて、その反応の素早さ、奔放なスタイル、エモーショナルな表現…多くのファンを惹きつけ手います。
次回は、トリオ作かな?と思うっておったら、ななんと、ECMからライブ盤でブラジルのバンドリンの名手アミルトン・ヂ・オランダとのデュオだそうですよ。
タイトルがシコ・ブアルキ作詞作曲の「O Que Sera」って、ことで、ブラジルやらアルゼンチンやらボラーニ自身が大好きな分野となってるようで、こりゃ、哀愁とエキサイティングなやりとりになるであろうと。。
1曲ずつオリジナルを提供、残り8曲はブラジルやら、なんやらで。
エデュロボ シコブルアキのBeatrizはそよ風のように重なり合う。バンドリンの美しい音に合わせるように、綺麗な音を選ぶ…。
ボラーニのオリジナルIl barbone di Sivigliaは、エキサイティングな即興重視の高速なやりとりの続く。濃密な空間。超人的です。。
続いて、ホランダオリジナルのCaprichos de Espanhaはスペイン風のエキゾッチクなメロディとキメを挟みながら盛り上がります。「オーレ!」って、かけ声かけそうだわ。
カンツォーネGuarda che lunaは、バンドリンの超絶なソロから。現在最高峰とその名も高いホランダの演奏に触発されるように、ボラーニの指が躍る。鍵盤を駆けめぐる。主従が目まぐるしく交代しながら息もできぬほどの緊張感。そこにボラーニがしわがれ声で歌う。ちょっと、ユーモラスな、、有名人の物まね風なのかもしれない、、観客席から笑い声とヤンヤンの拍手。エンターテイメントですよねぇ。弛緩のコツをご存じでいらっしゃる。。
と、たぶんボラーニの大好きなジョビンのLuiza。しわがれ声のおじいさまは一転かわいい少女に。耽美的なLuizaに華を添えるバンドリンの音色。
タイトル曲O Que Sera。硬質なピアノの響きはバンドリンの音と一体化。果てなく広がる2人の世界。。
お洒落で美しいその名もRosa。作者ピシンギーニャはブラジル音楽の父と呼ばれてるそうです。めちゃくちゃ、優雅。。
バーデンパウエル ヴィニシウス・ヂ・モライスでCanto de Ossanha。超絶な応酬に思わず拍手と歓声。すごい、すごい。楽器をパーカッションのように鳴らしたり、もう、自由自在。時々天からふってきたようにCanto de Ossanhaのメロディが落ちてくる。ヤンヤヤンヤぁ♪
と、高揚した心に降り注ぐ哀愁の嵐はピアソラのOblivion。古い映画の恋愛シーンを観るように流れる音。。バンドリンが哀愁を紡ぎ、ピアノが深い哀色に染める。
終演はエルネスト・ナザレーのApanhei-te Cavaquinho。当然、早弾き自慢大会のごとく、めくるめく(笑)高速演奏になり、めでたしめでたしの大団円♪と、最後まで、聞き逃しちゃいけませんぜぇ。
元気になります。元気になりたい方に。(笑)
1.Beatriz
2.Il barbone di Siviglia
3.Caprichos de Espanha
4.Guarda che luna
5.Luiza
6.O que sera
7.Rosa
8.Canto de Ossanha
9.Oblivion
10.Apanhei-te Cavaquinho
Stefano Bollani (p)
Hamilton de Holanda (bandolim)
そうそう、Hamilton De Holandaと言えば、アンドレメーマリとのデュオで、ジスモンチとパスコアルの曲を演奏したその名もズバリgismonti pascoalもお勧めなのですよ。
gismonti pascoal / Hamilton De Holanda Andre Mehmari
超絶技巧はもちろん、何処か草原に吹く風のような風情が何とも捨てがたいのです。。
んじゃ、退散♪
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こんにちは〜
雨が続いて 少しづつ秋に近づいているようですね。
このアルバム、楽しそう〜 o(^o^)o
ボラーニって 歌も歌うんですね!
最近、楽器屋さんで マラカスみたいな音のする ん〜 なんて名前だったかなぁ 木の実みたいなのが2つに紐がついていてブランブランさせて音を出す という...
シャカシャカと 木の実のとこを持って鳴らすのかと思って試していたら 店員さんが正しい使い方を教えてくれました (^^;)
買えばよかったなぁ。
CD聴きながら鳴らして踊る♪
ご近所迷惑になってしまいますね...
チック・コリアとのデュオも良かったですね。
こちらも メモしておきますφ(..)
投稿: Marlin | 2013年8月21日 (水) 16時56分
Marlinさま、、
>こんにちは〜
はいはい。
>雨が続いて 少しづつ秋に近づいているようですね。
夜になると虫の声がきこえてきますね。
>このアルバム、楽しそう〜 o(^o^)o
>ボラーニって 歌も歌うんですね!
楽しい。
しかも、、恐ろしいくらいの「早口」なやりとりだったりもいたします。
>最近、楽器屋さんで マラカスみたいな音のする ん〜 なんて名前だったかなぁ 木の実みたいなのが2つに紐がついていてブランブランさせて音を出す という...
シャカシャカと 木の実のとこを持って鳴らすのかと思って試していたら 店員さんが正しい使い方を教えてくれました (^^;)
何だろうな〜
って、調べましたよ。
の文章をそのまま検索かけてみました。
パチカ「PATICA」
かな。。勝手にリンクしちゃってるんだけど。。
http://blogs.yahoo.co.jp/nishikabu78/21517412.html
どうですか?
>買えばよかったなぁ。
うーーん。。買ったら、使わないとね。
楽器だもんね。
>CD聴きながら鳴らして踊る♪
>ご近所迷惑になってしまいますね...
どっかな。
CDがオッケーならば、、パチカも良さそうだけど。。。
>チック・コリアとのデュオも良かったですね。
>こちらも メモしておきますφ(..)
そう、チックコリアとのデュオも大変面白かったですよねぇ。
わけあって、2枚目も購入しちゃいました。ヽ(´▽`)/
投稿: Suzuck | 2013年8月21日 (水) 22時35分
こんにちは〜
きゃぁ〜〜♪ そうそう これ! パチカです!!
わたしが見たのは プラスチック製でなくて 木の実で 紐も カラフルな色のが編み編みしてあるものでした。
お値段は 1000円と同じですね。
でも これ 両手で鳴らすんですね。
2つ買ったら 2000円かぁ...
片手だけ 最初 練習しようかな(^^;)
アフリカの楽器なんですね♪ ラテン系とかでも合わせられるかもですが。
ボケ防止にもいいとか 店員さんがおっしゃってました(~_~;)
う〜ん 欲しくなってきた。
セッションで使えるかなぁ!?(笑)
投稿: Marlin | 2013年8月22日 (木) 18時28分
Marlinさま、、
>こんにちは〜
はいはい。
>きゃぁ〜〜♪ そうそう これ! パチカです!!
おぉ。。あったりだぁ。
>わたしが見たのは プラスチック製でなくて 木の実で 紐も カラフルな色のが編み編みしてあるものでした。
そうなんだ。
音は、木の実が良さそうだけどねぇ。。
>お値段は 1000円と同じですね。
>でも これ 両手で鳴らすんですね。
>2つ買ったら 2000円かぁ...
うん。
両足も使うと、、4000円♪
>片手だけ 最初 練習しようかな(^^;)
うんうん。
>アフリカの楽器なんですね♪ ラテン系とかでも合わせられるかもですが。
大丈夫なんでない?
楽器そのものは、臨機応変って、コって♪
>ボケ防止にもいいとか 店員さんがおっしゃってました(~_~;)
>う〜ん 欲しくなってきた。
そうなん。。そうだね。。
わたしも、使った方がいいかも。。。
>セッションで使えるかなぁ!?(笑)
使える。(きっぱり)
では、セッションデビュー待ってますね♪
投稿: Suzuck | 2013年8月22日 (木) 22時12分
けっこう楽しんだ1枚となりました。プロデュースbyマンフレート・アイヒャーの文字がなくて、An ECM Productionとある時は、割と自由な演奏が多いのですが、ここでも、割と賑やかで、それでいて知性的な演奏が繰り広げられていたと思います。温度感も温かかったような。
何となく、マンドリンなのに、エグベルト・ジスモンチのギターを連想させるような音の部分もあったので、Suzuckさんのブログを呼んでスッキリしました。こういうアルバムが出ていたのですね。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2013年8月27日 (火) 17時53分
こんにちは
Hamilton De HolandaとMehmari のアルバムはいいですね。Mehmari自体は甘すぎて、何枚か聴いて飽きたのですが。
遠い過去のジャズ、死人の世界ですね、を彷徨って数ヶ月。そろそろ、現世のジャズも気になりだしました。
投稿: ken | 2013年8月30日 (金) 14時46分
910さま、、
>けっこう楽しんだ1枚となりました。プロデュースbyマンフレート・アイヒャーの文字がなくて、An ECM Productionとある時は、割と自由な演奏が多いのですが、ここでも、割と賑やかで、それでいて知性的な演奏が繰り広げられていたと思います。温度感も温かかったような。
ボラーニの特性がよくよく出たアルバムですよね。
反応の早さといい、奔放な表現といい。。
基本、超絶合戦なのですが、時折入る、心に沁みる曲が、、たまりません。
>何となく、マンドリンなのに、エグベルト・ジスモンチのギターを連想させるような音の部分もあったので、Suzuckさんのブログを呼んでスッキリしました。こういうアルバムが出ていたのですね。
そうなんですよ。
こっちのアルバムも、すごいことになってますが、、
なんつうか、演奏者たちの持ってる風土とでも言いましょうか、、
少し、土の臭いと言うか、草原というか、、そういう自然を感じます。
>TBさせていただきます。
ありがとうございます。
こちらからも、トラバいたしました。
あとから、、コメントさせていただきますね。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2013年8月31日 (土) 13時15分
kenさま、、
>こんにちは
>Hamilton De HolandaとMehmari のアルバムはいいですね。Mehmari自体は甘すぎて、何枚か聴いて飽きたのですが。
うんうん。いいですよねぇ。
メマリーはCanteiro好きだなぁ。。。
>遠い過去のジャズ、死人の世界ですね、を彷徨って数ヶ月。そろそろ、現世のジャズも気になりだしました。
遠い過去のジャズも、黄泉の世界に行った方々の世界も好きですよ。
それがあっての現世ですからね。
ただ、、今はお財布も、時間も、、精一杯って、ことかなっ。(^-^)
投稿: Suzuck | 2013年8月31日 (土) 13時21分
Suzuckさん,こんばんは。飲み会続きでヘロヘロの私です(爆)。
それはさておき,これはいいですねぇ。"Beatriz"で初っ端からずっぽしはまってしまった私でした。
それにしても,バンドリンのような楽器で,あんなフレージングよくやるわって感じです。私はマンドリンはほとんど弾いたことがないのですが,私の手の大きさにはフィットしてないこともありますが,ここで聞かれるような早弾きのための楽器ではないだろうと思います。それにしては,ここでやってるユニゾンとか無茶苦茶ですね。世の中凄い人はいくらでもいますわ(と,前回のコメントと同じようになってしまいました)。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2013年9月26日 (木) 22時30分
閣下、、
>Suzuckさん,こんばんは。飲み会続きでヘロヘロの私です(爆)。
いいなー(笑)
年に一度のリアルなお仕事の〆と、親戚のこと等もあって、地元での部活動もままなりません。。そういう、年回りだと思って、あきらめます。
>それはさておき,これはいいですねぇ。"Beatriz"で初っ端からずっぽしはまってしまった私でした。
ここにあげた「gismonti pascoal / Hamilton De Holanda Andre Mehmari」って、いうのがえらく良かったので、ボラーニの新譜がHamilton De Holanda とのデュオと知ってビックリするやら、嬉しいやら。しかも、想像はしていたものの、やっぱ、すごかったぁ。ヽ(´▽`)/
>それにしても,バンドリンのような楽器で,あんなフレージングよくやるわって感じです。私はマンドリンはほとんど弾いたことがないのですが,私の手の大きさにはフィットしてないこともありますが,ここで聞かれるような早弾きのための楽器ではないだろうと思います。それにしては,ここでやってるユニゾンとか無茶苦茶ですね。世の中凄い人はいくらでもいますわ(と,前回のコメントと同じようになってしまいました)。
私、高校が女子校だったので、音楽の時間だか、なんだかで選択でとりました。
優しいメロディ奏でるのも四苦八苦でございましたよ。って、当たり前か。。
>ということで,TBさせて頂きます。
ありがと。
某ライブハウスのマスターに献上したんだけドな。。。(^-^;
投稿: Suzuck | 2013年9月27日 (金) 18時01分