Urban Adventures/Emanuele Cisi

三月ころに、ぐたぐた書いてたら、キー操作のミスから、全部消えて、ショックからたちなおれなかった。逃げた魚は大きい、、儚くも仮想空間に消えた文章は名文である。。(きっぱり)
蛍が舞う前に、、気を取り直して、このちょっとむさい重たそうなイメージのジャケットを見ています。。
さて、さて、このアルバムは、ライナーノーツが、ネットで公開されてます。
要領の得ない私の日記など読むより、当然的確な情報なのですが、ま、それはそれ。。。これはこれ。。(^_^);
あちらは、「プロ」ですからね。なるほど、って感じです。はい。
基本的には、サックスのカルテット、三曲にトランペットのFrancois Chassagniteが参加、二曲に室内四重奏参加。。。
そして、一曲にはベースのJean Marc Jafet!!をフィーチャーするという、バラエティにとんだ作りになってます。本人も、テナーとソプラノを吹くので、9曲、、、、エンターテイメント感覚で楽しめる。絶対あきませんがな。。
サービスのつもりはなくて、やりたい事をやったのだろうが、これはなかなか極上のリラクゼーションなのであります。
で、9曲中7曲がオリジナルです。と、、オリジナルが多いのは珍しいことではないのですが、、、
プレイボタンを押すと、いきなりハードバップなサウンドがどど~~んと、耳を直撃。
ペットとのユニゾンから入る「Back to the City」の活気にあふれた快活なメロディーにのせて、トランペットとシシのサックスが疾走!はじめからテンション高く雄叫びあげます。
ちょと、フリーキな音もだしながら、流暢に吹きまくる獅子(私の隠語)まずは快調、、かっこ良し。聴く方も「ジャズの血」が騒ぎだすのがわかります。(ジャズファンの性でございます)
最後バッシとキメで、、、そのまま、、、続く「Lazy Rainy Sunday」ストリングスのゆったりした雰囲気で始まり、ソプラノサックスにもちかえて、おもいっきり、タイトル通りレイジーな雰囲気。気怠さと退廃的な雰囲気の中に、ふんわりとした色合いをつけて、なかなか素敵な仕上がりです。ビッロのピアノもゆったりと過ぎる時間と思索的な雰囲気を表していて、素敵♪灰色の空の日曜日は、体はそのまま、、気持ちだけが浮遊して、時間と場所を超えて漂うよう。。なんだか、お昼寝中の夢の中のようです。対照的な2曲。
散歩するようなポップなメロディをたのしんだり、ペットの入った二管でも、ハーモニーが楽しい気持ちが高揚する曲だったり、、
彼のテナーが楽しめる曲、ソプラノが堪能できる曲、アンサンブルが楽しめる曲、、等々、、
いや、、楽しいです。シシまるごと、いただきで~す。はい。
そう、7曲目は、「May Day」でも、演奏していた、「La Notte delle Lucciole」。
日本語タイトルが「蛍が舞う夜」とあったのですが、ゆったりしたシシのテナーサックスも良いのですが、かっこいいのは、ベースのJean Marc Jafetのソロ。。
他の曲でソロをとってる、Simone Monnanniもすてきなベースだとはおもうのですが、なんとなく、庶民的な感覚なのですが、Jean Marc Jafetは、うむ!、って、いけてます。ストリングスがいい感じにかぶさって、エキゾチックでエモーショナルな仕上がりでございました。テナーサックスの音も柔らかで、包み込まれるような幸せ気分。
最後の曲は、実にこの人らしい曲です。「Children Heart」と名前のついた、空高くにふわっと、舞い上がったような気持ちになる短い短い曲。清々しい一遍の詩の朗読を聴くようです。。
前回にも書きましたが、私は彼の作る、どこか遠くを眺めるような、遠くに行きたくなるような、、現実逃避行的なメロディが好き。時間や場所を越えて、漂うような視線が、誰もが心にもってる郷愁を呼び起こすようなメロディとエモーショナルの演奏で私も時空を越えて遠くに行ってしまいます。
もちろん、朋友Paolo Birroのお仕事も今回もとってもグッド。ワンダフル。ビューティフル♪(超日本人的感動表現を試みてみましたぁ)
彼の反応は、本当にいつもお見事です。もちろん、ソロのすてきな事も請け合いで~す。
杉田氏の「「冒険」とはバラエティに富んだ本作の編成」って、同意しちゃう。賛成一票!
今の彼自身を真ん中に、いろいろなスタイルのジャズを通して、現在、過去、未来、、を探訪したアルバム、って感じですか。
冒険とは、お遊び心を表現した言葉かもしれないな。。
1 Back to the City
2 Lazy Rainy Sunday
3 Cieloceleste
4 Primulanita
5 Weaver of Dreams
6 No Way
7 La Notte delle Lucciole
8 Quasimodo
9 Children Heart
Emanuele Cisi (Ts,Ss)
Paolo Birro (P)
Simone Monnanni (B)
Yoann Serra (Ds)
Francois Chassagnite (Tp on=1, 4, 8)
Jean Marc Jafet(B on= 7)
Architorti-strings quartet (on=2, 7)
このアルバムは、リンクさきのクリスさんもお気に入りです。
でも、あれから、、二ヶ月近くたってしまったのね。。。。すいませんね、、今頃。。
私のベストトラックかぁ、、ソプラノかっこいい「とんでもな~い」とか、、結構、好きだな。
もちろん、レイジーなお昼寝も良い、、蛍も、子供も大好きだ、、、
それぞれの曲に、個性と魅力があって、、とても絞り切れません。。
え?優柔不断ですから。。(きっぱり)
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コメント
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TITLE: トラバ,ありがとうございます。
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いつもながら,僕のくだらない話にトラバしていただき,ありがとうございます。
今日は久しぶりにのんびりできました。ジャズも沢山聴けましたし,記事も1個書いちゃいました。
でも明日からまた地獄の日々です。
では,また。
投稿: クリス | 2006年5月21日 (日) 22時30分
TITLE: 大変ですね。
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クリスさん
お忙しいようですが、微笑む「女神」もいらっしゃるようだし、、
続けてくださいね。
25枚くらいで、憂さ晴らしできちゃうなら、、ラッキ~かも。。
このアルバムで久々新規ブログ開拓!って意気込みましたが、、
なんと、日本語でヒットする個人のブログは、、私たちだけ。(T_T)
私たち、、世間とずれてますか?
>今日は久しぶりにのんびりできました。ジャズも沢山聴けましたし,記事も1個書いちゃいました。
お子さんとゆっくりできて良かったですね。
また、とらばできるような日記があったらよろしくおねがいします。
投稿: Suzuck | 2006年5月23日 (火) 18時04分
TITLE: Re:Urban Adventures/Emanuele Cisi(05/19)
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お久しぶりです。
いつも、記事を楽しませて頂いてます。
ご連絡が遅くなりましたが、先日ブログを休止しました。
皆さんのブログ巡りは、相変わらず続けてますが、暫く自分のブログを面倒見る時間が無さそうです。
お手すきの際に、リンクを削除頂けると、幸いです。
では、また。
追伸:
最近「水族館のCisi」買いました。
Cisiらしいアルバムと思いました。
投稿: しぶちゃ | 2006年5月24日 (水) 22時53分
TITLE: 深海魚、、でございますねぇ。。
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しぶちゃさん
お久しぶりですね。
あちこちで、遭遇してますが、直接お話するの一年ぶりくらいですか?
ご活躍のご様子でなによりです。
>いつも、記事を楽しませて頂いてます。
どうもありがとうございます。
で、早速、「おやすみ中」に移動しました。
ブログを消すのですか?ブログは残しておかれるのですね?
ブロガーはどうも、日々の更新、って思ってしまいますが、
資料として使うひとも、読み物として楽しまれる方もいらっしゃるとおもいます。。。
ご丁寧にありがとうございました。
お忙しいとの事ですが、どうぞお体お大事に。
>最近「水族館のCisi」買いました。
これ、??っておもってしまいました。(^_^);
How deep is the oceanですね。
http://info.hmv.co.jp/p/t/1484/582.html" target="_blank">http://info.hmv.co.jp/p/t/1484/582.html
マルコさんのところでみつけてたのですが、すっかりわすれちゃってました。
流行の?サックストリオなのですね。
おもしろそうです。。。ジャケットも。
お時間あるときに、覗きにきてください。
独り言ぼやいてますから。
水族館、、つうか、、タイトルそのまま「深海のCisi」でございますねぇ。。
投稿: Suzuck | 2006年5月25日 (木) 17時21分
TITLE: Cisiの参加盤
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アーティチョークさん、オラシオさんところで、ニアミスしてますが、お話する機会があんまり有りませんでした。
最近Cisiのいい演奏を見つけて、すずっくさんのこと頭に浮かんだので、ちょっとコメント書いてみました。
(知っていらっしゃるかも)
全然知らないdsのリーダー作です。CisiとPaul McCandless, Ares Tauolazziの名前とジャケットを見て買いだなと思いました。
Steve LacyとSreko Kosovel(22歳で亡くなってるらしい、文筆家?)って人に捧げられた弦入りのライブ盤です。
各所によく分からんフリーな部分も散りばめられてますが、二人のリード奏者の優しく美しいソロが満載です。
イタリアらしい音楽だと思いました。
Cisiのちょっと、上ずった(しゃっくり寸前の?)のフレーズも、胸キュンでした。
Zlatlko Kaucic / Zlato Coln 2 (The Golden boat 2
投稿: しぶちゃ | 2006年6月13日 (火) 01時28分
TITLE: 面白そうですねぇ。
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しぶちゃさん
こんにちは~。
書き込みどうもです。
>全然知らないdsのリーダー作です。CisiとPaul McCandless, Ares Tauolazziの名前とジャケットを見て買いだなと思いました。
しりませ~ん。
で、検索かけちゃったよ。
http://diskunion.net/jazz/search_result.php?type=2&" target="_blank">http://diskunion.net/jazz/search_result.php?type=2& ;for=3&kwd=1371&label_to_artist=1
これですよねぇ~。
>Steve LacyとSreko Kosovel(22歳で亡くなってるらしい、文筆家?)って人に捧げられた弦入りのライブ盤です。
わぁ、、こりゃ、またまた、検索。
ほぉ、、22歳で夭折した詩人、しかもスロヴェニア作家だそうです。。
って、雰囲気、、オラシオさん系ですか??
>各所によく分からんフリーな部分も散りばめられてますが、二人のリード奏者の優しく美しいソロが満載です。
ストリングスも入ってるのですね。
面白そうですね。
曲は、各自のオリジナルですか?
私、、、
現実逃避型の、、
シシの曲が好きなんだけど。。(^_^);;
投稿: すずっく | 2006年6月13日 (火) 17時53分