2019年10月
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音楽で拡がる輪

JAZZ(Far North )

2019年10月 5日 (土)

キャッチーな曲も魅力の超絶トリオ 『Oddgeir Berg Trio @ JAZZ Flash (10/4)』

Oddgeir Berg Trio @ JAZZ Flash (10/4)
 
Oddgeir Berg (p) Karl-Joakim Wisloff (b) Klaus Blomvik (ds)
 
71811399_1548887585252752_47312735373340
 
写真は、FB上からおかりしました。(近すぎて、3人がとれなかったので)
 
昨夜は、新潟は台風で大荒れでした。
風がすごかったせいか、バスが遅れ、夕方の駅周辺の渋滞にもはまり、、
開始時間に5分弱、、遅刻。m(_ _)m
はるばるノルウェーから来てくれてるのに、、申し訳ない…。
なので、皆さんが遠慮して?空いていた最前列に座りましたよ。笑
 
ええと、、演奏していたのは、アップテンポで、3人で駆け抜ける感じの力強い曲。
どうも、MCから新譜のアルバムからの曲のよう。
なかなか哀愁のある曲で、ベースのカールヨアキム・ウィスロフのソロも歌心あって素敵、オッドガイ・バルグのピアノはかなり流暢。
ドラムのラーシュ・バンツェンのカウントがノルウェー語?なのが新鮮!切れ味よい攻めのドラミング。
三位一体の緊張感ある演奏が続くが、曲がキャッチーなので難解な感じにならずとても楽しい。
1曲ごとに拍手喝采。
途中、何曲かにピアノとベースにエフェクターをかけ、歪みやディレイをかけて、、
ちょっと派手な盛りだくさんな感じで、プログレシッヴロックのような演奏も。
どうなんでしょ、一般的なジャズ・ピアノ・トリオのフォロワーは?って思うかもしれないけど、
E.S.T.が世界を圧巻したあと、このくらいで疑問符を投げる人もすくなくなったのでは?
で、面白いのは、最近はコンピュータでエレクトロニクス多用する傾向が多いとおもうのですが、彼らは超アナログだったですね。
かと思うと、息子さんのための子守唄は、素朴な演奏だったりと振り幅大きいな。
 
10分の休憩中に、彼らのセカンド・アルバムを買って曲をみると、
1セット目は、すべての曲がこのアルバムから演奏されていた。
 
セカンドは、彼らの1枚目のアルバムからの曲も演奏。
娘さんへの子守唄が、曲も演奏もとてもロマンチックでリリカルだった。素朴な感じもとてもいい。
2枚のアルバムから選曲してたとおもうんだけど、一緒に聴いていた友だちと同意見だったのが、
少し重めの曲の後に演奏した「Travellers」って、新譜からの曲がよかったということ。
明るく前向きな曲調と、ピアニストの冒険心があって親密感あふれる演奏があってました。
ベースのボーイングからはじまった曲では、背の高い彼の指がすごく長くて、
「ベーシストならあの指の長さを羨ましがるだろうなぁ」と、思いながら聴いてた。
音が何重にもかさなった荘厳な感じで始まり、最後まで重厚な感じ。こういうのも、いいな。
カヴァーだと言って、、始めた曲は、ニルヴェーナの「Heart Shaped Box」だった。独特のヒネられた暗い感じがよかったです。
終演は、彼らのセカンド・アルバムのタイトル曲「In The End Of The Night」。
音数は抑えめで、ゆったりとしたロマンチックなメロディと演奏でした。
 
ノルウェーのトラッドでアンコールに応えてくれました!
たぶん「Springdans」。youtubeで検索してみたんだけど、確信はもてませんが。。
素朴なメロディではじまり、即興部分では三位一体のジャズへ。
 
終演後に、サインをいただいて帰りましたよ。
寄り道したので、呟やき損なったけど。笑
 
世界は広い、素晴らしいミュージシャンが沢山いる!
北欧らしいリリカルでクリアな空気と、切れ味良い攻めのドラムに煽られながら全員で超絶テクニックで駆け抜けるプログレッシヴな側面をもった爽快なトリオでした。
しかも、曲がかなりキャッチーで、ベースがとてもメロディアスなので、難解さもなく聴きやすさ満点♪
先日、ポーランドのピアニスト、クシュストフ・ディスを聴いたばかりだったせいか、、
オッドガイ・バルグのピアノにクラシックを感じることは、私はほとんどなかったですね。
明朗で快活、フレンドリーな感じのピアノの演奏でした。
 
まさに、嵐を呼ぶトリオ!
 
10/5 土 上越ラ・ソネ
10/6 日 14:30 横浜Airegin、19:30 柏Nardis
 
ですよ。
 
樋口さま、フラッシュのマスター、女将、いつもありがとうございます!
 
んじゃ、退散♪

2019年5月 1日 (水)

トリオの今が詰まった2枚組み 『10 / Helge Lien Trio 』

10

 
ノルウェーの人気の高い個性派ピアニスト、ヘルゲ・リエン。
新レギュラー・トリオには、国際的にも評価の高い同国のベーシスト、マッツ・アイレットセンが加入。ドラマーは『Badgers and other beings』より一緒の北欧の名手、ペール・オッドヴァール・ヨハンセン。
長年、一緒に演奏してきたフローデ・バーグの抜けた後、気分一新、気持ちをリフレッシュしてスタートする為に、録音のスタジオをずっと使用してきたレインボー・スタジオではなく、スウェーデンのイェーテボリの郊外にあるNilento Studioを選んだようです。
ディスク1のオープナーは、3人名義の「Be Patient」。厳選した、、とても少ない音からできたた美しい世界。静謐で端麗なリエンのピアノが奏でる朴訥としたメロディ。そして、アイレットセンのベースの歌心。冒頭から絶妙な演奏で、相性の懸念を払拭!
ダークにフリーの世界を探求「Loose Gore」。硬質で端麗な味わい「Krystall 」、流麗なピアニズムも堪能。低音が効いたインプロゼーションの応酬「Falturill 」。
アイレットセンの曲「Before Now 」は、二胡のように響くベースのボーイングでのソロ。不思議な感覚。次曲はリエンの曲「Now」は、ピチカートのベース・ソロから。3人で創り出す妖気ただよう世界。次第にヒートアップし、スリリングにダイナミックに。そして、ヨハンセンの曲「And Then 」は、短いドラミング。そのタイトル通り、6、7、8は、ひとくくりですね。ディスク1の終演は、3人名義のフリーで「Crabs 」。
ディスク2のオープナーも、3人名義の「Please Stay」、内部演奏も入ったフリーのインプロゼーションでビターな始まり。クールに感情を抑えた「Jazzkoral」。リリカルで硬質な「Nipa」、繊細で息のあったトリオ。
氷の穴に落ちていくような感覚「Get Ready」。心の奥底から気持ちを煽る「Run」。感情の高まりを感じる「Roll」、アイレットセンのボーイングの使い方が巧み!
どこか懐かしさを感じるポップな曲「Crossing The Lake On A Kicksled」、こういう曲でのアイレットセンのソロが素敵すぎる。詩的な美しさに溢れたピアノ・ソロ「Kristall」。
アイレットセンの力強いベース・ソロ「Berlin Basement」。ゆったりとリズムに身を任せブルージーに展開していく「Berlin Basement」。ドラムのキメが心地よい。
終演は、大草原の風を感じるピアノ・ソロで「Popkoral」で、静かに静かにおしまい。
いやぁ、冒険しましたね。想像以上に素晴らしい。リエンの変幻自在なスタイルに2人とも難なく反応。互いに刺激を与え合い、硬質でリリカルな世界を創造。前作で聴かせたオノマトペをモチーフとしたような創作方法、抽象的で実験的なもの、北欧のひんやり感たっぷりの耽美な世界と幅広い。そして、いままで以上に深くフリーの世界に入り込んでいます。個人にスポットを当てた曲もあり、現在の彼らの全てを詰め込んだ渾身の2枚組み。
実は、ジャケットにボーナストラックのアドレスが書いてあります。
それは、なんと、エロル・ガーナーのミスティ!
スタンダードでも、北欧の空気のざっくりと混じったクリスタルな演奏でした。
Disc 1
1. Be Patient 
2. Popkoral 
3. Loose Gore 
4. Krystall 
5. Falturill 
6. Before Now 
7. Now 
8. And Then 
9. Crabs 

Disc 2
1. Please Stay 
2. Jazzkoral 
3. Nipa 
4. Get Ready 
5. Run 
6. Roll 
7. Crossing The Lake On A Kicksled 
8. Kristall 
9. Berlin Basement 
10. Berlin Blues 
11. Popkoral

Helge Lien (p)
Mats Eilertsen (b)
Per Oddvar Johansen (ds)
今日のおまけは、ご本人たちがあげていた「Popkoral 
3. Loose Gore」。
ディスク1のトリオ・ヴァージョンのほうですね。

令和元年最初の投稿でした。笑
んじゃ、退散♪

2019年4月13日 (土)

ますます意気投合! 『Free To Play / Espen Berg Trio』

Free_to_play
 
ノルウェーのピアニスト、エスペン・バルグのレギュラー・トリオでの新作。
キース・ジャレット、ブラッド・メルドー、エスビョルン・スヴェンソン等に影響を受け、フレッド・ハーシュに師事したという現代ジャズ・ピアニストの申し子。
全9作が彼のオリジナル。日本盤のみボーナス・トラックで「Body and Soul」が入る。
 
オープナーは、唯一、チェレスタを使用した「Monolitt」>。抽象画のようで幻想的で美しい。
スリリングにダイナミックに展開していく「Skrivarneset」。3人で疾走「Kestrel」ドラムが叩く出すリズムが尋常じゃなく速いっ!
美しいメロディが印象的な「Camillas Sang」。ダイナミックでアグレッシブ「Gossipel」。
激情的で大胆な「Episk-Aggressiv Syndrom」。抒情的なメロディに感情をのせていく「 ’Oumuamua」。
ティグラン・ハマシアンに影響されたという「Meanwhile in Armenia」、嵐のように様々に降り注ぐ。
終演は、感情豊かで思索的な「Furuberget」、アルコが効いていますね。
 
そして、日本盤にはスタンダードの「Body and Soul」が。
オリジナル曲とは、まったく違った優雅な演奏…。
 
リズムに特化し、複雑なリズムや高速の超絶演奏、、ますますトリオの一体感が増して独自の世界を切り開いている。
ピアノはもちろんですが、ドラムとベースもとても巧い! 特に、ドラムの詳細な音がすっごい。
クリアなタッチで透明感はあるけれど、北欧の朴訥なムードとは違いますよね。
 
 
1. Monolitt
2. Skrivarneset
3. Kestrel
4. Camillas Sang
5. Gossipel
6. Episk-Aggressiv Syndrom
7. ’Oumuamua
8. Meanwhile in Armenia
9. Furuberget
10. Body and Soul (Bonus track)
 
Espen Berg (p)
Barour Reinert Poulsen (b)
Simon Olderskog Albertsen (ds)
 
今日のおまけは、ちょうど良いのがみつからなかったので、、
オフィシャル動画から。
 
 
桜も散って春爛漫。
 
んじゃ、退散♪

2019年2月21日 (木)

ディープでエモーショナル 「Splashgirl @ Jazz Flash (2/20)」

Splashgirl @ Jazz Flash (2/20)

Splashgirl

Andreas Stensland Lowe ( p, key , electronics)
Jo Berger Myhre (b, electronics)
Andreas Lenmo Knudsrod ( ds , perc. )

昨夜は、ノルウェーの気鋭なピアノ・トリオ、スプラッシュガールのライブでした。
すでに、母国のレーベルから5枚?のアルバムをだしていて、今回は新譜『Sixth Sense』の日本ツアー。
会場時間に到着すると、ステージはなにやらたくさんの機材で埋まっています。笑
どんなサウンドになるのか、ワクワクです。

演奏がはじまると、思ったよりアコースティックなサウンドだと思いました。
ライブということもあってかもしれませんが、、
印象は、各自がとても楽器の巧いクールなコンテンポラリーなピアノ・トリオで、そこにエレクトロニクスな音が加えられた、独自なサウンド。抽象的、神秘的な世界。
ピアノ奏者は、ピアノと一緒にキーボードやエレクトロニクスを操り、ベース奏者もエフェクターを使って変化に富んだ音を提供、ボウイングもしてましたが、、やはり、巧いですよね!
そして、ドラマーは、通常のドラミングだけでなく、チェーンや鈴?を使って、いわゆる北欧系のドラマーらしく色彩色豊かな色付け。各自、素晴らしかったです。
音数はすくなくとも伸ばした音が重なり響き合って、雄大で荘厳なサウンドになっていました。
1曲が30分くらいなので、ライブヴァージョンなのか、、あるいはシームレスに曲をつなげたのか、、
たぶん、、1曲がライブヴァージョンで長尺だったのでは?って、思ってます。。

ディープでエモーショナルな 演奏に高揚!
ノルウェーのジャズシーンは、本当に面白い!

とりとめもない投稿になってしまいましたが、、備忘録のために。m(_ _)m
ツアーは、まだ、続きます。
今日21日は東京の楽屋。
22日は金沢もっきりや、23日は柏Nardis、24日は稲毛Candy。
興味持った方は、お近くのライブハウスへ!

んじゃ、退散♪

2019年2月17日 (日)

北欧的ファンタジー 『And Then Comes The Night / Mats Eilertsen』

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先週の月曜日に、「春の陽射しが……」、、なんて、書いたら、、とても寒くなり雪がふりました。。
週末くらいから、少しずつ暖かくなった感じはしますが。
と、いうことで、、またまた、懲りずに早春譜のような??アルバム。笑

ノルウェージャズの牽引者で、確信的で洗練されたベーシストのマッツ・アイレットセン。
今回の新譜は、ピアノ・トリオ。
ピアニストは、前作『Rubicon』でも、透明感のあるピアノを弾いていたHarmen Fraanje(読み方がわからない) 。お師匠さんが、ケニー・ワーナーとフレッド・ハーシュだけあって、1音の可能性を非常に大事にしているリリカルなピアノ。
ドラマーは、ノルウェー在住の日本人のピアニスト、田中 鮎美が参加した『Lucus』も好評だった、これまた1音を大事にするトーマス・ストレーネン。
Hubroレーベルから出ている『Elegy』と同じメンバーですね。
タイトルは、アイスランドの作家の小説からで、全て彼らのオリジナル曲。

オープナーは、硬質で透明感あるピアノがしっとりと弾く美しいメロディが印象的。ゆったりと、間を生かした演奏の「22」。
3人名義の即興「Perpetum」、アイレットセンの弓引きも入ってミステリアス。
ピアニストの曲「Albatross」、静かな美しい曲をひたすら美しく。
煌めくようなピアノのフレーズとベースの響き、かすかに聴こえるスティック音が軽やかな「After The Rain」。
暗く不穏な音を叩き出すドラム、練り響かせるベース、その中を単音を静かに響かせるピアノ。大きな空間に引き込まれていく「The Void」。ピアノとベースのデュオで穏やかな道行き「Solace」。
金属音で空間を切り裂きながら美しくも哀愁のある「Sirens」。タイトル曲「Then Comes The Night」は3人名義で、物語性を感じる力強い即興。低音と高音が絶妙に混じり合うミニマムなピアニストの曲「Soften」。
終演は、オープナーと同じ「22」の別ヴァージョン。キャッチーなメロディが頭の中を巡ります。

個性豊かな3人が、美しさを追求しながらも、オーソドックスな表現ではあきたらないクリエイティヴな発想で創り上げた世界は、リリカルで静寂な中にも、、底深いところに力強さを感じる幻想的な世界。


1. 22
2. Perpetum
3. Albatross
4. After The Rain
5. The Void
6. Solace
7. Sirens
8. Then Comes The Night
9. Soften
10. 22

Mats Eilertsen (b)
Harmen Fraanje (p)
Thomas Strønen (ds)

今日のおまけは、ご本人があげていたコペンハーゲンでのこのトリオのライブ。
アイレットセン、、お姿もセクシー♪ また、新潟に来ないかなぁ。。

んじゃ、退散♪

2018年11月 3日 (土)

穏やかな晩秋に 『Last Things / Siril Malmedal Hauge / Jacob Young 』

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ノルウェーのベテラン・ギタリスト(に、なりましたよねぇ。。)ヤコブ・ヤング。
私を北欧ジャズの虜にしたミュージシャンの一人です。
今回のお相手は、ノルウェーのヴォーカリスト、シーリル・マルメダール・ハウゲ。
彼が、「若手の中で際立った才能を持つシンガー」と絶賛している女性です。

スタンダード、ポップス、ロック、ヤコブ・ヤングのオリジナルと幅広い選曲。
好きな曲がならんでいて、とても嬉しい。

オープナーは、オリジナル「Bounce With Me」。フォーキーでナチュラルな歌声が素敵。アコースティックギターで寄り添うギターとしっくり、ぴったり。語りかけるように歌う「 I Will」。ギターもシンプルなフレーズで応える温かな時間。躍動感あるカッティングで歌い上げる、ジミ・ヘンドリックスの「 Little Wing」では、スキャットも披露。柔らかで伸びやかな歌声でしっとり歌う「Skylark」。
ヤコブ・ヤングの優しい歌声から始まる、オリジナル「Last Things」。多重録音での自然な響が美しい。声の相性もぴったりかな。
ギターとのユニゾンが印象的な、ノルウェーのサックス奏者の曲「Deep River」。スタンダード「So In Love」、ギターの繊細な響と歌の繊細な感情表現にうっとり。可憐。
ギターと丁々発止、スキャットでキメる「No Moon At All」。
ギターの響も余韻をひく、ジェームズ・シェルトンの「Lilac Wine」は、情感たっぷりに。
終演は、囁き呟くような「Ballad of The Sad Young Men」。ギターも最小限の音で寄り添う。

日本盤、ボーナストラック「Still Crazy After All These Year」、温かで穏やかな空気をそのまま、この名曲にのせて。ノルウェーからふわりと風を感じる。

優しく柔らかな声、ナチュラルな歌い方で、澄んだ空気を運んでくるヴォーカル。
そして、温かく寄り添うギター。穏やかなで静かな静かな時間が流れます。
大懐メロ大会みたいになったけど、やっぱり、いい曲はいいな。

1. Bounce With Me
2. I Will
3. Little Wing
4. Skylark
5. Last Things
6. Deep River
7. So In Love
8. No Moon At All
9. Lilac Wine
10. Ballad of The Sad Young Men
11. Still Crazy After All These Years (Bonus track)

Siril Malmedal Hauge (vo)
Jacob Young (g , vo)

今日のおまけは「I Will」。

穏やかな秋の休日をお過ごしください。
んじゃ、退散♪

2018年10月20日 (土)

懐かしく、故郷みたいな温かさ 『Just This / Lars Jansson Trio』

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スウェーデンのピアニスト、我らがラーシュ・ヤンソンが、自身のトリオで新譜を出しました。タイトル「Just This」は、現在のラーシュの心境を強く表したものだそうです。新旧の名曲13曲。
ジャケットは、おなじみイタリアの芸術家ミンモ・パラディーノ、ラーシュさまとは心の奥底で結びついているようですね。

オープナー「Just This」が始まると、何処か懐かしい気持ちになる。しっとり、優しく語りけるピアノに、思わず顔がほころぶ。端麗なピアノが紡ぎ出す温かな世界。
ちょっと変わったグルーヴで盛り上がる「Pure Sensation」。ラーシュの大好きなビル・エヴェンスへのオマージュ「Waltz for Bill」、軽快で明るいワルツ。
静かに始まる「Receiving」、ジャジーなピアノ・ソロのエレガントなこと、ロマンチシズムに溢れている。
リズミカルで生き生きと躍動感に溢れる「Bohuslan」、ドラムとのバース交換では、若さ溢れるドラマーからエネルギーを貰っているよう。アグレッシヴでテンポよく進む「Mustapha」、かつての教え子の素晴らしいベースプレイが聴ける。内省的で空間を大きくとった会話が続く「Intimate Talk」。作曲したことを忘れていた「Cherished」、少し変わったフォームが初心を思い起こすのだそうだ。ビートに乗ってベース・ソロ、ピアノ・ソロと絶好調の「Turn The Whole Thing Upside Down」。ベースのボウイングとピアノのユニゾンが印象的、穏やかで優しい「No Purpose」。アップテンポで疾走する「Safe Trip」、ドラム・ソロが素晴らしい!
無我を意味する「Anatta」、その言葉の意味はわからずとも、安心してしまうヤンソン・メロディ。
終演は、深遠なるバラッド「To Have Or To Be」。常にその答えを真摯に見つめ続けた彼ならではの陰影豊かで、余韻を残した演奏。

リリシズム溢れる親しみやすいメロディ、穏やかで柔らかな演奏から疾走感あふれる演奏まで、全てに本領発揮! かつて教え子だったベーシストは、デンマークを代表するベーシストに育ち、ロックのドラマー紛いだと陰口たたくものいたドラマーも素晴らしいグルーヴを叩き出す繊細かつ力強いドラマーに成長。
様々なことを乗り越えてできた作品は、何処か故郷を思い起こす懐かしい気分、そして、ほっこりとした温かさを感じた……。

1. Just This
2. Pure Sensation
3. Waltz for Bill
4. Receiving
5. Bohuslan
6. Mustapha
7. Intimate Talk
8. Cherished
9. Turn The Whole Thing Upside Down
10.No Purpose
11.Safe Trip
12.Anatta
13. To Have Or To Be

Lars Jansson (p)
Thomas Fonnesbeck (b)
Paul Svanberg (ds)

ちょうど良い動画が見つけられませんでした。

レーベルサイトで全曲視聴できますよ!

んじゃ、退散♪

2018年10月15日 (月)

来日公演おめでとう! 「Bohuslän Big Band @ 越後妻有文化ホール「段十ろう」(10/13)」

ボーヒュスレーン・ビッグバンド @ 越後妻有文化ホール「段十ろう」 (10/13)

Bbb


スウェーデンの誇るビッグバンド、ボーヒュスレーン・ビッグバンドを十日町市で聴いてきました。今回で4回目の来日だそうですが、デンマークのヴォーカリストのカトリーヌ・マッドセンがゲストだった時に聴いたことがあります。
美しく軽やかで柔らかなハーモニーを奏でるBBBを生で聴けるなんて嬉しすぎます!
と、いうことで、車で約2時間の(実際はも少し短い)十日町市へ。

昼過ぎについて、「絵本と木の実の美術館」を観光していると、、偶然、BBBのベーシストである森泰人氏に遭遇!わぉ、ついている!!
ますます、夜の公演が待ち遠しくなってきましたよ。
6時半開演なので、その前に、友人の粉布Shopでお茶したり、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]に行ったりして待ちました。

席は、気がついた時にすぐにとったので、一列目の真ん中。気合の入ってますよね。笑
2017年の11月に開館したそうで、一年目のイヴェントの一つでもあったようです。
私は、前回、フラットなライブハウスのスペースで聴いたので、ホールで聴くサウンドを楽しみにしていました!

1stセット、まずは、BBBのメンバーだけで、2曲演奏。1曲目「Room 608」からトランペットとサックスがソロにフロントに立ち、いきなり盛り上げてくれます。ショーターのバラッド「Lady Day」では、トロンボーンがフューチャーされている。もう、会場はやんやの拍手。
3曲めから、日本人のピアニストの木住野佳子氏がシットイン。彼女のオリジナル(Con Passione、Fairy Tale、砂時計、Bossa de funk)は、タイプの違う4曲。でも、4曲ともどこか日本情緒を感じる哀愁あるメロディ。美メロ大国スウェーデンのBBBのメンバーもきっとエキゾチックな気分だったのではないでしょうか、各ソロも情感たっぷり。優雅で端正なピアノもBBBのサウンドにぴったり。最後は、日本の歌…「Sukiyaki song」。ピアノ・ソロから華やかなビッグ・バンドが加わった忘れがたいサウンド・スケープ。ファーストの最後は「Bossa de funk」では、「フリューゲルとトランペットの独り両手持ち替え」なんて離れ業もでて楽しく盛り上がってファーストを終演!

15分の休憩を挟んで、セカンドへ。

2ndセットも最初の2曲は、BBBのメンバーだけで。まずは、ボビー・ハッチャーソンの「West 22nd Street Theme」。2曲めは、フリューゲルをフューチャーしたスウェーデンの民謡「Torn-Eriks visa」。美しすぎるほど美しかったですよ。
わわ〜、そして、もう一人のゲストは、新潟は三条出身のフリューゲル奏者&ヴォーカリストのTOKU氏。いきなりビッグ・バンドをバックに「The Best Is Yet To Come」をダンディに。
双方が、フランク・シナトラのトリュビュート・アルバムがあるとのことで、続いてシナトラ愛想曲、「I've Got You Under My Skin」、「The Lady Is A Tramp」。木管、金管が、華やかに、でも、きらびやかではなく( 微妙にちがいますよね!)、軽やかにスイングする中、歌、スキャット、フリューゲルでパフォーマンス。もう、素敵以外の言葉が浮かばない。
なんと、ギル・エヴェンスとマイルスのコラボから生まれた「My Ship 」と「 Miles Ahead」をフリューゲルでシームレスに。もう、最高以外の言葉が浮かばない。口、あんぐりです。はい。
シナトラ愛想曲にもどって「Strangers In The Night」をロマンティックに。「Mr.Sandman」を豪快に軽快に。
冒頭、森ベーシストの低音を響かせたデュオで始まった「Fly Me to the Moon」。ヴォーカルTOKUの実力発揮!もう、メロメロですわ。拍手喝采!!止まらぬ拍手、アンコール必然!
木住野佳子ピアニストも加わって、次から次にソリストが現れるビッグ・バンドの楽しさを満載した「New Box」!!


木管、金管、その華やかに、美しく軽やかにスイングするさまは、夢の国の音楽。
各人のそれぞれが素晴らしく、その力がアンサンブルに余すところなく発揮され、美しくエレガント、そして、キレッキレなサウンドのシャワー。
もちろん、リズム隊も完璧で、大好きなベーシストの森さまの雄姿も拝めました!!
しかも、ゲストの2人も最高。めっちゃ カッコいいコラボになっていて、夢としか言いようのない至福の時間でした…。

今年は、日本とスウェーデンの外交関係樹立150周年記念の年なのだそうです。来日公演、本当におめでとうございます
お近くに、公演予定のある方!!是非とも お出かけくださ〜〜い♪
公演予定を貼り付けておきますね。すでに、完売のところもあるようです。
お早めにチケットをゲットしてくださ〜い!
私は、来日記念公演のTシャツを買ってしまいましたよ。笑

そうそう、とても印象的な場面、、
TUKUがフリューゲルを吹いている時の、BBBのトランペット隊の4人の幸せそうな笑顔。

Bbb_tour


Trumpet
Lennart Grahn , Samuel Olsson , ロビン・リードクヴィスト , Jan Eliasson
Trombon
Niklas Rydh , Christer Olofsson , Hanne Småvik , Ingrid Utne
Saxofon
Joakim Rolandson , Martin Svanström , , Mikael Karlsson, Alberto Pinton
rhythm section
Stefan Wingefors(p) , Yasuhito Mori (b) Adam Ross (ds)
Guests
木住野佳子 (p)、TOKU (flh,vo)


んじゃ、退散♪

2018年9月 9日 (日)

ノルウェーの色彩 『The Other Side / Tord Gustavs Trio』

The_other_side

大好きなノルウェーのピアニスト、トルド・グスタフセンがオーソドックスなピアノ・トリオのフォーマットで新譜を出しました。『Being There』以来ということで、約10年ぶり。
ドラムは、ずっと一緒に演奏してきた天才ヤーレ・ヴェスぺシュタ、新加入のスィッグァード・ホール。彼は、アルバムでの録音は始めてですが、2014年からマッツ・アイレットセンに変わってトリオのベーシストを務めています。
前回の『What Was Said 』も、私にはどツボでした。今回も楽しみにしてました!

オープナーは、北欧の空気感が満載のゆったりグレイな雰囲気「The Tunnel」。柔らかなメロディが心に沁みます。ベースもゆったりとした空気にぴったり。
静かなベースソロの向こうでやんわり電子音が響き、哀愁あるメロディがしっとり奏でられる「Kirken, deen er et Gammelt Hus」。
「Re-Melt」、暗くスリリングな音風景。残響のように遠くから聴こえるボーイングの音と電子音?がミステリアスな「Duality」、環境音楽のよう。ゆったりした時間の中にドラマチックな高まりを感じる「Ingen Vinner Frem Til den Evige Ro」。柔らかで静寂時間「Taste and See」。
バッハの曲もエキゾチックな世界へ「Schafes Bruder」。バッハのモテット「Jesu, Meine Freude」、ノルウェーのトラッド「Jesus, det Eneste」音は少なくとも敬虔で荘厳な雰囲気。
タイトル曲「The Other Side」は、深まりゆく秋の風景をみるような美しさ。
強い感情の起伏をみる「O Traurigkeit」、3人の気持ちの一体感がすごい。
透明でひんやりとした空気「Left Over Lullaby No. 4」。終演も静かに夜が更けていくような「Curves」。

ノルウェーのひんやりした空気が流れ込んでくるような静けさ。
秋の夜長にぴったりな夜更かし盤。ノルウェーの色彩をストレートに感じ、3人の相性がとても良いと感じました…。

1.The Tunnel
2.Kirken, deen er et Gammelt Hus
3.Re-Melt
4.Duality
5.Ingen Vinner Frem Til den Evige Ro
6.Taste and See
7.Schafes Bruder
8.Jesu, Meine Freude
Jesus, det Eneste
9.The Other Side
10.O Traurigkeit
11.Left Over Lullaby No. 4
12.Curves

Tord Gustavsen (p , electronics)
Sigurd Hole (b)
Jarle Vespestad (ds)

今日のおまけは、レーベルサイトがだしていたもので。

大阪、北海道と大きな災害が続きました。
心から、お見舞いを申し上げます。
早く、日常を取り戻せますように…。

んじゃ、退散♪

2018年9月 6日 (木)

驚異のピアニズム 「Kristjan Randalu @ Jazz Flash (9/5)」

Kristjan Randalu @ Jazz Flash (9/5)

Kristjan_randalu

Kristjan Randalu (p)

ECMから幻想的な『Absence』がでたばかりのエストニア出身ピアニスト、クリスチャン・ランダル。
初の日本ツアーはソロ・ピアノです。新譜の『Absence』のオリジナルを中心にジャズフラッシュを熱狂の嵐に巻き込みました!

ほぼ定刻、簡単に挨拶。なんと、ジャズフラッシュと同じ年なんだそうです。
最初は、、音を選ぶように静かにはじまりました。参考音源にあった「Silmast silma」。
やがて、左手が刻むミニマルなフレーズと右手の硬質で力強い饗宴がはじまる。びっくりするくらい情熱的に音を敷き詰めていきます。
速さ、テンションの高さが尋常じゃない。物凄い高揚感で一気に観客を虜に。
その後も、万華鏡のように美しく、妖しく移り変わっていく音風景が続きます。
芯に秘めた情熱を爆発させながらも、硬質で超精密しかも流麗な演奏。
曲によっては、内部奏法も交えフリーな展開もあれば、ラストで演奏したエストニア の子供の曲?のように、まるで弦楽器のように弦を奏でて、パーカッションのように叩いたりと変化をつけてた。
そういった中でも、メロディアスでエキゾチックな調べを奏で異国情緒にさそいましたね。
目の前で鍵盤の上を高速で動く手と指は、人間業ではありませんでしたね。

緊張感とぎれず一時間弾ききり、お疲れだったとおもいますが、
アンコールも受けてくれてとても嬉しかったです。

順番は違ったけれど、新譜からオリジナル曲はほとんど演奏したと思います。
が、ECMレーベル特有の残響感満載の静かな雰囲気とはまったく違った、沢山の音数と強い音圧で弾きまくる強烈な印象。生演奏を聴いてこんなに印象がちがったピアニストも少ないです。
ソロなので、多少は違うと思っていたのですが、想像以上に力強く残暑も忘れ音に聴き入りました。
『Absence』と『Helsinki Son』にサインをいただいて帰宅!

彼は、この後もツアーはつづきます。
・9/5(水) 19:00 開場 19:30 開演 - 新潟 Jazz Flash
・9/6(木) 19:00 開場 19:30 開演 - 上越 ラ・ソネ菓寮春日山店

9/7(金) 19:30 開場 20:00 開演 - 横浜 Airegin 
9/8(土) 19:00 開場 19:30 開演 - 柏 Nardis
9/9(日) 14:30 開場 15:00 開演 - 新宿 Pit Inn

ぜひとも、ご自身の耳で確かめにライブにいってください!

んじゃ、退散♪

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