雨のにいがたジャズフラッシュ。。。
NJS 1月21日(土) ジャズ フラッシュ 18:30-20:30
八木敬之(ts) 八木義之(vtb) 細木久美(p) 大村光広(b) 西尾研一(ds)
雨だ。。やっぱりねぇ。。
あんなお遊び考えるから、、雨が降るんですよ。。
ジャズフラッシュの入り口で傘を差して待ちながら、、心の中で恨み言。。
ええとですね。わたし、いつだって、ライブの前は今回は何を演奏するんだろうって、熟考してます。そこから、独りで盛り上がってるんです。わたし。これは、誰にも理解できないだろうけど、すげぇ、大事な準備です。で、メンバーとかの最近の言動を注意深く観察して、、そこから、考えた今回の1セットめは、コードレス。ずばり、これでしょう。
そして、2セットめはトニー大好き、V.S.O.P.祭り。しかも、ここは、1曲目も、最後もなんとなくわかってる。だって、伝説だよ、そう、「雨の田園コロシアム」だす。あれと、あれでしょう。(爆)たぶん、あたりでしょう。
予定より早めにはじめて、予定時間をオーバーして市川バンドが終わって(笑)、わたしは定位置に座れました。あちこちに、ご挨拶してると、、いきなり、はじまりッ!
まずは、いきなり不穏にはじまるリフから唐突に現れたDear Old Stockhlm。バルブトロンボーンを真ん中にサクッスとテーマのメロディ吹きながら、ドラムにのってトロンボーンの緩急あるソロに。後半少し重なりながら、サクッスにバトンタッチ。いつもメロディアスサポートしてくれるピアノがいない分かなりシリアスな緊張感漂う感じに。サックスがちょっと戻って、ベースにバトンタッチ。フロントが短いリフを入れるなか、ドラムの多彩にリズムをつけるなかベースのクールでアグレッシブなソロ。みんなで絡み合ってトロンボーンが調子があがってまいりました。はい。あれ、サックスの繊細そうな演奏できこえてきたのはSail Away。トロンボーンも重なって、併走したり、眺めあったり。トロンボーンのたんたんとしたソロにドラムが綺麗な音を敷き詰めていきます。バトンタッチでサックスのちょっとエキゾチックなソロをはさんで饒舌です。戻ろうぜ、って、ことで、ちょっとハモッたフロント2人兄弟でっす。拍手させることも許さず(爆)I Remember Youヘ。トロンボーンお得意の疾走感あるソロ、なぜかドラムに煽られるI Remember You。きゃー、かっこいい。トロンボーンの走りを加速させる手数、足数。ひょうひょうと受けるサックス。なーんで、煽る、そこのドラム。気がつけばドラムと駆け抜けるI Remember You。。。いいのかそれで、、いいのねぇ。って、次はドラムっ!大小の爆弾散りばめて、はじけるッ。と、Lament。元もトロンボーンの曲だもんねぇ。。情感のこもった1音1音で、会場の空気をふるわせます。と、胸にじーんと、、ベースソロも空気をふるわせます。女性の皆さま、1セットめのハンカチのご用意はここしかない。戻ってきたトロンボーンも、速度も音数もあまり上げずに最後まで渋いなぁ。。って、曲がかわって、フロント2人、いい感じに暖まってまして、For Worthはまずは併走、、サックスソロ、これって、ガゾーンでなくてロバーノだったm(__)m、、サックス吹きの曲だけあって、快走。受けたトロンボーンはクールに決めます。こういう曲、2人ともなれてるせいか(爆)やっぱ、いかがでしょう?いい感じ。最後は、2人で、盛り上げて、仲良しの八木ブラをアピール。(笑)
八木ブラはソロの印象から、やりたい放題自由奔放のイメージがついてますが、結構、アンサンブルでキメキメが気持ちよかったり、分かりやすかったりするわけです。
そこに活躍するのが、紅一点細木姫なのですが、道先案内人のように先をてらすのです。
が、、あえて、今回、その進行の指針を取っ払うことで、先の見えない不安感、暗中模索感がたっぷり、スリリング。
安定安心のジャズから生まれる壮快感とは違う、おどろおどろしい快感をありがとうございましたぁ。
こうイうの自分で企画してみたかったんだぁ。得した気分?いえ、、先越されて悔しいです。くっそ〜。。
さて、お隣の外山さまに「まぁ、自己満足な世界なんで」、、とか、、「プロの厳しい評価を。。あとで各自の分聞かせてね」なんて、演奏者には失礼なことを言いながら、、笑って過ごす。(爆)
そして、、かめいどのこやぎさまの言うところの「V.S.O.P.」ごっこヘ。ここから、ハービ細木姫の投入です。いけ。
伝説のLive Under the Sky、って、言えば、豪雨。その時、ハービが雨よやめ!って、叫んで、その、一発目がEye of The Hurricane!ハリケーンの目。
来ました、雷神にしをドラム。来た、キメキメ、ハリケーン。ここははじけ飛ばすしかないわけで、先行トロンボーンが爆走。ドラムとピアノがガンとプッシュ。ベースの力強いバネがききまくる。トロンボーン吠えます。はい。ゆったり、はいったサックスをダッス、ダッス、って、脅かすのは誰だぁ。こっちも、本領発揮、途中から年齢制限オーバーの爆走。
一見、クールにパーカッシブなピアノソロ。高速な指の動きも鮮やかに。と、ここから、大村ベースがひっさらっていきます。力強く、高速フレーズを連発する台風の目はあなたでした!音だけでなく、その、動きにも圧倒されて、ヤンヤの拍手。で、みんなが大好きMaiden Voyage!高揚感あるいいメロディ、ドスがきいて肝の据わったトロンボーン、綺麗なフレーズを淀みなく重ね情緒をたすピアノ、適在適音でがっちり音を入れてくるドラム、最後のピアノ音にうっとりしてると、そのまま、流れ出たのは、、なんなんとトニーの名曲、、これも、高揚感、浮遊感のある素敵な曲。フロント2人ががんばりますが、前曲以上に、ドラムが素敵。でもねぇ、この選曲は反則だろう。だって、これって、V.S.O.P.2でしょう。あれは、V.S.O.P.とは別もんです。はい。綺麗でエレンガントも残したピアノの奥で微かにきこえるフロントのフォロー。でも、やっぱ、素敵なのはドラム。そして、反則な選曲。(しつこい?)って、結構、いい時間。ハバードのOne of Another Kind。これも、わかってたんだなぁ。(爆)だって、雨田園コロシアム、伝説、、と言えば、、アンコール除いた最後はこれじゃ。はっと、息をのむような美しいピアノに導かれて、ハードバッピングに展開していきます。演奏者のお疲れも頂点に達しておりますでしょうが、もう、ひとがんばりじゃ。トロンボーンが最後の力を振り絞れば、ピアノが連鎖反応。ドラムにおしりを叩かれます。サックスも最後のひとがんばりじゃ。やっぱ、姫は女神です。フリーキに力尽きるまで協力体制。ちょっと意外そうに。オレ?みたいにはじめた大村ベースのソロ。ちょっと、前衛ッポクはじけこの方の持つアブノーマルな一端が見え隠れですか。。最後は、トニー祭りに相応しく、全身つかったドラムプレイ。力尽きても、手足は動く。。
いや。。2セット目のこの安心感はなんだ。(爆)
決して、演奏全てがうまく運んでる,って、もんでもないんだけど、やっぱ、コード楽器はすごいなぁ。みんなが安心して演奏してるモン。みんながちゃんと拍手できるもん。(笑)
会場も納得のV.S.O.P.ごっこでございました。おぉ。。しかし、Sister Sherylは許せん。。。
フロントはもちろんですが、ベースがばっちりフューチャーされちゃって、衝撃の「悪人面」の事実でござった。夏は、ダニエルソンでおねがいね。(笑)
テなわけで、ライブのあとは、、清く正しく、古町の闇に消えていくのでありました。。
おしまいっ。
俺たち、八木ブラカルテット編
Dear Old Stockhlm
Sail Away
I Remember You
Lament
Fort Worth
だって、V.S.O.P.なんだもん編
Eye of The Hurricane
Maiden Voyage
Sister Sheryl
One of Another Kind
テな、わけで、、今回もライブ前からあーだ、コーダと楽しみまして、、
お祭り騒ぎは大成功だったのですが、、
ここから、、余談。。。
2セットめは、ご存じのかたも多いと思いますが、、
元々は、マイルスの黄金クインテットのつながりですゎね。
V.S.O.P.は「Very Special Onetime Performance」の略でして、一回こっきりのはずが、大人気で世界ツアーはするは、2もできるわ、、テな感じなのですね。
こん時、マイルスは体調を崩してたわけです。。
さて、1セットめは2セットめとは関係なく、のコードレスのカルテットでぶっとバシ、って、過酷な状況だったわけですが、、ふと、気がつけば、これのほとんどの曲はマイルスが絡んでることに、、ちいさく気がつく、ガッテンでした。
夏も、楽しい演奏を待ってます。(きっぱり)
ウム。。。
雨のにいがたジャズフラッシュは、マイルスの亡霊にも支配されてたわけでありまっす。
冬のジャズストは、他のバンドも楽しんだので、それは違うところで、違うかたちで。
お楽しみにね。
んじゃ、退散♪
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