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音楽で拡がる輪

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2006年3月18日 (土)

On My Way Back Home /Daisuke Abe (阿部大輔)

On_my_way_back_home

3月になって、大雪も降りましたが、今日は明るい陽ざしで春めいっぱいって感じです。まだ、寒いけど、いろんな事が動き出す良い季節ですよね。
爽やかな気分にぴったりなギターのアルバムをかけていました。


Daisuke Abe, born in Tokyo, Japan....
ライナーに書かれてました。これ、見ただけで、おぉ、頑張れ、って思う私。私はかなり単純です。はい。
東京生まれのNY在住のギターリストは1978年うまれだそうです。このアルバムがデビュー作のようです。
本人のサイトによると、洗足学園短期大学を卒業後、奨学金をもらってバークリーを卒業したんだって。去年、Nagel-Heyer RecoadよりデビューCDが発売されて、それがこのアルバムなのです。

編成みて、しかもNY在住だし、あの次世代ギターの最先端を走るカートを意識したアルバムなのかな、って思ったのですが、若い彼の感性や意識の中に当然カートはあるのでしょうが、ジョンスコ、ジムホール、、、かなり大きな意味でパットメセニーまで含めた、現代ギター達の影が見え隠れするかなり都会的でクールな手法のギターです。でも、不思議なねじれを持つカート陰影よりもっとストレートな感情表現だし、演奏も結構ストレートに熱くなったりして、難解なかんじでなく普通の感覚でギターを楽しめました。クールで繊細なシングルノートで繰り出すフレーズ、センス良くはいるコードワーク、、先鋭的でないけど、なんともかっこいいギターでした。
若手ばかりのメンバーですが、これが、ニューヨーク基準かぁ、、ってやはり、凄いとおもうのだ。

何の縁故関係もありませんが、2000円くらいあまってるなら、話題の本など無視して、この若いギターの努力の結晶を買って聴いてみると、面白いとおもいますね。
世の中、山のようにうまいギター、かっこいいギターはいます。私なんぞ、痺れるギターはつきない。(^_^);;
いろんなスタイルのギターが居る。メジャーなシーンに駆け上がるギターとそうでないギター、その差はホンの少しな気がします。でも、その少しが、決定的に深く、絶望的な事もあるような気がします。

今、このギターが世界1か、って言われたら、私は正直に、うむ~、って言うけど、
でも、このアルバムが気にいってるか?っていわれたら、もちろん!!と、大声で答えます。
音楽の専門的な事は良く解らないけど、このアルバムが50年先まで残って、押しも押されぬ名盤になるかはなんともいえないけど、いろんな意味で大きな可能性があるギターなんだろうなぁ。。って、思います。でも、これからが、大変なんでしょうねぇ。。(既に母の気分)
極東のとある国のお嬢さま達のように、いたせりつくせり贅沢に名人達をあてがわれるような環境と随分違うみたいだものね。。
そんなこんなも含めて、これはかなり秀作!ギターは一聴の価値はあるかとおもったのでありましたぁ。

ギターの巧さはもちろんなのですが、全曲彼のオリジナルだそうで、それがまた良い感じなんだなんです。一曲目のサックスに誘われるように、ギターが初めてソロを披露する場面。。なんだか、遠い昔、、運動会のリレーでバトンを渡されて思いっきり地面を蹴って走り出すときの、ワクワク感、期待感、高揚感を思い出して、すごく、ポジティブな気持ちになった。頑張れ~♪2曲などパットメセニー風の哀愁や素朴さ、ふんわりとした軽さもあるし、アルバムはクールに聴かせる場面とアグレッシブな演奏場面も沢山あって、メリハリある配分で大変良い感じ。
やはり、アルバム全体にフレッシュなエネルギーが溢れ居て、それが浮遊感にもつながっているきがします。
ヴォーカルも2曲入ってバラードではアコギも弾いて、、無名(そりゃ、知ってる人はしってるんだろうけどぉ)の新人ギターリストの60分のアルバムはもの凄く美味しい1時間です。
百戦錬磨の世界のミュージシャンと比べて、なんぼの世界なので、厳しいご意見もあるかもしれないけど、、私は実に楽しい1時間でしたし、繰り返して聴いてもギター!!かっこいいと思うのです。

メンバーもなかなか、素敵!うまい!(って、もしかして結構有名人なのでしょうか?)ロドニー・グリーンは、わかるんだけど。。
かなり熱くふきまくるシーンもあるテナーサックスはもちろん、リズム陣もなかなか聴き応えがあります。ベースもドラムも上手に自己主張しててる。
ほんと、バランスの良いバンドなので、急速展開な場面となるほど、ぎゅっと、音が収束され、気持ちが同じ方向むいてる感じで、聴いていて気持ちがよいです。

ピアノ、ピアノもいいのですよね。リリカルな雰囲気ですが、切れがよくアップテンポの演奏もかっこいいです。かなり、巧いとおもう。バラードでみせる、一つ一つの音を綴っていく美しさもかなり叙情豊かで素敵だった。
でね、2曲で入るヴォーカルのうち、4曲目のバラードは、そのまま、ポップスシーンでヒットチャートにのってもいいような、じんわりくるメロディです。唄姫も素晴らしい。。ちょっと、後ろ髪をひかれながらも、明日に向かって旅立っていく、、そんな風景が浮かんじゃって、、曲もギターも素敵だけど、このねぇさんもかなり素敵。。。哀愁が漂う素敵なシーンだぁ。。。

これからの季節、窓をあけて、、風を感じながら聴くのに最高だとおもう。。。

1.On My Way Back Home
2.Go!
3.Answer
4.Leaving
5.Machine
6.Kura
7.Eyes in the City
8.I-Shi
9.Last Call

Daisuke Abe(G)
Walter Smith(Tenor Sax)
Aaron Parks(P)
Matt Brewer(B)
Rodney Green(Ds)
Gretchen Parlato(Vo #4,#8)



人柄なのかな、、ぎらぎらした感じが無く、淡々とした印象もあるのですが、やっぱり、若さがもってる輝きがフレッシュなサウンドとなって、気負意のない爽やかな味付けとなってるきがするな。彼の年頃にもどりたいっ!

と、、旅にでたくなりました。。。




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JAZZ」カテゴリの記事

コメント

TITLE: NYで頑張っている数少ない邦人ギタリスト
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阿部くんには期待しています。

ドラムのロドニー・グリーンはベースの中村健吾やピアノの百々徹(どどとおる)なんかともやっていて、けっこう日本人びいきだと思います。

緩急自在なドラマーなので、彼とやっている限り間違いないですね。

TITLE: 百々徹
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naryさん



3/15に新潟にきてました。(T_T)

ずっと前から知っていて、できたらいきたかったのですが。。

いろんな、、しがらみがあって、いけなかったのですね。

以前、なおきさんがすごく褒めてたし、ベースの安岡さんも生で聴いてみたかったし。。

あぁ、、って、おもったけど、ま、仕方ないです。

百々さんも たしか、、バークリーなんですよね?



VENTO AZULさんが、後藤さんって、NY在住のピアノところで、ジャズ語をネイティブスピーカーののようにあつかえる、って書いてましたがこの人もそうです。

そう言う時代になってきたんですね。

で、今の日本人の持ってる情緒みたいなものあるとおもいま~す。



日本人だから、、って意識と別に、普通にいろんな場面で活躍して、輸入盤なんかみてて、、「あ、大輔だぁ」って自然にいえるようなギターリストになってほしいな。

TITLE: 音源
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http://www.harutakamichi.com/index.htm" target="_blank">http://www.harutakamichi.com/index.htm



上記サイト(高道晴久さんというベーシストのHP)で、阿部さんの演奏がありましたよ。

TITLE: ありがとうございます。
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通りすがりさん

私はパソコンで音聴けない事がおおいのですが、あとでためしてみますね。

どうもありがとうございました。

とおりすがり、、って、、すごいわ。。。

TITLE: お邪魔します
SECRET: 0
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ご無沙汰しております。



NY滞在邦人ギタリスト、と言う事で、興味しんしんでございます。

久しぶりに新しいCD購入に

待ちへと出かけましょうかね、どっこらしょ・・。

TITLE: 春だねぇ。。。
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Mercedsさん



>ご無沙汰しております。

こちらこそ、Mercedsさんのブログは、我、愛機だと、全部読み込まないのです。

画面は表示されて、そまま、待ちぼうけになる。

ホント、こちらこそご無沙汰してすいませんね。





>NY滞在邦人ギタリスト、と言う事で、興味しんしんでございます。

NY在住ってだけだと、結構いろんな人が行ってるのだとおもいます。

刺激があるのでしょうね。

でも、アメリカだっていわゆるジャズ、ってヤツは衰退してて、

随分まえからスムースジャズ、が主流なんだよね。

これは、リンク先のかたがぼやいてましたが、、

でも、ライブハウスなので本物にに出逢うチャンスはやはり沢山ありますよね。

ミュージシャンの方々もそうなんだとおもいます。



街は春の色があふれてきました。

すずっくさま
こんばんは
トラバさせていただきました
流石!だいぶ前に聴かれている!
阿部さんのギターもいいのですが、
曲がいいですね

HamaVenturiniさま、、

>すずっくさま
>こんばんは

こんばんは。

>トラバさせていただきました

ありがとぉ。
こちらからも、トラバいたしました。

>流石!だいぶ前に聴かれている!
>阿部さんのギターもいいのですが、
>曲がいいですね

随分前の文章なので、また、聴き直してみようと思います。
UoUというユニットにも参加してるんですね。
そちらこそ、、さすがです。

すーすーさん、タイムマシーンです。今晩阿部大輔さんメンバーのUOUの3枚目のアルバム発売ライヴの中日、ピットインで聴いてきました。大輔さんとは①大学ジャズ研の後輩高道くん(亡くなってしまった南無)との繋がり(ここもNY?)、②コンボの練習している三茶のベースの先生とNYでやほりいっしょだった③すーすーさんたちの教育のお陰で自分で1人でCD買えるようになり、そこで他の豪華なメンバーで購入したこのアルバムに大輔さんが!狭いです、ほんと。そんな皆さんに導かれての今日のライヴ、存分に楽しめました。感謝。

ピエール齋藤さま、、
我が年代ですと、、「タイムマシーンにお願い」しちゃっうわけです。笑

>UOUの3枚目のアルバム発売ライヴ
そうなんですか!ご無事なんですね。
素晴らしいライブを逃さずに、聴きに行けてよかったですね!

あらためて、投稿よむとめちゃ恥ずかしいです。汗
この綺羅星のメンバーで、ロドニー・グリーンしかしらない!って、言い切ってる。笑
すごいメンバーですね!!
私も、皆さんのと一緒に成長させていただいてます。m(_ _)m

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UoU のギタリスト、現在はNYCで活躍する阿部大輔 さんの2005年リリースのリーダー作。 ON MY WAY BACK HOME/DAISUKE ABE(nagel heyer) [続きを読む]

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