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音楽で拡がる輪

JAZZ(Born In The U.S.A. )

2018年7月24日 (火)

アメリカの心 『Vanished Gardens / Charles Lloyd & the Marvels + Lucinda Williams』

Vanished_gardens

80歳を超えても、勢力的に活動しているテナー・サックス奏者、チャールズ・ロイド。
一昨年でた、『I Long to See You』は、メッセージ性をもった素晴らしい作品で、去年のお正月のロイドはジェット・ラグだったらしいブルーノートのライブも、聴きにいってしまったのだ。

前作同様ビル・フリゼールのギターとグレッグ・リーズのペダル・スティール・ギターが主体のザ・マーヴェルスと組み、フォーク・ロック・カントリー・ブルーズ系のグラミー賞シンガー・ソングライター、ルシンダ・ウィリアムズが、半数曲に参加。
大きくアメリカーナへ舵取りをきったロイドにとって、彼女のいぶし銀の歌声は効果絶大。
ロイドのオリジナル3曲、ウィリアムズのオリジナル4曲、スタンダード、モンク曲、ジミヘン曲で、10曲。偶数番曲にウィリアムズのヴォーカルがはいります。

オープナーは、伸びやかなテナーに聴き惚れるロイド曲「Defiant 」。ウィリアムズ曲「Dust」、ゆったりと大らかなヴォーカルが溶け込む。
ギターとスティール・ギターの創り出すミステリアスなサウンド「Vanished Gardens」は、ロイド曲。ウィリアムズ曲「Ventura」は、少し退廃的な雰囲気、ヴォーカルに寄り添うメンバーが優しい。
「Ballad Of The Sad Young Men」、哀愁とロマンが満載、物憂げにメロディアスなテナーに酔いしれる。
ウィリアムズ曲「We've Come Too Far To Turn Around」、ロイドのサックスに導かれ、語るがごとくオリジナルを切々と歌う、最高だ。
アルト・フルートが踊るオシャレなブルーズ「Blues For Langston And LaRue」がかっこいい。ロック魂みたいな、ウィリアムズ曲「Unsuffer Me」、ロイドの唸り?が聴こえます。これか、ghost vocalって。
「Monk's Mood」は、ロイドとフリゼールのデュオ。ライブでも2人のデュオは超絶よかったのですよ!フリゼールの創り出す絶品の空間で、枯淡の味わいをみせるロイド、うっとりするしかない…。
終演は、このデュオにウィリアムズが加わったジミヘンの「Angel 」。終演曲に相応しいハートウォーミングで、心の奥底から滲みでてくるような悲哀に満ちた演奏。

全体にメロディアスで、大自然を感じる悠然と雄々しいテナー・サックス。
ザ・マーヴェルスは、ギターとスティール・ギターの適度な歪みが阿吽で、控えめながら完璧なサポートのベースとドラムが光ってる。そして、いぶし銀のヴォーカルと見つめる方向は一緒。
まさに、アメリカの心。

1. Defiant
2. Dust
3. Vanished Gardens
4. Ventura
5. Ballad Of The Sad Young Men
6. We've Come Too Far To Turn Around
7. Blues For Langston And LaRue
8. Unsuffer Me
9. Monk's Mood
10. Angel

Charles Lloyd (ts, fl, ghost vocal)
Lucinda Williams (vo) #2,4,6,8,10
Bill Frisell (g)
Greg Leisz (pedal steel guitar, dobro) except #9,10
Reuben Rogers (b) except #9,10
Eric Harland (ds) #except 9,10

今日のおまけは、ご本人があげていたアルバムの試聴動画。

暑いですねぇ。
おかげで、日曜日は、、熱がでてしまいましたよ。

んじゃ、退散♪

2018年6月 6日 (水)

獅子の子は獅子! 『Still Dreaming / Joshua Redman』

Still_dreaming


神様に未来を約束されたような華を持つジョシュア・レッドマン。
彼の父親がフリー・サックス奏者のデューイ・レッドマンであることは周知のことであるが、実は母親が女手一つで育て上げている。大人の事情は複雑なのだね。
彼がサックスを手にしたのは、父の影響ではないと初期のアルバムのライナー中で語っていたのだけれども、2006年にデューイが亡くなった後のインタビューでは、
「音楽家としての自分のアイデンティティが明確になればなるほど、何故か父のサウンドに似てくる」
と、変化しており、大きな影響を受けた奏者であることは間違いないのでしょうね。

新譜は、初期のフリー・ジャズで彼の父が参加した『Old and New Dreams』にインスパイアされたもの。
そう、ジョシュア的には、サックス奏者デューイ・レッドマンへのオマージュとなる感じ。
招聘されたメンバーも各自が、『Old and New Dreams』のメンバーに由縁のあるアーティスト。
チャーリー・ヘイデンの「Playing」、オーネット・コールマンの「Comme Il Faut」を除いて、メンバーのオリジナル。

オープナーは、コリーの「New Year」、キメキメの後にくる高速の混戦合戦、ジョシュアとマイルスの自由を謳歌したソロ、楽しい幕開け。ジョシュアの「Unanimity」、高速ユニゾンも掛け合いも腹の座った真剣勝負。双方のソロとプッシュするベースとドラムの凄まじいこと。
ベースがフィーチャーされベースソロから始まるコリーのバラッド「Haze & Aspirations」、ジョシュアのエモーショナルなソロも、マイルスとのハモりも素敵。淡々とフロント2人がユニゾるジョシュアの「It's Not The Same」、ブレイドのドラムが響き渡る。
サックス・カデンツァから始まるジョシュアの「Blues For Charlie」。
ヘイデンの「Playing」、抽象的で難解、そして、情熱的。来た〜って、感じ。コールマンの「Comme Il Faut」、全員で元祖「Comme Il Faut」に敬意を示す。
終演は、ジョシュアのブルース、バラッドで「The Rest」、最後まで一体感ある結束力と集中力、最後の音響効果での収束も面白い。

ジョシュアとマイルスは、本当の意思の通じ合った阿吽の掛け合い。
コリーとブレイドの作り出す、ポリリズムも最高。フリーといっても、軽め?のフリー・ジャズで、私が普段聴いているものとさほど変わらない。ジョシュアは、常にそれまでの高い評価に臆することなく、勇敢なチャレンジを続けるアーティストの1人だとおもうのだけれど、今回は抑制の効いた美しきアヴァンギャルドな世界を創り上げている。
全編、腰を据えて聴かねばなりませんな。

1.New Year
2.Unanimity
3.Haze & Aspirations
4.It's Not The Same
5.Blues For Charlie
6.Playing
7.Comme Il Faut
8.The Rest

Joshua Redman (ts)
Ron Miles (cornet)
Scott Colley (b)
Brian Blade (ds)

今日のおまけは、「Unanimity」。

夏に向かってまっしぐらな感じですね。
庭のバラが真っ盛りです…。

んじゃ、退散♪

2018年5月26日 (土)

さすが、完成度高し! 『Seymour Reads the Constitution! / Brad Mehldau Trio 』

Seymour_reads_the_constitution


ブラッド・メルドーは、今年に入ってバッハをテーマにした『After Bach』というアルバムをリリースしている。賛否もあったが、私は彼が「また新しい扉を開いた」と感じた。
彼のトリオのアルバムは、『Blues And Ballads』以来、2年ぶり。前作は、全てがカバー曲だったが、今回はオリジナルが3曲入ってる。

オープナーは、リリース前から公表されていた「Spiral」、ダークでクールなサウンドがまさに螺旋を思わせるようなメロディ。メルドーの高速で音数の多いフレーズに、ベースもドラムも一緒に失踪する超テクニカルな曲。
ベースソロが、フィーチャーされたタイトル曲「Seymour Reads the Constitution!」、夜の雰囲気がぴったりなちょっとダンディな演奏。不思議なタイトルなんですが、どうも、Seymourは、アメリカの俳優フィリップ・シーモア・ホフマンのことらしい。夢の中の出来事からできたた曲のようなんですよ。メルドーは彼のファン?らしいのだけど、シーモアって、麻薬だかヘロイン中毒だかで亡くなっているので、なんだか、あれですよねぇ。。
ミュージカルに使われ、多くの演奏がある「Almost Like Being in Love」。曲の持ってる陽の部分に光が当てられながらも、メルドートリオらしい軽快で、少しだけひねりの効いた演奏。
個性的なピアニスト、エルモ・ホープの「De-Dah」、意表を突く?選択にみえるのだけど、これが実に楽しそうにスィンギーに演奏している。
なんと、、ビーチ・ボーイズの「Friends」、私的偏見でメルドーとビーチ・ボーイズは結びつかなかったのですが…。軽やかで親しみやすいハネる感じはそのまま残して、メルドー流の歌心が聞こえてくる演奏。
オリジナル「 Ten Tune」。ハイテンションで10分を越す長丁場に。一瞬、聴こえるジングル・ベルのように、時折遊びココロをしかける。クラシカルな雰囲気、左右の手が別人格を競い合い、後半圧倒的なピアニズム。
マッカートニーの「Great Day」、メロディの良さは言わずもがな、ピアノ、ベース、ドラムの3人の息のぴったりあった演奏が楽しい。
終演は、サム・リヴァースの「Beatrice」、比較的ゆったりした演奏が多い気がするのですが、三位一体の疾走感ある演奏。最後の最後まで緊張感のあってクール!

バッハに取り組んだ『After Bach』のような話題性はないのですが、
さすが、長年活動を続けているパーマネントなトリオ…完成度の高いクリエイティヴな世界です。

1. Spiral
2. Seymour Reads the Constitution!
3. Almost Like Being in Love
4. De-Dah
5. Friends
6. Ten Tune
7. Great Day
8. Beatrice

Brad Mehldau (p)
Larry Grenadier (b)
Jeff Ballard (ds)


今日のおまけはオープナーの「Spiral」。

風邪をひいてしまったのですが、今週末もおでかけで、、
来週、早々には待ちに待ったライブが新潟であるので、なんとかしたいこの頃です。。

んじゃ、退散♪

2018年4月21日 (土)

心に浮かぶ蜃気楼 『Music IS / Bill Frisell 』

Music_is


音が綺麗な優しいフレージングが大好きな米国のギタリスト、ビル・フリゼール。
去年は、トーマス・モーガンとの『Small Town』に、めちゃくちゃ癒されました!今回は、2000年にリリースされた『Ghost Town 』以来のソロ・アルバムです。
新作、旧作交えて全て彼のオリジナルです。
ジャズ・ギタリストという一括りには絶対できないビル・フリゼール。「コール・アンド・レスポンス」、会話がお得意なフリゼール…今回の会話相手は自分自身、多重録音もある独自の世界。

オープナーは、優しい田舎の風を思い起こすような「Pretty Stars」。モンクの音遊びのような「Winslow Homer」。寒色系の「Change in the Air」。時が止まりそうな「What Do You Want?」。優しい優しい「Thankful」。やっぱり、あの「Ron Carter」ですよねぇ?なかなか、ミステリアスな曲、彼にとってのロン・カーターってこのイメージなのかな。。
ジミヘン風にアヴァンギャルドな超短い「Think About it」。のんびりとロバのごとく「In Line」。宇宙語の入った「Rambler」♪
懐かしい風景、遠い目になる「The Pioneers」。牧歌的、大きな空間に想いの詰まった「Monica Jane」。淡く寒色系の音風景「Miss You」。のどかな気分満載「Go Happy Lucky」。きたぁ、ちょっとノイジーに「Kentucky Derby」。
終演は、彼の本質中の本質アメリカーナ路線、のんびり郷愁たっぷり「Made to Shine」

ボーナストラックは、「Rambler 」の別ヴァーション。アコースティックで癒し満載。

美しい音色で、繊細で透明な空気感は、どんなに疲れた心にもすぅ〜っと、入ってきます。
心の中に蜃気楼のように風景が揺らぎます。

1.Pretty Stars
2.Winslow Homer
3.Change in the Air
4.What Do You Want?
5.Thankful
6.Ron Carter
7.Think About it
8.In Line
9.Rambler
10.The Pioneers
11.Monica Jane
12.Miss You
13.Go Happy Lucky
14.Kentucky Derby
15.Made to Shine
ボーナス・トラック
16.Rambler [Alternate Version]

Bill Frisell (eg, ag, loops, bass, ukulele, music boxes9

今日のおまけは、ボーナストラックの方の「Rambler」。ご本人があげていました。

んじゃ、退散♪

2018年2月 7日 (水)

メロディ重視のストレート勝負! 『Twio / Walter Smith III』

Twio


いやぁ。。疲れた。。。
豪雪地帯の方には、申し訳ないけど、、私は、すでに今シーズンの雪かき体力使い果たしました。。
最初の頃は、雪景色に似合う澄んだ音空間、最高!とか、思っていたのですが、、
暖かな部屋で聴くのでも、ひんやり系はちょっと、、って、気分。
で、そこにタイミングよく、届いたのがウォルター・スミス三世のサックストリオの新譜です♪
ベースは、ハリシュ・ラジャンとクリスチャン・マクブライドが4曲づつ。そして、スミス三世のヒーロ、ジョシュア・レッドマンがテナーで2曲で参加。彼の好きなスタンダード、ミュージシャン曲とオリジナル1曲で全9曲。

オープナーは、モンクの「Ask Me Now」。まろやかでざっくり温かな音色で大らかにメロディを吹き上げる。もう、すっごい気持ちいい!安定のウーキングベースと安心のハーランドはベンツのごとくスミスを運ぶ。サックスカデンツァもお見事♪
長尺フレージングを淀みなくくりだす「Nobody Else But Me」。
2色のテナーは、前に後ろにスムースに変えながら、バトルとはちがった軽やかでメロディアスな絡み。テナー2本を導くリズム陣の素晴らしさ。
ドラムのハーランドとデュオで「We'll Be Together Again」。サックストリオでも大きな空間で自由度高いのですが、ここでは、より自由な空間でテナーで歌ってます。躍動感、立体感のあるハーランドのドラム!
強靭なバネのマクブライドのベースがよく歌い、のりのりのスミス三世のテナーもよくよく歌う「I'll Be Seeing You」。
でた、私の大好きな「Adam's Apple」。少しだけ翳りのある音色があの不思議なメロディにぴったり。そして、ドラムのハーランドとのやりとりが超絶かっこいい。私の気持ちも高揚させるエキサインティングなドラムソロ!とっても好きなトラックです♪
「The Peacocks」、いやいや、この曲の美しさを分かち合えるなんて幸せ。ロングローンが胸に沁みる。笑い声から入る「Social Call」、マクブライドとのデュオ。楽しいそうなやりとりがばっちり聴ける。
終演は、スミス三世のオリジナルで、ジョシュアが参加。現代ジャズの最高峰のサックス2人のバカテクと表現力がつまっていて最高!ジョシュアって、やっぱり、クールで「きっちり」してますよね。

選曲も演奏も気を衒わず、メロディ重視でストレート勝負!
素晴らしいテクニックと歌心で酔わせます♪ 疲れ切った体に沁みる〜。

1.Ask Me Now
2.Nobody Else But Me
3.On The Trail
4.We'll Be Together Again
5.I'll Be Seeing You
6.Adam's Apple
7.The Peacocks
8.Social Call
9.Contrafact


Walter Smith III (ts)
Harish Raghaven (b) #1,2,6,7
Eric Harland (ds)

スペシャル・ゲスト
Christian McBride (b) #3,5,8,9
Joshua Redman (ts) #3,9


今日のおまけは、アルバムの中から「Ask Me Now 」。

ね?
んじゃ、退散♪

2017年9月16日 (土)

魂の解放 『Open Book / Fred Hersch』

Open_book


トリオ、デュオ、ソロと別の顔で魅了するフレッド・ハーシュ。
去年はトリオでパーマネントなトリオでライブ盤を出しています。
そのメンバーでのら来日ライブもありました。リーダーはハーシュなのですが、メンバーをとても尊重したハーシュがとても大切にしている世界だと思いました。
今回はソロ。ソロでの彼は、赤裸々な感情の発露が魅力だと思ってます。
ソウルのホールでのレコーディング、「Through The Forest 」だけが、同ホールでのライブ音源だそうです。

オープナーは繊細なタッチと溢れるリリシズム、柔らかで穏やかな気持ちになるオリジナル曲「The Orb」。
ベニー・ゴルソンの有名曲「Whisper Not」は、バラバラに分解され再構築される中に激しい感情の起伏、緊張を感じる。
ジョビンの「Zingaro」、儚く消えてしましそうな美しさにサウタージをみる。
19分越えの即興曲「Through The Forest 」、前衛的で、まさに「心のおもむくまま」の無垢な演奏。その激しさに圧倒される。
クラシカルで癒しのオリジナル曲「Plainsong 」。セロニアス・モンクの「Eronel」は楽しそう。
終演はビリー・ジョエルの「And So It Goes」、ハーシュは歌わないけど、傷ついた恋人たちに寄り添った優しい心の歌声が聴えて来ます。聴いている私たちへの応援歌にも聴こえてくる。

基本的にはとても耽美的な音楽。
時折、心の奥から湧き上がってくるような激しい部分も聴え魂の解放とも言える奥深い一枚。
秋の夕暮れに映える哀愁を感じます。


1.The Orb
2.Whisper Not
3.Zingaro
4.Through The Forest
5.Plainsong
6.Eronel
7. And So It Goes

Fred Hersch (p)

今日のおまけは、「Eronel」

今年は、秋らしい秋を堪能できそうですよね?
でも、台風にはご用心くださいね。

んじゃ、退散♪

2017年6月16日 (金)

幸せ気分満載 「Bill Frisell - When You Wish Upon a Star @ Blue Note Tokyo ( 6/15 1st) 」

Bill Frisell - When You Wish Upon a Star @ Blue Note Tokyo ( 6/15 1st)

Bill Frisell (g)
Petra Haden (vo) Thomas Morgan (b) Rudy Royston (ds)

Bill_frisell_2


今から、11年前の5月、、それはそれはブルーノート東京のスケジュールが豪華だった。(今だって豪華だけどね)
そんでもって、この時のビルフリさまのライブに行った2人の感想は、幸せそのものであったのだ。。指をくわえて羨ましいとおもったべ。。

今年は、一月にチャールズ・ロイドのバンドで来日しているけど、、リーダーバンドは特別ですから。
慎重に考えて、、初日の木曜日しか行けないと、、すぐに予約しました!!
なのに、いろいろあって、押せ押せになって、、遅刻ですよ。。遅刻!!!
地下鉄の駅からブルーノートまで泣きそうになりながら走ったんだけど。。。

会場は当然開演していて、、なんと、「星に願いを」の演奏中。
「何曲めだろうか?」イライラしながら心の中で自問自答。
でも、後ろで立って聴いているうちに、、ビルフリさまの夢のような音色を聴いたら、、いっぺんにご機嫌に。笑
聴きたかった「007は二度死ぬ」を含めていろいろな曲を演奏してくれた。

ギタートリオにヴォーカルが加わるというシンプルなスタイルなのだが、ペドラの自然体のヴォーカルは、スキャットも含めてフリゼールたちのサウンドにぴったりくる。一生懸命歌ってる感じがなんとも可愛い。
元々のこのバンドのテーマは映画音楽・テレビ音楽なわけで、時代を反映する分郷愁もたっぷり。
アドリブソロが沢山あるわけではないけど、ビルフリさまかペドラがメロディを歌っている時には、他の人はユニゾンしたり、オブリガードつけたり、自在に絡み合う濃密な音空間。だけど、音数がめちゃくちゃ多いのとも違いフリゼールの世界は大きな余白を感じる独自の世界。時には、ポストロック風にガンガン攻めることもある。そんな時には、各自のスキルが全開って感じでイケイケでもあるのだが。。
やっぱり、このバンドに求めるものは超絶技巧の音ではなくて、微笑みかけてるような優しい音かなぁ。

フリゼールの美しい音色や浮遊感は本当に大好き。いつも気持ちが優しくなる。知ってる曲が み〜〜んな夢の中の出来事みたいに聞こえる。
モーガンのベースがいい塩梅に重力になって、辛うじて地球の周りを漂う感じ。ロイストンのドラムの迫力もすごい!そして、フリゼールと笑顔をかわすぺドラの自然体なヴォーカルが可愛くて 素晴らしい♪

幸せな気分になれるライブです。

今日のおまけはブルーノート東京の動画です。

んじゃ、退散♪

2016年11月 4日 (金)

Fred Hersch Trio @ 丸の内COTTON CLUB (11/2 1st)

Fred Hersch Trio @ 丸の内COTTON CLUB (11/2 1st)
Fred Hersch (p), John Hébert (b), Eric McPherson (ds)

Fred_hersch

(写真は演奏が始まる前です。ドラムの調整に余念がないEric McPherson)

ピアノの詩人を聴きにいってきました。。

拍手で迎えられた3人。
オープナーは、最新作『Sunday Night at the Vanguard』と同じく、リリカルなピアノが堪能できた「A Cockeyed Optimist」。低音をしっかり支えるベース。ピアノと呼応してグルーブを作り出すドラム。もう、ハーシュ・ワールドに酔いしれます!!
叙情的にはじまった「Sarabande」。ベースソロが素晴らしい!とても しっかりしたピッチで気持ちいい。素敵な演奏だったな~~♪
軽快なやりとり「The Optimum Thing」!!
で、内省的なジョビン曲。素晴らしいベースソロ。そして、ドラムソロも圧巻でした!
1曲アップテンポな曲を挟んで、
ソロで静かに始まったのは、、「The Wind」は、やがてテンションの高い演奏となり、、そのままベースとドラムがシットインして個人的に白眉な「Moon and Sand」へ。
そして、これまた内省的で美しいビートルズ曲「For No One」、アルバムのヴァージョン以上に進化した「We See」。
全員退場の後のアンコールは、彼のオリジナルで「Valentine」をソロで。
会場の全員が一音も聴きもらすまいと耳を凝らした時間でした。。感動的な演奏!!

繊細でダイナミクスのコントロールに長けたハーシュ。その指先から生まれる音の柔らかで滑らかなこと。。
彼の演奏を知り尽くした歌心たっぷりのベースと小さな音を積み重ねて熱いグルーブを作り出すドラム。
この2人との気心のしれた演奏は、ソロやデュオとはまた一味違います。
印象的だったのは、ベースソロをしているときのピアノとドラム。お互いに呼応しあって非常に小さな音でサポートしている姿は、トリオのサウンドをとても大事にしてるんだろうな、、と、感じました。
息をこらして聴き惚れたライブでした。

そして、お疲れなのに、ファーストセットからサイン会をしてくれて丁寧に対応してくれたハーシュに頭がさがります。
また、来てくださいね!

んじゃ、退散♪

2016年9月14日 (水)

Nearness / Joshua Redman & Brad Mehldau

Nearness


初演から20年以上の間、付かず離れずで互いの作品を行き来きした2人。
現代ジャズシーンを牽引する2人のデュオ作品は、2011年の欧州ツアーのライブ録音です。

オープナーのパーカー曲「Ornithology」のジョシュア・レッドマンのテナーが鳴り始めた時からインティメイトな空気が流れる。主従をスムースに交換しながらぴったりと息のあった見事な演奏が続く。
セロニアス・モンク曲の楽しい事!
でも、ブラッド・メルドーのオリジナル曲2曲「Always August」、「Old West」が良いな。
哀愁あるメロディにソプラノがはまる。
もちろんジョシュアの曲も良い。開放感があって背筋が伸びる。
そして、スタンダードのバラッド「The Nearness of You 」にとどめを刺される。ストレートに想いを語り合う2人に脱帽。美しすぎる!! これは、反則技だ!!
全編に張り詰める緊張と弛緩、でもとても親密な空間です。いっぺんに夢中になってしまいました。。

そう、至高のデュオです!
ライブ録音なので拍手が入るのですが、、思わず観客に嫉妬しそうになる。
でも、この2人での来日ライブが決まってますね。この夢のような音楽を目の前で聴けるチャンスです。

1. Ornithology
2. Always August
3. In Walked Bud
4. Mehlsancholy Mode
5. The Nearness of You
6. Old West

Joshua Redman (ts, ss),
Brad Mehldau (p)

今日のおまけ。

さぁ、目の前でこのデュオを聴いたら、、
考えただけでも、悶絶ものです。

んじゃ、退散♪

2016年7月29日 (金)

Sunday Night at the Vanguard / Fred Hersch Trio

Sunday_night_at_the_vanguard

フレッド・ハーシュの新譜がでましたね。このブログでは『Alive At The Vanguard 』『Floating』が上がってます。
今回も期待通りの内容。いつもの場所で、気心のしれた仲間との集中力の高い演奏です!

オープナーの「A Cockeyed Optimist」が始まると一気に空気がリフレッシュされます。
「Serpentine」は、陰りのある自由度の高い演奏。軽快なやりとりがインティメイトな関係を表す「The Optimum Thing」。
フランスの鬼才Benoit Delbecqに捧げた「Calligram」は、緊張感ある抽象的な演奏。
軽快で小粋な「Blackwing Palomino」はリラックスした感じ。マッカートニー作「For No One 」の耽美的な美しさ、穏やかさは現実の喧騒を忘れる…。浪漫溢れるひととき…。
3人で阿吽の進行「Everybody's Song But My Own 」。
大好きなジミー・ロウルズの「The Peacocks」、耽美的で深淵な幽遠な演奏。10分を超え得る集中力高い時間。息をこらして演奏に聴き入る観衆が見えるよう。。
お馴染みのモンク曲は「We See」。どこかユーモラス、音の階段で遊びます♪
終演は、アンコールから、ソロでハーシュの珠玉のバラッド「Valentine」。穏やかに、、明日への希望の光の見える演奏で静かに幕を閉じます。。

その美しさが観衆の心に宿ったことは間違いないでしょう。
気心のしれたベースとドラムのサポートはいたせりつくせりでとても素晴らしい!
もちろん、ハーシュのピアノも様々な表情をみせ絶好調です♪

1. A Cockeyed Optimist
2. Serpentine
3. The Optimum Thing
4. Calligram (for Benoit Delbecq)
5. Blackwing Palomino
6. For No One
7. Everybody's Song But My Own
8. The Peacocks
9. We See
10.Valentine ( Solo Encore )

Fred Hersch (p)
John Hébert (b)
Eric McPherson (ds)

今日のおまけは、、このトリオでの「The Peacocks 」

週末ですね。
週末をハーシュのピアノトリオで過ごすのはいかがですか?

んじゃ、退散♪

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