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音楽で拡がる輪

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2006年6月21日 (水)

Minas/Milton Nascimento

機の音のしこちゃんが、キャンドルナイトの話をしてました。最初、忘れちゃってたんけど、思い出しましたぁ!夏至の夜に電気を消して、蝋燭の灯りですごそう、、ってイヴェントでした。
昨今流行のスローライフの考え方にも通じる地球に優しい、人の心にも優しいイヴェントであったのでした。。

夏至だぁ、、っておもったら、なんだかわくわくしてきました。
子どもの頃から、宇宙の営みに関係する、「言葉」大好きなんですよね。
因みに、私の実家では冬至を「星祭り」として祝います。一晩中起きてるんだぞ。
つうことは!!夏至は「陽祭り」かしら?スウェーデンでは、そのまんま夏至祭りってあるんだって。(これもしこちゃん情報)

と、なぜか心浮き立つ私にずっと、降臨したのがミルトンさま。
昨日の朝一は、街角クラブ、なるアルバムを聴いてましたが、ミルトンのミナスに入ってる「砂の岬」がぐるぐるしちゃったので出してきたアルバムがこれです。

Milton Nascimentoってお方は、知ってる人は御ひれ伏すくらいなMPB(ブラジルのポピュラーミュージック、って事らしい)の宝です。
知らないと、全然知らない(当たり前かぁ)
清く正しいジャズファンの私は、ブラジル!ボサノバ!サンバ!リオでおどろうぉ、って感じなのですが、何年か前にブラジルの音楽の主流、MPBとよばれるものを沢山の人にどどど~~~って、教えて貰った。(いまだにパンク状態)
ミルトンはそこで燦然と輝くスターで、ウェインショーターを始め、パットメセニーなどジャズ界に人と親交もあつい。。そういうアルバムがあったわねぇ。。
その彼が育ったところが、Minas(ミナスジェライス)というブラジル南東部の山の方なんだそうです。でで、詳しいことは検索すれば、いっぱいでてくるとおもうのだが、簡単にいってしまうと、、ここのミュージシャン達の音楽をミナスサウンドなどと呼ぶほど、不思議な魅力にあふれているのであった。。。
地球には、人間がいて自然界が存在して、、などと言いますが、彼らの音楽は人は自然界の、宇宙の中に居るんですよ、って、改めて意識させてくれるような感じ。私的、宇宙のファンタジーってかんじなのでーーす。

このアルバムもいろんな音楽のジャンルのエキスが「まじゃこじゃ」なのですが、鳥の目的な視界、、大空を漂うような浮遊感、きらめく光と陰のような美しさ、遠くこだまする大地の精霊、遠く遙かな大陸の記憶、神のような大きな懐、、そして、胸がしめつけられるような美しいメロディなどなど、、、、初めて聴いたときからぐちゃぐちゃに好きなったアルバムです。
別にアコギで、独り弾き語りしてる自然回帰的なものではなく、ジャズ、フュージョンって感じもあれば、ロックもあり、エレクトリックなサウンドもあり、オーケストレーションもあれば、、なんか、英国御用達のバンドの雰囲気もあったり?する。。こうやって書くとなんだか雑多な人工的な臭いすら感じるのでしょうが、、、
がぁ!なぜか、感じるものは、大自然、宇宙、それを通り越した超自然的なもの、、そんな「大きな」もの感じられる、あるいは一体になれる、そんな幸せな感覚です。ええぞぉ。

アルバムは、子どもの歌声ではじまり、Paula E Bebetoのメロディが挿入されたタイトル作ですぐにミルトンの不思議なフォルセットと子どもの歌声が、異次元的な空間に誘い込んでくれます。心地よさを感じたら、あなたもそう、、ミナスファン。
ブラジル初心者の私もすぐわかるトニーニョオルタのBeijo Partidoの切なく美しいメロディもミルトンが歌い上げていて、これだけでも私なんぞ胸が詰まって涙ぐむのあった。ミナスの宝物だよねぇ。。
遠い目で、孫にでも思い出を語るような、Ponta de Areia。まっすぐに遙かかなたの海をみつめて、歌詞になっている言葉よりも沢山沢山の思い出や想いを込めて、ミルトンの歌声はまっすぐに私の胸に入ってくる。
少し暗い重たい曲をはさんで(ブラジルは圧制されてた時代があるので、戦士的な意味合いが隠された歌などもおおいのだ)、ヴォーカリーズの短い曲で、軽快な明るさに戻し、このアルバムで、影武者のように出没したPaula e Bebetoがはじまる。
最後は、少し警鐘的な意味合いのありそうな?強いまなざしを感じる曲で幕をとじます。
なんだろう、、宇宙の果てまで想いが飛んでいってしましそう。。

と、あまり難しい事を考えずに、私的スローライフな一枚ということで。

1,Minas
2,Fe Cega Faca Amolada
3,Beijo Partido
4,Saudade dos Avioes da Panair (Conversando no Bar)
5,Gran Circo
6,Ponta de Areia
7,Trastevere
8,Idolatrada
9,Leila (Venha Ser Feliz)
10,Paula e Bebeto
11,Simples

おまけ
Norwegian wood
Caso voce queira saber

Milton Nascimento
Toninho Horta
他いっぱい(^_^);

再び、テーマジャズは違うだろ、、って突っ込みに土下座。


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The Brasil Project」カテゴリの記事

コメント

TITLE: ちょうど背中に。。。
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ウェインショーターの『ネイティヴダンサー』が置いてありました。この中の1曲が、ブラジルジャズのコンピレーションアルバムに入っていて、すごく好きなんです。ソニーから出てる、オスカーニーマイヤーの建築写真がジャケットのやつです。



ちょうどいいから、夏至祭はじめるまで、聴いちゃおうっと!

TITLE: ミルトンって
SECRET: 0
PASS:
前に少し流行った週間少年ジャンプ連載(当時)の『NINKU』という漫画の主人公にそっくりだと思うのは私だけだろうか・・・・。

しかしミルトンは本当にいい曲ばかり書きますよね。

でも個人的にはミナス派、クリュビ・ダ・エスキーナのソングライターの中ではローが一番好き!

誰が何と言おうが、ミルトンもトニーニョも彼には敵わない(笑)。

ブラジルのイメージは、最初はサンバ=リオのカーニヴァル、その後ボッサ、で終了~というのが一般的なコースみたいですね。

違う!

MPBをもっと聴きましょう、と声を大にして訴えたいですね。

失礼します。

TITLE: LPで持ってまーす!
SECRET: 0
PASS:
この頃のミルトンは死ぬほどいいっすよねえ!大好きです。聴く必要ないくらい全ての音が頭に入ってますぜえ~~。

しかし見過ごせないのは・・いまCDではボーナストラックが2曲追加されてるのですか?(-_-#)

こういうコンセプチュアルな作品には余計なことしないで欲しいという気持ちで一杯になっちゃいますね。このラストのSimplesの最後の和音が、次作Geraesの冒頭に鳴り響く仕組みになってるんですぜえ。Geraesの末尾はこのアルバムの最初、Minasの歌詞入りバージョンだし。つながりを切るようなことしないでくれと言いたいっす。



と言いつつボーナス曲も聴いてみたい気もするが(^^ゞ。ここに収めず別な形で出せばいいのにね。

TITLE: 素晴らしい背中だぁ!
SECRET: 0
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しこちゃん、



昨夜は素敵な一夜だったようで、よかったですね。

ギター弾きがお家にいるのだし、また時々チャレンジしてみたらいかがですか。

我が家は最小限の灯りにする、ってことで精一杯でした。



>ウェインショーターの『ネイティヴダンサー』が置いてありました。

つうことで、このアルバムは、ミルトンがネイティヴダンサーに参加したすぐ後のあるばむなんですよね。

今、かけてます。これも、いいよねぇ~。

で、どの曲がすきなのかな?

ショーターの曲?ミルトンの曲?

ショーターも良い曲かきますよね~。

ここだとアナ・マリアとか好きっす。



ショーターって、70にして、

今度の彼の作品は難解だ、

とかばりばりのジャズファンにいわせちゃう、ってところがお好きです。はい。

TITLE: え~~~~!!
SECRET: 0
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オラシオさん、、たらぁ。。。



>前に少し流行った週間少年ジャンプ連載(当時)の『NINKU』という漫画の主人公にそっくりだと思うのは私だけだろうか・・・・。



って、わからんので、検索してみましたぁ。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%A6%B6%F5" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%A6%B6%F5

げげ!似てねぇっす!(きっぱり)

でも、かれも、これもインパクトありますよね。

ええと、サッカーのロナウジーニョはちょっと似てるきがする。。m(__)m



>誰が何と言おうが、ミルトンもトニーニョも彼には敵わない(笑)。

なんもいわねぇっすよ。

相手がオラシオさんだもん。(爆)

街角クラブの最初のアルバムは彼とミルトンの連名になってますよね。



>ブラジルのイメージは、最初はサンバ=リオのカーニヴァル、その後ボッサ、で終了~というのが一般的なコースみたいですね。



う~~ん、たぶん、圧倒的に音楽的にはボッサ。(鼻の下の長いおっちゃんとか別)

で、音楽としてサンバも好きな人は、自然ににMPBに向かっていくとおもうのです。。。ちゃう??

で、ボッサがブラジルって思ってる人には、MPB結構敷居が高いかも。

日本ではボッサの静寂な雰囲気は、国民感情にばっちりあってるんで、

ボッサから入ると、このミクスチュア?な雰囲気はめげるきがしますが。。

でも、はまると、、ずるずる、、ですがなぁ。。。




TITLE: 最近の小学生は、、
SECRET: 0
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せきぐちさん

レコードってものを現物でみたことないらしいっす。LPって、意味わかんないかも。音楽室にもレコード無いらしいっす。。本当かなぁ。



ミナスジェライス、って生まれ故郷に特別な想いをもってこの二枚ができてる、ってのはしってるんだけど。。。

なんせ、ブラジルものは運を天に任せるか、

天からの思し召しなんですよ!(^_^);



>この頃のミルトンは死ぬほどいいっすよねえ!大好きです。聴く必要ないくらい全ての音が頭に入ってますぜえ~~。



高校時代の青春の「やるせない、切ない」一ペイジ?なんだっけ?(笑)



>こういうコンセプチュアルな作品には余計なことしないで欲しいという気持ちで一杯になっちゃいますね。このラストのSimplesの最後の和音が、次作Geraesの冒頭に鳴り響く仕組みになってるんですぜえ。Geraesの末尾はこのアルバムの最初、Minasの歌詞入りバージョンだし。つながりを切るようなことしないでくれと言いたいっす。



わぁ~そうなんだぁ。怒るなよぉ。泣くなよぉ。(^_^)

それは、たしかに本人の意思を無視したものかもねぇ。

どうも、リマスターして再発したときにつけたされちゃったようです。

この二曲事態は、ベトのアルバムで聴けるらしいから、本当にサービスのつもりなのでしょうけど。。

でね、二曲は全然わるくないですよ。

ビートルズの曲でも、ちゃんとミナスサウンドになってますがな。

結構、はまる、つうか、ミルトンの大空からまい降りてくるファルセットヴォイスが脳みそに焼き付きますなぁ。

次回、再発する際は、御一考を願いたいものですね。

あ、、つうか、私ミスタイプしてるじゃん!(>_<)

TITLE: Re:素晴らしい背中だぁ!(06/21)
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すずちゃん、どうも~。



>ギター弾きがお家にいるのだし、また時々チャレンジしてみたらいかがですか。



きのうは私も即興で弾いたのよ。ほほほ。だって、ベンチャーズくらいは練習したことあるんだもん♪久し振りに楽しかったわぁ。



>我が家は最小限の灯りにする、ってことで精一杯でした。



うん、それでいいのよ。極端なことすると、疲れるから(笑)



>で、どの曲がすきなのかな?

>ショーターの曲?ミルトンの曲?



ビューティ&ザ・ビーストだから、ショーターの曲ですね。



>ショーターって、70にして、

>今度の彼の作品は難解だ、

>とかばりばりのジャズファンにいわせちゃう、ってところがお好きです。はい。



私も、ショーター大好きです。まず、ライブに行きたい基準値に入ってますから!



>オラシオさん



『NINKU』アニメでちらりと見ましたけど、似てます(笑)



あと、MPBに入るのかどうかわかりませんが、友人から借りたDVDで見た、エミリオ・サンチァゴという歌手がすごくいいです。あの歌唱力にはほれぼれしてしまいます。日本で言ったら、五木ひろしみたいな存在なのだそうですが(笑)

TITLE: ローとNINKU
SECRET: 0
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>すずっくさん



あの『クリュビ・ダ・エスキーナ』は、ミルトンがローを世界に紹介したくて作ったんですよ。

そして、ローはその期待を裏切らず、トップナンバーの超名曲「トゥド・キ・ヴォセー・ポヂア・セール」でブラジル音楽の歴史を変えたのです。

そう言えば、ミルトンがデビューすることになったきっかけは、ハービーがブラジルに来た時に滞在していたホテルにミルトンが押しかけ「1曲聴いて下さい」って言って緊張ガクガクブルブル状態で何とか歌いきったらハービーが「君は今すぐレコードを作った方がいい」と言ったんだそうです。

天才は天才を知る、ですね。

それは、ミルトンがローに注ぐ目にも言えています。



>sicicoさん



似てますよねー。

いつもってわけじゃないですけれど、ふとした時にねー。

しかしエミリオは五木ひろしだったのか(笑)。



失礼します。

TITLE: 似て。。ねぇっす。
SECRET: 0
PASS:
しこちゃん



>きのうは私も即興で弾いたのよ。ほほほ。だって、ベンチャーズくらいは練習したことあるんだもん♪久し振りに楽しかったわぁ。



ベンチャーズ弾ければ、モンクないっす。

そういえば、しこちゃんはエアギターの大家なんだったね!



>うん、それでいいのよ。極端なことすると、疲れるから(笑)

そうだよね~。(笑)

母は暗いの嫌いだし。。。



>ビューティ&ザ・ビーストだから、ショーターの曲ですね。

あ、そう、そう、これもショーターですよね~。



>私も、ショーター大好きです。まず、ライブに行きたい基準値に入ってますから!



そう、、彼は愛妻家でもありますよね。

奥様なくなられたけど。。。



>『NINKU』アニメでちらりと見ましたけど、似てます(笑)

似てねぇ~~~っす!(笑)

眠い。。最近いつも以上に不規則なんです。

眠いです。サッカーが原因ではありません。。

TITLE: 期待に応える。。
SECRET: 0
PASS:
オラシオさん



って、凡人には大変なんだよね。

でも、天才には関係ないのですね。きっと。。



>あの『クリュビ・ダ・エスキーナ』は、ミルトンがローを世界に紹介したくて作ったんですよ。

なりほど!

ミナスのこのあたりの人たちって仲良しだよね。

仲間を想う気持ちが、アルバム作りにもでてるわけだぁ。



>「トゥド・キ・ヴォセー・ポヂア・セール」

はい~~ぃ。良い曲ですね。



>そう言えば、ミルトンがデビューすることになったきっかけは、ハービーがブラジルに来た時に滞在していたホテルにミルトンが押しかけ「1曲聴いて下さい」って言って緊張ガクガクブルブル状態で何とか歌いきったらハービーが「君は今すぐレコードを作った方がいい」と言ったんだそうです。



あ!そうなんですか。

何処かに、ショーターは奥様にブラジルにいくなら、ミルトンに会うべきだ、っていわれた?ってあったあきがしますけど。。。

天才の友達はみな天才だ、、つうことかしらん。

みんな長生きして、一枚でも多くのアルバム録音してくれるといいですね。





>似てますよねー。

だから、、似てねぇ~~~っす!

まったくぅ(笑)

約5.5年前の記事からTBありがとうございます。
季節的には、もう終わりかな?という気がしないでもない Milton Nascimento ですが、私も
>と、あまり難しい事を考えずに、私的スローライフな一枚ということで。
と言う感じで楽しんでいます。

古い記事からTBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さま、、

>約5.5年前の記事からTBありがとうございます。

はい。仮想空間に時間は関係ないのですが。。
でも、気持ちがぶれることはありますよね。
これに関しては、まったく、このままだなぁ。
って、進歩も無いってことですかねぇ。。

>季節的には、もう終わりかな?という気がしないでもない Milton Nascimento ですが、私も

どうでしょうねぇ。
でも、ボサノヴァと違って、思いっきり夏ってモンでもないですよねぇ。

>>と、あまり難しい事を考えずに、私的スローライフな一枚ということで。
と言う感じで楽しんでいます。

そう、今でもかけてるんですが、、新譜がでてたんですねぇ。
びっくりだ。すっかり、そういう意味でもスローライフです。(爆)

>古い記事からTBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

もう、、、歳食ってて、悪かったねぇ。(笑)

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ちょっと前に、近所で「Milton Nascimentoを極める」、「(裏)Milton Nascimentoを極める」 とイベントが立て続けに開催され、またいろいろな人がカバー曲を発表すると再評価が著しい御仁であります。 イベントは、前者に途中から参加、後者は行けず(でも、レジュメはいただけた)ではありましたが、過去に Angelus しか聴いていない身としては、徐々にでもMilton Nascimentoを聴いても良いのかなぁと漠然と感じていたので、このタイミングで何枚かまとめて入手した次..... [続きを読む]

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