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音楽で拡がる輪

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2013年6月

2013年6月29日 (土)

世の塵洗う「ゲッツ/ジルベルト+50」……


なんやら、元祖「Getz/Gilberto」から50年なんだそうです。
我々、凡人はぼんやり日常を送っていても、こうやって、日夜、サプライズを考えてくれてる人たちがいるので、ありふれた日常に色をつけたりできるのですわ。
アルゼンチン音楽手帖に引き続き、そういったご馳走のご相伴に預かりますです。はい。

テな、わけで、かなり拘った、凝った、錬られた、、企画盤的な面はあるのでしょうが、、
これは、何も考えず、「気持ちよければいいじゃない」、って、刹那的な基本に忠実な姿が正しいかと。。つうか、そういう気分になります。

デモって、久しぶりに元祖Getz/Gilberto等も、レコードも回しました。↓
大昔に買った再発盤ですが、ゆったりとしたいい空間がが再生されます。

Getz/Gilberto


ジャズもブラジルも特別コアなファンでなくても、みんなが知ってる?アルバム。
でも、、これは、知る人ぞ、知る、鬼門?盤。。でっすよねえ。。(笑)
ジャズファンにこれが好きとでも言おうならば、、ちょっと、軽蔑の眼差しで「ゲッツの名盤はね…」と、始まるし、、
ブラジル音楽のファンには、白い目で「あんなもんはボサノヴァじゃなかろうが…」と、厳しいご意見をいただいたりするのです。。

ところが、普通にいろんな音楽聴いてる人とは、「うーーんヴァカンス気分♪」とか「涼しげでまったりできるよねぇ」と、なるのです。

やっぱ、ジョアンの声にとろけて人生の一瞬を骨抜きになって、ジョビンの清涼剤みたいな綺麗なピアノに耳をそばだて、、朗々と完全自己主張するゲッツのテナーにお洒落な空間をみるのでありますね。このメンバーでは、、かなりいろんな逸話があるようですが、、我々には関係ないよねぇ。。
LP両面で、30分強、でも、「金返せ」、とは、、ならん、潔さ。。

1. The Girl From Ipanema
2. Doralice
3. Para Machuchar Meu Coracao
4. Desafinado
5. Corcovado
6. So Danco Samba
7. O Grande Amor
8. Vivo Sonhando

Stan Getz (ts), Antonio Carlos Jobim (p), Joao Gilberto (g,vo)
Tommy Williams (b), Milton Banana (ds), Astrud Gilberto (vo)

さて、今回のアルバムは「naomi & goro」の伊藤ゴローさまが取り仕切って、ゴローさま以外は1曲ずつメンバーが異なり、ヴォーカルも変わる、豪華版。その人選も、かなり、興味津々な感じです。
これが、あれこれ、ジャズ好きが聴き始めると、とんでもなく、面白いアルバムなのですが、、
まぁ、ネット検索すると、1曲ずつのメンバーがセットされた曲目ありましたので、コピペ!
是非、サウンドを想像してみてください。(笑)

1. イパネマの娘
土岐麻子(vo) 菊地成孔(ts) 山下洋輔(p) 鈴木正人(b) 栗原務(ds) 伊藤ゴロー(g)

2. ドラリッシ
布施尚美(vo) 菊地成孔(ts) 坪口昌恭(p) 秋田ゴールドマン(b) みどりん(ds) 伊藤ゴロー(g)

3. プラ・マシュカール・メウ・コラソン
細野晴臣(vo) 清水靖晃(ts) 坂本龍一(p) 伊藤ゴロー(g) 

4. デサフィナード
坂本美雨(vo) 清水靖晃(ts) 山下洋輔(p) 鈴木正人(b) 栗原務(ds) 伊藤ゴロー(g)

5. コルコヴァード
カヒミ・カリィ(vo) 清水靖晃(ts) 坪口昌恭(p) 鈴木正人(b) 栗原務(ds) 伊藤ゴロー(g)

6. ソ・ダンソ・サンバ
TOKU(vo) 菊地成孔(ts) 坪口昌恭(p) 秋田ゴールドマン(b) みどりん(ds) 伊藤ゴロー(g)

7. オ・グランジ・アモール
ジャキス・モレレンバウム(cello) 坂本龍一(p) 鈴木正人(b) 伊藤ゴロー(g)

8. ヴィヴォ・ソニャンド
原田知世(vo) 坪口昌恭(p) 秋田ゴールドマン(b) みどりん(ds) 伊藤ゴロー(g)

Bonus Track:
9. イパネマの娘(日本語ヴァージョン)
沖樹莉亜(vo)

ライナーノーツはぎっしりなのだけど、残念ながら、、字が小さくて、、読めまへん。。
せめて、歌詞の大きさにしてくださると、老人にも優しいです。。
したがって、正しい基本姿勢に戻って、オープンにしたリビングで、2人暮らしには大きすぎるテーブルに朝刊のせて、すっきりした味わいの珈琲飲みながらぼんやり聴く。。。
もう、どの曲も、、作成の苦労や重圧の思惑とは関係なく、「くつろいだ、くつろいだ気分」になりますのじゃ。

その中でも、あまりにツボにはまって、思わず、誰だろうと、ライナー確かめたくなるのが、、
3曲目のプラ・マシュカール・メウ・コラソンです。

テなわけで、最近聴いた男性ヴォーカルは、George Benson、Michael Jackson、Jimi Hendrix、David Bowie、、等、、と、とりとめない人間が、
「細野晴臣さま」の大人気怠い品のよい声にやられてます。これは、やばいっす。
いわゆる育ちの良さ、インテリジェンス、引き際の塩梅を基盤にした、人生の物憂げ、悲哀を含んだお歌と、甘美な世界を支えるピアノ、しなやかなギター、そして、哀愁のトーンで魅惑する洗練されたサックス。。
あぁ、そして、新潟出身のTOKUさまのソ・ダンソ・サンバのお洒落具合は半端ないです。
そして、そして、唯一のインスト曲となってる、 オ・グランジ・アモールはチェロがフィーチャーされてて、こころの襞に染み入ります。。おぉ。。。

と、危ない、危ない、。。
いつものように、野暮なことを書き始めてますよねぇ。。

えっと、初夏の休日、一日の終わりはじめ、、
こころに積もった塵を払うように、新生「ゲッツ/ジルベルト」で、世の塵洗う浄化行為をオススメいたします。。まぁ、でも、塵も人生の乙なものですけどねぇ。。
なんとなく、元祖のアルバムがからだに入ってるので、普通に順番に聴いてしまいますが、、
好きなように、好きな曲だけ、、聴いちゃって、文句も言われないでしょう。。

テなわけで、ジャズギター三昧は、ちょっと、違う方向に行ってしまいました、、
パットメセニーからヘクセルマンからぐずぐずしてたらラーゲルンド3本勝負になってしまって、収拾がつかなくなって、「しまったな」、わたしでした。(笑)

世の塵洗う「ゲッツ/ジルベルト+50」で、へろへろでヘナヘナな休日を……!
んじゃ、退散♪

Gilberto50


2013年6月25日 (火)

Tap / Pat Metheny

〜John Zorn's Book of Angels, Vol. 20


寒い朝もあるのですけど、でも、一気に夏になっちゃった。
夏の乾いた空気によく響きます。。何時だって、人の心は空の上。。上の空ではありません。。

このアルバムのリリースを知ったときには、ちょっと無視したくなりました。(笑)
でも、John Zorn's A Dreamers Christmasの時にも、でかい方のこやぎさまとびびってましたが、なんてことはなかった。。でも、人のイメージはそんなに簡単には変えられないからね。
しかし、UnityBandのライブで、、改めて、パットメセニーって、超人なギターリストだなぁ、って、思い直したわたしが、、無視できるわけもなく。。ポチっ。
輸入盤の1番お安いヤツにはいたしましたが。。。。。

ええと、レーベルインフォを参考にいたしますと、「マサダ楽曲とは、ジョン・ゾーンが90年代初めから、伝統的なユダヤ音楽からインスピレーションを受け作曲した500曲にも及ぶ楽曲群で、この8年間にさまざまなアーティストによって演奏され“THE BOOK OF ANGELS”シリーズとして発表されている」とのことで、記念すべき20番目がこの作品!
しかもですよ!!パットメセニーはギター以外に沢山の楽器を演奏してるのです。
サンチェスがドラムで参加してますが、パットメセニーは様々の楽器をオーバーダヴして八面六臂の阿修羅状態。やっぱ、ただ者ではないですな。さぁ、行ってみよう!

1曲目のMastemaからしてのけぞる。ノイジーなサウンドも含むロックなサウンド。サンチェスかっこいっし。
と、2曲目Albimでは、初めはバリトンギター?アコースティックな弦の響きと哀愁のメロディラインが遠く異国の空に運びます。いろいろなギターを重ね?パットメセニーらしいフレーズがふんだんに入って時々彼の曲と錯覚しそうになる。繊細なサポートのサンチェス。
金物系の音が乾いた空気を際立たせるTharsis。ギターシンセも入って、壮大な宇宙を感じる。オーバーダヴと言え、独りでこのサウンドを創り出すって、、やっぱり、オーケストリオンしたい気持ちがわかる気がする。ここに参入してるサンチェス本当に偉し!
思いっきりエキゾチックなメロディをアコースティックなサウンドで奏でて始まるSariel。不思議な空間。途中から思いっきりエレキの大将風に揺れ始めてダイナミックなソロが展開されます。これだけで、終わらず、場面がバシバシ展開されていく。めちゃ、気持ちいいっす。最後まで、何を入れてくるかわかんないのだわ。ある意味、好き放題ですんで、ギーとかガーとかウォーン、、とかなアバンギャルドも素敵です。はい。
Phanuel、アコースティックギターが静寂な夜のムードを保ちつつ、いろいろなサウンドとヴォイスもあったりコズミックな感じで重ねて美しも妖しい異空間に誘う。ホントに最後までアイディア満載で侮れません。。◎
そして、終演Hurmizはなぜか前衛的な堅いピアノを真ん中においた演奏でっす。サンチェスも大奮闘。どこまでマジか、、って、彼は、、パット召せニーは、、何時だってマジでしょう。。サンチェスとバトルを繰り広げルのですが、、ここまで、おつきあいくださったサンチェスへのサービスか、って、そういうわけでもないでしょう。。が。。。なんだか、狐につままれたような終演でした。。

と、書くと、、あれですが、、ギターだけ聴いていても凄いんですよ。
奔放にひきまくってる。そこに、いろんな楽器で自身で参加。ドラムだけサンチェスに任せたのは正解?いや、、そのうち、ドラムも叩いてしまうのだろうか。。
は、余計な想像です。。兎に角、パットメセニーのギターが好きと言うならば、、輸入盤ならば千円ちょっとなはずなので、投資してみるのも悪くはないと思います。。
わたしは、車で爆音で、、はまっています。。

1.Mastema
2.Albim
3.Tharsis
4.Sariel
5.Phanuel
6.Hurmiz

Pat Metheny (g, g-synth, b, p, bandneon, fl-h, electronics, orchestrionic marimba, orchestra bells)
Antonio Sanchez (ds)
(えらく面倒なので、、閣下からコピペしました。。m(_ _)m)

さて、、ギターの快作でブログにあげてないのがいくつかあるんだけど、、
やっぱ、Gilad Hekselmanをやっつけておかなくてはならいない気がしてます。。
本格的な夏が来る前に!!って、充分夏だね♪

んじゃ、退散♪

John_zorns_book


2013年6月22日 (土)

La notte / Ketil Bjornstad


知ってました?
夏至がすぎちゃったんですよ。
一年で1番日の長い日をすぎると、次第に夜が長くなっていくわけです。
七夕も夏祭りもこれからだけど。。

Ketil Bjornstadは、ノルウェーはオスロ出身のピアニスト&コンポーザーです。
たっくさん、ECMからアルバムだしてるのですが、、
わたしが彼にタイトルをつけるならば、、「わたしと夜と静寂と」。。。って、ベタベタなものになります。(笑)
結構、エモーショナルな演奏もありますが、スィングするジャズの熱さとは違います。。

幕開け、深淵なる世界、意識の奥の奥の方からきこえてくるチェロとパーカッション、ピアノが加わるとともに、奏でられるメロディの重厚さと美しさにノックアウトです。深く、こころの溝をなぞるような弦の響き。。そこに重なる音の全てがぴたりとはまり、すとーんと、自分の心の中に落ちてしまいます。
2曲目はかなりポップでキャッチーなメロディで、厚みのあるバックに押されてAndy Sheppardが感情豊に吹き上げて、ギターが歪んだサウンドで力強さを加えます。シェパードの痛快アクションに思わず、のけぞったりしてね。マズールのおドラム、パーカッションがこれまた、のけぞります。はい。最後まで、ダイナミックな演奏。

と、チェロを中心に進んで行く3曲目はソプラノの響きが哀愁を帯びる。遠くに旅立ちたい異国情緒をかき立てられます。。
ピアノの音とマズールのパーカッションが静かで優しい4曲目、チェロの美しさ、優しさも加わって穏やかなひととき。ゆっくり、ゆっくり、、綺麗な音を集めたような5曲目。

全編穏やかなチェロの音色で始まる6曲目は後半最後の方で、アンデルセンのベースのピチカートと絡んで混沌とし始め、その余韻を持ったまま、アグレッシブなすげぇかっこいいアンデルセンのベースソロからはじまる7曲目へ続く、再び、沢山の音が重なってエキサイティングな演奏。ぐんぐんと引っ張って行くベースが印象的でかっこええのですが、ギターもかなり歪んで吠えます。しかも、かなり個性的なフレーシング。どうなんだろう?ジャズフェスの会場なんで、盛り上がったと思うんだけど、夜の音楽ファン的には「これじゃ寝られないだろう!」って、文句がつきそうです。(笑)

そんなわけで、終演はチェロとピアノがこころの静けさを求めて、遙かな旅立ち、、。。。

静と動がはっきりしてるのですが、真ん中を貫く美意識はまったくぶれないので、1間を聴き終えた時には、やはり、美しさと静けさに沈む1枚だと思います。。
やっぱり、お家で独りでゆっくり聴くのが1番なんだけど、、そういう環境ってなかなか、、難しいのかもしれませんね。。

タイトルが数字になっていて、なんとなく、恐ろしげな(笑)予感がしてしまったりするのですが、基本、いつもこんな感じです。
それに恐れることなく(笑)、チャレンジすると、風そよぐ白夜の風景につれてってもらえるかもしれません。

1.I
2.II
3.III
4.IV
5.V
6.VI
7.VII
8.VIII

Andy Sheppard (ts, ss)
Anja Lechner (cello)
Eivind Aarset (g, electronics)
Arild Andersen (b)
Marilyn Mazur (per, ds)
Ketil Bjornstad (p)

素敵な休日をお過ごしくださいね。

んじゃ、退散♪

La_notte


2013年6月19日 (水)

雨と、雨と、、「アルゼンチン音楽手帖」。。

Tabi

雨だ。。。
用事を先送りしてデッキの屋根をちょこっとだけだして、、全開に開け放す。
雨音がするほどでもなく、しっとり降り続く雨。。
目の前で揺れる緑。静かな雨は甘雨かな。いやいや、夏だから、喜雨かな。

先日、届いた「アルゼンチン音楽手帖/栗本 斉」を眺めはじめる。
特典のサンプラーは全20曲。もちろん、それをかけながら。。
写真の影響もあると思うけど、土の臭いのする見知らぬ、だけど何処か懐かしい風景が浮かんでくる。
行ったことなくても、なんとなく、心の奥に眠っていたような、、そんな風景。

本を眺めていると、知ってるジャケットがないわけじゃない。
でも、見知らぬ国の景色を眺めるように、気持ちを遠く遠くにに誘う。
そう、やっぱり、未知への扉を開いてもらった気がする。
ありがとうございました。m(_ _)m

Andre Mehmariを知って、Carlos Aguirreを知って。。
そうしたら、Quique Sinesiと一緒に来日ライブって、なんだか、知らぬうちにアルゼンチン。(笑)
わたしより先にはまっていたkenさまにCD貸していただいたり、それでも抑えきれずに(笑)ポチっとしたアルバムも何枚かあって、この本が出るのを楽しみにしてたね。

何時だって、旅(たび)にでたい。旅行でも、移動でもなくて旅。
いつもと違う世界を求めて。
でも、平穏の日々も大切だから、、せめて、心の旅に。
羅針盤は「アルゼンチン音楽手帖」。。
時々、少しづつ、扉をあけて、アルゼンチンの音楽とともに、、旅にでよう。。
いつもと、、少しだけ違う世界をさ迷う旅にね。

★今日のちいさな旅の友★

Dialogues / 藤本一馬

藤本一馬?日本人じゃン!って、言わないの。
ななんと、あのアギーレさまの参加曲2曲をはじめ、ヘナパト、北村聡さまといったゲストと創り上げた澄み切った世界。繊細なガットギターの音色。
こんな透明な清らかな世界を創ってしまうなんて。。
きっと、わたしが思っているより、日本って、ずっとずっといい国なんだろうな。。。
美しい心を大事に思う気持ちをずっと持ち続けていたい。。
と、心から思うのでした…。

1. The Pledge Of Friendship feat.Carlos Aguirre
2. Festivo feat.Satoshi Kitamura
3. Mundo Adentro feat.Renato Motha & Patricia Lobato
4. まだ見ぬ風景 -the unseen landscape- feat.Carlos Aguirre
5. 空のように -like a sky- feat.Satoshi Kitamura
6. My Native Land

ちいさな旅が終わったら、普通の時間に戻ります。(笑)
すずっく、今日は、パエジャをつくろうかな。

んじゃ、退散♪

2013年6月17日 (月)

Somewhere / Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack DeJohnette


結成30年の来日コンサートに行けなかったので、予定を変更してキースの「Somewhere」。
暑さも、雨も、雪も、、空腹も。。あれも、これも、、全てをキレイに忘れる為に、、
2009年7月11日の夏のスイスはルツェルンへ。。

ライブの幕開けは、キースのソロによる少し沈痛な雰囲気のDeep Space。抽象的な暗い演奏が続くのかと、思う間もなく、遠くから浮かび上がる影はマイルスのSolar。3人になってからの演奏がまた凄い。クリアなタッチでちょう早弾き。たぶん、このソロをききながらこの日の観衆は「やったぁ」と、、ほくそ笑んだに違いありません。ピーコックのソロも絶好調、ディジョネットの音の美しさも改めて感じます。聴きほれていると、綿菓子がシュワととけてなくなるように終わるんだな。

Stars Fell On Alabamaは、テーマを美しくキースが奏でます。そのまま、美しさとはこれぞ、みたいな演奏を続け、ゆったりと比較的寡黙に喜びも悲しみも幾歳月。ベースソロも素敵♪
リラックスした雰囲気の中躍動感ある演奏を楽しめるBetween Devil and the Deep Blue Sea。バース交換などもあって、ディジョネットの存在感を噛み締める。3人の、、特にキースのノリノリを楽しめます。
Somewhereから静かに始まって、その全てが美しい、特に、ピーコックのラインとキースのピアノの流れ、そして、ディジョネットの柔らかな柔らかなプッシュ。と、切れ目なくキースオリジナルとあるEverywhereヘ。後半、必要に繰り返し重ね一歩ずつグルーブを高めていく。はっきりしたメロディがあるわけではないのだが、3人の一体化した演奏でファンキーきわまりない。。お終いに向かってもずっとずっとずっと。。。って、3人の関係を示すような終わり方。。
と、疾走感満載のTonight。うーん、完璧、鉄壁!そこでキースが、そこでピーコックが!って、唸りもイェーイ♪

残念ながら、終演の時間が近づいて来ました。。
「この美しいピアノトリオはね」、って、自慢したくなるようなI Thought About You。
何でもできちゃうこの3人の終演は、丁寧に静かに歌ってお終いとなりました。。
拍手〜♪

メンバーみれば、「巨人、大鵬、、卵焼き」並みに強力な故に、、
ちょっと、後回しにしそうなわたしのネット友だちさま。。
普通に凄くいいと思うので、聴くだけ聴いてみてくださいねぇ。

ええとね、買いか買いじゃないか,って、言われたら、、
手垢のついた「耳」ではない人には買いだと思いまぁす♪
テなわけで、、姫!Marlin姫、、いかがですか?

1.Deep Space
Solar
2.Stars Fell On Alabama
3.Between Devil And The Deep Blue Sea
4.Somewhere
Everywhere
5.Tonight
6.I Thought About You

Keith Jarrett (p)
Gary Peacock (b)
Jack DeJohnette (ds)


そう、、ルツェルンはね、いったことがあるんですよ。
ここって、有名な屋根のかかった古い橋があるのですが、、その近くに、内部が白を基調にした美しい教会があるので、移動の途中にちょっと足を伸ばして教会によったのでした。
その時、路地裏のイタリアンでランチしましたです。はい。
スイスは何でも物価高いのですが、観光地だけど、、比較的安くて、、大変美味しかった記憶があります。って、毎日、お昼はサンドイッチとかでピクニックだったからねぇ。。。(遠い目)

んじゃ、退散♪

Somewhere


2013年6月15日 (土)

Alex Sipiagin / Overlooking Moments


このアルバムが来て、、今に至るまでに、、いろいろなことがありました。。
喜びも悲しみも幾歳月。。。。しみじみ。。

あれや、これやと、、前置きばかり長くなりましたね。(笑)
全8曲いってみよぉ♪

1曲目のサーシャさまの曲Expectationからただならぬ緊張感の連続です。
ダークでモーダルな曲調の中で躍る(暗躍するって感じだわ)サーシャさまとクリポタの青い火花。
2管の部分もユニゾンつうか合わせると言うことにポイントあるとは思えず、互いに遠くを見つめながら(着地地点?)瞬間的な反応で添っていくって、感じ。やっぱ、スコットコリー好きだわ、ハーランド好きだわ。そこからソロに入るのですが、互いに一歩も譲らずの緊張感ですわ。そして、それぞれのソロが終わって2管に戻った時の緊張感。もの凄い、細い管(クダ)の中を先を争ってすり抜けていくようなスリル。2曲目もサーシャさまの曲でCho Tofu。2管アンサンブルの部分が半端なくかっこいい。かっこいいけど、かなり落ち着いた感じで、、そこがまた恐い。怖い。。と、余分な心配を排除した2人の対決は心理戦的な様相でっす。すみません、ベースソロもあったりしますが、やっぱ、2人の間のような緊張感は、、当然ないので、素晴らしいけど、印象が薄かったり、、しますです。はい。
テなわけで、コリーの曲Chronicleは、管のない部分を長めにとって入ったりして、、って、、、で、これがまたダークな曲調で、クリポタ節が栄えます。。

クリポタ作Mississippi Waltz。ほんのちょこっと明るい雰囲気。ハーランドとコリーのサポート?は、ホンと、素晴らしく、、時々、変化球をポコンと入れてくるのだけど、渋めでかっこいいのだな。この曲のユニゾンしました!って、その効果を狙った部分は、はっきり見えて、ちょっと、ほっとしたりして。
再び、サーシャさまの曲でFlash、、2管の緊張感は今までと同じなのですが、比較的ハーランドの手数が多いし、テンポアップしてからは煽りの体制になるので、普通に手に汗握るジャズに。金縛りが続いてる視聴者サービスか。って、クリポタとハーランドのエキサイティングな演奏、続く、ハーランドのソロは素晴らしいのだけど、このアルバムでは緊張感をほぐす清涼剤みたいな感じだす。(笑)流れはそのままな感じでコリーさまのOnce...。前後のユニゾン部分が来るなー、来たなーみたいな感じで、、ここの2管併走もかなりやばい。はっきり、くっきり見える二つのライン。。。そして、改めて感じるハーランドのセンスと巧さ。チャールスロイドがヒギンスの後に選んだのがよーく、よく、わかりますよねぇ。昔は、、「やんちゃ」って、イメージがあった気がするんですが、、繊細なシンバルワークから切れ味のよいドラムロールまで、渋さもありつつ、決めるときは決める、って、ええですよねぇ。
と、空気が和らんで、奥さま、マンディ満ちるのFirst Step。静かだけど、美しいメロディをサーシャさまがしっとりと吹いて、、瞬間うっとりする。そこから始まったコリーのベースはちょっと奥まった感じでとれているのが残念なのですが、情感あってよかったです。静寂な中でたんたんと進むサーシャさまとクリポタのソロは別々なソロなのに絡んでるような残像感があって、不思議な感じでした。ソプラノも巧いよなぁ。。とか、思ってると2人優しく絡んで静かに終わるですゎ。これが。。決して、甘さはないのですが、ほんのり色がある。。

テな、わけで、終演はサーシャさまのSavoir。ダークな曲調でスリリングに駆け抜けていきます。高速フレーズのユニゾンを繰り返して、メンバー含めて互いに(我々も)煽っておき、ビターなソロに持ち込む,って、もんなのですが、、わかっていながら、、その後の青い火花を期待する、、すずっくって、かわいいなぁ。(笑)期待通りに次第に各自エキサイティングな展開になっていくのですが、、最後の最後まで、ダークでかっこ良い4人でございました。。

コードレスにして色彩感覚を抑えて、真剣勝負の極みみたいなアルバムかなぁ。。と。
音楽は趣味嗜好なのなのですが、何を聴こうとしてるかで、評価が随分違って来るアルバムの典型例かもしれません。でも、ソれって、ライブでも一緒なんですけどね。
わたしが一年360日こういうピリピリと張り詰めた緊張感漂う音楽に浸ってるわけではありません。(きっぱり)って、皆さまご存じだわねぇ。(笑)
でっも、兎に角、クリポタとサーシャの鋭い動きを聴くには最高だと思うんだよねぇ。
まぁ、わたしは演奏しないので、それでどうした、って、ことはないんですが。(笑)ギターとかピアノとかのメロディアスな音の敷き詰めがない分、、暗闇に浮かび上がって来る鬼が2匹。。。

ところで、、クリポタを生で見たわけで、、聴いたわけで、、
サーシャさまは、、何時、日本でライブをしてくれるのだろう。。できたら、、ピットインみたいなライブハウスでそのお姿を拝みたいものです。。このメンツだったら、、、どうする!!


1.Expectation
2.Cho Tofu
3.Chronicle
4.Mississippi Waltz
5.Flash
6.Once...
7.First Step
8.Savoir

Alex Sipiagin (tp,fhl)
Chris Potter (ts,ss)
Scott Colley (b)
Eric Harland (ds)

これは、土曜日の夜に書けるアルバムではないよねぇ。
って、でも、イケてるパットさまの新譜もちょっと違うよねぇ。
って、ECMの「Chants/Craig Taborn Trio」
も、違うよねぇ。。これも、緊張感満載で格好良すぎるからねぇ。(爆)
テなわけで、普通に推奨盤は安心感満載、「Somewhere / Keith Jarrett」?
いやいや、、あまりに美しすぎる。。。透徹で神経研ぎ澄まされてしまうかもなぁ。。
もっと、ざっくりと一週間の疲れをとって、、ソファーで聴けるヤツ。

La Notte/Ketil Bjornstad

ドラマチックに燃え上がる曲もあるのですが、基本はノルウェーの空気、あのフィヨルドを渡る風と静謐な森の空気を持った音楽です。
素敵な休日をね!

んじゃ、退散♪

Overlooking_moments


2013年6月14日 (金)

なな、、なぁんて、、罪な。。。Criss Crossさま、、

暑くて寝不足なすずっくです。
でも、もう、、、ひとがんばり、、、、なんです。。♪(謎)

ふと、気がつけば、、コットン倶楽部に6月14日(金)と6月15日(土)で、、

Opera / Danilo Rea & Flavio Boltro at Schoss Elmau

クラシックにも造詣の深いリラと肺活量の鬼ボルトルがオペラのお題で阿吽の呼吸をみせる二人。。
凛と響かせるトランペットの音色、繊細且つ大胆なピアノ、切なく愛らしいメロディたち。曲によっては閃光のような鮮烈なパッションやアブストラクトな演奏もあるのですが、、さて、、生身の彼等はドンなでしょうねぇ。。oz.....

まぁ、グチグチ言っても仕方ないので、、身近な悩みから解決していこう。。っと。(笑)
まずは、クリスクロスの3月に仕入れたのから。(^_^);;

★どれに、、しようかな。。。★

Alex_sipiagin

一時期、新譜のチェックが遅れたツケがまわっていて、、
現在、新譜関係は、、ドドド、って、感じになってるなぁ。。。(幸せ)

Overlooking Moments / Alex Sipiagin

Alex Sipiagin (tp,fhl), Chris Potter (ts,ss), Scott Colley (b), Eric Harland (ds)

これって、3月だった。この時、一緒に仕入れたクリスクロスは、

Eye of the Beholder / Tim Warfield
Tim Warfield (ts), Nicholas Payton (tp), Cyrus Chestnut (p), Rodney Whitaker (b), Clarence Penn (ds)
メンバーから想像つく感じの黒さと太さを持ってます。

Reverence / Michael Rodriguez
Michael Rodriguez (tp,fhl), Chris Cheek (ts), Gerald Clayton (p), 北川潔 (b), Rodney Green (ds)
リーダー作がよかったジェラルドクレイトン買い。
あまり奇をてらわず、ビターな現代ハードバップです。

おぉ。。クリスクロス、、すげぇ!って、、思っていた、、早春の日々。(爆)
この回は、、わたし的には捨て盤無しと言ってもいい感じでした。
ニューヨークの美味しいライブがつまった、、ダークな現代ジャズーーって、感じだったのですわ。
今時、もう1枚、、エリントン集ってのがあったんだけど、、、そのままになっちゃった。

で、でで、、、1枚って、考えると、、わたしはサーシャさまだなぁ。。
2管の編成は3枚一緒なんですが、サーシャさまのアルバムはピアノレス。
その分、色彩感覚は薄いかもしれないけど、ダークでタイトでストイック。
不思議な静けさまであるから不思議。
でも、緊張感で金縛りにあいそうな、、感じです。
全編、痺れるぅ。。そのサーシャさまの最新盤は、、

Alex Sipiagin @ Live at Smalls
Alex Sipiagin (tp),Seamus Blake (ts),David Kikoski (p), Boris Kozlov (b), Nate Smith (ds)

こちらは、サーシャ&シェイマスって、巨大2管砲なんだけど、、
これもシャープな切れ味の印象の強いアルバム。サーシャさまも絶好調ダッシ。
むむ、、好みの問題で、今のところ、クリスクロス盤の方が好き。。
でも、クリスクロスの5月リリースはLage Lundを抑えただけなんだけど。。。。。

そして、、問題は、、ECM盤だなぁ。。
そして、パットメセニーの新譜ジョンゾーン集が大変素晴らしいことになっております。。
まったくなぁ、、さっさと、、次にいかなくちゃ。

と、すでに夏ばてしそうなすずっくです。
毎年呟いてますが、、夏って、苦手。。。

んじゃ、退散♪


2013年6月13日 (木)

外山安樹子トリオのバースデー二日過ぎちゃったよライブ@江古田「そるとぴーなつ」

Toyama_t

「あっちぇ〜ろぉ」
って、新潟弁?を覚えたすずっくでっす。

★バースデー二日過ぎちゃったよライブ@江古田「そるとぴーなつ」

6月14日(金)

外山安樹子(p) 関口宗之(b) 秋葉正樹 (ds)


20時半~(2セット入替なし、2セット目は22時頃~)
 
ライヴチャージ 1500円(入れ替え無し)
テーブルチャージ 500円(ナッツ類食べ放題)
ドリンク類 500円~
従いまして、ミニマム料金は2500円です。

予約 03(3993)3400

江古田「Jazz Bar そるとぴーなつ」


毎年?ご自身のお誕生日前後に「外山安樹子トリオ」で、、ライブを開催してる外山さま。
。ミュージシャンの彼女には、ライブにでかけるのが、、やはり、、1番のプレゼント!
と、思ってはいるものの。。なかなか参加できないわたしです。。
明日だよ。。。明日。。。。。

「当日は、自分の誕生日を勝手に祝って作った曲シリーズをはじめ、新旧曲を織り交ぜ、楽しくお届けしたいと思っております。」

だ、、そうで、、彼女のファンならば、かなりのヒントになると思いますが。。

来年こそは!
と、鬼も大笑いの発言をしておきます。(笑)
お誕生日は昨日だったのですね。

お誕生日おめでとうございました!(笑)

当然、おまけはコレッス。

悩みつきないわたし。。
って、人生を持ち出すほどの悩みではないが。。(笑)
ECMに行くか、、Criss Crossに行くか。。。
こうやってるうちに、、次が来る。


んじゃ、退散♪

2013年6月12日 (水)

dualtone / Atzko Kohashi & Sebastiiaan Kapstein


アムステルダムに在住の小橋敦子さんはこれまでにも、ベースとのデュオのアルバムを2枚だしているそうです。今回は、新潟でライブを聴いたことのあるドラムのSebastiiaan Kapsteinの名前で目にとまったのでしたぁ。
オランダ生まれ沖縄在住のセバスティアン・カプティーンは、スウェーデン在住のベーシストの森さんのスカンジナビアンコネクションのライブやファビオさんとのIt's no Coincidence / Fabio Bottazzoにも居ます。あ、ライブの時にご本人から買った「Consolation / Dirk Balthaus」って、ピアノトリオのアルバムでもクリアなタッチのピアノにぴったりのドラミングだった。
そう、ファビオさんとのデュオのライブも聴いたこともあるのよね。
その時は、ブラシやスティックだけでなく、手も使っていたと思うんだよねぇ。
他のライブの時にも感じたのですが、とても、音に繊細な気遣い、拘りを持っている人だなぁ、、と、思ったわけで、デュオって、いいだろうなぁ、、テなわけで、お買い上げでした。
これねぇ、、なかなか、いいのですよ。

全編、非常に誠実な真摯な雰囲気。
ブラシの音からはじまるBlue in Green。次第に姿形が現れ、遠い日の想い出のように蘇る。2人が描き出す世界は日本の水墨画のようにすっきりとそして大きな空間を描きだしている。ジャズラヴァーならば何度も、聴いているその曲だけど、なんの違和感もなくその絵を受け入れてしまうと思う。。スワローのFalling Graceでは、硬質だけど、饒舌に互いのそのメロディを紡いで行く。

Icebreaker No.1は、ドラムソロから始まる2人の即興かなぁ。ちょっと、ダークにタイトに。
But Beautifulのテーマがでるまでのちょっと前衛的な掛け合いが秀逸。But Beautifulの甘いメロディが映える、映える。。I Remember Youも互いの探り合いのようなダークな演奏から時々現れルメロディ。互いに楽しんでいる感じがとても伝わって来て、楽器の演奏ができないわたしは羨ましいなぁ。。って。

Icebreaker No.2は、シングルノート主体のピアノからはじまる澄んだ爽やかで綺麗な演奏。どの曲もドラムの動作の一つ一つが浮かび上がるようないい音です。
Very Earlyも神秘的な雰囲気からはじまり、その空間をバッチリ使って2人のやりとりが臨場感たっぷりに迫ってくる。とっても、軽妙洒脱なHow Deep is the Ocean。流麗なMy Old Flame。小橋さんのオリジナルPittoreskは、爽やかな光を観るような喜びに溢れた感じ。
なんと、スティーブキューンのTwo by Two。って、HPを観ると、キューンの従事してたことがあるそうです。エヴァンスは好きなんだろうなぁ、って、選曲とかからも感じてたのですが、軽妙な応酬というか、語りと言うか。。躍動感もたっぷり。最後の最後まで、空間を埋め尽くすのではなく、余韻を大事にした演奏を紡いで行くA Nightingale Sang in Berkekey Square。

1音1音がとても説得力がある感じ。
美しいけど、力強い。だけど、とてもリラックスしたとても素敵な時間になると思います。

Atzko Kohashi HP


1.Blue in Green
2.Falling Grace
3.Icebreaker No.1
4.But Beautiful
5.I Remember You
6.Icebreaker No.2
7.Very Early
8.How Deep is the Ocean
9.My Old Flame
10.Pittoresk
11.Two by Two
12.A Nightingale Sang in Berkekey Square

Atzko Kohashi 小橋敦子(p)
Sebastiaan Kaptein (ds)

ご本人のサイトからのおまけ。

Falling Graceに始まって、I Remember You、Pittoreskって、流れていきます。

と、びっくり。すでに、次のデュエット盤(ベースと)がでてますね。
そして、来日らしい。。

Black Boxのライブ終了とともに、、夏に突入の予感の新潟でっす。
うむ。。週末台風、、って凄く。。困る。。。
これを聴いてた時は、、ひんやり空気と曇り空に似合う1枚だなぁ。。って、思ってたのですが。。
まぁ、夕闇に以降にどうぞ。(笑)

んじゃ、退散♪

Dualtone


2013年6月11日 (火)

Black Boxの中味はなんじゃらホイ♪

BLACK BOX @ ジャズ喫茶スワン 6月9日
八木義之(vtb) 細木久美(p) 赤堀嘉美(b) 本間克範(ds)

Blak_box

テなわけで、、知り合いのライブでこれをすると、、どんどん、友だちがいなくなるので。。。。。
でも、まぁ、わたくしの悲しい性、,って、ことで、、ダラダラと。。(^_^);;


爽やかに晴れたけど、風が冷たい日曜日♪
楽しみにしていたBlack Boxのスワンライブでっす。
用事をすませて、一目散に♪
と、ボチボチとお客さまもいらしてましたが、なかなか、いい席に!
ポイントはね、ドラムが見えて、なおかつ、全体が把握できる場所でね、ひとりでも割り込めるところ。m(_ _)m

気がつくと、本間ドラマーの気合いの入ったセット、、

Honma_t

策に溺れることもいとわない(笑)八木バルブトロンボーンのエフェクター。。

Yagi_t

修理したばかりのウッドとエレベで二刀流で気合いの入った赤堀ベース、、

Akahori_t

そして、極めつけは!涼やかな笑顔の下に隠れた闘志をかわいいワンピで隠す細木ピアノ♪♪

Hosohi_t


お知り合いや、、始めましてのご挨拶で、、あっという間にライブ開始時間!

まずは、お馴染みモブレーのThis I Dig Of You。モブレーのサックススタイルお人柄をしのばせる優しく爽やかなメロディをエキサイティングに。と、四人ともガッツな体制でこの時点で楽しい時間を確信。
で、ハンコックを2曲。ファンキーでモダンなDriftin'。。これは、前からバルブトロンボーンに似合う曲だよねぇ、思ってて、って、良かっただけどねぇ。。。(謎)綺麗なピアノからはいってメロウな都会的なテーマTell me a bedtime storyなんですわ。綺麗どころは認めるんですが、、ドラムの多彩なサポートが続いて、うーん、ドラムとベースがダークな感じで絡み合っていた気がします。って、こわい曲だったっけ?そして、スワロー翁のロマンチックがとまらないFalling Grace。って、これは、細木ピアノといろんなパターンで?再演してますので、ピアノもかっこいいのですよねぇ。

1セット目の最後は、ジャズワルツでハバードのUp Jumped Spring。パターンかえてこれでもかのパワー溢れるドラムソロ。って、お姿だけで無く(当たり前)痺れる、技の数々。そもそも、ドラムって、いろんな楽器をワンセットのしてできあがって来てるんで、音楽的センスはもちろんですが身体能力も半端ないですよねぇ。今や、バンドサウンドの決め手って、ドラムだよねぇ。しかも、、今日は、武装してます。。。

実は、前の日に酔っ払ってハバードとモブレーを聴いたのですよ。うむ、、マジで。

と、結構、一見普通っぽい選曲なんだけど、ドラムがスカーンとか、キューンとか宇宙サウンドを時々入れるんで、なかなか新鮮です。はい。
ベースはエレベは1セット目使わなかったけど、速くなっても強靱に跳ねて安心感と見せ場を持ってきます。はい。
ピアノはハードドライビングな攻めの体制。で、時々、美旋律で男心。。いやいやジャズラヴァーの心をくすぐります。♪
そんな素晴らしいメンバーにイタセリツクセリしてもらって、気持ちよくふけないわけが無い。比較的速いテンポの曲が多いので、のってますねぇ♪

と、気がつけば、、満席に近い状況ではありませんか。
素晴らしい。。って、これが誰の実力かは、緒論様々あるところですが、それでギャラが配分されるわけでも無いでしょうから、みんなの努力、って、ことで。(笑)

2セット目の入りもキレキレのかっこいいドラムビートで引っ張って行きます。ライルメイズのHard Eights!トロンボーンもピアノもかっこいいのですが、やっぱ、ここはドラムとベースの2人の戯れからいろんな具合に引っ張りだされて面白かったですよ。達成感あるでしょうなぁ。
と、アップテンポで恋に恋して。ピアノの遊び心多い、ソロもバッキングも鋭い♪
バルブトロンボーンのご希望だそうで、ブッレカーブラザーズのFunky Sea, Funky Dew。って、ご存じのように、ブッレカーブラザーズって、ランディ兄ちゃんがトランペットなんだけど、この曲はサックスの弟、、亡きマイケルブレッカーがフィーチャーされた曲。すみません、個人的に好みなんで、◎。分厚いドラムサポート、そこから解放されたダークな長ーいカデンツァも圧巻でした♪足のあたりがおぼつかない感じは多少ありつつ、、どうやって、着地するんだろうなぁ。。って、思ってましたが、最後はメンバーのご協力で。  『備忘録』 足下の操作の練習…

疲れて、おきまりのぐだぐだのMC挟んで、シダーウォルトンでHolyland 。すみません、これ、さっき、Facebookで教えてもらった。。が、一度聴けば頭に残る、キャッチーなメロディつうか、はっきりした(明確つうのか)曲調をのっけから、ジャジィーで潔いフレーズで弾ききってましたねぇ。皆さん快調だったと思うんですが、ベースソロでのドラムも素敵♪
「一応」最後の曲スティーブスミスの曲でJBen Jazz。なんか暑苦しそうな感じなんですが、ドラムのエキサイティグすぎるほどエキサイティングなプレイに一同釘付け。みんなで怒濤の演奏。。そこまで、煽られて終われるはずがないでしょうが。って、ことで、、アンコール♪

「帰って来て、忘れないで」のLa Fiesta。Spainと双璧で人気ありますよね?ノリの変わるところがかっこいいよねぇ。みんなでいけるところまで行きましょう、、って、ラテンのノリと哀愁。泣きのベースで、んもう、ベース界のサンタナって、言いたい。(笑)と、思ったら、クルクルやりましたねぇ。。いぇーーい♪って、これにて、終了!

どうなんでしょう。後半の方が、ドラムとベースの絡み方がイヤらしくて良かったと思うんですが。。エレベとウッドの使い分けをキチンと把握できなくてすみません!
基本的にはトロンボーンのような楽器なのですが、やっぱ、楽器の特性とご本人のタイム感を考えると、ラテン系、ファンク系の曲で下から煽るような吹きっぷりは気持ち良いです。
コメントにもちょっと書いたのですが、前回を聴いたとき、即席だけど、皆さまうまいのでこぎれいにまとまっていて、良かったは良かったのですが。。
なんか、もう一つ、持ち味というか、特色というか、、そういうものに欠けるつうか、、無難な感じにおさまったよなぁ。。って、気がしてたのですが。。
今回は、それぞれの攻めの姿勢が、全体では、コントロールできてない部分もあったかもしれませんが、聴くだけの人なんで、、細かいことは置いておいて(笑)、、相乗効果?がでてたのか聴いてる方は音楽的に到達感があったと思います。はみ出たとこも格好良し!

ご挨拶もそこそこに、スッキプして帰りましたとさ。

テなわけで、夏のジャズストではこのバンドの演奏はないそうですが、、
楽しい打ち上げにも味をしめたことでしょうから、きっと、何時か何処かで演奏が入るんじゃ無いかなぁ。。その時は、是非、ヒヤカシニ来てくださいね♪

今日も、、長くなりましたが、、結論、ですゎ。。
Black Boxの中味はBlack Boxでした。
何が飛び出すかわかんない、って、より、、腹黒い集団。。なんちゃって。(冗談)
わたしのイメージ的には、、こんな感じ。。。。

8cellsimple

って、動かないな。。これでどうかな?って、時間が無いので。。クリックしてみてね。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/55/8-cell-simple.gif

お疲れさまでしたぁ & ありがと♪

んじゃ、退散♪

2013年6月 8日 (土)

BLACK BOXのスワンライブは明日6月9日(日)でござる。

6月9日はとってもいい日です。(謎)

★BLACK BOX @ ジャズ喫茶スワン★

八木義之(vtb)、細木久美(p)、赤堀嘉美(b) 本間克範(ds)

6月9日(日) 15:00~17:30 ¥2,500(1Dつき)

025-223-4349

スワンのフライヤー

新しいお誘い文ですゎ。

明日は西堀SWANでLIVEです!
「Black Box」
どジャズ〜ファンク、フュージョンと目まぐるしく変化するサウンドに圧倒されて下さい!


と、ありマスタ。うむ、、、、。。。。
なんの曲なんだろうなー。


戯言。。。。

ジャズのライブでドラマーの役目つうか。。サウンドへの影響ってすごっく大きいですよねぇ。
ついつい、だいたいセットの最後に用意されてるエキサイティングなドラムソロで、興奮して全てを忘れるのですが(笑)、、演奏中に各楽器の演奏にきめ細やかにサポートする、そして、、あわよくばその場を持ってく(爆)これはバンドサウンドがどこまではじけるかの天下分け目でーす。なんちゃって。ぐふふ。。。楽しみ♪

って、考えたら、新潟市在住って、本間さまだけじゃん。

赤堀さまには、まずは、、「なんの支障もなく(車とか、、ベースとか。。)」岡山から無事に到着する事を祈ってます。やっぱり、エレベかなぁ。

八木さま、すでに昼過ぎより長岡入りで、細木さまと夏のジャズストのStep of Threeのリハもあるそうなので、リハ疲れのないことを祈ってます。BLACK BOXのリハも可能と言えば可能ですものね。
新潟でのリハは明日の昼くらいだそーです。

テな、わけで、、日曜日の昼下がりのひととき、、「圧倒」させてくださいませ♪
是非、是非、、皆さまもお気軽にご参加くだされ!

今日は、各自お写真掲載♪(これで、不参加が増えたらどうしよう。。)
一人づつの写真ってなかなかないものだわ。

八木義之(vtb)
Yagi2


細木久美(p)
Hosoki

赤堀嘉美(b)
Akahori

本間克範(ds)
Honma

んじゃ、退散♪

2013年6月 7日 (金)

Quercus / June Tabor Iain Ballamy Huw Warren

Quercus


夏に向かっているのはずなのですが、なぜか、空気がひんやりの新潟です。
雨が少し降って、、ちょっと、しっとりしたけど。。

英国のフォークシンガーJune Taborと、同国のサックスとピアノの2006年のライブ録音をかけます。
ECMらしいと言えばECMらしい…いろいろな垣根を越えて雲海のように果てしなく広がる音楽。

ジューン・テイバーは1970年代のデビュー以来、各方面とコラボレートした作品を送り出してきたそうな。何が気に入ったって、この声が気に入ってしまった。
イギリスの熱帯雨林に行くと、必ずお薦めされて、余計なお世話!って、思ってたのですが。。
これが、試聴したら頭に残ってしまって。。お買い上げななのです。はい。

少しくぐもった深みのある声を聴いているだけでもさざ波だった心が落ち着いてくる。
トラッドを中心にIain BallamyとHuw Warrenも曲を提供。

まずは、3曲トラッド。
センシティブなピアノ、ジェントルなサックス、味わい深くオーセンティックな佇まいを持つ歌、三者が融け合って心の奥深くに響く。ソロ、デュオ、トリオ、どの演奏もギミックなし。
型にはまったジャズではないけど、互いにインスパイヤーされながら音を積み重ね創りあげていく…。

ハウスマンの詩とイギリスの作曲家のThe Lads In Their Hundreds。たんたんとした歌も、インストも語り部のよう。TearesはHuw Warren作で、透徹な静謐なピアノソロ演奏。Near But Far Awayは Iain Ballamyの作曲でたなびく雲を思い浮かべ、郷愁がこみ上げてくる。

あぁ、、音楽は素敵だよね。。こうやって、互いの想いを共有していけるのだものね。

Brigg Fairはトラッドで、独唱。胸にずーんと来ます。ソプラノサックスがエモーショナルなWho Wants The Evening Rose。テンポ良いピアノとテナーのデュオを前後に配し、ヴォーカルの静寂な世界とのコントラストが面白いThis Is Always。三人で力強く登り詰めて行くA Tale From History (The Shooting)。最後の最後まで穏やかに時が流れていきます…All I Ask Of You。

わたしが無知だからかもしれないけど、、無国籍な感じで、無限に広がる、、まさにECM的マジック。
陰影ある存在感ある彼女歌にあわせるように二人の奏者が音を選ぶ、二人の演奏に刺激されて静かに歌う。インストだけの時はピアノとサッックスで、しっかり静かなジャズデュオなのもお気に入りの由縁かなぁ。。

神秘的な雰囲気さえ漂う1枚は夜風の鎮静作用にも似てる。
今日、嫌なことがあった人、今すぐ聴いて忘れましょう。
わたしが、このライブにいたらならば、、きっと、うとうとと、、眠ったでしょう。
うん。静かな眠りについたと思うのですね。(笑)

週末の疲れた身体と心にいかがでしょうか。。

June Tabor (vo)
Iain Ballamy (ts,ss)
Huw Warren (p)

1.Lassie Lie Near Me
2.Come Away Death
3.As I Roved Out
4.The Lads In Their Hundreds
5.Teares
6.Near But Far Away
7.Brigg Fair
8.Who Wants The Evening Rose
9.This Is Always
10.A Tale From History (The Shooting)
11.All I Ask Of You

はい、おまけ♪


サーシャさまこと、、Alex Sipiaginのアルバム2枚聞き比べ、って、思ったのだけど、、
予想外のご用事に、、ちょっとおあずけ。雑用の多い今日この頃。

このアルバムと「Atzko Kohashi meets Sebastiiaan Kapstein」聴きました。
お二方とも、静けさの中に強さを秘めた素敵な女性だと思ったよ。。。


んじゃ、退散♪

2013年6月 5日 (水)

BLACK BOXとは、なんぞや?

BLACK BOXとは、なんぞや?

Bb_2Bb_1


★BLACK BOX @ ジャズ喫茶スワン★

八木義之(vtb)、細木久美(p)、赤堀嘉美(b) 本間克範(ds)

6月9日(日) 15:00~17:30 ¥2,500(1Dつき)

025-223-4349

ご本人たちのキャッチコピー↓

冬のジャズストリートでの予期せぬ出会いから5ヶ月。新潟ジャズの聖地SWANにあの4人が帰ってくる!!
どジャズからファンク・フュージョンまで、幅広いジャンルを演奏予定。
お近くの方はぜひお越しください。


と、ありマスタ。うむ、、、、。。。。
ええとね、冬のジャズストリートの時のハプニング(増嶋さんが参加できななくなった)から急遽編成されたバンドでしたね。

その時は、「細木久美4」となっておりマスタ。

テなわけで、、回想。。。。

2、3日前に急遽決まった、臨時編成だったのですが。。
そんなことを感じさせないのが「ベテラン」の演奏のはずです。(汗)
四人一緒は初めてだそうですが、そこは狭い新潟ジャズ界ですから、重なり合いはあるわけです。バンドって、やはり、知り合い繋がりですし、続けてナンボですし、なかなか、新ユニットってできないのが、普通ですわ。こういう機会で、演奏する方も聴く方も思わぬサウンドが楽しめるわけですね。
考えたら「ワンホーンカルテット」だったわけで、選曲は八木トロンボーン(が吹けるもの)にあったようで、基本、わたしは知ってる曲つうか、好きな曲が多かったと思うのですが、あんまり同じ曲を演奏してくれないので嬉しかったかも。

ジャズの世界において、ドラムレス、ベースレス、コードレスって、「レス」は緊張感を生む空間ですが、な、なんと、ぜんぶ揃ってるぅ。。(って、当たり前か。。)

で、ご自身がバンマスする時には、「策に溺れる」ことが多い某トロンボーンですが、前回はその辺の時間もあまりなかったようで、、別な意味での緊張感があって面白かった。(笑)
そのせいか、「わたしが好きなもたもたなMC」にも、、いつも以上に拍車がかっかていたような。。トゥーツのBluesetteとかねぇ。。
忘却の彼方に思いだすは、ジョンヒクスのNaima's Love Songとか大変よかった気がします。最後だったかなぁ、、最後のファンク曲でノッリノリの女性がいらしたのを覚えてます。

今回は、BLACK BOXという、バンド名がつきましたので、きっと、その名にふさわしい?世界をお披露目してくれるに違いありません。。

「そう、皆さん 、すで にベテランですものねぇ。(自覚はなさそうですが。。)」

どなたさまも、素敵な初夏の日曜日の昼下がり。。
ジャズ喫茶スワンでBLACK BOXをご賞味くださいませ。

今日、こんなアルバム聴いていましたぁ。


Seven / Dino & Franco Piana Septet

Dino Piana(vtb) Franco Piana(flh)
Fabrizio Bosso(tp,flh) Enrico Rava(tp) Max Ionata(ts)
Enrico Pieranunzi(p) Luca Mannutza(p) 
Giuseppe Bassi(b) Roberto Gatto(ds)

去年でた時からのお気に入り盤。
イタリアのフランコ&ディーノ・ピアーナ親子と伊達男七人衆って、感じです。
イタリアンハードバップって、言葉がありますが、決めるとこは陽気にガッツでビシバシと決めながらも、どことなく哀愁、郷愁も漂う演奏の数々。
これって、なんだろうねぇ。。国民性の違いだろうか?
って、そうなんですねぇ。やっぱ、ダンディ、って、感じなんですよねぇ。
そう、Dino Pianaは世にも珍しいバルブトロンボーン吹きでした♪
やっぱ、独特の低音ビブラートで渋々、早さももちろんだけど、情感がたっぷり。
で、全曲みんなでカッコイイー♪
半年もたっちゃったけど、何処かでお見かけした際には、是非聴いてみてください!

んじゃ、退散♪

2013年6月 4日 (火)

Sweet Rainは、、甘雨かな。。

6月と言えば梅雨。。
新潟は関東のように梅雨がはっきりしていない気がします。
それでも、大人過ぎる日本人同士は、ご挨拶には、「梅雨入りですねぇ」となるわけです。はい。

6月の雨と言えば、、わたしの頭に降る雨は外山安紀樹子さんのAmbitionに入って居たバラードでRainy Garden。でも、昨日はゲッツでSweet Rainだったんだよぉ、
あのね、ちょっと前に、友だちの「甘雨(かんう)」について文章が目にとまった。
それは、ここでは引用できないけど、ネットにあったものを下記に。↓

『甘雨(かんう)』

S_kanu_jun_2

新潟の日本酒。酒名は、明治維新の際、北辰隊隊長として活躍した遠藤七郎昭忠の雅号「甘雨」に由来。純米酒と本醸造酒がある。味わいは辛口。原料米は五百万石、こしいぶき。仕込み水は五頭山の伏流水。蔵元の「越後酒造場」は昭和7年(1932)創業。所在地は新潟市北区葛塚。

お友だちの文章は、今絶好調の八重の桜にも繋がる文章なのだが、そこで記憶に残ったのが「甘雨」。
なんだか、気になる言葉ですよねぇ。
でも、どんなお酒だかは、今度、某フラッシュのマスターに聴いてみることにして、、
昨夜、ビールのおともにでて来た音楽は、、
な、ななんと、、ジャズ界の甘雨!Sweet Rain だよぉ。
わたしがかけたんじゃないよ、BGMを選んだのはダーリンですゎ。。。。

Sweet Rain / Stan Getz

Sweet_rain

Stan Getz(ts), Chick Corea(p), Ron Carter(b), Grady Tate(ds)

モダンでクールなジャズ。甘い雰囲気とは裏腹なゲッツの攻めの演奏。
されど、全曲哀愁のオンパレードで涼やかな夕暮れにぴったり。
心の中で、「よくぞ、選びましたぁ!」って、感じです。はい。

1. Litha
2. O Grande Amor
3. Sweet Rain
4. Con Alma
5. Windows

さて、、お休みには、、三者三様若き才能あるお兄さまたちのライブを聴いてきました。
エレガントなムードもファンキーな演奏もこなしてしまうわけですが、残響的に響くオルガンの音に粒立ったクリアな音の明るいピアノフレーズがピタリとはまります。鍵盤同士のツボが互いに阿吽なので、そのやりとりをみているだけでも面白い。超絶なものから情感溢れるものまで、お見事。鍵盤二つって、思った以上に自由自在に変化していく。そして、正攻法で多彩な工夫がみられるドラマーが、そのの奥でじっと目を光らせて(って、感じなんだもん)、常に適音を探り出して行く。音の大きさで威圧しないのが印象的だったなぁ。まさに、この人が必要でした!って、メンバーでの演奏でした。西川直人トリオの皆さま、そして、主催者の岩井さまありがとうございました。
って、オリジナルの郭公って、郭公の鳴き声から来てると思っていたのに、まったく関係ないらしい。。。結構なショックであった。。

でも、狙っていた、荻原亮、、残念ながら行けそうにない。
仕方ないよね。明日は自宅待機ですわ。。

んじゃ、退散♪

2013年6月 1日 (土)

やって来ました、Unity Band!いって来ました、Unity Band@ブルーノート東京♪

Unity Band@ブルーノート東京♪ 5月25日(土)

Pub_p

Pat Metheny(g, g-synth)
Chris Potter(ts, b-cl,ss,fl)
Antonio Sanchez(ds)
Ben Williams(b)

ちょっと、萎えてしまった事がありまして、悩んじゃったけど、、
やっぱ、今までのように、、ダラダラしたブログらしく、ダラダラ書いてみますです。(笑)

丁度1年前にクリポタのアンダーグランドライブで、目が点状態になったわたし。。
それでも、パットメセニーとのユニットについては、、それなりに心配してたわたし。。
結局、CDを聴いて、パットメセニーの考える音楽世界できちんと自己主張して,しかも、やっぱり、すげぇ、って、思える八面六臂の活躍もしておったので、2012年の私的ベスト1となりました。
あの後、、このユニットは長い旅路にもでるのですが、某お友だちよりこのバンドで来日するときき、、内心ハラハラどきどきものでした。。(行けるかどうかって、事ヨ)

しかし、偶然は偶然を呼び、この週にはわたしの好きなミュージシャンがどしどし押しかけることになってしまったので、、コスパも考え、、ぜんぶ、まとめて行ってやろう!。。って、さすがにそりゃムリ。。だった。。oz......

それでも、土曜日、、オッケーがでてブルーノートに無事到着しました。m(_ _)m
ずっと楽しみにしていたユニティバンドなので、大変嬉しい 。
しかも、開演前、、ブルーノートの入り口付近でうろうろしてら、、、
向こうから、まばゆく光った白馬に乗った王子さまがやってくる。。おぉ。。。
きゃぁ。。。
思わず駆け寄って、握手してもらう。。。力強く握りかえしてくれたあなたは、クスポッターさま、、そう、我が愛しのクリポタです。うーん。。にこやかで爽やか♪(はぁとぉ)

ぼぉ、、としてると、、と、となりの彼よりちょっと背の高い男性が「Me tooooooo」って、わたしに握手を求める。あ、、、すまんです、サンチェスさま、、正直あなたは見えてなかったのですわ。。。m(_ _)m

テな、、わけで、、我が心は会場前から異常なテンションとなりマスタ。(笑)
「ここで帰っても悔いはない。。」な、わけないじゃん!!と、独り心の中でつっこみを入れて、、まわりを見渡す。。しかしなぁ、、こんなに混んでいるBNTは始めてかもし れない・・。。そう思うと、ちょっと悲しい。めちゃ喉が渇いて、ビールの一気のみしそうになって、、ハッと我に返る。。「2セット持たない。。」

ジャズのお知り合いはマニアックでオタッキーな方々が多いのだけど、、
開演前にべちゃくちゃはなしてるうちに、、わたくしは大御所パットメセニー初体験だと気がつく。。いつの頃からかへそが曲がってしまって、「クリポタ命」とかいってるけど、わたしはパットメセニーだって大ファンな、、はず。。アホだからそう思ったら、息がつまりそうになって椅子にじっとしてられなくなってきた。。だって、すぐそこにパットメセニーが立つんですよ。あなた。。。。

リーダーさま、、独りで登場… 座る。
わぁ。。これがピカソギター(かぁ。。と、、)と、感慨深い。。「DVDとかもっと観ろよ」、と、心で反省。でも、動画は何もできなくなるから難しいのだよ。。。
独特のお琴のような幻想的な残響サウンドが広がり、じっと見てると、普通のネックに張られた弦は左手で抑える(叩く)。右手は沢山ある弦の上をワサワサと動いていく。。集中して演奏にのめり込んでいる様子が体中からわかる。。
しかし、、これで、自分が考えた音楽世界を観衆の前でやってしまうって、やっぱ、凄いよねぇ。

と、幻想的なピカソソロに続いいて、気がつくと、舞台にメンバーが揃って、いよいよUnity Bandだわ。
最初はバスクラからはじまって、テナーに持ち替えたと思うので、Come and See。
ユニティバンドに入ってる曲は基本的に初めはメロディいかしてゆったり抒情的、哀愁を持ってはじまり、特にパットへの反応が神業的なサンチェスと骨太のウッドベースを自在に操るベンウィリアムス。その2人のリズム隊と互いに鼓舞しながら進みアクロバティックなパットとクリポタは、臨界点を目指し疾走する、、
テな、パターンが多いと思うのだが、、。。
楽曲、全体のサウンドイメージはもちろん大事で維持しなければならないけど、パットとクリポタにはセンション性というか動機の維持と触発からの繋がりでどこまで限界を極められるか、、がかなり露骨に常に求めらてるし、そういう事を目指した演奏をするバンドだと思う。特に、1セット目はアルバムからCome and See、Roofdogs 、New Year、This Belongs to You、Signalsが演奏されたと思うんだけど、ソプラノを使ったRoofdogsでのクリポタの臨界度は120%だった気がします。そこは、サックス入り関係で、Two Folk Song等も演奏して、会場からため息が出たりしておりました。Police Pepoleも演奏したんだけど、順番がよくわからなくなりましただ。

人は想い出でできてるんだよなぁ、、と、ふと、思ったりして。

雑感として、、確かに、噂通り、かなり曲・あるいは同じ曲の中でもPA状況が違って、どの曲でもパットの演奏はキチンと届くが、メンバー、、特にここではクリポタの演奏はエコエコ〜の部分が多くサウンドの一部化していたと思いますが。。クリアな時の音のイメージで、エコーを乗り切ろう、なんて。。
でも、正直言いますとね、真正面でフィンガリングなんぞを観ているだけどもかなり興奮してきます。パットメセニーのこれでもかぁ、って、演奏を舞台脇から微笑みながら冷静に見つめる姿にも興奮しました。(笑)

で、1セット目のミニオーケストリオンを使用したSignalsは、ちょっと余興ッポイ感じだった、
やっぱ、生身からみるとリズムや音が単調に感じる。メンバーも加わっているけど、あまり必然性がないように思えたりしてね。でも、オーケストリオンだけのライブには来ないだろうから、生で見ちゃったんだから、、これはこれで。。。。。得したことにしておこう。
だってですよ、、あのめちゃくちゃギターの巧いパットメセニーが(さっきまで、あんな超超高速トリッキーなソロを展開してた人が)かなり真剣な顔して大仕掛けなおもちゃみたいなものを演奏(操作?)するわけですよ。うむ。。
なんか、ピキピキとクシャクシャと金属系の別次元の音が満載。こりゃ、いろんな思惑を越えてかなり微笑ましい感じとなります。先ほどまでの殺気だった集中力とは違うけど、自分がイメージしたサウンドを創り出すために、、何でも一途にめり込む性格がパットメセニーの音楽世界を創り上げてきたんだなぁ。。って、勝手に思ったりする。。。
あぁ、、しみじみ。(でも、この抑揚のあまりないサウンドで寝オチした人間は何人もいるでしょう。。)

とか、、記憶が定かでないので、次にいこうっと。
知ってる人を探してるうちに、、2セット目が始まる。。

構成は、基本、、1セット目と同じ(似た)感じだけど、、、
まずは、ピカソギターで始まって、みんながうっとりと目の前にいるパットメセニーとそのオーラに見とれ、聴きほれ、、それぞれの想い出にも浸る。。人生なんて短いのだ。
そして、ユニティバンドの曲からCome and See 、Leaving Town、Interval Waltz、懐かしい曲を挟んでBreakdeale。こちらのみんなが好きな過去曲は人気者Jams、The Batなど。
閣下は「なんでJamsなんだ?」みたいに、、怒ってたけど、わたしは生でこの曲聴いてみたかったし、あの行けるところまで行ってみようよ、を、聴けたので、、これも、大変嬉しかったです。(笑)なんて言われようが、、お上りさんなんだもん。
もちろん、パットの愛しいオーケストリオンも再び登場で、All The Things You Areを入れながら、官民一体(笑)の演奏に。って、1セット目より、かなり演奏になっていまして、思わず、、へぇ。。って、沢山の音を自分で直接コンtロール(支配)してその真ん中にいたい、、一体感を感じたい?って、気持ちがわかったような気がする瞬間あったりして。
アンコールでAre You Going With Me。ここも、オーケストリオン参加。そして、クリポタさまはフルートでございました。きっと、会場中皆さま、、心の中で一緒に歌っていたに違いない。そして、自身の青春を重ねたに違いないのでありました。。
2セット目の方がパットメセニーがよりイケテいた気がします。

と、なんだろうなぁ、、ここからも超戯言。
クリポタは相変わらずこれでもかで凄いのだが、去年ライブで聴いたときと印象がちょっと違った気がした。超絶フレージングなのだが、、去年1番気持ち悪かったのが、、舞台にいるクリポタ本人は平々凡々と変態フレーズがゾロゾロとわきでてくるのに凄いことをやってる感が感じられなかったのだ。ずっとずっと、凄いことやってるのに、どこまでも行けます、、って、ここが頂点です。。みたいなわかりやすさがない、微笑んでいる不気味さ。
それが、同じようにフレーズそのものは、わたしのような小さな脳みそでは難解至極なのですが、、「あぁ、、来る,来る、、もうすぐク〜ル〜〜っ!」って、雄叫び系の構成に結構なっていたと思うのですよねぇ。良くいえば、ステージ向けになったというか。。
ええとね、、「パットの限界点間際でのフレーズの連呼、だめ押し、よっしゃ、、一緒に行こうぜ」、によく似た盛り上がりやすい安心感。。とでも言おうか。。うまく、説明できないんだけど。 。(じゃあ、、書くなっていわれそうだけど)フレージングそのものが安易だとかいってません。
彼を好きとか嫌いとか抜きにして、音楽聴いてる人ならば、その高レベルは分かると思うのですが。。難解フレーズ、高速フィンガリングはますます拍車がかかってます。パットメセニーの超高速フレージングにサックスで同様に対応する攻防はスリリングだったです。
行くことがで来て、とても、嬉しかったです。

戯言でございましたが、長くなってしまいました。
今回、知名度をえたクリポタですが、、市民権を得たかどうかは、、よくわかりません。
でも、好きとか嫌いとか別として、すげぇサックス奏者がいるぞ、って、認識は随分随分広がって来たようです。
ママはとっても嬉しいわ♪
今度は、自身のThe Sirens バンドできてちょうだい。

クリポタ、クリポタ、、いぇーーい♪

って、思ったんだけど、去年話題になってたパットメセニーの新譜の録音があるそうで。。
暫く、おあずけなんだろうか。。(寂)

んじゃ、退散♪


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