時代遅れの音楽。。。(2)

さて、2セット目がはじまりました。待ってたゾォ!!
まずはね、トリオで。
森さんのベースソロでかっこよくはじまって、いきなり出るテーマは、Everything I Love。
おぉ~イェェ~~♪
このスタンダード、やはり彼らの「In person」って、アルバムにもはいているのです。
ライブはやっぱり、、ずっとアグレッシブな感じかなぁ。。
あ、、アルバムにスタンダードが入ってると、どうしてこの曲を選んだのかな?って、思うでしょ?
思わない?私は、気になって仕方ないの。
MCで、森さんが
「昔、僕とアンダーシュはボブバーグのバンドにいました。ボブバーグはね………で、この曲は彼が好きだった曲」
って、言ったとき、なんだか胸がじんとしちゃった。どうしてって?
人に歴史あり、って、言いますけど、森さんとアンダーシュはね、、ホントに若い頃から一緒に演奏活動していて、二人の間には二人の関係には「歴史」があるんだなぁ・・。って、思ったのです。
何気ないおしゃべりの中に。。。ね。
月は過ぎて、二人とも貫禄はついちゃったけど、、、(笑)
若い頃の輝く想い出を共有できる素敵な関係、仲間って、良いですよね…。
そして、「次は、6番、7番」です、ッテ、笑いをとった森さん。
Obsolte Piece #6ハオーベ、Obsolte Piece #7はヨーハンと、二人のテナーソロを熱く堪能。
CDで聴いていた時も、個性の違いのはっきりわかるサックスで、とても面白かったのですが。。
実際に目の前で聴くと、抱いたイメージ以上に二人のサックスの色合いは違っていて、
簡単な色分けしちゃうと、「野性的な太さ」と「知性的な構築力」でござる。m(_ _)m
同じようにとどめをしらぬ、サックス魂ですが、方やジョニーグリフィンのような小さな体でがっちりした太い音でたたみ掛けるようにぐいぐいとブローする馬力のある四輪駆動車のドリフト走行。
方や、淀みなく滑らかな音使いで、破綻なく一気に吹ききる、亡きブレッカーのごときの安定した高性能ターボエンジンを搭載したスポーツカーでのクルージング。
このライブでは、CDの曲の順番を少し変えて、二人のテナーソロが順番にくるような形。。
で、基本的に、吹き出したら止まらない二人。。それぞれが、相手のブローを見つめている表情も面白い。
視線をあまり固定しないで、オーベのソロを見つめるヨーハン。
じっと、ヨーハンの手元を見つめたまま、真剣な表情で視線をそらさないオーベ。。。
後は、ヨーハンのソプラノサックスが哀愁を奏出る、Obsolte Piece #5。。
ソプラノサックスでも力強く、メリハリはっきりしたエモーショナルな演奏。
そして、森ベースの叙情豊かなソロ。
この曲を聴くと、何故か悲しい結末の恋の映画を観たような気分になります。
そして、CDで聴いても熱く燃え上がるObsolte Piece #8がはじまった。
高揚感緊張感のあるこの曲、ソプラノとテナーで、アグッレシブに。
そして、タイトでパーカッシブなアンダーシュのピアノがプッシュする。
途中から、二人の掛け合いは上に下に、下に上に、、
相手の高速のフレーズにつける、超高速のフレーズ、
それに反応したトリッキーなかけ声、合いの手、、もう、臨戦態勢そのもの。。
おぉぉ。。。。
イェ~~~イ。。
ずっと演奏してて。。(爆)
と、最後の曲になりました。
Ii person。同タイトルのアルバムの1曲目を飾る曲です。
テナー二本で、演奏する。。
ヤハリ、熱く盛り上がり、、これで、演奏が終わるワケもなく。。
アンコール。。を求める拍手。。
できたてホヤホヤの「Master Piece #3」
クラリネット&ソプラノ(だったかな・・)で奏でる洗練されたハーモー。
リリカルなメロディ。胸がキュンとしちゃいます…。
そして、曲の可愛らしさも全開なら、ピアニスト、アンダーシュの魅力も全開。
右手の単音主体の叙情溢れるフレージング、、そして、そこにつける左手のハーモーニは、多彩で変化に富んでいますが、決して小難しくなくすんなりと心にしみこんできます。
それは、彼の微笑みのように、優しく、穏やかで、、そして、一本筋の通った知性を感じます。
古さは全く感じませんが、きちんとジャズの伝統をふまえたそのサウンドは、闇雲に、、実験的に新しいもの、新しいサウンドを追求するものとはかけ離れており、、
それは、まさにCDのタイトル「時代遅れの音楽」と、呼ぶにふさわしい素晴らしいサウンドでした!
ブラボーーーォ!!
つうことで、余韻もいっぱい、、胸一杯。。
まーーっつぐ、おうちに帰ってきましたが、、朝方まで寝られなかった、、私でーーす。
あぁ。。乙女心が、メロメロになった素晴らしい日でした。(爆)
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新潟のセットリスト。(チョット、、あやしいけど。。)
1-1. Obsolte Piece #1
1-2. Obsolte Piece #2
1-3. Obsolte Piece #4
1-4. Chopsticks(?????)
1-5. Master Piece #1
1-6. Master Piece #2
1-7. Milonga
2-1. Everything I Love
2-2. Obsolte Piece #6
2-3. Obsolte Piece #7
2-4. Obsolte Piece #5
2-5. Obsolte Piece #8
2-6. In person
Encore Master Piece #3
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それでは、メンバーをもう一度!!
Ove Ingemarsson (ts,B♭cl)
Johan Borgstrom (ss,ts,bcl)
Anders Persson (p)
Yasuhito Mori (b)
Magnus Gran (ds)
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まだ、このツアーは続いています。
これから、関西、九州、、そして、、週末は東京!
テーブルを、、ご一緒下さった、ピアノのお姉様、テナーのお兄様、、そして、、思いもかけずお逢いできた方々、、本当に楽しかったですよね!
また、会場でェ。。。
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