Play Miles Davis / Enrico Rava Quintet

ライブ盤ですね。
実は、、って、何回もかいてるかもしれませんが、、ラヴァは、何となく敬遠してきたペットだったのですが、(いやぁ、かっこいいとはおもうんですよ。。)彼のアルバムでスティファノボラーニに目覚めてから、かっこいいボラーニきくにはラヴァのアルバムが一番確実、っておもうようになったのでありました。現金なやつでございます。
最近では、ボディルセン&ルンドのトリオで、わりとまじめにピアノ弾いていて、着実にファンを増やしておりますが、、、かっこいいんだけど、はちゃめちゃなバッキングやソロが満載なのが、このアルバムです。
同じメンバーで「Shades of Chet」もでてますが、ほんと、個人的な趣味でこっちをよくききます。(こちらのほうが、、フレズがラヴァに食われずにすんでる、、って、きがしてるので。。)あ、フレスかな?でも、「Shades of Chet」も好きです。
アルバムは、名前のとおりマイルスが愛した曲を集めています。
ラヴァもフレズも他のメンバーも、マイルスへの愛情たっぷりです。
でも、彼ららしく非常にアグレッシブでありながら叙情的なしあがり。
なんだか、いつもラヴァに貫禄?まけするフレズのきがしますが、このアルバムでは聴衆へのアピール度は、対等なきがします。フレズ、、吹かないと、、ラヴァにすべてを、、もってかれますから。。ねぇ。。
聴き比べると、メロディアスなフレズの演奏は、やはり好みなんですが、聴衆の前で「我ここにあり」って感じのラヴァの演奏もかっこいともおもいます。
そう、、バトルとはちょっと違うかもしれませんが、ビビッと刺激しあってます。
聴衆の熱気もつたわってくる。すんごく、うれしそうです。
でも、でも、、、「メンバーも」非常に嬉しそう、楽しそう、なのが伝わってきます。メンバーを良い意味で、おもしろがらせているのは、(聴衆も)ボラーニのピアノの貢献が大きいとおもいます。
ボラーニのピアノは、ソロもバッキングも不思議な魅力がありますよね。
かなり独特のセンスで、ホント、崩壊や破滅が見え隠れするのだけど、
とても、可憐ですてきなフレーズにも溢れていて、その演奏は意外だけど、
でも、不思議とその場面にはまります。いろいろな刺激があるようにおもいます。
2曲目が、ラヴァカルテット、4曲目がフレズカルテットで勝負してますが、あとはそれぞれが前後でソロをとる形のクインテットでの演奏で、メンバーのソロも聴き応えのある、あっというまの60分です。
どの演奏も面白いのですが、一曲目のフレズの「BYE BYE BLACKBIRD」のソロは、歌心たっぷりで好きだな。一曲目からボラーニは、バッキングから、絶好調です。
3曲目の「MILESTONES」の両者強面のスリリングなかんじの演奏もいいし、途中にはいるボラーニの「ホラー風ソロ」も馬鹿いけてます。おわりのほうに、かっこいい、メンバー紹介あります。わたしが、その場にいたら、いっしょに名前叫んだと思んで、いっしょに狂気乱舞したとおもいま~~す。
4曲目は、フレズのBLUE IN GREEN!カインドオブブルーでは、有名なエヴァンスがイントロ4小節がありますが、ボラーニのレクイエム風のイントロも続く真摯なフレズの演奏にぴたりとはまってると思います。ベースのお仕事もいいです。
しかし、マイルスはみんなの憧れなんだなぁ、、ってつくづくおもいます。
曲の終わりの超ロングトーンは、天国にいるマイルスに届いたとおもいますね。
最後は能天気にはじまって、両人のソロが披露されるんですが、ボラーニにまわってくると、次第に雲行き怪しくなり、一気に、、盛り上がってる聴衆を独り占め工作、、ついには原子爆弾の連続投下。。。(^_^);でも、みんなの心はとらえても演奏を破壊することにはならずに、メンバーみんなで楽しく盛り上がって終焉です。
めでたし、めでたし。。
1. Bye Bye Blackbird
2. There is no You
3. Milestones
4. Blue in Green
5. When Lights are Low
Enrico Rava, Paolo Fresu - trumpet and flugelhorn
Stefano Bollani - piano
Enzo Pietropaoli - double bass
Roberto Gatto - drums
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