Far North/LarsDanielsson,DavidLiebman,JonChristensen,BoboStenson

まとわりつくような気怠さ。ぬぐいきれない倦怠感。。。
目が覚めてるような、眠りに誘われてるような、、
いつまでも覚醒しない、、灰色的空間。。。その属性。。
そして、、何処までも灰色の空、、なんとなく息をとめたくなるような空気、、「状況」
そんなこんなの今日この頃、なんだか、毎日聴いてるCDでございます。
十年以上前(1994)の作品です。ボンバレコードからでてたので、意外と持ってる人はおおいのじゃないかなぁ。。
(よく、安売りに投げ出されていて、、悲しい思いをしたもんだ)
北欧という名前とジャズを考えたとき、ノルウェーはオスロにあるレンボースタジオは、やはり重要な意味をもっていますよねぇ。
確かに北欧の諸国それぞれに素敵なメロディがあって、ジャズの本国と離れたところで独特なクールな空気もあって。。透明感もあって。。独特な美学を追究するECMの存在は今のジャズのサウンドに大きな影響をあたえてますよね。
大きく解放された空間に、音を漂わせ、ビートやテンポと言ったジャズの無くてはならない項目を大空に浮遊させて、忘れたふりをしても成り立つサウンド。。。真に美しい部分を凝縮した音作り。。
それは、単に個人の考えだけでなく、やはり、北欧的風土の影響も沢山あるんでしょうねぇ。。
実際にその地にいってみたいですよね。土地に根ざす音楽。染みついたメロディ。。
そして、「 静寂の次に美しい音」の追求。
と、、音もメンバーも、録音はレンボースタジオ、エンジニアは「ヤン・エーリク」と、、結構と、、「ECM」ちっくなのに、このアルバムはECMではありましぇん。
静寂な空気、モノトーンの雰囲気が、なぜか、、私の梅雨の空に妙にマッチした、一枚。
ジャケット、、なんか、、、うむ~、ですが。。
ヨン・クリステンセンの切れ味と、クリアな音色のラーシュ・ダニエルソンのベースで、甘さを排した透き通るような美しさ、、透明感あふれるリリカルなボボステンソンのピアノが流れる中、、広がる空間に、リーブマンが、ソプラノで詩情をつづくっていく感じ。
あくまで、テンポはオスロはノルウェー時間。。時には止まり、時には急ぎ足で、、
エモーショナルでフリーキな音もでるくらいな演奏もあったりなのですが、その感情はクールに処理された感じです。ソプラノサックス一本で、これだけ自分の感情を語れちゃうのはすごいよねぇ、、
曲は全曲メンバーのオリジナル。
かなりの度合いで即興演奏があり、高密な部分もあるのですが、全編北欧的叙情とでもいうようなものにつらぬかれており、聴いていて辛いものではないのです。
特に、ダニエルソンの作曲した1,2曲目と、8曲目は、静かな美しいメロディで、フォーク風な素朴な感じもして、きっと一度聴いたらその不思議な空気にきっと、、知らないうちに心は遠く北欧の地に旅立っているとおもいます。2,8は演奏的にもダニエルソン度高くていいなぁ。わりと少ない音数で、、でも、はっきりとした口調、、たまりませんです。はい。(^_^)もっと、語ってくださいませ。って感じ。。
中心となって??、バンドのカラーをまとめ上げたダニエルソンも、心を解放して北欧の地に踊ったリーブマンも、状況にベストマッチなドラムを刻んだヨンクリもいけど、、ボボステンソンは、もの凄~~く良いです。
静寂な緊張感の中で、涙がでるような綺麗なフレーズがきらきら零れてた。
緩さと、緊張感が同居する、一枚です。
灰色の気持ちなのですが、音的には暖かさや色彩も伝わってくるので、冬の灰色の空より、梅雨空的な私の一枚です。
1,Far North
2,Eden
3,Fuschia
4,Climbing
5,Einstein
6,Ormen
7,Twelve Tones Old
8,Pacem
Lars Danielsson (B)
David Liebman (Ss)
Jon Christensen (Ds)
Bobo Stenson (P)
あっとうまに、、7月。
同じダニエルソンがらみでも先日、クリスさんのところで話題にしたバーガンジーの居るファーストカンパニーは直で熱いです。しゃっきり、覚醒しまっせ。こっちも、いつか、、そのうち。。戯言りたい、です。
と、、発射されちゃいました。。。ね。。信じられない。。。
新潟はとてもあの国へのアレルギー度が高いので、周りの反応は本当にいろいろでした。
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コメント
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TITLE: Re:Far North/LarsDanielsson,DavidLiebman,JonChristensen,BoboStenson(07/05)
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ね。。街がざわついていましたよね。。怖いな。。
Far North聞きたい。。。早速、ディスクユニオンいってこよっと。(早っ)
予算を決めていかないと、大変なことになりそうです(汗)
投稿: mogu | 2006年7月 5日 (水) 21時19分
TITLE: 魅力的な
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お久しぶりです。
しばらく音楽を聴くことからも離れていましたが (仕事) 、少しだけ戻ってこれたような。。。すずっくさんが紹介している CD はどれもこれも魅力的に感じるものばかり。お金と時間が許すなら、いろいろと聴いてみたいと思っています。
以前、なにかで、まぁその表現自体も陳腐だなと今は思いますが
「Jazz は死んだ」
的な文章を目にしました。でも、こうして北欧やヨーロッパなど、各地でいろいろなスタイルの Jazz が演奏されている現状を考えると、Jazz はまだまだ進化を止めていないんだなと実感しています。
投稿: TICK | 2006年7月 5日 (水) 23時59分
TITLE: 楽しいといいねぇ~。
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moguさん
東京、、私もいきたい!
>ね。。街がざわついていましたよね。。怖いな。。
本当ですよね。
日本中がざわついてましたね。
あ!世界中か。
>
>Far North聞きたい。。。早速、ディスクユニオンいってこよっと。(早っ)
そう、いいなぁ。
買いすぎないようにね。ライブはいかないの?
投稿: Suzuck | 2006年7月 6日 (木) 18時41分
TITLE: え?私の事?(冗談)
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TICKさん
お元気でしたか?
忙しそうですよね。
>しばらく音楽を聴くことからも離れていましたが (仕事) 、少しだけ戻ってこれたような。。。すずっくさんが紹介している CD はどれもこれも魅力的に感じるものばかり。お金と時間が許すなら、いろいろと聴いてみたいと思っています。
そう、思い入れありすぎますよね~。文章!(笑)
ま、個人の趣味なので、お金すててもいいぞぉ、って覚悟あるときおつきあいください。
北欧もだいすきです。はい。
今日もダニエルソン三昧だったぁ!!うれぴ。
>「Jazz は死んだ」
うん、こういうショッキングないいかたして、、
中身のない文章でおわってると、、頭来るよね。
進化が何か?難しい問題だと思いますが、、
死んじゃ、、いないよね。(きっぱり)
投稿: Suzuck | 2006年7月 6日 (木) 18時42分
TITLE: ウーム BOBO STENSON
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確かに中古店で私何度か見た事ありますね。買わなかったけど。でも同じメンバーの“live at VISIONES"というNYライブを持っています。1996年の録音でした。私BOBO STENSONが苦手なのです。このグループで聴くといいですね。苦手なところは、説明しずらいですが、ECMの苦手な面が大半です。それ以外のアルバムも記事にUPしましたので助言お願いします。
投稿: monaka | 2006年7月 6日 (木) 20時56分
TITLE: ボボステンソン。
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monakaさん
おっかけとは、言えないけど好きなピアノです。
人の心の中には、優しさもあれば厳しさもあって、普通はどちらもある。
人間は非常に多面的な存在だとおもうんだけど、、
彼はわりと厳しさや、辛さみたいな部分にもまじめに向きあって、それを表現しようとするピアノだとおもってます。
その部分が濃くなると、聴いていて辛いなぁ、って人もふえてくるかもしれませんね。
いいんじゃないですか、、駄目でも。苦手でも。
>確かに中古店で私何度か見た事ありますね。買わなかったけど。
live at VISIONESもいいけど、これもいいとおもうけどなぁ~。
つうか、私のこのみでいってしまうと、断然こっちが好きです。はい。
ダニエルソンの曲多いし!
>それ以外のアルバムも記事にUPしましたので助言お願いします。
助言なんてできないわぁ。
でも、遊びに行きますね。
monakaさんの過去ログにはいっぱい好きなアルバムあるんだけど、現在進行もしてるので、おっつかいな、ってのが現状です。m(__)m
投稿: Suzuck | 2006年7月 7日 (金) 11時29分
TITLE: Re:Far North/LarsDanielsson,DavidLiebman,JonChristensen,BoboStenson(07/05)
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いやいや、しつこい事を言って申し訳ない。
少し説明しますと、私聴くものは、がんばっているミュージシャンへの真摯な聴く気持が大切で、それが聴くものの基本だと思っています。何だコリャーというものにははっきり意思を表明しますが、いいといわれているものに対して、めぐり合うための努力をするのがリスナー。bobo stensonには今まで、うまくいかないのですね。でもすずっくさんみたいに表現してもらっていると、ほっとするんですね。いつか感動あると。
upはじめてやっと慣れてきましたが、upの難しさも感じています。
投稿: monaka | 2006年7月 7日 (金) 20時28分
TITLE: 梅雨の晴れ間です。
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monakaさん
こんにちは~。
>いやいや、しつこい事を言って申し訳ない。
いいえぇ~。
音楽を聴く状況も、いろいろありますから、、なんともいえないんですが、、
ここは、、使命感みたいなのは無い戯言ブログなんで。。ほっとしていただけくと、ありがたいで~す。
息抜きしてね。
音楽、気合いいれて聴かなくても、かっこいい音楽は動作が止まるし、耳がど~~んって大きくなります。
どんなに絶賛されてる入魂の一枚でも駄目なものは駄目だし。
自分は、音楽業界の販売にもまったく関係ないし、、
基本的に駄目なものは、書かないので、、
まぁ、、いつまでたっても、こんな感じ、、
読んで、ほっとしていただけるなら、駄文でお目汚しのかいもあるもんだぁ。。
投稿: Suzuck | 2006年7月 8日 (土) 12時31分