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音楽で拡がる輪

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2010年9月22日 (水)

What's New / Lars Jansson


「顔面蒼白」なんて言うけれど、、
じっとこちらを見据えてる白地に青藍色で書かれた顔は、、何を考えているのでしょ。

ラーシュヤンソンはスウェーデンのピアニストで、透明感もありスウィンギーで美しくイマジネティヴな演奏と、親しみやすく優しいリリカルなメロディのオリジナルで日本でも人気のあるピアニストです。って、言うまでもないけど、一応ね。
欧州ピアノトリオブームの火付け役的な役目もしたのではないでしょうか。。
わたしといえば、彼のピアノにもほれぼれする一方、長い間、ヤンソントリオのベーシストであった、ラーシュダニエルソンのエモーショナルなプレイに魅了されっぱなしだったし、スカンジナビアンコネクションで一緒に来日するベーシストの森さんの活躍もあって、、ずっと応援し続けてきたピアニストですから。。

そんな彼の新譜は、スタンダード中心だ、と聴いたとき、わたしは少し、、顔面蒼白。
よく日本盤にあるまわりからの強い要請、って、ものなのだろうか、、とか、、
あの美しいメロディがわきでてくる泉が、、還暦を前に枯れてしまったのだろうか。。とか、、
どうか、、大好きなヤンソンが「顔面蒼白」でピアノを弾いてる!、、なんて、ことはありませんように。。

有名なスタンダードを中心に。。10曲中3曲オリジナル。そして、ジャケットは閣下もお嫌いなジャケットはあの閣下のお嫌いな(イェ~~イ)Mimmo Paladino!で決まり!
ベースは教え子、ドラムは実の息子!平均年齢がぐぐっと、、若返ったヤンソントリオでっす。

最初のワンフレーズで、ほっとする。次第に進んでいくと、そこにはLover Manであって、ラーシュ・ヤンソンの世界が拡がるのが誰にもわかるとおもう。。
顔面蒼白どころか、自然と満面の笑みがこぼれていくし、ヤンソンの歌声にも思わずニヤリ。
自分が慈しんみ生み出したメロディのようにLover Manのメロディを丁寧に弾くヤンソン。
明るく元気の出るヤンソン印満載の The Masquerade Is Overは、3人でかなり溌剌な演奏。
しっかり、リズム刻むトーマス・フォネスベックのベースソロも歌心あって素敵だし、元気に煽りたるポール・スヴァンベリーも健闘!
甘く柔らかなメロディが流れる、、Hilda Smiles。このベースソロ、とても良い感じ。
感情表現がうまいなぁ、って、思ってると、優しい微笑みをたたえたピアノが歌う。。

タイトル曲としたWhat's New。テンポもよく、軽快な4ビート仕上げに。開放感あふれる演奏にヤンソンの歌声も高まり、ベースソロもよく歌います。エヴァンスのVery Early。ヤンソンのスタンダード集と言うことで、エヴァンス曲は何を持ってくるのかな、と、思ってましたが、とても力強く減り張りある3人の演奏。
そして、オリジナルのBeginners Blues。マイナーなメロディとヤンソンの持ってる隠し味の黒っぽい部分がうまく相乗効果。若い力も加わって、アルバムのピリッとしたスパイスにも。

彼のオリジナルがはじめるのかと思うような繊細なEverything Happens To Me。音と音の間にたっぷり含まれてるヤンソンの心。甘くはぁとマークがいっぱい。ああ、、やっぱり、生演奏聴きたいぞぉ。。
幾つになっても、こんな優しく、かわいい気持ちを持つ女性でいたい。。(きっぱり)
Willow Weep For Me。はじめてこの曲を聴いたのは、はじめてジャズ喫茶に入った高校一年のあの日。
MJQのフォンテッサでした。ジョンルイスの上品なピアノが焼き付いてるいるのですが、いつも以上に黒っぽく仕上げた感じのラーシュの演奏も素敵。
お馴染みのCome Rain Or Come Shine。しっかり、ラーシュヤンソンの世界で、タイトでハードな演奏ですが、端々に潜むヤンソン印がお見事。
終演はオリジナルで、Latour。リズムもテンポも若々しく、もうすぐ還暦?というラーシュヤンソンの新生ヤンソントリオの真髄という感じで、3人で一体感あるハードな演奏。でも、ラーシュ。(笑)

やはり、買って、聴いて良かった。。
スタンダードのメロディも大事にしながら、ラーシュの世界に誘う素敵なアルバム。
秋のもの想いにぴったりかもね。。
でも、次はオリジナル満載で、お願いします!!


1. Lover Man
2. The Masquerade Is Over
3. Hilda Smiles
4. What's New
5. Very Early
6. Beginners Blues
7. Everything Happens To Me
8. Willow Weep For Me
9. Come Rain Or Come Shine
10. Latour

Lars Jansson (p)
Thomas Fonnesbok (b)
Paul Svanberg (ds)

大好きだったヤンソントリオはメンバーを一新し、新譜のオリジナルメンバーで来日するようになりました。
そのことへの想いは未だいろいろあるわたくしですが、それ以上に彼が新譜を出せば聴いてみたいと思うし、来日するならライブにでかけたいと思ったりしちゃいます。。
10月の頭にお江戸方面でライブがあるんだなぁ。なんと、これまた、そのエモーショナルな弾きップリが大好きなギターリストのウルフワケニウスと一緒なんだって。。
この週って、お江戸にはわたくしの好きなミュージシャンが世界中から集結!って、感じなのですが、、
まぁ、、どうなることやら。。

今、お江戸では、女神さまが、ボッソをバッチリ追いかけてる。。
きっと、お知り合いも沢山ライブに行くんだろうなぁ。。と、想いながら、、
帰ってきて、ビーフシチューを作りながら、書き上げました。
そう、、新潟は、肌寒い位なのです。
真夏のような東京方面のかた方、、、信じられますか?
よいお休みを!

んじゃ、退散♪


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JAZZ(Far North )」カテゴリの記事

コメント

TITLE: 幾度目かの秋が約束されて
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スズックシスター、こんにちはmonakaです。

最近、アルバムを記事にする余裕がだいぶ落ちてます。

かなりのアルバムをきくのですが、聞いた感じを膨らまして記事にするには、現実がちょっと厳しい状況です。

その中このアルバムは結構早く手に入って、そして聞き込むほどに新生ヤンソングループの素晴らしさを感じています。

日本公演もたのしみですが、残念ながら余裕なしです。

さてこのアルバム、3曲目の“Hida Smies”が次のオリジナル集に繋がるのが解ります。

孫は成長しながら、すばらしいパワーを与えてくれるのでしょうね。





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TITLE: 雨ですわ
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ブラザー最中さま、、おはようございます。



>スズックシスター、こんにちはmonakaです。



はーい。



>最近、アルバムを記事にする余裕がだいぶ落ちてます。



そうですか。。

わたしより、良いペースかなぁ、、って。

お互いにマイペースで行きましょ。。



>かなりのアルバムをきくのですが、聞いた感じを膨らまして記事にするには、現実がちょっと厳しい状況です。



中国でのお仕事は、皆さま大変のようですね。



>その中このアルバムは結構早く手に入って、そして聞き込むほどに新生ヤンソングループの素晴らしさを感じています。



素敵なアルバムといえども、、複雑な気分もやはりあります。

でも、それとアルバムの仕上がりは別ですよね。



>日本公演もたのしみですが、残念ながら余裕なしです。



何処かで、行きたい。

仙台あたりは無理かなぁ。。とか。(笑)



>さてこのアルバム、3曲目の“Hida Smies”が次のオリジナル集に繋がるのが解ります。



素敵な曲ですね。

で、演奏もよかったです。



>孫は成長しながら、すばらしいパワーを与えてくれるのでしょうね。



孫ですか。。

人類の鎖ですね。。

最中さまの、、息子さんの親孝行ぶりも、、素敵です。

ありがとうございました。



おはぎ作ったけど、、失敗しちゃった!!

TITLE: 涼しくなりましたね
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こんにちは

さすがに 暑さも彼岸まで

涼しくなりましたね。

ヤンソン わたしもきのう日記に書きました。

すずっくさんの記事を後から読んで

またまた 勝手に こちらのブログ宣伝いれてしまいました。スミマセン

「Hilda smiles」いいですね♪

しばらく このアルバムがお部屋のBGMになりそうです。

急に寒くなったので お体に気をつけて…

今日は満月見られるかな

(^-^)/

TITLE: やはりこのジャケは...
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すずっくさん,こんばんは。



「ジャケットはあの閣下のお嫌いな(イェ~~イ)Mimmo Paladino!で決まり!」とまで書かれては仕方がないですが,絶~対趣味悪いです。購買意欲をそそられません。でも聞いてみたいというこのアンビバレントな感覚。だから私はほとんどのLars盤を中古でゲットしているような...。



最近,ライブづいているので,Larsも行ってみようかなぁなんて思ってます。

TITLE: お月さま
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マ-リンさま、、

宵のうちは雲も薄くて、ぼんやりお月様が見えたのですが、寝る前に外を確認したときには、雲が厚くて駄目でした。



>こんにちは

>さすがに 暑さも彼岸まで

>涼しくなりましたね。



おはようございます。そうなんですね。

でも、彼岸花はまだなんですよ。



>ヤンソン わたしもきのう日記に書きました。

>すずっくさんの記事を後から読んで

>またまた 勝手に こちらのブログ宣伝いれてしまいました。スミマセン

>「Hilda smiles」いいですね♪



どうも、ありがとう。

マーリンさまはお上手に紹介されてて、女性の方が興味示されてましたね。



>しばらく このアルバムがお部屋のBGMになりそうです。



うん。わたしは、車です。



>急に寒くなったので お体に気をつけて…

>今日は満月見られるかな

>(^-^)/



マーリンさまも。。

今日は雲はあるけど、、晴れました。爽やかです。


TITLE: 閣下。。
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音狂閣下さま、、



>すずっくさん,こんばんは。



はい。おはようさん♪





>「ジャケットはあの閣下のお嫌いな(イェ~~イ)Mimmo Paladino!で決まり!」とまで書かれては仕方がないですが,絶~対趣味悪いです。



そっかなぁ。

人間の内面まで迫る感じのぷち気持ち悪さが、好きです。



>購買意欲をそそられません。でも聞いてみたいというこのアンビバレントな感覚。だから私はほとんどのLars盤を中古でゲットしているような...。



へぇ。。いいなぁ。お江戸ではラーシュも中古が出回るんですねぇ。。





>最近,ライブづいているので,Larsも行ってみようかなぁなんて思ってます。



いいなぁ。。。

ウルフのかぶりつきしたい。。したい、したい、、シタイ!!!!



生ボッソ、大西順子、、わたしの行きたいライブを制覇しまくって、レポート書きまくって下さい。

悔しいので、、ブログにいちゃもんつけに行きますから。(爆)


TITLE: satoruさま、、
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すみませんでした。m(__)m

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