2018年11月
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音楽で拡がる輪

JAZZ(Far North )

2018年11月 3日 (土)

穏やかな晩秋に 『Last Things / Siril Malmedal Hauge / Jacob Young 』

Last_things


ノルウェーのベテラン・ギタリスト(に、なりましたよねぇ。。)ヤコブ・ヤング。
私を北欧ジャズの虜にしたミュージシャンの一人です。
今回のお相手は、ノルウェーのヴォーカリスト、シーリル・マルメダール・ハウゲ。
彼が、「若手の中で際立った才能を持つシンガー」と絶賛している女性です。

スタンダード、ポップス、ロック、ヤコブ・ヤングのオリジナルと幅広い選曲。
好きな曲がならんでいて、とても嬉しい。

オープナーは、オリジナル「Bounce With Me」。フォーキーでナチュラルな歌声が素敵。アコースティックギターで寄り添うギターとしっくり、ぴったり。語りかけるように歌う「 I Will」。ギターもシンプルなフレーズで応える温かな時間。躍動感あるカッティングで歌い上げる、ジミ・ヘンドリックスの「 Little Wing」では、スキャットも披露。柔らかで伸びやかな歌声でしっとり歌う「Skylark」。
ヤコブ・ヤングの優しい歌声から始まる、オリジナル「Last Things」。多重録音での自然な響が美しい。声の相性もぴったりかな。
ギターとのユニゾンが印象的な、ノルウェーのサックス奏者の曲「Deep River」。スタンダード「So In Love」、ギターの繊細な響と歌の繊細な感情表現にうっとり。可憐。
ギターと丁々発止、スキャットでキメる「No Moon At All」。
ギターの響も余韻をひく、ジェームズ・シェルトンの「Lilac Wine」は、情感たっぷりに。
終演は、囁き呟くような「Ballad of The Sad Young Men」。ギターも最小限の音で寄り添う。

日本盤、ボーナストラック「Still Crazy After All These Year」、温かで穏やかな空気をそのまま、この名曲にのせて。ノルウェーからふわりと風を感じる。

優しく柔らかな声、ナチュラルな歌い方で、澄んだ空気を運んでくるヴォーカル。
そして、温かく寄り添うギター。穏やかなで静かな静かな時間が流れます。
大懐メロ大会みたいになったけど、やっぱり、いい曲はいいな。

1. Bounce With Me
2. I Will
3. Little Wing
4. Skylark
5. Last Things
6. Deep River
7. So In Love
8. No Moon At All
9. Lilac Wine
10. Ballad of The Sad Young Men
11. Still Crazy After All These Years (Bonus track)

Siril Malmedal Hauge (vo)
Jacob Young (g , vo)

今日のおまけは「I Will」。

穏やかな秋の休日をお過ごしください。
んじゃ、退散♪

2018年10月20日 (土)

懐かしく、故郷みたいな温かさ 『Just This / Lars Jansson Trio』

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スウェーデンのピアニスト、我らがラーシュ・ヤンソンが、自身のトリオで新譜を出しました。タイトル「Just This」は、現在のラーシュの心境を強く表したものだそうです。新旧の名曲13曲。
ジャケットは、おなじみイタリアの芸術家ミンモ・パラディーノ、ラーシュさまとは心の奥底で結びついているようですね。

オープナー「Just This」が始まると、何処か懐かしい気持ちになる。しっとり、優しく語りけるピアノに、思わず顔がほころぶ。端麗なピアノが紡ぎ出す温かな世界。
ちょっと変わったグルーヴで盛り上がる「Pure Sensation」。ラーシュの大好きなビル・エヴェンスへのオマージュ「Waltz for Bill」、軽快で明るいワルツ。
静かに始まる「Receiving」、ジャジーなピアノ・ソロのエレガントなこと、ロマンチシズムに溢れている。
リズミカルで生き生きと躍動感に溢れる「Bohuslan」、ドラムとのバース交換では、若さ溢れるドラマーからエネルギーを貰っているよう。アグレッシヴでテンポよく進む「Mustapha」、かつての教え子の素晴らしいベースプレイが聴ける。内省的で空間を大きくとった会話が続く「Intimate Talk」。作曲したことを忘れていた「Cherished」、少し変わったフォームが初心を思い起こすのだそうだ。ビートに乗ってベース・ソロ、ピアノ・ソロと絶好調の「Turn The Whole Thing Upside Down」。ベースのボウイングとピアノのユニゾンが印象的、穏やかで優しい「No Purpose」。アップテンポで疾走する「Safe Trip」、ドラム・ソロが素晴らしい!
無我を意味する「Anatta」、その言葉の意味はわからずとも、安心してしまうヤンソン・メロディ。
終演は、深遠なるバラッド「To Have Or To Be」。常にその答えを真摯に見つめ続けた彼ならではの陰影豊かで、余韻を残した演奏。

リリシズム溢れる親しみやすいメロディ、穏やかで柔らかな演奏から疾走感あふれる演奏まで、全てに本領発揮! かつて教え子だったベーシストは、デンマークを代表するベーシストに育ち、ロックのドラマー紛いだと陰口たたくものいたドラマーも素晴らしいグルーヴを叩き出す繊細かつ力強いドラマーに成長。
様々なことを乗り越えてできた作品は、何処か故郷を思い起こす懐かしい気分、そして、ほっこりとした温かさを感じた……。

1. Just This
2. Pure Sensation
3. Waltz for Bill
4. Receiving
5. Bohuslan
6. Mustapha
7. Intimate Talk
8. Cherished
9. Turn The Whole Thing Upside Down
10.No Purpose
11.Safe Trip
12.Anatta
13. To Have Or To Be

Lars Jansson (p)
Thomas Fonnesbeck (b)
Paul Svanberg (ds)

ちょうど良い動画が見つけられませんでした。

レーベルサイトで全曲視聴できますよ!

んじゃ、退散♪

2018年10月15日 (月)

来日公演おめでとう! 「Bohuslän Big Band @ 越後妻有文化ホール「段十ろう」(10/13)」

ボーヒュスレーン・ビッグバンド @ 越後妻有文化ホール「段十ろう」 (10/13)

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スウェーデンの誇るビッグバンド、ボーヒュスレーン・ビッグバンドを十日町市で聴いてきました。今回で4回目の来日だそうですが、デンマークのヴォーカリストのカトリーヌ・マッドセンがゲストだった時に聴いたことがあります。
美しく軽やかで柔らかなハーモニーを奏でるBBBを生で聴けるなんて嬉しすぎます!
と、いうことで、車で約2時間の(実際はも少し短い)十日町市へ。

昼過ぎについて、「絵本と木の実の美術館」を観光していると、、偶然、BBBのベーシストである森泰人氏に遭遇!わぉ、ついている!!
ますます、夜の公演が待ち遠しくなってきましたよ。
6時半開演なので、その前に、友人の粉布Shopでお茶したり、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]に行ったりして待ちました。

席は、気がついた時にすぐにとったので、一列目の真ん中。気合の入ってますよね。笑
2017年の11月に開館したそうで、一年目のイヴェントの一つでもあったようです。
私は、前回、フラットなライブハウスのスペースで聴いたので、ホールで聴くサウンドを楽しみにしていました!

1stセット、まずは、BBBのメンバーだけで、2曲演奏。1曲目「Room 608」からトランペットとサックスがソロにフロントに立ち、いきなり盛り上げてくれます。ショーターのバラッド「Lady Day」では、トロンボーンがフューチャーされている。もう、会場はやんやの拍手。
3曲めから、日本人のピアニストの木住野佳子氏がシットイン。彼女のオリジナル(Con Passione、Fairy Tale、砂時計、Bossa de funk)は、タイプの違う4曲。でも、4曲ともどこか日本情緒を感じる哀愁あるメロディ。美メロ大国スウェーデンのBBBのメンバーもきっとエキゾチックな気分だったのではないでしょうか、各ソロも情感たっぷり。優雅で端正なピアノもBBBのサウンドにぴったり。最後は、日本の歌…「Sukiyaki song」。ピアノ・ソロから華やかなビッグ・バンドが加わった忘れがたいサウンド・スケープ。ファーストの最後は「Bossa de funk」では、「フリューゲルとトランペットの独り両手持ち替え」なんて離れ業もでて楽しく盛り上がってファーストを終演!

15分の休憩を挟んで、セカンドへ。

2ndセットも最初の2曲は、BBBのメンバーだけで。まずは、ボビー・ハッチャーソンの「West 22nd Street Theme」。2曲めは、フリューゲルをフューチャーしたスウェーデンの民謡「Torn-Eriks visa」。美しすぎるほど美しかったですよ。
わわ〜、そして、もう一人のゲストは、新潟は三条出身のフリューゲル奏者&ヴォーカリストのTOKU氏。いきなりビッグ・バンドをバックに「The Best Is Yet To Come」をダンディに。
双方が、フランク・シナトラのトリュビュート・アルバムがあるとのことで、続いてシナトラ愛想曲、「I've Got You Under My Skin」、「The Lady Is A Tramp」。木管、金管が、華やかに、でも、きらびやかではなく( 微妙にちがいますよね!)、軽やかにスイングする中、歌、スキャット、フリューゲルでパフォーマンス。もう、素敵以外の言葉が浮かばない。
なんと、ギル・エヴェンスとマイルスのコラボから生まれた「My Ship 」と「 Miles Ahead」をフリューゲルでシームレスに。もう、最高以外の言葉が浮かばない。口、あんぐりです。はい。
シナトラ愛想曲にもどって「Strangers In The Night」をロマンティックに。「Mr.Sandman」を豪快に軽快に。
冒頭、森ベーシストの低音を響かせたデュオで始まった「Fly Me to the Moon」。ヴォーカルTOKUの実力発揮!もう、メロメロですわ。拍手喝采!!止まらぬ拍手、アンコール必然!
木住野佳子ピアニストも加わって、次から次にソリストが現れるビッグ・バンドの楽しさを満載した「New Box」!!


木管、金管、その華やかに、美しく軽やかにスイングするさまは、夢の国の音楽。
各人のそれぞれが素晴らしく、その力がアンサンブルに余すところなく発揮され、美しくエレガント、そして、キレッキレなサウンドのシャワー。
もちろん、リズム隊も完璧で、大好きなベーシストの森さまの雄姿も拝めました!!
しかも、ゲストの2人も最高。めっちゃ カッコいいコラボになっていて、夢としか言いようのない至福の時間でした…。

今年は、日本とスウェーデンの外交関係樹立150周年記念の年なのだそうです。来日公演、本当におめでとうございます
お近くに、公演予定のある方!!是非とも お出かけくださ〜〜い♪
公演予定を貼り付けておきますね。すでに、完売のところもあるようです。
お早めにチケットをゲットしてくださ〜い!
私は、来日記念公演のTシャツを買ってしまいましたよ。笑

そうそう、とても印象的な場面、、
TUKUがフリューゲルを吹いている時の、BBBのトランペット隊の4人の幸せそうな笑顔。

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Trumpet
Lennart Grahn , Samuel Olsson , ロビン・リードクヴィスト , Jan Eliasson
Trombon
Niklas Rydh , Christer Olofsson , Hanne Småvik , Ingrid Utne
Saxofon
Joakim Rolandson , Martin Svanström , , Mikael Karlsson, Alberto Pinton
rhythm section
Stefan Wingefors(p) , Yasuhito Mori (b) Adam Ross (ds)
Guests
木住野佳子 (p)、TOKU (flh,vo)


んじゃ、退散♪

2018年9月 9日 (日)

ノルウェーの色彩 『The Other Side / Tord Gustavs Trio』

The_other_side

大好きなノルウェーのピアニスト、トルド・グスタフセンがオーソドックスなピアノ・トリオのフォーマットで新譜を出しました。『Being There』以来ということで、約10年ぶり。
ドラムは、ずっと一緒に演奏してきた天才ヤーレ・ヴェスぺシュタ、新加入のスィッグァード・ホール。彼は、アルバムでの録音は始めてですが、2014年からマッツ・アイレットセンに変わってトリオのベーシストを務めています。
前回の『What Was Said 』も、私にはどツボでした。今回も楽しみにしてました!

オープナーは、北欧の空気感が満載のゆったりグレイな雰囲気「The Tunnel」。柔らかなメロディが心に沁みます。ベースもゆったりとした空気にぴったり。
静かなベースソロの向こうでやんわり電子音が響き、哀愁あるメロディがしっとり奏でられる「Kirken, deen er et Gammelt Hus」。
「Re-Melt」、暗くスリリングな音風景。残響のように遠くから聴こえるボーイングの音と電子音?がミステリアスな「Duality」、環境音楽のよう。ゆったりした時間の中にドラマチックな高まりを感じる「Ingen Vinner Frem Til den Evige Ro」。柔らかで静寂時間「Taste and See」。
バッハの曲もエキゾチックな世界へ「Schafes Bruder」。バッハのモテット「Jesu, Meine Freude」、ノルウェーのトラッド「Jesus, det Eneste」音は少なくとも敬虔で荘厳な雰囲気。
タイトル曲「The Other Side」は、深まりゆく秋の風景をみるような美しさ。
強い感情の起伏をみる「O Traurigkeit」、3人の気持ちの一体感がすごい。
透明でひんやりとした空気「Left Over Lullaby No. 4」。終演も静かに夜が更けていくような「Curves」。

ノルウェーのひんやりした空気が流れ込んでくるような静けさ。
秋の夜長にぴったりな夜更かし盤。ノルウェーの色彩をストレートに感じ、3人の相性がとても良いと感じました…。

1.The Tunnel
2.Kirken, deen er et Gammelt Hus
3.Re-Melt
4.Duality
5.Ingen Vinner Frem Til den Evige Ro
6.Taste and See
7.Schafes Bruder
8.Jesu, Meine Freude
Jesus, det Eneste
9.The Other Side
10.O Traurigkeit
11.Left Over Lullaby No. 4
12.Curves

Tord Gustavsen (p , electronics)
Sigurd Hole (b)
Jarle Vespestad (ds)

今日のおまけは、レーベルサイトがだしていたもので。

大阪、北海道と大きな災害が続きました。
心から、お見舞いを申し上げます。
早く、日常を取り戻せますように…。

んじゃ、退散♪

2018年9月 6日 (木)

驚異のピアニズム 「Kristjan Randalu @ Jazz Flash (9/5)」

Kristjan Randalu @ Jazz Flash (9/5)

Kristjan_randalu

Kristjan Randalu (p)

ECMから幻想的な『Absence』がでたばかりのエストニア出身ピアニスト、クリスチャン・ランダル。
初の日本ツアーはソロ・ピアノです。新譜の『Absence』のオリジナルを中心にジャズフラッシュを熱狂の嵐に巻き込みました!

ほぼ定刻、簡単に挨拶。なんと、ジャズフラッシュと同じ年なんだそうです。
最初は、、音を選ぶように静かにはじまりました。参考音源にあった「Silmast silma」。
やがて、左手が刻むミニマルなフレーズと右手の硬質で力強い饗宴がはじまる。びっくりするくらい情熱的に音を敷き詰めていきます。
速さ、テンションの高さが尋常じゃない。物凄い高揚感で一気に観客を虜に。
その後も、万華鏡のように美しく、妖しく移り変わっていく音風景が続きます。
芯に秘めた情熱を爆発させながらも、硬質で超精密しかも流麗な演奏。
曲によっては、内部奏法も交えフリーな展開もあれば、ラストで演奏したエストニア の子供の曲?のように、まるで弦楽器のように弦を奏でて、パーカッションのように叩いたりと変化をつけてた。
そういった中でも、メロディアスでエキゾチックな調べを奏で異国情緒にさそいましたね。
目の前で鍵盤の上を高速で動く手と指は、人間業ではありませんでしたね。

緊張感とぎれず一時間弾ききり、お疲れだったとおもいますが、
アンコールも受けてくれてとても嬉しかったです。

順番は違ったけれど、新譜からオリジナル曲はほとんど演奏したと思います。
が、ECMレーベル特有の残響感満載の静かな雰囲気とはまったく違った、沢山の音数と強い音圧で弾きまくる強烈な印象。生演奏を聴いてこんなに印象がちがったピアニストも少ないです。
ソロなので、多少は違うと思っていたのですが、想像以上に力強く残暑も忘れ音に聴き入りました。
『Absence』と『Helsinki Son』にサインをいただいて帰宅!

彼は、この後もツアーはつづきます。
・9/5(水) 19:00 開場 19:30 開演 - 新潟 Jazz Flash
・9/6(木) 19:00 開場 19:30 開演 - 上越 ラ・ソネ菓寮春日山店

9/7(金) 19:30 開場 20:00 開演 - 横浜 Airegin 
9/8(土) 19:00 開場 19:30 開演 - 柏 Nardis
9/9(日) 14:30 開場 15:00 開演 - 新宿 Pit Inn

ぜひとも、ご自身の耳で確かめにライブにいってください!

んじゃ、退散♪

2018年7月18日 (水)

北欧を代表するビッグバンド『Bohuslan Big Band( ボーヒュースレンビッグバンド)』が新潟に来る!

今年の秋、新潟県十日町市に、北欧を代表する『Bohuslan Big Band( ボーヒュースレンビッグバンド)』来る!

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「団十ろう」のHPからの抜粋

日本・スウェーデン国交150周年記念の一環として行われる日本ツアーで、同国を代表する国際レベルのジャズオーケストラが「段十ろう」に登場します。今回は、国内ゲストにジャズピアニストの木住野佳子さん、「大地の芸術祭」で小林武史氏プロデュースによるコンサートにも参加するTOKUさんを迎えての公演です。


スウェーデンの至宝、いえいえ、北欧の至宝、『Bohuslan Big Band( ボーヒュースレンビッグバンド)』!
レギュラーメンバーには、スウェーデン在住のベーシスト森 泰人氏がおります。

スウェーデンの国と地方自治体が出資する音楽振興財団によって運営されているビッグバンド。
国内、外(来日もあり)で演奏活動を行っているハイレベルなビッグバンドです。

バンド全体のサウンド、アンサンブルはもちろん、個々のソロ演奏も素晴らしい!
毎年のように、多彩なコラボでテーマに沿った素晴らしいアルバムをたくさんリリースしています。

そのビッグバンドが、新潟県の十日町市の越後我妻文化ホール「団十ろう」に来るのです!

一般公演は、10月13日(土曜日)19:00〜

すでに、チケットペイ(ファミリーマート)で指定席を売り出しているそうです。
急げ!!


全国でも演奏をいたしますよ。
日本人ゲストも素晴らしい♪

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と、まずはご報告まで。

んじゃ、退散♪

2018年6月 8日 (金)

興奮間違いなしっ!  『e.s.t. live in london』

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スウェーデンのピアニスト、エスビョルン・スヴェンソンが、不慮の事故で鬼籍に入ったのは2008年の6月だった。
ジャズを根っこに、ロック、エレクトロなどを融合させたクリエイティヴでヒップなサウンドが、若者を惹きつけていた人気絶頂時の出来事。当初、私にはこのバンドの良さがストレートに伝わって来てなくて、ある日彼らの楽曲の良さに気が付いたのがウルフ・ワケニウスの『Love Is Real』を聴いてからなんです。その後、すぐにダイヴィング中の事故で帰らぬ人となってしまったわけです。まぁ、私のお耳は先見の明がなかったのですね…。
この音源は、その3年前の2005年『Viaticum』リリース直後のツアー中のロンドンのライブを収録した2枚組。『Viaticum』の曲を中心に、CD1に6曲、CD2に4曲。全曲3人のオリジナル。

まずは、一つ目の赤い玉手箱を…。
オープナーは、「Tide of Trepidation」。拍手と歓声で一緒にライブ会場に。
柔らかなメロディを奏でるピアノ、情感ある演奏から躍動感あふれる演奏まで緊密なトリオ演奏。駄目押しのような美しいピアノ・ソロが心を鷲掴み。
「Eighty-eight Days in My Veins」、美しさをキープ、次第に増して行く高揚感はロックのファンににも届くはず! この躍動感で、一気に、e.s.t.ワールドに引きずり込む。
シームレスにはじまる「Viaticum」は、一転してしめやかに。ボーイングも入って深く心に響く、クラシカルな演奏。
来た〜、強力なビートにのってキャッチーなメロディを繰り返す「Mingle In The Mincing-Machine」。電気処理をした?ベース、金属音で煽るドラム、超疾走感あふれるピアノ、彼らの真骨頂か、大歓声。
一転、静かなバラッド「In The Tail of Her Eye」。美しく、繊細な演奏に徹する3人。最後の効果音をひきづりながら、シームレスに始まる「The Unstable Table & The Infamous Fable」。ノイジーなエレキサウンドのような響きで会場内を満たす。刺激的、交戦的なサウンドのあとは、リリカルなピアノのアコースティックな音が響く。終演は、プログレシッヴな3人の演奏で…。拍手!

次の紫の玉手箱へ。
冒頭からアップテンポで三位一体の「When God Created The Coffeebreak」、石飛礫のように音が飛んでくる緊張感あふれる演奏。拍手!!
ベースソロから始まる「Behind The Yashmak」、ゆったりと、見知らぬ街が浮かび上がるようなエキゾチックな雰囲気。からの、ピアノが入ってのドラマチックな展開、ドラムの素晴らしいサポート、17分超えでライブの佳境か。
ゆったりと情感たっぷりな美しいピアノ・トリオが存分に聴ける美メロ「Believe, Beleft, Below」。
拍手から始まる「Spunky Sprawl」、終始アップテンポで踊りだしたくなるような楽しい明るい演奏!要所要所で拍手が湧いて、終演の喝采は鳴り止みません…。

ソールドアウトになった圧巻のライブ・パフォーマンスは、彼らの楽曲の良さと、演奏の完成度の高さがよくわかる。強力なビートでプログレッシブに疾走する演奏から、しっとりと情感たっぷりな演奏まで、振り幅広く楽しませてくれる!
ピアノトリオに徹した時の、リリカルで欧州ピアノトリオの持つ哀愁、哀感は心に染みる。ロックのビートで、超絶演奏をやり遂げるバンドの一体感は半端ない。全編、高揚感たっぷりだ。

二つの玉手箱を開けると、当時、斬新や難解ともいわれキワモノ扱いもあったサウンドが、すんなり耳に入ってくる。10年以上の時の流れの中で、彼らの音楽が多くのアーティストに影響を与え、現代音楽シーンにその意志が脈々と生き続けているのだ、とわかる瞬間。
まさに、大河の流れも一雫から…良い音楽は永遠ですね♪

CD 1
1. Tide of Trepidation
2. Eighty-eight Days In My Veins
3. Viaticum
4. Mingle In The Mincing-Machine
5. In The Tail of Her Eye
6. The Unstable Table & The Infamous Fable

CD 2
1. When God Created The Coffeebreak
2. Behind The Yashmak
3. Believe, Beleft, Below
4. Spunky Sprawl

Esbjörn Svensson (p)
Dan Berglund (b)
Magnus Öström (ds)

今日のおまけは、「Mingle In The Mincing-Machine」から。

2枚組です。
時間があるときに、観客になりきって、、ゆっくり玉手箱を開けるのがいいかな。

んじゃ、退散♪

2018年5月10日 (木)

ゆったりと抒情的な世界 『Let’s Dance』日本ツアー @ Jazz Flash (5/9)

『Let’s Dance』日本ツアー @ Jazz Flash (5/9)

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Per Oddvar Johansen (ds) Tore Brunborg (ss , ts) Helge Lien (p)

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ノルウェーのドラマー、ペール・オッドヴァール・ヨハンセンの新譜(2016)の日本ツアーです。CDのメンバーとサックス奏者が違うのですが、来日したのはノルウェーのレジェンド奏者といって過言でないトゥーレ・ブルンボルグですので、誰も文句は言わないでしょう。っていうか、ピアノは、ヘルゲ・リエンだし、めちゃすごいっす、凄いメンバーっす、私的ノルウェー・オール・スター!

オープンの時間に行ったら、ドア前でメンバーの3人に遭遇。
言葉にならずも、すぐに駆け寄って握手をもとめるって、相変わらずのミーハーぶり。
盛況で、席もすでにかなりうまっており、一緒にいった友だちと最前列ピアノの真ん前に決める。おけげで、ヘルゲ・リエンの魔術師のような素晴らしいテクニックを堪能できました。
一緒に聴いた友だちは、音楽の専門家、ピアノの先生もしている人なのですが、彼女が「ピアノ魔術師」だと称賛してました。

オープナーは、CDのタイトル曲でもある「Let’s Dance」。CDと全然違った導入だけど、抒情的で哀愁を感じるメロディをトゥーレがカーブドソプラノで吹き、綺麗な音色のピアノと緻密な仕事ぶりのドラマが選ぶ音で、ゆったりと抒情的に流れていく時間。
各自のイマジネーションから拡がるやりとり、音創り、音風景、、3人の瞬間瞬間に選択される音の美しさとおおらかさに、心奪われ、心酔。北欧の空気満載です。

トゥーレは、曲によってソプラノとテナーを吹き分けていました。どちらも、よく鳴っていて、バリバリと吹くというイメージではないのですが、小さな音から大きな音までメロディアスで淀みないフレーズで場面を高揚させてくれます。詩情豊かな奏者。そして、テクニシャン。サックスの響きを計算して、ピアノの共鳴と重ねたりして不思議な音を創り出していた。
後半、最後の方でテナーで演奏した曲では、スピリチュアルでエモーショナルだったので、コルトレーンが重なって、、気持ちを遠くに飛ばされた。


ヘルゲ・リエンの魔術師ぶりも長けていた。
透明感ある美しいタッチ、心洗われる綺麗なフレーズ、巧みなペダル使い、時に、内部奏法も交えて様々な場面に対応します。メロディアスな部分をたっぷり持ちながら、インタープレイでの反応も素晴らしい。まさに、ケミストリーな融合。目に前で鍵盤の下から上までスムースに動く指は、思考をもった生き物ようでしたよ。来週も楽しみ!!

そして、リーダーのペール・オッドヴァール・ヨハンセンは、今回演奏した曲のほとんどを書いているのではないかと思います。新譜に入っていた曲以外も取り上げていて、これって伝統曲かな?って思うような曲調のものが多く、雄大な自然の風景や心象描写に知的なセンスを感じました。
そして、音への拘り!北欧のドラマーの多くが、使えるものはみんな使って様々な音を創り出しますが、彼も例外ではなく、弓のようなもの使ってシンバルの縁をこすったり、引っ掛けたりして不思議な音をだしたりしてました。いや、普通にドラム叩いてもとっても・・・

ラスト?で「NO.7」のメロディが聴こえてきたときは、明るく終わるんだな?なんて、簡単に思っていたのですが、そのあとがフリーでアヴァンギャルドな感じに展開し、ぶっ飛びましたよ。
予測のつかないスリリングな感じ、最高だ。みんなでアンコールもお願いしちゃって、終演。

やはり、凄い実力を持ったメンバーです。
3人で創り上げていく『Let’s Dance』世界は、我々の予想をはるかに超えた自由自在な個性的な世界でした。
ツアーは、初日でしたので、まだまだ、皆さんにもチャンスがありますよ。

5/9 (水) 19:30 open 20:00 start - 新潟 Jazz Flash  
5/10(木) 19:30 open 20:00 start - 金沢 もっきりや 
5/11(金) 19:30 open 20:00 start - 神戸 旧グッゲンハイム邸 
5/12(土) 18:00 open 19:00 start - 東京神田 楽屋 
5/13(日) 12:30 open 13:00 start - 柏 Nardis   
      19:30 open 20:00 start - 横浜 Airegin


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う〜ん、、また、雄大な自然、寂しい風景、優しい人たちの多いノルウェーに行きたくなってしまいました。。ツアーの成功を祈ってます♪
また、新潟に来てね!って、5月18日は、「Helge Lien & Adam Bałdych」という、ドリームデュオで、再びフラッシュに登場です。

んじゃ、退散♪

2018年3月 7日 (水)

スカンジナビア半島の哀愁 『Ravensburg / Mathias Eick』

Ravensburg


ノルウェーのトランペッター、マティアス・アイクの新作。
2004年にでた『Evening Falls / Jacob Young』で、初聴きだったのですが、その後来日もしてます。その時、チケットまで買ったのですが、行けなくて知人に譲ったんですよね…。

『Midwest』と同じく、ヴァイオリンを加えているのですが、ピアノ、エレベ、ドラムとパーカッションとういうちょっと変わった編成。
ヴァイオリンのHåkon Aaseは、『Lucus / Thomas Strønen's Time Is A Blind Guide』でも名前があるノルウェーのヴァイオリニスト。前々作の『Skala』に大きくメンバーが被ります。
全作、アイクのオリジナル。

オープナーは、アンドレス・ウルボの穏やかなピアノで始まる「Family」。朗々とたなびく雲のようなトランペットはどこかメランコリー。ヴォイスとヴァイオリンの重なりが美しい「Children」。美しいトランペットの音色なれど、暗く実験的、アビストラクトな「Friends」。哀愁のメロディ、胸に沁みる綺麗なピアノ・ソロ、柔らかなトランペット・ソロ。ヴォイスがいいスパイスになっている「Parents」。ヴァイオリン・ソロが素晴らしい「Girlfriend」、スリリングにリズムが疾走。
タイトル曲「Ravensburg」、どうやらドイツのラーベンスブルグという都市らしい。彼の一家は、全員音楽家なんだそうですが、祖母のルーツがここにあるようです。前作のように都市の印象を心象風景に落とし歌い上げてる感じ。
終演は、そのおばあちゃんに。「For My Grandmothers」、穏やかで柔らか、ヴァイオリンが朴訥な空気を運んできます。

全編に広がる独特の哀愁、朴訥とした印象、タイトルから感じ取れる大切な人たちのオマージュ。そのポートレートの背景に浮かび上がるノルウェーの広大な自然も忘れられません。


1. Family
2. Children
3. Friends
4. August
5. Parents
6. Girlfriend
7. Ravensburg
8. For My Grandmothers

Mathias Eick (tp, voice)
Håkon Aase (vln)
Andreas Ulvo (p)
Audun Erlien (el-b)
Torstein Lofthus (ds)
Helge Andreas Norbakken (ds & perc)

今日のおまけは「Children」。


「もうすぐは〜るですねぇ♪」
と、歌いたくなる今日この頃です。

んじゃ、退散♪

2018年2月 4日 (日)

即興が即興を生む 『Lucus / Thomas Strønen's Time Is A Blind Guide』

Lucus

ノルウェー、オスロ出身のドラマー、コンポーザーのトーマス・ストレーネンの新作。
前作『Time Is A Blind Guide』のタイトルをそのままバンド名にして、ストリングスを入れた構成も同じ。ピアニストが、Nakamaで新潟にも演奏にいらしたノルウェー在住の田中鮎美に変わりました。Nakamaをはじめ、北欧で即興演奏の中で研鑽を積んでいる彼女の加入はポイントが高そうですね。
1曲目の「La Bella 」を除く曲は、本人のオリジナル。「La Bella 」は、ストレーネン、ヴォーガン、オーセの共作。

オープナーは、ストレーネン、ヴォーガン、オーセの3人の共作「La Bella 」、即興的、実験的な演奏が続く。美しく、クラシカルで弦楽器が様々な形で空間に現れ、消える…このアルバムのプロローグにぴったり。弦楽器を中心にしたエモーショナルな「Friday」、硬質なピアノとメンバーが静かに呼応する「Release」。一瞬、冒頭のピアノに日本的な情緒を感じた「Lucus」。それは、幻だったような美しさ。弓引きの音が気持ちを遠くに遠くに運んでくれる「Fugitive Places」、静謐で美しい空間。
一転、鳴り響くドラムにアヴァンギャルドに呼応するメンバー。「Baka」は、それまでとガラリと雰囲気が変わります。ちょっと、フォークっぽい明るさのある「Wednesday」。低音鳴り響くベースから始まる「Tension 」、緊張感漂う中フィーチャーされるピアノ、透明感ある硬質なタッチ、ダークな雰囲気でドラムとやりとりが迫力満点。
「Truth Grows Gradually」、弦楽器同士のやりとりが面白い。本当に色々な音がでますよねぇ。
ヴァイオリン、ピアノ、ドラムの即興から即興を生む自由な演奏が素晴らしい「Islay」。
終演は、その自由度が各自もっと高まる「Weekend」。自由を謳歌する奏者たち。

自国贔屓というわけではないのですが、田中鮎美のピアノが素晴らしい。
音、即興、感情表現、鍛えられたしなやかな筋肉美をみるようでした。
そして、トーマス・ストレーネン、恐るべし! 昨今、どこの国でもドラマーから目が離せませんよね!!


1. La Bella
2. Friday
3. Release
4. Lucus
5. Fugitive Places
6. Baka
7. Wednesday
8. Tension
9. Truth Grows Gradually
10. Islay
11. Weekend

Thomas Strønen (ds)
Ayumi Tanaka (p)
Håkon Aase (vin)
Lucy Railton (vc)
Ole Morten Vågan (b)

今日のおまけは、レーベルのトレーラーですね。

ちょうど、新潟にお仕事でKanazawa Jazz daysのkenさまがいらしてて、いろいろとお話する機会がありました。
2人で、「田中鮎美すげぇ、最近の奏者すげぇ!!、本田珠也、、生で聴きてぇ。。」と、なったのでありました。笑
いや、他にも話したけどね。。(^_^;)

んじゃ、退散♪

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