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音楽で拡がる輪

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2010年11月

2010年11月30日 (火)

Toots Thielemans / European Quartet Live




枯葉の季節でございます。
わたくし自身も枯葉の季節なのですが、人生は歩みをとめることができません。。
うむ。。って、思い悩む今日この頃です。はい。

夏の終わりにMirror / Charles Lloyd Quartetのきりっと背筋の伸びた枯れ具合に、、リンク先含めて多くのかたが、痺れていたのですが、、うむ、、この枯れ具合は、また、違う境地ですねぇ。
ジャズハーモニカと、言えば、、やはりこの方「トゥーツ・シールマンス」のお名前が浮かぶのが普通かなぁ。。と。1922年生まれだそうで、御年88歳!え!米寿って、言うんだっけ?
その彼の新譜なのですが、、しかも、、ライブなのですが、2006,7,8年からのベストテイク集でした。でも、それが、どうした、って、感じのいい感じの出来ですよ。ほんと。
いろいろ、調べると、やはり、あの口笛も、、あのギターも、、既に、、彼は人前では披露しなくなってるようです。そして、時にはハーモニカも、軽いものに代えてるそうです。
でも、、ねぇ。。この淡々としたサウンドは、ゆっくりと心にしみますわ。。

拍手とともに幕開け。静かにゆっくりと始まるI Loves You Porgy。バラード仕立て。。
決して、音数が多いわない。お歳を召された方のしゃべり方のように、ゆっくりと、、でも、人生の重みの分深みのある味わい。そのサポートは、初代のEJTのピアニストだった、カレルのトリオ。
ベースは最近では、ピエラヌンツィのLive in Parisなんかで活躍してますが、わたし的には、トムハレル入りキャテリーンのアルバムだったりします。と、嬉しいのはドラムのHans van Oosterhout。。
うむ。。わたしはこのドラム好きです。ナタリーさまのアルバムで、タイトに決めてたドラムだす。
と、まったり路線かと思いきや、、続くSummertimeでは、バックの熱の入った演奏もあって、かなりハードボイルドな演奏。ピアノ、ベース、ドラムの活躍はもちろんすごいのですが、特にドラム。その中で、太極拳のように人の力をうまくとらえて自分の力にするような演奏、、のトゥーツはやはりすごい。
なんて、思ってると、イヴェンリンスのComecar De Novo。。もう、粋で歌心たっぷりで、燻し銀的光り具合。ピアノトリオでの演奏もロマンティックで素敵。恋人に語りかけるように始まるThe Days Of Wine And Roses。切なく切なくCircle Of Smile。回想録のような空間Round Midnight。しゃれて粋な枯葉。ジャズエッセンスのたっぷり詰まってます。
そして、凛とした雰囲気のTheme from Midnight Cowboy。ラテンで軽快にOn Green Dolphin Street。トリオとも阿吽の呼吸です。。再び、、シャンソンから行かないで。ロイドもJumping The Creek/Charles Lloyd で演奏していたですよねぇ。。哀愁、、。ライブで聴いたら泣いちゃいそう。
でた、お馴染み Bluesette。ステップ オブ スリーでも演奏してたけど、テンポや拍子を途中で代えて楽しい演奏。最後もとても愛らしいトゥーツの曲で、For My Lady。ロマンティックに可愛らしくね。。
拍手~~♪


人は、人生の中で置いて行かなくてはならないものも多くあるのだけど、、
でも、歩くために必要なものは、、ほんとうはほんの少しなのですよねぇ。。
わかってはいるんだけど、いろいろなものに未練を断つことができないわたしです。
トゥーツを見習わなくちゃねぇ。。
これが、1000円ちょっとですぜぇ。。。是非是非。


1 I Loves You Porgy
2 Summertime
3 Comecar De Novo
4 The Days Of Wine And Roses
5 Circle Of Smile (theme from: Baantjer)
6 Round Midnight
7 Les Feuilles Mortes
8 Theme from Midnight Cowboy
9 On Green Dolphin Street
10 Ne Me Quitte Pas
11 Bluesette
12 For My Lady


Toots Thielemans (hca)
Karel Boehlee (p, synth)
Hein Van de Geyn (b)
Hans van Oosterhout (ds)

さて、、この後も哀愁もの、北欧もの、、って感じでもいいのですが、、
うむ。。クリスマスも含めて、どれから行こうか、、ちょっと悩み中。

★悩んじゃうなぁ。。もうぉ★

Fast City, A Tribute to Joe Zawinul / Vince Mendoza Metropole Orkest
やっぱり、素晴らしいもんです。聴くにつけ、ドングロ集だしてくれないか、と、思い悩む。(爆)
Voyager live by night/Eric Harland
男ハーランド、ここにあり。
Complete Communion To Don Cherry / Aldo Romano
ロマーノの新譜なので、もちろん注目だったのですが、何故か、ボッソがいらっしゃる。
つう事で、即買い。。って、あっちは、、どうした、、すずっく。。(汗)
Many Times, Many Ways / Halie Loren
クリスマスって、どうしてクリスマスなんでしょう。。悩み多きお年頃。。
まずは、これ行こうかなぁ。。

と、言うことで、、早く、日曜日になぁれぇ。。
Fabio Bottazzo TRIO@JazzCafe 音食(ねじき)でっす。
んじゃ、退散♪


2010年11月26日 (金)

いろいろ、お知らせ~♪




気がつけば、あっという間に、、11月が終わろうとしています。
わたしは既に忘年会シーズンに突入してしまいました。。
写真は、随分前の某公園の午後のお散歩の時のもの。
我が家のブナや山帽子、夏椿、、等々、、既に、、枯葉♪状態。。
落ち葉を拾う今日この頃です。。タイヤも冬タイヤに代えちゃいました。。

さて、もう一週間後になってしまった、長岡は音食でのライブのお知らせ。

★Fabio Bottazzo TRIO@JazzCafe 音食(ねじき)★



12 / 5 (SUN) 16:00~ \2,500 (1D付き)

Fabio Bottazzo (g) 東 聡志 (b) 八木 義之 (vtb)

JazzCafe 音食(ねじき) 0258-36-7655
東さまとファビオさまはデュオを出してる仲良し。八木三男さまと東さまは「Step Of Three」で細木さまも一緒に仲良しこよし。つうことで、あっちこち仲良しこよしをくっつけてこんなユニットのスタートです。東さまのお膝元、長岡でのライブだそうですが、昨日からやっと告知、って状況。
師走のはじめの日曜日の午後、忙しいのはわかってますが、4時からちょこっと聴きにきて下さい。
ギターのトタンペット入りトリオは、それなりにあるのですが、トロンボーン、しかも、バルブトロンボーンって、珍しいよ。わたしが頭に浮かぶのは、「Trio Sketches/Rob McConnell Ed Bickert Neil Swainson」なのですが、でも、ファビオさまのギタースタイルを考えるともっとモダーーンなサウンドを期待しちゃったりして。
とにかく、森さまのベースで感動しまくった東さまの粘着力に期待してます。
あ、誤解がないように言っておきますが、「Step Of Three」もジャズスト前にライブを考えてるそうですからね。

そして、、2週間後、、それは、クリスマスの企画があります。


★Jazz Loverのクリスマスイブ★



12/12 (Sun) 15:00 ~ (\2,000 1D付き)

& Christmas Jazz Live ! 16:40~ 佐藤祐一 (p)

CATS HOUSE  025-224-1667
[ジャズde聴くクリスマスアルバム]
CATS HOUSE の12月CD会は「クリスマスアルバム特集」です!
ジャズのクリスマスCDのお薦めの他、クリスマスのいろいろな話題を提供します。
そして、スペシャルな企画は、、
三条のSATO'S BARのオーナー、ジャズピアニストの佐藤祐一さんのソロピアノによるミニライブ!一足早いクリスマス気分間違いなし!
そして、、お土産付きですぞぉ。。(太っ腹だぁ)

★ Suzuck特製クリスマスプレゼント付き! ★
作製の都合上12/5までにご予約いただいた方限定です!m(__)m

つうことで、月末でバタバタのお知らせでしたァ。
そう、、猫屋の花村マスター、、わたしを「イヴェンター」って、呼ぶのはやめてね。
自分で、イベントの企画したことなんてないし、、なんか、、その響き、、。。。
宜しく!

んじゃ、退散♪


2010年11月24日 (水)

それは偶然ではない。。


Mori・Fabio・Duo @ CATS HOUSE (11/21)
森泰人(b)・Fabio Bottazzo(b)

偶然って、なんだろう。。?
ライブの主役のひとり、 Fabio Bottazzoさまこと、ファビオさまのIt's no Coincidence / Fabio BottazzoCDを眺めながら、ぼんやり考えた。猫屋はファビオさまのCDも売ってます。
偶然とは、「何の因果関係もなく、予期しないことが起こること。」らしいのだが、
人生の小径をトボトボ歩くとき、いろいろな出逢いがあるんだけど、、出逢いは偶然のふりをした必然だと思っている。。
わたしには、、この広い宇宙、☆の数ほどいる人の中から、人と人が出逢うことは偶然とは思えない。
見えない糸でたぐり寄せられたとしか思えない。。
と、言うことで、間接的に縁のあるもの同士が猫屋敷に終結しました。
満員御礼!

「Out of Nowhere」白く細い指から奏でられるサウンドは、繊細で知的。そこに、ベーシストにならなかったこの人の指はどうしただろう?って、くらい分厚い手の森さまの安定感たっぷりなベース。アンプなしでも、ブンと空気を振るわせる。わたしは森さんとはじめて握手して時、びっくりしたのです。楽器を演奏する人にとってもフィジカルは重要なのだなぁ。。と。見た目はもっさりした太い指だけど、ベースの上では、素早いのだ。力まなくても力強いからね♪
「Paesaggi In Movimento (動き行く風景)」 、そのメロディは、移ろいゆく情景を映しだす。間を大事にした演奏で、そこに生まれ出てくる抒情をかき立てる。
森オリジナルは、「La Tamps Ratrova」フランス語のタイトルのエキゾチックなメロディ。アルコでの演奏から入って、思索的なギター、ベースのピチカートになって、切なさが増す。互いの思いは空気の振動をとおして、互いの心に共鳴する。心の中で共鳴した思いは私達の音となって届く。あぁ。。だから、糸ものデュオはたまりません。。
ファビオさまのギターの源流に色濃く見えるジムホールの曲、「Waltz New」レッドミッチェルとのデュオにあるジムホらしいワルツっぽくない曲。百戦錬磨の森ベースも「冒頭部分は気合いがいるんだよねぇ」、って、高速ユニンゾン部分、クールに燃え上がるファビオギター、熱い森ベース。
再び、新譜からファビオオリジナル「Nice Groove」。CDではちょっと冒頭部分フリーな遊びがあるんですが、ここはストレートに、陽気なテーマから痛快なソロにすすめて、躍動感ある森ベースが踊る!観客の高揚感を煽って1セット目終了。

花村マスターより、大事な業務連絡があって、、あぁだ、こうだと、たのしく騒いで、休憩おしまい。
スウェーデンでも、一緒に演奏したいね、と、森ベースの嬉しいMCからはじめる2セット目。。

ファビオさまの新曲「Two Swing」優しく穏やかな中にも、思索的なフレーズが続くファビオギター、そのギターを浮かび上がらせる森ベース。もう、最後の最後の1音まで美しく聴かせてくれました。うって変わって、遊び心が詰まったモンクの「Will, You Needn't」。丁々発止、互いの遊び心を刺激しあったようなたのしい演奏。面白いっ!
寂しがりな森オリジナル、、夕暮れ迷子のテーマ曲「MoMo」。歌心たっぷりな森ベース、日本情緒どっぷり。ベースのピチカートに目が潤んでいたら、、満の持して始まったファビオギターのソロが、ブルージィでかっこよかったのですねぇ。胸がキュンとしました。これも、最後の最後まで泣かせられましたぜぇ。
天上の音楽のように、甘いイントロから現れ出たのは、「枯葉」。インテリジェンスたっぷり、洗練された枯葉。
おぉ。。と、拍手!!、と、、ライブ途中なんだけれどアットホームな雰囲気からか、リクエストが。。
ギターリストの曲がお望みだったのかな?結局、ウエスの「4 on 6」に。あの独特な高揚感、疾走感で、日本人もイタリア人も大好きな曲でーす。(笑)ブルージィだけどクールに飛ばすファビオギター。まさにファビオな「4 on 6」!森ベースも、クールでかっこいい。ほんと、2セット目は、最後の最後の1音まで、聴き逃せないのだぞ。いぇ~~い!!

と、わきわいわいとしたおしゃべりがあって、、
新譜から「 In Un Giorno Di Pioggia (ある雨の日に) 」に。。
もの悲しさも含む、哀愁あるメロディ。静かに過ぎゆく時を音で現した感じですねぇ。とても、好きな曲です。淡々と紡ぐファビオギター。その心情をくんだ森ベースのソロ。森ベースは本当に哀愁ある曲でのソロが切なくて素敵だなぁ。そろそろ終わりかなぁ。。
と、一周年の記念のライブとのアナウンスもあって、ここではやめられません。。はい。
バードの「Scrapple From The Apple」。高速ユニゾン部分は、「がんばれ!」の声もとぶ、元気な演奏です。高速で引き倒すギターかっこいいな、こういう演奏聴いちゃうと、拍手で終わらセないよ♪
大サービスで、マックザナイフこと「Moritat」♪ギターもベースも楽しそう。。お疲れのはずなのに、でるわでるわ、変則プレイ♪開場からリズムをとる音も聞こえて、新潟は猫屋敷の夜は更けていく。。ヤンヤ!!と、、まだ、終わらないよっ!
エリントン曲、「In A Sentimental Mood」。高揚した感情を沈めるようなバラードメロディを淡々と、歌いあげるファビオギター。時折はいる高速のフレーズに気持ちの高ぶりも感じ、この生々しさが、、ライブだ。。まるで初めてのように丁寧に弾く森ベース。。
拍手喝采です。。

イヤン、気がつけば、10時まわって、予定終了時間を大幅オーバー。
おしまいとなりマスタ♪やっぱり、糸ものデュオはアットホームでハートウォームでハイレベル♪
あぁ、、楽しかった!!!どうも、ありがとうございましたァ!

で、、それでも、楽しい宴は、、この後もあったそうな。。(爆)
つうことで、、、いろいろ楽しかったわたくしです。

マーリンさま、、このライブにたどり着いたのは、、
絶対、、「偶然なんかじゃない」と思いまァす。はい。
そう、曲がわかんないのが3つくらいあって、教えてもらった。
森さまが、何度もファビオを誉めていて、とっても嬉しかったわたくしです。はいはい。

んじゃ、退散♪


2010年11月22日 (月)

少しだけ、、クリスマスな日々。。



昨夜の「Mori・Fabio・Duo」は、デュオならのおもしろさを堪能し、しかも、琴線溢れるメロディ満載、素晴らしい演奏、ハプニングも含めてほんとうジャジィーな夜だった。。。
と、今日も、山形OCTETで、ライブがあるのですね。ライブの話題はまたあとで。。♪

本業である(爆)クリスマスコレクターの話題を、、いくつか。
今シーズン入荷は、なんだか、ビージー・アデール絡みになってました。(汗)
マイ・ピアノ・クリスマス /ビージー・アデールを買いました。このお方、有名と言えば、、有名らしいのだ。
とにかく、売り上げナンバー1らしい。
テーマを丁寧に、そして、オーソドックスながらジャズの演奏としてもきちんとしてるところがうけたようです。で、そういうピアノですから、既にクリスマス関係のアルバムだしていて、たぶん、、今回、、日本版のアルバムは、過去の彼女のクリスマスアルバムから1曲抜いて、彼女が参加したクリスマスアルバムから3曲たして、達郎ハンのクリスマスイブをプラスしたもの。。。。うーーん。。。さすがだ、、。

持ってなかったので、まぁ、いいのだが、、
この時一緒に入荷した、
Christmas Time Is Here / Jaimee Paul
このボーカルのおねえさまは、アデール全面参加のアルバムがあって、今回もアデールが顔だしてる。
Cool Jazz Christmas / Leif Shires
トランペット&フリューゲルのLeif Shiresは、Jaimee Paulの旦那さま。
どちらのクリスマスアルバムも、JACK JEZZROがプロデュース。もちろん、アデールのプロデュースも彼らしい。つう事で、今シーズンはきっと素敵なクリスマスを迎えられるのは、JACK JEZZROなんじゃないかしら。

Many Times, Many Ways / Halie Loren
Halie Loren (vo),Matt Treder (p)
去年あたりから、ブレイクしちゃった、女性ボーカルのおねえさま。。
青い影が大好きなので、そちらのアルバムも聴いたのですが、青い影に私の思い入れが強すぎて、そっちは悪くないんだけどなぁ。。って、、、。好きな人、ごめんなさい。
でも、声は好きだなぁ。。と、デュオだし、クリスマスアルバム日本版を買いました。
こっちが好きだな。(爆)少し、お色気過剰なところもあるけど、それはわたしが女性だからでしょう。。
大人のムードたっぷりな、20代じゃ。。

つう事で、金澤のお菓子を食べました。。
YUKIZURI(雪吊り)


サクサク、パイ生地&あまずっぱいジャム?がサンドされたお洒落なお菓子。
ネイミングも素敵。。
金澤の冬の風物、雪吊りに因んだのですね。ル ミュゼ ドゥ アッシュのパティシエ辻口博啓さんの美味しいお菓子でした。素敵なご夫婦にいただきました。まるで、雪兎みたいな人達だったな。


★今日かけてた音楽★

Toots Thielemans / European Quartet Live
Toots Thielemans (hca)、Karel Boehlee (p, synth)、Hein Van de Geyn (b)、Hans van Oosterhout (ds)
御年、88歳のトゥーツ・シールマンスのライヴ。共演は、ヨーロッパジャズトリオに初代ピアニスト、Karel Boehleeのトリオ。オランダの素晴らしいメンバーとの枯れた枯れた味わいの、トゥーツ・シールマンスの世界は、わたし的寒さよけ、防寒具、、手編みのあったかマフラーでっす。寒くなって来た、雪国の住人に必需品。(笑)

明日も、おやすみですね。
皆さま、ゆっくりできますように。我が家は、また、、冬の準備です。

んじゃ、退散♪


2010年11月20日 (土)

Scenes From A Dream / Chris Minh Doky




小春日和でぼんやりするけれど、陽ざしの角度が冬支度をいそがせる。
もうすぐ、、小雪。。暖かなものに惹かれる今日この頃。。

デンマークに生まれ、ベトナム人の父を持つドーキー兄弟。兄はピアノ、弟はベース。
ニューヨークで修行した彼らしい、アメリカンな人繋がり。
ドーキのオリジナル3曲、メンドーサ2曲、Don Grolnick1曲、トラディショナル2曲&デンマークの作曲家の曲で全9曲。ヴィンスメンドーサが全面的にアレンジ参加で、彼が率いるオランダのメトロポール・オーケストラも共演で、全編、甘い香りと哀愁に満ちてます。

ドングロルニックのThe Cost of Living。もの悲しい旋律を訥々とピチカートで奏でる。哀しみのベールをまとうようなオーケストラのサウンド。冷たく暗い湖に沈んで行くような切なさ。ラリーゴールディングス(あとは、ラリゴ)のピアノも切ない。アースキンの繊細なスティック使い、ドラマのワンシーンのように胸が高まる。わたしはこの1曲で、かなり満足。
ダークな色合いのドーキーの曲Arthos II、トリオ演奏なのでアースキンがドラムで盛り上がる。
デンマークの歌Fred Hviler Over Land og Byは、再び厚いストリングスがかぶさる中、ドーキのベースソロが響き渡る。メンドーサのアレンジは、いくつもの方向からドーキにスポットライトを当てているように、彼のソロがほんとうに素晴らしく響き渡る。

降りしきる雨が心に染み渡るようなドーキの曲Rain。ラリゴのピアノも切なく美しい。雨に濡れ、冷たく光る石畳、、、。切ない感情を後押しするようなストリングスのベール。。
ラリゴのリリカルなピアノが綺麗、ドーキーも穏やかなおももちで弾くトラディショナルAll Is Peaceは、途中までトリオ演奏。アースキンの繊細な音使いも素敵。季節柄、クリスマスの曲でも聴くような心が洗われる雰囲気。

メンドーサのVienna Wouldは、非常に小粋でお洒落な仕上がりのワルツ。ラリゴのピアノ全編美しく、甘美なジャズピアノトリオ。ドーキーのソロはここでも素晴らしい。
I Skovens Dybe Stille Roはトラディショナル。これもトリオ演奏なのですが、朴訥とした雰囲気を忘れず、でもかっこよく決めるドーキーのベース、少女のようなラリゴのピアノ。
再び、ストリングスが入って、中世に迷い込んだようなJulio And Romiet。セピアカラーの仕上がり。

終演は、暖かなメロディが胸にしみるドーキーのDear Momはトリオで。それぞれの母への思いをかみしめるようなメンバーの丁寧な優しい演奏は、とても素敵。小春日和の彩りです。

哀愁あるメロディ、ドーキーの気持ちをしっかりくんだメンドーサのアレンジで、甘美な世界が拡がってる。
スリリングな場面はないけれど、ドーキー渾身の一枚と言うところかしら。大好きなドーキー版になりました。どうやら、日本版がでてるようで「夢風景」というタイトルじゃ。。
甘く、幻想的なムード漂う、、って、、感じかしら。。好きじゃ♪

そう、先日も話題にしたけど、メンドーサは、「Fast City: A Tribute To Joe Zawinul」なんて、だすのじゃ。うむ。。。楽しみです。今回、思ったのはドングロ曲も素敵だったので、ドングロ曲集も作ってくれないかな。って、売れないか。。。


1.The Cost of Living
2.Arthos II
3.Fred Hviler Over Land og By
4.Rain
5. All Is Peace
6.Vienna Would
7.I Skovens Dybe Stille Ro
8. Julio And Romiet
9.Dear Mom  


Chris Minh Doky (b)
Larry Goldings( p)
Peter Erskine (ds)

Vince Mendoza (conduct)
The Metropole Orkestra

デンマークは北欧4国の一国ですね。
先日、お友だちから北欧セットをもらっちゃいました。



見せびらかして、、みましたァ!どうも、ありがとう。。

いよいよ、、明日は、楽しみにしていた
Mori・Fabio・Duo
11/21(日)CATS HOUSE 025-224-1667
19:00~ ¥4,000(1ドリンク付)


マーリンさま、気をつけて来て下さいね。

んじゃ、退散♪


2010年11月17日 (水)

Mori・Fabio・Duo@CATS HOUSE (11/21)


Mori・Fabio・Duo
11/21(日)CATS HOUSE 025-224-1667
19:00~ ¥4,000(1ドリンク付)



(↑クリック)
限定25席のこのライブ。実は、キャッツハウスの開店一周年を記念したライブでもあります。
新潟のイタリアンといえば、私の中ではファビオさま。。「その」ファビオさまと、「あの」森さまのデュオです。
ワァーイ、そのあのデュオ。M(__)M
開場は、18:30からだそうです。
どうやら、残りのお席もほんとうに僅かになってきたようですが、まだ、若干お席があるようですので、是非、早めにご予約下さい。

先週、日報にジャズ批評のファビオさま特集でインタビューしたさいとうさまが推薦文を書かれてました。



(クリック↑)

どうやら、新作It's no Coincidence/Fabio Bottazzoからの選曲、その他で、「はぁーとぉうぉーむなライブ」になることは間違いありません。(きっぱり)
晩秋の一夜、糸もの同士の暖かな絡み合いで心もホッコリです。
大切な方とご一緒にいかがですか?もちろん、ひとりでもネ。
是非、是非♪

つうことで、退散♪


2010年11月14日 (日)

随分、、出遅れちゃったけど。。





いろいろ出遅れてますねぇ。あれも、これも、それも!!
出遅れついでなので、10日も前のフラッシュの「北欧ナイトの感想」を。。(11/4はジャズフラッシュです。。)
つうか、時間ができたら、時間ができたらって、思ってたら、、記憶がどんどん上塗りされて、、
なんか、思い出さない事が、、増えていくので。。やばいです。

つっち~なさまのがんばりもあり、長年続けてるスカンジナビアンコネクションの実績もあり、、
なんと、当日は予約で既にいっぱいなのに、予約ないお客様まで参戦で、フラッシュ満員御礼。
二人でフラッシュの上席、カウンター前に陣取って、、あれやこれやお疲れ話。
山形から移動してきた、オーヴェさまの絶大なるファンの方も並んで三人官女状態。(爆)
森さんファンのゆるキャラIさまもスタートに間に合い、いざ!

まずは、オリジナルに始まってメンバーお披露目ですね。知的にアレンジされたNight and Day、見た目穏やかでも凝ったフレーズを連発するオーヴェ。森さんが紹介時に言っていたように、今はマイケルブレッカーそっくりさんという面はほとんどなく、慎重な音選びと思索的なフレーズで、一見汗なく吹いてるのですが、ロニーさまの意向もくんだ中でかなり凝った感じ。そして、本当にお初である嘉本さま、、北欧の音楽が好きなだけあって、シャープでスピード感にあふれていて、しかも繊細。冷静にカタカタとあおるのがタマランデス。
で、新譜からのロニーさまのオリジナルが、何曲か続いたと思うのです。おうちで会場で買ってサインもらった新譜を聴き直しましたが、、、ちょっと、順番とかがわかんけど。。3曲目、4曲目のどちらかが、Flying Highじゃなかったかな。確実なのは5曲目がCDのオリジナルメンバーのドラムのバイクの大好きな?Raymond on the Bike。疾走感あふれる曲で、オーヴェの長尺なソロも聴け、ベースとドラムの絡み合いもシリアスでなかなか熱く燃え上がってました。万国ジャズファンの共通で、こういう曲は盛り上がりますよねぇ。
MCが入って、バラード系のゆったりした感じの曲、ロニーさまの美しくも饒舌なピアノが踊る。ゆったりした空間で、オーヴェの叙情的なサックスが浮かび上がります。1セット目の最後は、バピッシュな盛り上がりでKind of Blues・・?だったと思うんですが。。
そして、、MC。。ロニーさまは、ほんとうにいろいろな事をばんばんしゃべっていくのですが、ユーモアも忘れず、歌も入って(爆)、、でも、最後は何故か、焼酎とかお酒の話に。
そういえば、新譜の中の写真もシャンパンで乾杯のお写真だった。。。お好きなんでしょうねぇ。

CD買う人、サインもらう人、お話しにはなが咲く人、、写真撮る人。。ライブ会場って、大好き♪
と、2セット目がスタート!と、、実は、ここまで書いて、一週間たってしまったのです!!

2セットめ新譜からピアノトリオでJapanese Blue。哀愁あるキャッチーなテーマ印象的、少しエキゾッチクな感じもある曲。揺らぐピアノとしっとりしたベースソロがとても美しく、うっとりしたのでよく覚えてます。そのあとは、かなり曖昧になってしまって、、オーヴェが参加でお馴染みYou Are Everything、、わたしの大好きな森ナンバーWaltz for Vanjaで目がうるうる、オーヴェがハードに燃え上がったロニーさまのオリジナルSome Like It Cool、、そして、オーヴェのSeems Like Yesterdayでのゆったりした流れ、秘めた情熱、、めっちゃ軽快な曲(失念)、スタンダードでBody and Soulなど、、もう、てんこ盛り。。(順番、間違ってるかも)
なのに、、スウェーデンの民謡、、Jag vet en Dejlig Rosa。。もの悲しいメロディの中に潜む淡々とした美しさ、、たまりませんです。はい。北欧好きにはお得感倍増。。ラストは、More Champaigne Pleaseかな?これも新譜からです。と、これも素晴らしいのですが、アンコールはなんと、、コルトレーンのNaimaだ。うっそォ。。。冒頭のロニーさまのクラシカルな美しいピアノに引き込まれ、うっとりしてると、、これまたオーヴェのうっとりするような優しい音色でテーマが始まった。。全体に次第に熱をおびてくるが、、クールな洗練された印象は変わらず、淡々としたオーヴェのソロも今現在の彼らしかった。とても感慨深い一夜となりました。
そのあと、拍手でロニーさまがコルトレーンチェンジのお話でGiant stepsまでご披露したのはご愛敬。。かな。
うーーん、盛りだくさんであり、MCいっぱいなライブであった。。どうも、ありがとうございました。
とても、時間が押してて、、打ち上げのありがたいお誘いに後ろ髪ひかれながら、三段跳びで、帰りましたとサ。(爆)






Ronny Johansson (p)
Ove Ingemarssion (ts)
Yasuhito Mori 森泰人(b)
Shinichiro Kamoto 嘉本信一郎 (ds)


そう、今回一番驚いたのは、以前にブログでも話題にしたElegy/Ronny Johansson Trioのジャッケットの話。
「木漏れ日がさす白樺の道は、みる人を誘い込むように奥へと続いている。
少し、ピントがぼやけた感じが、穏やかな、、そして曖昧な時間を感じる雰囲気をだしている。
道の奥に待っているのは、静かな時間、、、安らぎの国かしら。。。
静かに人を誘っているけど、、この道の手前には何があったのかしら。。

白樺に囲まれた一本のまっすぐな道。。
現在、過去未来をつなぐ、、人生の遙かなる道に見える。。」

と、書いたのですが、、この写真は墓地なんだそうです。。。

さて、今日(11/14)は、、いきたいけど、いけないイベントが2つ!
ヨーロッパのピアノトリオを聴く会@CATS HOUSE
お馴染み舟田さまにより最新のヨーロッパピアノトリオのcd聴き会。
お土産付キ、ワンドリンク付きで2000円。15:00~です。
CATS HOUSE 025-224-1667

Fabio Bottazzo@ジャズギターライブ
Fabio Bottazzoさまの砂丘館である、ギターソロ、 赤ワインと焼き栗付きのライブ。
18:00~です。2500円。
砂丘館 025-222-2676
詳しくは、トップの左側のフライヤーをクリックしてください。

どちらも、行けないです。。残念です。

んじゃ、退散♪


2010年11月 7日 (日)

今日も、なんだか、、これだけ。。




先週は、わたしにしては「グローバル」な週であった。。。(笑)

木曜日は、フラッシュでスウェーデンからの「ロニー・ヨハンソン・トリオ & オーベ・インゲマールション」を聴き(感想は、時間出来たら)、土曜日は加茂のお寺さまにカナダからいらしてるまん丸クミさまにあいに出かけてきた。マダムさまが主催するCD聴き会のメンバーの方もいらしたのですが、そこはズウズウしく、、。m(__)m
クミさまは、思った通りの気遣いある優しい女性で、ちょっと、大阪弁?が入るのが何とも意外な感じ。
ここで、合わなくてどうする、って、がんばって加茂までいきましたが、やはりナビがあるのに迷って迷って、、、。
でも、老舗の割烹山重さんがだしてるYama Cafeで、美味しいランチもご馳走になりました。
ええと、ほんとうに「ご馳走に」なってしまいました。ありがとうございました。
梅のお菓子も美味しく頂きました。誰にもらったの?って。言葉に詰まったけど。。。
便乗しすぎだろう、、って、おしかりをうけそうだし、、
わずかなじかんだったけど、こかったなぁ。。

しかし、、わたし、もっと、きちんとしなくちゃ。
歳相応に、、大人にならなくちゃ。
なんでも、一生懸命しなくちゃ。
ほんと、身勝手で、わがままで、まわりのみなさまにご迷惑ばかりかけてたなぁ。。って、反省。


つうことで、、今日は朝から冬の準備をしました。
肉体労働で、くたくたでーーす。
今日は、音楽なしです。。

んじゃ、退散♪


2010年11月 3日 (水)

霜月はもの想う月なり。。




玄関真っ正面のはめ殺しの窓からの眺めは、すっかり秋景色。
芝の枯れた色合いと、紅葉してきた木々の葉と、、まるで秋を絵に描いたよう。
11月になりました。文化の日なそうな。
11月は霜月いうのは知ってましたが、、なんと、雪待月、って言い方もあるんだそうな。
ちょっと、ロマンティックな響きじゃ。すずっく好みじゃ。
でも、冬、、駄目なんだよねぇ。

冷たい空気や、長い夜、、綺麗な星空、、茶色の芝生も、ブナの黄色も、、
それって、もの想うにぴったりな感じだよねぇ。
きらきらした光りより、斜めに長い陽ざしのほうがもの想うにぴったりだよねぇ。
って、何も考えちゃいないけど。。

がいこつさまがいってたHoliday Seasonにも突入じゃ。
が、そういうことの他にも、いろいろなお楽しみがある。

まずは、明日の
ロニー・ヨハンソン・トリオ & オーベ・インゲマールション
11/4(木)ジャズフラッシュ025-224-4518
明日じゃん!楽しみだよぉ!!

そのあとは、、土曜日の秘密のランチ!

そして、そして、、そのあとは、、マイフェヴァリットなギターFabio Bottazzoさまのライブが続けてあるんだなぁ。
猫屋さんのライブでは、マーリンさまご夫妻がいらっしゃるそうなので、それも楽しみだなぁ。。
しかし、それだけではなく、、なんか、とってもわたし的にはうれしい情報が長岡方面から飛んできた。
うむ、、、長岡って、ちょこっといくには、ちょこっと、、遠い。。


★今日かけてた音楽★

A Cold December Night/ Erin Bode


Erin Bodeって、女性ボーカルのクリスマスアルバム。去年のクリスマスアルバムですが、今年の頭に気がついて買った。
ジャズって、カテゴリーに入れると、、少し、違うかも。まぁ、いわゆるジャズボーカルではないと思いますが。。でも、隣のおねえさま的なナチュラルで、暖かなサウンドで、すごく、、気持ちいい。
何より、ジャケットが気に入って買ったのですが(特別大きく載せてみました)、とにかく、肩に力の入らない、いい感じのクリスマスアルバムなんです。ジャンルとかにこだわらない人にお勧め。
こんなクリスマスアルバムを聴きながら、外は秋色でもお休みの午後をまったりおうちカフェって、すげぇいいと思うのですよ。そういうことができるわたしは幸せ者です。はい。
最近は、「ジャズを意識しないでジャジィーな感じで歌ってみましたァ的なジャズボーカル」が多いのですが、、、まぁ、そういうのって、、難しいのだと思います。
これは、かなりお見事に力が抜けてて、歌もとてもうまいと思うのですが、技巧的ではない。あっさりしてて嫌みがない。美人の隣のおねえさまって、感じ。
たまには、こういうのいいんだよねぇ。本当に。。

Scenes From A Dream/ Chris Minh Doky
メンドーサのアルバムが出るんですよねぇ。「Fast City -A Tribute To Joe Zawinul / Vince Mendoza / Metropole」待ち遠しいけど、今はこれにはまってる。いいんだなぁ。ドングロさまの曲が入って、えらく哀愁ただよいまくりの一枚です。これも、もの想う秋にぴったり。
そういえば、同じようなタイミングで、「European Quartet Live / Toots Thielemans」って、あるんですよね。その辺、すげぇ、好きなミュージシャンのアルバムのリリースラッシュです。
今年のベストに影響されるようなアルバムだといいなぁ。


おやすみですね。
この写真は横浜なんだそうです。
何処でもドアで、ひとっ飛び、、な、、訳もなく、ミクシィからもらってきた。
今日の新潟は、典型的な感じの冬のバカ天気で、晴れたり曇ったり、、
玄関の模様替えをしたり、屋根裏部屋の整理をしたりしました。
寒かったなぁ。
これから、ちょっとクリスマスアルバムを整理します。
今年は、このコレクション、、何処に押し売りにいこうか、、思案中。。
そうだ、土曜日、持って行こうかなぁ。。

クリスマスついでに、、閣下が中年音楽狂が一肌脱ぐシリーズ(第5回):今度はCharlie Parkerだで、「Charlie Parker with Strings: The Master Takes」を取り上げてた。大昔、お部屋にアルバム飾ってた。バードのアルバムはLPなのであまり最近かけないけど、確かにかっこいいのです。録音の感じが古さを感じるけど、演奏は古さを感じさせないですよね。
で、これからの季節、、わたしが、必ずかけるアルバムが一枚あります。
それは、何でしょうか?簡単すぎるかな。


んじゃ、退散♪


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