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音楽で拡がる輪

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2010年4月

2010年4月30日 (金)

GWって、モンでしょうか。。♪


4月が終わります、、って、いうか、、
GWですねぇ。どう?既に連休真っ最中?
それとも、明日から連休?
我が家は、明日はお仕事ありますが、2,3日はお家でゆっくりします。
4,5日は、ダーリンがお出かけなので自分のご用時するつもり。
1日くらいなにも(家事も)しないで、ボケっと遊びたいな。

って、事で二ヶ月に一度のジャズ批評が登場でーーす。
ええとね、今回155号の特集は、「黒人テナー・サックス奏者」。
へぇって、ディスコグラフィ眺めてました。
年月ばかり、、長ーーーーくジャズファンだったわたくしですが、何かを系統立てて覚えることなど苦手なので、眺めているだけでとってもお勉強になります。
テナーサックスは好きなんですが、こうやってみてると大きく偏ってるなぁ。(爆)
デックスの登場あたりから、好きな奏者がドンドンでてきて、ドッキドキ。ロリンズ、グリフィン、モブレー、トレーン、ジョーヘン、ショーターときたもんだ。でっも、とんでもなく懐かしくなってかけちゃったのが、ティナの「True Blue」。ブイブイ、って、テナーではなくて、どことなく哀愁のあるマイナー節が好きなサックスだっす。久しぶりにかけちゃった。懐かしくて、目が潤む人も結構いるはず。
22歳?だかのハバードもかっこいいです。ハイ。
ティナの作品的には、Back to the Tracksってモンかもしれないけど、思い入れたっぷりなアルバムには贔屓がでるモンね。ジャケットも秀逸。

155号は、前回のジャズ批評大賞のインスト&ボーカルの金賞のアルバムについてのインタビューもありました。
で、ブログウォーキングは21回です。今回は、「Contribution / Daniel Szabo Trio Meets Chris Potter」またまた、、偏ったクリポタ愛を語ってます。いいんだ、愛って、そんなモンだ。(爆)
で、いっきさまは、「チック・コリア&上原ひろみ『デュエット』」でした。コリアもヒロミちゃんも好きだけど、この2人のデュオって、へぇ、、って感じでしたよね。すごく、ノビノビした天賦の才能を感じるヒロミちゃん、、。もぉ〜〜っと、大きくなってね。
高野雲さまは、今回も若き乙女への応援歌。胸キュンワールド「妹尾美里さまのラヴィ」でした。高野さまのブログにお出かけすると、きれいな方のお写真がならんでいて目が潤いますよ。

って、「舟田敏のマイベストを聴く会」の舟田さまの「ジャズが聴こえる街新潟」もありました。新幹線が開通する前の新潟には、大物ミュージシャンが結構きてたのだ。それは、ロックやポピュラーミュージックでも一緒な気がしますが。。
おぉ。。エヴァンス、マッコイ、キース、、も来たんだねぇ。
そう、キャッツハウスでは、毎月第二土曜日に、ジャズのイヴェントをするのです。

★同一アルバムLP&CD聞き比べ♪★

5/9(日)15:00〜 Cats Hause
やっぱ、ワンドリンク付きで、1500円かな。
わたしは、お耳がよくないので、こういうのわかんないかもしれないなぁ。
でも、おもしろそうだよねぇ。。
だけどさぁ。。。花村マスター、、「レコードコンサート」、って、響きは、、なんか、、ねぇ。
まっ、、いいかなぁ、その言葉のレトロな雰囲気は、柱時計にマッチしてるから。

って、事で、

★今日かけてた音楽★

Sail Away (Live) /Tom Harrell
そんなこんなデ、今朝は朝1でハレル聴くって、心に決めていた!
うじうじしてないで、、そろっと、諦めなくちゃなぁ。。(爆)
明日は赤坂のB♭だよ〜〜ん。沢山のお客様が入りますように。。

そう、5月のジャズフラッシュのライブのことで、外山さんにいろいろご相談しておりますが、、なかなか、面白い案を出してくださいました。さすが、mixiで10万アクセス達成するだけある。アイデアウーマンでっす。でも、勿体ないから(爆)これは、また違う機会に♪

皆さま、楽しい連休をお過ごしください。
んじゃ、退散♪



2010年4月28日 (水)

Roman Night / Tom Harrell


トムハレルは、HighNoteからこのメンバーで既に2枚アルバムをだしてます。
「Light On/Tom Harrell 」「Prana Dance/Tom Harrell」ですね。既に過去の人のように思っている人も結構多いのですが、彼の音楽への探求心、追求心は枯れてはいません。確かにエポックメイキングな作品ではないと思いますが。。
好きなので、「ただレコードだけの人」になって欲しくなくて、ずっと小さな声で応援してきたんだけど。。
つう事で、新譜Roman Nightが同じメンバーででるのを知ったときもほっとしました。
全曲、ハレルのオリジナル。いけッ!

1曲目Storm Approachingからハレルの軽快に飛ばします。細かいことは忘れて最高。
続く、エスコフリー、ダニグリ、とスリリングに繋いでもう、わくわくしちゃう。
Let the Children Playはもアップテンポでうきうきしちゃう。過去のアルバムにも似たような雰囲気の曲があるけど、メンバーみんながぎゅっとタイトに結集してる感じがたまらなく楽しい。良いバンドだなぁ、、って、思います。ほんと。エスコフリーは相変わらずとまらぬ勢い。ハレルも明るく呼応していて素晴らしい。彼らを支えながら、しかもソロも素晴らしいのがダニグリ。洗練された都会的なサウンド。
タイトル曲、Roman Nightsはその絶好調のダニグリとデュオ。しかも、美メロバラード。
素直になると夜空の向こうから聞こえてくる音楽。ローマの丘の上で(そんな場所があれば。。)夜空に響き渡りそうな天使の羽根が生えたメロディ。こんなん、、聴いちゃうともうメロメロです。ダニグリの乙女心のように繊細で可愛らしいフレーズも胸にしみちゃう。じーんとして、目が潤むのは歳のせいかしら。。
ハレルとダニグリの間にも、ダドモロニとのデュオ「Humanity/Tom Harrell Dado Moroni」に感じたような信頼関係を感じ取ることができる。なんか、気弱な今日この頃なので、この1曲だけでもとってもうれしいです。ハイ。
Study in Soundも出だしは聴いたことあるような感じなのですが、ちょっと暗い感じのモーダルでかっこいい雰囲気。ダニグリがフェンダーローズを弾いてて良い感じ。ベースソロもフューチャーされた曲。

やはり、バンドとしてのまとまりつうか、、なんか、進化してますよねぇ。
前作二枚と大きく変わるところはないんだけど、バンドとしての阿吽の呼吸とか、一体感とか、、なんつうか、密度濃くなってる。サウンド自体もぎゅうっと詰まった感じ。

Aguaは、ドラムのジョナサンが活躍してます。その鼓舞スルドラムにのって吹きまくるのはエスコフリー♪
って、ハレルも好調ですけどね。ダニグリが腹を据えたときの彼のピアノはめちゃかっこいいです。
この後3曲、ダニグリはフェンダーローズです。Obsessionは、このバンドお得意のカツカツしたビートね。冒頭のハレルかっこいいなぁ。ハレルとエスコフリーがユニゾって、仲良く歩くHarvest Song。2管だから2人でユニゾル場面は結構あるんだけど、なんか、とても楽しいそうです。ハイ。このハレルのソロも抒情豊かで幸せな気分になる。Harvest Songだもねぇ。Bird in Flightもこのバンドらしい短いテーマを使ったみんなで造り上げテク演奏。
おしまいは、Year of the OX。テンポよく、各自の個性を感じさせながらも走り抜ける爽快感も気持ちよく、気がつけば終わりっ。

うむ。。このバンド、、トムハレルがリーダーって事で損してるかもしれない。。。
でも、ハレルのアルバムでなくちゃ、、買わない気もする。。。うむ。。。
バンドのクオリティはとっても高いのです。で、ゆっくりだけど、確実にバンドとしてはかっこよくなってると、、思うんだけど。。
ハレルさま、、まだまだ現役でクリエイティブな活動を続けてくださいね。

1.Storm Approaching
2.Let the Children Play
3.Roman Nights
4.Study in Sound
5.Agua
6.Obsession
7.Harvest Song
8.Bird in Flight
9.Year of the OX


Tom Harrell (tp,flh)
Wayne Escoffery (ts)
Danny Grissett (p,Fender Rhodes)
Ugonna Okegwo (b)
Johnathan Blake (ds)

今日は、ハレルのライブがあります。Tokyo TUCね。
ここのライブハウスって、一度行ってみたい筆頭だったんです。
クリポタのライブはここが良いなぁ。(笑)
大体2セット入れ替えないし、、値段も良心的な気がするんですけど。。
でも、テナーって、ハリーアレンとか、、グランドスチュワートとか。。クリポタはない気がする。。なぁ。
ハレルは、5/1には赤坂B♭ね!
ハレルのライブは一度聴いたことがあります。こんなに好きなんだけど、、一度だけ。。
でも、一度でも聴けたから良いか。。そうだよねぇ。。
ブログにはエントリーしなかったけど、ジャズ批評のライブのペイジにのせてもらったのね。
その時は、このアルバムのメンバーと一緒。
ほんと、演奏してるハレルを観ながら聴きながら、奇跡ってあるんだぁ、って思ってしまったの。
ライブはとっても感動したんだけど、その時、これで往年のハレルスタンダードが聴けたら良いなぁ。。
って、思ったのでした。アンコールの時に、チト、、期待しちゃった。。(笑)
以前に、シークレットギグをハレルがする、って、情報が流れたンですけど。。
その時のセットリストには、彼のオリジナルの大好きな曲が沢山ならんでたんですね。
ハレルのファンは圧倒的にトランペット吹きが多いのです。当たり前か。。
以前は、すげぇ簡単にハレルのファンですぅ。って、言ってたんですけど、、
最近は、すげぇ小さな声で言うことにしました。最近凹むこと多いしなぁ。
みんな演奏するだけあって、マニアックつうか。。抑えどころが細かいんだモン。
って、ミーハーハレルファンとしては、、一度で良いからハレルが吹いてるSail Awayを聴きたかったの。
あ、、また、馬鹿にされそぉ。。だぁ。(^_^)::
だけど、この曲聴くと幸せいっぱいな気分になれるんだもんね。
まぁ、それだけなの。それだけでよかったんだけどな。
今日も、明日もとても東京までいけないから、、仕方ないや。
今回、、逃しちゃって、、なんか、もうSail Away、、無理な気がしてます。(弱気)
なんて感じで、今日は車でもハレルを聴きまくって諦めましたとさ。
まっ、そんな事はよくあることです。ハイ。
新潟が大好きなんだけど、、、こういうときだけ、、東京に住んでる人が羨ましくなる。

今日と5/1、、ハレルファンにとって楽しいTokyo's Nightsになりますように。
んじゃ、退散♪


2010年4月25日 (日)

めちゃ気怠い日曜日の午後。。



って、、、二日酔です。。。
美味しいご飯につられて、沢山飲んじゃった。
しかしながら、、友人がかえる前に桜を観に行ってきました。

先週、、ラーシュダニエルソンとの秘密の出来事を告白したばかりのわたし。。
未だその想い出に胸ときめくのでありますが。。。
過去にすがってばかりもいられない。。
再び、あの甘くとろけるような瞬間を求めて禁断の扉を開けてしまったのです。

ウルフワケニウスさま。。
そう、スウェーデンのギターリストです。ヴァーサイタルな引き出しを持つ彼は自身でもいろいろなプロジェクトを持ち、世界の一流ミュージシャンからもオファーがはいる正当派のジャズギターリストです。
人気ギターリスト、パットメセニーを
甘く切ないフレーズが惜しみなくでてきます。最近は、キース集、スベンソン集、、などだしており、ラーシュダニエルソンとも古くからのお仲間です。
彼の「」なるアルバムの甘く柔らかな空間に惚れ込んで今に至ります。ハイ。

そんなわたしに、、再び、、甘ーーい甘いご褒美くださるように、、リリースされたのが、、
Ulf Wakenius - Signature Edition Vol.2
うむ。。。わたし的には、、このイラスト。。
ダニエルソンよりいいけど、これもだめだし。4人の中で許せるのは、グエンリーだけじゃ。。

ACTレーベルの看板ミュージシャンである彼は彼自身のチョイスで選んだ彼のベストアルバムをだしたのです。。
まっ、こちらも、、音源的には、、ほとんど持ってるのですが、、そういうことは再び「淡い恋心とはほど遠い抑制」です。(爆)
二枚組、、たっぷり、ウルフの世界に浸れるなら、、誰がなんと言おうと、、こんなんお安いモンです。ハイ。
つうことで、、涙が出そうに美しく切ないウルフ節に抱かれている疲れ切った日曜日の午後のほんのひととき、、、。
と、、おぉ。。なんと、このアルバム、二枚組24曲中、、ベースは20曲がダニエルソンなのです。
よく見ると、他の四曲のうち3曲はベースレス!残る1曲はペデルセン!なのです。イェ〜〜イ!!
うむ。。。これは隠れダニエルソン盤と言っても宜しいでしょう。。

めちゃ気怠い日曜日の午後。。
ウルフ&ダニエルソンで、ちょっと、、いけない午後のひとときなのであった。。
こ、これ以上は、、いけませんわ。。(なんちゃってぇ)


って、ことで、、あんあまりにアホなので、、やめてオキマッス。(潤潤)



二日酔でぼんやりした頭でも、、桜の美しさはしみました。
遠く、雪山が、、手前には、田んぼ。。。
新潟の春は美しい。。

そう、ジャズ批評が出ましたねぇ。。
そして、、今宵は、アリスを観てくることになってしまった。。。
うぅ。。ちゃんとお、、起きてイられるだろうか。。。。
だけど、、約束しちゃったから。。守らなくちゃ。。

皆さまは、良い休日になりましたか?
んじゃ。退散♪



2010年4月24日 (土)

Due Reverence / Ralph Bowen


Ralph Bowenの前作がリンク先で人気でありました。紫?のジャケットの「Dedicated」って、ヤツっす。
わたしといえば、前作も発売前にチェックしたのですが、恥ずかしながら、Ralph Bowenってすっかり忘れ去ってまして(爆)、HMVのアルバムインフォで「メンバー」にスゲェ、って、目をむいていたのでありました。
つうことで、同じメンバーなので、このアルバムはすぐに注文したんだけど。。
これが、中味はまじ素晴らしいのですけど、、ななぁ〜〜んと、Ralph Bowenの音色はわたし的にはちょこっと苦手。硬質で密度の高いきっちりしたいい音なのですが、どことなく、、微妙に苦手。でも、嫌い!ってのでもなくて、ほんと、単なる好みなのでアグレッシヴなコルトレーン経由ブレッカー好きなテナー好きは必聴。
ギターのロジャーズはじめ、演奏そのものはシリアスで硬派。
特にボウエンのソロは派手さはないと思うのですが、その力強さと淀みなく繰りでる高速のフレーズにみる知的なアプローチには圧倒されます。硬派で密度濃いのですが、時間も短いので集中して聴けちゃいます。質実剛健?って、かんじか?
5曲、オリジナルで、全てがミュージシャンに捧げられてます。

まずは、Ted Dunbar(ギターリスト)に捧げられたLess Is More。繊細なロジャーズのアコギで始まり、ベースのボウーイングと不穏にユニゾッタあとは叙情的なメロウなメロディを潔く吹き、続くソロもかっこいい。フルアコに持ちかえたロジャーズも素敵。いきなり高速スパイラルに巻き込まれるThis One’s For Bobは、お察し通りボブミンツァーに捧げた曲。まるでつむじ風のように高速のフレーズが次から次に出てくる。ロジャーズもクリポタのアンダーグランドで見せるカッティング中心のバリバリプレイと変わって、自作のアルバムの時のように速弾きをモダンにこなすジャズギターへ。
エネルギッシュな雰囲気そのまま、 Phil-osophy。カナダのボウエンはカナダの作曲家Phil Nimmonsへ。豪快自在なテナーソロに続き、ロジャーズのちょっと暗めの(爆)ドライブ感溢れるソロも非常に好調、パティトゥッチ&サンチェスのリズム隊も素晴らしかったのですが、パティトゥッチのソロ、バース交換なんかも当たり前のようにかっこいい。やだ、なにやってもかっこいいぞ。
Mr. Scottは、James Scottへ。では、トランペットショーンジョーンズとのユニゾンから高揚感を煽る。ジョーンズはハイノートで吹きまくり圧倒するんだけど、個人的にはそのあとのクールなロジャーズのソロ。(^_^);;そして、後半のベースソロとその後ろのサンチェスがかっこええぞぉ。ッテ、最後までボウエンも血がたぎってます。
あっという間の終演曲は、Robert Dickに捧げた、Points Encountered。張りと艶のある密度濃い音で自在に男らしく吹きまくるボウエン。その後ろで影のように動くロジャーズ。前に立った時もクールでビターなフレーズでめちゃかっこいい。ちょっと無機質な感じのこの曲をエレベで彩るのはパティトゥッチ。最後まで、朗々と落ち着いたイメージのまま速いフレーズを吹ききるボウエンはメカニカルなフレーズでも情緒も加わってしまうのは年の功か。。って、幾つなんでしょう。(爆)先日のミンツァーのように知的で抑制がききながらも野武士的な力強さも感じますよねぇ。迷いがないと言うか。。潔いと言うか。。いいフキップリです。ハイ。

ええとね、サックス好きはもちろんですが、現代モダンジャズギター好きにも。
ロジャーズのギタープレイかっこよすぎます。ハイ。
繊細な動きなのですが、テクニックに裏付けされた大胆なソロは聴いていて気持ちいいです。

1. Less Is More
2. This One’s For Bob
3. Phil-osophy
4. Mr. Scott
5. Points Encountered

Ralph Bowen (ts)
Sean Jones (tp #4)
Adam Rogers (g)
John Patitucci (b)
Antonio Sanchez (ds)

今日は夜は、ダーリンの昔々のお友達とお出かけです。
新潟の食を楽しんできまっせ♪
人生で二番目の豪華なお夕飯かもぉ。。。わーーい。


ええと、外山さんのライブの件でメッセージくださった方がた、、本当にありがとうございます。
外山さん達とご相談して、新潟ジャズフラッシュのらいぶがよりたのしくエキサイティングになるように、、お願いしたいと考えたいと思ってます。って、わたしが、、えらそうに言い切っていいかなーー。(笑)

本当に、ありがとう。。ございます。
引き続き、、応援してね。

んじゃ、退散♪


2010年4月23日 (金)

ちょっきり、ひと月になりますたっ!




ちょっきり、ひと月になりますたぁ。
明けましておめでとうございまぁす。
なぁんて、先月に言っていたような気がしますが。。は、、はやい!!
な、、なんと、既に来週はゴールデンウィークなんです。一年の三分の一が過ぎ去ったのです。。
つうことで、5月のライブのお知らせでっす。

雨が続いている新潟ですが、寒暖の差が大きく、なんだか最近すごく、、眠い、、わたし。。
しかし、一ヶ月後にはとても楽しみにしている
外山安樹子トリオ@ジャズフラッシュ
5/21 (金) 19:30〜 ¥2,800 (025-224-4518)
外山安樹子 (p) 関口宗之 (b) 秋葉正樹 (ds)
3人のメンバーでだしているAll is in the Sky/外山安樹子
は、今もスピーカーから流れているのですが、現代ピアニストらしいテクニック&大胆なアプローチ、そして女性らしい繊細さを持ち合わせた素敵なピアニストです。エヴァンスのリリカルな面、キースのイマジネティブな面、ペトルチアーニの躍動感、ラーシュの透明感、イヴァンバドウの濡れ感、、、そして、真ん中に外山安樹子。
彼女の魅力の一つは、そのオリジナル曲。日本人なら誰にも共通項で持っていそうな、郷愁、哀愁を巧みにメロディで表現し、しかもポジティヴな気持ちにさせてくれる曲。
沢山の日本人女性が世界で活躍し、いい曲を沢山作っているのですが、日々の暮らしに追われる小さな世界に生きる自分の心を投影できるワビサビのきいた曲は少ないものです。。
一つ一つの曲の中で、ある瞬間が区切りとられたような場面がいきいき生きてる曲たち。。
簡単な試聴ですが、きいてみてくださいませ。。

All is in the Skyより、オリジナル3曲。。
「Springlake」
「Standing Alone」
「Calm Days 」

All is in the Skyより、唯一のスタンダードで
「Bye Bye Blackbird 」

それから、、わたしのアルバムのつたない感想。。9月は9月の風が吹く。。

小さな世界に生きるものでも、共感できる世界が広がっている。
もちろん、小さな世界だと言ってるのではなくて、人として誰もが持ってる感情がそこに感じることができるから。。しっとりした曲から、踊り出したくなるような明るい曲まで幅広く、そこにも彼女の才能を感じます。

それから、リンク先でも何人かの方が、ブログにあげてくださってます。
是非、ご参考に!
「時のパーツ All in The Sky / Akiko Toyama」最中氏
「外山安樹子トリオ @ 上野アリエス」クリス氏
「オール・イズ・イン・ザ・スカイ/外山安樹子トリオ」工藤氏
「All is in the sky / 外山安樹子 (p)」なおき氏
実は、mixiの中でも、日記にあげてくださっている方もいらっしゃいます。
音楽雑誌でも、ジャズ批評をはじめ、CDジャーナルその他で話題になりました。
新潟では、本当に名前も知られておらず、、ライブ当日、、だ〜〜れもいなかったら、、
なんて、夢に見る今日この頃。。是非是非、ご来場ください。
ライブが終わったあとには、きっと、元気をもらっていると思います。
歌い上手なベースと繊細なサポートのドラムの白馬の王子を2人と仲良く素敵な時間を提供してくれるます。(きっぱり)
是非、ご予約の上、5/21(金)外山安樹子トリオ@ジャズフラッシュにお運びくださいませ。
前売りチケットはワンドリンクついて、大変お得です。これは、電話でも予約可能です。
こちらも、ご活用くださいませ。あ、こんな、写真もあった。新宿Jでのライブの時の写真。




そう、、、このライブの前の週に同じジャズフラッシュで、泣く子も黙る(笑)違った、女は黙る?ンだっけかな、、
「TRIO' (トリオッ) / 春のツアー」
5月15日(土) pm8:00〜 3,900円で、ジャズフラッシュであるんです。メンバーはご存じ、、
市原 康 (ds) 福田 重男 (p) 森 泰人 (b)
わたし、これにも行きたい。。けど。。どうなるかな。。

あぁ、、そうそう、、
先週、夏の新潟ジャズストリートのスケジュールも発表になりちょこっと話題にしましたが、こやぎ達の出演時間はどうやら決定のようです。
ええとね、ピアノの細木さまは引っ張りだこなので時間配分が大変なのだ。今回は八木義之トリオと八木ブラザーズの他に、ブルーノートオーケストラ、長沢好宏セクステットが2回とほぼフル出場。最初のスケジュール発表で移動時間がなかったのだ。しかし、17日は長沢さまのバンドが夜昼入れ替わってくださったようで、細木さまの移動時間が確保されたよーです。つうことで、時間も決定♪
八木義之トリオ@入り船うどん 7/17 14:00-16:00
八木義之(vtb) 細木久美(p) 東聡志(b)
* でかいののmixi日記にちゃっかりトリオ名が載ってましたぁ。あれで決定かなっ♪ *

放し飼いトリオ+@ジャズフラッシュ 7/17 18:00-20:00
仕方ひろむ(org) 西尾研一(ds) 八木敬之(ts) 八木義之(vtb) ゲスト:平田志穂子(vo)
* 夏だ祭りだお気軽にみんなの好きなあれの特集とかにしようよぉ♪ベースいないけど。(爆) *

加賀屋ホッピーズfeat.八木ブラザーズ@NSTスタジオSWITCH 7/18 16:15-17:15
加賀屋ホッピーズ(big band) 八木暢之(tp) 八木敬之(ts) 八木義之(vtb)
* ビッグバンドは計算外であったわたし的にはお手上げ状態。ちょっとしか見当つきません。*

八木ブラザーズ Ver,8.0@ジャズフラシュ 7/18 18:00-20:00
八木敬之(ts) 八木義之(vtb) 細木久美(p) 大村光広(b) 西尾研一(ds)
* 2管に戻って、よりダーク&マニアックな路線を突っ走るのか。。。随分変貌をとげた気がする。。 *

少し、お天気がよくなってきましたねー。
知り合いが新潟にやって来ます。明日は夜の古町にもちょっと行くかも。
もしかしたら、、美味しいお料理も食べるかも。
花見。。は、無理かな。楽しみ、楽しみ!!

んじゃ、よい週末を!退散♪


2010年4月20日 (火)

Unlikely Stories/Lage Lund


ピアノ貴公子と呼ばれたのは、ヤンラングレン。1977生まれのノルウェー生まれのギターリスト、ラージュルンドはギターの貴公子だ、、そうです。って、誰がつけるんだ。。
高校卒業後アメリカのバークリーを卒業し、モンクコンペションでジェシヴァンルーラーに続くギター部門の優勝者なんだって!
って、これはラージュルンドの2007年の日本版アルバムのライナーに書いてありました。(^_^);;
我がダーリン、クリポタは三位だったんだなぁ。
現在はニューヨークで活躍してるんだけど、あのシーマスブレークのアルバムとかにいるんだけど、リーダー作はなんだかロマンティックな路線が。。原因は甘いマクス、、って、言うか、甘い音色とわかりやすい歌心ってを持ってるからかも。
このアルバムでも、かなり長尺なソロを淀みなく弾ききるんだけど、きれいなフレーズなんですよねぇ。

今回はラージュルンドのギターカルティット。ジャケットもクリスクロスらしく、地味で素敵♪(笑)
ラージュルンドは先鋭的、先進的って指針でみるとそれなりに今風オーソドックスかもしれないのですが、いかにもニューヨークの街が似合いそうな浮遊感と長尺なソロ、高速なフレーズをテンパラないでスリリングに弾き倒す現代っこです。1音1音クリアで聴いていてイライラしない。メンバー的にもとっても惹かれて購入です。
ドラムに大好きなビルスチュがいるし、ピアノは「Poesia」って、アルバムでオリジナルのMy Love for Youでメロメロになってしまったエドワードサイモンなので、、すごく楽しみでした。
全曲ラージュルンドのオリジナル。

オープニングSwaggerは、ビルスチュさまのドラムワークからっ!ラージュルンドの魅力はもちろんなんだけど、ドラムにビルスチュさまがいるのは、わたくし的購買意欲10倍デーモード突入であるわたしにとってアルバムへの期待が膨らみます。いかにも現代ギターの申し子のような浮遊感あるゆったりしたフレーズから入るわけなんですが、すぐに緊張感の高いスリリングな演奏に。ピアノのエドワードサイモンが非常にいい感じ。素早く細かく反応しながら単調に聞こえやすいギターソロをバックアップする。 Follyはちょっとユニークなメロディ。シングルノート主体なソロはシリアスな感じ。柔軟混ぜて知らない間にスリリングな感じに。ビルスチュのプッシュは繊細なんだけど、的確どんピタ。ピアノの反応も素晴らしい。ラージュと互いに刺激し合いながらも喧嘩にならず全体には非常に美しく調和。
Wormsは、ずっとギターが真ん中にいる前半は特にドキドキしちゃいます。どうするとこんな風に弾けるんだろう。。ちょっと硬いイメージのベースソロもあっている気がする。ほんと、最後まで不思議な感じの曲。
12 Beatsは、抽象的な出だしで難解そうな感じなんだけど、ピアノソロが素敵。クールなのですがノリがいい美しい演奏。速くなってきてテンションが上がってきたとにも決して大声をださないのはラージュと音に対する美学が似てるかも。しかし、、この2人の音やフレーズの美しさに負けないのがビルスチュです。ハイ。

全体のイメージは常に繊細で美しい音楽なんだけど、やってることはかなり難しいそう。

Truchstop Queenは、ラージュのソロから始まるバラード。優しく柔らかな光のベールを見ているよう。。ピアノ、ドラム、、ベース、、全員がそこにぴったりはまってしまって美しい光景のようです。
一転、ピアノの低音で不穏な雰囲気、、Drum。タイトルからビルスチュのドラムフューチャー曲?って思ったんだけど、、単純にソロをドドーーンって、感じではなくて、ビルスチュのアプローチを楽しむ?、って、感じ。手数、音が次第に増えていくのですが、そのヘンの塩梅の繊細なこと、多彩なこと!もう、ドドーーンと爆発は今か今かとわくわくしちゃいましたが、。。やられた、って、感じ。(爆)
Life At The Bottom Of A Lake はダークなイメージのバラード。低音な感じ。静かなんだけど少し捻れた感じが素敵。最後は、What We See。ちょっと難解そうな展開なのですが、ラージュにしてもサイモンにしても、時々めちゃきれいなフレーズを挟むので、すごく聴きやすい。終演に向かって全員で熱くなるのですが、そこは最後まで美学が貫かれていてきちんと美しいサウンドになってます。ラージュのソロって、速くなってきても☆の流れるようにきれい。。

ギター好きな人ならはまりそう。
インタープレイもインプロビゼーションもすごいんだけど、、透明感がある美しいアルバム。

1. Swagger
2. Folly
3. Worms
4. 12 Beats
5. Truchstop Queen
6. Drum
7. Life At The Bottom Of A Lake
8. What We See

Lage Lund (g)
Edward Simon (p)
Ben Street (b)
Bill Stewart (ds)

早起きが続いているので、、めちゃ眠い。。
庭のブナの木の葉っぱがもう少しで開きそう。
紅こぶしは満開。。

んじゃ、退散♪



2010年4月17日 (土)

目眩く、、土曜の午後のひととき。。。


秘めた切ない恋心。。。。
秘密のお部屋の住人は、既婚者である。しかーーも、結構、、長く既婚者であります。(~_~);;
当然、きっぱりと、、我がダーリンが命、全てを捧げている。。はーず。。。

しかーし、、しかし、、ここだけの話、、現在、我が心には3人の愛しき殿方がいちゃったりするんです。ハイ。

1人目は、ご存じクリポタこと、クリスポッター。。これは皆さまご存じでございますよね。(爆)
2人目は、兄貴ことニールヤング。彼に求婚されたら結婚してもいいのだ。(ダーリンが許した)

そして、3人目がこの写真の殿、、ラーシュダニエルソン。考えただけで胸がときめく。。

彼は、スウェーデン在住の、ベーシストです。北欧(欧州)はクラシックからジャズへ転向する人も多く、多くの人がしっかりしたテクニックを持っています。チェロもこなす人も多いです。
ダニエルソンは、ピッチやタイムの正確さももちろんですが、彼の頭の中にあるイメージを音にして表現するのがとても巧いです。ジャズベースからイメージする、、低く安定した音で、バンドのリズムを支える影の力持ち、、みたいなスタイルトはちと違うので、伝統的なベースがお好みの方には軽く聞こえるかもしれません。
が、、クリアで1音1音がはっきりした音で、歌い上げるソロは凝ったメロディとかではないと思うのですが、素人目にもめちゃかっこいいのです。感情表現出し過ぎ!って、お言葉を聞いたこともありますが、、、わたしは気にしません。(爆)このかっこよさ、、「異様」でもある。当然、ピアノトリオであれば、ピアノと対等にアピールし、絡みついてきます。

そんな彼に惚れちゃってから既に、、10年以上になるのでしょうか。。
未だに恋心冷めず、、、。。

そんなわたしに、、まるで、、甘ーーい甘いご褒美くださるように、、リリースされたのが、、
Lars Danielsson - Signature Edition Vol.3 by Lars Danielsson
しかし、、この、、間抜けな、、顔。。
上の写真が元なんですよ。めちゃセクシーな彼を熊五郎に仕上げちゃって。まったく。。

ACTレーベルの看板ミュージシャンである彼は彼自身のチョイスで選んだ彼のベストアルバムをだしたのです。。
まっ、音源的には、、ほとんど持ってるのですが、、そういうことは「恋心とはほど遠い抑制」です。(爆)
二枚組、、たっぷり、ダニエルソンの世界に浸れるなら、、誰がなんと言おうと、、こんなんお安いモンです。ハイ。
つうことで、、涙が出そうに美しく切ないダニエルソン節に抱かれている疲れ切った土曜日の午後、、、。
新潟は桜の季節ですが、、庭の小さな桜をみながらあなたの音楽に恋心をつのらせるわけです。
そう、、この世にわたしがいることなど知らない、あなた、、あなたのためにわたしは何でもします。(たぶん)

秘める。。
心の底にあなたを秘めて、
禁断の目眩く、、土曜日の午後のひととき。。。
あなたが知らない世界で、、わたしは今日も生きてまいります。。(なんちゃってぇ)


って、ことで、、これ以上はアホなので、、やめてオキマッス。(潤潤)
そう、夏の新潟ジャズストリートの「暫定」タイムスケジュールが発表になりました。
時間はもしかすると、、この後変更になるかもしれないので、一応、、コヤギ関係だけをピックアップ。


★夏のコヤギ達(7/17)★

八木義之トリオ@入り船うどん
八木義之(vtb) 細木久美(p) 東聡志(b)
* 結構希なトロンボーントリオ、しかもバルブだねっ *

放し飼いトリオ+@ジャズフラッシュ
仕方ひろむ(org) 西尾研一(ds) 八木敬之(ts) 八木義之(vtb) ゲスト:平田志穂子(vo)
* ついに平田志穂子ちゃん投入!ドロドロはいずこにィ *


★夏のコヤギ達(7/18)★

加賀屋ホッピーズfeat.八木ブラザーズ@NSTスタジオSWITCH
加賀屋ホッピーズ(big band) 八木暢之(tp) 八木敬之(ts) 八木義之(vtb)
* お兄さまの所属するビッグバンド丸ごと新潟へ(@_@)やっぱバスで来るんですか? *

八木ブラザーズ Ver,8.0@ジャズフラシュ
八木敬之(ts) 八木義之(vtb) 細木久美(p) 大村光広(b) 西尾研一(ds)
* ドングロの後はなにするんだろう。。あ、ベースが大村光広さんになりマスタ。。 *

すげぇなぁ。。4色だす。普段だったら、ビックリしたんだろうけど。。
実は、上のお兄さまが、、小さな声で教えてくれたので、発表前に知ってはいたのだ。
でも、なにするんだか、、もちろん知りません。ドウーーセ、聞いても教えてくれないだろうし。
で、ジャズストって、宣伝しなくても観客たっぷり来るんだけど、逆に観客側はまわり方考えないと、ライブ会場に入れなかったりするわけっす。
まっ、とりあえず、、先はまだ長いので、観客側としてはあれやこれや、、いろいろと考える時間がありまっす。
そもそも、奥さまなので、、夏はバカンスがあるかもしれないし。(爆)
しかし、、参加ミュジシャンの面々は、僅か三ヶ月!とっても大変そうでっす。
がんばれぇ♪
新潟ジャズストリートのHPのトップはこちら。
えっと、いろいろ大変なようなのですが、まずはクリックしてみてくださいね♪

その前に、、わたし、、いろいろ行きたいライブがあるンですよ。
まずは、これです、コレ!

外山安樹子トリオ@ジャズフラッシュ
5/21 (金) 19:30〜 \2,800 (025-224-4518)
大好きなSpringlakeを演奏目に入れてくれてるらしい。。
本当かな、、、本当ならうれしいな。。

んじゃ、退散♪



2010年4月15日 (木)

Lost in a Dream / Paul Motian Trio


寒いんですよ。。新潟。。
身も心も寒って、モンだ。
寒くても、鼻水でてても、、時間は過ぎていく。(笑)

クリポタことクリスポッターの潔い吹きップリは、ブログ仲間では浸透してきてますです。
クリポタを好きな人は増えてる、、と、思っているよん。
ええとねぇ。。。たとえ、、あとから、、なんだあれは?って思うことになっても、、
ま、夢中になれものがあることは良いこと。ねッ!

そのクリポタさまが今回参加したのが、、ECMからでるポールモチアンの作品です。
モチアン先生って、1931年生まれだって、、ジャケの中の写真はあやしいインテリやく○って、感じだわ。。m(__)m
ゆうに、、70歳超えてるわけだけど、、モテモテドラマーなのか、、それは、、ワカリマシェン。(爆)
モチアントリオ、ってありますように、モチアン先生ドラム、クリポタさまはサックス、、そして、もう一つの楽器はピアノです。しかも、、ジェイソンモラン。うむ。。。
この手だと、ドラムレスってのも定番な気もするけど?モチアンはいわゆる、、普通のドラムと違いますからね。
音を出してなんぼがドラム、って気もしますが、、とにかく、、間が多いのです。
むしろ、ダンダンと音が入ると聴いてる方がびっくりするようなドラムです。(爆)
北欧系とか、サクサクと繊細なドラム多いですが、そうう言うのとも全然違うのだ。
つうことで、ECMの美学には結構とはまるのですが、そこに、強面がお得のクリポタ&モランでっす。
どーーんなファンタ〜〜スティックな出来事になってるか、、楽しみ♪

10曲中バーリンの Be Careful It's My Heartをのぞいて全てモチアン先生作。

オープナーの霧中のようなMode VIから幕開けからECMだなぁ、、と。モチアンの少ない音の間を、漂うように幽玄なサックスが響き、最小限の音はモランも一緒。しかもリズム的なアクセントととしてモランのピアノが鳴る。ゆったりした空間ですがピーント張り詰めた空気。 Casinoもシングルノートでたんたんと弾くモランの美しイ世界になにもない空間にものを置くようなつかみ所のないけど繊細なモチアンのドラム。感情を抑えながらも表情豊かなクリポタ。シンバルの音で色づけされながら、モンクの幽霊を感じるLost In A Dream。静かに感情を盛り上げるBlue Midnight。。ひんやりした中にも込められた感情の起伏は、三者の統一された意識の生む密度の濃い時間へ繋がっていく。

そう、、拍手がおきて、、ライブであることに気づくのですが、演奏が始まると忘れちゃう。この深遠な感じ、、これがスタジオ盤だったらどうなるんだろう。
と、何故か、ごく普通に演奏されるBe Careful It's My Heart。クリポタはスタンダードも演奏しますが、、こういうアルバムでこんな風に情感込めて歌心を響かせるのは、ちょっとびっくり。モチアンもチャントリズムキープしてて、普通の?演奏になってる、、よね?
静かだけど、緊張感の続く演奏なので聴衆にも、、休憩って感じ。

スタンダードの名曲に劣らぬ、Birdsongも素敵な曲。低温な感じは変わらないけど、次第に3人のエネルギーが集結した瞬間の温度が高くなってる気がする。クリポタは艶のある良い演奏を丁寧に続けてます。Tenは冒頭ちょっとフリーな空気。モランが、そのゴリゴリっとした感触をのぞかせます。モチアンもアグレッシヴで制&静の時間が続いたので、その温度差は非常に大きく感じ、奔放な感じ。モチアンがバスドラ?使った。。
その流れがそのまま、アバンギャルドな雰囲気でDrum Music。ちょっと強面な面々の演奏が続く。モランも水を得たお魚のようでっす。後半の三位一体となった部分はなかなか聴きもの。Abacusはダイナミックで繊細という相反するような表現がぴったりなモチアン先生のドラムソロです。もしや、70どころか、、80歳??そのかっこよさはちょっと驚く。つうか、、やんや♪クリポタの艶やか〜〜な、音で始まるCathedral Song。かなり感情豊かな表現になっていて、その演奏の力に最後まで潤目になります。モランのバッキングも素敵。

ウ〜〜ン、モランもクリポタもすごいけど、モチアン先生恐るべし。
美しいけど、メロディの持つ美しさだけに頼った演奏でなく、想像力豊かな美しい世界が待ってます。
最初の取っつきにくさにめげないで、虜になってみませう。。奇跡のヴィレッジヴァンガードライブじゃ。

1. Mode VI
2. Casino
3. Lost In A Dream
4. Blue Midnight
5. Be Careful It's My Heart
6. Birdsong
7. Ten
8. Drum Music
9. Abacus
10. Cathedral Song

Chris Potter (ts)
Jason Moran (p)
Paul Motian (ds)

明日から、また、夜昼、、お出かけが多い。
風邪が悪くならないといいなぁ。
どうか、、身も心も暖かくなりますように。。

んじゃ、退散♪

追記 やっぱ、クリポタすごい。コルトレーンがオリジナルのバラードを吹くときの説得力は半端じゃないと思うんだけど、それに通じるような説得力があってかっこいいと思いますです。心を奪われる、、、って、感じだなぁ。。



2010年4月14日 (水)

Soul Dancers / Moutin Reunion Quartet



夜中には風が吹き荒れたかと思うと、暖かかった空気がいきなり冷たくなったり。。
なんだか、ネコの目のようにくるくるとお天気がが変わります。
ぼんやりしてたくても、風邪ひいて鼻水でちゃったら、、ぼんやりもできないッス。
あぁ。。寒っ。

ジャズの世界に兄弟で演奏している人達は沢山います。
ジャズって音楽は家庭環境なんかもかなり影響したりするので、兄弟で演奏家になってしまうのもありですネ。
でもって、嫌でも持ってる血からくる阿吽の呼吸。
しかーーも、フランスのムタン兄弟は、双子なんですよ。
お腹の中から一緒の環境なわけです。その阿吽たるや半端じゃない。ハイ。
しかーも、リズムのキーポイント、ドラムとベースって、考えただけでもおそろしいでしょ?
現在は、そこに、プリズムのベスマン、フロントにがっつりとマギッツアでMoutin Reunion Quartet!

兄フランソワが5曲、弟ルイが2曲、兄弟仲良く1曲、そして、今回の兄弟デュオはモンクメドレーでっす。
いけッ!
噂には聞いていたんだけど(爆)、Sold Answersが始まってびっくり。ベースのワランソはウッドベースなのですが、サウンドは非常にウェザーリポートを意識したもの。弟の繊細なスティック使い、兄のかっこいいベース、そして、ベスマンのキーボードが頭を痺れさせる。Depths Lightは兄弟名義。ちょっと切ないメロディラインを持つメロウなバラード。雰囲気的にはA Remark You Made調、冒頭の遠く夢からのそっと近づいてくる感じはDream Clockに似てる。でも、なんとなく、マギッツアのバラードの歌心はブレッカーぽく感じてしまうわたしだったりして。Momentumは、変拍子好きなムタンご兄弟らしいリズムチェンジ?も入ったトリッキーな曲なのですが、後半、短いヴォーカルが入って(たぶん、ベスマン)って、ヤッパリウェザーかな。(爆)

このバンドのお決まり、双子の威力を見せつけるお時間です。ベースとドラムのデュオ。一見、地味そうに聞こえる組み合わせなのですが、それはこの兄弟ですからホント息もぴったりな楽しいお時間です。互いの演奏を聴いて反応する、って、感じを遙かに超えた関係で何がでるのかわかっていて演奏してるくらいな感じ。

Mr N.R.も複雑な拍子使いなのですが、そういうことに関係ないようにたんたんと吹き上げるマギッツア。ベスマンのエレピが無機質に響いてかっこいいナ。と、ここから兄フランソワの曲が4曲続きます。フランソワの高速パッセージのベースソロとベスマンのピアノが美しく響くバラードBlessed And Cursed。マギッツアの歌心あるソロとベスマンの躍動感あるピアノが堪能できるClinton Parkview。この人達、テンポとかリズムとか本当に自在に操って楽しそう。Forgotten Feelingsは現代感覚あふれた演奏。Quiet Forceのモーダルでスィンギーな感じ。気がつけば終了。

前半のウェザーモードはなんだったんでしょう。
なんか、、その感じが強烈に残ってるせいか、ポップな感じのアルバムみたいな気がするんだけど。。
でも、後半結構しまっていた気がします。すげぇ人達はなにやって、すごいけど、余裕。。って、感じ大。


1. Sold Answers
2. Depths Light
3. Momentum
4. Monk’s Medley
5. Mr N.R.
6. Blessed And Cursed
7. Clinton Parkview
8. Forgotten Feelings
9. Quiet Force

Francois Moutin (b)
Louis Moutin (ds)
Pierre de Bethmann (p, key,vo)
Rick Margitza (ts)

今日は、古町にお出かけしました。
と、スワンさんによった。
もうすぐ、ジャズストのタイムスケジュール上がりますよ、楽しみにしてね!って、言われちゃった!
う〜〜ん、それはねぇ。。街中駆けめぐりたいけど。。。。。。。

その足で、A7も行ってみたけど、開店前だったよーです。
風が強くて、こまったこまった。。
んじゃ、退散♪

追記 とりあえず、情報として。
   何故に、前半3曲、ウェザーリポートにソックリなんだ、って、話題があって、、
   ザビヌルへの追悼か?って話が出たんだけど、、彼が亡くなったのは2007なんです。
   間があき過ぎなんだけど、、前回のMoutin Reunion Quartet、「Sharp Turns」は2007年リリース。
   ただし、ザビヌルが亡くなる前の録音だったのです。そして、Moutin Reunion Quartetととしては、、
   去年このアルバム録音したんだな。。とりあえず、なんとなく納得。(爆)
   追悼、、っていうか、、敬意を表したのかもです。ハイ。



2010年4月13日 (火)

Silent Passion/Meredith D'Ambrosio


朝はお天気は悪いけど、さほど寒くなかった。つうか、、生暖かいくらい。朝一で、庭にでて春先のお仕事ゴトゴトゴットントン♪最近家人Cがこってるバナナパンケーキの臭いが漂いはじめる。紅茶くらいいれてあげようかな、なんて、思いながら土いじり。。続けた。。
遠くからみてるとただ茶色の地面だけど、しゃがんでスコップ持つと、、小さな緑の芽が沢山目に入ってくる。
メレディスのサイレントパッションとか鼻唄しながら、あっという間に過ぎていく時間。。

朝ご飯食べて、、独りになってすぐにかけたのがやっぱりこのアルバム。先日、キャッツハウスで聴いてから、メレディスの声が頭から離れなくなってしまったのですねぇ。
今日は、新譜もドロドロもゴリゴリも聴かないゾッ!って、決めちゃって、メレディスをいっぱい聴いちゃえ!って、ことで、お出かけまでメレディス三昧。最近、アルバムのことを書くのは新譜ばかりになってしまったので、なんとなく、書きそびれてるアルバムって沢山あるのですが、このアルバムもその一つ。大好き♪


メレディスダンブロッシオはその柔らかな世界で暖かく私達を迎えてくれるアメリカのヴォーカルです。
去年亡くなった、エディヒギンスの何人か目の奥さま。。
車で運転してるときにラジオでメレディスの歌を聴いたヒギンスが「一聴惚れ」して連絡とったのは有名なお話し。
少しビブラートする呟くような歌い方、そして弾き語りもするのだけど、そのピアノも優しいタッチ&ハーモニー。余計な装飾はしない。セクシー系でも甘えん坊系でもない、、派手さもない。落ち着いた声なので、キュートな感じがお好きな方はだめかもねぇ。ええとね、、どんな声の印象か、、一番近いのは子守歌を歌う母の声じゃないかな。。何もかも許して安心しちゃう心地よさ。地味で落ち着いてはいるんだけど、なんとなく微笑みを多当ててる感じ。。

このアルバムは、アコギの名手バートンシーニとのデュオですが、彼女も弾き語りもしてます。
弾き語りで始まるLong Agoはメレディスワールドへの序章。。やがて、バートンシーニのナイロン弦の柔らかな音が重なります。で、まぁ、、お初のバートンシーニのソロはあれれ、とか思ったりするのですが、、細かいことは気にしないの。大事なのは、、はぁーとぉ。
そして、オリジナル曲Silent Passion。本当にタイトル通りの曲で、静かに心がじわ〜っと、暖かくなってくるのです。自然な語りかけで心を和ませてくれます。
ここに選ばれた曲は、スタンダード&オリジナル、、いろいろな愛の形を歌った曲です。
過ぎてしまった愛、終わってしまった愛を切々と歌い続けます。でも、暗くおどろおどろした世界ではなく、愛は終わったけど自分の想いは、静かに深くつづいてるのよ、って言う感じのメッセージが綴られている気がする。
と、文章にするとわたくしのようなものは赤面状態なので、、この辺で。(笑)
メレディスの曲がメレディスワールドなのはもちろんですが、スタンダードだって、彼女が歌うとメレディスワールド。
たんたんと進んでいきます。
そして、ギターと語り合うようにWhere Are You?の序章が始まる頃には、自分の中の小さなさざ波もおさまり、わたしに寄り添ってくれるメレディスに気がつく。そして、Peggy Leeの作詞したShining Seaを聞き終わると、最後の曲Motherland。。
優しく柔らかな彼女のピアノは汚れのない美しい世界。きれい事で生きてはいけないいけど、せめてこんな美しい世界に触れていられればと。。静かにドアが閉まって、立ち去るような、、そんな静かな終わりです。

このジャケットも好きなんですね。
人生の長い時間を経ても、、こんな夢見る少女の眼差しを持ったまま歌っている感じかな。
このアルバムはデュオなのですが、彼女のアルバムは基本的にみんなこういった静かな感じ。
ええとね、、メレディスの入門編としては、以前にブログで紹介した
「Beware of Spring / Meredith D'Ambrosi」
が季節的にいいんだけど。。
Eddie Higgins (p)、George Mraz (b)、Jeff Hirshfield(d)というピアノトリオで、ヒギンンスがそれは彼らしいジェントルなピアノでサポートしてるのです。
ピアノトリオ好きにもおすすめ。でも、、最近は彼女のアルバム手に入りにくいですねぇ。。


1. Long Ago (And Far Away)
2. Silent Passion
3. I Got Lost in His Arms
4. Knight in Shining Karma
5. All Through the Day
6. Spring Isn't Everything
7. Don't Take Your Love from Me/A Skyful of Teardrops
8. No Solution
9. Thrill Is Gone
10. Where Are You?
11. Shining Sea
12. Motherland

Meredith d'Ambrosio (p,vo)
Gene Bertoncini (g)

庭の桜が一輪咲いた!
そして、、去年植えたハナミズキが沢山花を咲かせ始めました。。
いいな、いいな、、春は本当にいいな。。
なんだか、、メレディスさまに力をもらったので、、明日から新譜聴いて音楽三昧がんばりまぁす。

んじゃ、退散♪


2010年4月12日 (月)

春雨の新潟。。。


最近朝起きると、しっとりした春の雨らしい雨が降っていることが多いです。
一雨ごとに草木の息吹を感じる今日この頃。
桜の開花も宣言されて、新潟のお花見も間近。
この日曜日も、どんよりしたお天気でしたが、午後からキャッツハウスで行われた「舟田敏の2009年マイベストアルバムを聴く会」に行ってまいりました。
ブログにあげた日にメッセージが入って、なんと某姫が行きたいのですけど、って仰ってくださったんで、三越で待ち合わせて2人でゴ〜♪
前回、ギチギリで席にこまったので、ちと早めのご出勤でっす。

何故か、アイスとか、お菓子とか食べてヤンヤンと、待ってる30分にマスターがかけてくれたのが、、
「Silent Passion/Meredith D'Ambrosio」
Long Agoが始まると、、何時もわたしは気分が一気にほぐれてしまいますです。ふぬけ状態。。
Silent Passionはつい一緒に口ずさみたくなる。。

と、始まり!!
えっと、、舟田さまは、昨今はピアノトリオ意外にあまり「これだ!」という作品に出会わないので、思い切ってベスト10を選ぶときに「ピアノトリオ」のフォーマットに限って選択したのだそうです。
もちろん、これは舟田さまのお考えで、、選んだものが、2009年にリリースされたピアノトリオの絶対的な10枚、ってこととは違い、、舟田さまの知識と完成で選んだベスト10です。
それは、当然、大人の世界でのお約束ごとです。
参加されてる方々のお話の中にも、最近はピアノトリオはもう買わない、とか、、逆に欧州ピアノトリオに目覚めました、、とか、CDは買いません、とか、、ホント、ご自身の思いはいろいろありました。

10枚から、1曲づつ選んでかけてくださったのですが、順番は順位ではないとのことでした。
話題の日本の女性ピアニスト「片倉真由子さん、早山美紀さん」も入っていて話題になるだけありました。
舟田さまの今回の選択は、欧州ジャズに限っているわけではないので、ケニーバロン、デヴィッドキコスキー、ドンフリードマンなどのアルバムも入ってました。3人ともわたしも好きな人達♪本当です。ハイ。
で、10人の中では、、演奏はヤンラングレンが一番好きかな。
巧さと感情の表現と、、何とも、わたしは好み。
で、持ってなかった人の中では、ブログ仲間でも話題になってた「Magnus Hjorth Trio」のピアノが気に入りました。アルバム一枚聴いてみたいな。
途中、クイズコーナーなどもあって、、まぐれで得点が一番だったので金賞になりました。
お土産の他に、2008年のお土産付き♪(これで、わかるでしょ)、あっという間にタイムリミット5時になってしまった。
あ、、金賞の賞品もらうとき、、何故かまたまた自己紹介になったので、太っ腹の花村さんに許可をもらっていた「外山安樹子トリオ」の新潟ライブの宣伝してきた。
外山安樹子トリオ@ジャズフラッシュ
5/21 (金) 19:30〜 \2,800 (025-224-4518)
ジャズフラッシュはご予約されたお客さまは、ワンドリンクつきます。是非♪

って、皆さまは誤解されてるようなのですが、、わたしは自分でライブを企画したことなんてないんですよ。
ホント。自分が好きなバンドを応援しているだけなんです。
ブログで宣伝したりしてるライブも頼まれてしてるわけではなくて、応援してるから、ってだけなんです。
勝手にやってるんだなぁ。。企画できるほど、頭よくないのだ。
マスター、舟田さま、時間をくださってありがと。

って、思わず、、呟いてしまった。。

そう、むしろお願いされても、このブログは愛読者、、少ないです。ハイ。
効果ないです。ハイ。

と、楽しい時間は圧倒いう間に過ぎ去り、銅賞もらった姫とあたふたと会場をあとにしたのでありました。
いいなぁ。。あのかえるの王様リング。。。とってもかわいかった。(独り言。。)

舟田さま、参加されていた皆さま、、花村マスター、、ありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたしますね♪


★今日かけてた音楽★

Unlikely Stories/Lage Lund
現代ジャズギターの申し子?ラージュ・ルンド新作。浮遊感があってのんびりした気分に浸ってるといきなり高速のパッセージでまくりでノックアウトされちゃいます。やっぱ、すごいです。何がすごいか、、うまくかけないんだけど。(爆)どうしよう。。。

Soul Dancers/Moutin Reunion Quarte
舟田さまの2008年ベストに入っていた。「Tigran Hamasyan Trio」にもいたムタン兄弟の最新作。
こっちは、マギッツァのサックス入りです。ピアノ&キーボードはなんとピエール・ド・ベスマン!
で、ウェザーリポート好きにはたまらん内容となりました。これ、面白いです。

こんな時間になりました。
荒れてきましたね。。
んじゃ、退散♪


2010年4月10日 (土)

Pathways / Dave Holland Octet




春爛漫。
新潟は、今日も良いお天気です。
桜の季節ですね。
南から北へ北上する桜前線。どうやら、新潟にも上がって来たようですね。
大好きな水仙の花もうれしそうに風に揺らいでます。
住宅地の路地に入ると梅の花が満開。
微かに香る甘いにおいは沈丁花かな。
甘い香りの好きなわたしは、、それだけでひとり微笑んじゃいます。

そんな、華やかな季節にピッタリなアルバムがホランド閣下の新作。

ホランド閣下の最新作は、オクテット。8人編成だ。
前回、セクテットでホランド閣下のバンドでは珍しく、マリュグラーミラーのピアノ入り、って極めて清く正しい?編成だったのですが、クリポタが抜けていたこともあって、アントニオハートの奮闘も頭ではわかっていましたが、気分が乗らなかったわたし。。(わがままだがファンなんてそんなモンだ。。。)
今回、クリポタ参加、そして、大好きなスティーブネルソン、ネイトスミスが復帰です。(やっほぉ!!)
個人のおもいで勝手に書いちゃってるんだけど、この超絶技巧集団つうか、、ホランド閣下率いる戦闘部隊。
閣下の統制もきっちりしており部隊として足並み揃って居るのはもちろんだけど、各兵の個人の判断能力、身体能力にたけてるので、単独行動もかなりいけてるのである。
で、互いに気合いをピンと張り巡らした密度濃いテンション高い空間が常に存在し、緊張感が高い。
本来なら、ピアノレスのヴァイヴのトリオなので、「隙間」がある身軽な空間なはず。。。
でっも、彼らのやってることは、変拍子を自在に操り、複雑に入り組んだ感の演奏でなのでずっしり質量がある。そこで、息が詰まりそうな密な空間に華を添えるのが、涼やかなヴァイヴの音。スティーヴさまのヴァイブの放つ音色がバンドの肝だったりする気がします。

Pathwaysが、始まった瞬間から心が浮き上がります。8人編成はアレンジなど大変かもしれませんが、基本的にそのサウンドはホランドクインテット一緒。(爆)軽快で、躍動感、高揚感、、疾走感、一体感、、がすごくわかりやすく伝わってくる。ホーンが増えた分、サウンドは厚み、色彩感をまして居るけど、やはりこの独特の雰囲気はホランドのピアノレスバンド特有なものです。まずは、バリトンサックスのきりっとしまった職人芸的なソロとバンドの華やかさの対比がええですわ。渋い。How’s Never?は、閣下のベースソロ、ドラムとのデュオをへて、バンド演奏に。ソロでフューチャーされるのはアントニオ。ファンキーに躍り出る、その後ろでガッツリプッシュするのがネイト。こんな押されかたして、エキサイティングな演奏にならないホーン奏者は演奏やめた方が良いよね。(笑)アントニオさま、渾身のソロ。いぇ〜〜ィ。ネイトスミス万歳。と、ン十年前にアバクロと演奏した時演奏したウェイティングもディジョネットとデュオでござった。ディジョネットがフリーかかった夕暮れ鉄工所系の音色でダークな演奏だったけど。ネイトの叩き出す強力なビートはもろバンドの原動力でっすね。
Sea Of Mamaraはクリポタ曲、ってことで、クリポタフューチャー。タイトル通り?海をイメージするようなゆったりした曲想に合わせてか、、ソプラノ。前曲で、アントニオがかなりアグレッシブに吹きまくってたので、ライブの流れ的には良いのでしょう。でも、やっぱ、テナーのうねうね、ブリブリが聴きたよね。(爆)
この後、4,5,7も過去に演奏歴があるんだけど、ケビンユーバンクス絡みのBlue Jeanしかピント来なかった。(大汗)って、ホランド閣下の追っかけでなくて、、ようは、、ギター聴きですな。(爆)
Ebb And Flowでは、愛しのロビンさまにやっと出番が回ってきて大喜びのわたし。やっぱ、かっこええぞぉ。閣下のソロをへてやっと、愛しのクリポタさまのテナーソロが聴けますです。相変わらず、急高低な変幻自在なソロなんだけど、バンドのサウンドがかぶさるあたりから短かったけどクリポタ節も満載で結構にんまり。しかし、かっこいい集団だね。最後の混沌となりながら、バンドサウンド的にはしっかりまとまってる演奏を聴いて、叫び声がでそうにテンション上がってしまったわたし。。(拍手少なすぎ)これ、、生で聴きたい。
一転、、つうか、急速展開で、ムード歌謡風にBlue Jean。これね、ユーバンクスがWorld Trioって、ホランドとミノシネルのブラジリアンテイストたっぷりなバンドで、めちゃカッコイイソロを披露してます。こっちは、バリトンフューチャーでテンポも遅めなので、冒頭で頭の中であのアフロキューバンの有名曲「タブー」が鳴り響く。。。m(__)m泥臭い、って、言えば、、泥臭い。いや、、クールに泥臭い。(なんじゃ。。それ)
閣下のバンドでこのムードが味わえるとは、、思ってもおりませんでしたです。ハイ。
硬派な歌心を持つゲイリーのソロ、アレックスのソロと楽します。
Wind Danceは、アントニオのフルートに持ち替えてます。ここでもネイトの積極的なプッシュでアレックスがハイテンションなソロ。でも、わたくしてきお気に入りは、ロビンさまの高速フレーズ満載のソロ。キャァ〜〜って、感じだ。きっと、涼しい顔で吹いてるんだろうなぁ。。スンゲェ。。(拍手が足らん!!!)
最後は、ホランド閣下から始まるモーダル&ハードボイルドなShadow Dance。クリポタのテナーがかっこいいのだ。アントニオも良いけどさ。そして、ネイトのちょーータイトなドラミングも素晴らしい。バンドの要はドラムでござる。最後音が集まって集まって、併走が始まったりするのですが、こりゃもう圧巻でござる。

今までの路線と特別変わったことをシテルわけでもないけど、いつものようにィ個人、集団での見せ場をきっちり極めておりましして、満足です。
確かに、人数増えた分、大好きな人達の出番は少ない。でも、まぁ、冷静に聴けば、それでも他のメンバーもすごい。
その分、増した音の厚みは結構な迫力で、爆音で聴くと死にそうにかっこいい。(昇天ってこと)
一度で良いから、こういう生を聴いてみたいぞぉ。

1.Pathways
2.How’s Never?
3.Sea Of Mamara
4.Ebb And Flow
5.Blue Jean
6.Wind Dance
7.Shadow Dance

Antonio Hart (as)
Chris Potter (ts,ss)
Gary Smulyan (bs)
Alex "Sasha" Sipiagin (tp,flh)

Robin Eubanks (tb)
Steve Nelson (vib,marimba)
Dave Holland (b)
Nate Smith (ds)

昨日は、母に頼まれ園芸屋さんに。
自分も沢山花の苗を買い込んでしまいました、、とさ。
この春めいた陽気の中、、お出かけが多いかもしれませんが、、
放し飼いトリオ + @オルガンジャズ倶楽部
4月10日(土) 20:00〜 当日\2,500 予約2,000円 03-3388-2040
仕方ひろむ(org) 西尾研一(ds) 八木敬之(ts) 八木義之(vtb)
ゲスト:平田志穂子(vocal)
なんと、予約すると500円もお得。是非、是非、、よろしく♪

あ、、こちら↓は青山のボディ&ソウルで最終日です!!
森泰人トリオ with マリア・リランデル全国ツアー中♪



んじゃ、退散♪



2010年4月 8日 (木)

この週末、、お花見する?それとも。。。♪


週末のご予定はいかがでしょうか?
始まりの季節も一段落、、家族や仲間とお花見?
東京はどうなんだろう?もう、散ちゃったかしら。
大丈夫、大丈夫、、もっと、楽しい時間が過ごせるものを2つ!
まずは、東京地方(爆)限定、放し飼いのライブ。

放し飼いトリオ + @オルガンジャズ倶楽部
4月10日(土) 20:00〜 当日\2,500 予約2,200円 03-3388-2040
仕方ひろむ(org) 西尾研一(ds) 八木敬之(ts) 八木義之(vtb)
ゲスト:平田志穂子(vocal)

ナ〜〜なんと、土曜日!平日は無理、って、方もこのチャンスに是非♪ 
だってネ、いつも木曜日とか、、平日なんです。
オルガンジャズ倶楽部はハモンドオルガン常備のとっても設備の整った素敵なライブハウスなのですが、
場所が沼袋なんです。
まぁ、西武新宿線高田馬場より各駅停車利用4つ目→沼袋駅北口より徒歩20秒、って、リーズナブルな距離(爆)なんですが、お仕事終わった後に駆けつけるには、なんか気合いがいりますよね。
でも、土曜日なら、、ぶらぶら気分でお出かけできる!!
どう〜〜〜だぁ!この機会に是非放し飼い初体験を!

と、チャレンジャーな精神はそのまま、最近は、かわいくてパンチのある(って、古すぎるキャッチだ)平田志穂子ちゃんがついてくる!!
ジャズヴォーカルでは無いけど、放し飼いのようなバンドには、エラやサラはいらない。
センスがよくてリズム感のいいヴォーカルはピッタリです♪

でも、これは遠く東京のお話し。
んじゃ、新潟の皆さんはどうしますか?
これも、心配ない。雨が降っても大丈夫。こっちも、、ちゃんと屋根もある屋内イヴェント。(笑)


舟田敏のマイベストアルバムを聴く会@Cats Hous
4月11日(日) 15:00〜 \1,500(1D)025-224-1667

当然、前回同様お土産付き!
ジャズ、欧州ジャズにもとても造詣の深い舟田さまのマイベスト10を聴きまくろう!って、ひとときです。
三時間ほどを予定してるらしいのですが、かび臭さのない、ジャズピアノトリオの美味しいところを存分に聴けると思います。
と、、来れば、、、なんとなく、お土産が何か、、察しがつきますよね?
大人の事情で、大きな声では言えませんが、、たぶん、あなたが思ってるものです。ハイ。
ちなみに参考までに、ジャズ批評154号にのっていた舟田さまの2009年マイベスト5(ピアノトリオ)の中の3つはわたしもブログで話題にしたり、取り上げたりしてます。

3つ一緒に、、話題にしてるのがあった。
花ごよみ。。。
そのものズバリも二枚あった。
European Standards / Jan Lundgren Trio
Dream Dance/Enrico Pieranunzi

ねぇ?他に何が出てくるかは、、当日のお楽しみ♪
きっと、あなたの愛聴盤が見つかると思いますです。
と、、、試聴会?なんて思っている、そこの美しき姫。
美しきピアノトリオの名演をゲットできるチャンスですぞぉ。


さて、新潟はこれからお花見ですよねぇ。。?
わたしは、先日一足早いお花見をひとりで敢行。(爆)
ホテルからすぐ近くにあった、茶屋から富山市内を流れる松川のお花見遊覧船がでていたのです。


ぼやけてますが、、これは、腕では無くて、古くて壊れそうな、、携帯のせいじゃ。
この時は、三分咲き位でしたが、場所によっては六分咲き位で、結構満喫できました。
30分の息抜きでございました。。


★今日かけてた音楽★

Pathways / Dave Holland Octet
やっぱり、スティーーヴのヴァイヴが決めてダワン。


んじゃ、退散♪



2010年4月 7日 (水)

Live at smalls/Steve Davis Quintet


Featuring Larry Willis
昨日、疲れと眠さと戦いながら、高速を飛ばしてるときにかけていたアルバム。
「Highway Rider/Brad Mehldau」を聴きまくった頭とからだが自然と要求してたんでしょうねぇ。
こういうのはタイミングですね。
随分前に到着してたんだけど、なんとなく、かけ損なってました。
一枚くらいブログにあげようと思ってたんだけど、なんとなく、バタバタしてるうちに今に至る。(爆)
ストレート、バッリバリのジャーーズ。現代ハードバップってヤツっす。
意外と安価であることも幸いして、ブログ仲間の皆さま結構買いまくってるスモールズのライブ盤シリーズの一枚。
でも、oza.さまのブログみてわらちゃったけど、確かにこの盤は人気は低い方かも。(爆)
何せ、リーダーがトロンボーンで、メンバーは全員上手いといえども、めちゃ有名人がいるわけでなく。。

とはいえ、、彼は日本でも人気のあるEric Alexanderの有名なバンドに居たりして知名度はありますよね?
わたし的には、去年聴いた「Form/Danny Grissett」(これブログにあげてないけど、めちゃかっこいいです)でシーマスとかと対抗できるトロンボーンで印象的だったです。ハイ。
暖かな音だけど、その気になると(爆)その攻撃的でとっても上手いトロンボーンで引っ張りだこのスティーヴ。
スライドトロンボーンだけど、1音づつがとってもクリアでしかもはずむように音がでてくる。
音色のせいか愛しのロビンさまのような強面な感じでは無いんだけど、スンゲェー巧い。
現代ハードバップの必需品ちょう高速フレーズも難なくこなし、熱く激しく燃えてまァす。

ライブの始まりは、「飾りの附いた4輪馬車」。柔らかな音色で難易度高く歌いまくるスティーブ。
ベースとドラムの力強いスィング感にのってフロントは自由に吹きまくります。
隙の無いバッキングをしていたピアノのLarry Willisソロは気品がありながら小気味よくスイング!
みんなめちゃくちゃ巧いけど、なんとなく懐かしい味がして1曲あたりがライブなので長尺でありますが、助長的な感じは受けません。
Spirit Waltzはスティーブのオリジナル。彩り豊かで盛り上げ上手なピアノバッキングが印象的。
この曲もガンガン飛ばして行きます。全て14分以上とのこともあり、フロントのソロもメンバーのソロも長いのですが、熱いけど難解な事はなくあっという間に終わってしまう感じ。ライブの臨場感、高揚感がたっぷり。
30分続いた熱い空気にさますように、まずはピアノソロのNature Boy。この神秘的なムードを持った曲を美しく荘厳な雰囲気も込めて、、そのままメドレーでつなぐのはそのピアノのラリーのオリジナルでラテン曲To Wisdom The Prize。哀愁あるメロディ。ロイハもイヤーフードで吹いてましたよねぇ。硬派でモーダルな美しいピアノを披露してます。
最後はスティーヴの音色にぴったりなDay Dream。ストレイホーンの曲はいい曲じゃ。ゆったり曲は流れていくのですが、スティーブの心意気は満載、最後はカディンツァで見事に〆オーソドックスでありますが大変粋でございました。、再びそのまま彼のオリジナル曲Outroに。テンポよくMCも交えながら、終演に向かってゴ〜♪
本当に何処のライブハウスにでもありそうなお決まりな感じのおしまいなのですが、それもこのライブならよしといたします!(笑)

実は、、マクリーン好きなわたしなのですが、Mike Dirubboってもう一つ得意で無かったのですが、深く考えずに楽しめました。
変わった事はしてないけど、やっぱ巧い人達の盛り上がりはかっこよかったです。ハイ。

1. Surrey With The Fringe On Top
2. Spirit Waltz
3. Nature Boy/ To Wisdom The Prize
4. Day Dream / Outro

Steve Davis (tb)
Larry Willis (p)
Mike Dirubbo (as)
Gerald Cannon (b)
Willie Jones III (ds)

このスモールズのライブ盤シリーズは、六枚あります。
何を買うか、、どれを買うか、、性格がでるかもね。
スモールズ盤占いができるかも。
全部買ってないのにこの盤が入ってる人は、たぶんへそ曲がり。(爆)

森泰人トリオ with マリア・リランデル@ジャズフラッシュ
満員御礼だったようです♪
いけなくて残念でしたが、よかったァ。

んじゃ、退散♪


2010年4月 5日 (月)

ジャズフラッシュの北欧ナイトにでかけよぉ。。♪




明日になりましたねぇ。

森泰人トリオ with マリア・リランデル@ジャズフラッシュ
4月6日(火) pm8:00〜 \3,900   (025-224-4518)
第38回 スカンジナビアン・コネクション
今回も北欧の素敵な歌姫とピアニストを聴くことができます!

Maria Rylander (vo)

Yasuhito Mori (b)
Simon Westman (p)
Sebastiaan Kaptein (ds)

ヴォーカルのマリア&ピアニストのスィーモンはスウェーデンの若手ミュージシャン。
しかし、親子ほどの年齢差のスウェーデン在住の森さんと意気投合する実力派です。
オランダ出身、沖縄在住のセバスティアンとのトリオは日本人の和田いづみさんのアルバムで息のあったサポートぶりを聴くことがかのうです。
今回は、ライブツアーのカンパの意味もふくめて、マリアとのデモcdも会場で販売しているそうです。
1000円で、北欧の香りをおうちにおもちかえりだぜぇ。。
って、わたしもほしい。。
でも、さすがに明日はむりだろうなぁ。。。

過ぎゆく春の宵、、柔らかなひとときを。。
って、わたしもいきたい。
むむ。。どうにかならないかなぁ。。。

全国ツアーもよろしくね♪

お泊まりしてるほてるのそばに、大和があります。
親戚に鱒すしを送ろうとおもったのですが、、たっくさんお店があってえらべなくなりました。
近くにいらした富山マダムにおうかがいしたら。。
富山の人は一家でそれぞれご贔屓があるんだって。
マダムのお家の定番青山本舗にいたしました。

いろいろ用事をすませて、帰ってきたら、眠くなちゃって一時間くらい爆睡。
昼寝すると頭痛するひとなのですが、今日は大丈夫。
Affinity聴きながら紅茶のんだら、、なんだか、元気も復活!
さぁて、近くの山王さま(日枝神社)にお礼参りに行ってこよー。
市内は桜はちょっとはやいけど、週末は全日本チンドンコンクールがあるらしい。。!!おしかったな。

んじゃ、退散♪


2010年4月 3日 (土)

Highway Rider / Brad Mehldau




本当は人は生まれて死ぬまで独りです。
でも、それじゃああまりに虚しく切なく寂しいから暖かな絆を作っていくでしょ。
最たるものが家族なのだと思うのですが、それでも人は独りであることには変わらないのだと思うのです。

でねぇ、、それって、旅にも似てたりするわけです。
友達との旅行は違うよぉ、、なんて、声も遠くから聞こえますが、、
わたしが言うのは旅ですよ。未知の世界へ(例え隣町でも)何かを求めていくこと。
だから、、本当の旅には勇気がいると思うのです。
故郷を離れ、、沢山の繋がりをへて故郷を知る、、そして故郷に戻る。
なんてね。

これは、、輸入盤なのですが、メルドー自身の解説のついた日本版にするんだったなぁ。。
って、後悔しちゃったけど、、、。
なぜなら、このアルバムね、曲ごとに編成に変化をつけ手ます。基本はメルドートリオ。そこにジョシュアとマットが加わる。それだけでなく、オーケストレーションが加わるのです。でも、オーヴァーダブは、一切なく生にこだわったらしいのです。2枚組で、全体で1つの物語を現しているらしく、その主人公が、Highway Riderらしいのだ。
ダークで一筋縄ではいかない彼の世界は、そのまま彼の人生観の投影のようにも感じてるわたしとしては、最近の彼の音楽の中にある光の当たる部分も含めて、彼自身の解説を読んでみたかったのですねぇ。
まぁ、、オケがついているのですが、アメリカ盤でよくあるゴージャス感をだす為の安易な使い方でなく、その重厚なサウンドに思わずひきこまれてしまう感じなんですよねぇ。。

って、前置きばかり長くなりました。
全編メルドーオリジナル。今風に言うとメルドー劇場の始まり♪(って、軽さは全くないけどぉ)

その幕開けは John Boy。ジェフのパーカッションにシンプルだけどしっかりした足取りのメルドーが歩き始める。後押しするように彼のまわりにオーケストラのサウンドが重なる。
Don't Be Sadは、郷愁と期待が一緒になったようなメロディで、わたしのお気に入り。ジョシュアの独特の音色ももの凄くぴったり曲想にあっていてなんだかしみじみしちゃう。
At the Tollboothはアルバム唯一のメルドーのソロでオケなし。落ち着いた短い演奏なのですが、まるで独り言、呟きのよう。
タイトル曲Highway Riderは、マットとのトリオ演奏。不安をかき立てるようなメロディでアレンジですが、リズムのせいか、流れゆく景色も感じるダークな演奏。オケのゆったりした流れと対称的に速い無機質な感じのピアノを弾き続け不思議な感覚に陥る。
2人パーカッションでラテンのリズムの中ジョシュアンのソプラノサックスが踊るThe Falcon Will Fly Again。ジョシュアのサックスソロが終わるとメルドーのピアノに導かれみんなで(子どもの声も)ラ、ラ、ラ〜の合唱。
オーケストラだけのNow You Must Climb Aloneは重く悲しく心に響き、そのままディスク1の最後 Walking the Peakへ流れていく。オケの創り出す壮大な空間の中にジョシュアとメルドー。静かに熱く燃え上がり1枚目が終わる。素晴らし!

二枚目も期待満々でトレイにのせる。
We'll Cross the River Together、重厚なオケの響きと対称的に、メルドーが選んだシンプルなラインが印象的。展開していくと、メルドー印の演奏も加わる。パーカッションと手拍子のラテンリズムの中ジョシュアのソプラノとメルドーが踊るCapriccio。続くポップなメロディでロックなビートSky Turning Grey (For Elliott Smith)では、テナーが歌う、メルドーも歌う。これも好き。
二枚目は2曲目から6曲目まで、オケなしでジャズテイストたっぷりです。
Into the Cityは変わった感じでメルドーらしい。奇妙なパターンを繰り返して低燃費走行。でも、そこはメルドートリオ。ジェフのドラムがスルルングに鼓舞!Old Westはジョシュアとのデュオなのですが、冒頭の2人のやりとりも面白いのですが、インテンポになってからの後半の演奏は自由で解放された心模様。
Come with Meはメルドートリオにジョシュア。ダークでクール、、そして透明度の高いメルドーにスリリングなドラムがもの凄くかっこいい。クール!!
オーケストラだけの Always Departingは、1枚目と同じく最後の曲への前奏曲にもなっている。
Always Returningはオーケストラも含め全員で終演を目指す。切れ目なくたんたんと重ねあげる音の厚さは終演と回帰を予感させ、その大きな空間に圧倒され続け、最後まで胸の高まりを抑えきれずに終わる。


個々が刺激しあったスリリングな展開は少ないのですが、全てがメルドーの手の中にある「メルドー風の創世記」言うくらい壮大、荘厳な感じかなぁ。
単なる物語風の音楽、って枠を遙かに超えていて、ジャズと言う枠組みにもおさまりきらない感じでした。

旅立ちのお供にいかがでしょうか。
帰るところがあること、、あるいは、、帰るところができたこと、それは孤独の旅路に勇気をあたえてくれる。
と、声を出して言ってしまうと赤面ものなのですが、メルドーの新作からはそれがひしひし伝わってきます。
よかったね、メルドーさま♪

興味を持った人だけ、、どうぞ。


[D1]
1. John Boy
2. Don't Be Sad
3. At the Tollbooth
4. Highway Rider
5. The Falcon Will Fly Again
6. Now You Must Climb Alone
7. Walking the Peak
[D2]
1. We'll Cross the River Together
2. Capriccio
3. Sky Turning Grey (For Elliott Smith)
4. Into the City
5. Old West
6. Come with Me
7. Always Departing
8. Always Returning


Brad Mehldau (p, pump organ,MAHA CS-80,orchestral bells,vo,handclap)
Jeff Ballard (ds,per, vo,handclap)
Matt Chamberlain (ds,per, vo,handclap)
Larry Grenadier (b,vo)
Joshua Redman (ts,ss,vo,handclap)

la la la vocals
The Fleurettes (vo)
Dan Coleman (vo)

Dan Coleman Orchestra

小さな頃、、祖父にだっこされて良く言われてことなのですが、、

「嫌いなものを食べないでいると美味しいものが逃げていくよ。。」

今日は、昼過ぎからHighway RiderをかけながらHighway Driverになりまっす。
この時期の三国山は死ぬほど美しいのだ。
お天気よくてよかったァ。
んじゃ、退散♪


2010年4月 1日 (木)

卯花月も音楽三昧。。♪


メルドー聴きは、ちょっとおやすみ。
メルドーの新譜のサウンドは美しいのですが、あまりBGM的な感覚で聴けない。
生きているときに自分を振り返ることができる人、見つめることができる人は、素晴らしいです。
わたしは、いつも嫌なこと、、みたくないことに、、目を瞑ってしまします。
でも、凡人が心穏やかにくらすには、それがいいことが多いです。
メルドーの次回の新譜は、あのレインボースタジオ!!で録音のソロアルバムということです。ワ〜〜イ!
今からとっても楽しみです。


さて、明日、荷物を搬出です。搬入はなんと6日なので、ちと時間が開いちゃう。
家人達もみな忙しそうで、家にいなかったりするので、バタバタしてて、後回しにしてた用事をやっつけようと思います。と、言っても土日だけなのでお線香あげに2カ所、寒いけどお墓参りに一カ所、、これで、おしまいねー。
いつもバタバタで実家の父と母にまた怒られそうです。またいくから許してね。

そう、、いろんな新譜が届きました。
贈って頂いたものもあります。この場を借りてありがと。
とりあえず、iPodに入れなくちゃ。
おかげで、音楽三昧に事欠かないです。


そう、それなのに、、音楽三昧、、つうか道楽の極みが届きました。
ちょっと前に話してた、ACTレーベルから、Signature Editionなるシリーズです。
これ、4つまとめてイギリスからとばしちゃったのでーーす。
4つまとめて飛ばしても日本のネットサイトで3つ買うのより安かったっのと、、
イギリスのアマゾンでは「4つ全部買うと特権」がついてたからです!!
ACTレーベルが監修してるスタジオ録音の時の彼らのDVDがついてくるのです。
初回?限定だったのですが、動くダニエルソン、動くワケニウス、それもあれなんですが。。
わたしの興味は、動くグエンリー!!!!!早くみたいです。
って、DVDも観てないのが幾つかあるんだ。。。ガンバらなくちゃ。


★最近聴いた音楽(まだ、まだ聴きます編)★


French Suite/Thomas Savy
これが、まったくもってこまってしまった作品。なんつうか、、聴いてるうちに想い出しちゃったのだ!
わたしって、みんなが大好きなドルフィー苦手なんです。ハイ。
ただし、好みを外して、冷静にみるとかなり高得点なアルバムなんです。
まぁ、90点以上だよ。つうことで、何度も聴き直してブログにエントリーしようと試みたんだが。。
バスクラのワンホーン、そしてピアノレスで、ドラムがビツスチュ、ベースがスコットコリー。
ちと、ジャズを知ってる人なら想像つく、かなりイマジネティヴでわくわく、スリリングな作品。

Unlikely Stories /Lage Lund
霧の中をさ迷うような浮遊感。一見のんびり演奏してるような感覚にとらわれるんだけど、実は緊張感あるやり取りが続く。やっぱ、今どきのギターとしかいいようがないのです。めちゃくちゃ先鋭的でもない気がするんだけど、クールでいてホットな感じはたまりません。

Lost In A Dream/Paul Motian Trio
モチアン先生はさすが。あのクリポタだって、先生のアルバムでは、きれいにモチアン色。
仙人のようなソノプレイが引き出すサウンドは、まるで霞の中に居るようなモノトーンな世界です。
クリポタの暴れップリは聴けないけど、待て、おあずけ、って抑えられた動きに注目!

Nuance / Lynne Arriale
なんか、一目でどん引きしたくなるジャケットの女性のピアノ。
女性特有の繊細な美しさだけでなく、ランディなんかもいたりする豪華なメンバーとの見事に絡める実力派。
でも、一番の才能は、そのメロディ。。。でも、もうちょっと、、売り方考えた方が、、いいかも。。
セットでついてるDVDは、、みたいような、、みたくないような。

La Musica Di Noi/Stefano Di Battista , Danilo Rea , Roberto Gatto
これは、ずっと楽しみにしてたんだけど、、
なんだか、気が抜けたサイダー(古イッ)みたいで、、。今のところ、、ちょっと間をあけてます。
何せ、好きなレアくんも居るんで、もう少ししたらまた聴き直してみるつもりです。
どうした、バティスタ!本当に、ロザリオジュリアーニにトップポジションとられちゃうぞぉ。(笑)

Tributo Ai Sestetti Anni 60 / Luca Mannutza Sound Six
三管に日本で人気がでつつあるマックスを起用し、爽快すかっとしたイタリアンハードバップ。
かっちりと決めて、高揚感を煽る。その飛翔の見事すぎる技に汗を見せないのが伊達男の美学なのでしょう。
かっこよすぎるぞぉ、、って、閣下が言っておりました。

Bozilo Live/ Bojan Z Karim Ziad Julien Lourau
Bojan Z の溌剌とした線の太い演奏。大胆なメロディやフレーズに生命力を感じるのはわたしだけではないと思うのです。そこに奔放に吹きまくる Julien Lourauで、型にはまらない楽しい演奏の連続。

House Without a Door/Le Boeuf Bros.
で、これが一番の新着!さっき開けた。
○○ブラザーズといえば、私的にはブレッカーブラザーズか八木ブラザーズ。(きっぱり♪)
その双璧に割って入ったのが、現代ジャズシーン、ニューヨークのコンテ歩ラリーな演奏でビックリしたLe Boeuf Bros.、アルトとピアノの兄弟なんだけど、、好みのど真ん中です。ハイ。しかし、なんて、、読むんだろう。。なぁ。


って、ハレルとか、フレスとか、、まだまだあるんですが。。(自爆!!)
めんどくさくなったので、退散♪



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