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音楽で拡がる輪

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2007年5月25日 (金)

すべての道はローマに通ず。( Danilo Rea 編)

Jazzitaliano Live2006/05 Danilo Rea
空には、月。夜の五月晴れ。石畳をはずれて、公園の芝生の上を歩く。。
ベンチには恋人達の影。
「もっと、離れなさい」、と、、イタリア語では言えないので、可愛らしい女性と目でご挨拶。まぁ、頑張れ。
イタリアは「Casa del Jazz」のライブのチケットも残り4枚。ちょっと、寂しい。
イタリアのこの地を離れる日を思うと、大地に口づけしたい気分。

パーカッシブで、エキサイティング、、そして、時々崩壊。
スタンダードを演奏してもテーマがチラっ、と出てくるくらいで、その壊しっぷりは、豪快、でも、むねキュン(って、盗作)自らがリーダーの「DOCTOR 3」。
アルド・ロマーノと組んだ「Threesome」でも期待を裏切らない爆弾な弾きっぷり。
ヴィーナスからだって一枚でてる(未聴)。
ちょいと、注目の株のピアノ。個人的には壊れ方が恐すぎ。。
そんな、元気とパワーをもらえそうなダニーロ・レアのライブにやってきた。
へぇ、バイオリンが入る変則クインテットなのね。
わぁ、サックスはEgeaレーベルでお馴染みのPietro Tonoloでござる。。。おぉ?!
そう、彼は最近、あの「Aria」のでてるOblique Sounds から、豪華なメンバー(ギルゴ・モチアン・スワロー)でエルトンジョン集だしておりまっす。
レアとはね。。二人のオリジナルで、Egea から「Sotto La Luna」を出しております。
これ聴いた時、、感じたのは、レアは意外とおセンチなメロディが好き、ってことかしら?静寂でありつつ、Egea の作品としては、ちょい難解な部類かも。
むむ、、どんなライブなんでしょう。。。やけに、女性連れがおおいけど。。

真っ赤なセーターのベースのGiovanni Tommasoとレアのピアノの間に、椅子が置かれバイオリンのMarcello Sirignanoが座る。その向かって右にサックスのPietro Tonolo。
椅子に座って、会場ににっこり微笑む、レア。意外と、男前♪ピアノのスタイルから、もっと、強面のおっちゃんだと、、おもってたのに。

はじまりとともに、、思わず、、椅子からずり落ちそうになる。。私。
トノロのムーディなテナーサックス、、ゆったりした、優しいメロディ。。。
バイオリンの絹のような音色と深くゆったりしたテナーサックスのささやきで幕開け。
レアが「優しく」バッキング。。。おぉ?!?!
Waltz for Annaも、リリカルで優しいワルツ。サックスとバイオリンがゆっくりきめるユニゾンが可愛い。。ぞぉ?
Oonaも、バイオリンの優雅な調べではじまり、その優しいメロディをピアノが一緒にたどる。ここまで、何処かで聴いたことがあるような、優しい曲ばかり。。
会場は、うっとり、にっこり、優しく、寄り添う影ばかり。

4曲目、アップテンポで、キメキメな部分とサックスのちょっと熱いアドリブソロに、思わず、ソロでレアの本性がすこ~~~し、、だけ、覗く。。。
う~~ん、でも、今日は冷静かも。爆弾は一回だけだったよ。絶対、ここでも、爆弾だ、って構えてた私は、ホント拍子抜け!あぅ。。って、自分で叫んだ。
再び、優しい曲。サックスのトノロは、曲想を掴んで、周りとの協調がとても上手。
激しい感情を抑えた、大人のサックスなんだけど、時折みせる、鋭い突っ込みが、ムードミュージックに歯止めをかける。

なんて、思ってると、、6曲目はおもいっきり、構えた。。バラードっす。
バイオリンが響いて、ふと、我に返る。。ここは、イタリアはローマだったのだわ。。
美しい中にも、時々、みせるレアの高度なテクニック。
で、うっとりしてると、おもいっきり、キャッチーなメロディで、躍動感ある曲になった。みんなで、息をはずませて、、楽しそうですうぅ。。

8曲目、ソプラノで、語る調べは、、何故か、日本情緒たっぷり。トマソのソロでの、レアのピアノはとても美しい。。みんなで、郷愁をおもいっきり、さそう。
トノロは、ソプラノのまま、Verso sudへ。凛とした美しさももって、バイオリンとソプラノサックスが活躍。
10曲目ピアノのクラシカルな調べから、テナーサックスが入って、みんなで重なり合いながら、それぞれの熱さを加えて。。
その名もずばり、ジプシー。哀愁あるジプシーバイオリンを奏で、どっぷりとセンチなメロディを繰り出す。エキゾチックで、美しいピアノソロは、心奪われるのですが。。
あまりに、歌謡ちっくなメロディで、顔が、、赤くなる部分も、、ね。。
Minority jazz。エキゾチックなはじまりますが、このアルバム一番のシリアスで、ぶつかり合ったジャズの演奏でありました。
あぁ、レア、が、、レアしてる。
メンバーとドラムスのバース交換なんてのもある、もう、普通にジャズ。バイオリンも壊れてイイ感じ。
わぁ~、って思ってると、、
再び、なんだか、日本の歌謡曲みたいな、耳に親しみやすいメロディ。この親しみやすいメロディはどこからくるんだろう。なんだか、イタリア人独特の哀愁とはちょっと、、違うような、、きもするんだけど。。ん?在日してましたか?レアさま??
妙に、、大層な終わりなので、これで、終演かとおもいきや。。。
ありました、もう一曲。。。
明るく、、、優雅な、Crepuscole。最後も優しく、、終わった。。

終わってみれば、、
あのダニーロ・レアのイメージを大きく覆す、まろやかで、うっとりする世界の連続。
レアさま、あなた二重性には、恐れ入りましたです。
でも、時々、、みえたわよ。隠し切れぬ、御お姿が。。
でも、でも、まぁ、ジャズを芯にもってはいますが、この柔らかな野を吹く風って、雰囲気は、、想像もしない世界でありました。。
うん、恋人達が多い理由がわかりましたぁ。。(寂)

1. Giulia's smile
2. Waltz for Anna
3. Oona
4. I magnifici 5
5. Il respiro
6. Loving cole
7. Transilvania Express
8. Highlands
9. Verso sud
10. Skin
11. Tzigane
12. Minority jazz
13. Chissa perche
14. Crepuscole

Pietro Tonolo (t&s sax)
Marcello Sirignano(vln)
Danilo Rea(p)
Giovanni Tommaso (b)
Massimo Manzi (Ds)

Palaexpo (JIL0605) 2006

ええとね、、明るい雰囲気のEgea盤ってかんじでしょうか?
いや、哀愁たっぷりですが、陰りはえらく、、少ない気がしましたので。
まぁ、レアを知っていて聴くと、ちょっとぶったまげまっす。

さて、皆さまは、マイケルブレッカーの「聖地への旅 」買いましたか?
聴きましたか?
私は、気持ちが一段落して、売り出し時のラッシュが過ぎ去ってから、、
独り、ゆっくり、、聴こう、、なんて、、おもっていたのですが。。
出かけた先で、「ポスターカード付き」って、台詞に負けて、、
買って帰ってきて、、しまったのですが。。
なんか、中途半端に聴いたら、、もったいないような。。。
むむ、、、聴いちゃったら、寂しいような。。。
むむ。。。でも、聴かなくちゃ、アホですよね。
写真がぼけてるのは、、決して涙で滲んだからではなく、、、
携帯の写真の調子がわるいだけ。。


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JAZZ(Grazie Italia )」カテゴリの記事

コメント

TITLE: こわれっぷり
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Tonoloにはイタリアピアニスト4人と組んだSimbiosiという名盤があります。知ってた?

そんなかにTutto Cio Che Seiって美しい曲があるのだけど、ここでのReaの壊れ方は尋常じゃないです。



という、私もこわれ気味。(Reaがバランス取れてるから、いいけど。)

TITLE: ブレッカー、書けません(;´_`;)
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全く同感。聖者になったって感じです。パットは好きですが、パット色に染まってしまうパートがあるのが・・・。

TITLE: さすが、Pietro Tonoloふりーっく、っす。
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しぶちゃさん

>Tonoloにはイタリアピアニスト4人と組んだSimbiosiという名盤があります。知ってた?

いや、しりません。

誰なんでしょ、四人って。



>そんなかにTutto Cio Che Seiって美しい曲があるのだけど、ここでのReaの壊れ方は尋常じゃないです。

う~~ん、あなたが言う、、

尋常でない、こわれっぷり、、それ、、ちょっと、、

恐くて、聴けないかも。(嘘)

まだ、先日お伺いした、フリーゼン&クーンスも手に入れてないんですよねぇ。。

Simbiosi、、手にいれられるだろうか?



>という、私もこわれ気味。(Reaがバランス取れてるから、いいけど。)

むむ??

これは、意味不明。

お仕事、凄く忙しそうよね。

カモメに行くまで、もうすこしなんだよね。

お体お大事にね。

TITLE: もちろん、聴こうとおもってるのです。
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Sugarさん

巷の噂では、えらく、かっこええって、いうんで。

マイケルブレッカーは、みんなに聴いて貰いたくて頑張ったわけですからね。



>全く同感。聖者になったって感じです。パットは好きですが、パット色に染まってしまうパートがあるのが・・・。

え~~、パット・メセニー頑張りすぎですかぁ。

まぁ、、らしい、、って、いえば、、らしい。

遠慮なんぞしてたら、マイケルにいかんと、、おもってったのでしょう。。。

演奏するときには、何もかもわすれて、、、己の信じる道、、

これが、パットらしいものね。



うむ、、九州から帰ってきたらきこうかな。

九州に連れて行こうかな。

むむ、、両親ぶったまげるだろうなぁ。。


TITLE: レア
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ダニロ・レア、来てたらしいですね。

もしかすると、プライベイトまたはプロモーション目的のライブだったのかもしれないけれど。



まあ、どっちにしても行けなかったですが、出張先方面のライブハウス探ってるのですが、中々いいの見つかりません。

TITLE: 探しましたよ。。
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しぶちゃさん

知ってましたよ。。。

>ダニロ・レア、来てたらしいですね。

うん、ずっと、探していたんですよ。

例のイタリア祭りのHPに東京、って書いてあったから。

でも、あそこのHP私は、すぐに落ちちゃって、相性わるいんですよ。

まぁ、どうせ、一般人はいけない演奏会のようですが。

この時期に、来るのでれば、、ヴィーナス、、あたりのレコーディングとか、、

かなぁ。。。



>まあ、どっちにしても行けなかったですが、出張先方面のライブハウス探ってるのですが、中々いいの見つかりません。

あちらに、行って何か良い情報が見つけられるかもしれませんよ。

私も、いつか、、そこの周辺、、行きたいです。

つうか、東京で、、いい。東京で。



楽しいご報告、、おもちしてますね。

って、お仕事、、順調にいきますように!

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