
やっと、来ました。アメリカ国立図書館のお宝!
評判はすでに、リンク先、他、あちこちで聞いてるのですが、、
そこは、それ、やはり、トレイにのせるまで、自分の感動にはなりませんから。
海を越えて、50年の時を越えて、私のところに遙々きてくれたモンクとコルトレーンの演奏。。。
CDプレイヤーのボタンを押すと、拍手の音、、、
もの凄く、ホットする。録音がいいのですよ。
ライブのノリでなくて、コンサートホールの控えめな拍手なのですが、
信頼する友達の話だと、当日のお客さまは、着飾った紳士淑女だそすですから、上品な拍手も、幕開けにぴったり、緊張感も含めて当日が再演されます。
録音は、EARY SHOW と、LATE SHOWに別れていて、1957年11/29のカーネギーホールを丸ごと聴くことができます。何故か、最後のEpistrophyだけ、モンクのピアノがはじまり、客席の拍手とともにフェイドアウトされちゃうのですが(涙)、
後は、ライブの流れがそのまんま、録音されてるようです。
この時期はコルトレーンはマイルスに首にされ(麻薬)、モンクのところで再生をかけていたわけで、再びマイルスと演奏するまでの僅かな時期ではあるのですが、コルトレーン自身が言ってるように、非常に自身に重要な時期であり、それを物語るような素晴らしい演奏です。
一聴して、モンクとわかる独特の空間と間と音の組み合わせを持つソロ、そして、聴きようによってはフロントを無視したようなちょっと反抗的なバッキング、コルトレーンのふてぶてしいまでに、ゆったり構えた態度(う~ん、その自信は何処から!!)、そして、使えるものはなんでもつかう、シーツオブサウンドでの追撃。
文字で書くと、どうやってもあいそうにない個性ですが、見事に、スリリングな演奏を聴かせてくれてます。不思議ばんざ~い。
1曲目、緊張気味に始まるモンクのピアノのあと、静かにゆったりと緊張の中にも、意外と余裕のコルトレーンが登場。。。Monk's Moodでございます。
拍手が終わるまもなく、Evidenceの演奏がはじまる。
いかにも、モンク(モンクの曲はみんなそうだけど)といった、始まりで、コルトレーンのシーツオブサウンドが、爆走する2曲目。でも、ここで驚いたり、涙ぐんだりしちゃぁ。。。あかんのです。
どんどん、素晴らしい事、凄い事になっていく幕開けの一つなのです。
3曲目も終わり、4曲目あたりになると、モンクもコルトレーンもこの年、ファイブスポットで連続出演して切磋琢磨してきてる阿吽の呼吸も高まってきて、私的には、もう、どうにでもしてくださいっ!!、状態です。
後半、6曲目、Bye-Yaは、大好きな曲。テーマひとしきり吹くと、あとはコルトレーンとまりません!50年近く前の演奏とは思えず、この年初めてリーダー作を出したコルトレーンの快進撃です。つづく、モンクも不可思議満載!あの演奏にこれで立ち向かえるモンクは偉いとしか言いようがない。逆も!
そして、このアルバム唯一、モンクの曲では無い7曲目のSweet and Lovely!これが、また、ヘン!(もちろん、褒め言葉)
モンクが独特のモンク流Sweet and Lovelyにしあげてしまった後は、渡されたバトンを、コルトレーンは一気に自分のシーツオブサウンドの世界で疾走しまくる。とまりませ~ん。かっこよし!次から次に溢れてくるフレーズをいきなり、ストップさせて、ここから、再びモンク不可思議モード!
これじゃ、スタンダードというより、モンクのオリジナルのようです。
そして、おなじみBlue Monkでも、彼らの絶好調はつづきます。
つうか、もう、とまりません。モンク、ひゅるひゅる?うたってます。(決して唸ってるのでは無い)
終演は、この日2度目のEpistrophyです。残念ながら、客席の拍手とともにフェイドアウトされちゃうのですが、この51分35秒、、本当にあっとうまにおわってしまいます。
う~ん、フェイドアウトされた九曲目もなかなか楽しいのです。残念!!
アメリカ国立図書館が、大事に50年間も保存してくださっていたカーネギー・ホールでのライヴ盤は、凄いです!感謝いたしますです。
既に故人になってしまった、両雄の演奏が、普通にブルーノートレベールから、、新譜ででるなんて。。。ほんと、世の中面白い。
1.Monk's Mood
2.Evidence
3.Crepuscule with Nellie
4.Nutty
5.Epistrophy
6.Bye-Ya
7.Sweet and Lovely
8.Blue Monk
9.Epistrophy (Incomplete)
Thelonious Monk (P)
John Coltrane (Ts)
Ahmed Abdul-Malik (B)
Shadow Wilson (Ds)
ええと、一応、追記。
猫麻呂さん情報によると、日本版は、CCCDに似た、セキュアCD。
輸入盤でも、正規に輸入されたものはCCCD。
私のように、海の向こうから、仕入れた米国版BNは、CDなんだそうです。
なんつうか、めんどくさいね。
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