2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

音楽で拡がる輪

JAZZ

2017年6月21日 (水)

硬質で美意識の高いライブ 『Vein @ ジャズフラッシュ (6/20)』

Vein @ ジャズフラッシュ (6/20)
Michael Arbenz (p) Thomas Lähns (b) Florian Arbenz (ds)

Vein_1

スイスのピアノトリオ、Veinの新譜ツアーに行ってました!
本当に、不勉強で恥ずかしいのですが、全くこのピアノトリオを知りませんでした。。
2006年にアルバムデビューし、これまでに同じメンバーで10枚以上リリースしているそうです。
で、ご案内があってから、YouTubeなどを観ると、、すごいじゃありませんか!!
なんだかんだと、調整しての参加です。笑
キャッチコピーの、「カミソリスピードの反応」に嘘はなく、高速、変拍子、転調、の中での、瞬時の反応はお見事なもので、たっぷりスリルと迫力を味わいました!

彼らのオリジナルを中心に、スタンダードも入った構成。
新譜の曲を観ていると、ピアニストだけでなく全員で曲を提供してました。
残念ながら、今回のライブではどうだったのかのわからないのですが、オリジナルは新譜からが多かったとおもいます。

演奏は、高揚感、一体感のあるスリリングな展開の演奏に持ち込むことが多いのですが、間にはいるゆったりした曲も素敵♪ 
エリントンの美しいバラード「Reflections in D」をピアノ・ソロで演奏したのですが、その透明感、澄んだ空気はスイスエアそのもの。美意識の塊でした。

スタンダードも まったく別もの!「Summertime」、いやいや 面白かった!
真面目な話、スタンダードをカバーするときって、イントロのどこかでなんとなく臭うのですが、ふと気がつくとテーマメロディが演奏されていて、そこからまた、違う世界と、あっちとこっちを行ったり来たりする感じ。常に、彼らのペースに引きずり込まれてしまします。

ピアノのダイナミックな音使いはもちろん、エモーショナルなベース、タイトなドラムと三位一体の演奏を楽しませていただきました!
演奏の形態も、トリオ、デュオ、ソロをうまく組み合わせて、さすが、同じトリオで10年以上の実績なんだな、と、感じました。
もう、ハイレベルな演奏とグルーヴに酔いしれて後半踊りそうだったですっ。笑

最後は、サインを頂いて終了。

Vein_2


スイスと、いえば、、ティエリー・ラングの私、、でも、他の方々も侮れないなぁ。
今日のおまけは、新譜「the chamber music effect」のトレーラー?

今回も、大沢氏、樋口さま、大変お世話になりました!
んじゃ、退散♪

2017年6月12日 (月)

蒸し暑い夜に…  『Silent Light / Dominic Miller』

Silent_light


先日のスティングさまのライブでも、親子のツィンギターでロック魂丸出しのかっこいい演奏を決めてくれていたアルゼンチン生まれのギターリスト、ドミニク・ミラー。なんと、新譜(と、いってもリリースは随分前。。)は、天下のECMからです。パット・メセニーとエグベルト・ジスモンチへのオマージュだそうで、静謐だけれども色彩色豊かなアルバムとなりました。
基本はドミニクのアコギ、マイルズ・ボウルドのパーカンション。
スティングがライナーを書き、ポール・サイモンが言葉を寄せ、彼の信頼度をうかがわせます。スティングの「Fields Of Gold」以外はオリジナルです。

オープナーは、静謐で叙情ある「What You Didn’t Say」。かすかに空間を色付けるようなパーカッションも効果的。奇をてらうことなく自然な調べが指先から爪弾かれる「Urban Waltz」。揺らぎと反射を感じる「Water」。
バーデン・パウエルに捧げたであろう「Baden」は、ボサで軽やかに。
洗練された雰囲気で「En Passant」。夢の中にいるような優しさ「Angel」。
ドミニクのギターとベースを多重録音し、マイルズがドラムで強くアクセントを効かせる「Chaos Theory」。アルバムの中では一番テンションが高くスパイス的な感じ。
スティングの「Fields Of Gold」は、胸がときめくようなソロ、先日のティングライブでも演奏された曲。スティングの声が被ってきそう。。
明るい色彩とはるか彼方の風景が見えてくる「Tisane」。哀愁たっぷりの「Valium」。終演は、ビターテイストな「Le Pont」、最後の最後までしっとりと静かに。

全編、アコースティックな響きを大切にし、何もないはずの空間までほんのりと色づいている感じのする癒されるサウンド。オリジナル、胸にしみるメロディが多いですね。
蒸し暑い夜に最適。心と体の疲れを癒してくれるはずです。

1. What You Didn’t Say
2. Urban Waltz
3. Water
4. Baden
5. En Passant
6. Angel
7. Chaos Theory
8. Fields Of Gold
9. Tisane
10. Valium
11. Le Pont

Dominic Miller (g)
Miles Bould (perc)

今日のおまけは、レーベルのトレーラーです。

蒸し暑い夜にうってつけ、癒しの空間すよね。
んじゃ、退散♪

2017年6月10日 (土)

躍動感が進化した 『外山安樹子トリオ@Jazz FLASH (6/9)』

外山安樹子トリオ@Jazz FLASH (6/9)
外山安樹子(p) 関口宗之(b) 秋葉正樹(ds)

Akiko_toyama


今年は、関口ベースとデュオのアルバムをだして10年になるそうです。
オリジナルが50曲以上あるとも仰られてました。
今回も、新曲「ミスティック・・・(失念)」と「春遠し」をセットに1曲づついれてた。ともに、外山さんらしい感情表現の世界だとおもいました。
ええと、3人の呼吸や感情を演奏で一緒に味わえるパーマネントなバンドの良さがわかるバンドかとおもいます。

いつもは、東京界隈で演奏しているバンドですが、新潟のあたたかな応援団に囲まれて、「私絶好調ですっ!」って、そのもののエキサイティングな演奏でした。
新譜の『Tres Trick』は、長年積み上げてきたトリオでの成熟の成果の一つとして、彼女の大きな魅力の一つの叙情性あふれるメロディをいかした演奏とは真逆のパーカッシヴでエキサイティング、トリッキーな演奏で、新しい方向を開いたと感じます。

ライブは、オリジナルの「Water Iris」にはじまり、スランダードも何曲かいれ、新旧のオリジナルを散りばめた、ファンに嬉しい内容。
1セット目のおしまい?に演奏した「 Caravan」での3人それぞれのソロが熱く、特に関口ベースのソロのかっこよさに持ってかれました!客席も燃えました!
2セット目は最後に、彼女の二面性を代表するような曲、感性の塊のような「Warm Snow」と、チェレンジャーで瞬発力勝負の「Tres Trick」というジャズ批評のメロディ大賞に選ばれた2曲を続け、改めて「Spear or Shield」というオリジナルの意味するところがわかるような気がしました。
アンコールは、新潟ゆかりの曲「May Journey」。最後まで、ファン心理を掴んだ選曲でしたね♪

当然ですが、、手抜き一切なしの躍動感あふれる演奏と胸にキュンとくる叙情的メロディ。3人の呼吸もますますぴったりで、ハードドライヴィングな演奏の連続でした。パワー炸裂!

で、楽しい打ち上げにも参加でき、酔っ払って帰宅です。
うん。またまた、記憶がかなり曖昧なのですが。。それがどうした!と、開き直りたい。。m(_ _)m
メンバーの皆さま、マスター&女将、そしてたくさんの応援団の皆さま、、楽しいひと時をご一緒させていただきまして。。ありがとうございました。m(_ _)m

はい、真夜中のサービスショット!

Akiko_toyama2


今日は佐渡だそうです。盛会でありますように。
んじゃ、退散♪

2017年6月 6日 (火)

伝統を核に現代的センスで勝負 『Gerald Clayton Quartet @ 丸の内Cotton Club (6/5 1st)』

Gerald Clayton Quartet @ 丸の内Cotton Club (6/5 1st)
『Tributary Tales』発売ツアー
Gerald Clayton (p) Logan Richardson (sax)
Joe Sanders (b) Kendrick Scott (ds)

Gerald_clayton

ジャズの伝統を核に持ち現代的センスと卓越したグルーヴで、ジャズというカテゴリーを越境する ピアニスト、ジェラルド・クレイトンが『Tributary Tales』という新譜をだした。
今回は、新譜のメンバーから、アルトサックス、ローガン・リチャード、ベース、ジョー・サンダースが加わり、ドラムはケンドリック・スコット!

新譜は発売されたばかりで、手元に届いているものの、まだ車でかけた程度。m(_ _)m


ステージ、向かって右にピアノとフェンダーローズが向かい合わせ。クレイトンは、間にはいって、両方演奏です。

とてもメロウなメロディで演奏がはじまりました。クレイトンのピアノはインテリジェンスを感じ思索的であったりする。
ベースは力強くメリハリあって、、もう、ぷりぷりのイキの良さ。
そして、常にメンバーと繋がっているスコットが圧倒的なテクニックで場をコントロールしていく。
そんな大きな波にのって、アルトサックスが限界を超えて?吹きまくる。かなり、アヴァンギャルドに吹きまくっても、、メロウな感覚があるので難解な感じはない。

いやぁ。。曲によって各自の見せ場も用意されていて、楽しかった。
全体に、スリリングな展開を楽しみました。
何曲めだったか、女性の声をフィーチャーした曲があって、かなりオシャレな感覚。
ローズの響きも効果的で、異空間にさそわれるかんじでした。
こういう先端を行く感じから、アヴァンギャルドに絡み合うジャズまで、、本当にいろいろできちゃうし、やりたいんだな。。って、思いました。

全員が、ジャズの伝統をしっかりキープしているんだけど、新しいことへの挑戦もしていて、、めちゃ、スィング。こういうバンドを目の前で聴けて感謝。
たまに、体に喝入れるのはいいことです。
たぶん、、新譜を中心に5曲演奏、アンコール1曲で終演。
残念ながら、サイン会はなかったので、一本早い新幹線で帰途につけました。
ご機嫌!

んじゃ、退散♪


2017年6月 4日 (日)

夢見心地 『Small Town / Bill Frisell Thomas Morgan』

Small_town


フリゼールは、今年の一月にロイドのバンドで来日した時に聴きました。
いや。。やっぱり、音色とかタッチとか好みっす。

トーマス・モーガンは、ペトラ・ヘイデン参加で話題になった前作『When You Wish Upon a Star』にも参加してましたね。この2人のデュオと聞いて、首を長くして待っていました!
ヴィレッジ・ヴァンガードのライブ盤。

オープナーはポール・モチアンの「It Should Have Happened A Long Time Ago 」。
2人ともモチアンとの共演があり、敬意を表した演奏。幽玄で、余白の多い深遠な世界。
レジェンド リー・コニッツの曲「Subcouscious Lee」。抑制の効いたクールな曲調を2人で淡々と。
牧歌的でのどかな演奏からエキゾチックで叙情的な調べに変わるフリゼール曲「Song For Andrew No.1」。
フォークソング「Wildwood Flower 」は、お得意のカントリー調で。
タイトル曲「Small Town」は、フリゼールの曲。優しさと哀愁のつまった素敵な曲。名曲だね。
ファッツ・ドミノの「What A Party」は、古き良きアメリカの匂い。
共作「Poet - Pearl 」は、静かなのどかな2人の会話。
終演は、ちょっとびっくりな「Goldfinger」。静かに揺らぐ007の有名なあのメロディ。

2人は阿吽ですが、超絶技巧とはちょっと違った感性の掛け合い。
いあやぁ。。癒される。お疲れのあなたに超おすすめ。

1. It Should Have Happened A Long Time Ago
2. Subcouscious Lee
3. Song For Andrew No.1
4. Wildwood Flower
5. Small Town
6. What A Party
7. Poet - Pearl
8. Goldfinger

Bill Frisell (g)
Thomas Morgan (b)

今日のおまけは、ECMレーベルからで「Small Town」

2人 来日しますよね。聴きに行きたいな。。
新潟は、とっても寒いんですけど。。

んじゃ、退散♪

2017年5月27日 (土)

親しみやすい曲が並んだ 『She Moves On / Youn Sun Nah』

She_moves_on


韓国生まれ、フランス在住のジャズ・ヴォーカリスト、ユン・サン・ナ。前作『Lento』からメンバー一新の新譜です。大好きなウルフ・ワケニウス、ラーシュ・ダニエルソンといったメンバーがいないのは寂しいのですが、ジャズ、ロック、フォーク、etc…幅広い視野を持つマルチ・キーボード奏者ジェイミー・サフトをプロデュサー&メンバーに迎え、ギターには先鋭的な演奏が特徴の鬼才マーク・リーボー。1曲試聴したらめちゃ好みで楽しみに待ってました。

オープナーは、透明感ある伸びやかな声で美しいメロディを切々と歌う「Traveller 」。マーク・リボーのギターがいい味出ている「Teach The Gifted Children 」。ゆったりとしたカントリー調の哀歌「Too Late」。たんたんと想いを歌いあげるヴォカールがめちゃくちゃ心に沁みる。
タイトル曲、ポール・サイモンの「She Moves On」自身の声もダブらせて軽快に。
リーボーもアコギとデュオで歌うPP&Mのポールの「No Other Name」。ジョニ・ミッチェルの「The Dawntreader」の感情のコントロールの巧いこと!
ジミ・ヘンドリックスの「Drifting」、彼女のハイトーンと飛翔感あるエレキが重なってかっこいい。彼女にインスパイアされたバンド(特にギター)の高揚した演奏が聴ける。リーボー本領発揮。笑
ベースとデュオのアメリカ東部の伝承歌「Black Is The Color Of My True Love's Hair」の深い哀しみの表現。イギリスのトラディショナル「A Sailor's Life」は神秘的に歌いあげる。ハモンドオルガンの響きが時代を忘れさせる「Fools Rush In」。
終演は、オリジナル「Evening Star」。ボサノヴァ調の軽やかなリズムに揺れて終演。

言葉の一つひとつに感情を込めてしっかりと歌い上げ、時折、挑戦的なスタイルも垣間見ることのできる彼女らしいバランスの良い作品。
聞き覚えのある親しみやすい曲を揃えながら、洗練されたコンテンポラリーな彼女の歌は独自の輝きを放っている。凛とした空気、その気迫あるパフォーマンスに真剣に聴き入ってしまう。ユン・サン・ナの世界に今回も脱帽。


1. Traveller
2. Teach The Gifted Children
3. Too Late
4. She Moves On
5. No Other Name
6. The Dawntreader
7. Drifting
8. Black Is The Color Of My True Love's Hair
9. A Sailor's Life
10. Fools Rush In
11. Evening Star

Youn Sun Nah (vocals, kalimba )
Jamie Saft ( p,hammond organ, fender rhodes, wurlitzer)
Brad Jones (b)
Dan Rieser (ds)
Marc Ribot (el-g,ac-g) #2, 4, 5, 7, 11

Special Guests #3
Maxim Moston (vin)
Antoine Silverman (vin)
Hiroko Taguchi (vla)
Anja Wood (cello)

今日のおまけはレーベル提供の試聴動画。

暑くなってきましたね。
毎日草むしりに追われる日々となりました。。

んじゃ、退散♪

2017年5月20日 (土)

ピアノトリオの真髄、三位一体のインタープレイ 『Makoto Nakamura Trio』

Makoto_nakamura_trio

四月に「中村 真トリオCD発売記念ツアー」で、新潟のジャズフラッシュでライブを聴いた。
去年の10月のライブの時と同様に3人のインタープレイに圧倒された。
そして、ライブ会場で先行販売されたこのアルバムを購入したのです。
選曲はドラマー大村亘の「Slow highway」以外は、スタンダード。でも、スタンダードは時には演奏する人たちを丸裸にしますよね。

オープナーは、シンプルに歌う「Triste」。美しく、優しく、、少しだけ甘く。3人の息のあった演奏は気持ちよい。
意識の暗闇から浮かび上がってくるような「In a sentimental mood」。余分な音を排除して、小さな音で心を震わす。小さな音で最小の音数で感情を表現できるピアノの素晴らしさ。もちろん、ベースもドラムも繊細な空気をうまく表現。
一転、アップテンポで躍動感ある「Stablemates」。
「Isn't it romantIc」は、思いっきりロマンチックに。忘れていた「恋心」という言葉を思い出すはず。
大村亘作「Slow highway」は、ピアノとドラムのデュオ。ちょっとアブストラクト。互いにインスパイアされながら繋がり、離れ離れにならずにね。
全曲の緊張感を解きほぐすような、、ほのぼのと柔らかな「I get along without you」。
疾走感ある「All of you」は、アグレッシブに互いに鼓舞しあう。炸裂するドラムソロ、かっこいい♪
魅惑的なジョビンのメロディをゆったりと、、情感たっぷりと。ドラマチックに進む中、ベースのアルコが効果的。
繊細なスティック音とベースで始まる「Smile」のスリリングなこと。二人からインスパアされて抽象的に広がっていく心の目でみたスマイル。
終演は「Stella by starlight」。星影のステラは、3人の見えざるものに思いをはせる思索の深度が深まり、、高く遠くに飛翔。


リリカルで正統派のピアノトリオがお好きな方にオススメです。
自由な発想は、彼らの演奏を通して人の心の深い部分に訴え、その想像力でどこか別な場所に誘ってくれる音楽です。


1. Triste
2. In a sentimental mood
3. Stablemates
4. Isn't it romantIc
5. Slow highway
6. I get along without you
7. All of you
8. Ohla maria
9. Smile
10. Stella by starlight

中村 真 (p)
中村新太郎 (b)
大村 亘 (ds)

今日のおまけは、ツアー中の演奏で「Smile」。
当然ですが、アルバムと違う演奏に変化してますよね。

んじゃ、退散♪

2017年5月17日 (水)

真昼の夢 『Wolfert Brederode Trio @ 栃木県総合文化センター』

Wolfert Brederode Trio @ 栃木県総合文化センター

Wbt1

Wolfert Brederode (p) Gulli Gudmundsson (b) Jasper Van Hulten (ds)

ECMからの作品『Black Ice』が、ツボにはまったオランダのトリオが来日中。

去年、新潟の上越まできてたんだけど、、いけなかったのです。

なので、お初です。場所は去年「Joonas Haavisto Trio」>を聴いた宇都宮です。

朝8時に家をでたんだけど、ホールに到着は開場時間の11時。

相変わらず、長い列ができてます。でも、一人はどうにかなるもんで、ピアノよりのセンターで、前から五列目?くらいに座れました。

定刻より少し早めにスタート。

オープナーは、アルバムと一緒で「Elegia」、「Olive Tree」をシームレスに。生で聴くWolfert Brederode Trioは、やはり残響系の音を有効に使い静謐なムード。

ピアノの音は美しくまろやか、ベースもウッドベースらしいあたたかな音色で丁寧なお仕事。そして、多彩で繊細な音を奏でる(叩くというより奏でる)ドラム。

3人の一体感ある演奏は、繊細に呼応しながら、フリーな場面や抽象的で芸術的な場面も多く、また、時に歌心もたっぷり感じる場面もあって、静謐な流れの中にドラマチックな展開もある非常に満足度の高い演奏でした。

新曲もありましたが、基本は『Black Ice』のレパートリーからが多かったとおもいます。

アンコールも含めて、、あっという間の1時間。もう、なんか、夢のような時間だった。。

きちんとサイン会を開いてくださって、『Black Ice』にサインをいただいて帰ってきました。幸せ。。
来年は誰かな。来年も彼らかな。。

Wbt2


んじゃ、退散♪


2017年5月16日 (火)

ピアノの音色に釘付け 『Find the Way / Aaron Parks』

Find_the_way


出世作『Invisible Cinema』、ECMデビュー作『Arborescence』とお気に入りの私は「繊細でリリカル、幻想的な音風景」といった彼のピアノが好きです。
もちろん、James Farmのユニットのような別の顔も持っているのは承知の上で、本質は内省的な仄暗さにあると思っているので、、ECMからのトリオ作はとても楽しみにしてました。
しかしながら、ベン・ストリート、ビリー・ハートというメンバーには、、ちょっとびっくり。。特に、私は、、ビリー・ハートがちょっと得意でないのでありました。過去の記事を読んでいると、、どうも、「少し暑苦しい。。繊細さに欠ける。。」と思っているようです。。m(_ _)m
でも、タイトル曲以外はアーロン・パークスのオリジナルだし、ピアノに専念してますし、、やっぱり、悩んだ挙句ポチりました。

オープナーは、「Adrift」、パークスらしくミニマルな響きと反復で人を別世界に誘う曲。美しいピアノの音色に引き寄せられます。。
柔らかなとろけるような「Song For Sashou」のメロディを歌心たっぷりに楽しそうに奏でる。内省的で海の底に沈んでいるような「Unravel」。
ビリー・ハートのドラムソロで幕をあける「Hold Music」、深遠な雰囲気。やはり、ドラムをフィーチャーした感じの「The Storyteller」。
ブルージーに突き進む「Alice」(たぶん、アリス・コルトレーン)。少し抽象的な「First Glance」、「Melquiades」。
終演は、彼が大好きなローズマリー・クルーニーのアルバムから「Find The Way」。しっとりと、そしてロマンチックな余韻を残して。。

ピアノの音色の美しさ、曲の素晴らしさにうっとり。
残念ながら、、私のドラムに関する思索は個人的にあたってしまいましたが、、
それは、私の趣味嗜好とするところなので、彼のピアノが好きな方は1聴の価値はあるとおもいます。
で、パークスはビリー・ハートを尊敬しているようで、彼のドラムをまんん中に置いた場面が多くみられました。
これも、彼の一面ですね。


1. Adrift
2. Song For Sashou
3. Unravel
4. Hold Music
5. The Storyteller
6. Alice
7. First Glance
8. Melquiades
9. Find The Way

Aaron Parks (p)
Ben Street (b)
Billy Hart (ds)

残念ながら、、今日は丁度良い動画が見つけられませんでした。m(_ _)m

んじゃ、退散♪

2017年5月14日 (日)

今回も知力体力と無敵なクリポタ♪ 『Dreamer Is The Dream / Chris Potter』

Dreamer_is_the_dream


クリス・ポッター、ことクリポタさまの『The Sirens』『Imaginary Cities』に続くECMの3枚目。
ピアノは、『The Sirens』でセカンドピアノ的に参加していた才気あるダヴィ・ビレージェス、ベースは一見地味だけどNYシーンで信頼度の高いジョー・マーティン、そして、エッジの効いた多彩なサウンドが人気のマーカス・ギルモア!(クリポタ&マーカス大好き人間として、このメンバーで来日してほしいっす!)
で、、マーティンのリーダー作『Not By Chance』の暗闇に光る青白い閃光のような雰囲気が大好き。なので、前作のECMでのラージアンサブル作もうっとりいたしましたが、久々の小さめコンボでのクリポタさまを楽しみにしてました♪


オープナーは、深淵なるコルトレーンのバラードにつうじるスピリチュアルな雰囲気を持った「Heart In Hand」を情感たっぷりと。ブレずにまっすぐ突き進むテナーが気持ち良い。透明感ある極上のピアノトリオにのって、テナーの穏やかな音が 大河ように流れていく。
民族楽器Ilimbaを使ったその名も「Ilimba」。嵐を予感させる曲調。長尺なクリポタ節でグイグイ押し進む。水を得た魚のようにギルモアのドラムが決まる。高速パッセージの応酬。ギルモアのソロかっこええ!
タイトル曲「 The Dreamer Is The Dream」。バスクラのメロディアスな歌い口。穏やかな温かいメロディ。夢って なんだろう?旅人?
一見地味だけど丁寧に歌うあげるマーチンのソロ。テナーに変わってドラマチックに高揚感たっぷりに。
パーカッションの音、 チェレステ、サンプル?不思議に混じり合った音の世界から始まる「Memory And Desire」。まるで、自然界の音のよう。ジャングルの中のワンシーンのよう。郷愁を誘うソプラノソロは次第に熱を帯びて・・。
「Yasodhara」。力強く破壊的、長尺で抽象的なテナーソロ。、前衛的な激情のピアノソロが刺さる。
終演は「 Sonic Anomaly」。ダークで前衛的。挑戦的なソロが続く。ストイックに自らの内側を見つめ すくいあげていく音の数々に迷いは無い!

ECMらしからぬ躍動感や激情的な演奏も多々あるアルバム。
文武両道、知力体力と無敵なクリポタ。真摯に音楽に向かい、しっかりと内側を見つめ意識の底から拾い上げたフレーズ満載。

1. Heart In Hand
2. Ilimba
3. The Dreamer Is The Dream
4. Memory And Desire
5. Yasodhara
6. Sonic Anomaly

Chris Potter(ts, ss, b-cl, cl, fl, ilimba, samples)
David Viralles (p, celeste)
Joe Martin (b)
Marcus Gilmore (ds, perc)

今日のおまけは「Yasodhara」。

なんでもいいんだけど、クリポタがかっこよすぎる。
で、そのかっこよさを強靭に支えているのがギルモア。
このメンバーでの来日を強く望みます!!

んじゃ、退散♪

より以前の記事一覧

最近のトラックバック

無料ブログはココログ