Back in Town / Palatino
やっと訪れた春の日差し。
桜蕾の気持ちも解放され、、蕾がゆるゆるになりました。。
緩んだ先から、、1輪、2輪、3輪、、と。。次々と。
2管コードレスで、管がトランペットとトロンボーンって、渋い組み合わせ。こう言うの好き♪
最小の決めごとで、各自のオリジナルの持ち寄り、各自のソロや掛け合いが楽しいバンドで、ご存じ身も心もとろけるフレス的情緒&叙情を求めると、ちと面食らいます。でも、ヨーロッパ的熱さでかっこインだ。これが。。
過去に、バンド名がタイトルのPalatino(96年)、そして、Tempo(99年)と2枚は確保してるんですが、Palatino Chap. 3(2001年)は、すっかり抜け落ちていました。
今回は、スタジオレコーディングライブ盤で、2枚組なので、基本的には過去の作品からの曲をやってます。で、怠け者なので2枚組って、エントリー率が低くなるのですが、たぶん、このバンドでのリリースは10年ぶり位なので勢いであげてみますわ。(笑)
オープナーは、96年のPalatinoのオープナーと同じですゎ。でも、わたし的にはこっちがかっこ良い。15年たって休息期間はあったものの、まずは息の合ったところをご披露。トロンボーンソロではじまる彼の曲Sud-Ouest Jump。途中からフレスが入ってフロント2人の高速(片方はトロンボーンでっせ)のやりとりは、フェリスの見せ場。でも、ここで火がついてるのでベースとドラムがフィルインしてからのスリリングなフレスソロに聴きほれる。いや、この1曲で満足してしまいそうな勢いです。その勢いをそのままフェリスのCalabrian Nights。離れる、重なる、併走、とフロントの楽しそうなこと。ロマーノがちょっとドロ臭い雰囲気を演出してて、効果的。ベニータの曲Waitingは、ゆったりと叙情豊かで如何にも欧州の洗練されたバンドって感じ。続けてベニータのお得意の曲Country Boy。グエンレとのアルバムにも入ってます。ベニータのソロがフューチャー。粋なカントリーボーイ。ロマーノの曲、Blue Bambu Blue。ドラム曲らしく、リズムが楽しいダンディな曲。フレスのクールなソロに痺れルこと請け合い。わぁーと静かにわく、拍手が効果音みたい。
一枚目の最後は、これまた96年のPalatinoと一緒、ハリー・ウォレン作曲のLulu's Back in Town。このアルバムのタイトルもここから、そして、10年ブリくらいの録音ってことで、曲名をもじったのでしょう。。
いけ、2枚目♪(笑)
フレスのUrtext's Blues。スリリングに駆け抜けるフロント。ピタっと終わって満場の拍手。
ベニータのアグレッシブでシリアスなソロが聴けるDixieはもちろんベニータ曲。フレスの後ろでのラインどりもクール。言われると、実にロマーノ曲らしいTempo。フロント2人の絡みが艶っぽい。ラテンの哀愁そのものです。はい。フェリスのAnimal Love。って、象の鳴き声ですかぁ!猫の鳴き声ですかぁ!みたいな、部分もあって、不思議な躍動感に満ちてますです。こうに書くと下手物っぽいんですが、ちゃんとした演奏なんだ、これが。9分飽きませんぜ。江戸屋猫八もびっくりですわ。(笑)ドラムソロからはじまるもうフレスのStation to Station。少し、アヴァンギャルドな感じをちらつかせます。粋でいなせ、肩で風切る風情ですわ。フェリスのReady to Goは、気怠い雰囲気にフロントがはまってます。全体にフェリスの曲でのフロントの絡みはとってもハイレベルな感じ。そして、2枚目のおしまいは、なんとタッドダメロンの可愛いくてちょっと優雅な曲On a Misty Night。ソロをまわして楽しく、仲良くおしまい。やんや♪
アンコールを期待する拍手のあとはどうなったのでしょうか。。気になりながらも、、終演♪
ロマーノがリーダー格なのでしょうが、4人で創り上げてるサウンド。
各自のソロもインタープレイの部分も、決めごとの部分も。聴き応えたっぷり。
でも、ガツンというより、何処か柔らかい感じがするのはヨーロッパ,って、ことかしらん。
Disc 1
1.Dawn
2.Sud-Ouest Jump
3.Calabrian Nights
4.Waiting
5.Country Boy
6.Blue Bambu Blue
7.Lulu's Back in Town
Disc 2
1.Urtext's Blues
2.Dixie
3.Tempo
4.Animal Love
5.Station to Station
6.Ready to Go
7.On a Misty Night
Michel Benita (b)
Glenn Ferris (tb)
Paolo Fresu (tp, flh)
Aldo Romano (ds)
春になって浮かれまくっていたら、いっきさまがレビューしてて慌てた。(爆)
実は、2月のおしまいくらいに、フレスだかロマーノだかの検索からひっかかってお買い上げ。みっけた時にびっくりして、コメントか何処かに書いたんですが、2枚組はいつも後回しになってしまいます。(聴くのということではでなくて、感想文がぁ)
で、、正直、、まぁ、このては話題にする人少ないから、って、のんびり構えてました。くっそ〜♪(爆)
で、ロマーノはすぐに新譜がでます。
3+3 / Aldo Romano / Louis Sclavis / Henri Texier
タイトル通り、コードレスのトリオに、Enrico Rava、Nguyen Le、Bojan Z が絡みます。
今日のおまけは、ちょっと、音が想像つかないかもしれないので、試聴気分で1曲。
うーん、動いてるからこっちにしよう。。
そして、今日のおまけのおまけは、ご本人のアルバムからOn a Misty Night。
若いコルトレーンがいますです。って、彼は40才で死んじゃってるので、後期でも若いのだ。
こちらは、前期の前期。リーダー作の直前くらいかな。
んじゃ、退散♪
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» ヨーロッパ音楽土壌の豊かさを感じる。 [「いっき」のJAZZあれこれ日記(ブログ)]
今日は新譜紹介です。 パラティノの『バック・イン・タウン』(2011年rec. [続きを読む]
こんばんは。
いつも後塵を拝している私なので、たまにはいいじゃないですか。
このアルバムはいい内容なのに誰も上げてなかったので、
実は私、告知の意味も込めて前倒し気味で紹介しました。
すずっくさまはやっぱりチェックされてたんですね。
4人の息もピッタリで、テクニックがありながらひけらかしはなく、
お書きになっている”何処か柔らかい感じがする”ところが大いに気に入っています。
この雰囲気はヨーロッパならではと思います。
私もこの雰囲気を伝えるには聴いてもらうのが一番と思っていたのですが・・・、
YouTubeにあったんですね。
私もこの映像をブログに貼っちゃおうと思います。
トラバさせていただきます。
投稿: いっき | 2012年4月19日 (木) 20時18分
いっきさま、、
>こんばんは。
はいはい。
>いつも後塵を拝している私なので、たまにはいいじゃないですか。
そうですか。
んじゃ、許しましょう。(笑)
>このアルバムはいい内容なのに誰も上げてなかったので、
>実は私、告知の意味も込めて前倒し気味で紹介しました。
コードレスって、人気いまいちなのでしょうね。
>すずっくさまはやっぱりチェックされてたんですね。
はい。唐突に、目についてしまいました。(爆)
>4人の息もピッタリで、テクニックがありながらひけらかしはなく、
>お書きになっている”何処か柔らかい感じがする”ところが大いに気に入っています。
わたしは、もう一つあった動かない音源の方がフレスがかっこ良いなぁ、って、思ったのですが、、もろにCDからの音源だったんで。(笑)
まぁ、動くと、また、新たな驚きがありますですし。
>この雰囲気はヨーロッパならではと思います。
ですよね。
成熟した文化を背景に感じます。
>私もこの雰囲気を伝えるには聴いてもらうのが一番と思っていたのですが・・・、
>YouTubeにあったんですね。
>私もこの映像をブログに貼っちゃおうと思います。
そう、こういう行為って実はブロガー的には首しめてるようなもんだと思ってるのですが。。(爆)
>トラバさせていただきます。
ありがとうございます。
投稿: Suzuck | 2012年4月20日 (金) 18時03分