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音楽で拡がる輪

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2011年10月

2011年10月30日 (日)

Threedom /  Pilc Moutin Hoenig


秋の景色に降る雨に、切なさがつのる。。

Jean Michel Pilc、Francois Moutin、 Ari Hoenig で、しかーーもタイトルがThreedom。このメンバーとタイトルをみたときから、一筋縄ではいかないピアノトリを期待しちゃって、めちゃクチャ楽しみにしてました。
予想に違わず、自由な感覚、3人のインタープレイを重視したアルバム。
抽象的で実験的な響きがないでもないんですが、面白さの溢れたクールな作品。

ピアノが右手で、おなじみみんなの好きなNardisを予感させつつ美しい世界を垣間見せ、左手で不安を煽っていく。。ドラム、ベースが先を急ぐように追随しはじめると、緊張感溢れるスリリングなNardisが展開される。あくまで、Nardisなれど、その自由奔放な展開ですぐに独特な世界に引きずりこむ。モンクの.Think of Oneも、バラバラ感と一体感のやりとりは、遊び心満載。
連名のMorningは、美しく流れるような爽やかメロディ、ピアノ透明感、硬質ナ響き、ドラムの細かいサポート。
ガーシュインのA Foggy Day 、まさに霧の中。時折、見せる短いスィンギーなフレージングが不思議と耳に残る。
ベースのピチカートで始まるYou and the Night and the Music、ピアノ、ドラムがなだれ込むと、You and the Night and the Music をモチーフとした3人の世界はスリリング。
3曲、Birth 、Slow 、Touch と連名曲が続く。
美しく静かに、、始まり、、3人の世界は広がる。

トレーンのGiant Stepsでも3人の遊び心はふくらむ。そして、クールなAfro Blueへ。

ここから、5曲、連名曲が続きます。The Grinch Dance、Dusk 、Lily 、Threedom 、Hymn for Her 。3人の丁々発止もあれば、静かな美しい時間も共有する、知的空間が広がります。それぞれの楽器のうまさはもちろんですが、抑えた中での表現力は,やはり、すごいなぁ..と、思います。

エリントンが泣きそうなI'm Beggining to See the Light。(笑)挑戦的なパーカーのConfirmationと続き、終焉はなんとチャップリンのSmile。ドラムが印象的、美しいピアノに送られて、うっとり終わってしまう。。
あぁ。。。やっぱり、こんな甘く切ない演奏もできちゃうんだなぁ。。とか、思わせて、、ずるい。。。

3人の演奏は、既存曲はモチーフ的につかってどれだけ自由な発想ができるかって、感じ。。
18曲はさすがにどうかと思うけど、始めと最後で、ぐっと、、心をつかんで、そのことを忘れさせる、、って、どうよぉ。
興味持った人だけに。


1.Nardis
2.Think of One
3.Morning
4.A Foggy Day
5.You and the Night and the Music
6.Birth
7.Slow
8.Touch
9.Giant Steps
10.Afro Blue
11.The Grinch Dance
12.Dusk
13.Lily
14.Threedom
15.Hymn for Her
16.I'm Beggining to See the Light
17.Confirmation
18.Smile

Jean Michel Pilc  (p)
Francois Moutin  (b)
Ari Hoenig (ds)

日曜日が終わりますね。

と、、連動させるのをやめました。
そーなんです。なんでも、三日坊主でーす。(笑)

んじゃ、退散♪

2011年10月29日 (土)

秋の日は、寄り道小径・・・。。。

新潟の近郊をあちこち徘徊してるすずっくです。
今日は、ここの父のお墓参りに行きました。
すすき揺れる、秋の風情を楽しみながら、あちこち、、ふらふら。
途中、雑誌に載っていた新しくできた新発田のお蕎麦屋さんに行きました。
お蕎麦も楽しみだたのですが、三色のおモチが食べられるとのことで。。
満席、満員御礼で、待ち時間は長かったのですが、若い女の子が一生懸命働いてました。
ちょっと、お店としてのルール違反と思うことがあったので文句を言いましたが、、
わたしは彼女は悪いとは思ってません。ガンバれぇ、って、感じです。

紅葉を探して、フラフラしましたが、なかなか、いいところはないな。
って、ことで、もうすぐ、10月もおしまいですよね。。




★「TRIO'」@十日町・円通寺(11/1)★

市原康(ds)、福田重男(p)、森泰人(b)


十日町・円通寺、19:00~

前\3,000・当\3,500(ペアチケット\5,000前売のみ、全て1D付)

問:090-8943-6702渡邊

十日町、、ちょっと遠いのですが、、
わたしは、どうにか、いけるのではないか?と、思ってます。
長岡方面から、ご厚意が飛んできましたので、是非、いきたい。。
で、先日から、ワクワクしてまして、トリオッのライブ盤をかけよう、、って、探し回ってます。
何故か、みつからない。。うーん、、サインがもらえない。。

そう、、ピアノトリオといえば、、
Domi / Antonio Farao

愛しのファラオさまが、チャッカレリ翁とトリオのアルバムを出します。
これは、楽しみなのです。ピルクさまに続いて、ファラオさまも新譜。。
秋は、まさにジャズの色。

Rio / Keith Jarrett
でも、やっぱり、話題騒然なのは、キースさまのソロアルバムでしょう。
だって、噂によれば、、前倒しで、キースがリリースを強く希望したんだそうですから。
ジャスミンの人肌とは違う、神の域をご披露くださるに違いないと、、来してるんじゃ。
もうすぐですねぇ。。

と、、唐突な終わりなのですが、、買い出しに出かけないとぉ。
んじゃ、退散♪

2011年10月27日 (木)

連動つうのを選択してみた。。。

今日は、独りで群馬の実家にいって、トンボ帰りで新潟に両親を連れてくる。

両親は、足腰が弱ってしまったので、最近あまり旅行に行けない。
父の車の運転も、私達は禁止してる。

で、、魚沼あたりでお昼はお蕎麦、、そして、八海山ロープウェイに行ってみようか。。
って、思ってます。
iPhoneのOSをアップしたら、写真が簡単につぶやけるようになっていました。

そこで、今日はお天気も良さそうなので、、
普段はほとんどツィートしませんが、写真を掲載してみようか?って、思い。。
ついでなので、ご無沙汰のmixiにも連動させてみることにしました。
運転手なので、呟きに反応してくださっても、お返事できないと思いますが、、
写真で、楽しんでくださいね。

んじゃ、退散♪

2011年10月25日 (火)

世のちり洗う・・・白骨温泉。。。

Kaleidoscopic Arabesque / Bebo Ferra & Javier Girottoを聴きながら。。。

世のちり洗う・・・白骨温泉。。?
と、このタイトルをみて、間違ってるぞぉ。
「世のちり洗う四万温泉・・だんベ」
と、、心の中で唱えたあなたは群馬県出身ですよねぇ。(笑)
最近は、他県の方にも結構有名になってしまった、「上毛かるた」の1枚です。
群馬県民なら反射的にでてしまうのでありました。。


で、白骨温泉、、車で行ける秘境の温泉でござった。。
遠かったなぁ。。
曇り時々雨、時々晴れ、って、感じでござったが、、
おかげさまで、紅葉もギリギリ間に合いました。





と、唐松の紅葉が大変印象的でした。
黄色の羽根が重なっているようなのですねぇ。

旅館はバリアフリーとのことで予約した旅館なのですが、、
玄関からお部屋まで、エレベーター3つ乗り継いで、、
永遠と廊下を歩かねばならず、、ちょっと、大変でした。
でもね、乳白色のお湯はとっても素晴らしかったので、またいきたいなぁ。。

と、メッセージを、、ありがとうございました。
このお歳になると嬉しいより恐怖の日なのですが。。。
温泉にいってしまったので、ダーリンからのプレゼントはきっと無しだゎ。
でも、お願いしてD2か、INSOGLIOを開けてもらおうかなぁ。。
デザートにお土産のに買った小布施のくりようかんくらい、、食べてもよしとします。(笑)

と、ジャズ批評164号がでました。
いつもの「新潟から ジャズが聴こえる街~繋がりゆくもの」はA7の大井マスターにご協力いただき、ありがとうございます。他にシーズンなので「Merry Jazzmas! 聖夜は北欧から」と、北欧繋がりで2000年代のクリスマスアルバムのお勧めを10枚書かせていただきました。(^_^)
ジャズ批評のお話は、また、、別の機会に♪

んじゃ、退散♪

2011年10月22日 (土)

今日から少し丁寧に生きてみる。。。

雨の中、、白骨温泉の露天風呂で、紅葉をみながら、まったりと、、、。。。(予定)

タイトルは、先日、呟きをのぞいていたら、リツィートされてた言葉なんですね。
いつも、投げやりな自分が居るので、、心に沁みました。
つうことで、この言葉を忘れないようにしたいと思ってます。

他人に優しくなるには、自分を大事にしないといけないよね。
わかってるんです。
できることから、、まずは、、ちょっとダイエットだなぁー。(笑)
どうでもいいや、の、気分が夏から続いて、、お酒の量も多くなって、、
つい、体重増加。。お気に入りのスカートが入らなくなる前に、摂生しよう。。

そう、先日、HamaVenturiniさまに振られた『十月の旅人』(レイ・ブラッドベリ)を小屋から探し出して、表題作を読みました。
思い出したよ。
そう、彼の作品はこういう心理的な恐怖を煽ったもの多いですよね。
ホラーとかって、書かれることも多いのですが、彼の描く恐怖で一番こわいのは、、人の心に存在する闇の部分
宇宙で一番こわいものは、あなたのわたしの中に存在するんです。はい。


と、ちょっと、早いけど、、11月のお話。
実家と、家を往復したりしなくちゃならないので、予定は未定ですが。。
このライブに全部行く予定。。厳しいものがあるが。。




★「TRIO'」@十日町・円通寺(11/1)★

市原康(ds)、福田重男(p)、森泰人(b)


十日町・円通寺、19:00~

前\3,000・当\3,500(ペアチケット\5,000前売のみ、全て1D付)

問:090-8943-6702渡邊

つっち~なさまによると、ここ十日町の円通寺のご住職さまは、ジャズがお好きでしかもご自身もドラムを演奏されるそうです。
グランドピアノを用意してのライブ。お客さまには、椅子のご用意もあるとのこと。晩秋の1日、十日町へドライブって、素敵だわ。


★「Fabio Bottazzo Group 」@Jazz Flash (11/3)★

Fabio Bottazzo (g)、細木久美 (p)、 東聡志 (b)   

20:00~ MC \2,000(予約で1drink付き)

わぁ、どうなの、コード楽器二つの、ドラムレス!!
どんな展開になるのか、すっごく、お楽しみなライブです。
東さまのベースも久しぶり♪


★Step Of Three @ Jazz Cafe 音食(11/12)★

八木義之(vtb)、細木久美(p)、東聡志(b)

19:00~ MC \2500 (1drink付き)

前回、夏のジャズストのリベンジだそうです。
おぉ。。受けて立ってやろうじゃないか。いうからには、しっかりリベンジせい。
とか、ご本人がブログに復帰してた。
素敵なフラヤーがあるから、また、あとで掲載しますね。


★CATS HOUSE 2周年記念ライブ(11/23)★

細木紀克(tp)、細木久美(p)、阿部国男(b)、本間克範(ds)

ゲスト:真弓(vo)

15:00~、\3,000 (1drink付き)

わぁ、、阿部さんが居るし、本間さんが居る!
今回は、細木旦那さまの送る、「ダスコ・ゴイコビッチ スペシャル!」。
こっちも素敵なフライヤーありますので、また、そのうちに掲載します。

テなわけで、、
★11月は細木姫 月間だゎ♪★
姫さまの、ピアノを堪能いたします。はい。

さて、今回の旅行にはAll We Are Saying... / Bill FrisellWhat's It All About / Pat MethenyA Moment's Peace / John Scofieldを持っていくのね。
ギター三昧ですわ。

皆さまも、、素敵なおやすみをネ。。
んじゃ、退散♪

2011年10月21日 (金)

Undeniable Live at Blues Alley / Pat Martino



パットマルティーノは、Live at Yoshi's / Pat MartinoWe'll Be Together Again/ Pat Martinoの緩急の2枚を載せてます。見た目の指の細さと反比例するような、男らしい太さと強さがわたし的不思議です。魔法です。オルガントリオだった、Live at Yoshi'sは、めちゃクチャ熱いグルーヴで燃え上がってまして、やっぱり、ライブ盤は楽しみなのだ。
2009年の録音ですが、同じ年にこのメンバーでNYCでのライブを音狂閣下が聴いてる。大変好評だったんでとても楽しみです。
エリックアレキサンダーとは、Stone Blueでも共演してますが、この時はキーボードで全曲マルティーノオリジナル。これも、なかなかいいのですが、アレキサンダーは、ちょっとマイケルブレッカー風にテクニカルに吹いてがんばるのですが、正直、ちょっと貫禄負け。10年の進歩を見せてもらいますぜぇ。


今回は、大人になったテナーサックスのエリックアレキサンダー、そして、ドラムが好調のワッツ、&トニーのファンキーなオルガンで、しかもライブですモン。絶対、ガッツンと行きますぜ。 'Round Midnight 以外は、マルティーノさまのオリジナル。

軽快、アップテンポの Lean Yearsは、切れ味のいいユニゾンから。パキパキと次々淀みなく繰り出すフレージングは、壮快なグルーヴをうむ。そのパッションを受けてアレキサンダーのソロは豪快。マルティーノの太い音、ストイッックな感覚、1曲目から素晴らしい。かっこよすぎる。
ブルージィに始まる Inside Out 。メロディそのもに煽られて、もう、わくわくする。相変わらず、音数は多いものパフォーマンス的な派手な印象はなく、実に素敵。テンポと繰り返しをうまく操って、リスナーの期待を高める。その雰囲気を壊さず、一ひねり。ユニゾンに戻ったときの堂々とした吹きっプリが拍手を呼びます。
Goin' To A Meetingは、オルガンの露出度高めで、ロングトーンとグリッサンドでファンキーに進行するブルース。マルティーノがグラントグリーン張りの繰り返しで盛り上げれば、アレキサンダーもソロで呼応する。少し、ダーティで暗い雰囲気の Double Play、縦横無尽の音で埋め尽くされた集中力の高いソロ。それに動じないアレキサンダーの肝の据わったソロ。お得意の高速フレージングも交えながら、ここというところでの音が強面で素敵。
ユニゾンも楽しく、テンションのあがってるトニーのオルガンが会場をわくわくさせるMidnight Special。トニーさま、かなりきちゃってる、絶好調です。はい。マルティーノもクレイジーな感じ。

と、アルバム唯一の他人の曲、微かにオルガンの響きを持たせて独り 'Round Midnight。孤高な雰囲気を漂わせ、繰り出される音。切ないまでに気持ちを高めて望む演奏に、一転、ぐっと聴き入る会場。。圧巻。

終演は、Side Effect、最後まで全員で緊張感の途切れることなく、鬩ぎあう姿勢。
ウェスを敬愛するパットマルティーノらしいソロも挟まって、ヤンヤで終演。
あ、気がつけばワッツのことを何も書いてないけど、この素晴らしいドライヴ感を生み出す源、、で、間違いありません。(汗)

全曲、7分半越。全曲、熱い。
ジャズといえば、グルーブだ、ドライブ感だと、仰るあなた、こりゃ、王道。
ジャズギター好きだけでなく、ジャズが好きって、こだわるあなたにも。
ジャケットは、ウエス好きなマルティーノらしく、有名盤を意識してますかぁ?

1. Lean Years
2. Inside Out
3. Goin' To A Meeting
4. Double Play
5. Midnight Special
6. 'Round Midnight
7. Side Effect

Pat Martino(g)
Eric Alexander(ts)
Tony Monaco(org)
Jeff 'Tain' Watts(ds)

そう、個人的には、とても古ーーい人なので、テナーサックスはファンキーなオルガンと「勝負」できないと、男じゃない、って、思ってます。オルガンと演奏することが好きとか、嫌いとかの嗜好を無視して。(爆)
左右人格の違うオルガンは、なかなか、、ずるがしこいのだ。その上、ピアノと違って、音の減衰がコントロールできる。つまり、、タフなのだ。その罠に、あえてはまっても、ボディブロウを返せる力がなくちゃ、テナーサックスじゃないわ。

週末ですねぇ。
我が家は、明日は白骨温泉でーす。
白骨温泉に全員集合!テな、、感じ。(爆)
お天気が悪いのですが、紅葉狩りもできるといいなぁ。。
楽しんできますね♪

んじゃ、退散♪

2011年10月20日 (木)

Inner Smile / Aldo Romano



秋の日は、、本当に、、短い。。。

お歌の好きなイタリア人のドラマー、アルドロマーノはフランスを中心に欧州で活躍しています。その人脈は多岐にわたっておりますので、おタク的には、なかなか、面白いメンバーだったりいたします。今回は、フランスの超絶ピアニストBaptiste Trotignonに白羽の矢。流石だなぁ。って言うのは、、わかるんですが、、そこに若い頃に一緒に活動したトランペットのエンリコラヴァって、、どうなんだろう。。フレスと一緒にやったアルバムはどれも素敵だ、、。
ベースは、Baptiste Trotignon繋がりのThomas Bramerieいうユニットです。

オープナーは、彼のオリジナル「Corners 」でも演奏してた叙情豊か哀愁あるPositano。ゆっくり、夢を見るように。透明感のあるリリカルなピアノと夢見るようなラヴァのペットが不思議な味わい。曲調はかわいいですけど、トロティニョンのアドリリブはちょっとひねられていて、ここでそこまで弾く?って、感じなんだけど、でも、ラヴェに反応してユニゾルとこなんぞ、さすが、こうじゃなくちゃねーー。
デートの待ちあわせでもしてる少女のように優しくメロディを奏でるは、「世界残酷物語」のテーマMoreは、確か、、ラヴァが好きな曲ですね。とってもお洒落に進んでいきます。ラヴァは素敵に歌いあげてるんだけど、その音符使いは実に自由。で、後半は、トロティニョンのバックでスリリングに滑空いたします。
連名曲Kind of Autumnは、即興的な混沌とした雰囲気。妖怪ラヴァの本領発揮、ロマーノはじめ、全員でシリアスな会話。
Anny’s Lullabyは、ロマーノオリジナル。「Ritual」にもありましたね。ビターで硬質な感じのトロティニョンの演奏でキリッとしまったところで、ラヴァが登場。かなりダークでスリリングな演奏なのですが、何故か、、フェイドアウト。。うーーん。。もったいない。
ロマーノオリジナル、 Il Piacereは、トリオ演奏で。流れるような演奏の中で高速フレーズが何気に。。と、これも、なんとなく終わりました、って、感じなんだけど。。
Old Devil Moonは、最初はロマーノとデュオで始まって、ベースが入る。ピアノが抜けてコードレスな状況での、ラヴァの演奏。ラヴァの演奏は変幻自在で艶っぽいのですねぇ。その自在な感じに、しっかり、追随するロマーノもThomas Bramerieもかっこいいです。はい。

フリーな感じで始まるとラヴァの独壇場。が、、タイトル曲 Inner Smileのメロディが流れると懐かしい気分。。「Intervista」や「Jazzpar Prize」でも、演奏してますね。しかし、テーマから離れると再び、フリーな展開ですゎ。まさに、Inner Smileなんでしょうね。。
My Funny Valentine。このメンバーでこの曲がかっこ悪いわけない。8分越の演奏、おなじみのテーマメロディはほとんど出てこず、クールな演奏が続く、、わたし的白眉。
Where is Aldo ?は、トロティニョンの曲。彼をフューチャリングしたソロ演奏、これもいきなり終わるんです。
E si sognaはロマーノの新曲かな?イタリアの民謡みたいな感じ。短いけど、終演を感じさせる一抹の寂しさが哀愁に繋がる演奏。
終演は、センチになって、って、邦題もある I’m getting Sentimental over you。もう、何事もなかったように、明るい陽気な演奏。不思議な歌心を持つラヴァ節満載。間延びしそうな雰囲気をタイトに引き締めるトロティニョンのピアノ、遊び心も感じるベースソロ、と、続き、ラヴァとトロティニョンの会話も楽しく、終演。

11曲中半分以上がロマーノオリジナルなれど、ほぼ既存曲なので、なんだか懐かしい気分。
スタンダード等は、ラヴァが映える曲ですねぇ。サウンド的には、やはりトロティニョンの起用で、クールでビター、タイトな感じに。そして、ロマーノは唄ってないけど、「心の中でにっこり」と、、唄ってまぁす。

小春日和の秋の日に、、どうぞ♪

1. Positano
2. More
3. Kind of Autumn
4. Anny’s Lullaby
5. Il Piacere
6. Old Devil Moon
7. Inner Smile
8. My Funny Valentine
9. Where is Aldo ?
10.E si sogna
11. I’m getting Sentimental over you

Enrico Rava (tp)
Baptiste Trotignon (p)
Thomas Bramerie (b)
Aldo Romano (ds)

インフォみてたら、ロマーノは70才過ぎてるらしい。
なのに、この色っぽい表情は、、なんなんだ。。。
見習いたい。(爆)

どうやら、外山さんの北海道ツアーは順調の滑り出しのようです。わぁーーい。

と、いうことで、璃事長の心配はこれです。↓


★放し飼い+@Organ Jazz 倶楽部 沼袋(10/21)★

福永貴之org、八木敬之ts、八木義之vtb、西尾研一ds

ゲストヴォーカル平田志穂子
 
MC\2,200
開場 午後7時 1st 午後8時 2nd 午後9時30分

週末に、沼袋で放し飼いを肴に、、家人Dと飲んだくれる予定は流れましたが、、
近郊の皆さまは、是非、駆けつけてあげてくださいね。

んじゃ、退散♪

追伸 メールありがと。(はぁとぉ)

2011年10月19日 (水)

ちいさな後悔。。。

Some is under the ground / Akiko Toyama TrioでQuiet Stormを聴きながら。。。

秋の雲。。。高い空に薄くたなびく。
淋しげな青い空の向こうは、闇。

中途半端な人間なので、毎日のように、、ちいさな後悔で胸がチクリと痛む。
脳の学習能力が大幅に欠如してるのだか、記憶の容量がチビッこいのだか、、
まぁ、ほんとに呆れるほど、後悔することが出てくる。
きっと、このまま人生を終えてしまうんだろうなぁ、との思いが、頭をよぎる。
あまりに、後悔することが多いときには、落ち込んでぼんやりする。

が、、相当なくよくよしぃなのに、ちょー忘れん坊なおかげで、どうにか生きてる。

と、何が言いたいか?って??
ぼんやり、、何気なくポチっとクリックして、愛するiPhoneが大変なことになりましたぁ。復旧はできましたが、バックアップとってないので、初期状態デース。
大事な、写真がぁ!!!!!!お宝のメールアドレスがぁ!!!!!!!

と、ここで人生でなおすにはいいかもしれない、とも思ったですが、とりあえず社会復帰しようと、、アドレス帳をボチボチつくってます。(爆)
しかし、手入力は面倒なので、飽きっぽいわたしは作業が進みません。。
わたしとメールアドレスのやりとりしたことある善意あるお方は、メールにお名前と電話番号を書いて、メールをくださると死ぬほど嬉しいです。はい。

ほんの。。ちいさな後悔。。でした。。
画面上の、、文章は、きちんと読んでからクリックしましょう、の、巻きでした。。
あはは。。。


★最近かけてた音楽★

Inner Smile / Aldo Romano
リーダーのロマーノはイタリア人なのですが、フランスで活躍するドラマーです。
彼の持ってる音楽世界は、洗練されている。ただ、綺麗とか、アグレッシブとか、単純な世界ではなく、その時々のメンバーによって独特な音楽世界を創る。
今回は、もうすぐ、リーダー作TribeがでるEnrico RavaとBaptiste Trotignonの二人が目玉。
この組み合わせ、いろんな意味で少しずれてる。が、、このミスマッチ加減がいい味になっていて、これは計算尽く?なの?と、疑いタクなったりして。。

Alan Pasqua / Twin Bill: Two Piano Music Of Bill Evans
アラン・パスクァのソロアルバム。前回のソロアルバムは、わたし的クリスマスアルバムです。
繊細な美しいピアノタッチ、そして、リリカルで思索的なフレージングのパウクァ。彼の愛するビルエヴァンスに捧げたアルバム。
これは、わたしの奴ツボ、ド真ん中で、何度聴いても、また、聴きたくなる。
あまりに気に入ったので、たぶん、ブログには書かない、と、思うの。。(意味深)

たった、1000円だったけど、、ふと、気がつくと、国内盤がでるらしい。
「ビル・エヴァンスへのオマージュ」って、邦題もそのまンまでアレだけど、、ジャケットも変わってしまうのだろうか。。やっぱ高いなぁ、、と、眺めていたら、「ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング」が追加。。って、「なんじゃそりゃ!!」
。。。。。この1曲、されど、その1曲。。。どうする、すずっく。。

Undeniable / Pat Martino
ジャズギター界の哲学者、パットマルティーノさまの新譜。
なんと、あのエリックアレキサンダーが参加。
某サックスのお知り合いの方ガには、エリックアレキサンダーって、人気がない。。が、この人は、うまいですよぉ。スゲェ、若い頃から歌心がある。破綻がほとんどないから、面白味がないってのは、ちょっと、違うでしょう。。
でも、この方のパーマネントのバンドは流石のわたしもちょっと食べ過ぎました。
最近は、ほとんど追いかけなくなった、、のですが、マルティーノさまなら買いでしょう。。
人肌恋しくなってまいりました。。ゴリゴリと熱く燃え上がってくださいませ。

と、、ここで、、時間切れ。。秋の1日は、短いな。。

あ、明日から、外山安樹子さんの北海道ツアーが始まります。
北海道の皆さん、差し入れもってライブに集合!

んじゃ、退散♪

2011年10月14日 (金)

Orvieto / Chick Corea / Stefano Bollani

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チックコリアの名前を知らないジャズラヴァーは少ないだろうけど、最近リーダー作は勝ってないわたしです。(汗)少し前に、ビルエヴァンストリュビュートみたいなアルバム出していて、すごく、悩んだんだけどやめちゃったのです。で、彼のことはあちこちに詳しく書いてあるから、、割愛!(笑)
今回の相棒のスティファノボラーニなのですが、ブログをはじめたときから、如何に彼が好きか、って、戯言してるくらい好きなピアニストです。
繊細で、音を抑えたピアニストが好きな好みなのですが、何故かこの人に惚れちゃったなのです。理由はいろいろあるんですが長くなるのでこれも割愛、このブログを適当に検索してください!(爆)
で、やんちゃな彼も、結構いい歳なのだなー、妖怪ラヴァとの蜜月をへて、これからがピアニストとして勝負です。はい。
彼とECMって、昔はまったく思いつかなかったのですが、ラヴァさまの関係からするりとECMデビューして、今では、ピアノソロでPiano Solo/Stefano BollaniもピアノトリオでStone In The Water/Stefano Bollani Trioもだしちゃったのだ。エッヘン。(爆)
で、次はどうなるんだろう?って、ところにデュオって、きたーーぁ。
しかしながら、、わたしの綿密なリサーチでは(爆)、全世界的には全ジャズファン的には、、これはチックコリアのデュオのアルバムらしい。
しかしながら、、わたしにはボラーニのデュオのアルバムなのです。だから買ったんです。きっぱり言ってしまいます。いいのだ、偏った思想だって。愛は盲目なのです。


 


即興曲が3曲、彼らのオリジナルが1曲づつ、スタンダード、ボサノヴァ曲などで全12曲。パズルのようにきっちり組み合わされた合い向かいあうピアノ。
選曲以外は、決めごとなし、タイトル、イタリアのオルヴェートで行われたライブ録音です。


 


オープナーはECMらしく、前衛的で温度低めの即興曲。これは、予想外。いきなりテンション入ってくると思ってたんですね。すずっく、まだまだ修行が足らんなぁ。探り合いのようなフレーズの羅列の中から時々「言葉」が浮かび上がる。一つの言葉をきっかけに互いの思い考えがあふれ出る。そして、そのまま会話が始まり、ジョビンのRetrato Em Branco E Preto(Portrait In Black And White)へ。繊細できめ細やかな音があふれ出る。二人の意識はあっという間に一緒になってしまいます。 If I Should Lose
Youでは、まさにボラーニいうところの「四本の手を持つ一人の人間」。反応という言葉では到底追いつかない領域。まったく集中の途切れることなく、息がぴったりとかしかいいようのないブラジルのカイミのDoralice。このすさまじいまでの緊張感の中でJitterbug Waltzのかわいらしさ、遊び心はなんだろう。。1セット目?最後の曲は、ボラーニのオリジナルでA Valsa da Paula。収縮、拡散を繰り返すような演奏の中、哀愁ある優雅なメロディが浮かぶ。あぁ。。もぉ。。うまいとしかいいようがないんですけど。。拍手〜♪


 


2セット目も、前衛的な即興曲Orvieto Improvisation No. 2から、混沌とした美に浸っていると、ふと気がつくと、エヴァンスの愛奏曲Nardisへ。二人の感情は一気に高まり増幅した感情の波は、密度濃く溶け合って止められない。その感情を抑えるように美しい優しいフレーズに溢れるジョビンのEste Seu Olhar。。その優しさを紡ぐように煌めくように始まる Darn That Dream。想いが重なるようでうっとりする。トラディッショナルとある Tirititranは、ピアノの鍵盤意外の部分を叩いてリズミカルな演奏にいっそうの躍動感を。そして、コリアの哀愁のArmando's Rhumba。スリリングに疾走する二人の間に互いの垣根はない。もう、ヤンヤの拍手で、アンコールへ。これが、 Blues In
Fと名付けられた即興曲なのですが、今回のライブを象徴するような自由奔放なジャズフィーリングに溢れた演奏。先ほどまでの緊張感とは、ちょっと違った大きな揺れがジャズファンには、したり、って、感じですわ。最後まで、楽しませてくださいます。いぇ〜〜い!終演。


 


感情の発露をなせるがままに、って、感じのこの二人で、エモーショナルな躍動感こそ、命、ってかな、って感じなのですが、かなり神経の研ぎ澄まされた演奏であることは間違いないです。
この二人の一体感は男女で言うなら、、いわゆる、、「一線を越えた」、って、感じのすごさだと思いますです。すみません、ボキャブラリーが貧困で。
ラヴァの時もそうだったのですが、ボラーニって、相手にたいして心を解放する術が、、恋人同士に対する感覚に似てるのですね。


 


Part 1
1. Orvieto Improvisation No. 1   
2. Retrato Em Branco E Preto   
3. If I Should Lose You
4. Doralice
5. Jitterbug Waltz
6. A Valsa da Paula
Part 2
7. Orvieto Improvisation No. 2
    Nardis
8. Este Seu Olhar
9. Darn That Dream
10. Tirititran
11. Armando's Rhumba
12. Blues In F


 


Chick Corea (p)
Stefano Bollani (p)


 


と、ちょっと新譜聴きはお休みしようかなぁ。
2枚続けたデュオは、結構、密度の濃い音楽だったので、、
週末にかけては、ぼぉ。。っと音楽を聴きたいと思ってます。
皆さまも、、よい週末をね。


 


んじゃ、退散♪

2011年10月13日 (木)

気がついていましたかぁ?

Inner Smile / Aldo Romanoを聴きながら。。。

ええと。。
先週から、再び願かけをしていたのです。
前回、願いが叶って味をしめた、、って、わけでもないんですけどね。(笑)
またまた「願いが叶いますように」、って、はじめましたが、途中で願い事がかなってしまいました。
でも、やめたら、だめになってしまうかもしれないので、とりあえず続けてみたぁ。(爆)

ええと。。。
少し前に、北の国のクリスマスアルバムをまとめ聴きしました。
北の国からのクリスマスアルバムって、静寂なムードたっぷりでいいのですよね。。
でね、、、クリスマス商戦は始まってるわけですが、、
なかなか面白そうな情報が来ないんですよねぇ。
アメリカのいきなお兄さまマイケルブーブレが新しいクリスマスをだすそうです。
しかし、まぁ、以前にミニアルバムを出してますしねぇ。
って、買うけどね。
って、至ってクールな対応だったのですが、、発見したのです。
Dreamers Christmas / John Zorn
ななぁんと、ジョンゾーンの正真正銘のクリスマスアルバム!
って、既にリリース済み。あっちゃー。。
どんな感じかなぁ。ワクワク♪
アメリカアマゾンだと試聴できちゃったりするんですけど、クリコレとしては、、やっぱ、えいっと、クリックしなくてはねぇ。
あんまりびっくりして、声を上げてしまったすずっくです。

と、いうわけで、、今日は短いのだ。
あっという間に、、
んじゃ、退散♪

2011年10月12日 (水)

ちいさな秋を探しに。。Part3。。

Crescent / John Coltrane Quartetを聴きながら。。。

まずは、、お寺さまで晩秋の風情を。。。



スウェーデン在住のベーシストの森さんは、日本で「TRIO'」ユニットでも活動されてます。ピアノの福田重男さま、ドラムの市川康さま、、そして、ウッドベースは森泰人さまです。時々、新潟市内でもライブがあるのですが、、この秋は、、なんと、十日町のお寺さまでライブをするそうなんです。


★「TRIO'」@十日町・円通寺(11/1)★

市原康(ds)、福田重男(p)、森泰人(b)

十日町・円通寺、19:00~
前\3,000・当\3,500(ペアチケット\5,000前売のみ、全て1D付)
問:090-8943-6702渡邊

お寺さまでジャズライブって、時々開演されますよね?
へぇ、、って、思ってみてるんですが、、こうやって純粋にジャズライブって言うものなので、、どんな感じになるのか、、興味津々。
このライブを知ったときから、行きたくて仕方ないのです。
でも、まだ、いけるのか、、わかんないのです。
新潟市内からだと、きっと、、車で2時間近くかかりますです。
おまけに、、夜なので、、ちょっとこわいなぁ、、って、思ってます。。
福田さまのお好きな、マンセルみたいなら、、なんてことはないんでしょうけど。。

でも、、その前に、璃事長としては、、


★放し飼い+@Organ Jazz 倶楽部 沼袋(10/21)★

福永貴之org
八木敬之ts
八木義之vtb
西尾研一ds

ゲストヴォーカル
平田志穂子

 
MC\2,200
開場 午後7時 1st 午後8時 2nd 午後9時30分

実は、放し飼いをずっと生で聴いていなくて、密かに平田志穂子姫のファンでもあるので、ペルソナ4のアルバム買って、サインもらおうと思っていたのです。。
でも、この週は、母の希望で長野温泉に紅葉狩り。。って、なってしまったのです。
今回は、家族Dと一緒に行こうと思ってたのに。m(__)m

東京近郊の皆さまは、、来週の金曜日、週末のご予定を入れずに、是非、お出かけくださいね。

そして、北海道限定情報!

★外山安樹子トリオ北海道ツアー★

10月20日(木)20時~ 札幌「紙ひこうき」(トリオ)011-221-9737

10月21日(金)13時半~ 札幌「ホテルニューオータニ・オークルーム」(デュオ)

10月21日(金)20時~ 札幌「JAMUSICA」011-612-190(トリオ)

北海道の方は、是非!

今日は、大和屋さん(和菓子屋さん)の季節限定のモンブランを頂きました。
オ・イ・シ・イ。。
んじゃ、退散♪

2011年10月11日 (火)

Modern Musuc / Brad Mehldau  Kevin Hays  & Patrick Zimmerli


多くの人が求めるものと反対方向の殺伐としたイメージのこのジャケット。彼ら三人が何を追求したかったのか感じ取るには、その音楽を聴くしかないのです。
Brad Mehldau もKevin Hays も、甘く切ない気持ちは充分に持ち合わせているだろうけど、ピアニストとして舞台に現れたときには、その演奏から演奏からそういった情感をストレートに感じ取ることは稀。クールでスタイリッシュな中に、時々、ふとあらわれる感情の発露みたいなものも、本人達は照れくさいのかもしれない、と、疑うほど、硬質。ビターな感じ。
この二人のデュオを企画したのは、 Patrick Zimmerliでしょうか?どうも、インフォ等によると現代クラシック&ジャズの作曲家らしいのですが、基本ジャズの演奏者の追っかけしかしてないわたしには初めての名前。
「三人の知的コラボ・・」とか書かれると胡散臭い感じがしてしまう立派なへそ曲がり体質なのですが、それでもこれを聴いてみたいと興味を抑えることはできません。。
Patrick Zimmerliが4曲、メルドー、ヘイズ、 Steve Reich、Philip Glass、オーネットコールマンが各1曲で、全9曲。

オープナーは、Patrick ZimmerliのCrazy Quilt。クラシカルな響きを持たせながら、疾走感のある二人の演奏は見事に一体化しており、区別がつかない。
右がメルドー、左がヘイズと明記されてるが、これを気にしながら音楽を聴くのは愚の骨頂だとも思いますですし。
ただ、コアなファンではないがメルドーの方が、リーダーアルバムを聴いているせいもあって、時々、メルドーだなぁ。と、思ったりする。
メルドーのUnrequited、元々結構無機的な感じの曲調なのですが、出だしはテンポも音の数を抑えてまるでレクイエムのように響く。不協和音的な響きも混じり不安が募っていく後半の緊迫感。その余韻を持ったまま、場面を展開していく感じで ZimmerliのGeneratrix。互いの垣根を外し、すべてに敏感、瞬時に発進。

抑制された音の一つ一つが、二人の音となってふってくるCeltic Folk MelodyもZimmerliの作品。宇宙で消えゆく数々の星が浮かんでしまいました。とても、美しい。
一転、Steve ReichのExcerpt from Music for 18 Musiciansは、永遠と降り注ぐ夜空の星のごとく、ピアノ二人の可能性を追求。。オーネットコールマンの Lonely Woman。音楽は常に「The Shape Of Jazz To Come」の精神とでもいいたいのかな。見事に調和のとれた寂しい女。
そして、大きな流れをの中に一緒にいるようなタイトル曲Modern MusucはもちろんZimmerliの曲。
もの悲しい、感情のさざ波を感じるElegiaはヘイズの曲。淡々と。
終演は、Philip Glassの Excerpt from String Quartet No. 5。まるで教会の音楽のように禁欲的な響きを持ち、静かに終演。

50分弱、フィジカルなものとは正反対のものへの追求がなされているように感じるのですけど、熱き血潮に満ちた時間ばかりが人の時間ではない。
無機的な音楽だからこそ、逆に自分の血や肉を投影できるものもあるのでしょう。
ジャズという音楽からは離れてはいるものの、その間には薄氷の道がみえる。

と、言うことで、硬派なアルバムですが、実に聴きやすい。
でも、かなり好き嫌いがありそうな気がしますので、人には勧めないなぁ。
ものすごく、かっこいいけど、ジャズって、言葉にこだわると、ちょっと違うなぁ、って、言われそうだからねっ。

1. Crazy Quilt
2. Unrequited
3. Generatrix
4. Celtic Folk Melody
5. Excerpt from Music for 18 Musicians
6. Lonely Woman
7. Modern Music
8. Elegia
9. Excerpt from String Quartet No. 5

Brad Mehldau (p)
Kevin Hays (p)

Patrick Zimmerli (Composed and Arranged)

週末くらいから風邪気味だったのですが、動き回っていたら、、
昨夜は、ブログの文章を直したところで、、アウト!
頭痛薬とともに撃沈でした。
今日は、午前中はお家でぼんやりしちゃったんですが、元気になってきました。
2日目のおでんのおかげで、ブログ更新中!(爆)
でも、いろいろ、、きちんと約束を済ませて無くてごめんなさい。

んじゃ、退散♪

2011年10月10日 (月)

ちいさな秋を探しに。。Part2。。

Affinity / Bill Evansを聴きながら。。。

連休の最後の日、、いかがお過ごしですか?
我が家は、、昨日は12時間くらい、、たべてのんで、、午前様寸前でのおかえり。。
でっも、今日は朝一はガーデニングだっただす。
夏が終わり、少しつかれた庭の草花にお礼と来年への期待を込めて、、
身を粉にして働きましたとさ。。ダイエットにもなるしさ。(笑)
で、早起したダーリンがドライヴがてらお蕎麦をたべに連れて行ってくれました。
胎内って、新潟では美味しいお蕎麦やさんがおおいのです。
ついでに、澄んだ秋の空気を沢山吸って、とても気持ちがよかったです。

ジャズの新譜は夏は、自分が夏ばてしててピント来なかったりするのですが、、
大好きな秋になって、まぁ、、でるわ、でるわ。。嬉しい悲鳴です。
鬼の収集家であるわたくしも追いつきません。漏れまくり。。
でも、この秋のこのピアノデュオ2枚はオタクでなくても興味津々なのではないでしょうか?


★この秋話題のピアノデュオ★

Modern Musuc / Brad Mehldau  Kevin Hays  & Patrick Zimmerli
現代NYシーンを肩で風切る二人。硬質でシリアス、ダーク、適度に饒舌なイメージがあるので、Modern Musucのタイトルはぴったりだなぁ。と、思ってましたが。。
普段から、感情を抑えめにビターなイメージの二人ならではのアルバム。
かなり硬派であることは間違いないのですが、素晴らしい。

Orvieto / Chick Corea  Stefano Bollani
方や、感情の発露をなせるがままに、って、感じのこの二人。
エモーショナルな躍動感こそ、命、ってかな。
この二人の一体感は一線を越えた、って、感じのすごさだと思いますです。
増幅した感情の波は、密度濃く溶け合って止められない。。
ライブ会場の熱気と相まって。。素晴らしい。。

と、性格のまったく違う異性ならぬ、アルバムに翻弄されるわたし。。
わぁい、、生きてて、よかったぁ。

でも、今日は。。。
Sno' Peasを聴きたくて、、「Affinity / Bill Evans」です。。
大好きな、大好きな、、Sno' Peas。。。。

そう、掃除とか、整理整頓とか、、苦手なのですが、、
料理は好きなんですよね。
奥さま的には、近所のスーパーで買える食材で喜んでもらえることが信条です。
つうことで、おでんの季節になりましたぁ!
あれやこれやとつくると結構時間が。。。。かかります。
基本、揚げ物意外は家でつくりますから。
だから、絶対!二日は食べてもらいます。(爆)
明日も、我が家はおでんです。はい。
と、、ここまでにコメントにお返事おわってないきがします。。が。。m(_ _)m

んじゃ、退散♪

2011年10月 9日 (日)

All We Are Saying... / Bill Frisell


レノンのお顔のこのジャケットもかわいいけど。。
笑顔のかわいいビルフリゼールさま。。
彼のアルバムは全部追い切れるって、わけではないんですけど、、
しかも、いつも、発売前に、、なかなかアルバムの全貌がつかみきれなくて、、
で、、も。。あのビルフリさまがあのレノンさま集って、そりゃ、、あなた、ついポッチっとしちゃうでしょう。
そのうちレノン・マッカートニー曲が7曲、で、全16曲。

オープナーのAcross the Universeが始まった瞬間から、脱力。
世の中、いろいろな縛りがあって、あぁだ、こうだと屁理屈ばかりこねるヤツがはびこりまくっておりますが、、カントリーとかハワイアンとか、自分の心の奥の風景と重なる音楽は強いよねぇ。ビヨ〜ンビヨ〜ンなんだけど、何故か痺れるハーモニー。
ストレートにカントリーロックなサウンドでRevolution。のんびり行こうよNowhere Man。ギターの音の美しさとエレクトリックな響きが心に広がる Imagine。やっぱ、ロックだよって、Please Please Me。

ほとんど、ギミックなしでレノンのメロディを奏でていきます。
レイドバック感たっぷりに始まって気がつくと高揚感に満ちている You've Got Hide Your Love Away。妙に懐かしい感じがしますHold On。何処かオリエンタルなIn My Life。
ちょっとノイジィーなインディアンの踊りCome Together♪Juliaは愛らしく。Womanだって、明るく元気に。 #9 Dreamだモン、夢の夢ですよ。
あなたにしかできない、本当に、ビルフリらしい Love。幸せが漂いまくりのBeautiful Boy。わぁ。。痺れるMother。淡々とシリアスなフレーズが並ぶ曲の強さをきっちり表現できてるのはさすがビルふり。最後は、愛と平和を願った天国のレノンと同化しちゃいましょう、って、感じかなぁ。。
何事もなかったかのように、、終演・・・。

レノンの素敵な曲だけど、ビルフリにしかできないアルバムです。
ただし、ビルフリなのでこのブログではJazzのカテゴリーにありますが、ジャズではありませんので、ご注意。(爆)
リンク先の皆さんが仰るように、カントリーフレバーたっぷりなロックサウンド。
でも、それがどうした、って、ことでしょうか?
ふわふわで1枚聴き終わる頃には、、のんびり幸せ、ってモンでしょうか。

柔らかで、明るくて、、おおらか、、そんな時間にドップリつかれます。
あのね、言ってしまうと、、こういう説明みたいな文章が非常にナンセンスな1枚です。
えへへ。わかってはいるんだけど、一応、スタイルって、モンで。(爆)


1. Across the Universe
2. Revolution
3. Nowhere Man
4. Imagine
5. Please Please Me
6. You've Got Hide Your Love Away
7. Hold On
8. In My Life
9. Come Together
10. Julia
11. Woman
12. #9 Dream
13. Love
14. Beautiful Boy
15. Mother
16. Give Peace a Chance

Bill Frisell (g)
Greg Leisz (g)
Jenny Scheinman (vln)
Tony Scherr (b)
Kenny Wollesen (ds)

今日は、きっと、、今頃幸せ気分で、、
ダーリンとあちこち徘徊しているに違いない。。
でも、おデブになって着ていくお洋服がなくて困りましたとさ。。。
あぁ。。あの一日でマイナス1.5キロは夢だったんだでしょう。。。。。

んじゃ、退散♪

2011年10月 8日 (土)

ちいさな秋を探しに。。Part1。。

All We Are Saying... / Bill Frisellを聴きながら。。。

外山さんのライブの次の日。。
猫屋さんのおかべあやこさんのライブに行ってきました。

おかべあやこライブツアー @ キャッツハウス 9/23

岡部綾子 (vo)   細木久美 (p)  渡辺貴行 (b)

予約をしたときは、お休みなんだけど日中なのでどうにかなると、思ってたんですが。。
お彼岸、って、国民的行事をすっかり忘れてました。
5月にこの三人のライブにお出かけしたときは、ピアノの細木さま目当てだったのですが、おかべさんがジャズヴォーカルの修行にフィリピン&アメリカに二年くらい行くそうで、、送別会を兼ねたライブです。
ちょっとくらい応援できれば、と、なんと、いつもの駐車場がいっぱい。
猫屋さんの急な階段登ったときには息が切れてた。。
既に、インストで「Just Friends」が始まってました。m(__)m
入り口にいらしたおかべさんにご挨拶して、席に。
2曲目は渡辺さんが舌をかみそうになった「What is this thing called Love?」おぉ。。大胆なパーカッシヴな出だし。そう、細木さんは、エヴァンスのファンでしたー。細木さんと渡辺さんのジャズの魅力がたっぷり詰まった演奏、伴奏はとても楽しい。細木さんのピアノはブルージィーな響きがたっぷりで、ジャズの持ってるしたたかなエッセンスが詰まってまっす。
さて、ここで主役のヴォーカルが登場。
おかべさん、、彼女にとっては、縁もゆかりもない土地ですが、猫屋さんでライブを重ねており、店内は、旅立つ彼女を応援しようという暖かなムードでいっぱい。
MCを終え、既に、二人がつくりだしてるジャジィーな空間を、二人の暖かなサポートでおかべさんが泳ぎだします。ご自身で採譜した曲や「On The Sunny Side of The Street」「Someone to Watch Over Me」「It's Only a Paper Moon」「Lullaby of Birdland」で1セット目終了。ここでわたしは帰らなくては。。嫌みの無い声と素直でおおらかな歌い方がとても好印象な彼女。渡米して、本場の空気をたっぷり吸って来てくださいね。からだに気をつけてね。そう、、如何にもエレベが好きそうな渡辺さんのエレベプレイもどこかで聴いてみたいでっす。

秋のひとときでした。。
おかべさんの為にネットで探した秋、、あのドングリ君は元気かなぁ。

そして、今日から都では大好きなトゥーツが来日です。
Toots Thielemans / European Quartet Live
この哀愁の世界を実体験できる!
今日から、場所を変えながら1週間ですね。。
Toots Thielemans (harmonica)
Karel Boehlee (p,key)
Hein Van de Geyn(b)
Hans Van Oosterhout(ds)

明日は、知人の結婚お披露目会。。
お祝いはいいのですが、楽しみにしてたスワンのライブにいけない。(涙)
ファビオさま、、東さま、、ごめんねぇ。
んじゃ、退散♪

2011年10月 7日 (金)

Homecoming / Emanuele Cisi Quartet



秋の色合いが深まりました。
彼岸花は色あせましたが、金木犀が香り、秋明菊という素敵な名前の白い花が風に揺れます。
風に揺れる、白い一重の花は、わたしに秋の深まりを感じさせます。
晴れて明るくさす日差しも、夏の喧噪はなく、、何処か遠くに心を誘いますよね。

彼は、イタリア人のサックス奏者で、かなりのベテラン。
イタリアだけでなく、フランス等でも活躍する強者なのですが、どうも、あまり日本で人気が無いような気がしますです。理由はいくつか頭に浮かぶんですが、それをここに書いても仕方ないし、わたしは彼が好きなので新譜を楽しみにしてました。
と、なんと、今回は日本のイタリア専科のレーベルalbore jazzさまからです。
ビックリだけど、嬉しいなー。メンバーもイタリアのベテラン揃い。
曲は、エマヌエーレ・チーズィが4曲、ピアノが2曲、ベースとドラムが1曲づつで、全8曲、すべてオリジナルです。

いきなりハイテンションで飛ばすチーズィの曲 Like Luigi 。テナーで、アップテンポで繰り出すフレージング。時々、微妙にアウトさせてかっこいい。現代テナーはみんな巧みなので、今更、こういうフレージングをどうのこうのって、ことではなくて、身についた聴かせる能力ってものの高さを感じる。メンバーとの呼吸もいいよねぇ。怒濤の攻めか、と、思いきや、タイトル曲チーズィの Homecomingは、アンニュイなベースソロで始まる、叙情豊かなメロディ。。エモーショナルなソプラノの嗚咽もいいけど、クールに美しいボナーフェデのピアノにうっとり。バックコーラスのように優しいベースラインにもうっとり。イタリア的郷愁とでもいいましょうか。。。淡い面影のように消え去る最後が印象的。
ドラムのソッジュの曲は、豪快ダイナミックにテナーで。メンバーのソロを挟みながら、グイグィっと♪

ゆったりと、情感たっぷりなサックスが響くボナッコソールのRosa。
ピアノのソロが気品があって、素敵♪想い出をなぞるようなチーズィのため息。。
先ほどから、わたしにため息をつかせているピアノのボナフェーデのTemporary。
明るく、躍動感あるラテンフレーバーの効いた曲をきゅっとタイトにしめたのは、ご本人のピアノソロでしたネ。もう1曲、ボナフェーデの曲が続きます。Sweet Prayer。優しい柔らかで、少し、哀愁のあるメロディ。こういうメロディを聴くとき、、日本人がイタリアのミュージシャンに惹かれる何かを感じます。

一転、 チーズィのSong For Bengt は、おおらかで開放的なテナーサックスの魅力が詰まってます。最後のWarnin' Upは、ジャズファンならばにんまりしてしまいそうなラテン体質バッチリ♪のびのびと豪放、メンバーとのやりとりも楽しい、ジャズ心溢れる演奏。あれよ、あれよと終演。

秋空の高い雲のように、武士は食わねど高楊枝、って、感じの1枚いでした。
男だねぇ。。

1. Like Luigi
2. Homecoming
3. Scisi Ta'
4. Rosa
5. Temporary
6. Sweet Prayer
7. Song For Bengt
8. Warnin' Up

Emanuele Cisi (ts,ss)
Luigi Bonafede (p)
Rosario Bonaccorso (b)
Francesco Sotgiu (ds)

ちなみに、わたしの過去のアルバム紹介は、3枚だけですが。。

May Day /Emanuele Cisi & Paolo Birro
Urban Adventures/Emanuele Cisi
Welcome/Cisi Di Castri Sferra

さて、、次は何にしようかな。
何せ、ラッシュなんですよ。先が詰まってるぞぉ、すずっく!

と、既に皆さまもご存じですが、スティーブ・ジョブズが亡くなりました。
我が家は、ずっとマックなお家なので、マックピープルがあるんですけど、11月号は、彼の引退までの軌跡をたどった特別号が付録でした。
彼の業績をわたしは語ることができませんが、肝臓がんと診断されてからの大学での卒業式のスピーチに「死」について触れていました。17才の時に「毎日を人生の最後の日だと思って生きれば、いつかその思いが正しい日だとわかる日がやってくる」と、言う言葉にであって、毎日その言葉を自問自答してきたそうです。
その彼が、人生の座右の銘にしてきて、大学の卒業生に送った言葉。。

ハングリーであれ、利口者になるな

ご冥福をお祈りいたします。
んじゃ、退散♪

2011年10月 6日 (木)

その大志は、台風に勝つ・・。

外山安樹子 トリオ @ ジャズフラッシュ(9/22)
外山安樹子(p)、関口宗之(b)、秋葉正樹(ds)

サボっていたわけではないんですが、もう、、2週間も前の出来事になってしまった。。
覚え書きでたどる、ライブの旅。。って、今更始まったことではないんですけどねぇ。。

ええと、、なんと、ツアーに逢わせて台風が上陸、新潟に向けて北上。。
ライブ直撃!絶体絶命!と思いきや。。前日の長岡も新潟も、、
台風なんてなんのその、、台風を微妙によけて、外山安樹子はやって来ました。
・・・ちゃうな、台風が微妙によけてくださいました。(爆)
次回から、タイフーン娘とお呼びしましょう。。。

つうことで、古町の宿泊先で待ち合わせ。
小さなロビーで、大きな声で挨拶して、今回ライブにいらっしゃらない猫屋さんの花村さまにご挨拶へ。すると、副店長subuさまもいらして、明日のおかべさんのライブの準備中?のご様子。「あなたどなた?」って、ご質問に「今回ヴォーカル担当のすずっくです」って、お邪魔いたしましたぁー。m(__)m
時間も無いので、急いでリハというか、、セッティングにフラッシュへ。
えっと、パーマネントなバンドなので、ライブ前にはお店の音環境を確認するくらいです。実は、この時点でも、曲は決定して無かったりする。(って、言ってもいいよねぇ。。??)
と、その間に、、予約の電話が入ったりして、マスターと思わず、、にっこり♪

ライブ前の腹ごしらえ、教えていただいた近所のお寿司屋さんへ。
時間ギリギリまで、、食べて。。で、いきなり曲決めに。。
小心者のわたくしは、、時計とにらめっこ。(爆)
メンバーを即して、、戻ってみると。。
なんだか、予想外に人出が、、、。。あ、いやいや、予想通り。
知ってるお顔もちょっとあるけど、、なんでしょう。。わさわさと、、人が集まった。。。
なんだか、ほっとして、、大好きな大好きな人の間に、、座る。
わーーい。「マスター、リンゴ酢ジュース!」

と。。。ミュージシャンがあらわれて、ざわつく会場がシーンと静まる。
開始じゃ!

聞き覚えがあるベースの刻むリズムから入ったイントロは、えらくヨーロッパナイズされていてかっこいい。うーーん、、これはなんだと思ってると、テーマが来た。新譜の1曲目、May Journey。アルバムではいきなりテーマからなのですがこれかっこいいなぁ。と、大きく、奥へ奥へと風景が広がっていく曲で、去年、新潟~秋田に行くときの日本海をみてつくった曲だそうです。高揚感もあるいい曲です。と、綺麗なメロディだけで終わらないの。どーーんと、押し寄せる感情の大波小波。
わたしのストッキングが伝染してたから思いついた?Shiny Stockings 。(爆)って、この大胆な暴れっぷりは、すごすぎる。僭越ながら、この方のスタンダードの演奏は、ますますどんどん、大胆になっていってますよねぇ。そこに、なんの躊躇もなく追随するメンバー。知ってる曲もここまで弾ききってくれると実にすっきりいたします。はい。
と、クラシックなナンバーからボロディンの「だったん人の踊り」わーーい!!大好きぃぃ。わたしはクラシックはほとんど聴かないので、ジャズのナンバーで覚えたのですが、メロディの優雅な流れはやはりクラシックですよねぇ。と、優雅な雰囲気をそのままに、彼女のイメージともに、どんどん空間が広がっていきます。気持ち良い。その勢いで、アルバムにも入っていたTake5。転調して、分解して、広げて、のばして。自由自在だ。でも、ちゃんと五感のどこかでTake5を感じられる演奏で、とっても面白い。

MC。これは面白かったんだけど、長くなるから、、はしょります。
でも、一言、、関口さま、、お髭はにあわないぞぉ。

で、Rainy Garden。わたしの大好きなバラード。故郷を離れて梅雨の季節、雨に濡れた窓をみながら、、つくった曲だそうですが、銀色の雨の雫、、、日常に重なる銀幕のようなシーン。。胸の奥に抑えられた想い出、想い。そんな乙女心。女性はいくつになってもこういう瞬間を持つことで、明日へ歩んで行ける。このイントロも素敵だったなぁ。。雨の気配、、ベッドから起きて窓辺に歩み、そっとカーテンを開ける。。そんな序章を読むような。。。詩的なイントロ。そして、ベースのアルコがフューチャーされると、いっきに場面が動く。とても、素敵な流れ。まさに映画のワンシーン。哀愁のベースソロと絡んで感情がグンと高まります。
1セット目最後は、新譜から Waiting For You。春をまってる曲だそうで、その気持ちの高まりをがんがん行きます。当然、ベースのソロも攻撃的、ドラムに至ってはエキサイティングに聴かせます、魅せます。きゃぁ、、とか、叫んでいるうちにテーマに戻ったんだけど、、終わった瞬間酸欠な自分に気がつく。生きててよかった!

嵐のような拍手で、休憩に。。
と、いろいろと楽しい時間が過ぎ。。
2セット目へ。最初はグー♪から始まって、特性ポスターの争奪戦。(笑)
お二人がゲット。美女と野獣?だったなーー。(爆)

最初はなんとラーシュヤンソンのLatour。ヤンソンの曲の中でもとっても躍動感のある曲。外山さんらしい選択かも。最初はヤンソン節を散りばめておりましたが、次第にヒートアップ。オレンジのイタリアンのTシャツの秋葉ドラムが多彩な音でリズムを刻む中、関口ベースソロも。。いきなり、2セット目トップからすごいなぁ。ぶっ飛ばしますです。
2曲目はAlone Together。ちょっと、切ない愛のメロディ。まずは、心の葛藤をを表現するかのようにピアノソロでじっくりと、ベースとドラムがフィルインして、よく唄うベースへ、今にも踊り出しそうなドラムへ。いろいろとペアを意識しながら次々に展開していきます。気がつけば、「You Are Not Alone」。
そして、新譜からUNIGERUN。今回のシンプの中で、一番歌「親しみやすい」メロディと思ってます。って、書くと、あれですが、まぁ、歌謡曲チックなのね。愛憎劇のTVドラマの一シーンのよう。揺れ動くヒロインの心模様。こういうメロディで、関口ベースはソロを弾かせたら日本一かも。と、濡れ衣、を、後ろから綴った曲だそうです。え??って、夢の中で万引きをとがめられた場面の曲だそうです。おぉ。。。。考え過ぎだった。。。
そして、2セット目もクラシックから一曲。MCの最初ですぐにわかった。。
BittersweetやらYou Can't  Go Homeとして、ジャズでも演奏されることの多いラフマニノフのピアノ協奏曲の一部をモチーフにした曲。
甘く哀愁のあるメロディは、本当に身も心もとけてしまいそうなんですが、感情をしっかり込めたピアノそしてベースソロに、溶けかけました。うっとり。

実は、ライブの前、彼女が曲を決めているとき、、「リクエストありますか?」と聞いてくださったのですが、私はこういう時、、誰に対しても「ありません」っていうんですが、、って、こういう風に、好きな曲が並べば、リクエストは必要ないですよねぇ。。

再び、新譜からBassi Samba。そう、抜歯したときのサンバだす。二本綺麗に抜けた喜びで、こんな賑やかな曲ができるなら、、全部抜けたらどうなるんだろう。。
動く、動く、指が縦横無尽、しかも、休みなし。ベースも秋葉ドラムもここぞとばかりにプッシュしまくりです。つうか、彼女は自分で自分をプッシュできますです。はい。3人で混沌と盛り上がって踊りまくって、会場は一瞬リオのカーニバル状態。って、秋葉さま。で、、気がつけばテーマに戻ってあぁ、、こんなかわいい曲ダッタンだぁ、(笑)。。終わり。その勢いを一瞬抑えて、、最後は、新譜でも終演曲Ambition。大志、野望、野心…。希望を胸に大きく未来に羽ばたくように、、そして、、次第にその気持ちがふくらんで、、ヒートアップ。。

拍手の嵐&で、アンコールヘ。
なんと、Ray of Hope。これ、、大好きなんですよねぇ。でゅおのアルバムに収められてました。。もう、しっとりしたメロディの中に、、しっかり想いの詰まった外山スタンダード。と、、あとから、、これは、最中さまからのサプライズリクエストだったそうです。。ありがとぉ。ベースとの絡みを中心に、胸にジンとくる演奏です。遠くから包み込むようなドラムのブラシワーク。
それでもやまない拍手。。スタンダードナンバンーから、、How High the Moon。
疲れ知らずのハイスピードなアクションプレイに、会場も口アングリ。ベースもドラムも阿吽です。。月までぶっ飛んでしまいましたとさっ。
ダブルアンコールで、まだまだやまぬ拍手ですが、そこは、、佐藤マスター。
頃合いをはかったように、照明を。さすが。
ライブは、長ければいいってモンではないですもんね。
こういうタイミングは、ベテランマスターの阿吽でッす。

その後、、CDもタックさん、、売れて、、
ライブ中、、アルコールを控えていたんですが、、
僅かな間に、、あれやこれやで酔っ払い状態に。(爆)
三人をホテルまで送って、、タクシーのって、、
気がつけば、、お家のトイレで、、ねていたのでした。。あれま。(爆)
マーリンさま、ごめん。思いっきり飛び跳ねちゃって、スキップになりまへんでした。
また、大好きな新潟に来てね。って、いつか、、東京にも聴きにいきますね。


そう、、関口さまに、「こうやって、表に姿を現す(人前に)って、信じられないですねぇ」って、仰るとおりです。最近、お世話になってるなぁ、とか、いろいろあって、、少し麻痺してきちゃったのですが、ライブをそっと聴きにいくのはともかく、イベント等で人の前に出ることは御法度なんですよねぇ。。改めて、感じるこわさ。。。
こんな楽しい時間が、無くなってしまうかもしれませんものね。。。

って、、東京ならいいかも。(爆)
遠くに遠くに行きたくなったライブでした。

あ、、次のツアーは、彼女の故郷札幌だそうです。

10月20日(木)20時~ 札幌「紙ひこうき」(トリオ)011-221-9737

10月21日(金)13時半~ 札幌「ホテルニューオータニ・オークルーム」(デュオ)

10月21日(金)20時~ 札幌「JAMUSICA」011-612-190(トリオ)

んじゃ、退散♪

2011年10月 1日 (土)

十月、神無月は黄昏の国、、遠くに行きたい。。

Homecoming / Emanuele Cisi Quartetを聴きながら。。。
と、気がついたら10日くらい更新してない。。
忙しいといったら、みんなに笑われそう。。
だけど、、忙しかったんだモン。。
外山さんのライブを始めいろいろは、、追々。。
って、更新を休んでると、調子があがらない。。復帰したいのでブログ更新。

陽が落ちるのはあっという間になった。。つるべ落としといいますね。
夕暮れの赤い色が深くなった気がするのは気のせいかしら。
彼岸花の赤が美しすぎます。
朝晩の寒さには、冬への気配を感じてしまうけど、でも、大好きな秋。
そう、日本を離れる人がいたので、日本の秋を忘れないように、ドングリを探したンだよねぇ。
もう少し、余裕が出て来たら、もっと、、音楽に、食べ物に、、秋を楽しみたいと思ってます。
一昨日、ことし始めて鮭の醤油腹子漬けをつくったので、新米ごはんの食べ過ぎ注意報がでています。


★今日かけてた音楽★

Homecoming / Emanuele Cisi Quartet
随分前に届いてましたが、この方のサックスの少し掠れた感じは秋でしょう。
少しだけ、コンテポラリー、でも、ニューヨークのシリアスで仄暗い感じと違って、情感漂うのがイタリアン。ちょっと曖昧な感じも私的にはちょうど良い。
攻めるもよし、唄うもよし。。しかし、この色気はどこから来るんだろう。
秋色ロマンとでも、いっておきます。
と、、できたら、、このあたりから、復帰したい。。

All We Are Saying... / Bill Frisell
ジャケットみたら、イギリスのジョンレノン空港を思い出しちゃった。。
編成からして、ビルフリってことで、カントリーフレーバー。
しかも、まったり感のんびり感満載で、曲の持つ独特な危うさは半減してますが、めちゃめちゃ優しい気分になれまっす。
そう、愛と平和、その願いを叶えてくれたもう。。
肩こりなしの1枚。

夜中にマイルスの番組を放送してたんですねぇ。。
大きな音で、朝から晩まで、、いっぱいジャズが聴きたいなぁ。。
あぁ。。トゥーツに行きたいなぁ。。

んじゃ、退散♪

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