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音楽で拡がる輪

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2005年7月29日 (金)

Oceans In The Sky / Steve Kuhn

Steve Kuhn(P)、Miroslav Vitous(B)、Aldo Romano(Ds)

ロマーノのDoの話をしていたら、とても懐かしく思い出も深いアルバムなので聴きたくなりました。
スティーヴ・キューンといえば、あの緊張感溢れる耽美的な世界の象徴のようなECMの作品を思い浮かぶ人が多いとおもいます。
でも、演奏歴の長い彼は、意外といろんなスタイルで演奏してますよね。
これは、80年代最後の作品で、かなりオーソドックスにフォービートのジャズを演奏してます。しかも、オリジナルは割と少なく、キューンの曲は2曲。あとは、メンバーのロマーノのオリジナルのバラード一曲のぞくと、スタンダードやブラジルの曲など、面白い選曲になっています。

冒頭、一曲目はイヴァンリンスの曲。実に味のある出だしなのですが、シンプルにテーマを弾きソロを展開するキューンのスタイルは、やはり美意識が溢れんばかりです。ヴィトウスも絡んで、知らないうちにこの3人のすばらしい世界に入り込んでしまいます。
2曲目は、アップテンポでぐぃぐぃとスィンギーな演奏がはじまり、こういう瞬間って趣味を越えて、ジャズ好きにはたまらない瞬間。
4曲目はロマーノ作のゆったりとした三拍子のバラード。
キューンの美しさもさることながら、名手ヴィトウスのソロは歌心に溢れていて実に素敵。まさに相互作用!作曲者もここまで表現してくれたら、ホント本望でしょう。。
次は、このアルバムでは、2曲しかないキューンのオリジナルの一曲。
ダイナミックで、一気に空間がひろがる演奏です。
初めてこの曲を聴いたとき、丁度、関越道を東京方面に向かってはしってました。
四月の初旬で、トンネルを抜ける手前でした
三国の山々にはまだ沢山の残雪がのこり、青い空にまっしろな山並みがひろがるその景色は誰がみても感動的だとおもいます。で、そこで、丁度この曲だったのです。
う~~ん、このまま、大パノラマに吸収されて昇天してしまいそうな程の感銘をうけちゃいましたぁ。(単純なのよ)
だから、今でもこの曲になるとあの風景がよみがえります。
で、アルバムはこの後も、涙がでるほど好きなTheme For Ernieとつづきます。そして、懐かしい、キューンのUllaも演奏され、最後は彼のピアノソロで、しっとりと静かに幕を閉じます。

演奏全体に、3人が実にぴったりと常に同じ方向をみつめています。
何度も何度もひっぱりだすアルバムになるのではないかとおもいます。
キューンに花束、ヴィトウスに敢闘賞、ロマーノにはキッスを送ります。
すんません、見た目ロマーノが一番好きなんで。。。(^_^);

1. The Island
2. Lotus Blossom
3. La Plus Que Lente-Passion Flower
4. Do
5. Oceans In The Sky
6. Theme For Ernie
7. Angela
8. In Your Own Sweet Way
9. Ulla
10. The Music That Makes Me Dance

Steve Kuhn(P)
Miroslav Vitous(B)
Aldo Romano(Ds)


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JAZZ」カテゴリの記事

コメント

TITLE: Re:Oceans In The Sky / Steve Kuhn(07/29)
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こんにちは。

ロマーノの日記で、このCDを思い出していました。

いいですね~。これ大好きです。

Suzuckさんのイメージがそのまま私にも伝わってきます。

実は、私も日記に「時間と共に変り行く空を見つめるような贅沢が、許されるような気がします。」なんて書いてました。

ロマーノっていい曲書きますね。




TITLE: わーい!!
SECRET: 0
PASS:
なんか前回の「Threesome」のときに催促しちゃった感もありますが素直に嬉しいです、このアルバムをreviewしてくださって。



偶然でしょうが、私もこのアルバムにはまったときが4月の始めの桜の季節(ここ大阪は)。「Do」を聞きながら、そして花粉症で鼻をズルズルいわせながら花見に行ったのを思い出します。

そうなんですよね、「Do」のベース・ソロがすごいんですよね。あのソロの旋律は私の頭のなかに完璧に記憶されてます。そんなベース・ソロってたぶん

これだけでしょう。これをきっかけにVitousのベースソロの曲を聴いたら1分ともちませんでした(爆)。まさに「一期一会」のソロでしょうか。

>キューンに花束、ヴィトウスに敢闘賞、ロマーノにはキッスを送ります。

Vitousにもなんか「形のあるもの」あげてください。



それにしてもreviewが、お上手ですよね。いやホンマに。私もこんな風に書けたらblogするんだけどな~無理だろうな・・・残念!






TITLE: 今度は
SECRET: 0
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私が悪いっす。

2度TBしてしまいました。

すいません・・・・・。

重複分は削除お願いします。

私にとってスティーヴ・キューンはTBさせていただいたアルバムや、スティーヴ・スレイグルやハーヴィー・シュワルツとの『ノン・フィクション』や『モティリティ』です。

このアルバムでも、文中には出てませんが「ウラ」やってるんですよ。

とにかくアブなくて美しいアルバムです。

でももちろん、『オウシャン・イン・ザ・スカイ』も大好きです!

失礼します。

TITLE: 素敵♪
SECRET: 0
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mikosan28さん



>ロマーノの日記で、このCDを思い出していました。

人気ありますよね。

そうだよね~、確かに随分前に書かれていますね。



>実は、私も日記に「時間と共に変り行く空を見つめるような贅沢が、許されるような気がします。」なんて書いてました。

す。。すごいですね。

読書たくさんしてますものね。いろんな音楽も沢山きいてるし、、、

いろんな場所にもでかけていて、、、とても、素敵な文章ですよね!



>ロマーノっていい曲書きますね。

うん、そうおもいます。

オラシオさんのご推薦のクリスマスドリームスも素敵な曲です。

クリスマス大好きな私には、はずせません。。

あれ?ペトルチアーニもお好きでしたよね??

TITLE: ふくちさん?
SECRET: 0
PASS:
アボガドロ巻きふくちさん



ブログやHP、つくればいいのに!



>なんか前回の「Threesome」のときに催促しちゃった感もありますが素直に嬉しいです、このアルバムをreviewしてくださって。

いいえ、私もすごく懐かしくなったのです。





>そうなんですよね、「Do」のベース・ソロがすごいんですよね。あのソロの旋律は私の頭のなかに完璧に記憶されてます。そんなベース・ソロってたぶん

>これだけでしょう。これをきっかけにVitousのベースソロの曲を聴いたら1分ともちませんでした(爆)。まさに「一期一会」のソロでしょうか。

これ、大笑いしました。。

私、ヴィトウスそれなりにおいけてます。しゃかりきではないですけど。

一昨年くらいにでた、新譜もあまり評判よくなかったけど、私はしばらくはまってきいてました。



>Vitousにもなんか「形のあるもの」あげてください。

え?じゃぁ、、チョコレートね。はぁと型!





>それにしてもreviewが、お上手ですよね。いやホンマに。私もこんな風に書けたらblogするんだけどな~無理だろうな・・・残念!

そんな、意地悪いわないで。。。

前にみなさんに、そのままでいい、っていわれたんで、なんとなく書いちゃってます。

きっと、馬鹿みたい、って思ってる人、、、いるんだろうなぁ。。ちょっと、手がとまります。

TITLE: 消しまたよん。
SECRET: 0
PASS:
オラシオさん

別に無理にしたわけでないし、とらっくばっくの一つやふたつや、、みっつや、四つ!

え~い、って感じよ。



>私が悪いっす。

はいはい、今けしました。

いつも、トラバありがとうございま~す。すごく、嬉しいですよ。



>このアルバムでも、文中には出てませんが「ウラ」やってるんですよ。

>とにかくアブなくて美しいアルバムです。

あ、なんとなく、オラシオさんらしい、表現ですね。

わたしはね、キューンってことでなくて、ちょっと赤面寸前のくさい感じのが結構好きなんだぁ。

でへへ、って感じ。



>でももちろん、『オウシャン・イン・ザ・スカイ』も大好きです!

ありがとうございます。

バランスのいいアルバムですよね。

TITLE: オラシオさ~ん
SECRET: 0
PASS:
オラシオさん

こちらからも、トラックバックしました。

コメントつけられなくて、ごめんなさい。M(__)M

TITLE: TBさせて頂きました
SECRET: 0
PASS:
お言葉に甘えて、遠慮なくTBさせて頂きました(笑)。



自分の日記を読み直すと恥ずかしい物があります(苦笑)。



>オラシオさんのご推薦のクリスマスドリームスも素敵な曲です。



これは今からウィッシュリストに入れますね。



>あれ?ペトルチアーニもお好きでしたよね??



というか、家に一枚しかないのよ~(泣)。

たぶん、あの系統は好きです。はい。

TITLE: あ!それ、、
SECRET: 0
PASS:
mikosan28さん



>というか、家に一枚しかないのよ~(泣)。

あとは、そちらに書きますね。



とば、ありがtぷございました。

なんだか、暑くて夏ばて気味。。。

冷たい白玉団子をつるつる食べました。

TITLE: くどい・・・
SECRET: 0
PASS:
ここで取り上げてもらってから、通勤の友:ポータブルMP3プレーヤにこのCDを落として、また「嵌まり聴き状態」です。

聞き返すとVitousのベースソロの後のKuhnのソロも激美だということを再認識しました。Vitous繋がりでCoreaの「Trio Live」も引っ張りだして、「えーなー」って聞いてましたら、オラシオさんのところで取り上げられてました!みんなVitous magicなのかしら・・・

TITLE: 良いものは良い!
SECRET: 0
PASS:
アボガドロ巻きふくちさん

くどくないですよん。

好きな音楽って飽きませんよね。



>聞き返すとVitousのベースソロの後のKuhnのソロも激美だということを再認識しました。Vitous繋がりでCoreaの「Trio Live」も引っ張りだして、「えーなー」って聞いてましたら、オラシオさんのところで取り上げられてました!みんなVitous magicなのかしら・・・



わ~、それは面白いけど、そういうことってありますよね。

オラシオさん、私の数百倍まじめにブログとりくんでるので、ご贔屓にしてくださいね。

私はトーマススタンコ(トマシュってあったけど)、のSuspended Night 聴きました。

シンプルアコースティックトリオが付いてから、私的にはますますグッドなんでございます。



と、、ところで、ロマーノのDOの話ししてたらね、、

突然、ジューンクリスティのサムシングクール、きいてごらんよぉ~、ってメール入った。

持ってます?

聴いてみて!!驚くから。(^_^);;

ポイントは、The Night We Called it a Day!!!

TITLE: 読んで下さっていたとは
SECRET: 0
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>アボガドロ巻ふくちさん



うちのチックの記事、読んで下さったそうでありがとうございます。

実はこちらでヴィトウスに触れられていたのに触発されて書いたんですよ。

私にとってはヴィトウスはあれ、なんで。

エンリコ・ラヴァ、フランコ・ダンドレア、ダニエル・ユメールと録音した『アースクエイクス』というアルバムも良いですよ。

あと、トルコ人ピアニスト、アイディン・エセンとバカテクドラマーのヴィニー・カリウタとのトリオ作ってのもありました。

それよりも何よりも私が聴いてみたかったのは、ミシェル・ペトルチアーニが南仏のニースだかどこかだかのジャズフェスでやったというペト、ヴィトウス、スティーヴ・ガッドのスーパートリオ!

では今後ともよろしくお願い致します。



>Suzuckさん



毎度様です~。

スタンコは、TOMASZのSZってポーランド語読みは「シュ」なんですよ。

だから日本盤表記は間違いなのです。

勝手に英語形にするな!と音楽会社に言いたいのです。

そんなことよりおほめ下さってありがとうございました。

真面目に!?

最近少しだれてきてたので、また気合が入りました。

失礼します。

TITLE: 広がるな~
SECRET: 0
PASS:
Suzuckさん、

June Christyのそれ、知りませんでした。某ネットショッピングで\980で買えるようなので買ってみます。 



オラシオさん、

はじめまして。小次郎さんのところでお見かけして以来、サイトは毎日覗かしていただいてます。マニア度が高いので私のような初心者には若干ハードルが高いのですが、勉強させてもらってます。そういえば、ポーランド(Jazz)がお好きなのですよね。私はJazzを知る以前の1998に友人を訪ねてポーランドに行ったことがあります。秘境好きでほとんど人の行かないミャンマーとか行ってますが、ポーランドは私の旅の歴史至上、最高にハードなものでした。もう二度といかないでしょう(笑い)。それでもアウシュビッツは、人間として行かないといけない場所だと思います、もちろんチャンスがあればですけど。

TITLE: あ!!とりあえず、、先にレス
SECRET: 0
PASS:
アボガドロ巻きふくちさん

>Suzuckさん、

>June Christyのそれ、知りませんでした。某ネットショッピングで\980で買えるようなので買ってみます。 

The Night We Called it a Day!が入ってるアルバムあれば、それでいいのですよぉ!

って、この時季、サムシングクールは、いいっすけど。

私、好きです。はい。

TITLE: 超個性的なブログですよね。
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PASS:
オラシオさん&アボガドロ巻ふくちさん



>毎度様です~。

>スタンコは、TOMASZのSZってポーランド語読みは「シュ」なんですよ。

>だから日本盤表記は間違いなのです。

わ~、もう、ず~~~~~と、トーマススタンコ、って言ってました。

ちょっと、こういうの難しいよね。一旦定着しちゃうと、今度他の人と話すとき??、ってなって面倒だったりして。

最初に紹介する人達が注意を払ってほしいですよね。



>そんなことよりおほめ下さってありがとうございました。

>真面目に!?

うん、まじめよね。

堅苦しい、ってことでなくて、まじめだとおもったです。

だから、爪のあか煎じて特性カレーにいれてね。

なんちゃって。

TITLE: あらら・・・・
SECRET: 0
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>アボガドロ巻きふくちさん



小次郎さんのところにいらっしゃってたんですか!

広がる・・・・・というか案外狭いもんですねえ。

それより、それではふくちさんは私の性別ご存知ですね?

恥ずかしいなあ・・・・。

他の方々には秘密ですよ、ひ・み・つ。

マニア度が高いなどと仰らず何でもコメントして下さって結構ですからね。

音楽以外の話題にも(最近物議を醸し出しているじジ○ン○ーとか)触れてますので、ね。

それより、ポーランドそんなにしんどかったんですか?



>Suzuckさん



そうなのです。

ジョン・マクラフリンも最初はジョン・マグローリンとか言われてたそうですし。

まあ、本当に正しく言うならジョン・マッラフリンなんでしょうど。

その話題に触れて・・・・。



再び>アボガドロ巻きふくちさん



アウシュビッツはドイツ語なので、オシフィェンチムと呼んだ方が正しいと思います。

なぜなら、今あの場所はポーランド領だからです。

実際、そちらを使うとポラ人は大喜び!らしいですよ。



失礼します。






TITLE: Re:あらら・・・・(07/29)
SECRET: 0
PASS:
オラシオさん



>アウシュビッツはドイツ語なので、オシフィェンチムと呼んだ方が正しいと思います。



あーそんな名前だったかも・・・私の滞在した年も

クラクフというところでしたが、現地の方々はクラコーといってたかも。

私の友人はそのオシフィェンチムのコンセントレーションキャンプの入り口までは、案内してくれましたが、「この先は君たちだけでいってね。あまりにも悲しすぎて私はここ先には行けないの」って言われたのを思い出しました。

TITLE: う~~ん
SECRET: 0
PASS:
アボガドロさん&オラシオさん



明日は広島、、そして、もうすぐ、敗戦した日がやってきますね。

TITLE: ???
SECRET: 0
PASS:
>アボガドロ巻きふくちさん



???

クラクフがポーランドの原語読みですよ。

コラコーは英語です。

前者がkrakowで、後者がcracowですね。

よく状況が判らないのですが、恐らく地名だけ英語で言っていたのではないかと・・・・・。

あと、そのご友人はポーランドの方なんですか?



>Suzuckさん



敗戦、というか原爆は本当に戦争というものが残した中でも空前の悪ですね。

あまり深く触れると個々人のイデオロギー問題に抵触するので書きませんが、あんなものを落とされてなお、我が国は戦争責任をどう償っていくのか問われ続ける、厳しい立場に立たされていますね。

ベトナム戦争の敗戦国であるアメリカは同じような立場に立たされたでしょうか。

でも、最近「慰安婦問題」に関する、利用者であった元軍人達へのインタヴュー本を読んだのですが、全く罪の意識がない。

これもまた凄まじい悪ですね。

この本に関してはまたうちで記事アップしますので読んでみて下さい。



失礼します。

TITLE: オラシオさん。
SECRET: 0
PASS:
オラシオさん



今ね、終戦記念日(っていってますので)いつだかわからない人ふえてるんですって。。。

子どもだけでなくて!

TITLE: どうもです
SECRET: 0
PASS:
こちらからもTBしておきますね。



最近このキューンを無性に聴きたいのですが、ダンボール箱入りなので取り出せないでおります(>_<)

TITLE: 段ボールにいれちゃったのぉ。
SECRET: 0
PASS:
naryさん

そりゃ、でてこないですよ。

ロマーノ、ってペトルチアーニのアルバムも好きだし、バティスタいるの、ベニータいるの、って感じで、今後も顔出すとおもいます。

その時は、、しつこくとらばしま~す。

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