Tap / Pat Metheny
〜John Zorn's Book of Angels, Vol. 20
寒い朝もあるのですけど、でも、一気に夏になっちゃった。
夏の乾いた空気によく響きます。。何時だって、人の心は空の上。。上の空ではありません。。
このアルバムのリリースを知ったときには、ちょっと無視したくなりました。(笑)
でも、John Zorn's A Dreamers Christmasの時にも、でかい方のこやぎさまとびびってましたが、なんてことはなかった。。でも、人のイメージはそんなに簡単には変えられないからね。
しかし、UnityBandのライブで、、改めて、パットメセニーって、超人なギターリストだなぁ、って、思い直したわたしが、、無視できるわけもなく。。ポチっ。
輸入盤の1番お安いヤツにはいたしましたが。。。。。
ええと、レーベルインフォを参考にいたしますと、「マサダ楽曲とは、ジョン・ゾーンが90年代初めから、伝統的なユダヤ音楽からインスピレーションを受け作曲した500曲にも及ぶ楽曲群で、この8年間にさまざまなアーティストによって演奏され“THE BOOK OF ANGELS”シリーズとして発表されている」とのことで、記念すべき20番目がこの作品!
しかもですよ!!パットメセニーはギター以外に沢山の楽器を演奏してるのです。
サンチェスがドラムで参加してますが、パットメセニーは様々の楽器をオーバーダヴして八面六臂の阿修羅状態。やっぱ、ただ者ではないですな。さぁ、行ってみよう!
1曲目のMastemaからしてのけぞる。ノイジーなサウンドも含むロックなサウンド。サンチェスかっこいっし。
と、2曲目Albimでは、初めはバリトンギター?アコースティックな弦の響きと哀愁のメロディラインが遠く異国の空に運びます。いろいろなギターを重ね?パットメセニーらしいフレーズがふんだんに入って時々彼の曲と錯覚しそうになる。繊細なサポートのサンチェス。
金物系の音が乾いた空気を際立たせるTharsis。ギターシンセも入って、壮大な宇宙を感じる。オーバーダヴと言え、独りでこのサウンドを創り出すって、、やっぱり、オーケストリオンしたい気持ちがわかる気がする。ここに参入してるサンチェス本当に偉し!
思いっきりエキゾチックなメロディをアコースティックなサウンドで奏でて始まるSariel。不思議な空間。途中から思いっきりエレキの大将風に揺れ始めてダイナミックなソロが展開されます。これだけで、終わらず、場面がバシバシ展開されていく。めちゃ、気持ちいいっす。最後まで、何を入れてくるかわかんないのだわ。ある意味、好き放題ですんで、ギーとかガーとかウォーン、、とかなアバンギャルドも素敵です。はい。
Phanuel、アコースティックギターが静寂な夜のムードを保ちつつ、いろいろなサウンドとヴォイスもあったりコズミックな感じで重ねて美しも妖しい異空間に誘う。ホントに最後までアイディア満載で侮れません。。◎
そして、終演Hurmizはなぜか前衛的な堅いピアノを真ん中においた演奏でっす。サンチェスも大奮闘。どこまでマジか、、って、彼は、、パット召せニーは、、何時だってマジでしょう。。サンチェスとバトルを繰り広げルのですが、、ここまで、おつきあいくださったサンチェスへのサービスか、って、そういうわけでもないでしょう。。が。。。なんだか、狐につままれたような終演でした。。
と、書くと、、あれですが、、ギターだけ聴いていても凄いんですよ。
奔放にひきまくってる。そこに、いろんな楽器で自身で参加。ドラムだけサンチェスに任せたのは正解?いや、、そのうち、ドラムも叩いてしまうのだろうか。。
は、余計な想像です。。兎に角、パットメセニーのギターが好きと言うならば、、輸入盤ならば千円ちょっとなはずなので、投資してみるのも悪くはないと思います。。
わたしは、車で爆音で、、はまっています。。
1.Mastema
2.Albim
3.Tharsis
4.Sariel
5.Phanuel
6.Hurmiz
Pat Metheny (g, g-synth, b, p, bandneon, fl-h, electronics, orchestrionic marimba, orchestra bells)
Antonio Sanchez (ds)
(えらく面倒なので、、閣下からコピペしました。。m(_ _)m)
さて、、ギターの快作でブログにあげてないのがいくつかあるんだけど、、
やっぱ、Gilad Hekselmanをやっつけておかなくてはならいない気がしてます。。
本格的な夏が来る前に!!って、充分夏だね♪
んじゃ、退散♪
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こんばんは。
来たついでにこちらにもコメント第一号!
これっ、メセニー・ファンはやっぱりポチッとしないとまずいですよ。
メセニーは凄いですよね。
サンチェスだけをお供にこれだけ暴れっちゃうわけですから。
ツァディック・レーベルを意識しつつ、きちんとメセニー・サウンドしてます。
私、これは結構気に入ってます。
トラバさせていただきます。
投稿: いっき | 2013年6月26日 (水) 21時01分
Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございました。
このアルバムって,誰しもが不安を感じながら購入していると思います。Pat Methenyには"Zero Tolerance for Silence"という前科がありますし,曲がJohn Zornですから,またPatのフリー大好きモードが炸裂するのではないかと思いたくなるのも人情です。
しかし,これは違いました。どこか哀愁を感じさせるメロディ・ラインでテーマは奏でられるものの,ソロになると途端にPat節炸裂ですもんねぇ。そしてSanchez,いい仕事しています。
これは嬉しい誤算という感じでした。ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2013年6月27日 (木) 23時10分
いっきさま、、
>こんばんは。
はいは い。
>来たついでにこちらにもコメント第一号!
ついででも、何でも、ありがとうございまぁす。
>これっ、メセニー・ファンはやっぱりポチッとしないとまずいですよ。
そうなんですよ。
やっぱ、すげぇ、ギターリストつうか、人ですよね。
>メセニーは凄いですよね。
>サンチェスだけをお供にこれだけ暴れっちゃうわけですから。
サンチェス偉いですよねぇ。
ライブでも、やっぱ、メセニーへの反応は素晴らしかったんだけど、まぁ、いたセリつくセリ、以心伝心!
>ツァディック・レーベルを意識しつつ、きちんとメセニー・サウンドしてます。
>私、これは結構気に入ってます。
次のアルバムも楽しみだなぁ。
>トラバさせていただきます。
はい。ありがとうございました。
こちらからも、トラバとコメントをいたしました。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2013年6月29日 (土) 15時07分
閣下、、
>Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございました。
はいはい。
>このアルバムって,誰しもが不安を感じながら購入していると思います。
そうだよねぇ。
だけど、買っちゃうのね。(爆)
>Pat Methenyには"Zero Tolerance for Silence"という前科がありますし,曲がJohn Zornですから,またPatのフリー大好きモードが炸裂するのではないかと思いたくなるのも人情です。
おぉ。。まさに、その通り。
そして、ジョンゾーンに対する認識も、、今更改めるのはかなり不可能に近い。。
>しかし,これは違いました。どこか哀愁を感じさせるメロディ・ラインでテーマは奏でられるものの,ソロになると途端にPat節炸裂ですもんねぇ。そしてSanchez,いい仕事しています。
そうなんねぇ。
まぁ、「伝統的なユダヤ音楽からインスピレーションを受け作曲した曲」ですからねl。。
かなり、異国情緒漂う上に、パットメセニーしてて、サンチェスが素晴らしい,って、わけですわねぇ。。
>これ は嬉しい誤算という感じでした。ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
はい。
無視して、見ないふりしなくてよかったです。(爆)
でも、ギターから彷徨い歩き始めてしまって、困ってる。。。。
投稿: Suzuck | 2013年6月29日 (土) 15時11分
私はTzadikレーベルの方を入手しましたが、ノンサッチでも併売できるほど、マニア色はそんなに強くなかったですね。むしろメセニーの多重録音とドラマチックな曲の構成の方に耳がいってしまいました。まあ、曲調にユダヤ色が入っているにしても、このぐらいなら味付けかなあ、と思います。
ところで、別のとこの話題なのですが、私はアイヒャーの来日の催し、行きませんです。入場料と時間の問題なのですが、行かないと後悔するかもなあ、と思っていますけど。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2013年7月 7日 (日) 06時40分
910さま、、
>私はTzadikレーベルの方を入手しましたが、ノンサッチでも併売できるほど、マニア色はそんなに強くなかったですね。
Tzadikレーベルのデザインの方が格好良かったですよね?
でも、値段と、、納期で決めちゃいました。。
>むしろメセニーの多重録音とドラマチックな曲の構成の方に耳がいってしまいました。まあ、曲調にユダヤ色が入っているにしても、このぐらいなら味付けかなあ、と思います。
そうですよねぇ。
やっぱ、ギターのひきまくりと、、自身による多重録音には驚きました。。
何でも、追求心が半端ない人ですよね。
>ところで、別のとこの話題な のですが、私はアイヒャーの来日の催し、行きませんです。入場料と時間の問題なのですが、行かないと後悔するかもなあ、と思っていますけど。
そうなんですか。
わたしは、9月は新潟にもチックコリアが来るので、それ以上の動きはできないだろうなぁ。。って、思ってます。。
でも、本当は、金沢のジャズフェスに行きたいです。。。
>TBさせていただきます。
ありがとうございました。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2013年7月 8日 (月) 22時21分