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音楽で拡がる輪

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2006年11月29日 (水)

Personal Standards/Alan Broadbent

先日、最中さんがAlan Broadbentのアルバムの事をかいていたとき、とても聴きたくなって、一生懸命さがしたのですが、、見つからなかった。
普段より、、整理整頓は大事よね。(T_T)
しかーーし、今日、仕事から帰って、午前中に聴いたCDを片づけていると、見つかりましたね!いとも簡単に!!(世の中そんなものでしょう。。)
早速、トレイにオン!このアルバムを初めて聴いたときから随分たつけど、、今でも新鮮な気持ちできけます。
なんだか、ばたばたしていて次々届く新譜を聞き込むまでにいたっていない私なのですが、過去に何度も聴いてるこういうお気に入りのアルバムは身体の中にすぅ~と入って気持ちいいです。

ブロードベントは現在、アメリカの西海岸で活躍してるエヴァンス系の端正なピアノ弾きです。出身はニュージーランドなんだそうです。
派手さ、華やかさはないけど、繊細でインテリジェンスを感じる端麗なピアノ。
すきーーーーっと、した切れ味。
作曲、アレンジの能力も高く、チャーリーヘイデンのカルテット・ウェストに参加してるのでそれなりの知名度もあるんじゃないでしょうか?
私的には、大好きなアイリーンクラールのデュオのお相手ということで、ホント、大好きなピアノです。こちらでの彼女を気遣った優しい演奏が印象的かな。

約1時間のアルバム、1曲がベースの曲ですが、後は彼のオリジナル。
正真正銘のPersonal Standardsですか??
1曲めから哀愁あるメロディ。演奏は気品があり、しかも適度に緊張感があり感情を抑え透明感がある。
2曲目は二人のピアニストが交錯するように彼の両手が作り出す表現豊かな世界。。
しかし、技巧に走った、別人格が格闘する演奏とういう感じでもなく、あくまで叙情豊かなバラードの演奏。
カルテット・ウェストの為に書いたという次の曲も美しい。淡々とたたみかけるように音を重ね作りあげる世界。次も優しいバラード。そこにあるのは、こみ上げてくる感情をおさえる大人の恋かな。。。これも、綺麗なのですね。
5曲目は、澤野から再発されてる「Song of Home」からの代表作の再演。
そして、唯一の他人の曲は、作者のベースをフィーチャーして深く知的なトーンでまとめられた演奏。
7曲目のアップテンポな曲では、全体に静寂なムードのなかで控え目なドラムが活躍しています。全曲通して、3人は素敵なチームワーク。
8曲目のムーディな美しい曲は、静かにそのピアノ込められた感情にエヴァンスへの敬愛を深く感じる演奏。この曲すきだなぁ。。詩情豊かで、、クールで、、知的で。
洗練されたピアノの美しさを感じる。
最後は、なんと、ブルース。ちょっと、うねった雰囲気もだして、ジャジーに終演。
と、、言っても、彼自身はほとんど、黒さを持っていないので、やはり洗練された雰囲気です。

久しぶりにかけたけど、、ベースもドラムも趣味よくまとまっていて良いアルバムだとおもいました。
疲れたからだに染みこんでいく、、素敵な音楽。。
透明感があるんだけど、深い感覚なのです。そして、過度にならない陰影も好き。
きっと、、、また、時々かけるのでしょうね。

1. Consolation
2. Ballad Impromptu
3. The Long Goodbye
4. Everytime I Think of You
5. Song of Home
6. North
7. Chris Craft
8. Idyll
9. Uncertain Terms

Alan Broadbent (p)
Putter Smith (b)
Joe LaBarbera (ds)

もう、すぐ、、11月もおわりますね。
クリスマスをかけても、、良い、、季節かな?
私のところには、素敵なDVDが届きました。。。
クリスマスの推薦盤にしちゃおう、、っと。


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JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事

コメント

TITLE: しらなかった
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すずっくさん、こんにちは、monakaです。

このアルバム知りませんでしたが、心がゆったりしそうな感じですね。ジャケット覚えておくことにしました。

TITLE: 人気なかったね。
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最中さん

これ、好きなんだけどな。

反応、ゼロでしたね。



厚木にいったのですね!

大昔、あそこで、、よく、、暇、、つぶしましたぁ!!

懐かしい!!



>このアルバム知りませんでしたが、心がゆったりしそうな感じですね。ジャケット覚えておくことにしました。

フレンチ的なお洒落ではないのですが、、

西海岸的なお洒落度ばっちりなアルバムっす。

私的には、、このジャケットも大変好きです。

TITLE: ブロードベント、好きですよ
SECRET: 0
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Suzuckさん、始めまして。

おがわという者です。

私はこのアルバムをNapsterで発見しました。

ブロードベントは前から知っていましたが。

確かに派手さや華やかさはないと思いますが、それらに安直に頼らないことで生まれてくる深みを存分に堪能できるアルバムだと思います。

それゆえに私はこのアルバムをリラックスして聴けないのですが。

TITLE: はじめまして!
SECRET: 0
PASS:
おがわさん

はじめまして。

そして、初書き込みありがとうございま~す。



>私はこのアルバムをNapsterで発見しました。

あ、これって一時話題になりましたよね。

今は、定額制になってるんですね。



>確かに派手さや華やかさはないと思いますが、それらに安直に頼らないことで生まれてくる深みを存分に堪能できるアルバムだと思います。

そう、その通りですよね。

で、彼の中からでてくるメロディはも美しいです。

ヘイデンが選んだ人だけありますね。



>それゆえに私はこのアルバムをリラックスして聴けないのですが。

これも、わかるんですよね。

小さめの音で、BGMにしちゃえば、それはそれで通るサウンドなのですが、

こちらが聴く体制になってかけると、緊密感のあるサウンドがせまってきます。

媚びを売ってるわけではないけど、独りよがりでもない高品質な演奏でございます。



また、遊びにきてくださいね♪

ありがとうございました。

TITLE: これいいっすよねー
SECRET: 0
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Body&Soul進行の2曲目から、The Long Goodbye、Everytime I Think of You と続く流れが大好き。切ないメロディ連続!曲タイトルもなんかいいんですよねー。

身体にすぅ~と入る感じ、よーくわかりまっす(^^)/

TITLE: いいのですよぉ。
SECRET: 0
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せきぐちさん

師走です。

師匠も走る、、ってことか?



>Body&Soul進行の2曲目から、The Long Goodbye、Everytime I Think of You と続く流れが大好き。切ないメロディ連続!曲タイトルもなんかいいんですよねー。



わぁ、なんだか、アルバムのキャッチコピーのように短いけど、たんてきだわ!

がっちり、把握してますね。

そうだよね、凄く素敵な切ない系の日本人好きそうなメロディがならんでるのです。

そう、タイトルも自然体な感じでいいのです。

少し、、意味ありげ、、つうところが、、大人の常識と美学ってヤツ。



>身体にすぅ~と入る感じ、よーくわかりまっす(^^)/

すぅ~と、入る音楽、、最近沢山ありすぎちゃって、、

まぁ、、紹介しても、、きっと、、無反応だろうなぁ、、

って、、ものばかりなんですが、、(^_^);

とりあえずは、クリスマス、、もう一ついきたいのですが。。。

むむ。。。

TITLE: こちらもTBさせて頂きます。
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すずっくさん,改めてこんにちは。



Alan Broadbentって,アレンジャーとしてもいろいろなところに顔を出していますが,本当に端正な仕事ぶりには感心します。何をやってもうまい。でもやっぱり地味。そう言えば,Lee Konitzとのデュオってのありましたねぇ。どこまで渋くすりゃいいんでしょうか,この人は...。



ということで,こちらからもTBさせて頂きます。何枚かこの人のアルバムは持ってますけれども,私はこれが一番好きですね。

TITLE: これはいいです
SECRET: 0
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音狂閣下が、これを好きって、ちょっと、イメージじゃないけど。

ましてや、、アイリーンさまとのデュオを聴いてるところとか、、想像できない。。



>すずっくさん,改めてこんにちは。



はい。

こんばんは。



>Alan Broadbentって,アレンジャーとしてもいろいろなところに顔を出していますが,本当に端正な仕事ぶりには感心します。



そうなんですよ。

アメリカンドリームスにも、何曲か参加してます。



>何をやってもうまい。でもやっぱり地味。そう言えば,Lee Konitzとのデュオってのありましたねぇ。どこまで渋くすりゃいいんでしょうか,この人は...。



これ、未聴。。

やっぱ、幅広いその知識、頭の中どうなってるネン。





>ということで,こちらからもTBさせて頂きます。何枚かこの人のアルバムは持ってますけれども,私はこれが一番好きですね。



って、Maybeck Recital Hallシリーズのソロもいいですよねぇ。。

聴きたくなりますよねぇ。。。

トラバ、ありがとうございました。


コンコード盤も最高ですが、アラン・ブロードベントの初期傑作(澤野盤と同時期)として知られる、ディスカヴァリー盤3作品が一気に復刻!ヤフオク などで高値がついてたピアノ・トリオ人気盤です!http://www.hmv.co.jp/fl/5/297/1/

32nd ELEGY Alan Broadbentさま、、
これって、宣伝活動ですか??
ここって、すごく、マイナーであんまり人がみてませんけど。。

>コンコード盤も最高ですが、アラン・ブロードベントの初期傑作(澤野盤と同時期)として知られる、ディスカヴァリー盤3作品が一気に復刻!ヤフオク などで高値がついてたピアノ・トリオ人気盤です!

そうなんですか。それは楽しみですね♪
たくさんアルバムでてますねぇ。
http://www.hmv.co.jp/artist/detail/000000000001201/

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