世の塵洗う「ゲッツ/ジルベルト+50」……
なんやら、元祖「Getz/Gilberto」から50年なんだそうです。
我々、凡人はぼんやり日常を送っていても、こうやって、日夜、サプライズを考えてくれてる人たちがいるので、ありふれた日常に色をつけたりできるのですわ。
アルゼンチン音楽手帖に引き続き、そういったご馳走のご相伴に預かりますです。はい。
テな、わけで、かなり拘った、凝った、錬られた、、企画盤的な面はあるのでしょうが、、
これは、何も考えず、「気持ちよければいいじゃない」、って、刹那的な基本に忠実な姿が正しいかと。。つうか、そういう気分になります。
デモって、久しぶりに元祖Getz/Gilberto等も、レコードも回しました。↓
大昔に買った再発盤ですが、ゆったりとしたいい空間がが再生されます。
Getz/Gilberto
ジャズもブラジルも特別コアなファンでなくても、みんなが知ってる?アルバム。
でも、、これは、知る人ぞ、知る、鬼門?盤。。でっすよねえ。。(笑)
ジャズファンにこれが好きとでも言おうならば、、ちょっと、軽蔑の眼差しで「ゲッツの名盤はね…」と、始まるし、、
ブラジル音楽のファンには、白い目で「あんなもんはボサノヴァじゃなかろうが…」と、厳しいご意見をいただいたりするのです。。
ところが、普通にいろんな音楽聴いてる人とは、「うーーんヴァカンス気分♪」とか「涼しげでまったりできるよねぇ」と、なるのです。
やっぱ、ジョアンの声にとろけて人生の一瞬を骨抜きになって、ジョビンの清涼剤みたいな綺麗なピアノに耳をそばだて、、朗々と完全自己主張するゲッツのテナーにお洒落な空間をみるのでありますね。このメンバーでは、、かなりいろんな逸話があるようですが、、我々には関係ないよねぇ。。
LP両面で、30分強、でも、「金返せ」、とは、、ならん、潔さ。。
1. The Girl From Ipanema
2. Doralice
3. Para Machuchar Meu Coracao
4. Desafinado
5. Corcovado
6. So Danco Samba
7. O Grande Amor
8. Vivo Sonhando
Stan Getz (ts), Antonio Carlos Jobim (p), Joao Gilberto (g,vo)
Tommy Williams (b), Milton Banana (ds), Astrud Gilberto (vo)
さて、今回のアルバムは「naomi & goro」の伊藤ゴローさまが取り仕切って、ゴローさま以外は1曲ずつメンバーが異なり、ヴォーカルも変わる、豪華版。その人選も、かなり、興味津々な感じです。
これが、あれこれ、ジャズ好きが聴き始めると、とんでもなく、面白いアルバムなのですが、、
まぁ、ネット検索すると、1曲ずつのメンバーがセットされた曲目ありましたので、コピペ!
是非、サウンドを想像してみてください。(笑)
1. イパネマの娘
土岐麻子(vo) 菊地成孔(ts) 山下洋輔(p) 鈴木正人(b) 栗原務(ds) 伊藤ゴロー(g)
2. ドラリッシ
布施尚美(vo) 菊地成孔(ts) 坪口昌恭(p) 秋田ゴールドマン(b) みどりん(ds) 伊藤ゴロー(g)
3. プラ・マシュカール・メウ・コラソン
細野晴臣(vo) 清水靖晃(ts) 坂本龍一(p) 伊藤ゴロー(g)
4. デサフィナード
坂本美雨(vo) 清水靖晃(ts) 山下洋輔(p) 鈴木正人(b) 栗原務(ds) 伊藤ゴロー(g)
5. コルコヴァード
カヒミ・カリィ(vo) 清水靖晃(ts) 坪口昌恭(p) 鈴木正人(b) 栗原務(ds) 伊藤ゴロー(g)
6. ソ・ダンソ・サンバ
TOKU(vo) 菊地成孔(ts) 坪口昌恭(p) 秋田ゴールドマン(b) みどりん(ds) 伊藤ゴロー(g)
7. オ・グランジ・アモール
ジャキス・モレレンバウム(cello) 坂本龍一(p) 鈴木正人(b) 伊藤ゴロー(g)
8. ヴィヴォ・ソニャンド
原田知世(vo) 坪口昌恭(p) 秋田ゴールドマン(b) みどりん(ds) 伊藤ゴロー(g)
Bonus Track:
9. イパネマの娘(日本語ヴァージョン)
沖樹莉亜(vo)
ライナーノーツはぎっしりなのだけど、残念ながら、、字が小さくて、、読めまへん。。
せめて、歌詞の大きさにしてくださると、老人にも優しいです。。
したがって、正しい基本姿勢に戻って、オープンにしたリビングで、2人暮らしには大きすぎるテーブルに朝刊のせて、すっきりした味わいの珈琲飲みながらぼんやり聴く。。。
もう、どの曲も、、作成の苦労や重圧の思惑とは関係なく、「くつろいだ、くつろいだ気分」になりますのじゃ。
その中でも、あまりにツボにはまって、思わず、誰だろうと、ライナー確かめたくなるのが、、
3曲目のプラ・マシュカール・メウ・コラソンです。
テなわけで、最近聴いた男性ヴォーカルは、George Benson、Michael Jackson、Jimi Hendrix、David Bowie、、等、、と、とりとめない人間が、
「細野晴臣さま」の大人気怠い品のよい声にやられてます。これは、やばいっす。
いわゆる育ちの良さ、インテリジェンス、引き際の塩梅を基盤にした、人生の物憂げ、悲哀を含んだお歌と、甘美な世界を支えるピアノ、しなやかなギター、そして、哀愁のトーンで魅惑する洗練されたサックス。。
あぁ、そして、新潟出身のTOKUさまのソ・ダンソ・サンバのお洒落具合は半端ないです。
そして、そして、唯一のインスト曲となってる、 オ・グランジ・アモールはチェロがフィーチャーされてて、こころの襞に染み入ります。。おぉ。。。
と、危ない、危ない、。。
いつものように、野暮なことを書き始めてますよねぇ。。
えっと、初夏の休日、一日の終わりはじめ、、
こころに積もった塵を払うように、新生「ゲッツ/ジルベルト」で、世の塵洗う浄化行為をオススメいたします。。まぁ、でも、塵も人生の乙なものですけどねぇ。。
なんとなく、元祖のアルバムがからだに入ってるので、普通に順番に聴いてしまいますが、、
好きなように、好きな曲だけ、、聴いちゃって、文句も言われないでしょう。。
テなわけで、ジャズギター三昧は、ちょっと、違う方向に行ってしまいました、、
パットメセニーからヘクセルマンからぐずぐずしてたらラーゲルンド3本勝負になってしまって、収拾がつかなくなって、「しまったな」、わたしでした。(笑)
世の塵洗う「ゲッツ/ジルベルト+50」で、へろへろでヘナヘナな休日を……!
んじゃ、退散♪
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