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音楽で拡がる輪

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2006年12月

2006年12月27日 (水)

Melange Bleu / Lars Danielsson

Melange Bleu/Lars Danielsson + Bugge Wesseltoft + Nils Petter Molvaer
Lars Danielssonの新作です。
7月の終わりに「VENTO AZUL RECORDSさん」>のところで教えてもらい、入荷してすぐに送ってもらいました。
去りゆく夏、深まる秋、、そして、、訪れてしまった冬と、、三つのシーズンを一緒に過ごしてきました。聴くたびにその不思議で深遠な世界にはまっていっています。
エレクトリックなサウンドがかぶさりますが、その芯にはダニエルソンのリリカルでセンチメンタルでメランコリックなメロディがあり、それを中心にクールな音楽風景が広がっています。

第一印象は、「近未来風、環境音楽みたい」、、かな?
そして、前作「Libera me」の最後の演奏はここにつながっていたのね、、といものだった。
「Libera me」は、クラシックとジャズとの融合みたいなサウンドで、でも芯には自分自身があってオーケストラをつかって赤裸々なまでに感情表現を押し出してきたアルバムでした。オーヴァーダブなどありましたが、基本的には楽器そのもの音をつかったものでしたが、なぜか最後の曲はサンプリングなどかぶさった、他の曲とは違う雰囲気だったのです。
今回はループマシンなどエレクトリニクスの機器を積極的に使ってゲストのクリエイティヴ&イマジネイティヴな演奏も取り入れ自己表現を試みた意欲作です。
あ、オーケストラも曲によってかぶってます。
前回同様、ダニエルソンの一貫した世界観を、きっちりと作り込まれた部分と、即興的な部分がうまく調和した構成で作り上げてある作品。
そして、やはり前回同様、、聴く回数が増えるにつれ、アルバムにどっぷりはまりこむのです。やっぱ、深いわ。

この二枚は、表現方法やサウンド的には全く違っているけど、コアな部分では通じてる。その中心は彼自身。リーダー作なのだから、当然なのですが、結構我を見失ってる作品は多いきがします。
彼自身の内なる世界と、外の世界との交わる部分でのストイックな音楽観の追求。
センチメンタルで、メランコリックで、、そして、ノスタルジックな旋律。
彼の心の奥で流れてるメロディはいつも切なく、美しい。時には憂鬱な影をも持つ。
機械的なサウンドを多様しながらも、軽薄さを感じないアルバムなのは、しっかりしたダニエルソンの世界が投影されてるからではないでしょうか?

機械的に作り出したサウンドと生身の音楽とが不思議にまじりあったサウンドは、BGM風に聴いてしまうと、漂う霞のようにあまり身体に入って来ない。
ところが、向かいあうと、その霧と一緒に漂うように一気に不思議な異次元の世界にトリップできる。不思議な空間を旅する自分。

大きさの見えない空間を、、空間、次元、時間、、を自由自在に移ろっていく感じ。。
時に、分子のレベルに分解されて、、漂っていく、、
そんな、不思議な気分にさせる世界。

エレクトリックなマシーンをつかった単調なリズムからうまれる「トランス状態」それは心地よいBGMであり、みずからの鼓動であり、、地球のリズムであり、
見えないはずの時間が見え、心と体の自由を感じる。


全てがオリジナル曲。2曲がBugge Wesseltoftとの共作になっていますが、他はすべてダニエルソンの曲。
冒頭タイトル曲は、荒涼とした大地、、光りのない世界をまるで迷子になった子供がさまようような寂しいメロディをダニエルソンのピアノが訥々とつづる。。
この心の奥にからしみ出てくるような切ないメロディに引き込まれていく。。
素朴と言うにはあまりに、鬱な心のメロディに、、深く底のない闇の世界につれこまれてします。生きてる事はこんな悲しさ暗さも含んだものなのです。
つづくMakroはNils Petter Molvaerが登場。プログラミングされた「心臓の鼓動」のようなビートの中タイトル曲と同じ嗜好のメロディをクールに吹き上げる。漂う灰色の霧の中をさまよう不思議な感覚。もしかしたら、人が生まれる前、母の体内的宇宙の中で聴いていたサウンドってこんな感じかもしれない。
Bugge Wesseltoftとの共作の一曲目、さすがにピアノはブッゲが担当。人間が登場するずっと以前からある静かな朝の風景を見るようです。穏やかなメロディ。。
Ironsideは、再び、風景が動きはじめる。静かに始まった曲は次第に気持ちが集合収束するような感じで、高ぶって行く。打ち込みの単調なリズムに潜在意識の中の何が共振し、かぶさるように入るヴォイスにちょっとトランス状態。一度きいたら忘れられないメロディがつづく、、、

Judas Boleroは、心の空洞にチェロが響く。ダニエルソンとペッターモーヴェルの鬱状態デュオではじまり、陰影の強い混沌とした集団即興的な演奏が続くが、音楽的にはかなり計算されている均整のとれた美しさをもった曲。
ブッゲが感情を抑えてたんたんとピアノ弾くMinor Peopleは、暗く何かを訴えかけるような不思議なメロディ。どこまでも美しく切なくひんやりした演奏。
明るい感じで、ちょっと躍動感のあるSketches Of Twelve。タイミングよくかぶさるチアルコが効果絶大。ベースのピチカートが心地よいNaive。リリカルでロマンティックなメロディ&演奏。心ときめくベースソロが入り乙女心を揺さぶる一曲。と、いきなりファンクテイストたっぷりに、一転してエレベの蠢く世界Bacchanalia。

ラストナンバーAfter Zero。ゆったりとした大好きな曲、演奏。チェロのアルコ、ベースのピチカート、ピアノ、サンプリング等も含め、オーヴァーダヴによる独り?演奏だとおもうのですが。。。
短い曲ですが、幽玄な世界が広がっていて、それはダニエルソンの心の奥に広がる雄大な風景なのかもしれない。北欧の厳しく美しい風景、風土、、人々に長く伝えられてきた美しいメロディ、、それらによって織りなされた、心の奥底に広がる原風景を垣間見るような気がします。
彼の音楽風景を締めくくるのに大変ぴったりな曲でした。
プロローグ、エピローグのある壮大なファンタジーのような作品。
あなたも、不思議の国の旅人になりません?

人は誰もが心の奥に孤独の影を持つ。
この孤独な影と向かい合うのが芸術家の宿命。
そして、その孤独と対峙できる人は創造の神に祝福される。
このアルバムから、そんな言葉が浮かんでくるのは私だけなのでしょうか?

1. Melange Bleu
2. Makro
3. Les Coulisses
4. Ironside
5. Judas Bolero
6. Minor People
7. Sketches Of Twelve
8. Naive
9. Bacchanalia
10. After Zero

Lars Danielsson - cello, acoustic bass, Fender bass, piano, Fender Rhodes
Bugge Wesseltoft - piano
Nils Petter Molvaer - trumpet
Eivind Aarset - guitar
Jon Christensen - drums, percussion
Anders Engen - drums
Jan Bang - samples, livesampling
Pal "Strangefruit" Nyhus - vinyl channeling
Vytas & Mario Basanov - beats & samples
Caecilie Norby - voices
Gustaf Ljunggren - steel guitar, syntheziser
Xavier Desandre Navarre - percussion

Copenhagen Concert Orchestra

「壮大なファンタジーのような作品。」
と、、書きましたが、ファンタジー読まない人にはお子ちゃまむけ夢物語、
って安易なイメージになってしまうかもしれませんね。
イメージ的には「ハリーポッター」や「指輪物語」ではなくて、
自己との葛藤、のようなどちらかというと人の心の影の部分、内面的な事をテーマにしてる「ゲド戦記」が近いかもしれませんね。。。と、ますます混乱。か。。
人は誰もが心の奥に孤独の影を持つ。。。私的キーワードはこれよ。

そしてね、不思議な音楽世界を旅した気分になります。
それはね、レイブラッドベリの作品を読んだときのように、、
自分は行ったこともない場所に郷愁を覚えるような。。
現実の世界と、虚構の世界とが交錯しちゃう。。
不思議なトリップ感ね。。。




2006年12月25日 (月)

クリスマスの魔法。。

クリスマスアルバムのタイトルには、いろいろな想いが込められているものが多い。
でも、一番多いのは、ずばり「Christmas」を使ったもの。
そして、よく知られているクリスマスソングのタイトルをいただく、っていうのがわりと定番ですね。あ、「Holiday」っていうのもありますね。
あまり宗教色を出したくない、って人に多いかも知れません。
そして、時々使われるのが「Magic」。
クリスマスの奇蹟、なんて書くと宗教ぽくなるのですが、「願えば叶う」って精神からか、単純に素敵なシーズンに素敵な出来事を期待してか、、「Magic」が使われたりするのかもしれません。

先日、話題にした。「Mistletoe Magic」の「Mistletoe」はヤドリギのことで、クリスマスにその下にいる少女にはキスをしてもいいんだそうです。(来年は使えるよ)
つうことで、ヤドリギの持つ神聖な力を「Magic」って言ったのかもしれませんね。

さて、ずっとクリスマスアルバムを集めていたのですが、地方にいてオークションに参加しない私には夢の夢だったクリスマスアルバムが「Merry Ole Soul / Duke Pearson」です。
ブログを初めて丸二年。3度目のクリスマスシーズンを迎えるにあたっても、もちろん、私の手元にはありませんでした。
でも、、今は私の手元にある。。
それはね、ちょっと、魔法のような出来事だったのです。

ブログ生活も二年になると、いろいろな方と知り合うことができます。
もちろん、別れもあるのですが、普段は、お話しできない方と袖ふれあったりします。
去年はラーシュヤンソン!彼はこのブログにコメント書いてくれました。
孫子の代まで、スウェーデンに足を向けて寝ないように命じます!
本当に「クリスマスの魔法だわぁ」って感じで、ご縁の大切さを感じました。

今年は、いろんな縁がつながって円になって、ブログのリンク仲間でジャズ批評に「足跡」を残すことができました。オラシオさんや、VENTO AZULさんのおかげです。
「私の好きな一枚のジャズ・レコード」こんなタイトルで、自分の好きなアルバムを紹介させていただいたばかりか、「Blog Walking」というところでブログの紹介もしていただきました。
新刊(12/26発売)でも、「Blog Walking」は拡大ページになって、発売されるみたいですよ。沢山のブログ仲間が紹介されてるようで楽しみです。

と、、このジャズ批評の新刊は、最初は12/20発売だったのです。
その編集会議で、「Blog Walking」を担当してらした花村桂さんは、私のクリスマス好きを思い出してくださったようで、、(なんせ、新潟のモニカですからね、。エンヤでなくてごめんなさい)
メールをくださいました。
「2頁なんですが、クリスマスの記事を何か。。おすすめのクリスマスアルバム5枚くらい。。」みたいな、、嘘のような嬉しいお話。
それでも、優柔不断な私は5枚、って選び切れませんでしたので、
「200頁なくちゃ、、無理」って、お返事したんですけど。。m(__)m
やりとりがあって、
「4コンマ漫画みたいなもんだなぁ、、私の2頁、、」
って、思ったのでお引き受けすることにした。
まぁ、、エヴァンスの話、おすすめ三枚、コンピの話、最近のリリース、、なんて、感じでまとめて、、原稿送付いたしました。

待つこと、、三年(嘘)
音沙汰ナイわ、、っておもっていると、、、
「発売日が12/25以降になりましたので、今回は掲載はできません・・・本当にごめんなさい」
って、花村さんのメール。また、ジャズ批評編集部のメール。
へぇ、、ふぅ~~ん、、ってご機嫌は少し斜めなもの。。
でも、まぁ、それも、ご縁。。
つうことで、ちょっと、がっかりしながらも、
もともと、そういう目的があったわけでないし、、
皆さんのご縁のおかげの、掲載だったわけですから、、
あきらめました。(当然か。。)
そして、
「来年の11月号には、是非?!」
って、鬼も笑うお言葉も添えられておりましたし、、(爆)
まぁ、、、忘れそうに、、なっていたのですが。。
そのやりとりの時に、ふと、、私が漏らした言葉。。。
「ずっとLPで「Merry Ole Soul」をさがしているのですねぇ。。」
「今度見つけたら、確保しましょう。。」
って、話も、、すっかり忘れた、、ある日の午後。。。

ぎゃっび~~~ん!!
「TOPS (花村)」の送り主で、川崎の中古レコード屋さんから、、、
「Merry Ole Soul」がぁ。。。来た!!!
私のもと。。へ。。。。

(要注意 決してねだったり、甘えたり、物欲しそうなそぶりはしてない!)
これが、素晴らしく美品。。
一度だけ、かけましたが盤の状態もよく、、もう、泣けた、泣けた!


花村さんは、、「お詫び」だといって、、
代金も受け取ってくださらないのですが、、
これって、なかなかのお値段なのです。。
で、、も、、、お値段だしても、、必ず手に入るものでもないのです。。
本当に、フットワーク軽く、素晴らしいネットワークで探し出してきてくださったわけです。。
ありがとうございます!

いつもね、世界は、ドミノ倒しみたいに自分の知らないところで倒れたドミノに後押しされる事がある、、って思う私なのですが、、
今年は、願えば叶う、、そんな「Merry Magic」を体験しました。。

さて、皆さんの「Merry Magic」は?
なんて、ふっても怒られそうですね。
今日は、願えば叶う?ってクリスマスの魔法のお話でございました。はい。
うふふ♪


これも、、願ったら、、来た。。。(^_^);;


2006年12月24日 (日)

Merry Jazzmas !!

清く正しいジャズファンの皆さま、クリスマスイヴのご予定はいかがなものでしょう?
クリスチャンで無い私はミサに行くことはありません。
でも、特別な日として、家族と一緒に過ごせる時間を楽しみにしております。
いつまでも、この小さな幸せが続きますように。。
そして、ここに遊びに来てくださる皆さまの幸せな日々もずっと続きますように。。

普段はなかなか心優しい気持ちだけで過ごすことは難しいのですが、せめてクリスマスのこの時期だけでも、クリスマスソングに込められた想いのように優しく穏やかな気持ちで過ごしたいとおもっています。
お仕事で、ゆっくりできない方々も沢山いらっしゃいますよね?
お気持ちお察しいたしまーーす。

クリスマスの日の願いは、「平和」と「愛」、、そして「幸せな未来」

できましたら、せめて、、そんな願いの込められたクリスマスアルバムを聴いて、素敵なクリスマスをお迎えください♪



今日、こんなアルバム聴いていましたぁ。

Steal Away / Charlie Haden & Hank Jones
黒人霊歌、賛美歌などのよく知られた曲の
シンプルなメロディが心にしみ込んできます。
ここで、二人は多くの「言葉」を用いません。
お互いの目をみて、うなずき合うような会話、そんな演奏が続きます。
信頼と相手への敬いの気持ち、彼らの深淵なる部分が
むずかしい事を語ることもなく表現されています。
このアルバム、クリスマスアルバムではありません。
でも、この本当にシンプルな演奏とメロディを聴くとき、
私の中にはいろいろな想いがあふれる・・・
辛く、悲しい事が、原点になってる曲が多いのに・・
そこから伝わってくる音楽は、とても暖かで、慈悲に満ちた・・・想い。
そして、、何故か、懐かしい気持ち。

この後も、「電卓たたきながら」いろいろなアルバムを楽しみます。
次の候補は、シャーリーホーンのクリスマスソングが聴ける「VERVE」の名クリスマスコンピ盤。アビーリンカーンの歌う悲しいお歌。。「Christmas Cheer」って好きなんですよねぇ。。誰か、他のヴァージョンしりませんか?
その次は、コピーコントロールでなかったら、一押ししてるかもしれないダイアンリーブスのクリスマスアルバム「Christmas Time Is Here」
このクリスマスアルバム、選曲が実に私好み。好きな曲がほとんどのってます。
あ、今年の一押し、エミリーさまの「Winter Wonderland」も絶対聴く。
そして、大好きな「Man Woman and Child / Tore Johansen featuring Karin Krog」これ、好き、って人居ないのかなぁ。。すげぇ、いいんだよ。ほんと。
メレディスのクリスマスワルツももちろん!で、恒例、、最後は、彼女のアルバム「Echo of a Kiss」から、後半Why Do I Still Dream of You?,Echo of a Kiss,Snowfall,Where Were You at Christmas?にしたいな。


昨日、風邪でぐだぐだになりながら、久しぶりにケーキ焼きました。
成功、、と、言っておこう。。(^_^);;
今日は、おつき合いのケーキが一つ届いちゃうものですから。。
集中治療?のおかげで、風邪ひきながら結構元気な私。。。
では、素敵なクリスマスをお迎えください♪
本来なら、全てのリンク先にご挨拶にうかがわなくてはならないのですが、、
ここで、、許して。。m(__)m
Merry Jazzmas !! あなたに愛を込めて。。


2006年12月21日 (木)

アナログなChristmas!

「CD」、、だ、「iPod」だと、デジタル全盛の世の中ですが、その前は長きにわたって「レコード」というものが主流でござった。
えらく、、簡単にいうと溝に記録された音源をレコード針がなぞって再現させるわけであります。
曲の初めから、、おわりまで、、ずるずるずるずる、、溝を針が愛でるのであります。
まぁ、、なんとも原始的な感じなのですが、、奥深い味わいある音が再現されます。
オーディオマニアでなくても、一度、聴くとなんとなくその「味わい深さ」ってのに惹かれる人も多いとおもうのです。
CDをみなれた目には、、黒く、でかい円盤です。はい。
そして、決定的に、「大切度具合」「お宝もの度具合」がアップする要因の一つが、、そのレコードの「お着物」、、そう、レコードジャケットでございます。
現在、新譜でLPが発売されることもありますが、世の中に流通してる、ほとんどのレコードは「使い回し」つまり「中古」ってヤツです。
演奏年月日が、30年前、40年前、のものだって少なくない。
だから、着ている「お着物」だって、ちょっと、くたびれている。。色あせてる。。。等々。。。
でも、御歳80歳のおばあちゃんが、キャミソ&シースルフレアは。。似合わないように、、
レコードジャケットは、録音年月日にあわせて、なんとなく、、
少し、よじれたくらいが、こりゃ、、また、、いいのですよねぇ。。
あぁ、、「かわいがられて」きたのねぇ。。って。

つうことで、ジャズのクリスマスアルバムで、アナログ「涎」盤つうのが、、
Merry Ole Soul / Duke Pearson
Holiday Soul / Bobby Timmons
Holiday Soul / Don Patterson

の三枚かと。
たぶん、三枚、結構手に入りにくいのですね。
Christmas Cookin' / Jimmy Smithはどうなんだろう?
内容は、長い間支持されてきただけあって保証するのですが、手に入らなくちゃきけませんね。
「Merry Ole Soul」はCDでも、再発されてます。お手軽に楽しめる。
去年までは、CDだけだったんだぁ。。。
今年は、、なぜか、、LPがある。
おぉ、、かみさま。。!
やはり、でかいサンタに見合った、その深~~い雰囲気が、たまりません。。
ハンティング、、ありがとうございました。
すみません、皆様、ホント、上の写真を見せちゃいたくて。。m(__)m
だって、知ってる人はしってるけど、、これ、手に入れようとおもってから。。
5年以上はおいかけてるんだもん。

で、「Bobby Timmons」「Don Patterson」のダブル「Holiday Soul」は単独でのCDの再発はございません。
でも、ちょっと、味見するくらいだったら、、
「The Christmas Collection」のクリスマスコンピで、たのしめます。これは、CDもでてます。(がぁ、、廃盤らしい。。なんで?なんで??中古でみつけたらゲットだぜぇ)
50年代~70年代始めのPrestige系列のアルバムの興味深いメンバーでのクリスマ曲がたのしまめす。
そして、各「Holiday Soul」からも2曲づつはいってますね。
このクリスマスコンピは、なな~~んと、、あのメルトーメ作、クリスマスソングが3ヴァージョンもはいってるんだぜぇ。
デックス、アモンズ、エディデイヴィス、、サックス好きにはたまらんです。
この曲ナッキンコールの名唱で知られてますが、このなめらかな美しい曲は、本当にホーンにぴったりなのですね。うっとりするサックスの名演が沢山あります。
これだけで、、一枚、有名なサックス演奏者でCDコンピが作れるくらい、サック演奏のクリスマス定番曲です。はぁ。。。そう言う、、切り口もあったわね。
来年はこれかな?

アナログのクリスマスアルバムの話したので、ちょっと、変わったモノを見せちゃう。



これは、見開きのImpulsのコルトレーンアルバムタイプなのですが、、
ね?開くと「キリスト生誕」場面のジオラマ風になっています。
中古でいただいたのですが、沢山楽しんだのでしょうねぇ・・・
ぱたんと、、倒れます。。。人物がたおれちゃいます。。。
内容は、ヴォーカル中心のコンピですね。
ええと、もうすぐ、、クリスマスですねぇ。。。



2006年12月18日 (月)

クリスマスの準備はいかがかな?(2)

「クリスマスアルバムなんて沢山いらん!」と、言うごく普通の清く正しいジャズファンの皆様。。お元気かな?
そんな皆様に、お奨め。お買い得、超お得なクリスマスアルバムは各レーベルが出してるオムニバスのクリスマスアルバムです。



ええですか?巷にクリスマスコンピは山のようにでています。
普通に一枚買うなら、あまり気にせずこれでも、、いいのだ。
そう、充分。充分。CDショップでなくても、全然、オッケイ。
ホームセンターの出口あたりで、ワゴンに入って、980円とか、、、好きに買ってくれ。

でも、もしあなたが真の「Jazz Lover」で、普段、自分の音楽にそれなりにこだわってアルバム聴いているなら、クリスマスアルバムだって、ちょっとは考えて購入してくださしゃいませ。(笑)

一番、ばっちりな選択は、自分の大好きなミュージシャンが出してるクリスマスアルバム買う。
好き、って事は、、それだけで愛着度アップですから。。
多少の事には目をつむれる。。
だって、私。。クリスマスアルバムの悪口は、、聴きたくないのだ。(きっぱり)
でもね、世の中そんなにうまくはいかない。。。
大体ね、星の数ほどミュージシャンはいますが、クリスマスアルバム出してるミュージシャン、ってすくないのです。

二つの問題があーーーる。

1,本人が出したくても、、レーベルが興味ない。(売る上げが見込めない)
2,レーベルが出せって言っても、、本人が興味がない。(売り上げはそこそこ見込めそう)
ほとんどが、この二つのぱたーんであろう。。(嘘ばっかり)

クリスマスアルバムは、それなりに季節の売れ筋になるのですが、それだってそれなりに有名なミュージシャンだからなんですよね。
宗教的な事もあるし、思想的なこともあるし、、、まぁ、意外とそんなもん出すくらいなら、普通にアルバム、、って人も多いとおもいます。
これ、真っ当だとおもう。。。わ。

それでも、まぁ、季節になれば、、ミュージシャンの皆様は、それなりにライブなどで、クリスマスソング演奏してたりするものです。
で、、そんな感じののりで、レーベルがアルバムを収録時に余分に吹き込ませたり、独自にセッション開いたり、そこでしか聴けない演奏、普段考えられない組み合わせなどのクリスマスの演奏が聴けるのがレーベルが出しているクリスマスのアルバムです。
普通は、そこのレーベルの「看板」スターが参加してます。
そうなのです。それって、レーベルからファンへの「クリスマスプレゼント」ですね♪
新録でなくても、LPしか存在してない、あるいは、、希少価値のアルバムの演奏も入ったコンピなんてのもあって、ファンはお手軽にその名演を楽しむこともできちゃったりするのです。

上のジャケット写真は私が大好きな[Palo Alto Jazz]のMistletoe Magicの表裏でーーす。Elvin Jones率いるサンタ隊では、Dave Liebmanと日野皓正ハイテンションな演奏がきけちゃうんですよ。陽気なRichie Coleにつられて、吹きまくるArt Pepperのそりすべりとか。Mal WaldronのカルテットではJoe Hendersonがゆらゆらと抒情的にクリスマスソングを吹いています。あのTom Harrellだっているんだぜぇ。へぃ、ってもんです。
おまけに大好きなMeredith d'AmbrosioはHank Jonesと優しい心温まる演奏なのでーーす。もう、くらくらです。
で、オマケにMore Mistletoe Magicというつづきだってあるのです。それがこれ。
そこでは、Chico FRreeman がソプラノ&テナーでたのしめたり、Phil Woods親子の(パーカーの愛娘Kim Parkerが居る!ウッズは、パーカーの奥さんと結婚してるからこの時点では親子かと)共演もあったりするのです。。

誰もがしってる曲を、お気に入りの人達の意外な演奏で聴く。これぞクリスマスの魔法!クリスマスアルバムの醍醐味です。
ただ、、このアルバムは現在はジャケットデザインが変わり同タイトルでQuicksilver Recordsから再発されています。
小さな声で、、前のこのデザインが、、いいなぁ。。


他にもすげぇ、、メンツのクリスマスコンピがいっぱいあるんだぜぇ。
[Blue Note] [Justin Time] [GRP] [Concord Jazz] [Jazz City] [TELARC] [Verve] [Prestige] [Milestone] [Warner Bros.]、、、等々。。みんな素晴らしい!
お気に入りのレーベルがあったら、是非、確かめてみてくださいね。
ずばり、超お得です。

それから、[TELARC]は、大御所達のクリスマスアルバムが沢山でています。
ここは、要チェックですね。
おまけに、大変かわいいジャケットシリーズもあるのです。これ、素敵なのよ。
期待にはずれちゃったクリスマスアルバムを、「ディナーショー」に例えて人がいたけど、これはある意味はずれでもないのです。
だってさ、やっぱ、スターが「スターの証」として出すものだったのですよ。
だから、[TELARC]にやってきた大御所達が、人生の晩年にその証としてクリスマスアルバムの一枚もだすのは当然の事。だから?ここには、沢山クリスマスアルバムがあります。
そう、、最近はクリスマスアルバム、現役の若い人もばんばん出していますけどね。
演奏が、丸くなった、、等と、、嘆いては、、いけません。。。(自分もたまに言うんだけどね)
クリスマスなんですからね。ね。

つうことで、そこの通りすがりの「Jazz Lover」、、さぁ、ぐぐって見ましょう。
好きなレーベルの名前と、「Christmas」と、いれて、、
さぁ!!レッツ、検索!



ジャズ新譜ナビゲーターのナカーラさんと表でリンクさせていただきました。以前より、ミクシィ内ではお友達に加えていただいておりました。今後も宜しくお願いいたしま~す。


2006年12月16日 (土)

Christmas / Andrzej Jagodzinski Trio

ポーランドのピアノの名手、Andrzej Jagodzinskiが作ったキャロル集です。(クリスマスのお祝いの唄)

去年、ピアノのクリスマス特集をしていたときに、オラシオさんから教えてもらった、ポーランドのピアノです。
聴いてみたいな、、って、戯言って、いたら、「某所中古屋@日本」で発見され、早速確保のお願い!したがって、ここにあるのです。う~ん、ネットって素晴らしい!
Wojciech Mierowskiと言う方のアートワークもセンス抜群のジャケットでした。
やはり、ショパンのお国のピアニストは、しっかりしたクラシックのテクニックをもっており、最初聴いたときは、おぉ、クラシックだわ~、っておもったくらいなのですが。。
一年たって、再びトレイにのせれば。。。
先日、やはりポーランドのピアノの天才「Mozdzer」を聴いた耳には、これはジャズピアノですねぇ。。。って、ヘン?
クラシックの香りを強く残しながらも、その息づかい、相手との距離感、動き、、、めちゃくちゃジャズですよねぇ。。
ピアノの上手さもですが、改めてベース&ドラムの上手さにも感激しました。
サクサク切れ味の良いドラムも好きですが、端正で歌心のあるベース好きです。
写真みたら、若いっ!ポーランド出身の「 Darek Oles」はアメリカで活躍するベーシストになったけど、彼の将来はどうかなぁ?

と、このトリオ、実は今年来日しています。
澤野の看板ピアニストになりつつある「Giovanni Mirabassi」に惚れ込んだヤゴジンスキは自らアコーディオンを持つことによって、彼とのコラボレートを実現してアルバムも出しているのです。そして、「アトリエ澤野コンサート2006」にもこのトリオで来日しています。

さて、中身。結構、、困った。(^_^);;
クリスチャンでない私は、ほんとう~~に本当に、、有名なキャロルしかわからないのですが、どうやら、全曲キャロルらしいのです。しかも、しっかりアレンジされてるものが多く、私には原曲がよくわからなっかたりするのす。あはは。。

ポーランド語では、ますますわからないので、昔、ガッツプロからも日本版がでていたようなので検索かけてみましたが、、これが!全然ひっかからない!
一件だけ、日本語で曲のタイトルをのせていたところがあるので、参考までに追加しておきますね。ポーランド語のタイトルを英語にしてるところもあったので、合体させてのせておきますね。

1994年に録音されたこのクリスマスアルバム。
ジャズフィーリングはもちろんですが、ヤゴジンスキが敬意を表してるショパンや母国の民謡等がぎゅっと濃縮された形です。ミラバッシと共演したければ、ピアノでなくてアコーディオンに持ち変える発想ができる柔軟な考え方は、トリオの演奏でもそれぞれの役割、アレンジなどにもよくでており、ピアノだけが目立つ演奏ではなく、若いベースにもよく歌わせ、ドラムも活躍する現代的なセンスのピアノトリオです。

1曲目は、世界で一番有名なキャロル、「聖夜」。静かにテーマから入りますが、ブルーノートをあちこちにちりばめて、ちょっと、スピリチュアルな感じも漂う綺麗だけどブルージーな演奏になっています。
う~ん、センスいいな。途中に入るベースソロも感情がこもった演奏で素敵♪
これで、一遍にベースのファンですよ。可愛いし。。。
2曲目、ポーランドにはマズルカという農民の踊りに機嫌をもつ民族的な音楽があるとのことですがこんな感じなのだろうか。。??M(__)Mそんなポーランド色の強いフレーズでガンガン責め立てる。むむ、原曲はどうなってるんだろう。。(^_^);まぇ、ええでえす。バース交換するのですが、ドラムかっこいいーー。バッシィッって、タイトでサクサクかっこいい。ドラムも好き♪時々現れるジャズの歌い口がこれまた楽しい♪

3曲目ピアノソロですね。この曲は知ってるな。歌詞出てこないけど。ゆったりと情感を込めて厚みのある演奏です。キャロルがジャズスタンダードのバラードのよゆに変身!
次もとても美しい。。クラシックの香り漂う情感こもった演奏です。
ドラムもブラシを使って繊細な、、音の移ろいに時の流れをを感じる。
転調して丁寧に感情を込めていく中に、映画のワンシーンをみるようにドラマティックな情感が漂う。粋な演奏。ベースソロがまた偉くジャジーで、夜の静寂って、感じなのですけど。。原題、、「まずしきかな静寂」でございますよね。。ですよね。。これ好き。
で、静の後は動!Medrcy Swiataは明るくアップテンポでグルーヴ感のある演奏。ずぅじゃでござる。!ぐぃぐぃひっぱり、流暢なフレーズが次から次と、、とびでてきまーす。Pojdzmy wszyscy do stajenkiはクラシックの優雅さと厚みのある演奏。
そして、かなり、ブルージーで大胆なアレンジになってる「幼きイエス」。
と、ショパンの香りも高く、演奏されるGdy sliczna Pannaは、やはり美しい。
ジャズの乗りとショパンの優雅さが渾然一体となっていてるのです。
ベースソロとピアノが対位法的に動く中盤もなかなか見せ場。
最後の演奏も、ショパンのイメージを強くもったピアノとのびのびと良く歌ってるベースソロで気持ちよく終演。

有名なクリスマスソングは余り出てこないので、一年中聴けちゃうクリスマスアルバムです。
ショパンの香りも、ポーランドの香りもたっぷりで、多少の好き嫌いもでてくるかもしれませんが、かなり美味しいジャズピアノトリオだとおもいますね!!
この人、ピアノでも来日すれば良いのにな。。。

1. Cicha noc (Silent Night)
2. Z narodzenia Pana
3. Gdy sie Chrystus Rodzi
4. Mizerna cicha
5. Medrcy Swiata
6. Pojdzmy wszyscy do stajenki
7. Jezus Malusienki
8. Gdy sliczna Panna
9. Lulajze Jezuniu

Andrzej Jagodzinski - P
Adam Cegielski - B
Czeslaw Bartkowski - Ds

1 きよしこの夜(聖夜)(Silent Night)
2 主の誕生日だから(Since Our Lord Was Born)
3 キリストが生まれし時(When Christ Is Born)
4 まずしきかな静寂(Meek and Mild)
5 世界の賢者たち(Wise Men of the World)
6 みな馬小屋へ行きましょう(Let's All Go to the Stable)
7 幼きイエス(Little Jesus)
8 美しき聖母が (When the Lovely Virgin Mary)
9 眠れ幼な子イエス(Hush, Little Jesus)

あはは、、その筋では有名な曲なのだろうかぁ。。M(__)M
クリスマスアルバムの為に改宗するって、、のもね。。


訂正&お知らせ

訂正
「そんなこんなで、300回。。。」で、興奮してたレーベルPalaexpoのアルバムの事。
番号が1~9迄ついていたので、1月から9月までのライブって、おもったのですが、これは2006年の4、5月のライブの録音で、1~9って単なる通し番号にすぎないみたいです。
そして、私は既に何枚か空とばしちゃったのですが、我らが「VENTO AZUL RECORDS」ではもしかすると取り扱うかもしれないようです。
海外通販しない方、たぶん、数量は少ないとおもいますので、要チェックです!

お知らせ
今日気付きましたが、、
もうすぐ、、888888です。
もしも、踏んだかた、、クリスマスプレゼント考えますから(急遽)是非、是非、コメント書き込んでくださいね。
前回、777777はナリーさんが新潟の銘酒を射止めました!
今度は何にしょう。。。


2006年12月14日 (木)

Bill Evansはサンタがお好き?!

子どもが大きな口をあけて一生懸命歌うイメージが強い「Santa Claus Is Coming To Town」は、1934年に大恐慌直後の暗い世相だったアメリカで生まれています。
人気コメディアンだったエディ・カンターと言う人が歌い、ミリオンセラーになったんだそうです。ほぉ~。(^_^);;
Bill Evansは、1929年生まれだそうですから、当時五歳?ピアノを始めたのは、六歳だそうですが、音楽好きな父親の影響で、家の中はきっといつも音楽があふれていたでしょうね。尊敬できる兄もおり、楽しい想い出の多い子ども時代を過ごしたのでしょうね。
若き日から、その才能を認められていたエヴァンスですが、繊細で内省的な彼のピアノのスタイルは、当時は物足りない軟弱なピアノと、黒人達から差別される事も多かったようです。現在のジャズピアニスト達が目指してる音をきけば、そう言う批判が一過性なものだった事に過ぎないと強く感じますが当人にとっては辛いものだったでしょうね。

そんな内なる青い炎をもった白いピアニスト、エヴァンスのクリスマスの定番は以前にも書きましたが「Santa Claus Is Coming To Town」なのです。
多くの方がご存じのように、エヴァンスはお気に入りに曲を、何度か繰り返してアルバムに録音する人でしたが、クリスマスの定番は本当に数多く存在し、しかも、エヴァンス好みの綺麗なメロディのものも数多くある中、、なぜに?なぜに「Santa Claus Is Coming To Town」なの?でしょうねぇ。。。料理しがいのある曲だとは思いますが。。

正式にリーダー作には、3ヴァージョンの「Santa Claus Is Coming To Town」を残しいます。1961年にもっともお気に入りだったベースのラファロが交通事故でなくなって、失意と模索の期間だったと思われる1960年代が初演なのもタイミング的に偶然だけではなかったのかもしれませんね。

1,The Solo Sessions, Vol. 2 (1963)
2,Trio '64 (1963) (一応、、ジャケット写真はこれよ。)
3,Further Conversations with Myself (1967)

ソロ、トリオ、そして、3台のピアノをオーバーダビングしてのソロ?の3回。
1,は、マイルストーンのクリスマスコンピ「Christmas Songs」にも入ってます。
3回とも、実に個性的、興味深い演奏なのですが、編成上から、一番ジャジィーでピーコックが頑張っている、2の「Trio '64」のヴァージョンがジャズファンには一番親しみやすいかもしれません。
でも、ソロも、オーヴァーダブも、基本的には明るく楽しい、こころはずむ感じがでているとおもいます。

その上、スウェーデンの歌姫Monica Zetterlundのアルバム「Waltz for Debby」の録音時のセッションでは、彼が弾き語りしています。CDであとからでたボーナストラック付きで聴くことができるのですが、、楽しそうに歌っているのです。しかも、「一回しかやらないからね、しっかり録るんだよ。」みたいな、やり直しまでしてるのよ。

Waltz for Debby + 6/Monica Zetterlund & Bill Evans(1964)

周りと掛け合いで会話しながら、「いひひぃ」みたいな笑い声まではいり、2テイク目はフェイクや台詞?なんかもいれちゃって、かなりご機嫌な感じです。
でね、、
声も別段よくないし、音程もはずれるしね。
売れないコメディアンみたいなのですね。
ハッキリ言って、あのインテリジェンスのある孤高な雰囲気は、、壊れる!
後期のあの耽美的な演奏のイメージは微塵もないのですね。
でもね。。
「なんだよぉ、、これ!」
って、叫んじゃうのは、ちょっとエヴァンスへの愛情不足じゃございませんか?

だって、、
彼は1980年に亡くなるのですが、その晩年は離婚した妻エレンや兄ビリーの自殺といったやりきれない現実が続き、その心痛ははかりしれないものがあるでしょ?
繊細な神経はきっとズタズタですよね。
その上、麻薬によって身体もボロボロ。
早すぎる死をを迎えてしまう人生なのです。
あんなに素敵なアルバムを沢山残して、今でも私たちを沢山喜ばせてくれてるのに。。
彼の人生はなんだか、、、悲劇的な要素の強い、寂しい影のあるイメージが強くて、、
なんだか、胸が痛みますよね?

でもね、このコメディアンみたいな声で、陽気に話してるエヴァンス。。
北欧の美女の前で、彼も心ウキウキしたのかもしれないな。。
きっと、普通の、平凡な、、楽しい時間もあったんだろうな、
なんて、彼にも楽しい時間が存在した小さな証拠のようで、、少し、ホッとするのです。
もちろん、本当のところはわかりませんけどね。

「Santa Claus Is Coming To Town」は、1960年代に四回の録音。
その時のエヴァンスの愛奏曲?だったのかもしれませんね。
大恐慌の暗い街に流れた、陽気で楽しいサンタの歌。
音楽好きな暖かな家庭にも明るく楽しい「Santa Claus Is Coming To Town」が流れていたのでしょう?
それは、幼き日の幸福な想い出の一つとなって、彼の心の奥の宝物だったのかもしれません。
きっと。。
「Santa Claus Is Coming To Town」はエヴァンスの愛「想」曲なのでしょうね。


2006年12月12日 (火)

Christmas Songs II / Eddie Higgins Trio


「品格」などという言葉が本来の意味をはなれて一人歩きをしている今日この頃でございますが、私が思うところの「品格」を感じるこのピアノがあのヴィーナスレコードからアルバムを出し続けることは感慨深いものがございます。(爆)
しかーーも、大好きなクリスマスアルバムまで二枚もだしちゃっいましたぁ。(大爆)
「ジャズ」のクリスマスアルバムを買いあさっておりますが、コンプリーターとう程まじめな収集家でもなく、気まぐれな買い漁り方なので、コンピレーションでもないのに「Christmas Songs II」とうタイトルの、「II」にヘソをまげておりまして、大好きなメレディスダンブロッシオの描いたジャケットであるにもかかわらず、、お買いあげの予定はございませんでした。

がぁ、石丸電気にでかけた家人が気を利かせて買ってくださいましたので、ここに、、ござる。
手元に来てから、みましたら、今回はベースがGeorge Mrazにかわっていました。
前回のJay Leonhartもかなり素晴らしい働きぶりで、ベースの活躍するアルバムでありましたが、真面目で正確無比なムラーツがテーマを弾くクリスマスソングなんぞもきっとあるのだろうなぁ、、きっと誠実な歌心が溢れ面白いだろうなぁ、と、トレイににのせると思った通りの仕上がりでしたのでここに謹んでご報告いたします。

ヒギンズは多くの方がご存じのようにスタンダードを品良く、スインギィーに聴かせてくれるジェントルなピアノの名手でございます。
日本人好みの大崩れの無い安心感のあるピアノでスタンダードを丁寧に、あくまで原曲のイメージを大切に仕上げていく演奏は、「美しき」メロディをこよなく愛する日本のピアノファンから支持を得ております。
おぉ、まさにクリスマス向きではないですかぁ。。
そして、今回は暖かなウッドの音色となにげにすごいテクニックをさりげなくちりばめてしますムラーツベースが加わわりました。
そして、ゲストは現代テナーの中のジェントル中のジェントルテナー、Scott Hamiltonがボーナストラックに2曲参加していまーーす。

お馴染みJoy To The Worldは冒頭より軽くスイングしながら、小粋にメロディーを奏でます。ムラーツのソロもヒギンズの演奏を良く理解した楽しいものですし、ドラムとのバース交換もあり、まずは足並みのそろった演奏をご披露。そして、テーマを最後まできっちりと弾ききるのがヒギンズ流。ゆったりとした、The First Noelは哀愁や郷愁も感じる情感のこもった演奏。ムラーツのベースラインは大変上品。親しみやすく美しいメロディを持つIt Came Upon A Midnight Clearは軽快なナンバーとして、ジャジィーな演奏。テンポの良いムラーツのウォーキングベースも、ソロもベースのお手本のようです。O Come,O Come,Emmanuelは、アルコでテーマを奏で、厳かにはじまり、途中からブルージーなピアノトリオの演奏に移行していく。ヒギンズのセンスの良さを感じる演奏。Good King Wencekasは元はフィンランドの聖歌だそうです。素朴なメロディをジャジーに仕上げている。We Three Kingは過去にもかっこいい演奏が多いのですが、ここでもわりとアグレッシヴにご機嫌な演奏になっています。

ピアノとベースの楽しい掛け合いからはじめるWe Wish You A Merry Christmas。曲の持つハッピーな雰囲気を三人で演出して、ちょっとラグタイム風な感じをいれたり遊び心も満載な楽しい演奏です。Hark!The Herald Angels Singはナッキンコールやエラなど実力歌手の名演が多いのですが、ヒギンズはボサノヴァのリズムで明るく弾いています。
ヒギンズの唯一のオリジナルはWinter Dreams。しっとりとした、でも、明るい感じの曲。恋の始まりのうきうきしたような感じもあるかな。
比較的新しいクリスマスソングなのですが、規則正しいマーチングドラムのリズムを印象的に使い凛とした雰囲気を持つThe Little Drummer Boy。もちろん、ドラムのBen Rileyの見え場でもございます。お決まりでござるな。

「きよしこの夜」、ここから、ゲストテナーのスコットハミルトンのおっとりと時間を忘れるような、、ゆったりした、柔らかなテナー入ります。ムーディーな演奏に、ヒギンズもロマンティックなフレーズでまとめます。
少し、アップテンポに、スイングするテナー。スィンギーなJingle Bells。ヒギンズのピアノもよく歌い、ムラーツのソロも本当に楽しそうでなかなかの歌いっぷりだとおもいます。ドラムを含め全員が最後の見せ場を作って終演。
スコットハミルトンって、2曲くらいゲスト参加、っていうのが、、私にはちょうどいいかもね。(^_^);

暖炉で燃える暖かな炎。その暖かさと柔らかさが心温まるクリスマスアルバムです。
やはり、ムラーツのベースはクリスマスにぴったりでござった。

1. Joy To The World
2. The First Noel
3. It Came Upon A Midnight Clear
4. O Come,O Come,Emmanuel
5. Good King Wencekas 
6. We Three King
7. We Wish You A Merry Christmas
8. Hark!The Herald Angels Sing
9. Winter Dreams
10. The Little Drummer Boy
11. Silent Night 
12. Jingle Bells

Eddie Higgins (P)
George Mraz (B)
Ben Riley (Ds) Guest

Scott Hamilton (Ts)

懐具合に余裕がある方、、
ご一緒に、二年前のクリスマスアルバムもいかがでしょうか?

Christmas Songs / Eddie Higgins Trio

この作品も上品な彼のイメージを保ちつつも、
内省的にならずに、みんなで楽しめるクリスマスアルバムです。
やはり、奥様メレディスダンブロシオの描いたジャケットが素敵♪



1. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
2 Christmas Song
3 I'll Be Home for Christmas
4 God Rest Ye Merry Gentlemen
5 Santa Claus Is Coming to Town
6 O Little Town of Bethlehem
7 Have Yourself a Merry Little Christmas
8 Christmas Waltz
9 White Christmas
10 Winter Wonderland
11 Deck the Halls with Boughs of Holly
12 Sleight Ride

Eddie Higgins(P)
Jay Leonhart(B)
Joe Ascione(Ds)



2006年12月 9日 (土)

そんなこんなで、300回。。。

木曜日に投稿して、ふと、、気付いたのです。。
次回の投稿は「300」回目だと、、
300なのね、、と思い、昔の日記をみたら、、
12/8が初投稿なので、まる二年が過ぎたわけです。
神のみが知る、、いろんな事が、、あったわぁ。(遠い目)
そう、ダブルで、めでたいぜぇ。

2、3日で一回投稿してるわけです。へぇ、、意外と多い気がします。(^_-);
随分昔。。一年中クリスマスアルバム聴いていた頃からあまり代わり映えのしない、、文章。そして、頭の中身。
赤ちゃんなら、
「あ~」「う~」から、、
「パパ、おいちぃ」
とか、、言える位に進歩するのにね♪
ま、いいわ。。せめて退化しないように、、頑張るわ。

さて、はて、、めでたきクリスマスシーズンまっただ中だというのに、、
私には悩ましい事が多い。え?!アルバムの話。
ひたすらクリスマス聴けば良いのに、はまってるアルバムが何枚かある。
つうことで、、


最近、こんなアルバムにはまっていますぅ。

Melange Bleu/Lars Danielsson
夏の終わりに聞き始めて、三つのシーズンを一緒に過ごした。
聴くたびにその不思議で深遠な世界にはまっていっています。
ダニエルソンのリリカルでセンチメンタルでメランコリックでノスタルジックなメロディを中心にクールな音楽風景が広がっています。
エレクトリニクスサウンドとヒューマンなメロディの見事な融合。
やっぱ、この人の才能は凄いな。
お買いあげくださった方、同志でござる。

The Time/Mozdzer/Danielsson/Fresco
ポーランド直輸入だぜぇ。すずっくも進歩したものだ。
一曲目、ダニエルソンのASTAでどっぷりはまってしまった。
自作のヴァージョンとはまた違った官能的な世界が広がる。
し、、しかも、、、ASTAがこれを含めて、な、、なんと、3ヴァージョン!!!
おぉ、神様、、私に失神せよと??
以前にオラシオさんが、ポーランドのピアノには「濡れるような美しさ」があると言っていたのですが、この一曲で彼の言葉を再確認しました。
彼のオリジナルはやはり民族的な匂いやクラシックの香りがするのですが、今回はそれがとっても素敵に思えて、伝統と風土、というものの重さ素晴らしさを実感した。
凄いぞ。これは。。オラシオさん、情報ありがとう。

Meltemi/Alboran Trio
これは、アーティチョークさんと最中さんが二人そろってのおすすめ盤。
ピアノには初めてかけた瞬間から「恋」に落ちた。。
哀愁と叙情の嵐。。溢れる感情。。。美しく切なく、、そしてどことなく聞き覚えのある親しみやすいメロディ。。
最近聴いた全く知らない人アルバムシリーズでは群を抜くお気に入りです。
そう、ベース、、凄く活躍してるのです。
私はここに居る!って感じのドスの効いた自己主張。なかなか素晴らしいのです。
ベースだけおっかけていると、むむ、っておもったり、ちょっと、好みとははずれる気もするのですが、実に積極的でいいなぁ、っておもいます。
まぁ、このところ頭の中はマイフェヴァリットなダニエルソン三昧でしたからね。
クリスマス終わったらリセットして、再び楽しみたいとおもってます。
来春かも。。


そんな、、こんなで、、クリスマスなのに、、悩ましい。
なのに、、、こんなレーベル教えてもらってしまった。。。
これ、、試聴ができないから聴いてから、、っておもったのですが、、
Palaexpoって、レーベル、、誰かご存じ?
ラインナップ、、見ました?
そこの、、「あ、またすずっくの戯言三昧だぁ」って、
素通りした、、君、、クリックしたほうが、、良いよ。
ぶったまげまっせ!
今をときめく、イタリアのジャズミュージシャンのライブばっかり9作品!
すげぇ~♪これ、イタリア好きにはたまらんラインナップです。
ボラーニ、フレズ、バティスタ、リタ、レア、ラヴァ、ピエラヌンツィ、ガット、カフィーゾ、、しかも、それぞれのメンツがなんとも興味深い。唸る。
そう、一番聴きたいのはフレズ。
だって、フレズ&ポルタ&ベボフェラ、ってメンバーなんですぜぇ。。
想像段階で、、私的、悶絶。
(さっき、我が命、ダニエルソン、、とか、、言ってたくせにぃ、、(^_^);世の中そんなものさ。。)
くっそ~、生で聴きたいぞなもし。。。
むむ~、、接点、やはりあったのですねぇ。
わらわは、、嬉しゅうございますぅ。
2006年の1月~9月までと、、イタリアのライブシーンの旬をばっさりです。
ライブ録音、もしかすると垂れ流しのしまりの無い演奏かもしれないけど、
えらくエキサイティングでスリリングな演奏かもしれない。。
とにかく、、欲しい。。。。

この状態で、「ヴィーナスのエディヒギンズのクリスマスソング2」が手元にあるって、クリスマス好きでも、、結構、、辛い。。。
クリスマスのアルバムなのに、、タイトルの、、「2」って、、(-_-)
ねぇ。。どう?購買意欲を激しく削ぎますわ。。(私はもってるけど)
でも、次回はこれかしら。。新着クリスマス、、他にないんですもの。

つうことで、相変わらず悩ましい日々は続くのですが、、
そんなこんなで、300回も、おつき合いくださいまして、
まことにありがとうございましたぁ!
今後も宜しくおねがいしま~~す♪
次回より、、また、、クリスマス営業に戻る予定です。。

すずっく拝(山猫になりたい私)



2006年12月 7日 (木)

Christmas With My Friends/Nils Landgren(2)

さて、さて、、「Christmas With My Friends」のDVDの続き。。♪

9, Glans Over Sjo Och Strand
 Viktoria Tolstoy - vocals,Lars Danielsson - cello
抱きかかえるようにしてチェロを弾くダニエルソンのアップからはいります。わぁ~このフレーズもダニエルソンだぁ!素晴らしいぃ。ベースの時と違って優しくつま弾く指先のアップ!なるほどぉ。。基本は、親指なんですねぇ。。へぇ、、何もしらないからなんでも驚き。自身の新作では沢山チェロを弾いていましたが(と、、思う、、、)今回はチェロはこの曲だけ。美しく響くチェロをバックにトルストイが北欧の作曲家の曲を歌います。ほのかに明るく希望を感じる素敵な曲をしっかり歌いあげます。そして、添うような静かで暖かなチェロが鳴る。

10, Det Stralar En Stjarna
 Viktoria Tolstoy - vocals,Bugge Wesseltoft - piano,Lars Danielsson - bass
わ、ダニエルソンのベースだ。シンプルでリリカルなブッゲのピアノと3人でゆっくりと大地を踏みしめて歩んでいく感じ。静かな中に秘めた意志の強さも感じる曲。
トルストイの緑のドレスが静かに揺れる。。。

11, Es Ist Ein Ros Entsprungen
 Nils Landgren - trombone,Walter Brolund Trombone Choir,
 Bugge Wesseltoft - piano
カトリックの古い聖歌はらしいこの曲はトロンボーンの重厚な六重奏から始まり、途中ブッゲのピアノとニルスのデュオを挟む。静かに気持ちを高めていく二人の演奏を蝋燭の炎は人生が重なるよう気持ちが引き締まる演奏になっている。。

12, White Christmas
 Ulf Wakenius - guitar
わぁ!ウルフのあま~い、ギターフレーズ。おぉぉ。手癖のような聴き慣れた甘いウルフ節満載のイントロから、、出てくるのは。。。お馴染みのホワイトクリスマス。
バラード調で甘いギタープレイのお手本のようなうっとりしちゃう演奏でありました。。是非、目の前で。。私の為に(^_^);

13, What Child Is This
 Jeanette Kohn - vocals,Johan Norberg - ?,Ulf Wakenius - guitar,
 Bugge Wesseltoft - piano,Lars Danielsson - bass,Nils Landgren - trombone
「What Child Is This」は「Greensleeves」として知っている人のほうが多いかも知れませんね。もともとは、イングランドの民謡なのですが、William Chattertonがキリスト生誕の様子描いた歌詞がつけてからは賛美歌としても歌われています。ここでは、正攻法にしっかり歌われてます。始めにダニエルソンのベースとデュオからはじまり、それぞれの楽器がかさなり厳かな中にみんなのお祝いの気持ちが込められた演奏です。先ほど、アコギを弾いていたJohan Norbergはギターと記されてますが、これ、、?12弦の民族楽器みたいな形なんですけど。すまん、なんだかわからん。m(__)m

14, Nar Juldagsmorgon Glimmar
 Sharon Dyall - vocals,Johan Norberg - guitar,Nils Landgren - trombone, vocals
四人目の女性ヴォーカルの登場。クラシック女性は番外ですが、3人の歌姫の中では一番黒っぽい感じはありますが、Johan Norbergのアコギノ伴奏で、ここではまっすぐに歌っています。ニルスラングレンとのデュオも真摯な感じ。

15, Have Yourself A Merry Little Christmas
 Sharon Dyall - vocals,Johan Norberg - guitar,Ulf Wakenius - guitar 
 Lars Danielsson - bass
リラックスしたジャズの演奏になってます。ウルフのエレキとのデュオで始まってアコギ、ベースが入ったフェイクもあるジャジーな演奏です。ライブハウスの雰囲気でニコニコしたダニエルソンがみれちゃったので、超らっき~。Sharon Dyallお姉さまはブルジィーなフィーリングたっぷりな艶っぽいお歌ででした。

16, Till Bethlehem
 Ida Sandlund - vocals, piano,Nils Landgren - trombone
弾き語りのIda Sandlundが重くしっかりと歌う。大きな決心は必ずしも明るい気持ちとはならない。でも、成し遂げるべきものをもったもの不動の決心が表れてるようなしっかりした歌に真摯な気持ちになる。運命、って言葉が浮かんでくる。う~ん、どんな意味が込められてるのでしょう。。

17, Stille Nacht Hellige Nacht
 全員で。
最後は、お馴染みSilent Nightです。教会のオルガンをバックにニルスラングレンの歌からはじまり、四人の歌姫、並び演奏者が入って、静かに聖夜をお祝いします。
「平和と愛」の願いが空高く響きます。教会内の聴衆も一緒に合唱。
気持ちを一つに。。
満場の拍手で終演です。

北欧の素敵なミュージシャン達の暖かなクリスマスコンサートでした。

1, Ave Maria Stella
2, Bereden Vag For Herran
3, Jul Jul Stralande Jul
4, When You Wish Upon A Star
5, Christmas Song
6, Aria (Lascia Ch'io Pianga)
7, Nu Tandas Tusen Juleljus
8, In Dulce Jubilo/Det Kimmer Na Til Julefest
9, Glans Over Sjo Och Strand
10, Det Stralar En Stjarna
11, Es Ist Ein Ros Entsprungen
12, White Christmas
13, What Child Is This
14, Nar Juldagsmorgon Glimmar
15, Have Yourself A Merry Little Christmas
16, Till Bethlehem
17, Stille Nacht Hellige Nacht


Nils Landgren - trombone, vocals
Viktoria Tolstoy - vocals
Jeanette Kohn - vocals
Sharon Dyall - vocals
Ida Sandlund - vocals, piano
Bugge Wesseltoft - piano
Lars Danielsson - bass, cello
Johan Norberg - guitar
Ulf Wakenius - guitar
Jonas Knutsson - saxophone
Anders Bromander - church organ
Walter Brolund Trombone Choir
Walter Brolund, Anton Grandert, Olov Wimark, Eric Svensson, Erik Eriksson

ACTのHPにはニルスラングレンからのメッセージもあります。
私からも愛を込めて感謝の気持ちを彼らに送りま~す!
本当に楽しかったわ♪ありがとう。M(__)M
アグレッシヴなジャズライブではありませんが、とても素敵なコンサートですので、、
是非、どうぞ。。。


2006年12月 6日 (水)

Christmas With My Friends/Nils Landgren(1)

ACTからChristmas With My Friendsの名前でCDとDVDがでています。
これは、2005年に「Odensala Medieval」教会の中で行われた、スウェーデンの歌うトロンボーン奏者Nils Landgrenが長年夢見てきたクリスマスコンサートを録画してたものです。
美しいメロディとクールな感覚、静寂な時流れがイメージされる北欧サウンドと真摯で厳かな教会での響きが溶け合った強力なクリスマス盤。
飲んで騒いでの、イメージは全くない、清く正しいクリスマス盤でござります。
友情のジャズライブとはひと味違いますのでご注意くださいませ。
教会がゆえに高い天井に共鳴する独特の厳かさが実に清い。

ニルスラングレンはファンクユニットなんてもやってるのですが、なんと子供の頃聴いていた音楽はジャズと教会の音楽なんだそうです。それは、父がジャズのコルネット奏者で祖父が宗教音楽の専門家だったのでトラディショナルや合唱曲を、、とう環境だったからだなんですって。
ほぉ。。って感じ。ここに歌うボントロのルーツを見た思い(^_^);
今回はそのルーツの二つの音楽が、見事に融合?したわけであります。

CDは一曲多い(Maybe This Christmas )のですが、もしも、、1000円ちょっと余分にだせるなら、是非、DVDをおすすめします。普段名前を聴いたことない人も、知ってる人も、、北欧のミュージシャン(特に私目はLars Danielsson!)の動いてる姿はあまり見たことないのこの一枚を見終わると大変親近感がわきますから。
ニルスラングレンだって、ピンクのヤマハのトロンボーンを持つ歌も歌っちゃうすかした野郎だったイメージが一気にかわりましたぁ。(ちゃんと、二枚リーダーもってますです)
つうことで、、DVDでの紹介でいきますね。
まずは、教会の外観から映像ははじまります。
澄んだ空気が感じられる風景から、、暖かなクリスマスのコンサート風景へ。。

1, Ave Maria Stella
 Nils Landgren - trombone,Anders Bromander - church organ
教会のパイプオルガンがアップになって、中空からソフトなトロンボーンの音が教会内に響き渡る。。蝋燭の光りと、厳かなオルガンの調べ、、クリスマスムードいっぱいな幕開けです。ニルスの音色はもともと柔らかなのですが、高い天井にこだましてますます天上の音になっています。

2, Bereden Vag For Herran
 Jeanette Kohn - vocals
クラシックのソプラノ歌手の登場。無伴奏で堂々とうたいあげます。
教会の空気がぴりりと、しまりました。

3, Jul Jul Stralande Jul
 Lars Danielsson - bass
スウェーデンのクリスマスソングらしい。1音目からダニエルソンがよく使うフラジオ音。わぁ~これって、良く聴くけど、、こうやって右手ではじいてるのでありますかぁ!!短い演奏だけど、1曲を弾いてるお姿をみるのは初めてでーーす。(moguちゃん、嬉しい、やっとみれたよぉ。)
ここだけ、、10回以上は、、観た!20回かも。。でね、絶対ベースなのですが(記載はチェロだけどね)、教会効果もあってか、CDで聴くとチェロかと思うような音色。クリアな音色はなかなか力強い指のバネから生まれるのでありました。買ってよかったぁ。
スウェーデンの美しいメロディを、しかっり感情こめて弾く姿に感動!
手が指が、アップになるたびに、目が釘付けでした。
たった、2分だけど、、、
誰がなんといったて、どきどきもので泣けるくらい嬉しい一曲でした。
神様ありがとうございますぅ!このために映像が欲しかった、、つうのが、、正直な想い。。(^_^);;笑ってくださいませ。。

4, When You Wish Upon A Star
 Ulf Wakenius - guitar,Nils Landgren - trombone, vocals
もう反則だ。甘い音色のウルフワケニウスのエレキにのせて、ニルスの気負いのないフラットでストレートな歌。本当に夢がかないそうなきがします。ピンクのトロンボーンから出てくるのは、信じられないような真摯な音。

5, Christmas Song
 Viktoria Tolstoy - vocals,Ida Sandlund - vocals, piano,
 Nils Landgren - trombone, vocals
バックはウルフとダニエルソン。二人がくりだすリズムにしっかりのって3人のヴォーカルの共演。お馴染みのトルストイのクリスマスソングも嬉しいけど、初めて聴くピアノ弾き語りのIda Sandlundおねさまは、少しだけハスキーでジャジーな雰囲気たっぷり。二人の大物相手に堂々としたうたいっぷり♪
 
6, Aria (Lascia Ch'io Pianga)
 Nils Landgren - trombone,Walter Brolund Trombone Choir
ヘンデルのオペラにでてくる曲を五人のトロンボーン奏者を従えて威風堂々とふきあげます。トロンボーンの六重奏部分も大変美しく胸うたれる。

7, Nu Tandas Tusen Juleljus
 Ida Sandlund - vocals,Johan Norberg - guitar
教会の青いステンドグラスのアップからはじまる、清楚でフークロアな感じの穏やかで優しいデュオ。
Ida Sandlundが静かにたんたんと歌うスウェーデンのクリスマスソング。アコギの紡ぎ出す響きは静かで平和なイメージです。このギター、巧いんだけど。知ってますか?有名ですか??ジャズ屋さん?じゃないよねぇ。。?でも、ここにいるのですから、、ただ者ではないと、、感じる。。

8, In Dulce Jubilo/Det Kimmer Na Til Julefest
 Bugge Wesseltoft - piano
Jazzlandを主催する、ノルウェーのキーボード&ピアノ奏者。その未来派は嗜好。最近はダニエルソンのアルバムでよく共演しています。ここでのピアノの演奏は実にシンプル。静寂な中、1音1音確かめるように弾くピアノは華やかさはないけれど、じ~んとくる誠実さがあります。メロディになってる1曲目は、ちょっと暗いけど牧歌的な感じが印象的だけど、なんとMike Oldfieldのつくったクリスマスソングだって!わかる??あのエクソシストの恐いテーマつくった人です!と、続く美しいメロディはデンマークの賛美歌らしい。。たんたんと、時おり感情がぐっとこもったフレーズがてくるのがいいな。

と、、まだ半分なのですが、長くなったので今日はこれで。。。
決して、アグレッシヴだったり、スリリングだったりではないのですが、
本当にクリスマスらしいコンサートです。特に北欧好きにはおすすめ♪
後半もおたのしみに~♪してる人。。。いると、、いいのですけどね。
後半の曲目でござる。。
9, Glans Over Sjo Och Strand
10, Det Stralar En Stjarna
11, Es Ist Ein Ros Entsprungen
12, White Christmas
13, What Child Is This
14, Nar Juldagsmorgon Glimmar
15, Have Yourself A Merry Little Christmas
16, Till Bethlehem
17, Stille Nacht Hellige Nacht

Nils Landgren - trombone, vocals
Viktoria Tolstoy - vocals
Jeanette Kohn - vocals
Sharon Dyall - vocals
Ida Sandlund - vocals, piano
Bugge Wesseltoft - piano
Lars Danielsson - bass, cello
Johan Norberg - guitar
Ulf Wakenius - guitar
Jonas Knutsson - saxophone
Anders Bromander - church organ
Walter Brolund Trombone Choir
Walter Brolund, Anton Grandert, Olov Wimark, Eric Svensson, Erik Eriksson

ええと、DVDは通販でなかなかうってないそうです。
リンク先のVENTO AZUL RECORDSの早川店長に相談してみてください。
お安いですよ!
ただ、クリスマスに間に合わないかもしれないそうです。
また、通販費用とかわかりませんが、ACTのHP<からも直接かえます。
「リージョンコード0」なので、日本でも見れるはずなのですが、駄目な機種もあるかもしれないのでよく考えてからにしてくださいね。


2006年12月 3日 (日)

Winter Wonderland/Emilie-Claire Barlow

Emilie-Claire Barlowはカナダの歌姫です。カナダの歌姫といえば、ダイアナクラールが有名ですよね。どうも、同期くらいらしい。少し前に「Like A Lover」とうアルバムの日本盤が発売されたので、これから知名度があがるかもしれません。今は日本では知名度は低いけど、地元では小さな頃から俳優、歌手、、声優、、などで活躍していて、いまもアニメなどで地元のTVで「声」がきけるようです。
そう、、ものすごく、「無理なく」可愛い声です。はい。

試聴して、すぐにわかるのはその少女(高校生みた~い)な可愛いらしい声。
実にキュートなお嬢さん、ってかんじなのです。
マシュマロとか、粉砂糖とか、、ヴァージンスノーとか、もう、そんな感じの声。
清楚でナチュラルな、、イメージですが、歌唱力はもちろん、曲や演奏にたいする考え方もしっかりしていて、このアルバムでもアレンジを手がけ積極的なアルバム作りをしています。
声質も優しい感じなら、全体にポップな感じの仕上がりなので、リラックスして聴けちゃいます。


呟くように語りかけるような冒頭からその手のファンはノックアウトですね。。。
ストリングスにのって情感込めて歌い上げるWhat Are You Doing New Year's Eve?
恋する人達は大切な時を一緒にすごしたいもの、、クリスマスはもちろん、新しい年だって一緒に迎えたいもの。囁くように、控えめに、、優しく問いかける彼女にうっとり。せつせつと訴える気持ちが溢れて、私なら、、、ずっと一緒にいてあげるな。
Winter Wonderlandは二人いるギターのReg Schwagerとのデュオを基本にサックスが絡むスタイル。ギターはジョージシアリングのクリスマスアルバムでも活躍してるカナダの人。ギターの刻むリズムにしっかりのって、軽くスキャットする彼女にサックスがまるで、いたずらっ子のように陽気にオブリガードをつけていきます。楽しそう。
そのサックスのJohn JohnsonはSleigh Rideではフルートに持ち替えて、アップテンポで歯切れ良くスィングするエミリーを好サポート。最後は、いぇ~ぃ、って感じかな。
再びストリングスの入ったかわいいSanta Baby。あのお決まりの台詞が可愛い、可愛い。とろけそうですぅ。
私の大好きなChristmas Time Is Here。クリスマスの風景をたんたんとつづった静かな「幸せ」を歌ったバラードなのですが、しっとりと歌うエミリーに答えるようなレグのギターのソロが素敵。ムーディなサックスも雰囲気にぴったりです。

ゲストヴォーカルの登場! Baby, It's Cold Outsideは男女のやりとりをコミカルにうたった曲なのですが、男女の関係をお洒落に歌い上げるAORのスターMarc Jordanの登場。「お部屋に入りたい彼」と「ぶりっこする彼女」の楽しい会話。むむ、、危ないわ。。。エミリーちゃん。。。
続くLittle Jack Frostはベースにしっかりのって、歌手エミリークレアの見せ場。
もう一人のギターRob PiltchがソロをとるI've Got My Love To Keep Me Warm。
クリスマスソングではないのでしょうが、ほんわりと暖か、、豊かな気持ちになれる美しいメロディ。
Let It Snow! Let It Snow! Let It Snowはギターを再びレグにかえて、はずむように歌うエミリー。
ギターとピアノのやりとりもはいって、楽しいナンバーです。最後はピアノとのデュオ。Angels' Lullabyはリリカルでロマンティックなメロディ。
夢見るよう歌うエミリークレアの優しい歌声とピアノで静かに終演。

う~ん、ほのかな甘さ。キュートな雰囲気。
日本でもファンが増えそうな感じ。
クリスマスにぴったりな雰囲気でした。
ギターやピアノの好サポートを得て、ふわふわと舞い落ちる雪の結晶のようにきらきら輝くエミリーさまでした。
さぁ、、買ってみよう♪

1. What Are You Doing New Year's Eve?
2. Winter Wonderland
3. Sleigh Ride
4. Santa Baby
5. Christmas Time Is Here
6. Baby, It's Cold Outside featuring Marc Jordan
7. Little Jack Frost
8. I've Got My Love To Keep Me Warm
9. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow
10. Angels' Lullaby

Emilie-Claire Barlow (vo,perc.)
Nancy Walker(p)
Kieran Overs(b)
John Johnson(sax,flute)
Reg Schwager(g)
Rob Piltch(g)
Mark Kelso(ds)

Marc Jordan(vo)

Violin
Lenny Solomon, Karen Graves, Drew Jurecka, Norman Hathaway, Kathryn Sugden
Viola
Anna Redekop, Johann Lotter
Cello
Kevin Fox, Alex Grant

この素敵なアルバム、ジャケットも若い女性らしく大変お洒落な雰囲気。
しかし、ちょっと、、だけ、、私には「むむ、、」がある。
それはねぇ。。ジャケットに宝石のようにちりばめられた、、雪の結晶の絵。
デフォルメされてるのはいいのですが、、やっぱ、雪の結晶は六角形でなくちゃ。。
描かれてる雪の結晶、全部八角形。
八角形の雪の結晶は、、なんだか、、落ち着かない、、な。
むずむずしてきちゃいます。はい。
いくら、「絵」といえ、、表現は自由といえ、、
やっぱ、六角形が自然の摂理ですからね♪

追伸
朝から、ふったりやんだりしていた雪。
今は、少しつもり始めました。
今シーズン、、はじめて、、庭のポプシーのライトを点灯しちゃおうとおもいます。
クリスマスもシーズンインなのですが、、
ここのところ、、クリスマスプレゼントのような素敵なCDに沢山であって、、
嬉しいような、、、困った?ような。。。
贅沢な悩みで~す。


2006年12月 1日 (金)

Merry Magic / Eric Reed

去年紹介するつもりで間に合わなかったクリスマス盤ですね。今年は新着盤と旧作はクリスマスコンピ盤を中心に紹介するつもりなので、さっさと紹介してしまいます。
一年に一度くらいは、世界の平和、人々の幸せ、まわりへの思いやり、、
そんな「愛」に溢れた気持ちをテーマにクリスマスアルバム聴くのも良いではないですかぁ。ほら、照れてないで!ねっ!

Eric Reedは、人気も実力も上り坂といったアメリカのピアニスト。黒人らしく、ゴスペルやR&Bなんていうのが芯にあるけど、マルサリスのバンドのピアノだっただけあり知的で現代的な考え方も持った力強いタッチで躍動感ある演奏を展開します。去年「100 GOLD FINGERS」で聴いたときは、同じ黒人でも歩くだけで「ファンキー&ソウルフル」な大御所たちとはちょっと違った「クール」な感じで、小さなライブハウスで聴きたいな、、っておもっていました。アンコールで弾いたバラードは叙情的で、美しかったです。
その彼のお父様はバプティスト教会の牧師さんで、教会で育ったのだそうです。
エリックは5才の時から教会でゴスペルのピアノを弾き、歌い、、育ったのですね。
そんな彼が創ったクリスマスアルバムは、盛りだくさんで玉手箱のよう。
自分達が心から楽しむことももちろんですが、聴き手の事もいろいろ考えたクリスマスらしい思いやりの精神がたっぷりのアルバムです。

13曲中1曲が彼のオリジナルで、後はクリスマスの定番。5曲にヴォーカルが参加していて、そのうち1曲は彼自身の弾き語りです。ヴァイヴの音色も加えクリスマスらしさも考えてる。しかも、演奏によっては清く正しいインプロジャズでもあります。
度が過ぎると、クリスマスアルバム的には、むむ、、なのですが、、アグレッシヴな演奏でも、きちんとクリスマスに戻ってこられる熱さかな。

1曲目God Rest Ye, Merry Gentlemanはイギリスのキャロルであるこの曲、ジャズメンにかかるとスィンギーなかっこいいインストものになることが多いのですぅ。ここでも、超かっこいい。あのジョージシアリングが選んだヴァイブ奏者Steve Nelson(ホランドのアルバムにもいるテクニシャン)がブルージィーなフレーズを叩き出すと、エリックのクールでメリハリのあるソロが展開される。実にスィンギーな演奏。わぁ、かっこぇぇ。。
そして、2曲目、でた!エリックの弾き語り。ジャズヴォーカルというより、AOR風の甘く優しい声、歌。実にはぁとフルなSanta Claus Is Coming to Town♪時間が止まってしまいそうな程に、、スローテンポで歌い上げ上品に仕上がった自信作。うっとりと、聴き入ってくださ~い。
次はトリオの演奏で、Winter Wonderland。力強いリズム陣とハードドライヴィングな演奏がきけます。Rodney Greenって、巧いです。バースの交換などもある清く正しいジャズの演奏じゃ。
そして、唯一のオリジナル作品Angels in the Snowは、甘さは無いけど、キラキラと輝く和音の連続、、、しっかりしたウォーキングベースの足どりが印象的な1曲。

二人参加の女性ヴォーカルの一人、エモーショナルで、魅惑的な唄い方のPaula Westの1曲目は、おどけたムードのラテンアレンジのSanta Baby。遊び心たっぷりの余裕なお歌。お、、おねぇさまぁ。。って感じ。
スピリチュアルな雰囲気で厳かにソロピアノで奏でるLow, How a Rose E'er Blooming。
お馴染みのThe Christmas Songも明るくラテンアレンジされており、ひと味変わった演奏。
そして、そんな遊び心ある演奏のあとには、アップテンポで走る、走りまくる、、Little Drummer Boy。グルーヴィなピアノはもちろん、当然、フィーチャーされるのはロドニー。Winter Wonderlandと並んで、クリスマスを一瞬忘れる熱い演奏を展開。
オ~マイゴット!
そして、短いけど、Oh Come, All Ye Faithfulはオルガンによる演奏。教会の聖夜のイメージを描いてくれたのかしら。聖夜の教会に思わずトリップ。

2曲続けて登場するのは、もう一人の女性ヴォーカル、Erin Bode。ドラマッチックなピアノイントロからはじまるのは、I Wonder as I Wander。ベースをフィーチャーして、感情をこめて歌い上げますが、彼女自身の歌い方は、Paula Westよりずっとナチュラルで柔らかな雰囲気。お嬢さん系かな。
つづく、What Are You Doing New Year's Eve?もベースとのデュオではじまり、控えめに、、でも、ちょっと眉をしかめながら?(可愛いな)恋人を思うかんじがいいなっ。
Christmas Bluesアルバムの中で、一番ゴスペル色を強く感じた曲、、、6、9に通じる彼のルーツ的な1曲だとおもうのですが、ソロで、たんたんと弾く姿に彼の人生だけでなく、彼らの長い歴史を感じます。
最後は、、ポーラが黙想的に切なく歌い上げるブルースフィーリングたっぷりなAfter the Holidays。深く、、大きな悲しみを呑み込んで、、相手への深い想いが伝わってきます。そして、そこに寄り添うリードのピアノも実に陰影ある演奏で終演。

演奏内容は言うまでもなく、エリックの暖かなはぁとと優雅なピアノに触れられる1枚です。

1.God Rest Ye, Merry Gentleman
2. Santa Claus Is Coming to Town
3. Winter Wonderland
4. Angels in the Snow
5. Santa Baby
6. Low, How a Rose E'er Blooming
7. The Christmas Song
8. Little Drummer Boy
9. Oh Come, All Ye Faithful (Adeste Fideles)
10. I Wonder as I Wander
11. What Are You Doing New Year's Eve?
12. Christmas Blues
13. After the Holidays 
  
Eric Reed (P,ORG,Vo)
Barak Mori (B) (2,6,9,12,13)
Rodney Green (Ds) (2,6,9,10,12,13)
Steve Nelson (Vib) (1,5,11)
Erin Bode (Vo) (10,11)
Paula West (Vo) (5,13)

2003年にはソロピアノで無くなったお父さまに捧げた、
Mercy and Grace / Eric Reed
というスピリチュアルなアルバムをだしているのです。
以前から欲しかったのですが、この機会に注文しちゃいましたぁ。。(^_^);;
三年、、越しかしら??



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