ええと、これまた「なんで、古いジャズばかりを聴くの」,って、怒られそうなアルバムですが。。。(笑)
わたしの音楽人生を広げてくれた好きな人たちとなかなか縁は切れませんから。。
テなわけで、楽しみにしてたECMのアルバムWithin a Songがやって来た。。
オープナーは Where are You。実にロバーノらしいフレーズ連発で、落ち着いたムード、ダークな色合いだけど暖かな空間に一気に持ち込む。もう、うまいですよねぇ。伊達に歳くってないです。はい。
アバクロの柔らかなギターの音色で何処か寂しさの漂う素敵な演奏です。ジムホ翁好きなアバクロ的にはこの曲はロリンズの「橋」にある曲ナンダと思うけど、わたし的にはダンブロッシオ&バートンシーニのサイレントパッションのイメージに近い。寄り添い背中をそっとなでてくれる感じね。
Easy Readerは、どうもイージーライダーに触発されてつくったワルツ曲らしいのですが、あの映画のタイトルが持つワイルドなイメージと言うより映画を見終わったあとの何ともいえない割り切れない感情に近い表現ですか。。演奏は静かなのですが、ちょっと、ヒリッとする感覚。「橋」のWithout A Songが大好きでできたのがWithin A Song / Without A Song。あの楽しい躍動感あるWithout A Songからはじまって、しっかりしたリズム陣に支えられて、ロバーノ、アバクロとソロが快走。そしてドリューグレスのソロへとまわるんだけど、ジョイバロンがとても繊細且つ適音適所。
どうやら、わたしととっても趣味の合いそうなアバクロさまが、次に選んだ曲はマイルスはカインドオブブルーのFlamenco Sketches。瞑想的なこの曲を2人で同時進行していく感じは、静寂なムードの中にも緊張感が漂い流石な感じ。
Nick of Timeはクールな感じのアバクロのオリジナル。ギタートリオなので、比較的多めな空間で、一見静かに、結構、ノビノビ吹きまくってます。
オーネットコールマンのBlues Connotation。力強さ、ってより、比較的ユックリで知的なブルースに仕上がってる、ロバーノがめちゃ活躍してるんですが、やっぱ、ドラムが大変いいお仕事です。はい。4人で重なったときが、スリリングです。
1. Where are You
2. Easy Reader
3. Within a Song /Without a Song
4. Flamenco Sketches
5. Nick of Time
6. Blues Connotation
7. Wise One
8. Interplay
9. Sometime Ago
John Abercrombie (g)
Joe Lovano (ts)
Drew Gress (b)
Joey Baron (ds)
クリポタはアンダーグランド名義のアルバムはこの後でてないです。。
最新作ってことになる。でも、ECMやビッグバンドとのコラボ等、毎年毎年私たちを楽しませてくれます。フィジカル、ロジカル、向かうところ敵なし。
そして、今年はあのパットメセニーと「Unity Band / Pat Metheny」がでちゃうわけだ。。
キーボードがいなくてベースが入りましたんだな。ロジャーズのシリアスな表情とかたまらんで。。
来日、すぐですわ。
今日のおまけは、これしかありませんね。
先日、皆さまに教えていただいた「Pat Metheny Unity Band - New Year」ですわ。
オープナー、叙情いっぱい美しいメロディCanzoncinaは、彼女の好きなピエラヌンツィを想った曲。クリアな音で美しさの中にも力強い意志と高揚感。ベースソロも好感度、ドラムとの息もぴったり。と、一転、、強面で硬質な側面を全面的に押し出したリメイクしたJazz at the Olympics。唸ってるんだろうなぁ、って、パーカッシブに責め立てます。ライブなら会場はヤンヤだな。ドラムソロもフューチャーされてます。タイトル曲Les 3 petits singesは、ジャケが示すように三猿のことらしいです。ダークでクールな雰囲気を三人で上手に表現。ちょっとシリアスな語り口に時々顔をもたげる感情。
少し前に月が地球にとても接近するスーパームーンってありましたが、Moon's moodはビタースィートなピアノソロからはじまって、バラードか?と思いきや、ベースとドラムがフィルインすると思いっきりはじけて楽しい月夜。
1音1音が綺麗な言葉のようにきこえる美しい曲La saison des pleurs。少し、もの悲しい雰囲気を持ちながら優雅に。感情を抑えた演奏の後は、ドラマチックな予感を持ったCabeceoはミステリアスな一曲。
重たい雰囲気のピチカートベースソロから入るGod is in the house。ボーイングを効果的につかったり、かなり変化にとんだ演奏。疾走感もたっぷりで痛快ですわ。と、Après la pluieの色めきダツ感じ、歌心。憎いんだなぁ、もう。しっとりと、柔らかくL'aube de l'espérance。聴いてる人の持っている美しい情景と結びついていくような優しい明るさを持ってます。
彼女らしい躍動感あふれるGarden party time。ベース、ドラム三人で気のあったところをたっぷり聴かせて大団円。かっこええなぁ。惚れ惚れしますです。
1. Canzoncina
2. Jazz at the Olympics
3. Les 3 petits singes
4. Moon's mood
5. La saison des pleurs
6. Cabeceo
7. God is in the house
8. Après la pluie
9. L'aube de l'espérance
10. Garden party time
Nathalie Loriers (p)
Philippe Aerts (b)
Rick Hollander (ds)
1.By Myself 2.Through A Thousand Dreams 3.Once Upon A Long Ago 4.If There is Someone Lovelier Than You 5.All Through The Night 6.High and Low 7.I Guess I'll Have to Change My Plan 8. You and The Night and The Music 9.Something to Remember You By 10.Dancing in The Dark 11.Then I'll be Tired of You 12.Why Go Anywhere At All? 13.I See Your Face Before Me 14.Haunted Heart
1 New Year 7:37
2 Roofdogs 5:33
3 Come and See 8:28
4 This Belongs to You 5:20
5 Leaving Town 6:24
6 Interval Waltz 6:26
7 Signals (Orchestrion Sketch) 11:26
8 Then and Now 5:57
9 Breakdealer 8:34
Pat Metheny, electric and acoustic guitars, guitar synth, orchestrionics
Chris Potter, tenor sax, bass clarinet, soprano sax
Ben Williams, acoustic bass
Antonio Sanchez, drums
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