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音楽で拡がる輪

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2006年9月28日 (木)

Faces/Salvatore Tranchini

喧嘩の時は、、、
最初にきった「啖呵」でほぼ実力がわるるというもの。。
この場合、、、多少のはったりも含め、相手を自分の土俵にがっつり引きずり込んだほうが、、まぁ、90%勝ち戦でしょう。
イタリアのドラマーSalvatore TranchiniのFacesを聞くとき、そんなことがふと、、浮かびます。

2003年の録音。
私的には無名のドラマーの作品を買ったのは、イタリアの伊達男代表Fabrizio BossoとDaniele Scannapiecoがいたからです。
あとね、、なんとなく、ボッソとか、、多くの人に人気ではじめていて。。巷で話題になっていた気がするな。
ブログって、目次がないので、自分でも書いた事忘れちゃってるんだけど(^_^);。。
誰かと、、(ヨシカワさんかな?)このアルバムの話しした気がするけど、、ブログにはあげてませんでした。
編成ちがうけど、Pietro Condorelliって、ギターのQuasimodoがボッソのワンホーン聴けちゃったり、新作のEasyがボッソ、スカンナピエコが居る4管アルバムあたりが好きなので、そっちが優先しちゃったかもね。
上手く言えないけど、このアルバムのほうが、言葉は良くないかも知れないけど荒削りな感じがします。つうか、パワーが有る感じ?
9曲中、メンバーの曲が7曲、スワローの曲が1曲、最後に「ゴルソンのあの曲」。

「Thank You!」

短く発せられるこの言葉の後にはじまるEurostar。
いきなり速度全開のマッハGO♪(古い?)。
わぁ~、って、聴衆の心を煽り一気に惹きつける。
ここまで、高速だと、、じ~~~と、観察すると、多少のどたばた感は無くもないのですが、、それより、なによりこのパワーに圧倒される。
次々とソロを回していくのですが、全員が、「俺たちを聴け~~~~!!聴くんだぁ!!!」ってさけびまくってる感じですか?
・・・・。
ドラムだけだって、かなり、、恐いのに、ピアノ、トランペット、サックスが、、みんなで叫ぶ。。
まぁ、、普通は、、おとなしく、、聴く(笑)
そう、、そうなったら、、あっちのペースです。。

ドキドキしてると、、ゆったりと、都会的なちょっと気怠い感じのバラードがはじまる。。ビター&スウイート、って感じかなぁ。。
先ほどは、パーカッシヴに引き倒してたピアノが一転、甘くロマンティシズムに徹すると、メンバーも折り重なるようにヨーロッパ的情緒たっぷりに曲を盛り上げる。。
続く、スカンナピエコの曲は、静かにはじまって、じわ~~とヒートアップしていく。ベースのソロも、、結構いいのですが、、なんか、音がはっきり聞こえてこなくて、残念なんだよなぁ。。
気分の高まりと一緒に、次第にアグレッシヴになって、コルトレーン?ってオリエンタル風のメロディまででて来ちゃいます。
で、Triton、、海の神トリトンは、、ホラ貝を高らかに吹き鳴らして波をあやつるといいますが、、まさに、ここでボッソ&スカンナピエコは、トリトン宜しく、、ふきまくります。全員で、揺らす揺らす!むむ、、これじゃ、遠く離れた日本海だって、波浪警報だぁ。。
と、、このメンバーで一番ユーロ情緒を感じるのがベースなんだけど、その彼の曲。彼のソロ、私は好みなのですが、このベースの音。。録音のせい?なんか、くぐもった感じがする。??
その後も、ラテンのリズムではじけまっくたり、ユーロ情緒、高揚感の有る曲と、、つづき、、、選曲、順番、、なかなか、うまいもんです。

そして、最後は、お待ちかね、、I Remember clifford。
やっぱ、誰でもボッソの吹くこの曲聴いてみたいきがしますよね?
がぁ、、これは、ピアノトリオです。ボッソファン的には残念だけど、、
でも、しっとりした終演には良い演奏です。
やっぱ、ベース結構好みだなぁ。。。

と、、ボッソファンはお聞き逃しのないように。
あとね、、啖呵のきりかた、教わりたい人も(^_^);

1,Eurostar
2,Just A Moment
3,Sad Day
4,Triton
5,Baires
6,Running
7,Que Te Pasa
8,Nettuno
9,I Remember clifford

Fabrizio Bosso (tp)
Daniele Scannapieco (ts)
Francesco Nastro (p)
Aldo Vigorito (b)
Salvatore Tranchini (ds)

リンク先のクリスさんに、このベースの参加作品『The Secret of The Moon』尋ねましたら、、リーダーのピアニストの作品>を大変丁寧に解答していただきました。
ありがとうございました。皆様も是非ご参考にのぞいてくださいね。





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JAZZ(Grazie Italia )」カテゴリの記事

コメント

TITLE: トラバありがとうございます
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やっぱり、上手いですね。僕が漠然と抱いていた本作に対するイメージをちゃんと文章にできちゃうんですから、すばらいし!!



最後の「I remenber~」は、もう何故?って感じですよね。誰でもボッソのテーマが出てくると思いますよね。あの裏切りが無ければ5点満点なんだけどな~。

TITLE: こちらこそ、、ありがとうございました。
SECRET: 0
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クリスさん、、



お忙しいのに、Fausto Ferraiuoloの紹介ありがとうございました。

そうですよね、、このピアノトリオの嵐の中で生き残って行くには、

やっぱ、個性ですよね。。



>やっぱり、上手いですね。僕が漠然と抱いていた本作に対するイメージをちゃんと文章にできちゃうんですから、すばらいし!!

そうですか?

イタリアンハードバップの秀作ですよね。

深く考えると、、まぁ、、いろいろあるんですけど。



>最後の「I remenber~」は、もう何故?って感じですよね。誰でもボッソのテーマが出てくると思いますよね。あの裏切りが無ければ5点満点なんだけどな~。

これ、、たぶん、確信犯ですよねぇ。。

ボッソ自身が、みんなが期待してるわかっていてはぐらかしたのかな?

この曲、目当てで買った人、、いるかもね。

TITLE: 私の場合は普通じゃなかった
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すずっくさん、こんばんは。

これ、よく売れたんだそうですね。うむ、ドラムは...確かに、怖いかもしれません。



> まぁ、、普通は、、おとなしく、、聴く(笑)



ところが私の場合は、EUROSTARで思わず爆笑してしまったのです。いやあ、あ兄さんがた、何もそないに張り切らいでも~と(;^_^A

実は私、ひとりジャズ聴きながらよく笑います(←しかも豪傑笑い)。

このアルバム、いつも最初を飛ばして、3曲目のSAD DAYから聴いておりました。

TITLE: 大笑いはしないけど。。
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アーティチョークさん

CD聴いて、大笑いはしないな。

にんまり、とか、にやぁ~、ってのはあるけど。



>ところが私の場合は、EUROSTARで思わず爆笑してしまったのです。いやあ、あ兄さんがた、何もそないに張り切らいでも~と(;^_^A

そう、芝居がかったポーズまで、ちょっと、想像できますよね~。

でも、飛ぶ鳥落とす勢いの二人を招いての、ドラマーの心境考えると、まぁ、はりきってしまうとおもいますよ。

なんあだろうなぁ、アーティーチョークさんが、いわゆるスマートでないってかんじてる部分って、

このドラマーの「あこがれ」部分でもあるのかな?って。

ここでの彼のドラミングって、かなりアメリカジャズの「体臭」的な部分へのあこがれがある気がします。



>実は私、ひとりジャズ聴きながらよく笑います(←しかも豪傑笑い)。

うん、確かに、、これは、、かなり、不思議。(^_^);;

私、、結構、凄いことになってるアルバムでも、豪傑笑いはしないなぁ。

楽しいときは、、声だして、、踊ってるし。。(^_^);

さすが、男装の麗人!



>このアルバム、いつも最初を飛ばして、3曲目のSAD DAYから聴いておりました。

もしかして、コルトレーンなんぞも、お好きなのですか?


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