Bill Evansはサンタがお好き?!
子どもが大きな口をあけて一生懸命歌うイメージが強い「Santa Claus Is Coming To Town」は、1934年に大恐慌直後の暗い世相だったアメリカで生まれています。
人気コメディアンだったエディ・カンターと言う人が歌い、ミリオンセラーになったんだそうです。ほぉ~。(^_^);;
Bill Evansは、1929年生まれだそうですから、当時五歳?ピアノを始めたのは、六歳だそうですが、音楽好きな父親の影響で、家の中はきっといつも音楽があふれていたでしょうね。尊敬できる兄もおり、楽しい想い出の多い子ども時代を過ごしたのでしょうね。
若き日から、その才能を認められていたエヴァンスですが、繊細で内省的な彼のピアノのスタイルは、当時は物足りない軟弱なピアノと、黒人達から差別される事も多かったようです。現在のジャズピアニスト達が目指してる音をきけば、そう言う批判が一過性なものだった事に過ぎないと強く感じますが当人にとっては辛いものだったでしょうね。
そんな内なる青い炎をもった白いピアニスト、エヴァンスのクリスマスの定番は以前にも書きましたが「Santa Claus Is Coming To Town」なのです。
多くの方がご存じのように、エヴァンスはお気に入りに曲を、何度か繰り返してアルバムに録音する人でしたが、クリスマスの定番は本当に数多く存在し、しかも、エヴァンス好みの綺麗なメロディのものも数多くある中、、なぜに?なぜに「Santa Claus Is Coming To Town」なの?でしょうねぇ。。。料理しがいのある曲だとは思いますが。。
正式にリーダー作には、3ヴァージョンの「Santa Claus Is Coming To Town」を残しいます。1961年にもっともお気に入りだったベースのラファロが交通事故でなくなって、失意と模索の期間だったと思われる1960年代が初演なのもタイミング的に偶然だけではなかったのかもしれませんね。
1,The Solo Sessions, Vol. 2 (1963)
2,Trio '64 (1963) (一応、、ジャケット写真はこれよ。)
3,Further Conversations with Myself (1967)
ソロ、トリオ、そして、3台のピアノをオーバーダビングしてのソロ?の3回。
1,は、マイルストーンのクリスマスコンピ「Christmas Songs」にも入ってます。
3回とも、実に個性的、興味深い演奏なのですが、編成上から、一番ジャジィーでピーコックが頑張っている、2の「Trio '64」のヴァージョンがジャズファンには一番親しみやすいかもしれません。
でも、ソロも、オーヴァーダブも、基本的には明るく楽しい、こころはずむ感じがでているとおもいます。
その上、スウェーデンの歌姫Monica Zetterlundのアルバム「Waltz for Debby」の録音時のセッションでは、彼が弾き語りしています。CDであとからでたボーナストラック付きで聴くことができるのですが、、楽しそうに歌っているのです。しかも、「一回しかやらないからね、しっかり録るんだよ。」みたいな、やり直しまでしてるのよ。
Waltz for Debby + 6/Monica Zetterlund & Bill Evans(1964)
周りと掛け合いで会話しながら、「いひひぃ」みたいな笑い声まではいり、2テイク目はフェイクや台詞?なんかもいれちゃって、かなりご機嫌な感じです。
でね、、
声も別段よくないし、音程もはずれるしね。
売れないコメディアンみたいなのですね。
ハッキリ言って、あのインテリジェンスのある孤高な雰囲気は、、壊れる!
後期のあの耽美的な演奏のイメージは微塵もないのですね。
でもね。。
「なんだよぉ、、これ!」
って、叫んじゃうのは、ちょっとエヴァンスへの愛情不足じゃございませんか?
だって、、
彼は1980年に亡くなるのですが、その晩年は離婚した妻エレンや兄ビリーの自殺といったやりきれない現実が続き、その心痛ははかりしれないものがあるでしょ?
繊細な神経はきっとズタズタですよね。
その上、麻薬によって身体もボロボロ。
早すぎる死をを迎えてしまう人生なのです。
あんなに素敵なアルバムを沢山残して、今でも私たちを沢山喜ばせてくれてるのに。。
彼の人生はなんだか、、、悲劇的な要素の強い、寂しい影のあるイメージが強くて、、
なんだか、胸が痛みますよね?
でもね、このコメディアンみたいな声で、陽気に話してるエヴァンス。。
北欧の美女の前で、彼も心ウキウキしたのかもしれないな。。
きっと、普通の、平凡な、、楽しい時間もあったんだろうな、
なんて、彼にも楽しい時間が存在した小さな証拠のようで、、少し、ホッとするのです。
もちろん、本当のところはわかりませんけどね。
「Santa Claus Is Coming To Town」は、1960年代に四回の録音。
その時のエヴァンスの愛奏曲?だったのかもしれませんね。
大恐慌の暗い街に流れた、陽気で楽しいサンタの歌。
音楽好きな暖かな家庭にも明るく楽しい「Santa Claus Is Coming To Town」が流れていたのでしょう?
それは、幼き日の幸福な想い出の一つとなって、彼の心の奥の宝物だったのかもしれません。
きっと。。
「Santa Claus Is Coming To Town」はエヴァンスの愛「想」曲なのでしょうね。
人気コメディアンだったエディ・カンターと言う人が歌い、ミリオンセラーになったんだそうです。ほぉ~。(^_^);;
Bill Evansは、1929年生まれだそうですから、当時五歳?ピアノを始めたのは、六歳だそうですが、音楽好きな父親の影響で、家の中はきっといつも音楽があふれていたでしょうね。尊敬できる兄もおり、楽しい想い出の多い子ども時代を過ごしたのでしょうね。
若き日から、その才能を認められていたエヴァンスですが、繊細で内省的な彼のピアノのスタイルは、当時は物足りない軟弱なピアノと、黒人達から差別される事も多かったようです。現在のジャズピアニスト達が目指してる音をきけば、そう言う批判が一過性なものだった事に過ぎないと強く感じますが当人にとっては辛いものだったでしょうね。
そんな内なる青い炎をもった白いピアニスト、エヴァンスのクリスマスの定番は以前にも書きましたが「Santa Claus Is Coming To Town」なのです。
多くの方がご存じのように、エヴァンスはお気に入りに曲を、何度か繰り返してアルバムに録音する人でしたが、クリスマスの定番は本当に数多く存在し、しかも、エヴァンス好みの綺麗なメロディのものも数多くある中、、なぜに?なぜに「Santa Claus Is Coming To Town」なの?でしょうねぇ。。。料理しがいのある曲だとは思いますが。。
正式にリーダー作には、3ヴァージョンの「Santa Claus Is Coming To Town」を残しいます。1961年にもっともお気に入りだったベースのラファロが交通事故でなくなって、失意と模索の期間だったと思われる1960年代が初演なのもタイミング的に偶然だけではなかったのかもしれませんね。
1,The Solo Sessions, Vol. 2 (1963)
2,Trio '64 (1963) (一応、、ジャケット写真はこれよ。)
3,Further Conversations with Myself (1967)
ソロ、トリオ、そして、3台のピアノをオーバーダビングしてのソロ?の3回。
1,は、マイルストーンのクリスマスコンピ「Christmas Songs」にも入ってます。
3回とも、実に個性的、興味深い演奏なのですが、編成上から、一番ジャジィーでピーコックが頑張っている、2の「Trio '64」のヴァージョンがジャズファンには一番親しみやすいかもしれません。
でも、ソロも、オーヴァーダブも、基本的には明るく楽しい、こころはずむ感じがでているとおもいます。
その上、スウェーデンの歌姫Monica Zetterlundのアルバム「Waltz for Debby」の録音時のセッションでは、彼が弾き語りしています。CDであとからでたボーナストラック付きで聴くことができるのですが、、楽しそうに歌っているのです。しかも、「一回しかやらないからね、しっかり録るんだよ。」みたいな、やり直しまでしてるのよ。
Waltz for Debby + 6/Monica Zetterlund & Bill Evans(1964)
周りと掛け合いで会話しながら、「いひひぃ」みたいな笑い声まではいり、2テイク目はフェイクや台詞?なんかもいれちゃって、かなりご機嫌な感じです。
でね、、
声も別段よくないし、音程もはずれるしね。
売れないコメディアンみたいなのですね。
ハッキリ言って、あのインテリジェンスのある孤高な雰囲気は、、壊れる!
後期のあの耽美的な演奏のイメージは微塵もないのですね。
でもね。。
「なんだよぉ、、これ!」
って、叫んじゃうのは、ちょっとエヴァンスへの愛情不足じゃございませんか?
だって、、
彼は1980年に亡くなるのですが、その晩年は離婚した妻エレンや兄ビリーの自殺といったやりきれない現実が続き、その心痛ははかりしれないものがあるでしょ?
繊細な神経はきっとズタズタですよね。
その上、麻薬によって身体もボロボロ。
早すぎる死をを迎えてしまう人生なのです。
あんなに素敵なアルバムを沢山残して、今でも私たちを沢山喜ばせてくれてるのに。。
彼の人生はなんだか、、、悲劇的な要素の強い、寂しい影のあるイメージが強くて、、
なんだか、胸が痛みますよね?
でもね、このコメディアンみたいな声で、陽気に話してるエヴァンス。。
北欧の美女の前で、彼も心ウキウキしたのかもしれないな。。
きっと、普通の、平凡な、、楽しい時間もあったんだろうな、
なんて、彼にも楽しい時間が存在した小さな証拠のようで、、少し、ホッとするのです。
もちろん、本当のところはわかりませんけどね。
「Santa Claus Is Coming To Town」は、1960年代に四回の録音。
その時のエヴァンスの愛奏曲?だったのかもしれませんね。
大恐慌の暗い街に流れた、陽気で楽しいサンタの歌。
音楽好きな暖かな家庭にも明るく楽しい「Santa Claus Is Coming To Town」が流れていたのでしょう?
それは、幼き日の幸福な想い出の一つとなって、彼の心の奥の宝物だったのかもしれません。
きっと。。
「Santa Claus Is Coming To Town」はエヴァンスの愛「想」曲なのでしょうね。
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コメント
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TITLE: エヴァンスクリスマス
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ソロセッションズ2にクレジットされている『Santa Claus Is Coming To Town』は
やりきれない想いが伝わってきます。
(余談ですが8/14の日記にちょっぴり書いてます)
モニカゼッターランドとのは意外な一面をみてしまった感がありますよね♪
投稿: カノン | 2006年12月14日 (木) 20時33分
TITLE: そんなにあるんですね。
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Suzuckさん
最近雨ばかりですね。私はTRIO'64しか聴いた事ないんですけどこの曲。このアルバム自体大好きです。彼の私生活って、やっぱり色々想像しちゃいますよね。他の人ではそんな事あまり考えないんですけど。
投稿: Justin | 2006年12月14日 (木) 21時24分
TITLE: 録音年月日みてください
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Trio64は好きなアルバム。昔からなんでここにこの曲が入っているんだろうと思った1枚。でも何のことはない録音年月日をごらんあれ。
投稿: Sugar | 2006年12月14日 (木) 22時12分
TITLE: エヴァンス。。
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カノンさん
いろいろなものを沢山聴いてますねー。凄い!
>ソロセッションズ2にクレジットされている『Santa Claus Is Coming To Town』は
やりきれない想いが伝わってきます。
そうかぁ、、、
実は私、これはクリスマスコンピでしかきいてないのです。
このサンタのヴァージョンだけ聴いてると、なかなか、かっこいい演奏なんですよね。
>(余談ですが8/14の日記にちょっぴり書いてます)
拝見させていただきました。
そう、胸がしめつけられるような気持ちになる演奏ってあるよね。
>モニカゼッターランドとのは意外な一面をみてしまった感がありますよね♪
ですよね!
これ、女性には、わりと、、好評!
男性はどうなんでしょ?
男性の硬派のエヴァンスファンにとって、この「鼻の下」長くなってそうな。。ひきがたり、、、どうに受け取れるんでしょ?ね?
投稿: Suzuck | 2006年12月15日 (金) 18時19分
TITLE: あるんですよ。
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Justinさん、そう、、とりあえず、四つ。
他にも隠れヴァージョンがあるのかな。。?
>最近雨ばかりですね。私はTRIO'64しか聴いた事ないんですけどこの曲。
そうですよね。たぶん、三枚の中では一番人気盤だと思うんですが。
若きピーコックが、頑張ってるよね。
そう、ビルエヴァンス派の重鎮ポールブレイも『Santa Claus Is Coming To Town』がお好きですよ。
>このアルバム自体大好きです。彼の私生活って、やっぱり色々想像しちゃいますよね。他の人ではそんな事あまり考えないんですけど。
私、、、他の人でも、そんなことばっかり考えてるかも。。(^_^);
そんな事に想いをはせてないで、、
ブロガーは、、ブログの更新よね!
投稿: Suzuck | 2006年12月15日 (金) 18時22分
TITLE: そうなんですよね。
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Sugarさん
>Trio64は好きなアルバム。昔からなんでここにこの曲が入っているんだろうと思った1枚。でも何のことはない録音年月日をごらんあれ。
四つのヴァージョンの中で、12月に録音なのはトリオ64だけです。
1963年の12/18、、クリスマスの一週間前。
クリスマス、気分たけなわ、、ってころですものね。
でも、他は、全然関係ない。。真夏にも録音してるんですよね。
投稿: Suzuck | 2006年12月15日 (金) 18時27分
TITLE: だって・・相手はモニカだもん?
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はじめまして・・Suzuckさん!
僕は、とても硬派なエヴァンスファンとはいえませんが・・・この時の彼、「鼻の下」長くなってそうな。。ひきがたり、、、=当然!そうでしょうね。
だって・・お相手”モニカ”だぜ!同性として深く深く考えるに、よくぞ記録を残してくれた・・の拍手ものです。『所詮男は可愛いいものよ!』の証でしょう。WALTZ FOR DEBBYのオリジナルLPを愛でながら・・”あ~ぁ”のため息をつく。。。圭です。
投稿: 花村 圭 | 2006年12月16日 (土) 06時30分
TITLE: え!モニカにも悲恋30年なの?
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花村 圭さん 、、こちらでは、はじめまして。
>僕は、とても硬派なエヴァンスファンとはいえませんが・・・この時の彼、「鼻の下」長くなってそうな。。ひきがたり、、、=当然!そうでしょうね。
そ。。そうですよね。
彼女、女優さんだものねぇ。。
演奏のモチヴェーションあがりますよねぇ。。。
それが、、男、ってものでしょうかぁ。。。。。。。。
>だって・・お相手”モニカ”だぜ!同性として深く深く考えるに、よくぞ記録を残してくれた・・の拍手ものです。『所詮男は可愛いいものよ!』の証でしょう。WALTZ FOR DEBBYのオリジナルLPを愛でながら・・”あ~ぁ”のため息をつく。。。圭です。
可愛いですけどねぇ。。
自分の旦那様だったらねぇ。。。
そりゃ、ねぇ。。。エヴァンスだから許します。(きっぱり)
んじゃ、逆は。
・・・・。
三年くらい考えてから、解答するわ。
投稿: Suzuck | 2006年12月16日 (土) 11時53分
TITLE: AHH!MONIKA!
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残念ながら・・モニカに恋をした事はありません。
あの手の美人、ちょっと苦手です(笑)
モニカについて僕が書いた駄文を少々:MEGの仲間と創った冊子”OgJazz”の僕の15枚の中に「AHH!MONIKA!」を入れました。
スウェーデンが生んだ美貌の歌姫モニカ。北欧的な白の知性美と抒情溢れる唱法は”ストックホルムの溜息”と称される。代表作をビル・エバンスとの「
ワルツ・フォー・デビー」とすることに異論はないが、あのリリシズムはモニカの一面しか捉えていない。「MISTER KELLY」を聴いて下さい。まるで姐さんが啖呵を切るうたいっぷり、思わず身震いする僕
(笑)・・このモニカはWALTZとは別人???
投稿: 花村 圭 | 2006年12月17日 (日) 06時41分
TITLE: 残念だわ。。花村さん。。
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PASS:
>残念ながら・・モニカに恋をした事はありません。
あの手の美人、ちょっと苦手です(笑)
あら、、とても、、残念!!
ちょうど、、私、、こんな感じ。
え、若いときの!!モニカそっくりです。はい。
新潟のモニカと、、呼ばれていまっせ!!(大笑)
>モニカについて僕が書いた駄文を少々:MEGの仲間と創った冊子”OgJazz”の僕の15枚の中に「AHH!MONIKA!」を入れました。
読んでみたいなぁ。。「AHH!MONIKA!」全文。
モニカ、、ファン多いですよね。クリスさんもファンですよ。
>「MISTER KELLY」を聴いて下さい。まるで姐さんが啖呵を切るうたいっぷり、思わず身震いする僕笑)・・このモニカはWALTZとは別人???
あ、そうなんですかぁ。。。
聴いてみたいですね。そう、、啖呵もきりますわ。。私。。。も。(爆)
で、、ヴォーカル*デュエット対決は、、いかがなりました?
歌&歌ですよね?
投稿: Suzuck | 2006年12月18日 (月) 18時26分