Play Miles Davis / Enrico Rava Quintet
~ at THE MONTREAL JAZZ FESTIVAL 2001
2001年のモントリオールジャズフェスの(モントルーじゃございません・・)
ライブ盤ですね。
実は、、って、何回もかいてるかもしれませんが、、ラヴァは、何となく敬遠してきたペットだったのですが、(いやぁ、かっこいいとはおもうんですよ。。)彼のアルバムでスティファノボラーニに目覚めてから、かっこいいボラーニきくにはラヴァのアルバムが一番確実、っておもうようになったのでありました。現金なやつでございます。
最近では、ボディルセン&ルンドのトリオで、わりとまじめにピアノ弾いていて、着実にファンを増やしておりますが、、、かっこいいんだけど、はちゃめちゃなバッキングやソロが満載なのが、このアルバムです。
同じメンバーで「Shades of Chet」もでてますが、ほんと、個人的な趣味でこっちをよくききます。(こちらのほうが、、フレズがラヴァに食われずにすんでる、、って、きがしてるので。。)あ、フレスかな?でも、「Shades of Chet」も好きです。
アルバムは、名前のとおりマイルスが愛した曲を集めています。
ラヴァもフレズも他のメンバーも、マイルスへの愛情たっぷりです。
でも、彼ららしく非常にアグレッシブでありながら叙情的なしあがり。
なんだか、いつもラヴァに貫禄?まけするフレズのきがしますが、このアルバムでは聴衆へのアピール度は、対等なきがします。フレズ、、吹かないと、、ラヴァにすべてを、、もってかれますから。。ねぇ。。
聴き比べると、メロディアスなフレズの演奏は、やはり好みなんですが、聴衆の前で「我ここにあり」って感じのラヴァの演奏もかっこいともおもいます。
そう、、バトルとはちょっと違うかもしれませんが、ビビッと刺激しあってます。
聴衆の熱気もつたわってくる。すんごく、うれしそうです。
でも、でも、、、「メンバーも」非常に嬉しそう、楽しそう、なのが伝わってきます。メンバーを良い意味で、おもしろがらせているのは、(聴衆も)ボラーニのピアノの貢献が大きいとおもいます。
ボラーニのピアノは、ソロもバッキングも不思議な魅力がありますよね。
かなり独特のセンスで、ホント、崩壊や破滅が見え隠れするのだけど、
とても、可憐ですてきなフレーズにも溢れていて、その演奏は意外だけど、
でも、不思議とその場面にはまります。いろいろな刺激があるようにおもいます。
2曲目が、ラヴァカルテット、4曲目がフレズカルテットで勝負してますが、あとはそれぞれが前後でソロをとる形のクインテットでの演奏で、メンバーのソロも聴き応えのある、あっというまの60分です。
どの演奏も面白いのですが、一曲目のフレズの「BYE BYE BLACKBIRD」のソロは、歌心たっぷりで好きだな。一曲目からボラーニは、バッキングから、絶好調です。
3曲目の「MILESTONES」の両者強面のスリリングなかんじの演奏もいいし、途中にはいるボラーニの「ホラー風ソロ」も馬鹿いけてます。おわりのほうに、かっこいい、メンバー紹介あります。わたしが、その場にいたら、いっしょに名前叫んだと思んで、いっしょに狂気乱舞したとおもいま~~す。
4曲目は、フレズのBLUE IN GREEN!カインドオブブルーでは、有名なエヴァンスがイントロ4小節がありますが、ボラーニのレクイエム風のイントロも続く真摯なフレズの演奏にぴたりとはまってると思います。ベースのお仕事もいいです。
しかし、マイルスはみんなの憧れなんだなぁ、、ってつくづくおもいます。
曲の終わりの超ロングトーンは、天国にいるマイルスに届いたとおもいますね。
最後は能天気にはじまって、両人のソロが披露されるんですが、ボラーニにまわってくると、次第に雲行き怪しくなり、一気に、、盛り上がってる聴衆を独り占め工作、、ついには原子爆弾の連続投下。。。(^_^);でも、みんなの心はとらえても演奏を破壊することにはならずに、メンバーみんなで楽しく盛り上がって終焉です。
めでたし、めでたし。。
1. Bye Bye Blackbird
2. There is no You
3. Milestones
4. Blue in Green
5. When Lights are Low
Enrico Rava, Paolo Fresu - trumpet and flugelhorn
Stefano Bollani - piano
Enzo Pietropaoli - double bass
Roberto Gatto - drums

ライブ盤ですね。
実は、、って、何回もかいてるかもしれませんが、、ラヴァは、何となく敬遠してきたペットだったのですが、(いやぁ、かっこいいとはおもうんですよ。。)彼のアルバムでスティファノボラーニに目覚めてから、かっこいいボラーニきくにはラヴァのアルバムが一番確実、っておもうようになったのでありました。現金なやつでございます。
最近では、ボディルセン&ルンドのトリオで、わりとまじめにピアノ弾いていて、着実にファンを増やしておりますが、、、かっこいいんだけど、はちゃめちゃなバッキングやソロが満載なのが、このアルバムです。
同じメンバーで「Shades of Chet」もでてますが、ほんと、個人的な趣味でこっちをよくききます。(こちらのほうが、、フレズがラヴァに食われずにすんでる、、って、きがしてるので。。)あ、フレスかな?でも、「Shades of Chet」も好きです。
アルバムは、名前のとおりマイルスが愛した曲を集めています。
ラヴァもフレズも他のメンバーも、マイルスへの愛情たっぷりです。
でも、彼ららしく非常にアグレッシブでありながら叙情的なしあがり。
なんだか、いつもラヴァに貫禄?まけするフレズのきがしますが、このアルバムでは聴衆へのアピール度は、対等なきがします。フレズ、、吹かないと、、ラヴァにすべてを、、もってかれますから。。ねぇ。。
聴き比べると、メロディアスなフレズの演奏は、やはり好みなんですが、聴衆の前で「我ここにあり」って感じのラヴァの演奏もかっこいともおもいます。
そう、、バトルとはちょっと違うかもしれませんが、ビビッと刺激しあってます。
聴衆の熱気もつたわってくる。すんごく、うれしそうです。
でも、でも、、、「メンバーも」非常に嬉しそう、楽しそう、なのが伝わってきます。メンバーを良い意味で、おもしろがらせているのは、(聴衆も)ボラーニのピアノの貢献が大きいとおもいます。
ボラーニのピアノは、ソロもバッキングも不思議な魅力がありますよね。
かなり独特のセンスで、ホント、崩壊や破滅が見え隠れするのだけど、
とても、可憐ですてきなフレーズにも溢れていて、その演奏は意外だけど、
でも、不思議とその場面にはまります。いろいろな刺激があるようにおもいます。
2曲目が、ラヴァカルテット、4曲目がフレズカルテットで勝負してますが、あとはそれぞれが前後でソロをとる形のクインテットでの演奏で、メンバーのソロも聴き応えのある、あっというまの60分です。
どの演奏も面白いのですが、一曲目のフレズの「BYE BYE BLACKBIRD」のソロは、歌心たっぷりで好きだな。一曲目からボラーニは、バッキングから、絶好調です。
3曲目の「MILESTONES」の両者強面のスリリングなかんじの演奏もいいし、途中にはいるボラーニの「ホラー風ソロ」も馬鹿いけてます。おわりのほうに、かっこいい、メンバー紹介あります。わたしが、その場にいたら、いっしょに名前叫んだと思んで、いっしょに狂気乱舞したとおもいま~~す。
4曲目は、フレズのBLUE IN GREEN!カインドオブブルーでは、有名なエヴァンスがイントロ4小節がありますが、ボラーニのレクイエム風のイントロも続く真摯なフレズの演奏にぴたりとはまってると思います。ベースのお仕事もいいです。
しかし、マイルスはみんなの憧れなんだなぁ、、ってつくづくおもいます。
曲の終わりの超ロングトーンは、天国にいるマイルスに届いたとおもいますね。
最後は能天気にはじまって、両人のソロが披露されるんですが、ボラーニにまわってくると、次第に雲行き怪しくなり、一気に、、盛り上がってる聴衆を独り占め工作、、ついには原子爆弾の連続投下。。。(^_^);でも、みんなの心はとらえても演奏を破壊することにはならずに、メンバーみんなで楽しく盛り上がって終焉です。
めでたし、めでたし。。
1. Bye Bye Blackbird
2. There is no You
3. Milestones
4. Blue in Green
5. When Lights are Low
Enrico Rava, Paolo Fresu - trumpet and flugelhorn
Stefano Bollani - piano
Enzo Pietropaoli - double bass
Roberto Gatto - drums
« Fine Together/Anders Lindskog | トップページ | 頭の中でぐるぐる鳴る音楽。 »
「JAZZ(Grazie Italia )」カテゴリの記事
- マラネッロ市と坂祝町の友好10周年ライブが素晴らしい! 「Paolo Fresu & Flavio Manzoni Live」(2023.01.18)
- ロマンチシズムと哀愁が溢れたビター・スィートな一枚 『European Walkabout / Alessandro Galati Trio』(2022.03.26)
- ファブリッツィオ・ボッソとハヴィエル・ジロットが参加 『Blu / Igor Caiazza』(2022.03.06)
- クラウディオ・フィリッピーニ参加 『Happy End / Lorenzo Tucci』(2022.03.02)
- 期待通りの哀愁と郷愁 『Tango Macondo / Paolo Fresu』(2022.02.23)
TITLE: これ面白いっすよねえ~(^^)
SECRET: 0
PASS:
ほんとにここのボラーニ最高!おふざけもいい加減にしろ!って感じなんだけど、すべてやることがハマリにハマって笑いながら楽しめちゃいます。
トランペットの二人ももちろんだけど全員のコンビネーションが素晴らしくて、真剣なんだけどどっか人を食ったような展開が連続するんですよね~!大好きでございます。
投稿: せきぐち | 2006年1月31日 (火) 21時32分
TITLE: 個人的には・・・
SECRET: 0
PASS:
ラヴァいらなかったんじゃないか・・・って思うんですけどね。(テクニシャンのラッパ吹きは嫌いなだけかもしれませんが。)
とにかくボラーニのおイタが最高に面白かったレす。
投稿: 南浦猫麻呂 | 2006年1月31日 (火) 23時53分
TITLE: "Fresu"の表記法
SECRET: 0
PASS:
私の(曖昧な)記憶によれば、標準的なイタリア語では母音の後の"s"(だたしscやsch等の例外あり)は濁音になったんじゃなかったかなー?だから「フレェズ」とか「フレーズ」「フレズ」というのが原音に近いと思います。ただし、私の記憶によると、ナポリ出身のジローラモ・パンツェッタさんは母音の後の"s"を濁音ではなく発音していたと思います。(その昔、NHKのイタリア語会話を見てました。)
いい加減な知識なのでかなり怪しい話ですが、誰かがフォローしてくれるでしょう。
投稿: 南浦猫麻呂 | 2006年2月 1日 (水) 00時16分
TITLE: Re:Play Miles Davis / Enrico Rava Quintet(01/31)
SECRET: 0
PASS:
>曲の終わりの超ロングトーンは、天国にいるマイルスに届いたとおもいますね
同感でっす。
ウィントン・マルサリス否定派はラヴァも否定の人が多いかな?
投稿: longrow1967jp | 2006年2月 1日 (水) 02時00分
TITLE: Rava
SECRET: 0
PASS:
これ、聴き直してみようと探しましたが、見つかりませんでした。残念。
ラヴァは何枚か持っているのですが、頭にきたのが2002年Jazzpar賞のHappiness isで、私のCDプレーヤーではトレースできないんですよ。
パソコンでは大丈夫だったので焼いたやつで聴いています。
投稿: nary | 2006年2月 1日 (水) 11時17分
TITLE: そう、やめられません。。
SECRET: 0
PASS:
せきぐちさん
>ほんとにここのボラーニ最高!おふざけもいい加減にしろ!って感じなんだけど、すべてやることがハマリにハマって笑いながら楽しめちゃいます。
そうなんですよね。
リーダー作なんかでやってるはちゃめちゃと違って、いわゆる「普通のジャズ」の世界なんだけど、限界ぎりぎりまで遊んでます。逮捕寸前とも言う。
>トランペットの二人ももちろんだけど全員のコンビネーションが素晴らしくて、真剣なんだけどどっか人を食ったような展開が連続するんですよね~!大好きでございます。
最初メンバーみたとき、「なんでやねん」って、おもったんだけど、聴いたら面白かったです。
ライブなので、その手の感情の高ぶりは認めるけど、確かに互いにすごく良く相手を聴いてますよね。神経とぎすまされてる。だから、ボラーニのやることも変に浮くことがなく、面白く聴けるんだとおもいます。
はじめて聴いてから随分になるけど、結構、ききかえします。
投稿: すずっく | 2006年2月 1日 (水) 17時42分
TITLE: わぁ~
SECRET: 0
PASS:
南浦猫麻呂さん
>ラヴァいらなかったんじゃないか...って思うんですけどね。(テクニシャンのラッパ吹きは嫌いなだけかもしれませんが。)
って、言い方は、、フレズが下手だ、って言うのか・・い。。。(-_-);
なんちゃって。冗談です。
これ、ラヴァクインテット、ってあるじゃん!
いなかったら、ただの「カルティット」じゃん。
>とにかくボラーニのおイタが最高に面白かったレす。
面白いでしょ。かわいいよね。最近結構大人になりました。
基本的にラヴァが居ると、安心して「おイタする」、って不思議な人です。
かなり、怪しい関係だ。
投稿: すずっく | 2006年2月 1日 (水) 17時43分
TITLE: すげぇ~
SECRET: 0
PASS:
南浦猫麻呂さん
あ!って思って、日本語ライナーある、フレズ参加の作品みてみました。
(-_-);
ええとね、テリエラングのリフレクションでは、フレスです。
ヤンソン参加のBBBのテメノスでは、フレズでした。
>いい加減な知識なのでかなり怪しい話ですが、誰かがフォローしてくれるでしょう。
日本語的には「ず」ってのと、「す」ってのは全然違うけど、もっと、曖昧なのかな。
「ずすっく」「ずずっく」「すすっく」
ほら、みんなは「すずっく」ってふざけた名前だ、っておもってるようだけど、
この中では、一番まともじゃん。
投稿: すずっく | 2006年2月 1日 (水) 17時45分
TITLE: そう!持ってらっしゃいましたよね!
SECRET: 0
PASS:
longrow1967jpさん
>>曲の終わりの超ロングトーンは、天国にいるマイルスに届いたとおもいますね
>
>同感でっす。
そうですよね。。これ、ボラーニのイントロから、なんか、本当にマイルスに捧ぐ!って感じでした。
いや、マイルスにとどけかな?
ベースもドラムもすごく繊細な動きでした。
いつもは、雲の上をふあふぁ散歩するようなフレズの演奏も、ストレートなトーンが多くて、想いが遠くにとどけ~、って感じでジンときました。
>ウィントン・マルサリス否定派はラヴァも否定の人が多いかな?
げげ、また、なんと恐い話題を。。。
黙って、通り過ぎよう~~、っと。
投稿: すずっく | 2006年2月 1日 (水) 17時48分
TITLE: 沢山持ってるからですよん。
SECRET: 0
PASS:
naryさん
>これ、聴き直してみようと探しましたが、見つかりませんでした。残念。
そう、ボラーニらしさ満載なので、ナリーさんも面白いとおもいます。
5曲で、60分。一曲15分くらいの曲もあるんだけど、私楽しく聴けちゃいます。
>ラヴァは何枚か持っているのですが、頭にきたのが2002年Jazzpar賞のHappiness isで、私のCDプレーヤーではトレースできないんですよ。
Jazzparのアルバムって、興味有るメンバーだったりするんだけど、、、で、何枚か持ってる。。
それはもってないけど、ナリーさんもお気に入り?の(違った?)ボラーニのボデルセンとのトリオもこの受賞でデンマークに行ったところから、始まったのでしたよね。
>パソコンでは大丈夫だったので焼いたやつで聴いています。
あ、焼き盤、ってヤツね。こんがり焼けました?
投稿: すずっく | 2006年2月 1日 (水) 17時51分