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音楽で拡がる輪

JAZZ(Grazie Italia )

2017年6月 3日 (土)

より詩情豊かな世界へ 『Floatin’ In / Roberto Olzer Quartet』

Floatin_in


澤野工房から『Dreamsville』が昨年の年末にリリースされ、ジャズオーディオ・ディスク大賞の金賞を受賞したロベルト・オルサー トリオ。透明感ある美しさには定評がある。
新譜は『Through the Journey』で、クラウディオ・フィリッピーニ(p)と秋の宵にぴったりな詩情豊かなデュオを演じたイタリアのトランペッター、フラビオ・シグルタをフィーチャーしたカルティット編成。オルサー4曲、ユーリ・ゴルベフ3曲、「Stella By Starlight 」と「Elm」で全9曲。

オープナーはユーリ曲「Skyscapes」。美しいピアノトリオの演奏に誘われて、伸びやかで美しい音色のトランペットが響き渡る。柔らかなペットの演奏を聴くとなぜ彼なのかすぐにわかる気がする。繊細なやり取りが信条のパーマネントなトリオに、なんら遜色なく溶け込み、、より詩情豊かな世界を描き出す。
「Stella By Starlight 」では、ユーリの超絶ベースソロが光る。ミュートしたペットがアクセント。リッチー・バイラークの「Elm」。ダークな曲調をフリューゲル?で陰影ある空間。抑制を効かせつつ盛り上がる4人。
物凄く音楽的に相性の良い4人だと思います!
オルサーとシグルタのデュオ、オルサー曲「Still To Bill 」。心の内が分かり合える相手に出会えた喜びに満ちた演奏。
ドラムのソロから始まる、疾走感に溢れた「Maybe Next Time」は、爽やかに。ロマンチックなバラード、オルサー曲「Aphrodite」。
ユーリ曲が2曲続きます。「Stee-Vee」、変化あるやり取りを楽しめ、「Vocalise」、ビターテイスト哀愁ある歌心。シグルタ、テクニック全開。
終演はオルサー曲「Forward」。冒頭シグルタの独奏はモノトーンの世界、ピアノトリオがフィルインして一気に色彩に溢れる感じが好き。美しく叙情的なピアノトリオに、同じ感情をを持つトランペットが加わって、より奥深い詩情豊かな世界を描く。
同じ美意識を持つもの同士は相性いいですよね。

おすすめで〜す♪

1. Skyscapes
2. Stella By Starlight
3. Elm
4. Still To Bill
5. Maybe Next Time
6. Aphrodite
7. Stee-Vee
8. Vocalise
9. Forward

Fulvio Sigurta (tp, flh)
Roberto Olzer (p)
Yuri Goloubev (b) exc #4
Mauro Beggio (ds) exc #4

今日のおまけは、「Skyscapes」

新潟は暑かったり寒かったり、、朝から雷が鳴ったりと、、なんだか、変な気候です。
皆さまも体調にお気をつけてください。

んじゃ、退散♪

2017年5月 5日 (金)

粋でいなせ、旨味溢れる 『A Different Truth / T-Riot 』

A_different_truth


イタリアにコネクションの強いAlbore Jazzの新作は、プーリャ発ピアノ・トリオ、T-Riot。
芳醇なフレージング、力強くソウルフルで明朗快活に歌い上げるピアノと機動力あるリズム陣の演奏に拍手喝采請け合い。

オープナーは、快走する「Desert Highway」。メリハリ効いた演奏とメロディに心浮き立つ。アーシーに快活にビリー・テイラーの「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」。ゲーリー・バーツの「Libra 」を硬派で漢気あふれるイケイケで。もう、スカッとしまっせ!
エモーショナルでドラマチックに始まる「Pharaoh Of Love」は、歌心たっぷりのバラード。陰影のある演奏「Sad Devil」。キャッチーでブルージーな「A Long Goodbye」。ロック界のカリスマ、プリスンスの「Sign Of The Times」もソウルフルに。イギリスのシンガーソングライター、サム・スミスの「Stay With Me 」は、情感あるトラックに。「St Petersburg Train」は、歪ませたWurlitzer、テルミン風サウンド、ピアノの3種でサウンドにこだわっりファンキーに!
終演は、アン・ロネルの「Willow Weep For Me 」。粋で旨味たっぷりの演奏。

心にストレートに響く演奏。
ジャズの旨味たっぷり、粋でいなせ。硬派で漢気溢れる演奏と躍動感ある録音に、熱いジャズへ想いで感極まること請け合いでっせ。

1. Desert Highway (Pietro Vincenti)
2. I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free (Billy Taylor)
3. Libra (Gary Bartz)
4. Pharaoh Of Love (Pietro Vincenti)
5. Sad Devil (Pietro Vincenti)
6. A Long Goodbye (P. Vincenti / C. Pace / F. Lomagistro)
7. Sign Of The Times (Prince)
8. Stay With Me (Sam Smith)
9. St Petersburg Train (Pietro Vincenti)
10. Willow Weep For Me (Ann Ronell)

Pietro Vincenti (p)
Camillo Pace (b)
Francesco Lomagistro (ds)

今日のおまけは「Libra」。

連休のお疲れをとるスカッとしたピアノトリオですよ。
やはり、録音もとてもいいです!

んじゃ、退散♪

2017年3月 4日 (土)

光り輝く感情の発露 『Cold Sand / Alessandro Galati Trio』

Cold_sand


キャッチコピーの一文、「彼方なる天より滴る美音の雫」は、誇大広告ではありませぬ。
たった一度だけ聴くことが叶ったアレッサンドロ・ガラティのソロのライブでは、哀愁とロマンチシズムに溢れるフレーズにも感動したのですが、、その甘くしっとりと艶めく音色にノックアウトされてのでした。まさに、天上の音。
今回は、ジャズ批評の「ジャズ・オーディオ・ディスク大賞」でも評価の高い澤野工房さんからのリリースとのことで楽しみでした。「Here, There & Everywhere」以外は、彼の珠玉のオリジナル。

オープナーでタイトルトラックの「Cold Sand」のメロディが始まると胸がキュンとなる。哀愁の権化。甘く切ない美音が並ぶ。前作『On a Sunny Day』と同じメンバーとの息もピッタリ。
それは、続く「Mob Sick」でも同じ。音数の少ない空間をドラムとベースがうまくサポートしていきます。一転、パーカッシヴでダーク、躍動感ある「Lucy's Eyes」。選び抜かれた音で奏でるバラード「Nina」。美しい音がわき出る神秘の泉のよう。
タイトルトラックに並ぶ哀愁のメロディ「Nothing Much to Say」。その切なさに再び胸がキュンとなる。心の不安が表面に現れたような「Schosty」。
レノン&マッカートニのバラードも彼のオリジナルのような深遠な世界に「Here, There & Everywhere」。
この後、タイトルも演奏も短く関連的なトラックが続くのですが、ライナーによるとこれららは即興のようです。導入的な「Here」、ベースソロで始まる「There」、疾走する「Everywhere」、深遠な「Nowhere」、そして、終演は世界が広がる「Uptown」。

選び抜かれた美しい音はもちろん、音と音の間(はざま)に込められた彼らのはぁーとを思いっきり感じる。
期待どおり、期待以上、心に広がる艶めく音風景。濡れ輝く石畳のように、光り輝く感情の発露。。

1.Cold Sand
2.Mob Sick
3.Lucy's Eyes
4.Nina
5.Nothing Much to Say
6.Schosty
7.Here, There & Everywhere
8.Here
9.There
10.Everywhere
11.Nowhere
12.Uptown

Alessandro Galati (p)
Gabriele Evangelista (b)
Stefano Tamborrino (ds)

今日のおまけは、新譜から「Cold Sand」。

イタリアの哀愁ですよね。
甘く、切なく、、琴線に触れるメロディライン。
とてもフレンドリーでお洒落な方でした。
季節のせいか、柔らかな光も感じますね。

んじゃ、退散♪

2016年9月30日 (金)

秋の夜長のイタリア盤 『Nextrio / Giovanni Sanguineti』

Nextrio

10月になるというのに暑さが話題になる今年の秋。
それでも、彼岸花も咲き、金木犀も香り、虫の声も静かな夜に響きます。
長くなった夜は読書に音楽にとゆったり過ごしたいもの。
そんな時間にぴったりな一枚です。

イタリアのベーシストGiovanni Sanguinetiの新しいトリオは、繊細でエレガントなタッチ陰影あるMario Zara がピアノです。
HPによると、タイトルは古代ギリシャの格言で「汝自身を知れ」。新ユニットへの意気込みが感じられますね!

オープナーは、ロマンティックを絵に描いたような「Dawn」。瑞々しいピアノの音にゆっくり聴き惚れているうちに秋の訪れを感じてくる。優しく穏やかな調べ。
ベースのパターンに急速展開を予感する始まりの「Drop Your Blinders」。シリアスに駆け抜ける1曲。お洒落で都会的な香りの「Piccole Speranze Urbane 」。颯爽と都会を歩くように風景流れる感じが好きな曲。ドラムがマレットに持ち替える「Between Hot Sand and Thin Ice」は、エキゾッチクで甘美な香り。
繊細なスティックさばきが印象的な短い曲「Il Funambolo」。
軽快で洒脱、流麗なピアノが活躍する「Bohemien」。哀愁あるメロディを繊細なタッチで昇華させる「L’Aliente」。
哀愁のあうメロディが優しいロマンティックなピアノとぴったりな「A Ca’ De Anime」。ベースソロもひたすら優しい。ビターテイストな「 Echoes from the Past 」、叙情的なコンテンポラリージャズの世界。
表情豊かなベースソロが胸を打つ「Sunset Waltz」。繰り返し聴こえてくるピアノのフレーズが頭から離れなくなり終演。

イタリアのピアニストらしく甘さと情感をたたえた繊細なタッチのMario Zara 。
全曲オリジナルを書いたGiovanni Sanguinetiはベースプレイはもちろん、印象的で美しい曲の数々にうっとり。
やっぱり、、イタリアのピアノトリオは侮れないな。。


1. Dawn
2. Drop Your Blinders
3. Piccole Speranze Urbane
4. Between Hot Sand and Thin Ice
5. Il Funambolo
6. Bohemien
7. L’Aliente
8. A Ca’ De Anime
9. Echoes from the Past
10. Sunset Waltz

Mario Zara (p)
Giovanni Sanguineti (b)
Nicola Stranieri (ds)


今日のおまけはレーベルか提供されてる「Drop Your Blinders」
なんだか、こわい?ジャケットですけど、、中をあけたら、、3人とも普通のひとでした。笑

Nextrio_2


毎年のことながら、、年に一回の大事なお仕事が終わりました。。
ホッとして、、『Nextrio』を聴きながら珈琲を一杯。至福じゃあ!

んじゃ、退散♪

2016年6月 7日 (火)

Triokala / Rita Marcotulli Ares Tavolazzi Alfredo Golino

Triokala

イタリアの女流ピアニストRita Marcotulli。
イタリア半島の叙情だけにとどまらず、北欧方面から、アフリカを遠くに望むヨーロッパ全土を視野に入れた硬質でアブストラクトな雰囲気をただよわせたピアニスト。
男勝りなと思いいきや、、時々乙女ちっくなフレーズで泣き落としがかかるピアノ姫。
イタリア的叙情や哀愁はあまり感じないアルバムがおおいけど、「L'Amico Del Vento」なんて聴いてると、やっぱ、イタリア娘の血が騒いでいます。笑

今回は、同国のマッチョなベーシストAres Tavolazz、イタリアで引っ張りだこの実力派ドラマーAlfredo Golino。とても、楽しみな布陣です。

オープナーはリタさまの「Rappresenta」。3人の繊細なやり取りに思わずにっこり。
Bob Telsonの代表曲「Calling You」はミステリアスなアレンジで摩訶不思議な世界に。アレスの力強い音、リリカルなリタのピアノ、アルフレードの繊細なドラミング。極上な音空間。アグレッシブに駆け抜ける3人リタさまの「The Way It Is」。
Bobby Hebbの人気曲「Sunny」。美しくも悲しいバラード仕立てで。この切なさは胸に沁みます。とても印象的な「Sunny」となりました。。私的白眉。
4曲リタさまの曲が続きます。
「 23 Novembre」勤労感謝の日か?と突っ込みたくなりますが、ドラムソロから始まる可愛い曲。躍動感ある演奏。シリアスで硬質アブストラクトな香りの「 In And Yang」。
残響音を響かせながら暗く実験的な「Presenza」。3人の緻密で息のあった演奏が堪能できる「Everything Is Not」。
終演はイタリアの歌手Pino Danieleの「Anima」。原曲の哀愁を際立たせ、情感豊かに。

3曲入っているポピュラー曲、歌心満載の演奏で心を揺すぶられます。
リタさま、アレスさまのエモーショナルなソロもうっとり。
多彩に色付けるドラムともピッタリです。


1. Rappresenta
2. Calling You
3. The Way It Is
4. Sunny
5. 23 Novembre
6. In And Yang
7. Presenza
8. Everything Is Not
9. Anima

Rita Marcotulli (p)
Ares Tavolazz (b)
Alfredo Golino (ds)

今日のおまけ。
このCDのトレラーかな。。メドレーになってます。

先日、「新発田ジャズフェスティバルBIRD50」に行ってきました。
大盛況で笑顔が詰まったイベントでした。50年間愛されれつづけるって凄いですよね。あらためて、おめでとうございます!

んじゃ、退散♪

2016年3月25日 (金)

Claudio Filippini Trio @ イタリア文化会館(3/24)

Claudio Filippini Trio @ イタリア文化会館(3/24)
Claudio Filippini (p)  Luca Bulgarelli (b)  Marcello Di Leonardo (ds)

Filippini

イタリアのピアニスト、クラウディオ・フィリッピーニには、全員イタリア人のトリオとリズム陣が北欧のトリオがあります。今回は、前者のトリオ。
『The Enchanted Garden』『Squaring the Circle』の2枚のアルバムが出ています。
このイタリア文化会館のアニェッリホールは響きも素晴らしく、コンサートの内容もとてもレベルも高いものが多いです。席をきめて見渡すとお知り合いと目があいまして、、おひさしぶりのご挨拶です。
事前の予告では新譜『Squaring the Circle』からの選曲予定だったのですが、蓋をあけたら『The Enchanted Garden』の曲の方が多く、これが春の宵にはぴったりな感じになりました。

初めてクラウディオ・フィリッピーニをCDで聴いたときにも、その瑞々しいタッチにうっとりしたのですが、生で聴く彼も1音1音をがしっとり濡れているような感じ。甘美な香りが心に優しくあたたかく伝わる感じで、静と動を行き交うもほどよい感じ。キャッチーなメロディーをゆったりと弾く面持ちもさることながら、長年一緒の息のあったトリオで場面展開を重ねながらグルービィで熱く昇りつめるさまはスリリング。
ドラムもベースもお見事なのですが、特にベースのルカ・ブルガレッリはピチカート、ボーイングとソロの場面でエモーショナルな演奏が続き、とても気持ち良かったです。惚れっぽいので、大ファンになってしまった。
ご本人フィリッピーニは、早いパッセージになったときにも音がジャジーで(機械的でない)、バラード等でのピアニシモがとても美しかったです。で、一転アクティブな曲での躍動感は情熱に溢れていました!

とても、ハイレベルなトリオなのですが、親しみやすさと分かりやすさも兼ね備えており、満席の会場を何度も沸かせていました。イタリアの伊達男はやっぱり叙情豊かで情熱的ね。
すっかり、口説かれてしまった私です。笑
桜の咲きかけた春の宵を象徴するような素敵なライブでした♪

終演後は、サインが欲しくてロビーでうろうろしていたら、、サインの列に並び損なって、、一番最後になってしまいました。。。

Filippini2

素顔のフィリッピーニは、お疲れなのに嫌な顔せずにサインや撮影に応じ、しかも、ドラマーのマルチェッロ・ディ・レオナルドにサインをもらってきてくれる、、とてもいい人でした。ごめんなさいね。m(_ _)m
演奏者の皆さま、関係者の皆さま、、そして、お知り合いの方々、、ありがとうございました。

んじゃ、退散♪

2016年1月16日 (土)

休日に「Peace Hotel / Paolo Recchia」と過ごす幸せ。。

Peace_hotel

歌うように演奏ができたらいいな。
人肌の温かさを持つ音色は心にしみるイタリアのアルトサックス奏者パオロ・レッキアはそんな羨ましい歌心持つサックス奏者の筆頭。去年の年末に新譜がでました。
前作『Three For Getz 』と同じメンバー。レーベルも「Albore Jazz」なので音質も安心。

Peace Hotel / Paolo Recchia

ドラムレスでギターとドラムというちょっと変わった編成。
カバー曲と彼らのオリジナル4曲で全9曲。

オープナーは、多くのジャズメンに愛されてきた「Gone with the Wind」、柔らかでリラックスした演奏にほっ。ギターのフィンガーノイズも味わい深い。
コルトレーンの「Central Park West 」は、よりメロディアスでゆったりと。『Optics/Alice Ricciardi』でも活躍していたギターの透明感あふれる演奏で軽やかに。そのギターのオリジナル「Sman」は軽快でトリオの阿吽が素晴らしい。
タイトル曲「Peace Hotel」は、パオロ・レッキアのオリジナル。詩情的な演奏で目の前にその平和で幸せな風景が浮かぶ。ゆったりと流れる至福の時間が共有できる。
キュッとしまったクールな演奏のトリスターノの「317 East 32nd Street 」。
パオロ・レッキアのオリジナル「Emmanina」は、情感ある演奏。ギターとサックスの絡みが美しい。スタンダード「I Remember You 」は、親しみやすいメロディを大事に自由に行き来。ニコラ・ボッレッリの哀愁あるワルツ「Post-Aurum 」。
終演は静かに幕を閉じるような「Every Time We Say Goodbye 」。その静寂で優雅な別れに地中海の夕陽を想い馳せる。。

3人の詩情豊かな世界に心癒されること間違いありません。

1. Gone with the Wind
2. Central Park West
3. Sman
4. Peace Hotel
5. 317 East 32nd Street
6. Emmanina
7. I Remember You
8. Post-Aurum
9. Every Time We Say Goodbye

Paolo Recchia (ax)
Enrico Bracco (g)
Nicola Borrelli (b)

「Albore JazzのHP」で音源が聴けます。

立春とは名ばかり。冬本番には暖かな音色が気持ちいいですね。
恒例雪のジャズストリート、、こちらは暖か、、というより、熱さが期待でします。

んじゃ、退散♪

2016年1月 6日 (水)

On a Sunny Day / Alessandro Galati Trio

On_a_sunny_day

アレッサンドラ・ガラティが新譜をだしました〜。
一昨年の夏に宇都宮の石の蔵で聴いたライブでは、彼の美学にノックアウト。
沢山のCDへのサインを気軽に応じてくれた優しい人でした。

メンバーは1年前のジャズ批評のジャズ・オーディオディスク大賞の金賞だった『SEALS』と同じメンバーです。
新しい年の初めに聴くのにぴったりな菜の花畑に燦々と陽がさすような黄色の明るいジャケットが印象的。ジョビンの「Insensatez」以外は彼の素敵なオリジナルです!

オープナーはゆったりした「Baloons」。ベースやドラムとの穏やかなやりとりに心が落ち着きます。大きな間に情感を凝縮させた「Insensatez」。
美しいけれども少しアブストラクトな「In Beijing」に漂う哀愁。
押し寄せる感情の波の中を泳ぐように「Crazy Winter in Town」。切なさ儚さを感じる「L'Incontro」。
タイトル曲「On A Sunny Day」の淡々とした美しさに含まれる感情の機微そして躍動感。
ロマンチックな「Drop Down Tango Shore」。
ドラムが活躍する「Hungaria」はミステリアスで異国情緒。ベースのソロから入る「MMMM」は凛とした美しさを持つ。柔らかく柔らかくしっとりと「Smell of The Air」。
終演は、トリオの阿吽で支えられる不思議な揺らぎを持ちながら、ジャズ度も高い「Yellow Brain」。

やっぱり、いい曲書くなぁ、って、素直に思います。
そして、彼らがやっている難解なことや複雑なことが表に現れない…常にゆったりとリラックスした時間です。
透明感あるピアノ響きは冷たさにならずに温もりがある。繊細なタッチ、微妙な音のコントロールの中に感情の機微が込められている。ベースもドラムも前回に続き素晴らしいサポートです。
非常に美しいのですが、美しいだけじゃないんだな。。

1.Baloons
2.Insensatez
3.In Beijing
4.Crazy Winter in Town
5.L'Incontro
6.On A Sunny Day
7.Drop Down Tango Shore
8.Hungaria
9.MMMM
10.Smell of The Air
11.Yellow Brain

Alessandro Galati (p)
Gabriele Evangelista (b)
Stefano Tamborrino (ds)

今日のおまけはご本人のHPから「In Beijing」

お仕事初めになりましたよね。
いつもこんなゆったりした気分でお仕事できるといいですよねぇ。。

んじゃ、退散♪

2015年11月25日 (水)

Face The Music / Luigi Martinale Trio

Face_the_music

新潟はめちゃ寒くなりました。朝、お布団からでるのが嫌でござった。。
こういうときには、ストレートアヘッドでパッションを感じるピアノトリオなんていかがでしょう。

マルティナーレをはじめて買ったのはボッソ目当ての『Urka』です。
そのあとも、alborejazzさんで、連続的に取り上げていたので新譜をチェックするピアニストです。親しみやすい暖かさをもった流麗なピアノ弾き。
前回、『Strange Days』と同じメンバーなので期待してます。Abeat For Jazzからのリリースです。

オープナーはモンクの「Ask Me No」モンクの不思議な階段をしっかりスイングさせて堂々とした登場ぶり。トリオの息もピッタリ♪
オリジナル曲「Caress」、叙情的なビターテイストなメロディを香りたかくリリカルに。
これもモンク曲「In Walked Bud」、エレガントなピアノは穏やかでいながら情熱的、ロジャーズのベースが頼もしい。
スタンダードの「For All We Know」は憂たっぷり、ロマンティックで柔らか、エレガントな佇まい。
マルティナーレ曲が5曲続きます。バネの利いたロジャーズのベースでめちゃグルーヴィーな「Christmas Bonus」。メロディアスだけどトリオでハイレベルな「A Jump For Joy」。
繊細で清々しい「Breath」の美しさ。アップテンポで流麗な「Cedar Seed」は、3人のソロも情熱が迸る。随所にキメキメのある「Indian Trick」は、粋でブルージー。
終演はスタンダードの「It Could Happen To You」、歌心も遊び心も忘れず、最後までしかっりと練られた充実の演奏。

メロディアスでスインギー、王道ど真ん中で幅広く多くの人が楽しめる一枚♪
いやー、ジャズって楽しいね!って、心からおもうこと請け合い。

1.Ask Me No
2.Caress
3.In Walked Bud
4.For All We Know
5.Christmas Bonus
6.A Jump For Joy
7.Breath
8.Cedar Seed
9.Indian Trick
10.It Could Happen To You

Luigi Martinale (p)
Reuben Rogers (b)
Paolo Franciscone (ds)

今日のおまけは同じメンバーでの違うアルバムから。

んじゃ、退散♪

2015年6月11日 (木)

Just You, Just Me / Giuseppe Bassi, Domenico Sanna

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良い季節なのでデュオが続きます♪笑
今日は、ピアノとベースというこれまた大好きな編成のデュオ。
最近のものをちょっと考えただけでも『Last Dance / Keith Jarrett Charlie Haden』『Duende / Avishai Cohen with Nitai Hershk』 、と浮かびお気に入り盤が絶えません。

今回は、イタリアのバーリ出身Giuseppe Bassi (b)と同じくイタリアはガエータ出身Domenico Sanna (p)の出身とというイタリアン同士のデュオ。
琴線に触れる哀愁ある演奏の予感がバッチリあったた穏やかで親しみやすく叙情豊かなデュオ。ピアノのサンナが2曲、ベースのバッシが3曲とエリントン曲など6曲。

オープナーは、サンナの「Humboldt Street #63」から。やわらかで優しいピアノにバッシのベースソロが凛々しい。寛ぎ感満載の始まりです。同じくサンナの「Ciro Chi? 」、快活なウォーキングベースにのってスィンギーな演奏。
リリカルで空間をいかしたストレイホーンの「 Lush Life」。2人の優しい気持ちがビッシビシ伝わってきます。一転、男気たっぷりの粋で硬派なバッシの「Zhong Kui Blues」。
エリントンの「Isfahan」では、2人の歌心あるやりとりがたっぷり楽しめます。バッシのラブソング「NYC Subway Love Song」はリリカルで硬質なピアノと安定感あるベースの詩情豊かな音風景の1曲。思わず体が動くエリントン&ストレイホーンの「Too Close For Comfort 」。
そして、ナポレターナ「Reginella 」の哀愁と芳醇な香り。ナッキンコールで有名なタイトル「Just You, Just Me」の爽やかさ、軽やかさ♪
ナチュラルなベース音で奏でるベースソロが心にしみるバッシの「Cattiva's Lullaby」。穏やかな空気が流れるこのアルバムでも一番穏やかな時の流れを感じます。優しいピアノの調べ。。私の1日は良い日だったなあ。。って、思えてくるから不思議ね。
終演はエレガントが信条なエリントン&ストレイホーンの「Day Dream」、最後まで息のあった会話が続きます!

大らかな雰囲気の中、安定感があり歌心あるソロが続くバッシのベースと歯切れのよく仄かにロマンティックなサンナのピアノの織りなすスインギーでぬくもりある世界。男同士のインティメイトな会話はハートフル〜。

週末に向かってお疲れのあなたの心を穏やかな気持ちにさせてくれること請け合いです♪


1. Humboldt Street #63 (Domenico Sanna)
2. Ciro Chi? (Domenico Sanna)
3. Lush Life (Billy Strayhorn)
4. Zhong Kui Blues (Giuseppe Bassi)
5. Isfahan (Duke Ellington / Billy Strayhorn)
6. NYC Subway Love Song (Giuseppe Bassi)
7. Too Close For Comfort (J. Bock / G. D. Weiss / L. Holofcener)
8. Reginella (Libero Bovio)
9. Just You, Just Me (Jesse Greer)
10. Cattiva's Lullaby (Giuseppe Bassi)
11. Day Dream (Duke Ellington / Billy Strayhorn)

Giuseppe Bassi (b)
Domenico Sanna (p)

Albore Jazzで試聴できます!

んじゃ、退散♪

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