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音楽で拡がる輪

JAZZ(Far North )

2017年10月25日 (水)

やっぱりラーシュが大好き! 『Under the Clouds / Nordic Circles』

Under_the_clouds


ノルウェーのドラマーAnders Thorénのプロジェクト Nordic Circlesの第二弾。
前回は、ヘルゲ・リエンやトーレ・ヨハンセンといった北欧スターを起用したアルバムだったのですが。。
今回もすごい!スェーデンのラーシュ・ヤンソン、ノルウェーのヤコブ・ヤング、デンマークのイェスパー・ボデルセン、って。。
しかもですよ、1、2、6.9がヤンソン曲、3、5、7がボデルセン曲、4曲目は即興で、8曲めはスェーデンの作曲家の曲。

泉のように美しいラーシュのピアノからはじまる「Under The Clouds」。ヴォイスも含めて様々な音が美しく重なり瞬間ラーシュ曲のフレーズが現れたりとアルバムのプロローグ。
モアヒューマンの1曲目、名曲「A Beautiful Smile」。いつ聴いても、暖かく私たちを迎えてくれるラーシュのピアノ!ボデルセンのベースもヴォーカルに負けずに歌っている。ナチュラルで明るいヴォーカルにお似合いです。名手ボデルセンの技が冴え渡る「Special One 」。溌剌としたグルービーなピアノ、情感あるサックス、高速フレージングで歌い上げるギター…。インストで大盛り上がり♪
クールで幻想的にヴォイスをいれた即興曲「Searching For Meaning 」、夢の中。
優雅に丁寧に感情を移入するヴォーカルが心に残る「Another Heart 」。次々と変わるソロも聞き応え充分。キャッチーなメロディーね。幽玄、荘厳な雰囲気が北欧的な「Ahimsa」。
スティファノ・ボラーニとのアルバムにもでてくる「Orvieto」は、スキャットで歌い上げ、魅惑的な表情。ラーシュが生き生きしてます。素晴らしい。
スェーデンの作曲家の「Om Natten」をラーシュとヴォーカルのデュオで。
スェーデン語で歌う暗く切ない哀愁。トラッドのような深みのある演奏。
終演は、明るくはじける「School Dance」。往年のコンビのグルービーな演奏は元気がでますね♪ 
足でリズムをとりながら、のりのりのってるラーシュが目に浮かびます!

企画モノならではの拾い物が詰まったアルバム。
ラーシュとボデルセンの名コンビが全編で新譜で聴けるなんてね!
そして、ヤコブ・ヤングの思わぬ参加、歌心にもウキウキします。
もちろん、この企画とサウンドをまとめ上げたドラムには金賞差し上げてしまいますね。

やっぱり、私はラーシュが大好き!

1. Under The Clouds
2. A Beautiful Smile
3. Special One
4. Searching For Meaning
5. Another Heart
6. Ahimsa
7. Orvieto
8. Om Natten  
9. School Dance

Siril Malmedal Hauge (vo)
Lars Jansson (p)
Jacob Young (g)
Magnus Bakken (ts)
Jesper Bodilsen (b)
Anders Thorén (ds)

残念ながら、丁度良い動画をみつけられませんでした。。
でも、お誕生日にふさわしいアルバムを紹介できて嬉しいです!

んじゃ、退散♪

2017年10月12日 (木)

繊細なミニマリズムで創る陰影 『Aki Rissanen ソロ・ライブ @ Jazz Flash (10/11)』

Aki Rissanen ソロ・ライブ @ Jazz Flash (10/11)
Aki Rissanen (p)

Aki_rissanen

(樋口さまのお写真を拝借)

フィンランドのピアニストのソロライブに参加しました!
トリオで来日ツアーをしており、最終日は新潟でソロ・ライブです。

いやぁ、不思議な世界観だった。
右手、左手の鬩ぎ合いから生まれた音の渦に巻き込まれると、自分の位置を見失うような錯覚に陥ります。

生で聴いたわけではないのですが、トリオ(CD)よりストーリー性がある感じがしました。
ぐっと 強く心模様が感じ取れる感じとれ彼を身近に感じられる。
とはいえ、ミニマリズムの手法や 現代音楽のような知的空気満載の硬質な世界は、そのまま。

オープナーが前作『Amorandom』の「Amorandom」だったとのことですが、さざ波のような繰り返しに 知らないうちに心が開き揺さぶられる。あっというまに、知らない世界に巻き込まれてました。遠大なストーリーを感じ、特に後半の美しさは特筆もの!
3曲目に、ロンドンで行われたトーベ ヤンソンの式典?か何かのムーミンの曲。(「Adventures in Moomin land 』だそうです)これは、やっぱり フィンランド人だと思ったわ。ムーミンの物語は、実に哲学的なことが多く語られていて、そこに込められた冒険心や多様性みたいなものが躍動感ある短い演奏につまってた!
この他に、多分新譜からのオリジナルなど含めて、7、8曲。
楽譜をひろげてクラシックも演奏、、と クラシックにも疎い私には現代音楽って感じでしたが。。
そうそう、世界中のミュージシャンたちが「All The Things You Are」を演奏しますが、彼もオリジナルのような「All The Things You Are」で強烈な自己主張をしてました。。
そう、サティのような悠久の時間を感じる場面もあったり、、ミニマリズムを酷使した高揚感ある場面もあったりと、刺激的だった。
少し、体調が悪そうだったのですが、アンコールも気軽にうけてくださり、アキ・リッサネン・ワールド終演。

右手に左手をかぶせて 繊細に音に変化をつけていくのが印象的でした。音のグラデーションが凄く深くて探究心を垣間見る感じ!!
スリリングで、ちょっと尖った知的で哲学的な世界。
難解なのですが、お茶目な部分もあって、アキ・リッサネン、一筋縄では行きませんね。
う〜ん、すごかった。知らない世界、未体験な事はたくさんありますよね。。

新譜にも持っていたCDにもサインをいただいて、帰ってききました。
新譜のジャケット写真が、夏にフィンランドにおでかけしたときに行ったNuuksio National Parkでした♪
どう?下は、私が撮ってきた写真です。

Aki_rissanen2


地元でこういうライブを体験できることは、今の私にとってとても嬉しいことです。
誘致してくださった樋口さま、招聘してくださった大沢さま、そして、いつも素敵な環境を提供してくれるマスター、女将、本当にありがとうございました。m(_ _)m

追記

ご本人からセットリストが追加されてました!
なんと、オリジナルは前作中心だったんですね。
本当に、即興中心の強面なライブだったのですねぇ。。と、改めて。

1. amorandom
2. for Jimmy giuffre
3. adventures in Moominland
4. signettes
5. all the things you are (standard)
6. Ligeti Etude No 5
7. pulsar
8. blind desert encore


んじゃ、退散♪

2017年10月 7日 (土)

幻想の世界へ 『Provenance / Bjorn Meyer』

Provenance


ECMで活躍するニック・ベルチュのRoninのベーシスト、ビョルン・マイヤー。
新譜は、ベース・ソロのアルバム。ペルシャのAsita Hamidiというハープ奏者・シンガーに想いをよせた作品。
彼女の曲「Garden Of Silence」以外はマイヤーの曲。

使用するベースは、6弦エレクトリック・ベースとアコースティック・ベース・ギター。そして、多重録音も。
一般的に思い浮かぶベースのソロアルバムとはかなり一線を画しますね。
まるでギターとエレクトロニクスを使ったアンビエントな音風景です。

オープナー「Aldebaran」から静かで幻想的な雰囲気。多くの曲は、残響音とミニマルの吸引力で夢の世界に誘い込む。「Three Thirteen」、「Traces of a Song」のように感情の流れを感じる曲もある。
「Squizzle」は、アコースティック・ベース・ギターなんだとおもうのですけど、かなり強く主張する。
「Dance」とか。ほんとギターのよう。唯一のカバー曲「Garden of Silence」は、翳りのある胸に響くメロディ。
終演は、少し現実の世界に引き戻される音造り「Merry-Go-Round」。

基本的には、残響を効かせ、ミニマルなフレーズを繰り返しながら、1音1音を大事に響かせる世界です。
でも、多彩で飽きることはない。心のすぅっと、、静かに、、あたたまっていく感じ。
気持ちのよい音空間で、寝落ちしそうな(褒め言葉)曲もあり、とても幻想的夢のような風景が広がってる。

静かな心落ち着く夜の音風景でした。秋の夜長にいかがでしょ?

1. Aldebaran
2. Provenance
3. Three Thirteen
4. Squizzle
5. Trails Crossing
6. Traces of a Song
7. Pendulum
8. Banyan Waltz
9. Pulse
10. Dance
11. Garden of Silence
12. Merry-Go-Round


Bjorn Meyer (6-string el-b, a-b-g)
本当は、Björn Meyerですね。

今日のおまけは「 Three Thirteen」。


先日、月に薄い雲がかかった際にその周囲に光の輪が現れる、月暈(つきがさ、げつうん)という現象を観ました。
とても、美しくこのアルバムのように幻想的な夜の空でした。

んじゃ、退散♪

2017年10月 3日 (火)

10月11日に新潟でソロライブ! 『Amorandom / Aki Rissanen』

Amorandom


10月11日にフラッシュでソロライブするフィンランドのピアニストのアルバム。
今回は、新譜の『Another North』のツアーでトリオで来日し、新潟市ではソロのライブを敢行するのですね。
手持ちの『Amorandom / Aki Rissanen』は『Ancient History / Verneri Pohjola Quartet』。
リーブマンとのアルバムが有名らしいのだけれど、それは持ってない。
で、リーダー作を聴きなおしてみました♪

反復のリズムが麻薬のように痺れる「Pulsar 」。個性的なピアノと肩を並べるベースとドラム。ちょっとフリーっぽいクールな空気「For Rainbows」。先の読めないミステリアスな展開がスリリング「Paysages pas sages」。
ちょっとエキゾチックな「Aleatoric」。知的で硬質な世界「Signettes」。
幾何学的な模様が浮かぶ「For Jimmy Giuffre」。強さ、破壊力を感じる「Eye-opener」。
変則的なリズムが印象的な「Bird Vision」。
終演はタイトル曲「Amorandom」。リリシズムあふれる北欧テイストたっぷりな演奏。
でも、最後まで迷宮に迷い込んだような不思議感がいっぱいです。最後まで一筋縄ではいかないですね。

やっぱり、北欧の人らしいクリアで硬質な音でひんやり感があるのだけど、ミニマリズムのもたらす中毒性、不安定でスリリングな尖ったダークな不可思議な世界が広がっている。
北欧のクールな空気感と、熱い演奏がいい塩梅に混じった知的な作品。


1. Pulsar
2. For Rainbows
3. Paysages pas sages
4. Aleatoric
5. Signettes
6. For Jimmy Giuffre
7. Eye-opener
8. Bird Vision
9. Amorandom

Aki Rissanen (p)
Antti Lotjonen (b)
Teppo Makynen (ds)

今日のおまけは 「Signettes 」

ソロの演奏もありました。

新潟市は10月11日(水)ジャズフラッシュです!

Tel. 025-224-4518

その他のツアーの詳細はこちらで!!

んじゃ、退散♪

2017年9月 9日 (土)

魂の呼応 『RaknesBrunborg @ 新潟県政記念館 (9/8)』

Raknesbrunborg

Tore Brunborg (ts)、Steinar Raknes (b)

今年の冬に「Slow Snow Quartet」で来日した2人。今回はデュオアルバム「BACKCOUNTRY」のリリースツアーです!

トーレ・ブルンボルグは、私の好きなレーベル「ECM」、「ACT」のレーベルで多くのアルバムに参加しているノルウェーはもちろん北欧のエースです。先日もアダム・バウディフのアルバムでも存在感ありました。音色はブライトですがゆったりとした演奏、空気を多く含んだざっくりした演奏など独特で北欧サウンドだと思います。
スタイナー・ラクネスは、その力強い爆発的な演奏テクニックと心に届く歌で、やはり、独自のスタンスを築きあげてるエースです。
その2人がタッグを組んで、『BACKCOUNTRY』というアルバムをリリース。
このユニットでは、スタイナーは歌っていませんが。
そのツアーで来日、来新潟、もう、随分前から胸がときめいていました。

さて、今回のライブの場所は新潟県政記念館。すでに、100年以上の歴史のある重厚な建物です。そして、その旧議事堂内での完全アコースティックライブです。
早めについて、開場まであたりを見回すと、高い天井とシックな内装が落ち着きます。
ついた時から、遠くに響いていたサックスは控え室に入ってしまいましたが、ベースは独りで演奏をしています。気がつくと弾き語りをしてました。知らない曲なのですがよく通る声と少し哀愁のある旋律でに思わず聴き惚れてしまった。2、3曲歌ったとおもいます。

開場時間になり、最前列の真ん中に陣取った。我ながら、大人気ないつうか、、子どもだとおもいます。。
定刻前に、館長さんから建物の説明、主催者から2人の紹介があって、、いよいよ開幕!

テナーサックスとベースのメロウなサウンド。ブライトなサックスの音、力強いベースの響き。コード楽器が無いわけですが、互いに2人しか居ないことをしっかり意識した演奏で、単にベースとサックスの叙情的な静かな演奏では終わらない工夫と機知に富んだ聴きごたえたっぷりの演奏がつづきました。ベースの爆発力、本当にすごかった!
静(サックス)と動(ベース)的な対比も面白かったのですが、時々、この立ち位置が逆転する場面もあり一筋縄ではいかない演奏に高揚しました。サックス奏者は時折、静かに押し寄せる波のようにエネルギーがぐっと一気に上がる。
また、サックス奏者が会場内での管の方向や立ち位置で得られる響きをかなり体得していて、演奏に活かしていた。さすがトップクラスのミュージシャンだなぁ、と、感嘆。
ベースの歌声もはっきり聴こえて、その躍動感に飲み込まれます。
全体には、2人のゆったりとした(懐の深い)会話に聴こえてくるのですが、それらはノルウェーの厳しい気候、美しい大自然がバックボーンに生まれてくるんだろうな。でも、雪国(日本)の私たちにも通じる情愛や郷愁もたくさん感じました。
歴史ある建物が持っている存在感と結びついてより深みがましたのでは?と思います。

ライブは、新譜を中心に進みました。
終演が近づくにつれて、1曲への拍手が大きくなっていきます。
それを感じ取ってくれた2人が、アンコールを快く受けてくれて感動的にライブが終わりました。
生で聴いた「アルフォンシーナと海」は、、きっと、ずっと忘れないでしょ。
アルバムにも収録されてますので、また、時間ができたらゆっくり聴きたいとおもいます。

ものすご〜〜く、久しぶりのライブでした。
県政記念館の高い天井にこだまする慈愛に満ちた音楽に酔いしれました。
大沢さま、樋口さま、いつも、ありがとうございます。m(_ _)m

ツアーは続きます。ぜひぜひ!!

9/9(土) 上越 ラ・ソネ菓寮春日山店  (17:30 start)
9/10(日)横浜 Airegin (13:00 start)
9/10(日)新宿 Pit Inn  (20:00 start)
9/11(月)柏 Nardis  

今日のおまけは「BACKCOUNTRY」。

んじゃ、退散♪

2017年4月 7日 (金)

春雨のような 『Potsdamer Platz / Jan Lundgren』

Potsdamer_platz


元祖ピアノの貴公子ヤン・ラングレンも50歳を超え、ベテランです。
最近は、母国スウェーデンのトラッドに根ざした洗練されたジャズの世界。
今回のリーダー作は、フィンランドを代表するサックス奏者ユッカ・ペルコの入ったカルティット。e.s.t.のベーシストだったダン・バーグランド、デンマークの音色の美しいドラマーモーテン・ルンドとくれば欧州ジャズファンは聴いてみたくなるのでは?
同国のギターリストの曲「Tväredet」以外は、ラングレンのオリジナル。

オープナーでタイトル曲「Potsdamer Platz」で、陽気に始まります。グルヴィでご機嫌!
一転、しっとりと美しいバラード「No. 9」、叙情的なメロディと演奏に胸がキュンとする。
スウェーデンのトラッドとジャズを邂逅させた夭折のピアニスト、ヤン・ヨハンセンへのリスペクトを強く感じる「Lycklig Resa」。三拍子でスィング、郷愁ある優雅なメロディにペルコのサックスが見事にマッチ。
4人で鋭く切り込む「Bullet Train」、トリオの息もぴったり。ダイナミックに盛り上がる「The Poet 」。
ロマンチックでリリシズム溢れる「Never Too Late」。転調とテンポチェンジを繰り返しスリリングな「Twelve Tone Rag」。柔らかでエレガントな「Song For Jörgen」。
エキゾチックなメロディとブギウギ風のピアノラインでがノリノリな「Dance Of Masja」。
ベースソロが沁みる美しく儚い「On The Banks Of The Seine」。
終演は、同国のギターリストの曲で「Tväredet」。哀愁ある素朴なメロディを奏でるソプラノが美しい。
ここまで、ラングレンの曲もとても素晴らしく捨て曲なし無しなのですが、そのラングレンが終演に持ってくるだけあって、とても美しい曲です。

ラングレンの故郷スウェーデンの風土に基づいた伝統の音とジャズの融合という感じ。
改めて、ラングレンのジェントルで柔らか、雑味のないセンスの良いピアノに北欧のピアノの貴公子たる所以を。
スウェーデンのジャズはどこか人肌の暖かさ柔らかさがあって、、今の季節に降る春雨のよう…。


1.Potsdamer Platz
2.No. 9
3.Lycklig Resa
4.Bullet Train
5.The Poet
6.Never Too Late
7.Twelve Tone Rag
8.Song For Jörgen
9.Dance Of Masja
10.On The Banks Of The Seine
11.Tväredet

Jan Lundgren (p)
Jukka Perko (as, ss)
Dan Berglund (b)
Morten Lund (ds)

今日のおまけは「Tväredet」。

雪国の春は、梅や桜、、水仙などの春の花が一気に咲きますよ。
春雨も匂い立ちますね。

んじゃ、退散♪

2017年3月14日 (火)

極光のような変幻自在さ 『Guzuguzu / Helge Lien Trio』

Guzuguzu


最近ヘルゲ・リエンで一番驚いたことは、新潟のジャズフラッシュでライブを聴けたことです。この時は、長年応援していたベーシストのマッツ・アイレットセンとのダブルの公演で 本当にびっくりしました。大沢氏、樋口さま、マスター、本当にありがとうございました。m(_ _)m
去年は、アリルド・アンデルセンがリーダーの『The Rose Window』に参加し、アルバムメンバーで来日したのですが、、残念ながら聴きにいけませんでした。

新譜は『Badgers & Other Being』と同メンバーです。
全8曲リエン曲、タイトル曲を含め多くの曲は、日本語の擬音言葉を創作のモチーフにしたそうです。

オープナーは、桜の花の散る場面を思い起こすような日本的情緒を感じる「Gorogoro」。
どうやら、「thundering」とあるので雷鳴をイメージしたものらしいのですが、あまりに美しいピアノと深遠なアルコの重なりは私的には桜吹雪みたいでした。いやいや 美しさと深さのある演奏。
タイトル曲「Guzuguzu」、ダークな中に落ち着いたピアノの演奏が浮き上がる。多彩なドラムの的確なアクセントが素晴らしい!「moving slowly」なので、グズグズでいいのでしょうが、ゆっくりでも切れ味の素晴らしい「全くぐずぐずではない」演奏で〜す。
暖かな陽射しを思い起こすような優しいメロディ「Nikoniko」。もちろん、「smiling」。感情豊かなベースソロ、繊細なスティック音、あっという間の演奏。
ベースをフィーチャーした「Garari」。「completely」とあるので、がらりと変わる、、あの「がらり」? アルコ、ピチカート、ピアノの三色で場面場面を展開する。
神秘的な雰囲気「Jasmine」。
ドラマチックな展開で躍動感と冒険心のある「Chokichoki」。随分と大胆なカッティングですわ。。
高速フレージングをつなげてつなげて「Kurukuru」。3人でとても動きのある演奏ですよ。
終演は、、音を選んで選んでスペイシーな「Shitoshito」。静寂な中に柔らかな温度を感じる。雨の匂いが漂ってきそう…。どこか甘い雨の匂いのするメロディ。心の中にそっと降る雨はいつだって「Shitoshito」。

各人の素晴らしさはもとより、3人の創り出す世界がますます進化しています。
ありきたりの言葉ですが、透明感あふれる音、親しみやすく美しいメロディ、そして、ノルウェーの壮大な自然に繋がっている演奏、ヘルゲ・リエンが存分に堪能できます♪
特に後半3曲が大好き。。


1.Gorogoro (thundering)
2.Guzuguzu (moving slowly)
3.Nikoniko (smiling)
4.Garari (completely)
5.Jasmine
6.Chokichoki (cutting)
7.Kurukuru (spinning around)
8.Shitoshito (raining quietly)

Helge Lien (p)
Frode Berg (b)
Per Oddvar Johansen (ds)

今日のおまけは同じメンバーの前作から、、

今日は、ホワイトデー。
大事な人と過ごせますように!

んじゃ、退散♪

2017年2月 6日 (月)

リラクゼーションにぴったりな『Meet Me At The Movies / Viktoria Tolstoy』

Meet_me_at_the_movies


スウェーデンのヴォーカリスト、文豪トルストイの血を引くヴィクトリア・トルストイ。新作は、映画音楽集!
彼女のお気にいいりの映画音楽が、今をときめくイーロ・ランタラをはじめニルス・ラングレンやマティアス・スベンソンといった北欧の実力派ミュージシャンで演奏されています。
ややハスキーで温かみのある声で情感込めて歌い上げていきます。

オープナーはバクダット・カフェの「Calling You」。訥々と歌う中ニルス・ラングレンのトロンボーンが響き、北欧ジャズが持つ透明な空気。
カサブランカの「As Time Goes By」はエレベが躍動するポップなアレンジでキュートに。さらば愛しき女よの「En Man [Marlowe´s Theme]」はスウェーデン語でミステリアスに。ランタナのクールなピアノが美しい。
フェームの「Out Here On My Own」もしっとりと、、でも、彼女の世界。
クリント・イーストウッドのトゥルー・クライムの「Why Should I Care」は、メロウなギターが心に響く。
Shall We Dance?の「The Book Of Love」は、明るく優しく。ラングレンがそっとヴォーカルで寄り添いハモります。
ドラキュラの「Love Song For A Vampire」は大胆なアレンジで力強く歌い上げます。
バットマン・フォーエヴァーの「Kiss From A Rose」はドラマチックに色彩色豊かに。
シティ・オブ・エンジェルの「Angel 」は切々と。
Dancer in the Darkのエンディングに使われた「New World」。ビョークの独特の世界が大地の鼓動のように響くトルストイの音楽に。
そして、最後の最後はモダン・タイムスから「Smile」。アコギとのデュオでしっとりと。

映画音楽を通して彼女の心に広がる世界を一緒に堪能できます。
特に映画音楽は、その映画にまつわる想い出を一気に蘇らせてくれるものです。
珠玉の音楽を北欧の洗練された音風景で体感するのも素敵です。一緒に想い出の世界にタイムスリップしませう。

1.Calling You
2.As Time Goes By
3.En Man [Marlowe´s Theme]
4.Out Here On My Own
5.Why Should I Care
6.The Book Of Love
7.Love Song For A Vampire
8.Kiss From A Rose
9.Angel
10.New World
ボーナストラック
11.Smile

Viktoria Tolstoy (vo)
Krister Jonsson (g)
Mattias Svensson (b,el-b)
Rasmus Kihlberg (ds)

Special Guests
Iiro Rantala (p)
Nils Landgren (tb, vo)

今日のおまけは、アルバムのトレラー。

んじゃ、退散♪

2017年1月27日 (金)

Tore Brunborg Slow Snow Quartet @ Jazz FLASH (1/26)

Tore Brunborg Slow Snow Quartet @ Jazz FLASH (1/26)

Tore Brunborg (ts,p) Eivind Aarset (g)
Steinar Raknes (b) Per Oddvar Johansen (ds)

Slow_snow


昨夜は、去年から楽しみにしていたノルウェーのバンドTore Brunborg Slow Snow Quartetでした。
実力派ぞろいのメンバーは、自身のバンドも含めて各自色々なバンドで活躍。
特に、リーダーのTore BrunborgはECMのアルバムを始め多くのバンドで吹いてます。今回は、ACTミュージックから出ている『Slow Snow』のオリジナルメンバーでの来日。

エフェクターを使ってコズミックな音空間の中進行して行く。
オルガンのロングトーンのようなギターの音の歪み響きが美しく、その中を力強いベースと綺麗なシンバル音が組み込まれ、異次元空間へ誘う。
メロウなギターフレーズで始まる「Tune in」。Tore Brunborgの角の取れた柔らかな音。ソロは朗々と吹き上げる。ポップでキャッチ。ベースのバッキングが効果的。
繰り返されるベースパターンが印象的な「History」。テナーサックスの奏でるメロディは、素朴でロマンチック。ウッドベースが自由奔放に熱くクールな演奏。スムースに4人で創り上げて行くメランコリックな空間。

メンバー紹介のMCがあったのですが、声も喋り方もサックスのように優し買ったな。。

「Tree Strong, Tall Swaying, Swinging, Sighing 」が始まった。とてもスムースで穏やかな演奏、曲なんだけど、、何気にリズムチェンジと複雑に入っていて、この人たちって、羊の皮をかぶった狼だな、、なんて思うのでした。
1曲、1曲に高揚感をもたらしてくれるギターの美しい空間系の色付けが素敵すぎるっ!ベースもボーイングにエフェクターかけてもう宇宙遊泳ですよ。
一段、一段とヒートアップして行くドラムソロから始まった。ドラムソロの高揚感を生かして、実験的な音がガンガンまじるフリーな展開に。そこから、美しいメロディが発生して、、多分、、「Lost And Found」へ。感傷的で綺麗。
躍動感あふれるベースソロをイントロダクションにして、素朴でどこか懐かしい「Liquefied」。
そして、ラストソングはプログレシヴロックそのままの「Light A Fire Fight A Liar 」。ウッドベースが強靭なリズムを刻み、ドラムがプッシュ、ギターがギンギンに叫んで、サックスが吠える。かっこよすぎる!

と、拍手とアンコールの声が飛んで。。

リーダーから「Slow Snow」の声。淡々と雪の降る風景か?情感あるピアノで静かに、、でも、ドラマチックに終演。

Tore Brunborgフレーズというかメロディがとてもロマンチック。バンドサウンドの中ではエフェクターなどもかけメンバーとともに大きな空間を創り上げていました。ピアノも弾くのですが これがまた歌心がある。
ギターがほぼ全開でエフェクターかけてトレモノレバーを握りしめてたのでロックサウンドそのもののような演奏もあったけど、あんな美しい空間系で色付けるギターが聴けるなんてなんて幸せだと。。
ベースもウッドベースを自由奔放に鳴らしとても熱くクールな演奏。私たちのベースのイメージを大きく変えるものでした。北欧のベーシストって自由な発想が素敵だと思った。
そして、大奥に繊細な綺麗な音でグルーブを叩き出すドラムが居て、4人で創り出す音風景はジャズを超えて壮大。何気ないリズムチェンジなどもさらりと成し遂げスムース、素晴らしい音楽体験をさせてもらいました。
私には即興?のようにみえた曲はTore Brunborgのオリジナル。
何でしょうか、大地に呼応するような素朴で居て心に沁みる素敵なメロディだったな。

って、ことで、、サインもたくさんいただきました。
その後、、地元の 北欧ライブの友人たちちカクテルで乾杯・・呑みすぎ。。
樋口さま、大沢さま そして 新潟までいらしてくださったメンバーの皆さま 本当にありがとうございました。m(_ _)m

まだ、ツアーは続きます。ぜひぜひ!!

1月28日(土) 19:30 開場 20:00 開演   
新宿 Pit Inn 自由席 前売 4,500円 当日5,000円 drink 込 入場時整理番号付

1月29日(日)13:00 開場 13:30開演 
柏 Nardis 前売 4,000円 当日 4,500円 drink 別

1月29日(日) 19:30 開場 20:00開演 
横浜 Airegin 前売 4,000円 当日 4,500円 drink 別

んじゃ、退散♪

2017年1月24日 (火)

春を待ちながら…『Pentagon Tapes / Dag Arnesen Trio』

Pentagon_tapes


『Norwegian Song』3部作でお馴染み、ノルウェーのピアニスト、ダグ・アルネセンの新作。
アルネセンの表情豊かなオリジナル曲6曲と、スタンダード、ポップス等で全11曲。

オープナーは、しっとり詩情豊かメランコリックな「Morris」。ベースもドラムも繊細にサポート。一転、ドラムが活躍の躍動的な「Grynte」。
トラッド「 Bonden I Bryliupsgarden」では、ベースを中心に北欧の空気感、途中からヒートアップしたトリオの演奏に。
リリカルで美しいメロディ、透き通った「Summer Morning Mist」。エレガントで柔らかな「Yellow Feather 」。
ダイナミックでドラマチックなコール・ポーターの「What Is This Thing Called Love」。
ブルーベックの「In Your Own Sweet Way」はミステリアスに。
ポップで色彩豊かな風景が流れる「Svendsen Ordner Alt 」。
歌心たっぷりに「Love Me Tender 」。メランコリックでエッジの効いた「I Remember This」。終演は、ノルウェーの作曲家の作品「Lille Maltrost」。甘く、素朴でロマンティックな演奏。


ロマンティックでエレガントだけど、甘すぎず、時にダイナミックな演奏もあって様々な表情。
欧州のピアノトリオらしい透明感。詩情豊かなメロディと美しいハーモニーで花の香りが漂う春待ち盤。

1. Morris
2. Grynte
3. Bonden I Bryliupsgarden (traditional)
4. Summer Morning Mist
5. Yellow Feather
6. What Is This Thing Called Love (Cole Porter)
7. In Your Own Sweet Way (Dave Brubeck)
8. Svendsen Ordner Alt
9. Love Me Tender (George R. Poulton)
10. I Remember This
11. Lille Maltrost (Finn Ludt)

Dag Arnesen (p)
Ole Marius Sandberg (b)
Ivar Thormodsaeter (ds)

今日のおまけは、同じメンバーで「Lille Maltrost」

またまた、市内も雪がつもりました。
今週は、ダグ・アルネセンと同じ国の勇士たちがジャズフラッシュにやってきます。

★Tore Brunborg Slow Snow Quartet 1月26日(木)ジャズフラッシュ ★


Tore Brunborg(sax)Eivind Aarset(g)
Steinar Raknes (b)Per Oddvar Johansen(ds)

これは、万難を排していかねばならぬ!

んじゃ、退散♪

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