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音楽で拡がる輪

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2012年8月

2012年8月31日 (金)

夏・・・終わりにしましょうぜぇ。。。

8月、葉月が終わります。
夏も終わりのはず。。

つうか、、毎日、暑くてやんなったから、、
終わりにしてやる。覚悟するんだっ。

そんなこんなんで、ジャズ批評 169号がでました。

Jazz_169_2


今回の特集は、
特集 いま旬の歌姫たち アルバム380枚紹介

特に海外の216名のうち58名は代表盤3枚と、158名の歌姫は代表アルバム1枚、あわせて約330枚をベテラン愛好の方がたの解説

秋の夜長をヴォーカルでしっとり、って、方は要チェックですよね。

わたしは、いつもの二つです。


★夜光雲 (夜長月のかたらい)★

夏の喧噪が去り、日に日に長くなる秋の夜はちょっと夜更かしを。茜色の黄昏時、輝く月、満天の星空…深い宵闇、秋宵は美しさ満載。夜長月に何処からともなく聴こえてくるまるで穏やかなかたらいのような音楽たち。

Da Vinci / Nico Gori & Fred Hersch
Through the Journey / Fulvio Sigurta Claudio Filippini
Togetherness / Monica Dominique, Palle Danielsson

Da_vinci
Through_the_journey
Togetherness


なんだと思う?そう、デュオでした。
ピアノとのデュオを最近の新譜から拾い上げてみました。
夜光雲の千夜一夜物語(旧譜)は今回だけ、少し離れたところでジャケ付き5枚。
こっちも覗いてみてくださいね。
今回は、ピアノのお相手にサックスとギターは、、わざっとはずしました。
いつか、これで。

そして、

★新潟から ジャズが聴こえる街 ~繋がりゆくもの★

う・た・げ…

Utagedofunclub

そう、柏崎のライブハウス「うたげ堂」のお話です。
現在、うたげ堂ファンクラブの運営で存続しています。
柏崎唯一のライブハウスは、、存続の危機?を迎えております。
どうなるのかなぁ、、と、、以前から危惧しておりました。
代表の猪股さま、はじめ、MINTのメンバーの方々、特に女性のアルトサックス吹きの南雲さまにはいろいろと協力してもらいました。多謝!
彼女をはじめて聴いたのは、、南魚沼にあるトミオカホワイト美術館のコンサート。縁は異なものです。
うたげ堂のライブをはじめ、皆さまのライブに一回でも多く、足を運べるといいいのですけどね、、。
そう、貸し切り料金本当にお安いので、いろいろ頭を使って活用してくださいね。
先日は、ピアノ福田さんが生徒さん達と合宿しセンション、ライブ、お勉強に使ってましたよ。
本格的なライブから仲間でわいわいとライブパーティーまで。
皆さんも、是非是非!

そう、

★ Enjoy Jazz live! ★

CHRIS POTTER UNDERGROUND @ コットンクラブ

八木義之さまのご執筆です。
熱く、冷静に語っておられます。
なんと、今日はスカイツリー見学だとTwitterに呟かれてましたが。。
いいなぁ。

テな、わけで、お時間あったら、読んでみてくださいね。


★今日かけてた音楽★

Woody Plays Woody / Woody Shaw
Woody_plays_woody
閣下、わたしも持ってるんです。(爆)
そう、ショウのボックス買ったからか、、密林で推薦されちゃったんですね。
8月も頭にはきていたと思います。
一回聴いて、びっくりして(笑)、ホン投げてあった。
いやいや、凄かったのだ。渾身のソロが連続します。
オープナーも悪くはないのですが、2曲目からラストまでは想像を遙かに超えるスリリングにすっ飛ばしてます。
うーん。。ショウファンはもちろん、、トランペットで青くなりたい方に。(笑)
すげぇ、を連発できます。

明日から、秋です。
ちょっとわけあって、、
お仕事行かないで、お家でお仕事することになりました。
いつまで、そうなるかわかんないけど。。。

って、今日は満月。葉月二度目の満月じゃ。
週末、月末、我が家は明日はお寺参りですわ。
んじゃ、退散♪


2012年8月25日 (土)

やっぱり、買っちゃった。。

やっぱり、買っちゃった。。

ジャズ批評169号がでました。
と、、この話題は改めて♪

今日は、先日Twitterで教えてもらった、
サックス専門誌 THE SAX 54号のお話です。

呟き友だちが、
「クリスボッティが一日3〜4時間練習していると言ってる件。」
とTweetしたんで、
「くりぽたさま、クリスポッターは一日1時間以上練習したことないといってたそーな件。」
と返信したら、

それをみていたでかいこやぎさまから、
「一日二時間以上練習したことない、が正解かと。詳しくはThe Saxの最新号で。」
と訂正がはいりました。

そっか、2時間か、って、間違いを訂正。

「くりぽたさま、クリスポッターは一日2時間以上練習したことないといってたそーな件。」

と、呟きなおしたのですが、、
その雑誌が気になってしまったので、買ってみました。
つうか、買ってびっくり、でかいこやぎさまがこの雑誌で真面目に勉強してる姿は想像できん。。
へぇ、、ミュージシャンって、大変なんですねぇ。

で、この号はテナーサックスの特集だったので、大好きなミュージシャンがタックさんでてました。
お目当てのクリポタのインタビューでわかったことは、、

最近は、2時間以上の練習もするかもしれない、って、こと。。

で、なくて、、(笑)

音について聞かれたとき、、
人それぞれの肉体的なことが音に影響することが大きいといっていて、、

「自分にとって何がベストなのか?」

を、見つけることが大事で、さらに話をすすめ、

「自然なものに感じて頭の中で鳴っている音を出せるようになればいい」

といっていたのが印象的でした。
それができる人って、少ないのでしょうが、、彼はできちゃっているわけですよね。
その後も、同じ世代のサックスの仲間に触れて

「彼らとはお互いに切磋琢磨する中で自分自身の声を創ってきた」

うむ。。優等生ですよねぇ。
可愛いし、サックスはちょううまいし、真面目だし。。
やっぱり、クリポタって、ことで、今日はおしまい。(爆)
あ、必殺フレーズ集って、ところにでてたクリポタ入りのジムホールのアルバム持ってなかった。アマぞったぞい。。

んじゃ、退散♪


Saximhtml


2012年8月24日 (金)

The ACT Jubilee Concert(2)


あぁ、、暑い。
溶けて流れてしまいそう。。

昨日から続く。。

拍手とともに、モスクや祈りを連想させる中近東風のグエンレのギターソロではじまる。というより、宇宙だろうか。インプロのフレージングの中にLittle Wing色の煙が漂った気がした瞬間…Little Wingがはじまる。ゆったりとはじまるのですが、インプロに入ってはテクニックはもちろんですが、本家ジミヘンのように感情の盛り上げ方が素晴らしい。
ウォルニー作Lonely Danceは、陰鬱な曲調。ウォルニーと女性バリトンサックスのボナチナがゆったりとともに歩む。アグレッシブなバリサクを聴かせるボナチナもここでは、ちょっと女性的な感情の柔らかさを前にだした演奏。そして、その後ろのウォルニーのバッキングが影絵のように美しい。次曲はそのボナチナをフューチャーしたボナチナ曲Zigzag Blues。アップテンポで変拍子をガンガン飛ばす彼女にまわりの演奏もファンキーっ!
ドラムのハフナーの曲でSilent Way。これもしっとりと美しいバラード。ラングレンのトロンボーンがたんたんとメロディを奏でる。柔らかなロングトーンの中でピアノのシングルトーンが宝石のように光る。

コンサートも終盤。終演に向かってACT Family Bandが一丸となって突き進みます。
まずは、ダイビングの事故で不慮の死を遂げたスベンソンの曲Dodge the Dodo。彼の特有の単調なリズムで短いフレーズを繰り返す脳内循環しちゃう曲。ペットのポホヨラがダークな  グエンレのソロも鬼神のようです。全員で演奏するテーマの切れ味の良さとサウンドの厚さは気分の高揚を抑えられない。
ノービーも加わって(前曲でもちょっと参加)スベンソンのLove Is Realが終演曲。スベンソンの「Believe Beleft Below」に歌詞がついたものです。先ほどとは一転、優しさがこぼれ溢れるような曲で、なくなったスベンソンも音の一つ一つに魂をこめるように弾いていたのですが、ラングレンとノービーのデュオもスベンソンの意志を受け継いだ丁寧な歌唱。全員でスベンソンの想い出をかみしめるよう。。
と、ここで簡単に終演になるわけもなく、アンコールではじまったのは、、ななんとジミヘンのPurple Hazeだぜぇ。イェーい。もともと太めの低い声のノービーにドスが入って、当然ながらグエンレが本家も驚くほどの大活躍のプレイで痺れます。と、グエンレを核に全員でとくにボナチナ、ハフナーとグンエンレ、ノービーが絶叫モードで混沌としたサウンドをぶつけてきます。カッコイイィィ!!
って、こりゃジャズのコンサートのアンコールとしては異色でしょう。
最後まで煽ってるぞぉ。でも、会場はヤンヤンです。わぉ。おしまいっ。

コンサートだけあって、緩急つけたバラエティにとんだ選曲。
過去に演奏してる曲でも、メンバーやアレンジを代えて楽しめる志向です。
この組み合わせ聴いたことあるじゃん、って、思わず、ACTファンは是非どうぞ。
楽しかった!ハイ、パチリっ♪



ディスク 1 (こっちをみてね
1. Pasodoble   
  Leszek Mozdzer & Lars Danielsson
2. Sleep Safe and Warm   
  Leszek Mozdzer
3. Svantetic   
   Leszek Mozdzer & Michael Wollny
4. The Tears of Billie Blue   
   Caecilie Norby, Nguyn Le, Lars Danielsson & Wolfgang Haffner
5. Stars in Your Eyes   
   Nils Landgren, Michael Wollny, Lars Danielsson & Wolfgang Haffner   
6. Hymn   
   ACT Family Band ,Caecilie Norby   
7. This One Goes in Four   
   ACT Family Band


ディスク 2
1. Little Wing   
   Nguyen Le & Lars Danielsson
2. Lonely Dancer   
   Cline Bonacina, Michael Wollny & Lars Danielsson
3. Zigzag Blues   
   ACT Family Band ,Cline Bonacina
4. Silent Way   
   Wolfgang Haffner, Nils Landgren, Michael Wollny & Lars Danielsson
5. Dodge the Dodo   
   ACT Family Band
6. Love Is Real   
   ACT Family Band ,Caecilie Norby
7. Purple Haze   
   ACT Family Band ,Caecilie Norby

[ACT Family Band]
Nils Landgren (tb,vo)
Cline Bonacina (bs)
Verneri Pohjola (tp)
Michael Wollny (p)
  (g)
Lars Danielsson (b)
Wolfgang Haffner (ds)

[Special Guests]
Caecilie Norby (vo)
Leszek Mozdzer (p)


このライブ盤は、待ちに待ってやっと8月のはじめにはいってきた。
で、最初にきいたのはディスク2のリトルウイング。ダニエルソンとデュオだしね。
リトルウィングは、知ってる人には、ギター曲ではちょうスタンダード。
だけど、一般的には無名曲らしいのですね。(ホンとか?)
ジャズ好きは、やはりギルエヴァンスで衝撃を受けた1曲ですはないでしょうか。
グエンレはジミヘンが好きなので、自分のアルバムでも取り上げてます。
いつも途中まで、「めちゃうまいんだけど、、なんかなぁ…」って思うのですが、気がつくとの息も絶え絶えにノックアウトされてます。今回も同じパターン。

YouTube探すと、、このコンサートのリトルウイングの演奏もあるんですが、それってどうよっ、って、ことで。。
歌のお姉ちゃんもかっこいいし、グエンレのギターもお約束のように大爆破でイケテルと思うので、、今日のおまけはこっち。

こういう演奏を目の前で聴いてみたい。
日本に呼んでけろ。
つうか、ACT二十周年ツアーってことで、みんなで来日ってどうでしょう。。

最後に、週末なので大きくおまけ。この2枚組が捧げられていたEsbjorn Svenssonご本人のBelieve, beleft, belowをどうぞ。

全身全霊で1音に命を送る姿…そして、左手薬指に光るリングに胸が痛みます。。

んじゃ、退散♪

Act_family_band


Jubilee_concert

2012年8月23日 (木)

The ACT Jubilee Concert(1)


夏の終わりが見えない…。
でも、、昼と夜の境がドンドン前倒しになっていく。。
光の時間帯が圧縮されているのは夕方7時になるとよーくわかる。
夕飯の支度する自分の姿が、サッシのガラスに鏡のように映るようになったものね。

おっちょこちょいと早とちりは「大人過ぎる女子」になった今もなおらない。
因みに我が家のダーリンは、この「女子ジョシ」って言葉が大嫌い。もちろん、大人女子も。(爆)
自己中で頭の悪い感じが漂うし、あきらめのわるいオバハンを想像するっていうんじゃ。
うむ、、さすが長いつきあい。わたしのことをよくわかってる。(爆)
なので、ずっと、、ACTが時々だすコンピ盤(ショウケース的なヤツ)で既存の演奏だと思い込んでました。よく調べもせず。。←アホっす。

夏って、苦手でゲンナリで、思考回路もいつも以上にとまってしまってるのですが、、、。
これは、ライブ盤で新録なのだと気がついた。出遅れたんで、デリバリ遅れたけど、あちこちで真夏のジャズフェスなどがあります。せめて、気分はお祭り気分で。。
ACT Family Bandとスペシャルゲストという設定です。パチパチ♪

幕開けは、わたし的名盤Pasodobleのタイトル曲でダニエルソンの曲をCDのコンビでタイトにアグレッシブに。パキパキ決まるダニエルソンのソロも情緒に流されないモジュジェルのソロもスリリングでドラマチック。一転、KomedaのSleep Safe and
Warm。自身のソロのコメダ集でもこの曲を弾いてます。人気のあるナンバーでポーランドのジャズミュージシャンの有名どころもですが、結構、意外な人も演奏してたりします。低音からはいって不安をかき回すような設定からにくい。情感をこめながらも左右が別々に進行してるような演奏でショパンの国のピアニストの面目躍如。時折みせる底知れぬ寂しさ哀しさが胸をつく。。
前半の聴き所でもあるモジュジェルとウォルニーのデュオ。ウォルニーがエレピでコメダのSvantetic。過去にリーダー作でで何回か選曲してるのでモジュジェルのお気に入りなんでしょうね。というか、彼のイメージにぴったり合ってます。
ここでも、自分の持ち味を失わず、、ドイツの精鋭暴れん坊将軍の一面もあるピアノウォルニーと綿密な音の掛け合いです。つうか、好敵手をえたアスリートに近い反応の嵐。これは凄い。緊張感ある演奏に思わず息をとめてしまいそうになります。ヤンヤ♪
高揚と緊張感をほぐすように、グエンレのゆれるギターで歌うノービーのThe Tears of Billie Blue。言葉と言葉の間に感情をこめて、リラクゼーションたっぷりです。ドビッシーの月の光にノービーが歌詞をつけたもの。全宇宙と時間を支配するギターグエンレのソロとそのバックに羽衣のように透けるノービーのヴォイシングも素敵。うっとりしてるとハンコックのStars in Your Eyes。今度は、ニルスラングレンの出番。歌もトロンボーンもかなりかっこいいのですが、ピアノのウォルニーがいけてる。ノリノリでカカカカカカッっと飛ばして拍手♪
これまた一転、ダニエルソンのメランコリックがとまらないHymn。最初はノービーとデュオで、ノービーの歌もたんたんと人生を語る。ダニエルソンのバッキングはさすがとしかいけません。ACT Family Band全員の演奏となってからもダニエルソンの映画のワンシーンのような音で素晴らしい。1枚目の最後This One Goes in FourはトランペットのVerneri Pohjolaの曲。ラテンのアップテンポのリズムにのって、かっこいい演奏なのだが、ご本人の次第にヒートアップしていくソロも聴き所。不思議な雰囲気の曲で、かっこよさとだささが背中合わせでかっこいいんです。拍手〜♪

1セット目が、終了かな?1枚目が終わりました。
そして、2セット目?2枚目がこれまたかっこいいのだ。。
大好きな Little Wingをやっているのですな。今は亡きスベンソンノ曲とか、、お楽しみでしょ。
明日に続く…(予定)


ディスク 1
1. Pasodoble   
  Leszek Mozdzer & Lars Danielsson
2. Sleep Safe and Warm   
  Leszek Mozdzer
3. Svantetic   
   Leszek Mozdzer & Michael Wollny
4. The Tears of Billie Blue   
   Caecilie Norby, Nguyn Le, Lars Danielsson & Wolfgang Haffner
5. Stars in Your Eyes   
   Nils Landgren, Michael Wollny, Lars Danielsson & Wolfgang Haffner   
6. Hymn   
   ACT Family Band ,Caecilie Norby   
7. This One Goes in Four   
   ACT Family Band

ディスク 2 (次回の予定)
1. Little Wing   
   Nguyen Le & Lars Danielsson
2. Lonely Dancer   
   Cline Bonacina, Michael Wollny & Lars Danielsson
3. Zigzag Blues   
   ACT Family Band ,Cline Bonacina
4. Silent Way   
   Wolfgang Haffner, Nils Landgren, Michael Wollny & Lars Danielsson
5. Dodge the Dodo   
   ACT Family Band
6. Love Is Real   
   ACT Family Band ,Caecilie Norby
7. Purple Haze   
   ACT Family Band ,Caecilie Norby

[ACT Family Band]
Nils Landgren (tb,vo)
Cline Bonacina (bs)
Verneri Pohjola (tp)
Michael Wollny (p)
Nguyn Le (g)
Lars Danielsson (b)
Wolfgang Haffner (ds)

[Special Guests]
Caecilie Norby (vo)
Leszek Mozdzer (p)

今日のおまけはノービーさまと愛しのダニエルソ&ブッゲで送るThe Tears of Billie Blue 

歌うは人なり、世は情け。
んじゃ、退散♪


Jubilee_concert


2012年8月15日 (水)

Follow The Red Line / Chris Potter Underground

- Live At The Village Vanguard


2007年のリリース時、わけあって、、ちょっと入手が出遅れた。
タイムリーに書いてないので、そのまま放置になりましたが、
お盆ですので、過去を振り返って書いちゃおう。。って、ことだす。はい。
つうか、わたしの中で、、クリスポッターがとまらないないのだ。。
クレッグティーボーン入りChris Potter Undergroundのライブ盤。
TogoがEd Blackwell作、後は全作オリジナル。
いけっ!

いきなり15分こえのTrainで、洗礼を受ける。
スミスの力強いリズム、ロジャーズの肝の据わったプレイ、ティーボーンの二重人格を持って、クリポタが攻撃的なサックス。幕開けから、ぐいっとひきこみます。
クリポタらしい明暗のあるArjuna。スミスの人の原始的な部分を刺激するドラムに押されながら、たんたんと登り詰める。繰り返す、繰り返す、繰り返す、脳みそに深く進入。
クリポタがストレートに歌いあげる Pop Tune #1。途中から大きく翼を広げると、胸がきゅーんとしますわね。ロジャーズもはぁとフル&センチに歌いあげます。いぇーーい。って、途中、クリポタのソロからエキサイティングな路線で楽しく盛り上がるんですけどね!

何とも、不可思議、予測不可能な展開をひたすら続けていくViva Las Vilnius。これでもかという繰り返し、転調はお定まり。しかし、この大胆な展開はなんなんでしょうか。クリポタが高速で蛇行運転を続ける後ろのたんたんとした感情の流れはなんなんだろう。。
如何にもティーボーンらしい透明感がありクールなリリカルな演奏からはいり、バスクラで切々と歌いあげるZea。重くなく、軽くなく、、2人の進行でタンタンと進みます。。
会場もしんみり。。で、拍手。
そのまま?バスクラからはじまって、くるぞぉ、、くるぞぉ。。って、予感が満載のTogo。
これだけの演奏の後でも、聴き応えのあるティボーンのフェンダー。テナーに持ち替えて突如燃え上がるクリポタの怒濤の吹きまくり。。よく..戻れましたね。。。おしまい。


ライブで長尺な演奏が並びます。
が、それぞれのソロがきっちりと演奏されているので、間延びもない濃密な空間。と、こんな演奏を毎日でも繰り返す、Chris Potter Underground。すげぇ。。と、いうことですが、日夜進化してるんだよねぇ。聴けば腰が浮き立ちまっせ。

来日ライブで演奏した曲もいくつかあって、今でも、、そりゃ、どきどきいたします。
新Chris Potter Undergroundでは、ティーボーンがいない分、、これまた、、かなりハードボイルドなサウンドになってしまった気がいたします。。


1. Train
2. Arjuna
3. Pop Tune #1
4. Viva Las Vilnius
5. Zea
6. Togo

Chris Potter (ts, bcl)
Craig Taborn (rhodes)
Adam Rogers (g)
Nate Smith (ds)


お盆ですね。
おやすみの方も、、そうでない方も、、。。。

んじゃ、退散♪

Follow_the_red_line


2012年8月 7日 (火)

Koan / Lars Jansson Trio


忘れたいこと、忘れられないこと、、忘れてはいけないこと。。。
人生にはいろいろな出来事がつまっておりますよね。。
とくに日本の夏には。。そういう季節になりましたね。

深く考え過ぎることが良いことにならないことはよくあるんですねぇ。
でも、考えないことが良いことになるとは思えないのです。
人はそれぞれその度合いが違う、、、、。違うんですね。一緒ではないの。
でも、そこが生きて行くにはとても重要なことだと思うのでした。

6月の終わりにリリースされたスウェーデンのピアニストLars Jansson。
彼の新しいトリオでのオリジナル中心の作品です。若々しく、元気なドラムは彼の息子Paul Svanberg。ベースはベース大国デンマークのThomas Fonnesbaekしっかりリズムを繰り出してくるベースですよね。なんと、元ご自身の生徒さんだそうです。お孫さん(あのHildaちゃん!)も居るヤンソンですが、若い新メンバーと新鮮な感覚で演奏になっています。

オープナーはShikantaza、スティックで細かく刻むリズムから印象的な幕開けです。ヤンソンの瑞々しいピアノの音が何処か懐かしい気持ちを蘇らせます。でも、やがて、それは大きな空間の広がりへと導き、ベースの高速フレーズが硬派に立ち上がる中、気がつくとシリアスでスリリングな演奏へと。
禅の用語である公案をタイトルにしたKoan 3。たんたんとした中に、何処か生命力のようなものを感じる前向きな曲で、ベースソロも活き活きとしてます。
明るく躍動感のあるEl Piloto。柔らかな午後の日差しのようなA Gentle Heartもベースが頑張ります。
Icelandは、Icelandを旅行した時にその自然にインスパイヤされてつくった曲なんじゃなかったかな。溌剌とした演奏。
トリオのぴったり息の合った演奏が楽しいHe Who Sings and Sobs。優しい光に抱かれてるようにゆったり、うっとりToo Good to Me。流麗なRomantic。ちょっと委ねるような心揺れる感じのUroboros。あの巨匠に敬意を表したJamal。ハードバピッシュに快活に。
遊び心あるKoan 2。
しっとり、静かに、柔らかくThe Organist。シンプルなフレーズでも、音の一つ一つにヤンソンの印がついてる。。
最後は、ヤンソン流の鎮魂歌なのかしら。。Hippocampus (woodwinds5)。

いい曲の揃った、いきのいい演奏の並んだ、素敵なアルバムです。
ゆっくりした時間にどうぞ。。


1. Shikantaza
2. Koan 3
3. El Piloto
4. A Gentle Heart
5. Iceland
6. He Who Sings and Sobs
7. Too Good to Me
8. Romantic
9. Uroboros
10. Jamal
11. Koan 2
12. The Organist
13. Hippocampus (woodwinds5)

Lars Jansson (p)
Thomas Fonnesbaek (b)
Paul Svanberg (ds)

新潟ではあちこちで夏のお祭りが続いてます。
花火みましたか?
西瓜食べましたか?
暑いけど、確か、、立秋なんですよねぇ。。。
その言葉はちょっと寂しさを誘いますが、、、
まだまだ、、夏はこれから。


んじゃ、退散♪

Koan

2012年8月 2日 (木)

Everybody's Talkin' / Tedeschi Trucks Band


毎日暑い。
冷房の効いた室内にいると気持ちががおかしくなりそうになる。
って、暑い外はもっとおかしくなるかもしれないけど。。(笑)
去年は暑さ対策に、閣下の言うところの正攻法は涼やかな音楽Lost & Found / Gretchen Parlatoで、室内の体感温度を下げてましたが。。

今年は、心の解放感でもって、夏を乗り切ろう、、(って、すでに夏ばてなのだが。。)
休日には、ヘビロテで大音響なのがこれですわ。

リリースからずいぶんたったので、、ダーリンに見つからないだろう、って、書いてしまいます。
ええと、今年は我が家の5月だか、6月は、3枚新譜が届いたのです。
誰ってか書かないけど、どの方も我が家のお気に入りで楽しみにしてました。
で、、他2枚も悪くはないけど、手放しではまったのは、これ、かなりいけてます。

デレクトラックスはクラプトンのライブで一目惚れしたスライドギター。
あまりに素晴らしく、ボケェっと彼ばかりみてたんでダーリンのお怒りを買いました。
が、今では彼もお気に入りで、CDを買っております。多謝。
トラクッスのアルバムもいいんだけど、彼はなんでもできちゃうので、結構まじめなつくり。
彼のギターはいいんだけどねぇ。。って、言う感じ。
これはね、デレクの九つ年上の美人おの奥様スーザンテデスキとのバンド。デレクのギターはもちろんいいのだけど、スーザンの堂々としたストレートなヴォーカルもかっこいい。
わたし的にはデレクの美人のかあちゃん、って、結構好き、ってかんじだったけど。。
これはね、見方を改めます。スーザンの旦那、ギターめちゃくちゃうまい。(笑)

ライブなのですが曲によって録音場所が違います。でも、そんなん関係なく、解放感ある素敵なアルバム。かなりカヴァー曲をやってますが、
小賢しいlとは微塵もなくて、世間の憂さを忘れさせる。猛暑もね。
全11曲で、カヴァー曲が6曲。

タイトル曲フレッドニールの(つうか真夜中のカーボーイでっすわ)Everybody’s Talkin'がはじまった瞬間、きたぁ、ですよ。(爆)
動く、動く、身体が自然に動きます。スーザンかあちゃんかっこいい。少し、シャウトした感じで堂々と歌いあげる。バックもいい。スーザンのヴォーカルにあわせるように、デレクのスライドが歌う、歌う。ついてこいっ、と、ばかりのスーザンの気迫。
空を飛んでいるようなデレクのスライドからはいるLittle Marthaを使ったイントロからはいるMidnight In Harlem。ゆったりと歌いあげるスーザン、情景が浮かぶよう、そこにバトンタッチでデレク、静かにはじまってスライドが炸裂、すごすぎるゾ、デレク!
冒頭から、くるぞ、の予感。厚いバンドサウンドで圧倒する、これぞロック魂、Learn How to Love。もう、すみません、って、もんです。向かうデレクに敵はなし、歌うスーザンに悪うだけBound For Glory。エルモアジェイムスのRollin' and Tumblin'。ここで、デレクが来ないわけはない。スザーン、野性的!きゃぁ!!この夫婦なんなんだぁ!
とどめを刺しちゃおうかな、Nobody's Free。わぁ。。と、ひれ伏すしかないのよねぇ。
いやいや、バンドメンバーもみんなかっこいい。ディスク1の最後は、セヴァスチャンのDarlin' Be Home Soon。スーザンの姐御肌が素晴らしいっす。歌う、歌う。デレクがうねるうねる。。まさに飛翔ってやつです。

拍手の間もなく(爆)、ボビーブランドのThat Did It。ブルースきたぁ。ドスの効いたスーザン、吠える、吠える。そして、、会場の誰もがその瞬間を待つ、、、、、ギター炸裂!登る、登る、いくところまでいかせてもらいます。わぁ、 スティービーワンダーでUptight。イェーイイ、Everything's Alright!!(笑)
Love Has Something Else To Say。愛です、愛。音楽は愛!いやいや、ホーンセクションもかっこいいなぁ。もう。最後がまたかっこいいのだ、黒っ!サムクックでWade in the Water。うん?ラムゼイルイスのあれですか。。って、最後の最後まで、手抜きもなく、濃いよなぁ。

猛暑に、熱く燃え上がるライブでした。
暑い暑い日には、これで完全燃焼してやる!
真っ黒焦げだぜぇ。って、実際の録音は、10月だけどね。(笑)

スーザン&スーザンの旦那最高!!
で、もう、最後に一言、、言ってしまうと、、、、
オールマン。。来いっ!待ってるぞぉ。(爆)
輸入盤ならば、結構、お安く、お買い得だと思います。


ディスク1
1. Everybody’s Talkin'
2. Midnight In Harlem (Swamp Raga intro with Little Martha)
3. Learn How to Love
4. Bound For Glory
5. Rollin' and Tumblin'
6. Nobody's Free
7. Darlin' Be Home Soon
ディスク2
1. That Did It
2. Uptight
3. Love Has Something Else To Say (with Kissing My Love)
4. Wade in the Water

Personnel: Derek Trucks(g), Susan Tedeschi(g, vo), Oteil Burbridge(b), Kofi Burbridge(key,  fl), Tyler Greenwell(ds, perc),
J.J. Johnson(ds, perc), Mike Mattison(vo, g), Mark Rivers(vo), Kebbi Williams(sax), Maurice Brown(tp), Saunders Sermons(tb, vo)

注)メンバーは閣下のところからコピペさせていただきました。

毎日、毎日暑いですね。
からだに気をつけてね。

んじゃ、退散♪

Everybodys_talkin


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