先日、エレナさまとラーシュとデュオの作品が出るといいねぇ、と、言ってましたが、、
今回も豪華メンバーによる作品のようです。
HMVのインフォによれば、「ピーター・アースキン(ds)、ヤコブ・クリストファーソン(p)、モルテン・ラム(b)、グスタフ・リュングレン(g)、そしてDRチェンバー・オーケストラをバックにした豪華作品。オリジナル5曲とカヴァー5曲で構成。」だそうですわ。
ここでは、「Waiting For Dawn」、「Don't Be So Blue 」なんて紹介してるけど、、クリマスアルバムの「Merry Christmas Baby」にもおります。
All the ThingsはAll the Things You Areね。ライブの長尺な演奏がならぶ中、比較的短い演奏。テンポ良く歯切れ良く明るい感じで饒舌にたたみかけます。
ジャケットにはBlue is GreenとありますがBlue in Greenです。好きな曲でもあるので、だいたい少しすると「あっ」と思うのですが、これはタイトルを知っていてもなかなか。。ワーナーはリリカルでビターなメロディで遠く見知らぬ場所に誘います。その風情に寂しさが募りはじめ人恋しくなる頃、、優しいメロディとともにあの美しいテーマに連れて帰ってくるのです。でも、夢に終わりがあるような無いようなBlue in Greenの旅路は先へ先へと果てしなく。。
ジョニミッチェルの I Had a Kingは高音が胸に刺さる。口笛?吹いてますよねぇ。
最後の最後まで、微かな音を使い、なんだか、遠い国の出来事のよう。
音を遊んでいるようなテーマを持つGiant Stepsは軽快に。一見普通に。でも、ポントで低音を不気味に効かせた左手がワーナーらしい。
大好きなA Child is Born。美しいメロディを大事な想い出を語るように丁寧に丁寧に。そして、静かに星が降るように大きく拡がって行きます。繊細なタッチで優しく。柔らかな演奏は心の襞にそっとしみ込む。途中で、少し、ダークで少し強い語りもありますが、大きな流れの中に身を任せている気持ちよさ。?やっぱり口笛?でも、一体化してて空気の振動のようですから。静かな幕引きははハッピーエンドのドラマの終わりのよう。
Let Yourself Go: Live at Jordan Hall
/ Fred Hersch
これも、ソロでスタンダードです。1曲、ハーシュの曲があるけど。
閣下のところでちょっと話題になったLive at Maybeck Recital Hall, Vol. 31もいいのですが、わたし、、これ好きです。力強く、弾いてる箇所も多いのですが、リリシズムの権化みたいなオープナーのBlack Is the Color、途中のI Loves You, Porgy、最後The Nearness of Youでとどめを刺されます。はい。
と、夕焼けではなかったのですが、Songs and Lullabies / Fred Hersch Norma Winstoneを聴きたくなったのですが、、時間切れ。
Carlos Aguirre世界は「フォルクローレなどアルゼンチンの伝統音楽に根差し、ジャズやクラシックのハーモニーを取り入れたその美しい音世界。」これは、検索にひっかかったこのサイトからの受け売りなのですが、彼の空間をとても完結に伝えてると思います。
はっきり言って、興味を持ったらチケット確保に走った方が賢明です。
オープナーは、96年のPalatinoのオープナーと同じですゎ。でも、わたし的にはこっちがかっこ良い。15年たって休息期間はあったものの、まずは息の合ったところをご披露。トロンボーンソロではじまる彼の曲Sud-Ouest Jump。途中からフレスが入ってフロント2人の高速(片方はトロンボーンでっせ)のやりとりは、フェリスの見せ場。でも、ここで火がついてるのでベースとドラムがフィルインしてからのスリリングなフレスソロに聴きほれる。いや、この1曲で満足してしまいそうな勢いです。その勢いをそのままフェリスのCalabrian Nights。離れる、重なる、併走、とフロントの楽しそうなこと。ロマーノがちょっとドロ臭い雰囲気を演出してて、効果的。ベニータの曲Waitingは、ゆったりと叙情豊かで如何にも欧州の洗練されたバンドって感じ。続けてベニータのお得意の曲Country Boy。グエンレとのアルバムにも入ってます。ベニータのソロがフューチャー。粋なカントリーボーイ。ロマーノの曲、Blue Bambu Blue。ドラム曲らしく、リズムが楽しいダンディな曲。フレスのクールなソロに痺れルこと請け合い。わぁーと静かにわく、拍手が効果音みたい。
一枚目の最後は、これまた96年のPalatinoと一緒、ハリー・ウォレン作曲のLulu's Back in Town。このアルバムのタイトルもここから、そして、10年ブリくらいの録音ってことで、曲名をもじったのでしょう。。
いけ、2枚目♪(笑)
フレスのUrtext's Blues。スリリングに駆け抜けるフロント。ピタっと終わって満場の拍手。
ベニータのアグレッシブでシリアスなソロが聴けるDixieはもちろんベニータ曲。フレスの後ろでのラインどりもクール。言われると、実にロマーノ曲らしいTempo。フロント2人の絡みが艶っぽい。ラテンの哀愁そのものです。はい。フェリスのAnimal Love。って、象の鳴き声ですかぁ!猫の鳴き声ですかぁ!みたいな、部分もあって、不思議な躍動感に満ちてますです。こうに書くと下手物っぽいんですが、ちゃんとした演奏なんだ、これが。9分飽きませんぜ。江戸屋猫八もびっくりですわ。(笑)ドラムソロからはじまるもうフレスのStation to Station。少し、アヴァンギャルドな感じをちらつかせます。粋でいなせ、肩で風切る風情ですわ。フェリスのReady to Goは、気怠い雰囲気にフロントがはまってます。全体にフェリスの曲でのフロントの絡みはとってもハイレベルな感じ。そして、2枚目のおしまいは、なんとタッドダメロンの可愛いくてちょっと優雅な曲On a Misty Night。ソロをまわして楽しく、仲良くおしまい。やんや♪
アンコールを期待する拍手のあとはどうなったのでしょうか。。気になりながらも、、終演♪
Joe Barbieri@COTTON CLUB
ジャズだけでなく、クラシックも来日が多いそうですが、イタリアの粋なお兄さまたちの来日も見逃せません。って、BN東京のボッソさまの前に、最近はまってるのブラジルの風を感じるイタリアのお兄さま、Joe BarbieriがCOTTON CLUBに連休の前半に来るんだわ。
Canteiro / Andre Mehmari
ブラジルのピアニストAndre Mehmari。この方が、ガブリエル・ミラバッシとだしたアルバムが気に入って、エグベルト・ジスモンチ&エルメート・パルコアルに捧げたGismonti Pascoal / Hamilton De Holanda / Andre Mehmariを買ったら、これがまたわたし的に大受け。
で、ついでなんでトリオ作Afetuosoも買いました。大満足なのですが、去年、歌ものだしたらしい,って、、いつものように悩んでたら(笑)、日本版は売り切れました。。
ところが、ことしになって輸入盤をめでたく手に入れました。歌詞の対訳はないけど,良いか。。って。で、これが,また、今まで以上に気に入ってしまいました。国内外、豪華なゲストを迎えてほぼ全て歌入りなのですが、これまた、ほぼメマーリの曲なので統一感あって、かなり哀愁と香り漂う2枚組なのです。
でも、実は1枚目の途中から、わたしのCDはなぜか、作動しないので、返品希望なんです、、(笑)
でも、買ってから、寝かせておいた時間が長くて、気がついた時はすでに一週間はたってました。
まぁ、モンクつけられません。あんまり、いいので日本版で手に入らないか画策中。
春というか、、花の咲き乱れる楽園にいるよな心地よさです。
前作Being Here / JazzCodeは、かなりいい感じのアルバムだったので、ヤンソン集と知ってすぐに注文。時すでに遅しで、デリバリも遅れたけど、春爛漫の季節にいいなぁ,って、感じですわ。あの For All We Know以外は、全てヤンソン曲。
オープナーはスタンダード For All We Knowから。柔らかな柔らかなラーシュヤンソンのピアノがきこえてくると、、それだけで体の力が抜けてリラックスした気分に。ジェントルなテナーがしっかりリードして進む。ラーシュが弾くスタンダードは定評がありますが、透明感溢れる音で暖かなフレーズ、ベースソロも素敵。
と、Autumn Bluesは、比較的アグレッシブで粋なテナーと硬質でビタースィートなラーシュのソロがミスマッチな感じ。マッツの踊り出すようなベースではじまるJamal。うーーん、良いベーシストですよねぇ。綺麗な旋律もお好きなのですが、ラーシュは躍動感ある曲もお得意ですよね。で、重要なのがベース。リズムキープは当たり前なのですが、ソロでも躍動感のあるベースは彼のピアノにあってると思います。ラーシュの切れ味ばっちりなピアノの後ろで踊る、踊る。かっこイイ!Witnessingはわたしはとても想い出深い曲。その重なるような優しいフレーズで目が潤みそうになります。抒情的なクヌートのサックス、美意識の高いラーシュのピアノ。。。もう、心が遠く空の向こうですよ。Uroborosヤンソン情緒もたっぷりにクヌートのソプラノが歌います。Nipponは全員で明るく力強く前向きな感じ。
心の襞を表現したような静かなKoan 3 。このベースソロがまたええのですねぇ。Koan 3って、もしや公案でしょうか。静かだけど、深く浸透するような四人のやりとり。おぉ、Why Was I Left Under The Skyはソプラノで。ラーシュは優しく、そして手招きするように。マッツのベースからはじまるThe Man With The Cucumberは、アグレッシブで疾走感たっぷりなラーシュ。バンドの息もぴったり。丁寧に優しく、愛しい気持ちがあふれ出すGiving Receiving、終演。
1. For All We Know
2. Autumn Blues
3. Jamal
4. Witnessing
5. Uroboros
6. Nippon
7. New Room
8. Koan 3
9. Why Was I Left Under The Sky
10. The Man With The Cucumber
11. Giving Receiving
Knut Riisnaes (ts, ss #5,9)
Lars Jansson (p)
Mats Eilertsen (b)
Carl Stormer (ds)
はじまり、はじまり♪
プロローグはモチアンオリジナル、Introduction (1) 。田舎の小さな劇場の緞帳ががあがるような感じに、郷愁あるメロディ。
スローなスローなTennessee Waltz。酔ったおじいちゃんが昔話でもはじめるようにテーマを訥々と語るビルフリ。味があって、つい、、側に寄って聞きたくなってしまうような暖かさ。
まるで、ヘイデンのベースが歌ってるようなヘイデンの娘Petra Haden。シンプルにひたすら歌うだけ。お父様譲りのシンプルさ。タイトル曲、ルグランの風のささやき。ベースのモーガンの一音一音が鳴り響くスタイルはPetra Hadenのお父様にとても似ているので二人の相乗効果抜群。彼女は、清楚と気怠さを同時に持ち合わせ、微かに吐息に甘さを感じます。ふわ〜〜と、ふわ〜〜と、漂っていく。ビルフリと一緒ね。
バーリンの曲 Let's Face The Music and Dance。ダイアナクラールがボサ風におしゃれに歌っていたのを思いだした。もともとはフレッドアステアの主演映画の曲だから、倦怠感はないわけで(笑)、ビルフリにしたらアップテンポで余韻を抑えた2分弱。ペトラのLover Manは、サラリと歌いあげる切ない女心。バックの絶妙な色彩感覚はお見事としか言いようがない。とってもかわいらし曲It's Been a Long, Long Time 。ペトラも可愛いけど、ビルフリはもっと可愛いな。よき時代のアメリカ、って、感じ。モチアンオリジナルLittle Footもカントリーぽい可愛い曲。ビルフリが手招きしてるように感じます。この三人相性は抜群ですよね。こんな音のない空間(爆)で歌心を満載って凄いです。
ペトラが加わったEasy Living。ちょっとテンションが高くなって歌いあげます。でも、あくまでたんたんと。バックもたんたんと盛り上げます。ガーシュインの I've Got a Crush on Youはビルフリとペトラのデュオ。これがめちゃロマンチックで素敵。ビルフリの甘い甘いささやきにメロメロです。上手い!!モチアンオリジナルBackup。星屑、そんなイメージの曲。何をするわけでない、誰にもマネできない世界。ペトラが呟くように歌うI Loves You Porgy。これがまたじんと心に届く。彼女の歌も、ビルフリたちの音も。愛ってなんでしょう。モチアンオリジナルTrieste三人の落ち着いたやりとりは道ばたの立ち話のように自然な感じで、スタンダードの間にすぅと入ってしまいます。If I Could be With
Youも甘くかわいらしく。こんな風に迫られたらたまらないでしょう。。モチアンオリジナルWednesday's Gone はベースフィーチャーな感じで。って、たとえスポットライトが30機あたってもモーガンはたんたんとしてますよ。そうです、今日は木曜日。I Remember You重なるビルフリの和音が感情をかき立てる。説得力あるベースソロ。ひたすら綺麗なビルフリ。
エピローグ、Introduction (2)。小さな劇場は、静かに緞帳が下りて、終演。。。
1. Introduction (1)
2. Tennessee Waltz
3. The Windmills of Your Mind
4. Let's Face The Music and Dance
5. Lover Man
6. It's Been a Long, Long Time
7. Little Foot
8. Easy Living
9. I've Got a Crush on You
10. Backup
11. I Loves You Porgy
12. Trieste
13. If I Could be With You
14. Wednesday's Gone
15. I Remember You
16. Introduction (2)
Paul Motian (ds)
Bill Frisell (g)
Thomas Morgan (b)
Petra Haden (vo #2,3,5,6,8,9,11,13,15)
ついでに、パットメセニーのHPをリンクさせますが、Unity Band のツアー日程をみると、、これが、長いのですよ。6月24日(日)にドイツではじまって、最後は9月28日(金)にカリフォルニアはコスタメサです。気合いが入ってるでしょう?って、日本に誰か呼んでくださいよ。
つうか、なんで呼ばないんだよ。(怒)東京ジャズとか、、9月の1、2って、どうですかぁ?
いや、BN東京でも良いんですが、、あ、お盆の期間は絶対やめてくださいっ。(懇願)
ブログにあげてませんが、去年でたコープランドとのデュオSpeak to Me / Marc Copland * John Abercrombieもよかったんです。が、ここはやっぱりECMの諸作品にみせる知性と野獣でしょう。。冷と暖を同時にはらむ蒸気霧、それがわたしの彼のイメージです。
これ、ピットインだけど、入れ替えです。でも、これは仕方ないでしょう。。くっそ〜。。。
オープナーはDetour Ahead。ゆったり、滑らかに。一瞬でいやなことが忘れちゃう。バックでのジェシも細やか。ギターの甘い音で歌うTea for Twoのヴァースの素敵なこと。もう、これでメロメロにならないヤツの神経は木偶の坊です。はい。って、ジェシのギター。(爆)もちろん、フラシーンの歌は癒やしミスト満載。
Lullaby in Rhythmは、アップテンポで軽快に。当然、ジェシをはじめメンバーのソロも勢いづきます。やるときはやる、できるを感じル1曲。でも、必要以上にヒートアップしてないのが全体のバランスとしてはいいと思います。
Dreamsville、高音に向けて自然な感じで綺麗にのびる声が素敵。
哀愁もさりげなくGet Out of Town。ジェシとピアノのアプローチが面白い。
哀しみはそぉっと自分の胸に。。Moon River。テンポがあがってうまさが際立つThat’s All 。ジェシの反則に近い繊細な演奏でとても優しくEverything Happens to Me。スローではじまるんですが、この間がとっても素敵。その後の語りかけるような展開も好き。
ウォーキングベースでかっ歩する Exactly Like You。
クールにピアノが鳴るIn The Wee Small Hours of The Morningでは、ジェシが音を歪ませたりして、、でもフラシーンは最後まで柔らかに歌いあげて、、終わり。そこがかなり不思議な感じ。
これはスタンダード集で、リタライスに捧ぐ、なんて、しおらしいけど。。実は、もっと違う姿もあるのではないでしょうか?そんな予感を少し漂わせテの終演。。
1. Detour Ahead
2. Tea for Two
3. Lullaby in Rhythm
4. Dreamsville
5. Get Out of Town
6. Moon River
7. That’s All
8. Everything Happens to Me
9. Exactly Like You
10. In The Wee Small Hours of The Morning
Francien van Tuinen (vo)
Jesse van Ruller (g)
Harmen Fraanje (p)
Clemens van de Feen (b)
Joost Patocka (ds)
彼のクリスクロスからの2枚、Between the Linesは、持ってます。パークスのInvisible Cinema/Aaron Parksにもいる。系列的には、ジムホから発してパット、そして、ロジャーズ、カートって、現代ジャズギターの幅広路線に入ると思います。最近の若い才能溢れるギターリトトは基本的には音を歪ませたり、ノイジナーなことはしない。綺麗な音と浮遊感で癒やし系ぽいふりで近づく。ところがインプロビゼーションになると、長尺で饒舌、高速でトリッキーなフレージングをなんなく連発。羊の皮かぶったオオカミです。
このお方もちょう浮遊感があって、内省的、繊細、でもスリリングに攻め込む、って、言うのがパークスとぴったりはまって2人は蜜月だと思います。クリスクロスの2枚目でもそれは強く感じました。繊細で美しいけど、切れ味よくてこわい。で、ここに、ヴィヴラフォンが加わるのです。ちょっと、考えただけでもかなり透明感あって綺麗なサウンドなのだろうなぁ、って、予測可能です。今回は、アコギとエレキを状況に応じて持ち替え、全て彼のオリジナル、って、モレノ渾身の作。
オープナーのThe Spinning Wheelがはじまったとたん、ぞくっとする。フレットノイズに胸きゅん。綺麗な音、浮遊感。内省的な感じの曲なのですが、アコギからエレキのかえての彼のかなり高速のフレージングやパークスの硬質なソロ、そして一糸乱れぬバンドサウンドで一気に引きこみます。美しいけどスリリング。アコギのソロから入るWaking the Dancer。スティールのシャリっとした感じは爽やかだけど、曲は陰影があってメンバーも繊細に反応。ヴィブラフォンとのユニゾンかっこいOne and a Half。ピアノレスだけど、Warren Wolfに刺激されてか、かなり、高速でアグレッシブなモレノとウルフ応酬があって興奮する。The Fifth Element、クールで美しさと高揚感を持った曲。
ゆったりと、進むSlow Fall。微かに哀愁も漂わせて、歌心ご披露。ファーストアルバムにもあったAnother Way。パークスはソロもかっこいいけど、やっぱり、モレノの後ろでも無駄な動きがなくていいです。Behind the Wallはウルフがフィーチャーされた感じのサウンドでモレノが縦横無尽です。アコギで、ガッツリしたバンドサウンドになってるThe Mariner。
Mirror Mirrorでは、ベースソロ中のパークスの動き、続くソロがクールで熱い。モレノもヒートアップ、スリリングに浮遊。緊張と弛緩を繰り返しながら終演。
美しさとスリリングを同時に、って、欲張りな方に、、どうぞ。
1. The Spinning Wheel
2. Waking the Dancer
3. One and a Half
4. The Fifth Element
5. Slow Fall
6. Another Way
7. Behind the Wall
8. The Mariner
9. Mirror Mirror
Mike Moreno (el-g,ac-g)
Aaron Parks (p)
Warren Wolf (vib)
Matt Brewer (b)
Ted Poor (ds)
で、HamaVenturiniさまのブログによりますと、
Chris Dingman (vib) #4
Jochen Rueckert (ds) #1
The Eleventh Hour / Johnathan Blakeを聴いて、とても気に入ったので、タイミングよくでた新譜を買ってしまいました。 この響きは疲れた体と心にいいのですよ。 ジャズとブラジル好きには、Travels、O Amor e O Meu Pais、Ponta De Areia、、って、絶対聴いてみたくなりますよね。しかも、リンスのO Amor e O Meu Pais はfeaturing Toots Thielemansですぜぇ。 テなわけで、わたしのヒーリングタイムにめちゃ出動する1枚です。
まずはヒートウェイヴのキャッチーでメロウな The Star of A Story。たたみ込むような流れ込むような隙間のないサウンド。マイケルがスリラーの中で歌ったヒット曲Human
Nature。ソロでも演奏してたのでお気に入りなのですね。心の中が液状化現象になる揺さぶり方で、メロディを重視しつつリズム的にはかなりトリッキーな感じ。わたしのような脳みそでは解説は不能です。最後の最後まで予測不可能で体の奥の方からジーンと痺れてくる。ハービーニコルズのWildflower。アイヤーが好きなピアノとしてあげてるピアニストですが、音の不思議な階段と組み合わせ、一つ一つの音が力強く、ノリ、って部分と対極の演奏で突き進んでいく感じ、親子みたいです。モンクより血縁関係強い気がする。ナリーさまにいわせるとこの曲は至って素直らしくほっとするとのことですが、それってリズム的なことだけではないでしょうか。。(笑)フライング・ロータスのコズミックなエレクトロ
ニカサウンドをボーイングなんかも効果的にアコースティックで仕上げてしかも壮大感満載のMmmhmm。フリージャズのヘンリー・スレッギル!のLittle Pocket Size Demons。元盤を聴いたことがなくて、YouTubeで聴いてぶっ飛んだ。強烈な個性。その個性的な演奏に負けない強さと爆発的なモーション。7分があっという間だよ。
と、アイヤーの曲が3つ並びます。まずは、不安感煽った音からはじまるLude。メロディをシングルノートでポツポツ弾きながら、次第に高まっていく緊張感。一体感。ベースとドラムが定型のリズムを押し出すあたりフラメンコでも踊れそうですわ。タイトル曲Accelerandoは冒頭から全力投球。あふれ出した音がとまらない!アップテンポで疾走するActions Speak。混沌としてるけど、1人1人の力強さがしっかり伝わってくる。
最後は、彼が尊敬してる、エリントンのThe Village of The Virgins。
まるで教会音楽のようにベースとデュオが続く、そして、3人になってからの躍動感、ドラマチックな盛り上がり。達成感みたいなものが伝わってくるのは考えすぎ?終演。
3人の自信に満ちた1枚でした。。
1. Bode
2. Optimism
3. The Star of A Story
4. Human Nature (Trio Extension)
5. Wildflower
6. Mmmhmm
7. Little Pocket Size Demons
8. Lude
9. Accelerando
10. Actions Speak
11. The Village of The Virgins
Vijay Iyer (p)
Stephan Crump (b)
Marcus Gilmore (ds)
待ちきれないぞぉ、って、感じのスコヘンのギターの叫びではじまる Mech X。
スコヘンはうねっているけど、緩さがまったくななく、凄くタイトでハードボイルド。1聴ロック好きも痺れる。鍛え上げてますな。どんどん音がたくさん重なっても切れ味の良い方々の演奏は五月蠅くならない。踊り出したくなるようなGot Faith 'N Phat。たんたんと高速フレーズを決めるTime Lapse。ちょっとメロウなAnthem。メロディアスなPalm Moon Plazaは、浮遊するギターフレーズがスコヘンのアイドルをあかす。四位一体で突き進むGravity。
Working Blueも決めの部分と即興の部分が混在していて、合体して出てくるサウンドも凄いけど、独り独りが凄い。Tribal Techは、スコヘンとゲイリーがはじめたバンドだけど、今回のサウンドのまとめ役はたぶんスコキン(爆)。
Ask Me a Questionもソロの裏でも絶妙なサウンド感覚。Let's Get Swung中の一瞬で雪だるま式にサウンドが厚くなる感じも快感。
ジャーンと、ドラではじまって、ドラで終わるCorn Butter。ラップ風に(つうか、、片言の合いの手)かなり綺麗な日本語で「フライドポテト、ポテトフライ」とか、居酒屋メニューか。。。コーンバターって、いいのか,これで、、いいのよね!ジャーン♪終演!
1. Mech X
2. Got Faith 'N Phat
3. Time Lapse
4. Anthem
5. Palm Moon Plaza
6. Gravity
7. Working Blue
8. Ask Me a Question
9. Let's Get Swung
10. Corn Butter
Scott Henderson (g)
Gary Willis (b)
Scott Kinsey (key)
Kirk Covington (ds)
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