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音楽で拡がる輪

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2012年1月14日 (土)

American Dreams / Charlie Haden with Michael Brecker



観光のカウボーイのショウをみながら大草原に沈んでいく太陽を眺めていたらこのアルバムを想いだし、頭に流れた曲はこの光景にべたべただけどTravels。

マイケルはNearness of You: The Ballad Book/Michael Brecker>リーダー作のバラード集のあと、2002年にマイケルブレッカーはチャーリーヘイデンのバラード集にフィーチャリングされこのアルバムの録音に参加します。
美メロハンター、ヘイデンらしく甘く優しい曲揃い、オケも入ってゆったりした至極のバラード集。

幕開けはトリオで、、オーケストレーションをバックに木訥なヘイデンのベースソロが始まる本人の曲American Dreams、優しく甘美な音を響かせてブラッドメルドウはヘイデンの意図をくんでか純真無垢な1音1音を大切にした演奏を聴かせる。これから始まる甘美な世界へのプロローグのようです。
メルドウの愛らしいピアノに導かれてマイケルがみんなが大好きパットメセニーのTravelsを丁寧に吹き上げる。前を見つめて生きる。そんな感じのたんたんとした感じは、メルドウのソロをはさんでアグレッシヴに展開していく。未来への期待を感じる高揚感あるソロ。何気なく、美しいドラミングを聴かせるブライアンブレイド。キースのNo Lonely Nights、静かにでもフラジオ領域を効果的にエモーショナルに仕上げていきます。グルーシンの映画曲でIt Might Be
You、オケが優雅に鳴り響く中、まるで全編カデェンツァのソロのような孤高の演奏。再び、キースの曲でPrism。マイケルらしいメカニカルで難解なソロをとり、それに触発されたようにメルドウが早いフレーズを入れシニカルな感じのソロで対抗。バラード集的にはギリギリな演奏だけど、スパイスになってます。

と、そんなことを見透かされたように、のんびりしたヘイデンのソロから始まるAmerica The Beautiful。仄かな甘さ、埋め尽くされた優しさ、、その感情をそのままに朗々と吹くマイケルも素敵。ヘイデンの名曲 Nightfall、夜の静寂に落ちていくようなマイケルのテナー。夜の時間そのもののようなヘイデンのベース。グラスの氷のようにクリスタルな輝きで硬質なソロを聴かせるメルドウ。そのメルドウのRon's Place、少しダークで無機的な中でマイケルのソロがハードドライビンに進んでいく。マイケルがテクニカルに吹いたあとのメルドウのソロがかっこいい。ロシアのピアニストのラフマニノフのメロディをモチーフにしてるBittersweet。甘く哀愁のあるテナーを聴かせるマイケル。切なさがあるのはなぜだろう。。
インプロに入ってからも控えめながら何かを訴えるような演奏。ヘイデンのベースソロではじまる Young And Foolish、堂々とした王道の感じのテナーを聴かせる。オーネットコールマンの Bird Foodは、はねてとんではじまり、何をやってもうまいっ。わぁ、だめ押しで甘い。ヴィンスメンドーサの曲Sotto Voceを彼がアレンジしてる。美しい流れの中をマイケルがゆったり泳いでいきます。終演はグルーシンのLove Like Ours。綺麗なメロディを感情いっぱいに吹く、緩急つけて歌いあげています。。

と、おまけは Some Other Time。。物語のお終いを締めくくるように静かに優しく語るマイケル。時折、早いフレーズもあるけど、基本的にはゆったり、歌って終演。
笑顔が見えるよう。。きっと、微笑んだことでしょう。。

1. American Dreams
2. Travels
3. No Lonely Nights
4. It Might Be You
5. Prism
6. America The Beautiful
7. Nightfall
8. Ron's Place
9. Bittersweet
10. Young And Foolish
11. Bird Food
12. Sotto Voce
13. Love Like Ours
日本版ボーナストラック
14. Some Other Time

Charlie Haden(b)
Michael Brecker(ts)
Brad Meldah(p)
Brian Blade(ds)

マイケルブレッカーだけど、バラード集、の特番はこれでお終い。
たった、2枚でございました。。
今日は、土曜日です。
来週の土曜日はすでに新潟ジャズストリート ジャズデイは1月21日(土)です。
どなたさまも1000円のフリーパスチケットで、ジャズ三昧です。

って、八木ブラは何をするのか、、未だにいまいちつかめません。。(汗)

んじゃ、退散♪

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JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりでございます。
マイケルのバラード特集ありがとうございました。

寒い時期に逝ってしまったことに感慨をかんじまっす。
本当に戻ってくるといい。(きっぱり)

マッドさま、、

>お久しぶりでございます。

はいはい。
お久しぶりでございます。
ことしもよろしくお願いします。

>マイケルのバラード特集ありがとうございました。

って、二枚こっきり節。(笑)

>寒い時期に逝ってしまったことに感慨をかんじまっす。
>本当に戻ってくるといい。(きっぱり)

はい。。
天国で笑ってるとおもいますけどね。。

りじちょう、ご無沙汰しております、あけましておめでとうございます。
りじちょうが評論するCDを2日連続で自分も持っている、というのは
初めてのデキゴトであります。さっきまで田園調布でドナルドフェイゲン
のブレッカーを聞いて感心していました。
来週はそこまで行きますよ。よろしくお願いします。
では~

にしをさま、、

市内は少し雪がふりました。
この辺と万代島は降雪量が驚くほぢど違うのですが、、(^_^;)

>りじちょう、ご無沙汰しております、>あけましておめでとうございます。

こちらこそ、、ご無沙汰です。
ことしもよろしくお願いします。
12月にメンバーの方がに慰労品(鶴ともという)とおもってたのですが、ちょっと、バタバタして失敗したです。(笑)

>りじちょうが評論するCDを2日連続で自分も持っている、というのは
初めてのデキゴトであります。

評論なんてしてないよぉ。。
きちんとした考えってもんがわたしにはない。。
でも、愛はあるよ。(笑)
ディジョネットもブレイドもにしをさまもいいドラマーっす。
このブレイドなんて、ブラシばっかりなんでけど、別段たたきまくってるわけでもないっけ、、いい感じでサウンド色彩をつけてやんす。


>さっきまで田園調布でドナルドフェイゲンのブレッカーを聞いて感心していました。

粋でいなせなナイトフライでしょう。
AORならダブルマイケルでスリーピングジプシーつうのも好き。

>来週はそこまで行きますよ。よろしくお願いします。

うーーん、がんばります。。
って、にしをさまはふったつでるんですよねぇ。。

>では~

はい。。。

こんにちは。
寒いですね〜

このアルバム ジャケットも素敵♪
バラ-ド集なんですね。いいなぁ。

そして ジャズストは もう来週なんですね。
一度 八木ブラさまの演奏を聴きたいと思いつつ なかなか実現しません…

夏は 計画してみようかな(^-^)

マーリンさま、、

こんばんは。。

>こんにちは。
>寒いですね〜

はい。
朝、お布団からでるのがイヤンってかんじ。(^_^;)


>このアルバム ジャケットも素敵♪
>バラ-ド集なんですね。いいなぁ。

バラード集はジャケットも命っす。


>そして ジャズストは もう来週なんですね。

はい、、

>一度 八木ブラさまの演奏を聴きたいと思いつつ なかなか実現しません…

はいはい。
マーリンさまはどーんなサウンドをイメージしてるのかなぁ。。
お仕事しながら企画して演奏の最終点まで持っていくのはたいへんだとおもってます。その結末をみとどけてご褒美だすのが璃事長のお仕事なんす。(笑)
だから、聴きにいかなくちゃなんですが。。


>夏は 計画してみようかな(^-^)

はいはい。
夏があるといいですが。
って、わたしもご一緒できるかわかりませんが。。
まずは、一週間後だなぁ。。
なんだか、おもしろそうなんで、、絶対いきたい。。

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