眼鏡越しの空
このタイトルで、はあ~ん、って思った人は、2パターン。
たぶん、多くが、ドリカムのファン。あの爆発的に売れた「晴れたらいいね」が入ったアルバムに入ってる曲のタイトル。
そして、もう片方の人は、「鷺沢萠」、って作家のファン。2004年の今日4月11日に、自宅で自殺してしまいました。私は、彼女のファンなのです。1968年生まれでした。。。
10代で、文芸路線の渋い作品でデビューして、その後、その美貌と美貌から想像できない破天荒な「感じ」の発言、行動、、そして、エッセイなどからの「毒舌」のイメージが定着してる姉御風であった彼女。映画好き、麻雀好きでも、有名です。一人暮らしを癒す最良のともに、雑種のコマって犬をかっていて、それのかわいがり方もファンでは有名。HPでも、生前は毎日のように日記をあげて公開してました。
とても、文章がうまい人で、主人公の心情を的確に表現することがうまく、器用なのか「それ風」な作品をかけちゃう人です。
が、、なぜか、、心のかなり深い溝をもち、その想いを作品に思いっきりぶつける、という事をためらいつづけた感じのする、作家なのです。一見、かなり明るく能天気。でも、根暗で、執拗な粘着的な部分ももった人。
軽い感じのトレンディー風なもの、演歌風な人情風なもの、文学、って感じのやつから、自らが韓国とのクオーターって事を意識した作品、、それからエッセイ、、ホント、多彩といえば多彩。
あまりに俗っぽくて、読むきもおこらん、って人もおおいかもしれないな。
そして、おすすめは何、って聴かれたとき大変困る作家です。
作品は、常に自分自身が体験した出来事、そこから来る大きな心の動きをモチーフに、テーマは常に「人と生まれて、人がこの世に存在する事の意義」に深く結びついているのですが、なかなか、ストレートに彼女の心の叫びを読み取る事ができない、、、、って、作家的には致命傷かもしれませんね。
彼女自身が、自分の求める居場所、っていうものに、かなり複雑な入り組んだ気持ちを抱いているようなので、「一般的な家庭でなくても、心が通じ合う人どうしでつながる事で自分の居場所が確保できるのね」とか、、「困ってる人に役立つって、事で自分生きてる証になるのね」とか、、、その作品で主張してそうな事が、そのまま、素直に彼女の気持ちのすべて、と、、うけとれなかったりしちゃうからです。
考え過ぎかも。。失礼かも、、でも、、そう感じる。。
そして、韓国との関係も「頭にはげ」まで作って、そこで生活して、彼らを理解しようとし、彼らを避難する日本人も理解しようとし、日本で生活する在日とやばれる人たちの立場を理解してもらうがために奔走もする、、
難しい問題だし、誤解されやすい発言もあるのですが、とにかく、目の前にあるいろいろなことに、素通りができないのです。。
観た目から、こんな綺麗な才能のある人が、どうしてこんなに屈折してるんだろう?、、って不思議な気持ちになる作家だったのだけど、作品を読み続けるうちに、彼女の心の内になぜか存在する大きな深い深い溝の存在に気づきます。
この溝はどうしてできちゃったんだろう?って、、、、かなり、深くて暗い。
一生懸命やっているのに、その努力が報われない、、という思いを常にかかえながら、それでも、目の前の問題を素通りすることもできず、、己の限界を感じつつ、でも、止まる事も、筆を折る事もできない、、理想を持ちつつ、でも、平凡な夢も捨てきれず、苦悩する姿をほんの少し世間にさらしながらも、でも、本当の叫びは自分の心の中からなかなか出そうとしない、、作品に反映しきれない、、、本当に、、歯がゆくなったりしちゃう。。
大声で隣人に怒りながらも、、、地球の人類の未来を心底心配してる、、そんな、常に気負った、テンション目一杯みたいな彼女が晩年に書いた作品が「眼鏡越しの空」です。
「図書館で借りた空の写真集、カードに「つよくてきれいなあなたの名前」がある、、、、」
こんな一節があるドリカムの美和ちゃんの「眼鏡越しの空」、という歌詞にインスパイアされてかかれたようです。
在日の主人公の女性が「本名」と「通名(日本人風の名前)」の間で揺れ動き、悩んだ姿をかいた作品。この作品では人と人との関係や自分と韓国との考え方に「さりげなさ」が強く感じられ、その柔らかな文章から逆に主人公の苦労を読み取る事ができ、目が潤んでしまいます。いつも、気張ったかんじのある彼女の私的には素敵な変化の兆候があった。自然と主人公にエールを送りたくなった。。。小さな出来事を丁寧に綴って、彼女の思いが伝わる胸をうつ作品だとおもった。。
が、、この作品も、彼女のおもわんとすることと、きっと違った反論をうけたのだろうな。。
そんな、中途半端な事で、問題を語るな、って感じで。。
作品は「ビューティフルネイム」という本に「故郷の春」って、やはり歌のタイトルをつかった小説と、未完の作品他2作と、おさめられています。完成してる作品はどちらも「名前」をテーマにしています。
「故郷の春」「眼鏡越しの空」は、前後して出版され、本人が気に入ってると書いていた「ウェルカム・ホーム」より、ずっと、、、好き。。。です。
彼女の小説は、エッセイにかなり重要なヒントが、隠されている場合が多い。
それも、大昔から最近のエッセイまでにヒントが存在し(彼女自身はヒントなどとはおもってませんよ)、かなり執拗に自分におこった「出来事」に執着します。
ところが、エッセイではそんな事実があったと、書き記すけれども、その深い心情までは思い知る事がなかなか難しい。
で、あるとき、小説を読んでると、「見覚えある描写」がでてくる。。。。
そこでの、主人公の想いにおもいっきり、あの日あの時の彼女の気持ちが投入されてることに気づき、小説に俄然と息がふきこまれるのです。。。
う~~ん、こんな読み方が正しいとは言えないのだけど、実際にそうだから仕方ない。
これじゃ、ある意味彼女の作品が、つまらん作品のようにとられそう。。。
でも、エッセイを沢山併読することで、深みが倍増する、って思ってください。
しかし、自分の心の部分を追求することは、自分の大事な人を世間にさらけ出ししたり、傷つけたりすることにもなったりする。。それは、自分の思いとはかけ離れたものでも、これに動じず作家を続ける事は、ある意味「鬼」でもあるかもしれない。
「鬼」になりきれなかったのよね。。。。
作家とは、因果なものです。。。
と、、
この世に生を受けたからには、人の役にたち、そして、まわりから認められる事で自らの存在意義を認め、次の世代につなげる事で生きた証を残そうと思い続けた彼女。
なのに、自殺してしまった事実を問う前に、、、その志を半ばではあったのだけでど、私は何にでも一生懸命だった貴女を忘れられない気がする。。
エッセイに「かわいい子には旅をさせるな」ってあるのですが、彼女は戻ってこない旅人になってしまいました。
改めて、ご冥福をお祈りします。
鷺沢さま、、、あなたの作品、、また、、「時々」、、読みなおすからね。。。
いつも以上に、とりとめなくて、ごめんなさい。m(__)m
訂正
生前(特に若い頃)、自分のの名前が正しく読まれない、表記されない事に怒りをあらわにしてた鷺沢萠。
やってしまった~。ゆるせ、そう、、めぐむは「萠」なのだ。
すまん、パソコンがいつもと違ったのよ。こりゃ、「寝付きが」悪いはず。。土下座しておきます。

今日、こんなアルバム聴いていましたぁ。

What Are You Doing the Rest of Your Life/TRIO'
市原康、森泰人、福田重男によるアルバムの一作目。今日、新潟でライブがあります。
できれば、聴きにいきたいです。2作目はそれぞれのオリジナル中心のようですので、きっと、そちらが中心なのでしょうね。。
たぶん、多くが、ドリカムのファン。あの爆発的に売れた「晴れたらいいね」が入ったアルバムに入ってる曲のタイトル。
そして、もう片方の人は、「鷺沢萠」、って作家のファン。2004年の今日4月11日に、自宅で自殺してしまいました。私は、彼女のファンなのです。1968年生まれでした。。。
10代で、文芸路線の渋い作品でデビューして、その後、その美貌と美貌から想像できない破天荒な「感じ」の発言、行動、、そして、エッセイなどからの「毒舌」のイメージが定着してる姉御風であった彼女。映画好き、麻雀好きでも、有名です。一人暮らしを癒す最良のともに、雑種のコマって犬をかっていて、それのかわいがり方もファンでは有名。HPでも、生前は毎日のように日記をあげて公開してました。
とても、文章がうまい人で、主人公の心情を的確に表現することがうまく、器用なのか「それ風」な作品をかけちゃう人です。
が、、なぜか、、心のかなり深い溝をもち、その想いを作品に思いっきりぶつける、という事をためらいつづけた感じのする、作家なのです。一見、かなり明るく能天気。でも、根暗で、執拗な粘着的な部分ももった人。
軽い感じのトレンディー風なもの、演歌風な人情風なもの、文学、って感じのやつから、自らが韓国とのクオーターって事を意識した作品、、それからエッセイ、、ホント、多彩といえば多彩。
あまりに俗っぽくて、読むきもおこらん、って人もおおいかもしれないな。
そして、おすすめは何、って聴かれたとき大変困る作家です。
作品は、常に自分自身が体験した出来事、そこから来る大きな心の動きをモチーフに、テーマは常に「人と生まれて、人がこの世に存在する事の意義」に深く結びついているのですが、なかなか、ストレートに彼女の心の叫びを読み取る事ができない、、、、って、作家的には致命傷かもしれませんね。
彼女自身が、自分の求める居場所、っていうものに、かなり複雑な入り組んだ気持ちを抱いているようなので、「一般的な家庭でなくても、心が通じ合う人どうしでつながる事で自分の居場所が確保できるのね」とか、、「困ってる人に役立つって、事で自分生きてる証になるのね」とか、、、その作品で主張してそうな事が、そのまま、素直に彼女の気持ちのすべて、と、、うけとれなかったりしちゃうからです。
考え過ぎかも。。失礼かも、、でも、、そう感じる。。
そして、韓国との関係も「頭にはげ」まで作って、そこで生活して、彼らを理解しようとし、彼らを避難する日本人も理解しようとし、日本で生活する在日とやばれる人たちの立場を理解してもらうがために奔走もする、、
難しい問題だし、誤解されやすい発言もあるのですが、とにかく、目の前にあるいろいろなことに、素通りができないのです。。
観た目から、こんな綺麗な才能のある人が、どうしてこんなに屈折してるんだろう?、、って不思議な気持ちになる作家だったのだけど、作品を読み続けるうちに、彼女の心の内になぜか存在する大きな深い深い溝の存在に気づきます。
この溝はどうしてできちゃったんだろう?って、、、、かなり、深くて暗い。
一生懸命やっているのに、その努力が報われない、、という思いを常にかかえながら、それでも、目の前の問題を素通りすることもできず、、己の限界を感じつつ、でも、止まる事も、筆を折る事もできない、、理想を持ちつつ、でも、平凡な夢も捨てきれず、苦悩する姿をほんの少し世間にさらしながらも、でも、本当の叫びは自分の心の中からなかなか出そうとしない、、作品に反映しきれない、、、本当に、、歯がゆくなったりしちゃう。。
大声で隣人に怒りながらも、、、地球の人類の未来を心底心配してる、、そんな、常に気負った、テンション目一杯みたいな彼女が晩年に書いた作品が「眼鏡越しの空」です。
「図書館で借りた空の写真集、カードに「つよくてきれいなあなたの名前」がある、、、、」
こんな一節があるドリカムの美和ちゃんの「眼鏡越しの空」、という歌詞にインスパイアされてかかれたようです。
在日の主人公の女性が「本名」と「通名(日本人風の名前)」の間で揺れ動き、悩んだ姿をかいた作品。この作品では人と人との関係や自分と韓国との考え方に「さりげなさ」が強く感じられ、その柔らかな文章から逆に主人公の苦労を読み取る事ができ、目が潤んでしまいます。いつも、気張ったかんじのある彼女の私的には素敵な変化の兆候があった。自然と主人公にエールを送りたくなった。。。小さな出来事を丁寧に綴って、彼女の思いが伝わる胸をうつ作品だとおもった。。
が、、この作品も、彼女のおもわんとすることと、きっと違った反論をうけたのだろうな。。
そんな、中途半端な事で、問題を語るな、って感じで。。
作品は「ビューティフルネイム」という本に「故郷の春」って、やはり歌のタイトルをつかった小説と、未完の作品他2作と、おさめられています。完成してる作品はどちらも「名前」をテーマにしています。
「故郷の春」「眼鏡越しの空」は、前後して出版され、本人が気に入ってると書いていた「ウェルカム・ホーム」より、ずっと、、、好き。。。です。
彼女の小説は、エッセイにかなり重要なヒントが、隠されている場合が多い。
それも、大昔から最近のエッセイまでにヒントが存在し(彼女自身はヒントなどとはおもってませんよ)、かなり執拗に自分におこった「出来事」に執着します。
ところが、エッセイではそんな事実があったと、書き記すけれども、その深い心情までは思い知る事がなかなか難しい。
で、あるとき、小説を読んでると、「見覚えある描写」がでてくる。。。。
そこでの、主人公の想いにおもいっきり、あの日あの時の彼女の気持ちが投入されてることに気づき、小説に俄然と息がふきこまれるのです。。。
う~~ん、こんな読み方が正しいとは言えないのだけど、実際にそうだから仕方ない。
これじゃ、ある意味彼女の作品が、つまらん作品のようにとられそう。。。
でも、エッセイを沢山併読することで、深みが倍増する、って思ってください。
しかし、自分の心の部分を追求することは、自分の大事な人を世間にさらけ出ししたり、傷つけたりすることにもなったりする。。それは、自分の思いとはかけ離れたものでも、これに動じず作家を続ける事は、ある意味「鬼」でもあるかもしれない。
「鬼」になりきれなかったのよね。。。。
作家とは、因果なものです。。。
と、、
この世に生を受けたからには、人の役にたち、そして、まわりから認められる事で自らの存在意義を認め、次の世代につなげる事で生きた証を残そうと思い続けた彼女。
なのに、自殺してしまった事実を問う前に、、、その志を半ばではあったのだけでど、私は何にでも一生懸命だった貴女を忘れられない気がする。。
エッセイに「かわいい子には旅をさせるな」ってあるのですが、彼女は戻ってこない旅人になってしまいました。
改めて、ご冥福をお祈りします。
鷺沢さま、、、あなたの作品、、また、、「時々」、、読みなおすからね。。。
いつも以上に、とりとめなくて、ごめんなさい。m(__)m
訂正
生前(特に若い頃)、自分のの名前が正しく読まれない、表記されない事に怒りをあらわにしてた鷺沢萠。
やってしまった~。ゆるせ、そう、、めぐむは「萠」なのだ。
すまん、パソコンがいつもと違ったのよ。こりゃ、「寝付きが」悪いはず。。土下座しておきます。

今日、こんなアルバム聴いていましたぁ。

What Are You Doing the Rest of Your Life/TRIO'
市原康、森泰人、福田重男によるアルバムの一作目。今日、新潟でライブがあります。
できれば、聴きにいきたいです。2作目はそれぞれのオリジナル中心のようですので、きっと、そちらが中心なのでしょうね。。
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TITLE: めめちゃん、命日ですね。
SECRET: 0
PASS:
ビューティフルネーム、まるでシューベルトの『未完成』のように光り輝く傑作ですよね。
三部作の最後まで完成してほしかったと強く思っちゃうけど(彼女のこういう三部作の場合ラストまでたどり着いてもっとも感銘を受けるケースが多かったので)、ここまででも充分にメッセージが伝わってきます。二つ目の『故郷の春』も泣けるんだなあ~~。
いろんなものを注意深く読まないと作者の叫びが伝わらない、という点があだとなって、著しく不当に評価の低い人のように感じます。僕は若くしてデビューして35歳で自殺、ってところからもつい芥川と重ねてみたりしちゃうんですけどね。『地獄変』の絵師・良秀を地で行ってしまった人、なんて言ったら思い入れ入り過ぎか?
新潟ライブ、素晴らしいでしょうね。頑張っていってきてください。
僕も地元で演奏なんだけど、練習不足を気合いでカバーしてやってきまーす(^^)/。
投稿: せきぐち | 2006年4月11日 (火) 13時12分
TITLE: そう、三回忌になるのかな。
SECRET: 0
PASS:
せきぐちさん
こちらではお久しぶりです。
反応してくださって、ありがとう。。ございます。
>ビューティフルネーム、まるでシューベルトの『未完成』のように光り輝く傑作ですよね。
完成品より人気があるといいますよね。
え~~ん、でも、鷺沢さんには、完成してほしかったです。もう、、小説で読んでいないのホンの少しになちゃった。。
今年、ここに一緒にあった「春の居場所」って、やはり未完の自伝的な小説を映画にしちゃったそうです。。。読む限りでは、まだまだ、これから彼女が手をいれていくだろう作品なんだよなぁ。。違う作品じゃ、、駄目だったのだろうか。。
なんか、おもいっきり、悲しいっす。
故郷の春、、月夜の場面、涙ぐんでしまうのであった。。
>いろんなものを注意深く読まないと作者の叫びが伝わらない、という点があだとなって、著しく不当に評価の低い人のように感じます。
いやぁ、、でも、仕方ないかも。この人の作品って、人生の喜怒哀楽がわかってからのほうが共感できたりするんだけど、読んでるそうが若い人が多いから。
私の年代の人だと、ちょっと手がでないかもね。。
>『地獄変』の絵師・良秀を地で行ってしまった人、
芥川って、ほとんど読んでいるのですが、すいません、浅いのでこれ思い出さない。
>新潟ライブ、素晴らしいでしょうね。頑張っていってきてください。
いけるるんだけど、、今、待ってるのよね。
う~~ん、いろいろ事情があって、、1人帰ってこないと、、いけないのだ。。
遅刻になりそうです。。
せきぐちさんも、楽しく演奏してきてくださいね。
投稿: すずっく | 2006年4月11日 (火) 18時31分
TITLE: Re:眼鏡越しの空(04/11)
SECRET: 0
PASS:
もう2年ですか~~。
私は某国家試験を受けてる最中に「大統領のクリスマスツリー」を読んで衝撃を受けました(笑)
まだ自分にはあの別れの必然性が理解できないというか、理不尽すぎたのですねえ。。。でもなんだか
気になってエッセイなど何冊か読みました。
今マイブームは角田光代だったのですが、また
鷺沢さんも読んでみようかな、って思いました!
すてきな日記を読ませていただきありがとうございました~~♪
投稿: ふくP | 2006年4月12日 (水) 06時50分
TITLE: 大統領のクリスマスツリー
SECRET: 0
PASS:
ふくPさん
あんな男、別れてもいいと思うけど、、、
でも、主人公は嫌いになってわかれるんじゃないんだよね。。
男の身勝手を理解しちゃおうとして、おまけに受け止めちゃうんだよね。
そう、、意外と古いタイプの女性なのか、、
この人、自分はかなり粘着質なんです。自分でも書いてるし、エッセイとか、小説とかよんでると、もう、、それはいいんじゃない?っていいたくなることすらあるの。
でも、表立ってどろどろと泥沼にするのは嫌いみたい。
姉御肌がゆるさないのかもね。。
でも、、そういう感情の処理のしかたって、、精神的には余計に、、あとひくよね、、
わりと最近、文庫ででた「ありがとう」って、エッセイが、彼女らしさがつまってた。「私の話」も個人的には泣けちゃいました。
「夢を見ずにおやすみ」って本があって、三部作なのですが、ここに「エレクトーン弾き」の結婚してる女性の話があるんです。
彼女があるとき仕事と家庭の両立の中のテンパッた生活の中で、「自分はこんなに一生懸命我慢頑張ってるのに、いろんな事を我慢してるのに、、だれもそれをわかってくれない、認めてくれない、、なんでもいいから、無条件であたまをなでなでしながら、「よしよし」っていってくれる人が欲しい、、いや、ロボットでもいい」、っておもうのです。
まさに彼女の本心かと。。
でもね、、考えようによっては、それって、自意識過剰でおしつけがましかったりするよね。
そんな切れそう状態になるまで頑張るより、周りにもっと「助けて」もらう、、それが本当はいいのではないか、、って。
状況がそれを許さない、って時もあるし、、日本の社会は家庭で女性が我慢することが美徳、って考えはのこってますよね。
でも、これが全くなくなると、、崩壊も沢山出てきそうだし。。
難しい問題だよね。
投稿: すずっく | 2006年4月12日 (水) 10時07分