
まわりが秋の景色に染まってきました。
夜も、鱗雲に見え隠れする月の光も美しく、そしてもの寂しい気がします。
遠くに微かに聞こえる線路の響きなどが、よりいっそう静寂感を高めてくれます。
今日はこちらは雨もふっており、ほんと、このアルバム日和です。
一昨年にでたパットメセニーのバリトンギターによるソロアルバムです。
オーバーダヴィング無しで、アコースティックギターをたんたんと弾くパットメセニーのアルバムです。
PMGサウンドの対極的なアルバムかしら。
ギターをひきはじめてしまえば、それは何処で誰とやっていようがパットメセニーはパットメセニーなのですが、サウンド的には、右左、上下、北南、、みたいな感じ。切り離せないけど、あっちと向こうみたいなね。
深い音色、たんたんとした演奏、素敵な選曲、どれをとっても秋の夜にぴったりだとおもいます。
ここでは、他人の曲を三曲。この三曲がまた、泣けます。
中でもキースのマイ・ソングと、ノラジョーンズのドント・ノー・ホワイは、期待以上の演奏でした。ノラジョーンズの声も太いせいか、この曲はすごくこのギターと相性いいです。
あとは、パットメセニーの曲。新曲Song For The Boysは彼の二人の息子の為の曲なんだって。パパちゃん、なんですねぇ~。
最後は泣く子も黙るLast Train Home!
初めて聴いたときには、誰かに聞かせる音楽と言うよりパットメセニーの為の音楽じゃん。なんて、生意気なことおもったけど、、、、まぁ、今も似たような感想。(^_^);
ただ、パットメセニーなら、パットメセニーの為の音楽でも、他人が聴いて充分感動ものです。はい。と、、書くと誤解をうけそうですが、
ソロギターアルバムににありがちな、超絶なテクニック走るわけでもなく(って、言うか普通にうますぎるもんね?)妙にセンチメンタルになりすぎるわけでなく、好きな曲を「いいかんじで」次々弾いていく姿が、なんとも潔い。
この「いいかんじ」って言うのが、実にいい感じ。秋の夜にぴったりなわけです。
目に見えて新しいことにチャレンジしてるワケではないけど、ギターの持つ可能性みたなものを拡げようとしてるきがする。
と、、考えたらバリトンギターによるソロギターアルバム、ってのは、そのものが挑戦、っていえば挑戦なんですね。
演奏は当たり前なのですが、低弦の低さがベースの音のような深い味わいになっていて、カティンング中心の単調になりかねない雰囲気の中で、効果的な響きを出してるとおもいます。
と、言え、駄目な人には駄目だろうなぁ。。。それも、致し方ない。
静かに、人生にかなり真剣に向かい合ってるまなざしを感じ取るか、否か、それぞれの人生が違うから、断言はできないのですけど。。。
メセニーの真摯な姿に、なぜか自分を重ねたくなる「はず」な一枚。
でも、まぁ、人生いろいろなんで(^_^);
ギターソロの神さま、マーティンテイラーなどとくらべると、一聴、もしや練習次第で自分もひけるかも?
なんて、錯覚起こすあるばむかもしれないですが、無理だな。(いつになく、きっぱり)
それでも、秋の夜。。。
ジャカジャカ、自分のOne Quiet Nightを探求するのも、宜しいかと。。。
1. One Quiet Night
2. Song For The Boys
3. Don't Know Why
4. Another Chance
5. And Time Goes On
6. My Song
7. Peace Memory
8. Ferry Cross The Mersey
9. Over On 4th Street
10. I Will Find The Way
11. North To South, East To West
12. Last Train Home
日本版は、この後におまけが一曲ついてます。
Pat Metheny (BARITONE GUTAR)こんな感じでございましょうか?
あ、明日から、また?三連休、、ってこと?
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