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音楽で拡がる輪

JAZZ(Born In The U.S.A. )

2019年6月11日 (火)

私の心は旅人になった 『Bill Frisell Trio @ Blue Note Tokyo ( 6/11 1st)』

 
Bill Frisell Trio @ Blue Note Tokyo ( 6/11 1st)
Bill Frisell (g)  Thomas Morgan (b)  Rudy Royston (ds)
 
00_billfrisell
 
ブルーノートのHPにあったお写真をお借りいたしました。m(_ _)m
 
愛しのビル・フリゼールさまがトリオで来日していたので行ってきました。
今回は、2年前のライブからヴォーカルのペドラさまが抜けた編成。
皆んなもよく知ってる名曲のテーマをビルフリさまが、、例のゆったりとゆっくりと愛おしげに弾き始めるところから始まる。
やがて、ベース、ドラムと即興のやりとりが始まる。特別なMCも無く、ただひたすら80分近く、それが何度(何曲)か繰り返された。
ビルフリさまには、ジャズ、カントリー、ロック、ポピュラーと様々な音楽がぎゅぎゅうに詰まってて、選曲も演奏も何かに囚われることなくとても自由。奔放なのではなくて、自由!って感じ。彼の心の大平原を感じる。
もちろん、メンバーとのやりとりも即興の楽しさも満載。
一度、アンプに繋がっているピンが抜けた時の気の抜けた笑顔が可愛いかったけど、あとは、、とても集中して自分の音とメンバーの音が一体化する奇跡の瞬間を楽しんでいた気がする。拍手を3。4度くらいしたと思うのだけど、1曲が長いし、シームレスにどんどん変化していくので、何曲演奏したのかよくわからなかった。汗モンクの「Misterioso」とパーカーの「Confirmation」なんていうのも入っていて、「Confirmation」が、かなりジャズ度の高い熱い演奏だったのに驚いた。
 
ECMからデュオを2枚だしているトーマス・モーガンとは、互いに音数が多いわけではないが かなり親密。
ビルフリの心の赴くままに変化していく演奏の、ちょっとした変化、ニュアンスをすぐに察知して、見事に追随。
もちろん、その逆もあって、、もう、半端ない親密な関係。
この親密な空間にドラムが、音を差し込むのはとても大変だと思うけど、、そこは、名手ルディ・ロイストン。
スピーディで的確な歌うようなドラミングで盛り上げてました。
 
目一杯、演奏してくれたので、、アンコールは無しでしたが、めちゃ満足度が高かった。
前に座っていた男性が、終わった瞬間に笑顔で「これで死んでもいい」って言った気持ちがよくわかります!
私も、リヴァーブかけたエレキ・ギターの美味しい音を全身に浴び幸せいっぱい。
我を忘れた夜でしたが、きっと、彼らも我を忘れて演奏を楽しんだと信じています…。
ひととき、、私の心は旅人になりました。
 
サイン会はなかったのですが、知人がトーマス・モーガンに会う約束になっているとのことで、、新譜を1枚託してしまいました。
本当に、ありがとうございます。m(_ _)m
 
今日のおまけは、、前日(6/8)のブルーノートの演奏から。
どう?誰かと比べるとか、、絶対できないギタリスト。
 
 
すんごい、土砂降りでしたね。
靴が、、びちゃびちゃになったわ。
 
んじゃ、退散♪

2019年6月 9日 (日)

豪音の嵐 『Trion / Johnathan Blake』

Trion
 
トム・ハレルのレギュラー・ドラマーで、NYCのジャズ・シーンで活躍するジョナサン・ブレイクの3枚めのリーダー作がでました!
ゲストが豪華な1作目『The Eleventh Hour』、クリポタとマーク・ターナーの2本にテナーが嬉しい2作目『Gone But Not Forgotten』と、硬派で聴きごたえたっぷりの作品だったので、今回も楽しみにしてましたよ!
 
前作でも演奏していたマルチ・サックス奏者の最高峰クリス・ポッター(今回は、テナー1本勝負)とパット・メセニーに抜擢され注目株の硬派なベーシスト、リンダ・オーという強靭なトリオ。しかも、NYCのライブ・ハウス「Jazz Gallery」でのライブ録音盤の2枚組っす。
 
 
ディスク1のオープナー「Calodendrum」は、ジョナサン・ブレイクのドラム・ソロ。
クリポタのサックス・ソロで始まったスティングの「Synchronicity 1 」。あのスピード感をテナー・サックスで体現。もちろん、ジョナサンのパワフルでスピーディーなドラミングがあってこそのこのクオリティなんですが、8分近くリンダのソロまで休むことなく強靭に高速フレーズを吹き続けるクリポタすっごい!!骨太のソロを聴かせるリンダ、縦横無尽のジョナサン、3人のがっつり具合がたまらない。戻ってきてからのクリポタも全く力衰えず最後まで吹きまくり。
「いきなり、山場かよ」と、思ったら、、
リンダの力強いベース・ソロがイントロになった「Trope」も、恐ろしい。ちょっと、東洋調の雰囲気の中、サックスとベースのシリアスな掛け合いが容赦ない。ちょっと、怖い。
チャールズ・ファンブローの「One For Honor」、息継ぎもわからんサックス・ソロをガシガシ煽るジョナサン!それに応えるクリポタの長尺のソロはキ◯ガイだわ。手数の多いドラム・ソロも燃えるぞ。ヤンや!
不穏なベース音から始まる「High School Daze」、タイトルとは裏腹に?ハードボイルドな演奏を続ける3人……。1枚目の終演「No Bebop Daddy 」もひたすら吹き続け、3人でインスパイアされあった演奏に終始。
 
ディスク2のオープナー「Bedrum」もジョナサンのドラム・ソロ。こっちの方がカラフルで好きかも。
「Good Hope」くっきりはっきりしたクリポタのサックスは本当に気持ちいい!互いに互いを煽ってどんどんヒートアップですよ。すごい、集中力!
一見のどかなメロディ「Eagle」、ブンブンと低音を震わせるベースに気持ちよくのって、どんどん飛翔。密度の高い空間が続くのは同じなのですが、ちょっとだけゆったり気分。
チャーリー・パーカーの「Relaxing At The Camarillo 」、高速で音の階段をジェット・コースターのように登ったり下ったり、、もう、目が回りそうっす。
ジョナサン・ブレイクの息子さん?の曲らしい「Blue Heart」、3人の渾身の演奏が続きます。終演は、ベース・ソロから始まる「West Berkley St. 」、高音部でうねうね吹きまくるのもええですわ。。拍手!!
 
気がつけば、2枚で約2時間、、3人ともその間ものすごい音のシャワーをあびせまくり。
 
パワフルでスピーディーなドラミングで臨機応変に対応するジョナサン、力強く低音を震わせるリンダ、長尺な熱いフレージングを咆哮するクリポタ。3者ががっつり4つに組み、インスパイアしあった濃厚な縦横無尽な演奏がつづきます。
聴くのだって、、体力いりまっせ♪
 
 
ディスク 1
1.Calodendrum 
2.Synchronicity 1 
3.Trope (Linda Intro) 
4.Trope 
5.One For Honor 
6.High School Daze 
7.No Bebop Daddy 
 
ディスク 2
1.Bedrum 
2.Good Hope 
3.Eagle 
4.Relaxing At The Camarillo 
5.Blue Heart 
6.West Berkley St. 
 
 
Johnathan Blake (ds)
Chris Potter (ts)
Linda May Han Oh (b)
 
 
今日のおまけはご本人があげていた「Synchronicity 1 」。
 
 
リリース元の「Giant Step Arts」は、ジャズ写真家ジミー・カッツが運営する米国の新興レーベル。アーティスト保護の方針を公表しており、これからも目が離せないですよね!
 
んじゃ、退散♪

2019年5月11日 (土)

幻想的な美しさ 『Gary / Marc Copland』

 
Gary
 
その翳りに美学を感じるピアニスト、マーク・コープランド。
リーダー作、コリーダー作、ゲストなどなど、結構、このブログにはでてきます。
今回は、澤野商会さんからのリリースなのだけれど、プロデューサーは澤野氏ではなくて、深い親交を持つフィリップ・ギルメッティ氏とのこと。
タイトルから想像できるように、朋友中の朋友ゲイリー・ピーコック集なのです。
タイトル曲「Gary」は、元の奥さまのアーネット・ピーコック作なのですが、他の7曲はゲイリー・ピーコックの曲。
 
オープナーから沈み込むような仄暗さをもった「Voice From The Past」。1音1音が力強くはっきりとした意思をもってる感じ。荘厳な面持ちさえ感じる「Gary」。
波紋のように重なるハーモニーが素敵な「Gaia 」、神秘的な響きに心を奪われる。サティのように時を刻む「Empty Carousel 」。暗さと力強さをで一気に聴かせる「Moor 」。柔らかな中に威厳を感じる「Random Mist」。淡々と弾きあげる「Requiem 」。
終演は、孤独をひしひしと感じる「Vignette」。
 
ゲイリー・ピーコックの曲は哲学的なものが多いのですね。
そこにマーク・コープランドの人生が投影され、とても聴きごたえのある内容。
コープランドのピアノは、重さ、暗さの中に沈む幻想的な美しさ。
 
 
1. Voice From The Past 
2. Gary 
3. Gaia 
4. Empty Carousel 
5. Moor 
6. Random Mist 
7. Requiem 
8. Vignette
 
Marc Copland (p)
 
今日のおまけはご本人があげていた「Gary」
 
 
連休終わりの今週は、週末が待たれましたよね。
本当に、あっという間でした。
 
そして、庭の雑草が。。たくましすぎて、、腰が痛い。
んじゃ、退散♪
 

2019年5月 3日 (金)

ブラッド・メルドーが、新譜をだす!

ブラッド・メルドーが、新譜をだす!
現代ピアニストの最高峰の1人、ブラッド・メルドーが多彩なミュージシャンを迎えた新譜をだす。
メルドーは、5月、6月に来日して、レギュラー・トリオとソロで演奏をする。
それだけでも、いまからワクワクなのに。。
なんと、新譜は非常に彼らしいアルバムになりそうですよ。
『Finding Gabriel / Brad Mehldau』
Finding_gabriel
メルドーのオリジナル10曲で構成されているそうです。
名手ベッカ・スティーヴンスやカート・エリングらがヴォイス・パフォーマーとして起用されており、、
メルドー自身も6曲で声で参加してるとか。
ピアノ、オルガン、エレピ、アナログシンセ、ドラム、パーカッションと、相変わらず多才な活躍。
また、突き抜けてしまいそうな音世界のよう。
今日のおまけは、その新譜から「The Garden」。
 
すげぇ、、かっこいい!!
いやぁ。。楽しみですよね。
んじゃ、退散♪

 

2019年4月21日 (日)

情緒豊かに、穏やかに… 『Epistrophy / Bill Frisell  Thomas Morgan

Epistrophy


 

 

この2人のアルバム『Small Town』は、感性の掛け合い、癒しの空間でした。

なんと、再び、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴの録音盤がでるとのことで、楽しみにしてました!

 

オープナーは、ひたすら優しく穏やかな「All in Fun」。息のぴったりあった癒しの演奏に、終了とともに歓声があがる。カントリー・ソングをメドレーで、長閑に「Wildwood Flower」、明るく「Save The Last Dance For Me」。

一転、コンテンポラリーのクールな演奏、ポール・モチアン曲「Mumbo Jumbo」。

美しいバラッド「You Only Live Twice」、悶絶するほど美しく、情感豊かな演奏。

スタンダードでビリー・ストレイホーンの名曲「Lush Life」、音数も少なく夜の闇にメロディが静かに流れていく。

タイトル曲セロニアス・モンクの「Epistrophy」、すこしテンポもあがってファンキーにインプロゼーションを積み上げていく。再び、ゆったりとモンクのバラッド「Pannonica」。

大自然が広がる音風景「Red River Valley」。

終演は、フランク・シナトラを始め多くの歌手に愛されてきたスタンダード「 In the Wee Small Hours of The Morning」。2人の心の中の歌声が聴こえてくる愛情満ちた演奏。

 

本当に、この2人の相性は抜群ですよね。

2人とも引き算の美学の達人!

いわゆる超絶な掛け合いでないけれど、誰にも真似のできない世界。

日曜日の朝にぴったりな1枚ね♪

 

 

1. All in Fun

2. Wildwood Flower / Save The Last Dance For Me

3. Mumbo Jumbo

4. You Only Live Twice

5. Lush Life

6. Epistrophy

7. Pannonica

8. Red River Valley

9. In the Wee Small Hours of The Morning

 

Bill Frisell  (g)

Thomas Morgan (b)

 

今日のおまけは、「You Only Live Twice」。



 

平成ももうすぐ終わります。

我が家では、旅行にいってしまうけど。。

 

んじゃ、退散♪

 

2019年4月16日 (火)

知的好奇心をそそる演奏 『The Transitory Poems / Vijay Iyer / Craig Taborn 』

The_transitory_poems
 
 
突き抜けた才能を持つ2人のピアニスト、ヴィジェイ・アイヤーとクレイグ・タボーン。
この2人の2018年のブダペストのリスト・フェレンツ音楽大学でのデュオ・コンサートの記録。
 
2人の作曲や即興に対するアプローチは、それぞれとても独自だと思うが、年齢も近く、シカゴ・ジャズの重鎮ロスコー・ミッチェルのNote Factoryで一緒に演奏している2人には、深い精神的なつながりを感じる気がする。
セシル・テイラー、ムハル・リチャード・エイブラムス、ジュリ・アレン、抽象画家ジャック・ウィッテン、近年鬼籍に入った人への想いのつまった曲が並び、それらを選択することに彼らのアイディンティティを強く感じる。
 
オープナーの「Life Line (Seven Tensions)」から終演曲の「Meshwork/Libation (When Kabuya Dances)」まで、一環として、、いわゆるコール&レスポンスのようなストレートな演奏はない。共鳴、共感、対立…あらゆる表現の可能性を、アイデア、テクニック様々な方面から探求。曲と即興の境界が不明瞭で、緊張感の続くスリリングで知的好奇心をそそる演奏を展開。
聴きやすいとは言えないフリーの演奏が続くのだが、時折、氷のような美しさに吸い込まれそうになる。心の奥深くを揺さぶる強い波動を感じる。
 
ピアノ・デュオのくくりで購入すると痛い目をあうとおもうのだけど、、
でも、気概ある人にぜひお薦めしたい…。
 
1.Life Line (Seven Tensions)
2.Sensorium
3.Kairos
4.S.H.A.R.D.S.
5.Shake Down
6.Clear Monolith
7.Luminous Brew
8.Meshwork/Libation (When Kabuya Dances)
 
Vijay Iyer (p) 
Craig Taborn (p)
 
今日のおまけは、ヴィジェイ・アイヤーご本人があげていた「Sensorium」。
 
 

 
すっかり、春になりましたね。
おかげさまで、眠くて眠くて。。
 
んじゃ、退散♪

2019年3月24日 (日)

夕暮れかふぇは『Distant Storm / Sara Gazarek』で、決まり♪

『Distant Storm / Sara Gazarek』
Distant_storm
米国の実力派歌手、サラ・ガザレク。
本人単独名義のアルバムは『Blossom & Bee / Sara Gazarek』以来。
様々な出来事を経て、一皮も二皮もむけたガザレクが、楽曲、アレンジ、メンバー、演奏に気合を入れたターニング・ポイント的な作品。
オープナー、ローズも美しい軽快なリズムで意味深な歌詞をさらりと歌あげる「Never Will I Marry」。スキャットもクール。鼻にかかったハミングが素敵、バックコーラスが効果的「Not The Only One」、アルトサックのソロも情感たっぷり。ラリー・ゴールディングスのオルガンが小粋「Easy Love」。
スティービー・ワンダーの「I Believe When I Fall In Love」、洗練された大人の雰囲気に。
ニック・ドレイクの「The River / Riverman」は、心に染み渡る歌唱力に脱帽。ベース・ソロから始まるビヨークの「Cocoon」もローズの響とともに胸に迫る。カントリー・ソング「Jolene」の大迫力。
日本盤ボーナス・トラック「I’m A Fool To Want You」は淡々と丁寧に。
3曲め同様にラリー・ゴールディングスとの共作「Gaslight District」、アンサンブルも美しい。日本盤ボーナス・トラックの「Spinning Round」、ピアノ・トリオをバックにスキャットで踊りまくり。サックスとスキャットの絡みがかっこいい「The Lonely Hours」。
終演は、ブラッド・メルルドーの曲!「The Lonely Hours(When It Rains)」、カート・エリングがゲストヴォーカル!ストーリーが見える素晴らしい演奏。
囁くような、、ため息のような繊細な表現から、ダイナミックな歌声まで、天性のジャズ・ヴォーカリスト。素晴らしかったですよ。
1.Never Will I Marry (Lesser Samuels/Frank Loesser)
2.Not The Only One (Sam Smith/James Napier)
3.Easy Love (Sara Gazarek/Larry Goldings)
4.I Believe When I Fall In Love (Stevie Wonder-Yvonne Wright)
5.The River / Riverman (Poem;Sara Teasdale, Music;Josh Nelson / Nick Drake)
6.Cocoon (Bjork-Thomas Knak)
7.Jolene (Dolly Parton)
8.I’m A Fool To Want You (Frank Sinatra/Jack Wolf) *JPN bonus track 
9.Gaslight District (Sara Gazarek/Larry Goldings)
10.Spinning Round (Jessie Palter-Mike Jellick) *JPN bonus track 
11.The Lonely Hours (Jerry Solomon/Hy Glaser)
12.Distant Storm (When It Rains) (Sara Gazarek/Brad Mehldau)
Sara Gazarek  (vo)
Stu Mindeman  (p, el-p)
Alex Boneham  (b)
Christian Euman  (ds)
Josh Johnson  (as)
Larry Goldings  (org)
Ido Meshulam  (tb)
Danny Janklow  (as)
Brian Walsh  (b-cl)
Keita Ogawa 小川 慶太 (perc)
Aaron Serfaty  (perc)
Erin Bentlage (background vocal)
Michael Mayo (background vocal)
Kurt Elling (vo) #12
今日のおまけは ご本人があげていた「The River / Riverman
」。

なんと、、今朝は雪景色になった新潟です。。
んじゃ、退散♪

2019年3月23日 (土)

縦横無尽な吹きっぷり 『Come What May / Joshua Redman Quartet』

Come_what_may_3


去年の6月は、『Still Dreaming / Joshua Redman』は、父、デューイ・レッドマンへのオマージュ作。なかなか、腰の据わった作品でした。

今回は、このカルテェットでの20年ぶりの作品。朋友たちとの自在な1枚。

前作、ジョシュアのオリジナル。

オープナーは、ベースの低音に誘われて始まる「Circle of Life」。ブランクなど感じさせず、息もピッタリ、スリリングに展開。

ピアノの不穏な和音が印象的、ピアノ・ソロも攻撃的、サックス・ソロはタイトでスリリング「I'll Go Mine」。

タイトル曲「Come What May」は、優雅で洗練されたバラッド。

一丸となってアップテンポで疾走する「How We Do」、正確無比に高速フレーズを連続!

冒頭のドラムと対峙する場面がかっこいい、最後までキレキレ「Dgaf」。重心の低い「Stagger Bear」、自由自在!

終演は、ミステリアスな曲調の「Vast」、大きく広がる演奏。

気心のしれたメンバーで、一心不乱に吹きまくるジョシュア・レッドマン。

がっちりと支えるリズム隊、そして、流麗でスリリングなアーロン・ゴールドバーグのピアノが最高です♪

 


1. Circle of Life

2. I'll Go Mine

3. Come What May

4. How We Do

5. Dgaf

6. Stagger Bear

7. Vast

 



Joshua Redman (ts)

Aaron Goldberg (p)

Reuben Rogers (b)

Gregory Hutchinson (ds)

 



今日のおまけは、レーベルがあげていた「How We Do」。


春のお中日が過ぎましたね。

日に日に、日が長くなるのが嬉しい今日この頃です。

んじゃ、退散♪

2018年7月24日 (火)

アメリカの心 『Vanished Gardens / Charles Lloyd & the Marvels + Lucinda Williams』

Vanished_gardens

80歳を超えても、勢力的に活動しているテナー・サックス奏者、チャールズ・ロイド。
一昨年でた、『I Long to See You』は、メッセージ性をもった素晴らしい作品で、去年のお正月のロイドはジェット・ラグだったらしいブルーノートのライブも、聴きにいってしまったのだ。

前作同様ビル・フリゼールのギターとグレッグ・リーズのペダル・スティール・ギターが主体のザ・マーヴェルスと組み、フォーク・ロック・カントリー・ブルーズ系のグラミー賞シンガー・ソングライター、ルシンダ・ウィリアムズが、半数曲に参加。
大きくアメリカーナへ舵取りをきったロイドにとって、彼女のいぶし銀の歌声は効果絶大。
ロイドのオリジナル3曲、ウィリアムズのオリジナル4曲、スタンダード、モンク曲、ジミヘン曲で、10曲。偶数番曲にウィリアムズのヴォーカルがはいります。

オープナーは、伸びやかなテナーに聴き惚れるロイド曲「Defiant 」。ウィリアムズ曲「Dust」、ゆったりと大らかなヴォーカルが溶け込む。
ギターとスティール・ギターの創り出すミステリアスなサウンド「Vanished Gardens」は、ロイド曲。ウィリアムズ曲「Ventura」は、少し退廃的な雰囲気、ヴォーカルに寄り添うメンバーが優しい。
「Ballad Of The Sad Young Men」、哀愁とロマンが満載、物憂げにメロディアスなテナーに酔いしれる。
ウィリアムズ曲「We've Come Too Far To Turn Around」、ロイドのサックスに導かれ、語るがごとくオリジナルを切々と歌う、最高だ。
アルト・フルートが踊るオシャレなブルーズ「Blues For Langston And LaRue」がかっこいい。ロック魂みたいな、ウィリアムズ曲「Unsuffer Me」、ロイドの唸り?が聴こえます。これか、ghost vocalって。
「Monk's Mood」は、ロイドとフリゼールのデュオ。ライブでも2人のデュオは超絶よかったのですよ!フリゼールの創り出す絶品の空間で、枯淡の味わいをみせるロイド、うっとりするしかない…。
終演は、このデュオにウィリアムズが加わったジミヘンの「Angel 」。終演曲に相応しいハートウォーミングで、心の奥底から滲みでてくるような悲哀に満ちた演奏。

全体にメロディアスで、大自然を感じる悠然と雄々しいテナー・サックス。
ザ・マーヴェルスは、ギターとスティール・ギターの適度な歪みが阿吽で、控えめながら完璧なサポートのベースとドラムが光ってる。そして、いぶし銀のヴォーカルと見つめる方向は一緒。
まさに、アメリカの心。

1. Defiant
2. Dust
3. Vanished Gardens
4. Ventura
5. Ballad Of The Sad Young Men
6. We've Come Too Far To Turn Around
7. Blues For Langston And LaRue
8. Unsuffer Me
9. Monk's Mood
10. Angel

Charles Lloyd (ts, fl, ghost vocal)
Lucinda Williams (vo) #2,4,6,8,10
Bill Frisell (g)
Greg Leisz (pedal steel guitar, dobro) except #9,10
Reuben Rogers (b) except #9,10
Eric Harland (ds) #except 9,10

今日のおまけは、ご本人があげていたアルバムの試聴動画。

暑いですねぇ。
おかげで、日曜日は、、熱がでてしまいましたよ。

んじゃ、退散♪

2018年6月 6日 (水)

獅子の子は獅子! 『Still Dreaming / Joshua Redman』

Still_dreaming


神様に未来を約束されたような華を持つジョシュア・レッドマン。
彼の父親がフリー・サックス奏者のデューイ・レッドマンであることは周知のことであるが、実は母親が女手一つで育て上げている。大人の事情は複雑なのだね。
彼がサックスを手にしたのは、父の影響ではないと初期のアルバムのライナー中で語っていたのだけれども、2006年にデューイが亡くなった後のインタビューでは、
「音楽家としての自分のアイデンティティが明確になればなるほど、何故か父のサウンドに似てくる」
と、変化しており、大きな影響を受けた奏者であることは間違いないのでしょうね。

新譜は、初期のフリー・ジャズで彼の父が参加した『Old and New Dreams』にインスパイアされたもの。
そう、ジョシュア的には、サックス奏者デューイ・レッドマンへのオマージュとなる感じ。
招聘されたメンバーも各自が、『Old and New Dreams』のメンバーに由縁のあるアーティスト。
チャーリー・ヘイデンの「Playing」、オーネット・コールマンの「Comme Il Faut」を除いて、メンバーのオリジナル。

オープナーは、コリーの「New Year」、キメキメの後にくる高速の混戦合戦、ジョシュアとマイルスの自由を謳歌したソロ、楽しい幕開け。ジョシュアの「Unanimity」、高速ユニゾンも掛け合いも腹の座った真剣勝負。双方のソロとプッシュするベースとドラムの凄まじいこと。
ベースがフィーチャーされベースソロから始まるコリーのバラッド「Haze & Aspirations」、ジョシュアのエモーショナルなソロも、マイルスとのハモりも素敵。淡々とフロント2人がユニゾるジョシュアの「It's Not The Same」、ブレイドのドラムが響き渡る。
サックス・カデンツァから始まるジョシュアの「Blues For Charlie」。
ヘイデンの「Playing」、抽象的で難解、そして、情熱的。来た〜って、感じ。コールマンの「Comme Il Faut」、全員で元祖「Comme Il Faut」に敬意を示す。
終演は、ジョシュアのブルース、バラッドで「The Rest」、最後まで一体感ある結束力と集中力、最後の音響効果での収束も面白い。

ジョシュアとマイルスは、本当の意思の通じ合った阿吽の掛け合い。
コリーとブレイドの作り出す、ポリリズムも最高。フリーといっても、軽め?のフリー・ジャズで、私が普段聴いているものとさほど変わらない。ジョシュアは、常にそれまでの高い評価に臆することなく、勇敢なチャレンジを続けるアーティストの1人だとおもうのだけれど、今回は抑制の効いた美しきアヴァンギャルドな世界を創り上げている。
全編、腰を据えて聴かねばなりませんな。

1.New Year
2.Unanimity
3.Haze & Aspirations
4.It's Not The Same
5.Blues For Charlie
6.Playing
7.Comme Il Faut
8.The Rest

Joshua Redman (ts)
Ron Miles (cornet)
Scott Colley (b)
Brian Blade (ds)

今日のおまけは、「Unanimity」。

夏に向かってまっしぐらな感じですね。
庭のバラが真っ盛りです…。

んじゃ、退散♪

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