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音楽で拡がる輪

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2006年3月 7日 (火)

Hands / Kasper Villaume

Kasper Villaumeは、以前にラースムラー(なんか、変だけど、本人がいうなら仕方ない)との共演盤がお気に入りなんです、と書いた事がありましたが、今度は今絶好調のサックス奏者Chris Potterとアルバムを録音しました。ベースがドーキー弟、ドラムはAli Jackson。
Kasper VillaumeとChris Potterというだけでも私的に欲しくてたまらない、つうのに、、Chris Minh Doky、Ali Jackson、、、ほぉ、ってかんじです。
なんか、一発やってくれそうな雰囲気ですよね。(^_^)

彼のオリジナルが4曲、ドーキーの曲が1曲、後はモンク、ガーシュイン、ルート66のボビー・トゥループの曲が一曲づつ。
シャンシャンとパーカッションの?の鈴の音(なんつうのこれ?)も楽しそうに始まるモンクの曲でじょじょに熱くなっていきます。ヴィヨームの原子爆弾も投下して、なんとなくダーティで可愛いモンクの魅力をわかりやすく表現してくれます。
とりあえず、お互いのお手並み拝見てきな感じも多少ありますが、全員がかなりのハイテンションな緊張感と、足並みの揃っていることが良く解かります。
1曲目で既にハイテンションな演奏はお約束されたようなものだったのですが、2曲目カークランドに捧げたブルースで、いきなり、全員で全速力状態。走りまくり。松田勇作ならさけぶ。「なんじゃこれぇ」m(__)m
サックスの挑戦的なフレーズからはじまり、ヴィヨームのパーカッシブなピアノから再び帰ってきたときには、ポッターは何故か既に向かうところ敵なしの状態。アリジャクソンのドラムもよかったなぁ。情緒などという甘い言葉はぶち捨てて、失踪するかっこよさ、もの凄いドライブ感。
3曲目もヴィヨームのオリジナルです。ゆったりとしたバラード。
ドーキー弟のソロが光ります。ええです。先ほどまでと違って、一転ゆっくりと気持ちよく揺れ動くリズムにのせて、しっとりとした演奏。
4曲目、もう、ポッターがソプラノで全開、インドの蛇遣いよろしくうねうねふきまくります。切れてる。絶対。
途中であまりの「変」かっこよさに、普通は聴いていて我慢できなくなる。絶対叫びたく。。なら。。ない??みなさん?いかが??
あれ?これって、ガーシュインの曲だったよね。。。再び、お~まいごっどでございます。
タイトル曲のマイナー曲でも、ポッターは凄い。ヴィヨームも凄い。
このままだと、凄い、ってだけで、、終わる。。。
ベースのドーキー弟のスリリングな曲。どうやら、ドーキーはジェームズボンドのファンらしい。。
唯一、ポッターが抜けたスタンダーのバラード。キースのファンでもあるらしい彼のリリカルな一面。そして、バラードで活躍するのが再び、ドーキー弟。あなたは、こんなに素敵だったかしらねぇ。。このソロ、泣けるわ。
アルバムの構成的にも、二つのバラードはかなり効果的。うまいですね。
最後はこれまた彼の好きなピアノらしいチックコリアからの影響された曲らしいのですが、かっこよくキメが入ってダイナミックな展開で最後まで全員の緊張感が切れることなく終焉。素晴らしかった。

アンコール!!と、叫んでる全国のファンの声がきこえますよね。

ドラムのアリジャクソンは、わりと想像通りの素晴らしい働きはたらきなのですが、意外と健闘賞はドーキー弟!だとおもしましたぁ。
全編でかなり高いグルーヴ感をバンドに提供しまくって、ソロまでかっこよかった。前回のプロディーサーから、演奏側にでてきただけの事はあります。意欲満々。素敵だったわ。

キャスパーヴィヨームは、本当にアメリカに、アメリカのミュージシャンに憧れてるのですね。エネルギッシュなパワープレイは、すべてアメリカ大陸に向かって一直線って感じでした。
多くの演奏が強烈なドライブ感で、ホント気持ちよすぎるチューンの連続であった。まーーーーつぐな、ジャズの秀作ってヤツなのではないのでしょうか。
最近、毎回、わかりやすくストレートなのですが、デンマーク人だって事もお忘れ無く。頼むぜぇ。

で、なんていってもポッターのサックスはサックス好きだけでなくても、失神したくなるような変態フレーズ続出で、フラジオ領域でもぶちちぎれてるとしか思えない演奏もふくめ、ほんと、、馬鹿。サックスお馬鹿です。
言葉は悪いけど、ブレッカーの次は俺だ!って、言いはなってますね。
モンクコンペは弟三位だったけど、時代は俺だ?って感じでございます。

1. Green Chimneys
2. Captain Kirkland
3. Cloudy & Blue
4. Gone
5. Hands
6. The Sniper
7. Meaning of the Blues
8. Groove Street

Kasper Villaume P
Chris Potter Ts,Ss
Chris Minh Doky B
Ali Jackson Ds

今、ジャズは本当に細分化されて、いろいろな音楽との壁もくずれて、
自分も人が聴いたら、これがジャズ?ってようなものまで、愛してやまないのですが、、
こういうストレートに熱い、そして良い演奏って言うのは、何時聴いてもワクワクするし、ドキドキする。


と、このアルバムかなりストレートアヘッドな展開なのですが、ポッターの新譜は、ギターの入って、クレッグティーボーンのフェダーローズ入り。ベースの入らない変態編成で~~す。わぁ~~い。

-----
追記

Kasper Villaumeは、
6月初旬、テナーサックス奏者、Bob Rockwellのツアーで来日します。
で、、
メンバー、Bob Rockwell(ts),Kasper Villaume(p),Jesper Bodilsen(b),Rasmus Kihlberg(ds)
横浜赤レンガ倉庫ホール、武蔵野スウィングホール、そのほか。

と、、あるのですが、、その他、って、、誰か知ってますか?

ついでに、、Chris Potterは、来日予定はなのでしょうか。。





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JAZZ(Flight to Denmark)」カテゴリの記事

コメント

TITLE: さっそくお邪魔します
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う~ん、さすがに素晴らしい!(いつもですが)

私の軽薄な文章とは全然違ってとても読み応えがあります。

こちらからのTBやめようかなぁ(爆)

まあ、あまり気にせずにさせてもらいますけど。



このヴィヨームの新譜をいまいちだとか言っている人には、いまだにお目にかかったことがありません。

やっぱり良いものはみんな良く感じているんですね。

TITLE: すげ~。
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「HANDS」一枚に,これだけ作文できるなんて,やっぱりすげ~です。TBするのも気が引けちゃいますが,一応しておきます。



さっき,後藤雅洋,中山康樹,村井康司の「ジャズ構造改革」を読んでいたら,中山氏が「ネットのジャズに関する文章はレヴェルが低い」とか書いているんですよ。「ふざけるな。お前はすずっくさんの文章を読んだことがあるのか!!」

 と,反論したいです。

TITLE: 来日するんですって。
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naryさん



ボブロックウエルと。

さすがにこれはみなさんがブログに書かなくても買ったのですが、

到着まえからみんなで良い、良いって、連呼するので、待ってくれぇ、、って気分でした。



>このヴィヨームの新譜をいまいちだとか言っている人には、いまだにお目にかかったことがありません。

ほんとストレート過ぎるほどにストレートなので、この手のものが面白いと思わない人は始めからかわないのだとおもうんですよね。(いや、ポッターは変だけどぉ)



>やっぱり良いものはみんな良く感じているんですね。

で、興味があって買った人は、たぶん、面白いと感じるとおもいます。

毎回、毎回、これが続くと飽きる気もするのですが、兎に角、この一枚は聴いてソンはしないとおもう。。。



どうなんでしょう、、、

こういう、、いくら進行形といえ、いくら現代のジャズアレンジがされてるといえ、、

普通のジャズの王道の路線を絶賛しまくってしまうのは、やっぱ、頭が古いのでしょうか。。



いいわ、、もう、、古いヤツでも、、、こんな気持ちいいのですから。

TITLE: ふざけてます。
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クリスさん

いつも、私はふざけたヤツなんです。

ふにゃふにゃ、生きてるの。だから、○○を聴け!なんて、絶対言えないの。(T_T)



作文、ですかぁ?作文って、なんかイヤな思い出のほうが多いけど。。

学校の勉強も、まともに点数とれたのは理科だけだったけど。

国語、数学、英語、社会、全部苦手ですね。

(体育&技術家庭&意外なところで美術は点数よかったです)

誤字脱字、引用の間違い、目に余るモノがあるんですが、、、

クリスさんみたいに賢い人に褒められるとは。。。。M(__)M

と、、嫌みではないですよね?





>さっき,後藤雅洋,中山康樹,村井康司の「ジャズ構造改革」を読んでいたら,中山氏が「ネットのジャズに関する文章はレヴェルが低い」とか書いているんですよ。

まぁ、趣味で書いてるんだし、レヴェルとかいわれちゃうとね。。

大体、「顔文字」つかって胡麻してるだけでも、文章的にはレヴェルは無いも同然です。(^_^);;

皆さん勉強家ですよね。。。

その本、VENTO AZULさんがいってたのですよね?図書館近かったらなぁ。。読書は好きなんですけどね。。。。

TITLE: Re:Hands/Kasper Villaume(03/07)
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キャスパー・ヴィヨームの来日についてはマシュマロレコードのHPをご覧ください。

TITLE: Hands/Kasper Villaume
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上不三雄さん

>キャスパー・ヴィヨームの来日についてはマシュマロレコードのHPをご覧ください。



ご丁寧にありがとうございました。

TITLE: 遅ればせながら・・・
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 今月このアルバム買いました。

 今までBill StewartのDrumsで聴き慣れていただけに、今回のアリさんはちとフラットかな?という印象もチラッとありましたが。緊張感は高く仕上がってますよね。少し聴き込んでから、機を見て私も一筆レヴュー書いてみようかしら。スズックさんの足元にも及びませんが^^;

TITLE: お返事おくれました!
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あらやclinique理事長さん



お久しぶりです。

ご無沙汰していてもうしわけありません。

ライブ、してますか?招待状は!!(^_^);



> 今月このアルバム買いました。

おぉ!レビュー書いたら、是非とらばってください。

よろしければ、こちらからも行きますから。。

やっぱ、サックスの専門職が書いてくださったものは、面白いとおもいます。

楽しみにしてます。って、、もう書いた?

明日見学にいってみますね。

ビルは大大大好きですが、アリさまもよろしいかと。。

TITLE: あらやさま。
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明日、ゆっくり見学いたします。m(__)m

TITLE: 理事長!!!
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トラバはできたけど、、どうやってもコメントうけつけないんだけど。。疲れた。。

ここに、コメントしますね。



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でかっ!

え?理事長のお顔でなくてジャケットの写真。

大昔に「お貸し」したのって、#2ですよね?

あのころは、すげぇ~、って書いても、

Villaume?みたいな反応おおかったよねぇ?

でも、ブログったら、このアルバム好き!って人、結構多くておどろきました。

そう、もの凄くそれぞれのスキルの高さをかんじますよね。

全速で走りまくってる状態でも、相手の変化をちゃんと感じ取って、そっちに動けるのよねぇ~。



ドラム軽すぎますか?

二人ともすきだけどなぁ。。

う~ん、ぶりぶり、確かにお好きのようです。

次回はBob Rockwellだ?そうですよ。



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あぐぅ。。

トラバありがとうでした。

記事の中でもほめてくれて、もじもじ、しちゃうわぁ。

TITLE: ヴィヨーム
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良いですねえ。Lars Mollerとの競演も良かったけどPotterとも合いますねえ。

ちょっと前の記事ですがトリオ作品の117 Ditmas AvenueをレビューしましたのでTBさせて頂きます。

TITLE: それ、、まだ、聴いてないんでよね。。
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なおきさん



そちらは、残暑はいかがですか?

昨晩は随分すごしやすかったのですが。。



>良いですねえ。Lars Mollerとの競演も良かったけどPotterとも合いますねえ。

うん、でも、また、Lars Mollerとも出してほしいなぁ。



>ちょっと前の記事ですがトリオ作品の117 Ditmas AvenueをレビューしましたのでTBさせて頂きます。

ありがとうございます。

こちらからもトラバいたしました。

そう、、ボブロックウェルとの共演盤は未聴です。

なおきさんは、Love eyes のレビューはかあkれてましたよね。

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