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音楽で拡がる輪

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2009年10月27日 (火)

Remembrance/John Patitucci Trio

AX
人間が馬鹿にできているので(きっぱり)、締め切りとか、急ぎの仕事とか、優先順位のトップにあるものから逃げ出したくなる。机の上のたまった書類に向かい合うこと30分。。何もすすまない。
あれやこれや考え頬杖して庭を眺めてると秋の陽射しが心地よい。
やっぱり、紅玉が好きだなぁ。。なんて、どうでもいいこと思いつく。。
これも秋。

かけちゃいけない気がしたけど、我慢できなくなって、、かけちゃったのがテナートリオのRemembrance。
アメリカのベーシストJohn Patitucci は、チックコリアのエレクトリックバンドで一躍脚光浴びた。
若い、若い、って思ってたけど、もうすぐ50歳なのだ。
6弦のエレベなんて操って若若しいからわたくしの中では40歳から歳がとまっていた!
この人、エレベもウッドベースもすばらしい&作曲もする。
この豊かな才能のおかげで、リーダー作は何故か、、もう一つ考えすぎな感もあるけど、今回は彼の気持ちの方向とジャズのリスナーの気持ちの方向がほぼ一緒だった気がする。

チェロやパーカッションが入ってる曲もあるけど、全曲オリジナルで基本はテナートリオ。
その肝心なテナーは、、ジョーロヴァーノ。
ロヴァーノって、何となくもあぁ。。とした感じの音。
しかもうねッ~うねッ~とした感じで、良く言われるのが「アメリカでは人気あるけど日本では人気ない」って台詞。前回、感動しちゃったMostly Coltrane /Steve kuhn Trio w/ Joe Lovanoでも、言ってるけど踊るサックスなんですよねぇ。
一見ぼぉ。。っと、突っ立ていそうな雰囲気のロヴァーノですが、そのフレーズは見事に踊ってる。
この踊り方が、陽気であけすけなので陰気好みな日本人には向かないのかもしれない。
このテナートリオも渋いけど、決して地味ではなく、もちろん多弁雄弁なベースのおかげもあるけど、全編踊ってるロヴァーノのおかげで飽きない。
そう、「回想」と言うタイトルなだけに、1曲づつジョン・パティトゥッチことジョンパチの敬愛するミュージシャンに捧げられてる。

モンクであったり、コルトレーンであったり、ロリンズであったり、ジョーヘンであったり、ハバードであったり、、みんなが知ってる偉人達へ捧ぐ曲がならぶ。曲もホントそれらしくて(笑)良い感じ。
オープナーのモンクに捧げられたであろう曲のロヴァーノがメロディ吹き始めた瞬間ニンマリする。
やっぱり、あなたは日本では受け入れがたい何かがある。(笑)
でも、良いぞぉ。
全ての曲で、3人のインタープレイはすばらしい。
基本的にテナーがメロディをとり、すばらしい反応を示すドラムとベース。
それに呼応するサックス、、、それに反応するベースみたいに、連鎖反応が続く。
比較的簡素な空間を自在に踊る3人がいる。
ジョンパチは、はやいパッセージでもインテリジェンスたっぷりなウッドベースも良いのだけど、ギターのような超絶なフレーズを難なく弾きこなすエレベもとてもよくて3人でどちらかと言うとこちらの曲の方がのりがいい気がする。お見事。

とにかく、派手な感じはないけど、決して地味で静寂ってわけでもなく、「やっぱ渋かっこいい」、ッテ、感じ。

何をやらせてもうまいジョンパチが最後にオーヴァーダブさせて独りでマイケルブレッカーに捧げる短い曲がもの悲しく響く中終演を迎える。

う~~ん、ロヴァーノはわたくしは格段好きなサックスってわけでもなかったのですが、、
キューンとのアルバムに続き、なんだか、妙にいい感じであります。どうしちゃったんだろう。。
そう、、当然すが、ブライアンブレイドもよかったのです。
こういうテンション抑え気味のアルバムで、盛り上げていけるのはすばらしいです。
ジャズって良いなぁ。。って、気分でいっぱいになりますね。

1.Monk/Trance
2.Messaien's Gumbo
3.Sonny Side
4.Meditations
5.Mali
6.Scenes From an Opera
7.Blues For Freddie
8.Safari
9.Joe Hen
10.Play Ball
11.Remembrance

John Patitucci (b,el-b #2,4,5,11)
Joe Lovano (ts,a-cl #6)
Brian Brade (ds)
Sachi Patitucci (cello #6)
Rogerio Boccato (Per #2,4,5)

お仕事の話。。
もう、本当に時間がない!って、ギリギリでどうにかおわらせることが10年続いたので、先月、税理士さんにきっぱり愛想を尽かされた。。。
でも、家人がわたくしを引きずって税理士さん宅に連れて行き、もう一年の執行猶予をつけてもらった。
だから。。本当は、ブログは毒なんです。。。

つうことで、ジャズ批評の新刊が出ましたので、次回はその話題かな。。(爆)
んじゃ、退散♪



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JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事

コメント

TITLE: TBさせていただきます
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このアルバム、今までの彼の内省的路線から変更して、現代ジャズの王道を行くようなピアノレス・トリオ(多少ゲストはあるも)の路線で、最初から最後まで硬派に首尾一貫している(何だか今日は漢字が多いな(笑))のが好きです。サックス・トリオって難しいと思うのですが、かなり引き込まれてしまいました。



私がご近所ならお仕事もらうんですけど、ちょっと通えません(笑)。お仕事、頑張ってください。

TITLE: Joe Lovanoでしょう。
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最近のJohn Patitucciが良い味出してるのも間違いありませんが、この盤ではおっしゃる通りJoe Lovanoも見事に良い仕事してると思います。

>そのフレーズは見事に踊ってる。

とは見事な表現です(感嘆)。



TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

TITLE: ポーランドは遠かった
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すずっくさん、こんばんは(現地時間)。長~い1日目の仕事がようやく終了です。だいたい昨日24時間かけてたどり着いたばかりで、1日目の仕事が長いとやっぱりあきませんね。



ところで、このアルバム、予想以上によかったと言っていいと思いますが、このメンツならあたりまえって気もしますね。ただ、Lovanoはやはりもう少し日本での人気を高めてあげたい気もしますね。



ということでTBさせて頂きます。

TITLE: もう一度トラバしてみますね。
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910さま。。



>このアルバム、今までの彼の内省的路線から変更して、現代ジャズの王道を行くようなピアノレス・トリオ(多少ゲストはあるも)の路線で、最初から最後まで硬派に首尾一貫している(何だか今日は漢字が多いな(笑))のが好きです。



あ、なんつうか、もう少しカタカナ多い方が910さまっぽいかも。

この文章、昔あったサニーサイドの管理人さまの文章に似てます。

なんか、好きだったですぅ。(笑)



>サックス・トリオって難しいと思うのですが、かなり引き込まれてしまいました。



管のピアノレスで、コード楽器ないのにかなり多彩な感じでした。

まぁ、確かにこのメンバーで悪いわけないんだけど、それはリーダーがなんて思うかもあるわけで。(笑)

これは、よかったな。



>私がご近所ならお仕事もらうんですけど、ちょっと通えません(笑)。お仕事、頑張ってください。



今日は、結構真面目に働いた。(爆)

仕事前にマイケルのエッシャー聴きました。

昨夜つうか、、目覚めたときからマイケルがめちゃ恋しくなって。

死んじゃったンだなぁ。。って、思いながら。。

今もかけてます。離れられなくなちゃった。



正直、、910さまが我が家の税理士さんだと、、

わたくしが、、今以上に。。仕事にならない気がします。(きっぱり)

我が家に来ると帰れなくなりませぜぇ。。(爆)


TITLE: それがねぇ。。
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何故か。。、今日はマイケルなの。。

oza。さま、人は忘れたくないものってありますよね。。

マイケルが朝方降臨しました。(爆)



>最近のJohn Patitucciが良い味出してるのも間違いありませんが、この盤ではおっしゃる通りJoe Lovanoも見事に良い仕事してると思います。



そうですよね。なんだか、最近、良い感じなんだよねぇ。

そう、コルトレーン集のSteve KuhnのMostly Coltrane聴いた?

あれも良いのですよぉ。。

あんまり良いから、キューンがらみでガゾーンも買って○敗したな。。



>そのフレーズは見事に踊ってる。

とは見事な表現です(感嘆)。



褒められたぁ。やっほぉ。。♪

って、いい歳して馬鹿だなぁ。。

変身しなくちゃ。

TITLE: ポーランドに行きたいな。
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音狂閣下こんばんは。。いや、こんにちは?かな。。

時差を考えられない女です。はい。



>すずっくさん、こんばんは(現地時間)。長~い1日目の仕事がようやく終了です。

だいたい昨日24時間かけてたどり着いたばかりで、1日目の仕事が長いとやっぱりあきませんね。



お疲れさまでした!この後も大変そうですね。

でも、クランツ、クランツ!

そう、、あちらに書き損なったけど、左手大丈夫ですか?

湿布持ってる?



>ところで、このアルバム、予想以上によかったと言っていいと思いますが、このメンツならあたりまえって気もしますね。ただ、Lovanoはやはりもう少し日本での人気を高めてあげたい気もしますね。



う~~ん。。

無理かも。(爆)

わたくし頭が悪くて、、うまく言えないんだけど、クリポタと違って結構難しいかも。

多少の路線拡大はできても、、、ねぇ。。



つうことで、オラシオさまのジャズ批評のポーランド最前線でも読んでお勉強しなくちゃ。。



んじゃ、またァ。。♪


TITLE: Re:ポーランドに行きたいな。(10/27)
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すずっくさん、



>音狂閣下こんばんは。。いや、こんにちは?かな。。時差を考えられない女です。はい。



まだ、こちらは「おはようございます」ですね。湿布はないですが、痛み止めのローションは持ってきています。五十肩っぽいんですが。年は取りたくないですねぇ。



Krantzは金曜日の22:30のセットを予約しちゃいました。話ができるかどうかはわかりませんが。土曜日ならドラムスがErskineだったんですが、このメンツにErskineは合わないんじゃないかと思います。まぁKrantz目当てですからいいですけどね。ちなみにGary Husbandがキーボードですから、ハード・フュージョン必定ですね。



またレポートします。

TITLE: ええとぉ。。
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音狂閣下さま。。

おはようございますぅぅ。(爆)



>まだ、こちらは「おはようございます」ですね。湿布はないですが、痛み止めのローションは持ってきています。五十肩っぽいんですが。年は取りたくないですねぇ。



まだ、四十肩でしょう。。

「お互い」歳はとりたくないよねぇ。。ホント。



>Krantzは金曜日の22:30のセットを予約しちゃいました。話ができるかどうかはわかりませんが。土曜日ならドラムスがErskineだったんですが、このメンツにErskineは合わないんじゃないかと思います。まぁKrantz目当てですからいいですけどね。ちなみにGary Husbandがキーボードですから、ハード・フュージョン必定ですね。



良いなぁ。。

やっぱり、話してきなさい。(きっぱり)

日本に行ったら、ファンが5人くらいいるから、、って、お話ししてね。



>またレポートします。



くっそ~♪

で、なくて、、、すばらしいです。

期待してます。

サイン余分にもらってください。

お願いします。



さて、今日は鮭大根です。あと、小さな柳ガレイの天ぷらだ。。

簡単でいいや。

ポーランドでは何が美味しかったのでしょう。。

んじゃ、またネ!

TITLE: TBさせていただきます
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パティトゥッチのウッドはチックのアコースティックバンドの頃から大好きだったのですが(もちろんエレベも)、ここ何年かのリーダー作は変にストリングス(弦楽器)にこだわっていて、なんとなくつまらなく感じていたところです。

でも本作はシンプルなサックストリオだったので、ごく当たり前に楽しむことができました。

ただしこれだけのメンバーなので、もっとアグレッシブな演奏があってもよかったと思います。

パティトゥッチもブレイドもショーター・バンドで燃え尽きてしまったのかな?(笑)





http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/9a2d8e05080b6aeb68a87c00ceaddd05/83" target="_blank">http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/9a2d8e05080b6aeb68a87c00ceaddd05/83

TITLE: 踊ってます
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これ渋いけどいいよねえ。ちなみに1曲目はモンクっぽいけど進行はジャイアントステップスだ。



ロヴァノは以前から好きだったけど最近更に良いですな。八分音符一音一音のアーティキュレーションと、位置(タイム)がいいんだな。以上に落ち着いて、ちょっと遅れているようにも聞こえるけど実はあるべき場所にハマっている。"Blues For Freddie"なんかテーマ聞いてるだけで盛り上がります。このアーティキュレーションが「踊っている」要因かもしれない。ジョーヘンあたりに起源がありそうです。



というわけで、ジャズ批評どうもでした~(謎)

TITLE: ありがとうございました。。
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ナリーさま、秋田も今日は暖かかったかな。



>パティトゥッチのウッドはチックのアコースティックバンドの頃から大好きだったのですが(もちろんエレベも)、ここ何年かのリーダー作は変にストリングス(弦楽器)にこだわっていて、なんとなくつまらなく感じていたところです。



奥さまがチェロ奏者なの?ですよね。しかたないかもね。

わたくしの好きな曲があるアルバムも、お子さんに捧げたもので、なんというか、そういう人なのでしょう。。



>でも本作はシンプルなサックストリオだったので、ごく当たり前に楽しむことができました。



これは、メンバみたら買いだけど、ナリーさまが言うように、過去の作品を考えると躊躇するかもねぇ。。



>ただしこれだけのメンバーなので、もっとアグレッシブな演奏があってもよかったと思います。

>パティトゥッチもブレイドもショーター・バンドで燃え尽きてしまったのかな?(笑)



でも、かなりすばらしい反応ですよねぇ。。

やっぱり、ショーターが選んだ人達だ。。

って、最近、、腰抜けるくらい、、すげぇ。。ショーター聴きました。



ありがとうございました。

携帯壊れたら、、どうしようかな。←はやく、、買い換えれば良いのに。。(つかんでおきました)

TITLE: さすがだなぁ。。
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PASS:
でかいこやぎさま、こんばんは。

やっぱり、説得力があるわね。えらいぞぉ。(笑)



>これ渋いけどいいよねえ。ちなみに1曲目はモンクっぽいけど進行はジャイアントステップスだ。



ほう、、なるほど。何れにしてもモンクだ。(爆)



>ロヴァノは以前から好きだったけど最近更に良いですな。



う~~ん、、嫌いじゃないけど、特別好きでもなかったからアルバム少ないのです。



>八分音符一音一音のアーティキュレーションと、位置(タイム)がいいんだな。以上に落ち着いて、ちょっと遅れているようにも聞こえるけど実はあるべき場所にハマっている。"Blues For Freddie"なんかテーマ聞いてるだけで盛り上がります。このアーティキュレーションが「踊っている」要因かもしれない。ジョーヘンあたりに起源がありそうです。



おぉ。。って、たぶん。。以上でなくて、、異常だろうなぁ。。(気にするな)

ジョーヘンですか。ジョーヘンは好きだから、好きになってもおかしくはないなぁ。。

しかし、これだけ簡素な音の中であそこまで聴かせるのは凄いと思うよ。普通は。。聴いてる方が飽きてしまうと思います。

さすがだなぁ。。って、思う。



>というわけで、ジャズ批評どうもでした~(謎)



あらぁ。。なんのことかしらァ。。



って、どういたしまして。いつも、素敵な演奏をありがと♪

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