Follow The Red Line / Chris Potter Underground
- Live At The Village Vanguard
2007年のリリース時、わけあって、、ちょっと入手が出遅れた。
タイムリーに書いてないので、そのまま放置になりましたが、
お盆ですので、過去を振り返って書いちゃおう。。って、ことだす。はい。
つうか、わたしの中で、、クリスポッターがとまらないないのだ。。
クレッグティーボーン入りChris Potter Undergroundのライブ盤。
TogoがEd Blackwell作、後は全作オリジナル。
いけっ!
いきなり15分こえのTrainで、洗礼を受ける。
スミスの力強いリズム、ロジャーズの肝の据わったプレイ、ティーボーンの二重人格を持って、クリポタが攻撃的なサックス。幕開けから、ぐいっとひきこみます。
クリポタらしい明暗のあるArjuna。スミスの人の原始的な部分を刺激するドラムに押されながら、たんたんと登り詰める。繰り返す、繰り返す、繰り返す、脳みそに深く進入。
クリポタがストレートに歌いあげる Pop Tune #1。途中から大きく翼を広げると、胸がきゅーんとしますわね。ロジャーズもはぁとフル&センチに歌いあげます。いぇーーい。って、途中、クリポタのソロからエキサイティングな路線で楽しく盛り上がるんですけどね!
何とも、不可思議、予測不可能な展開をひたすら続けていくViva Las Vilnius。これでもかという繰り返し、転調はお定まり。しかし、この大胆な展開はなんなんでしょうか。クリポタが高速で蛇行運転を続ける後ろのたんたんとした感情の流れはなんなんだろう。。
如何にもティーボーンらしい透明感がありクールなリリカルな演奏からはいり、バスクラで切々と歌いあげるZea。重くなく、軽くなく、、2人の進行でタンタンと進みます。。
会場もしんみり。。で、拍手。
そのまま?バスクラからはじまって、くるぞぉ、、くるぞぉ。。って、予感が満載のTogo。
これだけの演奏の後でも、聴き応えのあるティボーンのフェンダー。テナーに持ち替えて突如燃え上がるクリポタの怒濤の吹きまくり。。よく..戻れましたね。。。おしまい。
ライブで長尺な演奏が並びます。
が、それぞれのソロがきっちりと演奏されているので、間延びもない濃密な空間。と、こんな演奏を毎日でも繰り返す、Chris Potter Underground。すげぇ。。と、いうことですが、日夜進化してるんだよねぇ。聴けば腰が浮き立ちまっせ。
来日ライブで演奏した曲もいくつかあって、今でも、、そりゃ、どきどきいたします。
新Chris Potter Undergroundでは、ティーボーンがいない分、、これまた、、かなりハードボイルドなサウンドになってしまった気がいたします。。
1. Train
2. Arjuna
3. Pop Tune #1
4. Viva Las Vilnius
5. Zea
6. Togo
Chris Potter (ts, bcl)
Craig Taborn (rhodes)
Adam Rogers (g)
Nate Smith (ds)
お盆ですね。
おやすみの方も、、そうでない方も、、。。。
んじゃ、退散♪
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クリスポッターの新作が2つ同時に発売になりました。
1つはコレで、UNDERGROUNDバンドでのライブです。
もう1つがコッチ(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2607799)で、テンテット+ストリングス
とかそんな感じの構成のようです。
こう並べられると、前作でブッ飛んだ私としては、コレは買うけど、コッチはちょっと様子見となるのが、自然な状況(嘘、ただの金欠。優先(聴きたい)度を考慮しただけ)なわけでして..
こちらの盤のみを先に入手しており..... [続きを読む]
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Chris Potter(Ts,B-Cl)Adam Rogers(G)Craig Taborn(Rhodes)Nate Smith(Ds)Rec. February 15-17,2007,NY,Village Vanguard (Sunnyside SSC3075)背表紙のレコード番号がSCCとミスプリントになっているのがいきな... [続きを読む]
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以前コメントいただいていたと思ったら、別アルバムだったんですね。
ライヴだし、曲は長いし、でいいですねえ。観た時のことを思い出してしまいました。(すまん、このアルバムは2年前から聴いていないので、あとで聴き直します。)
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2012年8月17日 (金) 15時59分
こんにちは〜
きのうまで帰省してました。
少し涼しくなったかなぁ と思ったら また暑さが戻ってきましたね...
クリスポッター ほぼ毎日聴いているんですね♪
ジャケットのイラストもいいですね。
最近は わたしもピアノなしでも いろいろ聴くようになりました。
クリポタライヴで盛り上がっていた頃から 約2ヵ月、まだまだ余韻があっていいですね♪
投稿: Marlin | 2012年8月17日 (金) 16時22分
こんばんは。夏休みももうすぐ終わりです。はぁ~という嘆息しか出ませんが,それはさておき,TBありがとうございました。
私はUnderground第1作にはあまりのめり込めなかったんですが,本作によって完全に見方が変わってしまいました。自分の記事ではKrantzがどうのこうの,Rogersがどうのこうのと書いていますが,今となってみれば(あるいはライブを目撃してみれば),Rogersの方が正解だったって気がします。
いずれにしても,このライブを聞いて燃えてしまった時のことはまだまだ記憶に新しいところですね。また来て欲しいなぁ,Underground...。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2012年8月17日 (金) 21時10分
個人的には、1作目の衝撃が強すぎたので、この盤にあまり良い文章を書いていませんでしたが、先日久々に聴いたら当時以上に衝撃的に響いてまして、文章を書き直しはしませんが当時より株は確実に上がっています。
TBを先にいただいていたので、逆TBさせていただきます ^^
投稿: oza。 | 2012年8月18日 (土) 08時17分
910さま、、
トラバしっぱなし、コメントも遅くなってすみません。
ちょっと、時間の計算ミスりました。(汗)
>以前コメントいただいていたと思ったら、別アルバムだったんですね。
そうなんです。
910さまがブログアップしたんで、トラバしようと思ったら。。
なんと、自分はブログに書いてなかったのです。
>ライヴだし、曲は長いし、でいいですねえ。観た時のことを思い出してしまいました。(すまん、このアルバムは2年前から聴いていないので、あとで聴き直します。)
お盆で、、新譜はちょっと聴けなかったので、iPodでこれとか、あれとか(笑)、結構聴きました。
これも、やっぱ、良いですわ。
なので、、これでも,生が聴きたかったです。
でも、やっぱ、鍵盤楽器は威力がありすぎますわ。。
>TBさせていただきます。
ありがとうございました。
投稿: Suzuck | 2012年8月18日 (土) 21時57分
Marlinさま、、
コメント遅くなってすみません。
楽しい夏休みだったみたいですね♪
>こんにちは〜
>きのうまで帰省してました。
うん。良いな、実家が都会だと。
>少し涼しくなったかなぁ と思ったら また暑さが戻ってきましたね...
新潟も暑いでっせ。
>クリスポッター ほぼ毎日聴いているんですね♪
>ジャケットのイラストもいいですね。
うん。
iPodで聴いてたんだけど、、わたしシャッフルって選択はしないので、
これを聴くと決めると、とことん、、これです。はい。
>最近は わたしもピアノなしでも いろいろ聴くようになりました。
ピアノって、1人でも何でもできちゃうん。
わたしは、ピアノトリオも好きなんですよ。(本当)
でも、他の編成も好きなのです。
>クリポタライヴで盛り上がっていた頃から 約2ヵ月、まだまだ余韻があっていいですね♪
つうか。。わたしは反省したんです!
本当に。何を今まで聴いてたんだろうって。
ずっと、好きっていってたのに、ようわかってなかったのですね。。
でも、新譜聴きもやめられません。何処かで折り合いつけないとね。
クリポタは新譜がでなくても暫く聴き続けます。
Marlinさまはすごいと思います。
あっという間に、自分の耳で素敵なミュージシャンを見つけられるようになって。
投稿: Suzuck | 2012年8月18日 (土) 22時04分
閣下、、
お久しぶりな感じです。。
トラバしっぱなし、コメントも遅くなってすみません。(汗)
>こんばんは。夏休みももうすぐ終わりです。はぁ~という嘆息しか出ませんが,それはさておき,TBありがとうございました。
いえいえ、、本当にすみません。
>私はUnderground第1作にはあまりのめり込めなかったんですが,本作によって完全に見方が変わってしまいました。
そうですか。
わたしは、のめり込んだつもりでいたのに、まだまだ、甘かったなぁ、、と。(笑)
>自分の記事ではKrantzがどうのこうの,Rogersがどうのこうのと書いていますが,今となってみれば(あるいはライブを目撃してみれば),Rogersの方が正解だったって気がします。
クランツは彼自身がちょう個性的だし、クリポタより年上だし、、
いろんな意味で、クリポタがリーダーのバンドではロジャーズが頑張ってるのでそれで良いのだと思います。
>いずれにしても,このライブを聞いて燃えてしまった時のことはまだまだ記憶に新しいところですね。また来て欲しいなぁ,Underground...。
うん。
またくると良いなぁ。。クリポタ。(笑)
遅まきながら、スミスのドラムもかなり好きになってしまったのでした。
>ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
ありがとうございます。
投稿: Suzuck | 2012年8月18日 (土) 22時10分
oza。さま、、
トラバしっぱなし、コメントも遅くなってすみません。
>個人的には、1作目の衝撃が強すぎたので、この盤にあまり良い文章を書いていませんでしたが、先日久々に聴いたら当時以上に衝撃的に響いてまして、文章を書き直しはしませんが当時より株は確実に上がっています。
いろいろiPodに入れてるのを、聴いていたのですが、、
わたしのつたない耳でも、、この十年クらいでもうまくなってると思うんですよ。
って、当たり前か。。
高速のフレージングが前よりはやくなっていても、
音の一つ一つが前よりはっきりしていてとても綺麗です。
ユニティバンドを聴いてすげぇ、と、連発してました。
あ、もちろん、これもすごいですわ。
>TBを先にいただいていたので、逆TBさせていただきます ^^
ごめんなさいね。
どうも、ありがとうございました。
投稿: Suzuck | 2012年8月18日 (土) 22時17分
こちらからもTBさせていただきます。
本作と同時リリースのポッター10はどちらも5つ星で、この年のベストアルバムにはよりワンマン度の強いポッター10の方を入れたのですが、バンドとしてはやはり常時活動をしているUndergroundの方でしょうね。
各人が自分の持ち味をフルに発揮しながらの演奏には、非常に魅力を感じます。
特に本作ではアダム・ロジャースの貢献度が大きかったですね。
現在の演奏のやつも早くCD(できればライブ盤)で聴いてみたいです。
投稿: nary | 2012年8月18日 (土) 23時15分
naryさま、、
>こちらからもTBさせていただきます。
ありがとございます。
今日も暑いですが、留守番のおともはクリポタ。
>本作と同時リリースのポッター10はどちらも5つ星で、この年のベストアルバムにはよりワンマン度の強いポッター10の方を入れたのですが、バンドとしてはやはり常時活動をしているUndergroundの方でしょうね。
そうなんですよね。
でも、クリポタって、ビッグバンドのアルバムつくったりと、いろんな方向に積極的ですよね。クリポタ10は、はじまると身震いしちゃいます。最高。
>各人が自分の持ち味をフルに発揮しながらの演奏には、非常に魅力を感じます。
特に本作ではアダム・ロジャースの貢献度が大きかったですね。
ロジャーズかっこいいです。
でも、ティーボーンの色もしっかりありますよね。
>現在の演奏のやつも早くCD(できればライブ盤)で聴いてみたいです。
そうんですよね。
でも、次はECMって、誰かいってませんでしたか??
いずれにしても、楽しみです。
投稿: Suzuck | 2012年8月19日 (日) 16時53分