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音楽で拡がる輪

JAZZ(Far North )

2018年7月18日 (水)

北欧を代表するビッグバンド『Bohuslan Big Band( ボーヒュースレンビッグバンド)』が新潟に来る!

今年の秋、新潟県十日町市に、北欧を代表する『Bohuslan Big Band( ボーヒュースレンビッグバンド)』来る!

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「団十ろう」のHPからの抜粋

日本・スウェーデン国交150周年記念の一環として行われる日本ツアーで、同国を代表する国際レベルのジャズオーケストラが「段十ろう」に登場します。今回は、国内ゲストにジャズピアニストの木住野佳子さん、「大地の芸術祭」で小林武史氏プロデュースによるコンサートにも参加するTOKUさんを迎えての公演です。


スウェーデンの至宝、いえいえ、北欧の至宝、『Bohuslan Big Band( ボーヒュースレンビッグバンド)』!
レギュラーメンバーには、スウェーデン在住のベーシスト森 泰人氏がおります。

スウェーデンの国と地方自治体が出資する音楽振興財団によって運営されているビッグバンド。
国内、外(来日もあり)で演奏活動を行っているハイレベルなビッグバンドです。

バンド全体のサウンド、アンサンブルはもちろん、個々のソロ演奏も素晴らしい!
毎年のように、多彩なコラボでテーマに沿った素晴らしいアルバムをたくさんリリースしています。

そのビッグバンドが、新潟県の十日町市の越後我妻文化ホール「団十ろう」に来るのです!

一般公演は、10月13日(土曜日)19:00〜

すでに、チケットペイ(ファミリーマート)で指定席を売り出しているそうです。
急げ!!


全国でも演奏をいたしますよ。
日本人ゲストも素晴らしい♪

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と、まずはご報告まで。

んじゃ、退散♪

2018年6月 8日 (金)

興奮間違いなしっ!  『e.s.t. live in london』

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スウェーデンのピアニスト、エスビョルン・スヴェンソンが、不慮の事故で鬼籍に入ったのは2008年の6月だった。
ジャズを根っこに、ロック、エレクトロなどを融合させたクリエイティヴでヒップなサウンドが、若者を惹きつけていた人気絶頂時の出来事。当初、私にはこのバンドの良さがストレートに伝わって来てなくて、ある日彼らの楽曲の良さに気が付いたのがウルフ・ワケニウスの『Love Is Real』を聴いてからなんです。その後、すぐにダイヴィング中の事故で帰らぬ人となってしまったわけです。まぁ、私のお耳は先見の明がなかったのですね…。
この音源は、その3年前の2005年『Viaticum』リリース直後のツアー中のロンドンのライブを収録した2枚組。『Viaticum』の曲を中心に、CD1に6曲、CD2に4曲。全曲3人のオリジナル。

まずは、一つ目の赤い玉手箱を…。
オープナーは、「Tide of Trepidation」。拍手と歓声で一緒にライブ会場に。
柔らかなメロディを奏でるピアノ、情感ある演奏から躍動感あふれる演奏まで緊密なトリオ演奏。駄目押しのような美しいピアノ・ソロが心を鷲掴み。
「Eighty-eight Days in My Veins」、美しさをキープ、次第に増して行く高揚感はロックのファンににも届くはず! この躍動感で、一気に、e.s.t.ワールドに引きずり込む。
シームレスにはじまる「Viaticum」は、一転してしめやかに。ボーイングも入って深く心に響く、クラシカルな演奏。
来た〜、強力なビートにのってキャッチーなメロディを繰り返す「Mingle In The Mincing-Machine」。電気処理をした?ベース、金属音で煽るドラム、超疾走感あふれるピアノ、彼らの真骨頂か、大歓声。
一転、静かなバラッド「In The Tail of Her Eye」。美しく、繊細な演奏に徹する3人。最後の効果音をひきづりながら、シームレスに始まる「The Unstable Table & The Infamous Fable」。ノイジーなエレキサウンドのような響きで会場内を満たす。刺激的、交戦的なサウンドのあとは、リリカルなピアノのアコースティックな音が響く。終演は、プログレシッヴな3人の演奏で…。拍手!

次の紫の玉手箱へ。
冒頭からアップテンポで三位一体の「When God Created The Coffeebreak」、石飛礫のように音が飛んでくる緊張感あふれる演奏。拍手!!
ベースソロから始まる「Behind The Yashmak」、ゆったりと、見知らぬ街が浮かび上がるようなエキゾチックな雰囲気。からの、ピアノが入ってのドラマチックな展開、ドラムの素晴らしいサポート、17分超えでライブの佳境か。
ゆったりと情感たっぷりな美しいピアノ・トリオが存分に聴ける美メロ「Believe, Beleft, Below」。
拍手から始まる「Spunky Sprawl」、終始アップテンポで踊りだしたくなるような楽しい明るい演奏!要所要所で拍手が湧いて、終演の喝采は鳴り止みません…。

ソールドアウトになった圧巻のライブ・パフォーマンスは、彼らの楽曲の良さと、演奏の完成度の高さがよくわかる。強力なビートでプログレッシブに疾走する演奏から、しっとりと情感たっぷりな演奏まで、振り幅広く楽しませてくれる!
ピアノトリオに徹した時の、リリカルで欧州ピアノトリオの持つ哀愁、哀感は心に染みる。ロックのビートで、超絶演奏をやり遂げるバンドの一体感は半端ない。全編、高揚感たっぷりだ。

二つの玉手箱を開けると、当時、斬新や難解ともいわれキワモノ扱いもあったサウンドが、すんなり耳に入ってくる。10年以上の時の流れの中で、彼らの音楽が多くのアーティストに影響を与え、現代音楽シーンにその意志が脈々と生き続けているのだ、とわかる瞬間。
まさに、大河の流れも一雫から…良い音楽は永遠ですね♪

CD 1
1. Tide of Trepidation
2. Eighty-eight Days In My Veins
3. Viaticum
4. Mingle In The Mincing-Machine
5. In The Tail of Her Eye
6. The Unstable Table & The Infamous Fable

CD 2
1. When God Created The Coffeebreak
2. Behind The Yashmak
3. Believe, Beleft, Below
4. Spunky Sprawl

Esbjörn Svensson (p)
Dan Berglund (b)
Magnus Öström (ds)

今日のおまけは、「Mingle In The Mincing-Machine」から。

2枚組です。
時間があるときに、観客になりきって、、ゆっくり玉手箱を開けるのがいいかな。

んじゃ、退散♪

2018年5月10日 (木)

ゆったりと抒情的な世界 『Let’s Dance』日本ツアー @ Jazz Flash (5/9)

『Let’s Dance』日本ツアー @ Jazz Flash (5/9)

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Per Oddvar Johansen (ds) Tore Brunborg (ss , ts) Helge Lien (p)

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ノルウェーのドラマー、ペール・オッドヴァール・ヨハンセンの新譜(2016)の日本ツアーです。CDのメンバーとサックス奏者が違うのですが、来日したのはノルウェーのレジェンド奏者といって過言でないトゥーレ・ブルンボルグですので、誰も文句は言わないでしょう。っていうか、ピアノは、ヘルゲ・リエンだし、めちゃすごいっす、凄いメンバーっす、私的ノルウェー・オール・スター!

オープンの時間に行ったら、ドア前でメンバーの3人に遭遇。
言葉にならずも、すぐに駆け寄って握手をもとめるって、相変わらずのミーハーぶり。
盛況で、席もすでにかなりうまっており、一緒にいった友だちと最前列ピアノの真ん前に決める。おけげで、ヘルゲ・リエンの魔術師のような素晴らしいテクニックを堪能できました。
一緒に聴いた友だちは、音楽の専門家、ピアノの先生もしている人なのですが、彼女が「ピアノ魔術師」だと称賛してました。

オープナーは、CDのタイトル曲でもある「Let’s Dance」。CDと全然違った導入だけど、抒情的で哀愁を感じるメロディをトゥーレがカーブドソプラノで吹き、綺麗な音色のピアノと緻密な仕事ぶりのドラマが選ぶ音で、ゆったりと抒情的に流れていく時間。
各自のイマジネーションから拡がるやりとり、音創り、音風景、、3人の瞬間瞬間に選択される音の美しさとおおらかさに、心奪われ、心酔。北欧の空気満載です。

トゥーレは、曲によってソプラノとテナーを吹き分けていました。どちらも、よく鳴っていて、バリバリと吹くというイメージではないのですが、小さな音から大きな音までメロディアスで淀みないフレーズで場面を高揚させてくれます。詩情豊かな奏者。そして、テクニシャン。サックスの響きを計算して、ピアノの共鳴と重ねたりして不思議な音を創り出していた。
後半、最後の方でテナーで演奏した曲では、スピリチュアルでエモーショナルだったので、コルトレーンが重なって、、気持ちを遠くに飛ばされた。


ヘルゲ・リエンの魔術師ぶりも長けていた。
透明感ある美しいタッチ、心洗われる綺麗なフレーズ、巧みなペダル使い、時に、内部奏法も交えて様々な場面に対応します。メロディアスな部分をたっぷり持ちながら、インタープレイでの反応も素晴らしい。まさに、ケミストリーな融合。目に前で鍵盤の下から上までスムースに動く指は、思考をもった生き物ようでしたよ。来週も楽しみ!!

そして、リーダーのペール・オッドヴァール・ヨハンセンは、今回演奏した曲のほとんどを書いているのではないかと思います。新譜に入っていた曲以外も取り上げていて、これって伝統曲かな?って思うような曲調のものが多く、雄大な自然の風景や心象描写に知的なセンスを感じました。
そして、音への拘り!北欧のドラマーの多くが、使えるものはみんな使って様々な音を創り出しますが、彼も例外ではなく、弓のようなもの使ってシンバルの縁をこすったり、引っ掛けたりして不思議な音をだしたりしてました。いや、普通にドラム叩いてもとっても・・・

ラスト?で「NO.7」のメロディが聴こえてきたときは、明るく終わるんだな?なんて、簡単に思っていたのですが、そのあとがフリーでアヴァンギャルドな感じに展開し、ぶっ飛びましたよ。
予測のつかないスリリングな感じ、最高だ。みんなでアンコールもお願いしちゃって、終演。

やはり、凄い実力を持ったメンバーです。
3人で創り上げていく『Let’s Dance』世界は、我々の予想をはるかに超えた自由自在な個性的な世界でした。
ツアーは、初日でしたので、まだまだ、皆さんにもチャンスがありますよ。

5/9 (水) 19:30 open 20:00 start - 新潟 Jazz Flash  
5/10(木) 19:30 open 20:00 start - 金沢 もっきりや 
5/11(金) 19:30 open 20:00 start - 神戸 旧グッゲンハイム邸 
5/12(土) 18:00 open 19:00 start - 東京神田 楽屋 
5/13(日) 12:30 open 13:00 start - 柏 Nardis   
      19:30 open 20:00 start - 横浜 Airegin


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う〜ん、、また、雄大な自然、寂しい風景、優しい人たちの多いノルウェーに行きたくなってしまいました。。ツアーの成功を祈ってます♪
また、新潟に来てね!って、5月18日は、「Helge Lien & Adam Bałdych」という、ドリームデュオで、再びフラッシュに登場です。

んじゃ、退散♪

2018年3月 7日 (水)

スカンジナビア半島の哀愁 『Ravensburg / Mathias Eick』

Ravensburg


ノルウェーのトランペッター、マティアス・アイクの新作。
2004年にでた『Evening Falls / Jacob Young』で、初聴きだったのですが、その後来日もしてます。その時、チケットまで買ったのですが、行けなくて知人に譲ったんですよね…。

『Midwest』と同じく、ヴァイオリンを加えているのですが、ピアノ、エレベ、ドラムとパーカッションとういうちょっと変わった編成。
ヴァイオリンのHåkon Aaseは、『Lucus / Thomas Strønen's Time Is A Blind Guide』でも名前があるノルウェーのヴァイオリニスト。前々作の『Skala』に大きくメンバーが被ります。
全作、アイクのオリジナル。

オープナーは、アンドレス・ウルボの穏やかなピアノで始まる「Family」。朗々とたなびく雲のようなトランペットはどこかメランコリー。ヴォイスとヴァイオリンの重なりが美しい「Children」。美しいトランペットの音色なれど、暗く実験的、アビストラクトな「Friends」。哀愁のメロディ、胸に沁みる綺麗なピアノ・ソロ、柔らかなトランペット・ソロ。ヴォイスがいいスパイスになっている「Parents」。ヴァイオリン・ソロが素晴らしい「Girlfriend」、スリリングにリズムが疾走。
タイトル曲「Ravensburg」、どうやらドイツのラーベンスブルグという都市らしい。彼の一家は、全員音楽家なんだそうですが、祖母のルーツがここにあるようです。前作のように都市の印象を心象風景に落とし歌い上げてる感じ。
終演は、そのおばあちゃんに。「For My Grandmothers」、穏やかで柔らか、ヴァイオリンが朴訥な空気を運んできます。

全編に広がる独特の哀愁、朴訥とした印象、タイトルから感じ取れる大切な人たちのオマージュ。そのポートレートの背景に浮かび上がるノルウェーの広大な自然も忘れられません。


1. Family
2. Children
3. Friends
4. August
5. Parents
6. Girlfriend
7. Ravensburg
8. For My Grandmothers

Mathias Eick (tp, voice)
Håkon Aase (vln)
Andreas Ulvo (p)
Audun Erlien (el-b)
Torstein Lofthus (ds)
Helge Andreas Norbakken (ds & perc)

今日のおまけは「Children」。


「もうすぐは〜るですねぇ♪」
と、歌いたくなる今日この頃です。

んじゃ、退散♪

2018年2月 4日 (日)

即興が即興を生む 『Lucus / Thomas Strønen's Time Is A Blind Guide』

Lucus

ノルウェー、オスロ出身のドラマー、コンポーザーのトーマス・ストレーネンの新作。
前作『Time Is A Blind Guide』のタイトルをそのままバンド名にして、ストリングスを入れた構成も同じ。ピアニストが、Nakamaで新潟にも演奏にいらしたノルウェー在住の田中鮎美に変わりました。Nakamaをはじめ、北欧で即興演奏の中で研鑽を積んでいる彼女の加入はポイントが高そうですね。
1曲目の「La Bella 」を除く曲は、本人のオリジナル。「La Bella 」は、ストレーネン、ヴォーガン、オーセの共作。

オープナーは、ストレーネン、ヴォーガン、オーセの3人の共作「La Bella 」、即興的、実験的な演奏が続く。美しく、クラシカルで弦楽器が様々な形で空間に現れ、消える…このアルバムのプロローグにぴったり。弦楽器を中心にしたエモーショナルな「Friday」、硬質なピアノとメンバーが静かに呼応する「Release」。一瞬、冒頭のピアノに日本的な情緒を感じた「Lucus」。それは、幻だったような美しさ。弓引きの音が気持ちを遠くに遠くに運んでくれる「Fugitive Places」、静謐で美しい空間。
一転、鳴り響くドラムにアヴァンギャルドに呼応するメンバー。「Baka」は、それまでとガラリと雰囲気が変わります。ちょっと、フォークっぽい明るさのある「Wednesday」。低音鳴り響くベースから始まる「Tension 」、緊張感漂う中フィーチャーされるピアノ、透明感ある硬質なタッチ、ダークな雰囲気でドラムとやりとりが迫力満点。
「Truth Grows Gradually」、弦楽器同士のやりとりが面白い。本当に色々な音がでますよねぇ。
ヴァイオリン、ピアノ、ドラムの即興から即興を生む自由な演奏が素晴らしい「Islay」。
終演は、その自由度が各自もっと高まる「Weekend」。自由を謳歌する奏者たち。

自国贔屓というわけではないのですが、田中鮎美のピアノが素晴らしい。
音、即興、感情表現、鍛えられたしなやかな筋肉美をみるようでした。
そして、トーマス・ストレーネン、恐るべし! 昨今、どこの国でもドラマーから目が離せませんよね!!


1. La Bella
2. Friday
3. Release
4. Lucus
5. Fugitive Places
6. Baka
7. Wednesday
8. Tension
9. Truth Grows Gradually
10. Islay
11. Weekend

Thomas Strønen (ds)
Ayumi Tanaka (p)
Håkon Aase (vin)
Lucy Railton (vc)
Ole Morten Vågan (b)

今日のおまけは、レーベルのトレーラーですね。

ちょうど、新潟にお仕事でKanazawa Jazz daysのkenさまがいらしてて、いろいろとお話する機会がありました。
2人で、「田中鮎美すげぇ、最近の奏者すげぇ!!、本田珠也、、生で聴きてぇ。。」と、なったのでありました。笑
いや、他にも話したけどね。。(^_^;)

んじゃ、退散♪

2018年1月20日 (土)

まさに美サイレンス 『Contra La Indecision / Bobo Stenson Trio』

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スウェーデンの至宝、ボボ・ステンソンのトリオが新譜をだしました!
2015年にはソロで来日し、内省的で集中力のある孤高のピアニストぶりを拝聴させていただいたのですが、翌年にはこのトリオで来日し、仲間と演奏を心から楽しんでいる外向きな様子が忘れられません。
2012年に『Indicum / Bobo Stenson Trio』も衝撃的な美しさでしたが、今回も期待に違わず素晴らしい!
メンバーのオリジナル7曲とシルヴィオ・ロドリゲスのタイトル曲、クラシック曲など、全11曲。

オープナーでタイトル曲のキューバのシンガーソングライター、シルヴィオ・ロドリゲスの「Canción Contra La Indecisión」。ロドリゲスの曲ってこんなに可愛らしかったっけ。。m(_ _)m リリシズムに溢れ透明感ある柔らかな演奏。
ベースのアンダーシュ・ヤーミンの「Doubt Thou The Stars」。音の少ないピアノの向こうで響くボーイング、ヨン・フェルトの金属系の繊細な音が美しく響く、少しアブストラクト場面が、一転、動き出しスィングする哀愁のピアノトリオへ。聴き惚れるベースソロ。。
哀愁溢れるバルトークのスロヴァキアの民謡「Wedding Song From Poniky」、クリスタルのようなピアノ響き、その向こうに踊るベース。
暗闇に浮かび上がるようなベースソロで始まるヤーミン曲「Three Shades of A House 」。少しづつ3人の音が寄り添いはじまり美しいメロディを奏で始める。静かなる心象風景。
エリック・サティの「Élégie 」。流麗なピアノとベース、ドラムとの絡み。特にピアノとベースは一心同体ですよね。フェデリコ・モンポウの「Canción Y Danza VI 」、哀愁の権化。
今回唯一のステンソンの曲「Alice」。冒頭から幻想的な風景がひろがり、3人の創り出す抽象的な空間が美しすぎて白眉。ヤーミンの曲「Oktoberhavet 」、冒頭の大海をうねるようなボーイングが心を乱す。叙情豊かなピアノに心を任せる。秘めた情熱。
3人名義の即興曲「Kalimba Impressions」、あのカリンバにインスパイアされたってことよね?
ヤーミンの曲が2曲続きます。まずは、グルーヴィーで躍動感ある「Stilla 」。
終演は、メロディアスで音を最小限に絞った「Hemingway Intonations」。3つの世界が自然と重なっている。思索的で美しい演奏でした…。

前作に引き続いて美サイレンスとしか言いようのない美しさ。
3人の個性がうまく重なり合った空間での、、絶妙な感覚の共有が素晴らしい。
誰1人ぬけても成り立ちませんよね♪


1.Canción Contra La Indecisión
2.Doubt Thou The Stars
3.Wedding Song From Poniky
4.Three Shades of A House
5.Élégie
6.Canción Y Danza VI
7.Alice
8.Oktoberhavet
9.Kalimba Impressions
10.Stilla
11.Hemingway Intonations

Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (double bass)
Jon Fält (drums)

ライブの時にとても印象的だったのは、重鎮2人のヨン・フェルトへの眼差し。
若い素晴らしい才能をこころから認めめて、仲間として一緒に楽しんでいました。

今日のおまけは2017年のジャズフェスの映像。

んじゃ、退散♪

2018年1月13日 (土)

暖かな部屋で穏やかな音楽を 『Hummingbird / Helge Lien | Knut Hem』

Hummingbird

新潟市は、基本的に雪は多くないのですが、、
この2日ほど、、大雪となってしまいました。
降りしきる雪、、それは観ているだけならば、、とても綺麗です。
でも、現実は、渋滞になったり、事故ったり、雪かきしたり、と、余分なお仕事ばかりです。疲れてぼ〜っとした頭に、やんわりと温かな音楽。

大好きなヘルゲ・リエンのデュオです。
お相手は同国のノルウェーのドブロとワイゼンボー奏者、Knut Hem。(読み方がわかりません。m(_ _)m)
リエンは、ピアノ、お相手は、ドブロとワイゼンボーと記されています。
互いのオリジナル曲を演奏しています。リエンが2曲、お相手が5曲、カントリー曲1曲。そして、ダウンロードのボーナストラックが付いています。

オープナーは、スティールギターのように空気を震わせる弦楽器の音に透徹なピアノが重なる穏やかな曲「Dis」。心に染み渡るメロディ。
エキゾチックなメロディに心奪われる「Take Another Five」。ちょっとアップテンポな曲を流麗に弾きこなす2人。互いの掛け合いもいい感じ。
厳しい冬への温かな想いがこめられた「Winterland 」。私の心はラップランドの大自然へ。ドラマチックな演奏。
穏やかなピアノで始まるリエンのオリジナル「Moster」、柔らかな音で穏やかな2人の会話。
ゆっったりと楽しい会話が続く「Music Box」。少しだけ哀愁を帯びたメロディと演奏にうっとり「Rafferty」。各所で聴かれるリエンのソロは素晴らしい。カントリーのジェリー・ダグラスの名曲「We Hide and Seek 」は、丁々発止で!やっぱり、二人とも超うまい♪
アルバムの終演はタイトル曲リエンの「Hummingbird 」。この穏やかな世界にいつまでも浸っていたい。。

とても穏やかなアコースティックな世界。どの曲も優しく、美しく、ほっとしますね。
外は寒いけれど、、暖かな部屋で温かで穏やかな音楽を。

1. Dis
2. Take Another Five
3. Winterland
4. Moster
5. Music Box
6. Rafferty
7. We Hide and Seek
8. Hummingbird

Knut Hem (dobro / weissenborn)
Helge Lien (p)


今日のおまけは、「Moster 」。一週間のお疲れを癒してくださいな。


Moster (promo video) from Helge Lien on Vimeo.

新潟市内は晴れてます!
どうか、そのまま。。

んじゃ、退散♪


2018年1月 8日 (月)

モノクロームの心象スケッチ 『Heal The World / Open Trio』

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スウェーデンのピアノトリオ。
10年くらい前に、『Goodbye Everything』という、3人の顔のジャケットのアルバムでデビュー。今回も同じメンバーです。
リーダーでピアニストのヨアキム・シモンソンがオーナーのFound You Recordingsからの4作目?ですかね。「Very Early」を除き、ピアニストのオリジナル。

オープナーは、ラーシュ・ヤンソンの歌心に通じるあたたかなメロディ「You Human」。ゆったりと心に染み込んでくる。3人の息もぴったり。
静かに心象風景を映し出すような「Like A Rainbow」。少ない音でのやりとりは、夢の中の会話。
エキゾチックで哀愁を帯びた「Malala」。ビターテイストで緊張感ある演奏、インタープレイ。
端麗でリリシズム溢れる「Very Early」は、趣深い。
ダークで張り詰めた雰囲気の「Bass」。常にスリルを感じる。表情豊かに歌い上げる、ロマンティックな「To The Moon And Back」。ダイナミックでシリアスな「Drums」。
終演は穏やかに、音の一つ一つを吟味した「Serenity」。心に余韻を残して。。

内省的で、ダークで陰影ある演奏。寡黙だけれど表情豊かな演奏。
肩の凝らない、力の入らない抽象具合が素敵です♪

1. You Human
2. Like A Rainbow
3. Malala
4. Very Early
5. Bass
6. To The Moon And Back
7. Drums
8. Serenity

Joakim Simonsson (p)
Pär-Ola Landin (b)
Daniel Olsson (ds)

今日のおまけは、このアルバムのトレーラー。

連休ですが、お正月明けの休みは忙しいですよね。
んじゃ、退散♪

2017年10月25日 (水)

やっぱりラーシュが大好き! 『Under the Clouds / Nordic Circles』

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ノルウェーのドラマーAnders Thorénのプロジェクト Nordic Circlesの第二弾。
前回は、ヘルゲ・リエンやトーレ・ヨハンセンといった北欧スターを起用したアルバムだったのですが。。
今回もすごい!スェーデンのラーシュ・ヤンソン、ノルウェーのヤコブ・ヤング、デンマークのイェスパー・ボデルセン、って。。
しかもですよ、1、2、6.9がヤンソン曲、3、5、7がボデルセン曲、4曲目は即興で、8曲めはスェーデンの作曲家の曲。

泉のように美しいラーシュのピアノからはじまる「Under The Clouds」。ヴォイスも含めて様々な音が美しく重なり瞬間ラーシュ曲のフレーズが現れたりとアルバムのプロローグ。
モアヒューマンの1曲目、名曲「A Beautiful Smile」。いつ聴いても、暖かく私たちを迎えてくれるラーシュのピアノ!ボデルセンのベースもヴォーカルに負けずに歌っている。ナチュラルで明るいヴォーカルにお似合いです。名手ボデルセンの技が冴え渡る「Special One 」。溌剌としたグルービーなピアノ、情感あるサックス、高速フレージングで歌い上げるギター…。インストで大盛り上がり♪
クールで幻想的にヴォイスをいれた即興曲「Searching For Meaning 」、夢の中。
優雅に丁寧に感情を移入するヴォーカルが心に残る「Another Heart 」。次々と変わるソロも聞き応え充分。キャッチーなメロディーね。幽玄、荘厳な雰囲気が北欧的な「Ahimsa」。
スティファノ・ボラーニとのアルバムにもでてくる「Orvieto」は、スキャットで歌い上げ、魅惑的な表情。ラーシュが生き生きしてます。素晴らしい。
スェーデンの作曲家の「Om Natten」をラーシュとヴォーカルのデュオで。
スェーデン語で歌う暗く切ない哀愁。トラッドのような深みのある演奏。
終演は、明るくはじける「School Dance」。往年のコンビのグルービーな演奏は元気がでますね♪ 
足でリズムをとりながら、のりのりのってるラーシュが目に浮かびます!

企画モノならではの拾い物が詰まったアルバム。
ラーシュとボデルセンの名コンビが全編で新譜で聴けるなんてね!
そして、ヤコブ・ヤングの思わぬ参加、歌心にもウキウキします。
もちろん、この企画とサウンドをまとめ上げたドラムには金賞差し上げてしまいますね。

やっぱり、私はラーシュが大好き!

1. Under The Clouds
2. A Beautiful Smile
3. Special One
4. Searching For Meaning
5. Another Heart
6. Ahimsa
7. Orvieto
8. Om Natten  
9. School Dance

Siril Malmedal Hauge (vo)
Lars Jansson (p)
Jacob Young (g)
Magnus Bakken (ts)
Jesper Bodilsen (b)
Anders Thorén (ds)

残念ながら、丁度良い動画をみつけられませんでした。。
でも、お誕生日にふさわしいアルバムを紹介できて嬉しいです!

んじゃ、退散♪

2017年10月12日 (木)

繊細なミニマリズムで創る陰影 『Aki Rissanen ソロ・ライブ @ Jazz Flash (10/11)』

Aki Rissanen ソロ・ライブ @ Jazz Flash (10/11)
Aki Rissanen (p)

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(樋口さまのお写真を拝借)

フィンランドのピアニストのソロライブに参加しました!
トリオで来日ツアーをしており、最終日は新潟でソロ・ライブです。

いやぁ、不思議な世界観だった。
右手、左手の鬩ぎ合いから生まれた音の渦に巻き込まれると、自分の位置を見失うような錯覚に陥ります。

生で聴いたわけではないのですが、トリオ(CD)よりストーリー性がある感じがしました。
ぐっと 強く心模様が感じ取れる感じとれ彼を身近に感じられる。
とはいえ、ミニマリズムの手法や 現代音楽のような知的空気満載の硬質な世界は、そのまま。

オープナーが前作『Amorandom』の「Amorandom」だったとのことですが、さざ波のような繰り返しに 知らないうちに心が開き揺さぶられる。あっというまに、知らない世界に巻き込まれてました。遠大なストーリーを感じ、特に後半の美しさは特筆もの!
3曲目に、ロンドンで行われたトーベ ヤンソンの式典?か何かのムーミンの曲。(「Adventures in Moomin land 』だそうです)これは、やっぱり フィンランド人だと思ったわ。ムーミンの物語は、実に哲学的なことが多く語られていて、そこに込められた冒険心や多様性みたいなものが躍動感ある短い演奏につまってた!
この他に、多分新譜からのオリジナルなど含めて、7、8曲。
楽譜をひろげてクラシックも演奏、、と クラシックにも疎い私には現代音楽って感じでしたが。。
そうそう、世界中のミュージシャンたちが「All The Things You Are」を演奏しますが、彼もオリジナルのような「All The Things You Are」で強烈な自己主張をしてました。。
そう、サティのような悠久の時間を感じる場面もあったり、、ミニマリズムを酷使した高揚感ある場面もあったりと、刺激的だった。
少し、体調が悪そうだったのですが、アンコールも気軽にうけてくださり、アキ・リッサネン・ワールド終演。

右手に左手をかぶせて 繊細に音に変化をつけていくのが印象的でした。音のグラデーションが凄く深くて探究心を垣間見る感じ!!
スリリングで、ちょっと尖った知的で哲学的な世界。
難解なのですが、お茶目な部分もあって、アキ・リッサネン、一筋縄では行きませんね。
う〜ん、すごかった。知らない世界、未体験な事はたくさんありますよね。。

新譜にも持っていたCDにもサインをいただいて、帰ってききました。
新譜のジャケット写真が、夏にフィンランドにおでかけしたときに行ったNuuksio National Parkでした♪
どう?下は、私が撮ってきた写真です。

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地元でこういうライブを体験できることは、今の私にとってとても嬉しいことです。
誘致してくださった樋口さま、招聘してくださった大沢さま、そして、いつも素敵な環境を提供してくれるマスター、女将、本当にありがとうございました。m(_ _)m

追記

ご本人からセットリストが追加されてました!
なんと、オリジナルは前作中心だったんですね。
本当に、即興中心の強面なライブだったのですねぇ。。と、改めて。

1. amorandom
2. for Jimmy giuffre
3. adventures in Moominland
4. signettes
5. all the things you are (standard)
6. Ligeti Etude No 5
7. pulsar
8. blind desert encore


んじゃ、退散♪

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