2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

音楽で拡がる輪

« もうすぐ10日でございます。。。 | トップページ | Nearness of You: The Ballad Book/Michael Brecker »

2012年1月11日 (水)

Living Coltrane / Stefano "Cocco" Cantini

Living Coltrane / Stefano "Cocco" Cantini
No project, no tribute
                    just the music of Coltrane...

雪が吹雪く。
何があるわけではなくとも、、気持ちがざわつく。
そんなときに、コルトレーンの演奏を聴くととても落ち着きます。
たとえ演奏内容が、、とめどもなく恐ろしいことになっていたって、、なんとなく、ほっとするよねぇ。。。

イタリアのソプラノ&テナーサックス奏者Stefano "Cocco" Cantini。
モーダルでエレガントな羊の皮を被ったオオカミでっす。
L'Amico Del Vento/Stefano Cantiniにも書きましたが、都会的で甘美な雰囲気をもちながら、かなり感情移入も激しいアグレッシブなインプロを展開させたりします。ゴリゴリでてないの軟弱そうに見えますが、意外と突進方の理知的なコルトレーン信者です。選曲や内容から彼がリーダー格なのでしょうが、メンバーはこれが何気にかなりハイレベルってのに手元に届いてから気がつきました。おぉ。。。
コルトレーンオリジナル、そして、愛奏曲で全9曲。基本、ソプラノです。

テンポよく切れ味よく始まったのがSyeeda’s Song Flute。ソプラノで滑らかに明るく始まり一瞬、ほぉ、って思うのですが、進行していくに従って長尺、饒舌なサックスが快進撃。しかも、ピアノが非常に素敵。マッコイのたたみかけるような力強さとは違うスタイルですが、ダイナミックだけどエレガント。ベースはあの男気たっぷりのAres Tavolazziだし、ドラムもばっちり。 アレスのベースソロが心に鳴り響くAfter The Rainはゆったりとエモーショナルに。土砂降りの雨だっていつかはやんで陽がさす、人生怒って泣きわめく方法もありますが、時間が過ぎるしかないこともありますよね。とか、お上品に書いてきましたが、コルトレーン信者的に興奮するは The Inch
Worm。ドラムソロで始まって、その手数が増えるに従って心の中で期待感が高まります。サックスがはいって次第にメンバー全員で上昇気流をつくるだしていく、ある瞬間からとまらなくなるわけです。はい。後半のハードドライビングで緊張感の高い演奏はこちらもじっとして聴いてられないです。サックスが絶叫になってもきつくないのはピアノ音の美しさのおかげかなぁ。

Wise Oneの出だしで胸がキューンと来ない人は人じゃない、って、勝手に思ってるのですが、ソプラノでエモショナルに聴くWise Oneはなんだかより切ない。ベースソロの深い哀しみ、ピアノの美しいフレーズがまた切ない。サックスソロがテクニカルだけど、やりきれなく切なさを誘う。不条理、あきらめ、決心、誰に馬鹿にされようと深く哀しい。
疾走感に酔いしれる Like Sonny。伸びやかに歌心いっぱいにソロを展開していきます。

そして、再びしっとりとSay It。優しく丁寧にテナーを鳴らします。ゆったりとしたフレーズの間に時々早めのフレーズをはさんで、、でも、ピアノソロが少しだけ甘さを追加。良い塩梅。。
My Favorite Things And Afro Blueと言う曲のつながりをみて期待しないコルトレーンファンは絶対いないよねぇ。彼らもわかってて、決してはぐらかしたたりせずに真っ向勝負。冒頭からテンション高い。メンバー全員でマイフェバを叩き出します。そこにだめ押しのようにあのメロディを出てくる。
終演はCentral Park West。あんな激しい人生を送った人にどうしてこんな優しい曲が作れるのでしょう、、、。。カンカティーニのテーマのメロディを大事にしながらのアグレッシブナ演奏はもちろんですが、ピアノトリオとしての部分もかなり秀逸。うっとりします。。

と、コルトレーンとイタリア関係で興味あるかたに。(笑)
なんでしょう、、選曲みると、、

はじめてのコルトレーン

みたいな感じですよねぇ。。って、違うか。
私的にはかなり気に入って、車のお供になってます。

1. Syeeda’s Song Flute
2. After The Rain
3. The Inch Worm
4. Wise One
5. Like Sonny
6. Say It (Over And Over Again)
7. My Favorite Things And Afro Blue
8. Central Park West

Stefano "Cocco" Cantini  (sax)
Francesco Maccianti  (p)
Ares Tavolazzi  (b)
Piero Borri  (ds)

と、、珍しく新潟市内も1日雪でした。。。
雪は降るふる、、雪はふる。。。
明日は、マイケル・ブレッカーの命日です。
やっぱり、1日雪がふるのでしょうねぇ。。。

んじゃ、退散♪

« もうすぐ10日でございます。。。 | トップページ | Nearness of You: The Ballad Book/Michael Brecker »

JAZZ(Grazie Italia )」カテゴリの記事

コメント

TBさせていただきます。
けっこう温度感の高い演奏をしているわりには汗臭さが感じられないのは、Stefano "Cocco" Cantini がほとんどの曲でソプラノを吹いているのと、Francesco Macciantiがマッコイを意識して弾いていながらも、必要以上に重々しくなっていないからですが、むしろそのさっぱり感が良かったです。
本作以前に誰のコルトレーン集を聴いたかは、もはや記憶にないですが、なんか久しぶりにピッタリとフィットするコルトレーン集を堪能できました。
イタリアは若手のミュージシャンの台頭が著しいですが、このメンバーのようなベテラン勢もまだまだ負けてませんね。

こちらは未聴ですが、Bosso参加のAGEAの作品『ERRANTE』は
昨年のベスト10入り間違いなし、というほどよく聴きました。
来日公演に行けなかったのは残念です、、

すずっくさん、コメントありがとうございました
gooではなくなったので、見られますよね!

覗いてはいますのでいますので
よろしくお願いします~

なりーさま、、

>TBさせていただきます。

ありがとうございます。
トラバ、朝一で、、やり直しました。

>けっこう温度感の高い演奏をしているわりには汗臭さが感じられないのは、Stefano "Cocco" Cantini がほとんどの曲でソプラノを吹いているのと、Francesco Macciantiがマッコイを意識して弾いていながらも、必要以上に重々しくなっていないからですが、むしろそのさっぱり感が良かったです。

ですよねぇ。
とても、綺麗な音のピアニストですね。

>本作以前に誰のコルトレーン集を聴いたかは、もはや記憶にないですが、なんか久しぶりにピッタリとフィットするコルトレーン集を堪能できました。

ええと、たぶん、最近は、、イタリアのドラマーのやつ。。

>イタリアは若手のミュージシャンの台頭が著しいですが、このメンバーのようなベテラン勢もまだまだ負けてませんね。

はい。
この辺も虎視眈々と、、狙ってると思いますよ。
ボッソばかりがイタリアンでないと。(笑)

ありがとうございました。
そのうちに,あれも、、いきますね。

カノンさま、、

>こちらは未聴ですが、Bosso参加のAGEAの作品『ERRANTE』は
>昨年のベスト10入り間違いなし、というほどよく聴きました。

はい。
カノンさまか、エレナさまが聴いてるのをみて、飛ばしたんです。
素晴らしいですよね。

>来日公演に行けなかったのは残念です、、

そうだったでしたか。。
でも、カノンさまならきっと、、いつか、、現地で。。
本当にたのもしい。。

sassaさま、、

あらまぁ。。
先、越されちゃった。

>すずっくさん、コメントありがとうございました
>gooではなくなったので、見られますよね!

はい、
グーブログもやっとみられルようになりましたよ。

>覗いてはいますのでいますので
>よろしくお願いします〜

はぁい。。
ありがと。

ご紹介ありがとうございます。
気になって検索かけたら、中古CDが見つかって手に入れました。楽しいです。
ソプラノ中心で、リーブマンのそれと重なる感じがしてます。

タクオさま、、


>ご紹介ありがとうございます。

はいはい。
まぁ、好きなだけなんですけど。(笑)

>気になって検索かけたら、中古CDが見つかって手に入れました。楽しいです。
ソプラノ中心で、リーブマンのそれと重なる感じがしてます。

いぇーい。
重さはないけどコルトレーンへの愛情がつたわるいちないですよね。

来週は気をつけておいでくださいね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Living Coltrane / Stefano "Cocco" Cantini:

» Stefano "Cocco" Cantini / Living Coltrane [Jazz&Drummer]
Stefano "Cocco" Cantini(Ts, Ss) Francesco Maccianti(P) Ares Tavolazzi(B) Piero Borri(Ds) Rec. 2009, Italy (Egea EGEDIS007) ジョン・コルトレーンは大好きなので、コルトレーン集とあらば... [続きを読む]

» Cocco 最新情報 - Nowpie (なうぴー) J-POP [Nowpie (なうぴー) J-POP]
Cocco の最新情報が一目でわかる!ニュース、ブログ、オークション、人気ランキング、画像、動画、テレビ番組、Twitterなど [続きを読む]

« もうすぐ10日でございます。。。 | トップページ | Nearness of You: The Ballad Book/Michael Brecker »

無料ブログはココログ