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音楽で拡がる輪

JAZZ

2019年8月18日 (日)

旅にでようぜ! 『Blue Jouney / Blue Jouney (和田 明 / 布川 俊樹)』

Blue_jouney
 
 
楽しみにしていたアルバムなのだ。
 
ヴォーカリスト和田 明さまと、ギタリスト布川 俊樹さまのデュオ・ユニットBlue Jouney。
2年間のライブ活動を経て、レコーディングしたアルバム!
お2人の別々なファンだったのだけど、SNSで一緒にライブしてるのを知ってて、、
「レコーディングした」って、書き込まれたので、、すっごく、楽しみにしていました。
ところが、どこを探しても、収録曲を載せてるサイトがなくて、、
「う〜〜ん、、えいっ、いあや」って、頼んじゃいました。
がぁ、到着したら、、好きな曲が目白押しでとても嬉しい!
 
 
和田 明さまは、若手ジャズミュージシャンの登竜門と言われるちぐさ賞を2017年受賞し、アルバム「ESSENCE」リリースしている。もちろん、持ってます♪
声も大好きなのだけど、様々な歌唱法が巧くて、かなり、、ツボ、、たまらん。笑
パット・メセニーの曲を演奏するユニットとかにも入っているのでそちらも聴いてみたい。
だけど、まだ、生で聴いたことはない…。
布川 俊樹さまは、私の親友・知人たちの大先輩。だから、というわけではないけれど、VALIS、ウルトラマンジャズをはじめ、納 浩一さまや福田 重男さまとのデュオのアルバムももっている。奇をてらうことのないコンテンポラリー・ジャズの王道を行くギタリスト 。洗足学園音楽大学の先生でもある。
 
アルバムは、2人名義の2曲、ジャズ・スタンダード、ロックのナンバー、アメリカのSSWの曲と幅広い。でも、私は、布川さまと同世代だからのか、大好きな曲ばかりです!
 
 
オープナーは、スタンダード「But Not For Me」、斬新なアレンジ、スピード感あるスキャットとギター・ソロ。
甘い音色で、優しく寄り添うギター、しっとり優しく歌い上げるバラッド「For Sentimental Reasons」。ゾクゾク、来ますわ♪
ビートルズの「Nowhere Man」が、バラッド仕立てに。ギター弾き語り!に、布川ギタリストのオブリガードが重なり、一人星空を見つめる気分。
スキャットから始まる「My Foolish Heart 」は、明るくテンポよく。ギターが入る瞬間とか、ソロ・ギターへの流れとか、その逆も、、とてもインティメイトな関係を感じる。
ジェームス・テイラーの「Don't Let Me Be Lonely Tonight」。もしも、発売前にこの曲が入ってることをしってたら、全くの迷いもなくポチった。とても、好き。情感強く歌い上げる。ギター・ソロがより哀愁を盛り上げる。
お馴染み「Day By Day」、2人で自由自在の、コール&レスポンス。互いの演奏を楽しんで。
レオン・ラッセルの「This Masquerade」、静かに哀愁たっぷりにはじまったのが、後半は、スキャットに次ぐスキャットでファンクに弾けて嘘のような大盛り上がりに!
このあと、2曲オリジナル。作曲は、布川さま、作詞は和田さまで、ゲストにオルガン奏者の西川直人さまが参加。まずは、ちょうポップに「Journey To The New World」。オルガンのカラフルでグルーヴィーなサウンドがワクワクする。
バラッドのインスト曲「星砂」に歌詞をつけたラブ・ソング「純粋無垢」。優しい声、柔らかなオルガンの響き、歌心あるギター・ソロ。
終演は、ストーンズの「Satisfaction」。大迫力、大胆にフェイクさせ、グルーブ感満載の臨場感ある演奏、最後は2人の笑い声。
 
 
面白かった♪
斬新なアレンジも聴きものだし、ギターも最高だ。
そして、エネルギッシュに歌いながらも、感情表現豊かなヴォーカルに拍手!
 
 
1.But Not For Me
2.For Sentimental Reasons
3.Nowhere Man
4.My Foolish Heart 
5.Don't Let Me Be Lonely Tonight 
6.Day By Day
7.This Masquerade
8.Journey To The New World
9.純粋無垢
10.Satisfaction
 
 
Blue Jouney
Akira Wada 和田 明 (vo)
Toshiki Nunakawa 布川 俊樹 (g)
ゲスト
Naoto Nishikawa 西川 直人 (org) #8,9
 
 
ご本人たちがあげていた新譜のPVより「Journey To The New World」
 
 
 
 
もういっこおまけで、「Satisfaction」のレコーディング風景。
 
 
 
んじゃ、退散♪

2019年8月15日 (木)

リズムを手玉に取った  『Conner's Days  / Ari Hoenig』

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NYCの第一線で活躍続ける凄腕ドラマー、アリ・ホーニグ。最高のテクニックと音楽性、そして、独自のメロディー奏法で知られるドラマー。
彼は、新しい才能を見つけ出してくるのにも長けているのだけれど、今回はイスラエル出身の話題のピアニスト、ニタイ・ハーシュコヴィッツ、ベーシストはイスラエル出身のオル・バレケットた起用したピアノ・トリオ作品。
 
オープナーは、ホーニグのタイトル曲「Conner's Days」。抑えられた音数での演奏は、まるでこれから始まる狂宴のリハーサルのよう。
ホーニグの大好きな「All the Things You Are」、変拍子は当然、テンポやリズムを自在にあやつり、3人のインタープレイを存分に聴かせる。流麗なピアノに耳を奪われる。
ホーニグの哀愁あるオリジナル「Anymore」、多種多様に変化する中での3人会話。
エリントンの「Prelude To a Kiss」だって、一筋縄ではいかない。音遊びでもしているような変態具合。。
ホーニングの美しいバラッド「For Tracy」、甘さ控えめながら美麗なピアノタッチとドラミングが素敵。
3人名義の「Figuration」、3人の変幻自在のインタープレイは底知れぬものを感じる。
スタンダード「Bewitched, Bothered and Bewildered 」は、リリカルに、でも、変化球もありで。リズムで遊ぶ「All of You」も、トリッキーな仕掛けを用意。
ホーニグのオリジナル「Guernsey St. Gooseneck 」、ちょっと可愛い、でも、変態。笑
しっとり美しい「In the Wee Small Hours of the Morning 」、流麗美麗なピアノとメロディアスなドラム。
ホーニグのオリジナル「Up」。3人で息をぴったりあわせて疾走。
終演は、再び、「Conner's Days」。まるで、リスナーの鎮静効果でも狙っているように淡々と。
 
思ったとおり、変態度マックス!
ホーニグがリードをとりながらも、ハーシュコヴィッツの流麗華麗なれど、抑制の聴いた叙情が素敵。
リズムを手玉に取った恐ろしい人たちでした…。
 
 
1. Conner’s Days 
2. All the Things You Are 
3. Anymore 
4. Prelude To a Kiss 
5. For Tracy 
6. Figuration 
7. Bewitched, Bothered and Bewildered 
8. All of You 
9. Guernsey St. Gooseneck 
10. In the Wee Small Hours of the Morning 
11. Up 
12. Conner's Days Reprise
 
 
Ari Hoenig (ds)
Nitai Hershkovits (p)
Or Bareket (b)
 
今日のおまけは、、「For Tracy」。
 
 
 
 
このアルバム、ジャケットも彼らぽくて、、かっこいいですよね!
んじゃ、退散♪

2019年8月12日 (月)

悲壮感ある硬質な音と、凄まじいスピード感 『突撃神風特攻隊 / 小田切一己 トリオ』

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今日は、酷暑払いな1枚です。
旧盆中で敗戦記念日が近い日に、このタイトルはインパクトありますね。
 
サックス奏者の小田切一己氏は、1980年に31歳の若さで鬼籍はいってしまった夭折の奏者。
アケタの店で1976年の8月録音とのことで、リーダーアルバムは、これが最初で最後の1枚。
サックス・トリオという形態が、その意気込みを強く感じる。
この時、自分が31歳の若さで鬼籍に入ると思っているはずもないので、このアルバムから感じる彼の悲哀や悲壮感は、普段からのもので根っから硬派な人なんでしょうか。
 
 
オープナーは、重鎮ベース奏者、鈴木良雄氏作「Stripe Slacks」、冒頭から緊張感ある硬質な音で、切れ味よく飛ばす。ちょっと煩いくらいに煽るドラムと高速のベースに突き上げられ一時も弛緩の瞬間がない。
テナー・サックスの独奏で「Invitation」。気迫と熱血で凄む「Invitation」は、我々の知ってるInvitation」とは、別物。時折、フリーキー叫び声をあげながら凄む4分半は圧巻。
フレディ・ハバード作「Intrepid Fox」を2テイク!
どちらも、のっけから超スリリングで、まさに突撃。執拗に嗚咽を繰り返しながら3人で高速で突進するさまは、荒々しく、神々しく、神聖な気分にさせられる。彼のソロがよりフリーに突っ込んでる2テイク目がいいかな、でも、ちょっと、コルトレーンすぎるかなぁ。う〜ん、、でもでも、かっこいぃぃぞぉぉ。
終演は、一転、歌心を覗かせる「When Sunny Gets Blue」。サニーのため息が聞こえて来そうな、、ちょっと、枯れた味わいで…。
 
強さと弱さが同居したような熱血プレイが最高。
暑さも吹き飛ばすスピード感とスリルを楽しめます。
生々しい3人のやりとりもお見事ですが、やはり、サックスの嗚咽が続く圧巻のプレイがお見事。
 
再発を、教えてくださった「好き者」の皆さま、、ありがとうございました。m(_ _)m
 
 
 
1. Striped Slacks
2. Invitation
3. Intrepid Fox (Take 1)
4. Intrepid Fox (Take 2) 
5. When Sunny Gets Blue
 
 
小田切 一巳 (ts, ss)
山崎 弘一 (b) except #2
亀山 賢一 (ds) except #2
 
 
今日のおまけを漁ってみたのですが、このアルバムに関するものは見つかりませんでした。
なので、森山威男4での「Hush a bye」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

 

2019年8月 1日 (木)

心の額に入れて眺めたい風景 『land & quiet / land & quiet』

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日本中が、、めちゃ暑い夏、脳内エアコンを設定しました♪
 
ジョアン・ジルベルト直系のボサノヴァ・ギタリストで作曲家、様々な音楽プロデューサーとしても活躍する伊藤ゴロー、音楽界の水先案内人がたちあげた新ユニット。
気鋭のピアニスト佐藤浩一と、ECMのドラマー福盛進也が参加し、ユニット名「land & quiet」。
今回は、「land & quiet」の1枚目のアルバムリリースとのことで、タイトルも『land & quiet』
 
オープナーは、プログラミングの電子音が非日常に誘う「No-Land」。各楽器の小さな音の一つ一つが大きな効果につながる。
ヴィブラフォンとチェロが叙情を誘う「Land V」。チェロ、ギター、ドラムの単音の美しさに酔う「Water Drops」、心の中はいつだって雨音がするものだよね。
暗く叙情的な曲に重なる繊細でドラマチックなドラムに感動「Monochrome」。
壮大で宇宙的な広がりを持つミニマル・ミュージック「Macroscope」。
空気の震えのような声が想像を掻き立てる「雨」、昔みた夢を思い出すような不思議な気持ち。
ジムノペティのような穏やかさと隠れた狂気持つ「Aguanieve」。
哀愁ある旋律が胸をしめつける「Forget Me Not」、センチな私が一番好きな曲。
ピアノとドラムの演奏にプログラミングが効果的にかぶさる「July 7th」、やっぱり、繋がるのは宇宙かなぁ。
終演は、唯一のカバー曲で、シックのナイル・ロジャーズの曲で、ロバート・ワイアットで知られる「At Last I Am Free」。宙を駆け抜けるギターでエモーショナルに幕を閉じる。かっこいいぃ!!
 
 
帯に「めくるめくサウンドスケープ。いつか描いた心象風景。」と、ある。
細部にまで拘った非常に繊細な感覚で、ドラマチックに創造された音風景が次々に流れていく。心の額に入れて、、じっと眺めていたい風景。
現実世界と、そうでない世界の境界線がかき消され、幻をみているような気持ち。
まぁ、暑さからの現実逃避は、、確実にできますね。笑
 
 
1.No-Land
2.Land V
3.Water Drops
4.Monochrome
5.Macroscope
6.雨
7.Aguanieve
8.Forget Me Not
9.July 7th
10.At Last I Am Free
 
伊藤ゴロー (g, programming)
佐藤浩一 (p)
福盛進也 (ds)
 
with
角銅真実 (vib, per, vo)
ロビン・デュプイ (cello)
 
 
今日のおまけは、レーベルがだしている新譜のトレーラー。
 
 
 
 
今日も、、暑くて、暑くて、私は、、液体になってしまった気がします。はい。
あぁ、、寝ている時でも、エアコンつけるようになってしまったですよ。。生き残らねばねっ!
んじゃ、退散♪

2019年7月16日 (火)

夏の新潟ジャズ・ストリート備忘録(1)

夏は、2日間ある新潟ジャズ・ストリート。

今年は、13日の土曜日だけ、参加できました。
時間もたってしまいましたが、、ちょっとでけ、振り返ってみますね。
 
スタートは、ジャズ喫茶スワンさん。11時からです。
スワンさんって、激混みするので、少し早めに到着!
でも、土曜日だし、午前中だし、スワンさんにしたら空いていた。
最終的に、席は埋まっていましたが、まだ、立ち見が少なかったもん。
 
★しぶ茶Trio/東京@ジャズ喫茶 スワン★
 
島田博志(p) 平松徹也(b) 竹腰肇(ds)
 
Njs_1
 
情熱的でパーカッシヴなピアノ、柔らかくうねって歌うベース、タイトで澄んだドラム。
マーク・コープランドやヴィンス・メンドーサなど、、マニアックな曲を自分たちのカラーで演奏。
演奏はもちろん面白い選曲でしたよ! 選曲、大事ですよね。
このバンドのライブを聴くと、「そう、この曲素敵なんだよね」って、思い出す。笑
そう、ピアニストのオリジナル「Colored in D」が美しかったですね。
最後のアラン・パスクァ の「Caribe」は 超グルーブしてて踊りたくなっちゃった!
 
少しだけ、お話をして次の会場に、、
 
★Bossa Demais/山形@Salix★
 
Mello(g,vo)
 
Njs_2
 
安心して、ボサノヴァを楽しめるユニット。と、言っても今回は一人で参加。
ジョアン ジルベルトを偲んだ 柔らかで静かな時間が流れる。
サウターヂたっぷりの癒しのひと時。
スティーリー・ダンを始め、ちょっとひねったシャレオツな選曲。
でも、王道「Dindi」に心ときめいた。いかったぁ。
モールの野外のステージの爆音にもめげず、、
独りだってリズムもピッチもきっちり、集中力ある演奏、流石だね!
 
と、お昼をかねてプラスエトワールで休憩タイム。
山形のお友だちとそのお友だちと3人で、世間話。
再び、スワンさんにもどります。
 
★大塚桜 with 中丸雅史クァルテット/ 愛知・東京・三重@ジャズ喫茶 スワン★
 
大塚桜(vo) 伊地知晋平(ts) 中丸雅史(p) 椎名達人(el-b) 林宏樹(ds)
 
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強面なハードバピッシュなインスト演奏が1曲あって、歌姫登場。
「'Round Midnight」を歌い始めると、場がガラリと変わる。
躍動感あるピアノ、重量級サックス、蠢くベース、煽るドラム、、
と、ハードボイルドな4人の漢を従えて、情熱的なヴォーカルの王道選曲、感情表現に酔いました。
そう、ブラジル音楽は、ポルトガル語だよね。これは、基本ですって。。
ラストの「Watermelon Man」は、寸劇ようなエンターテイメント力の高いな演奏!
超色っぽかったっす、会場内の男性陣腰砕けの図。笑
 
 
終演後、メンバーの方々に、、ちょっとだけご挨拶して、、
老舗、ジャズ・フラッシュに向かうのですが、、
時間がなくなってしまいましたので、続きは、明日。m(_ _)m
 
んじゃ、退散♪
 

2019年7月12日 (金)

7月13、14日は、第34回 夏の新潟ジャズストリートで〜す!

明日、明後日は、夏の新潟ジャズストリート♪
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古町は旅する音楽が流れる街に変身で〜す。
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★第34回新潟ジャズストリート~デューク・エリントン・メモリアル~(7月13、14)★
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両日、それぞれ一日フリーパス共通券 ¥1,000
中学生以下は無料
この一枚で一日楽しめます!
タイムスケジュール・地図・諸々セットになったパンフレットを入手すると便利です。
お問い合わせ 事務局 ジャズ喫茶スワン025-223-4349
今回は、13日の1日だけ参戦。
ご無沙汰が重なっている県外の演奏者のお友だちのライブを中心に回る予定です!
会場によっては、ドリンクの販売のあるところもありますが、水分補給は必須ですよ。
お天気は曇りの予定、でも湿度の高い新潟の夏を侮ってはいけません。
しっかり、水分対策をして、熱い演奏をお楽しみくださいね。
んじゃ、退散♪

2019年7月11日 (木)

即興に拘る 『Ruby / Makoto Nakamura Trio (中村 真トリオ)』

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先日、ライブにでかけた中村真トリオの新譜、中村 トリオの名義で4枚目のアルバム。
ベーシストは、4枚とも中村 新太郎。中村 真が、「彼は自身の美意識に忠実に、いつでも、新鮮に音楽を演奏する」と、尊敬しているベーシスト。
ドラマーは、前作『Makoto Nakamura Trio』よりトリオに加入した、大村亘。以前は、トリオのアルバムのドラマーは、全部違うドラマーで行おう、と、考えていたらしいのだが、今回は続投。トリオのサウンドの印象は、ドラマーでがらりと変わり新しいサウンドをアピールし易い。でも、それよりも、より進化したトリオのサウンドの凄みと面白さをとったのでは?と、思わせるドラマー。
スタンダードが6曲と「Extemporization」と名付けられた完全即興が2曲のスタジオ録音盤。
 
オープナーは、ピアノの訥々とした音から始まる「Extemporization Ⅰ」。不穏な心模様を互いに探り合うような五感と語感勝負の演奏が続く。超自然に流れて行き、混沌とすることなく、クリアな意思が伝わってくる感じ。最後のピアノ響が終わるタイミングで始まる「Moment's Notice」、高速で前衛的な切れ味の良い「これが即興だ」的な三位一体の演奏に痺れる。時折聴こえてくる聴きなれたメロディの新鮮なこと。
一転、音数少なく始まる「Up Jumped Spring」。バラッドの優しいメロディを美しく。硬質でクリアなタッチが奏でるフレーズの中に、ベースのフレーズとドラムのフレーズがピタリと納まる。
最初のワンフレーズで「Blue in Green」とわかるのだが、その後が泣ける。全体を支配する孤独感が凄い。耽美的というのではないけど、メロディの向こう奥深くに浮かぶ光景を、映し出してるような綺麗な音選び。エモーショナルで緊張感高い演奏。
なんだか、モンクの音選びのような自由な「I'll remember April」。ピアノとベースが距離感がある感じなのにぴったりとくっ付いてくるドラム。不思議感満載。そして、各演奏者のソロがピースの一片のようにハマってしまう。気がつけば濃い空間。
2曲めの完全即興「Extemporization Ⅱ」。即興の醍醐味、瞬間瞬間のそれぞれの音選び。瞬発力はもちろん、自分の思うところが音となってぶつかり合う瞬間が炸裂。意識の下に潜り込む感じも面白い。3人とも音の超能力者。
ボーイングが効果的な「What Kind of Fool Am I」。深く心に染み込んでくる。
終演は、しみじみと回顧したくなるような「I Thought About You」。ピアノが選ぶ音は、「I Thought About You」のメロディに乗せた心象風景かな。駄目押しするような歌心満載のベースのソロ。デュオかと思うくらいの静寂なドラムの音の選択。私は、、流れ出てしまった自分の想い出をとめることはできませんでした…。
 
前作より、より綿密なインタープレイを堪能できる。
中村 真トリオの今を思いっきり感じることができる。
3人が、即興であることに拘ったその精神がお見事。
 
1.Extemporization Ⅰ
2.Moment's Notice
3.Up Jumped Spring
4.Blue in Green
5.I'll remember April
6.Extemporization Ⅱ
7.What Kind of Fool Am I
8. I Thought About You
 
中村 真 (p)  
中村 新太郎 (b)  
大村 亘 (ds)
 
ちょうど良いおまけが見つけられませんでした。
残念。。
 
んじゃ、退散♪

 

2019年7月 5日 (金)

スタンダードで自分たちを表現する覚悟と気概 『中村 真トリオ 『Ruby』発売記念ツアー @ MONK'S MOOD JAZZ CLUB (7/4)』

『中村 真トリオ 『Ruby』発売記念ツアー @ MONK'S MOOD JAZZ CLUB (7/4)』
中村 真 (p)  中村 新太郎 (b)  大村 亘 (ds)
 
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新潟でのトリオでのライブは、半年ぶり。でも、四月に「Kazuki Yamanaka Quartet Plays Standards」で、新潟で演奏しています。
今回は、新譜『Ruby』の発売記念ツアーですね。
同じドラムで、トリオのアルバムを出すのは初めてなんだって。
 
オープナーは、CDと同様に完全即興で1曲。
今回、彼らはそれをあえて「Extemporization」と呼んでましたね。
確かめ合うように、そっと出し合った音に反応し合い、あっという間に地獄のような音の積み重ねになった。
バラッド「I Fall in Love Too Easily」を ピアノ静かにテーマを弾く。
やがて、ドラムとベースが入って、スローな美しいバラッドを。ピアノが訥々と選ぶ音は、「I Fall in Love Too Easily」のメロディに乗せた自身の心象風景。まるで、ベースもドラムもピアノの心の中がわかるように、音を置いていく。
もう1曲あって、セット終わりは「Stablemates」。音の数も高揚感も増しながらヒートアップ。
 
休憩中に、新譜の「Ruby」をゲット! サインをいただきましたよん。
20分ほどの休憩後に2セット目がはじまりました♪
 
2セット目は、最初のMCで、「新譜「Ruby」からの曲を」って、言ってたきがするので「Up Jumped Spring」かな。(怪しい)
でも、バラード仕立てのスローなナンバーに仕上げていて、シンプルなピアノの空間に、ベースとドラムが思いっきり音を詰め込んだ感じなんだけど、調和がとれてる、不思議な感覚。
選曲は、その場で決めてるいるようで、緩急ついた感じで、次はスリリングな演奏で、目の前で見る、聴く大村さまのドラムは、一部の隙もない感じで演奏が盛り上がっていて、お客様から大声の声援がかかってた。(ちょっと、怒鳴り過ぎだとはおもったのだが。。)
ベースもドラムも地面を這って聴こえてくる感じで、迫力倍増。こういうの、ライブは盛り上がるよね。
と、誰もがしってるあの名曲「Blue in Green」。冒頭は、しばらくピアノ・ソロ。耽美的というのではないけど、メロディの向こう側に見える光景を、ガラスを通して映し出してるような綺麗な音選びだった。ベースとドラムが入ってからも、緊張感高い演奏がつづく。この孤独感はなんなんだろう。で、すっごい、不思議な感じでモンク曲みたいなアレンジの「I'll remember April」が、あって、、
「今日の二つ目の完全即興??」と、思ってたら、、高速の「Moment's Notice」。
速さと停滞が混在してる感じですっごく落ち着かない。一つの所に落ち着くことのなかった、トレーンの曲らしいスリルとサスペンスに飛んだヴァージョン。やんや〜♪
 
そして、アンコールは、スローのバラッド、ボウーングがかぶさる「 I Thought About You」。こんな素敵な演奏だと、感情の高まりを抑えることができませんよね。
今日の、素敵なライブも終わりなんだなぁ、、と、しみじみ…走馬灯状態…。
 
相変わらず、不思議な魅力に満ちたトリオでした。
「あぁ、、この曲知ってる」って、思っても、、そこからが一筋縄でいかない。
 
美しいキラキラしたパーツで、、別の美しさをみせてくれる、万華鏡。
次々に夢のような光景を、見せてくれる、、走馬灯。
天国や地獄、異次元や多次元に、直接繋がっちゃってる摩訶不思議な音楽。
まるで、不思議の国のアリスの気分でした。
スタンダードで自分たちを表現する覚悟と気概を感じたライブでした。
今回は、ジャズ・フラッシュと違って、ドラマーも目の前で観ることができました。
ピアニストが 同じドラマーで アルバムを作成した理由が よくわかりましたよ。
ここのベーシストは、ずっとピアニストと一緒に演奏しているので、酸いも甘いも嚼み分けた仲なのだとおもうの。
なので、トリオの性質とうか方向性はドラムが決め手なんだとおもう。ドラムは トリオの性質を変えやすいですものね。
五感をフル活用した惚れ惚れするドラミングでした。
 
演奏者の方々、ご一緒してくださった皆さま、そして、マスター。。
ありがとうございました。m(_ _)m
 
ツアーは、続いています。今日は、秋田!
とりあえず、第一陣のライブ予定ですね。
 
★ 7/5(金)秋田 j's cafe
〒010-0021 秋田県秋田市楢山登町3−24
070-6494-5520
 
★ 7/6(土)会津 太郎焼総本舗
福島県会津若松市七日町8−10
0242-24-7911
 
★ 7/7(日)福島 MUSIC BAR HARVEST
福島県福島市置賜町8-15 ピア21ビル4階
024-556-1161
 
★ 7/8(月)黒磯 割烹石山教会
住所 栃木県那須塩原市本町5-5
0287-64-2330
カフェドグランボア佐藤 
 
ツアーが盛況で、沢山CDが売れますように。
んじゃ、退散♪

 

2019年6月30日 (日)

派手さはないけれど、心安らぐ 『ScreenPlay / The Tierney Sutton Band』

Screenplay
 
米国の正統派ジャズ・ヴォーカリスト、ティアニー・サットンの新譜。
ずば抜けた歌唱力と、アルバムの企画力を持つ彼女。
今回は、そんな彼女が選んだ「映画音楽集」。
メンバーは、長年彼女と演奏を続けて来た朋友たち。
特に、彼女にとって、、フランス出身の人気ピアニスト、クリスチャン・ジェイコブのサポートは欠かせないと思う。
ゲストに、アラン&マリリン・バーグマンのアラン・バーグマン。
アラン&マリリンの2人はミシェル・ルグランの曲に歌詞をたくさん提供していますよね。
今回アランは、自身たちで書いた曲を、サットンとデュオで歌っています。
そして、以前にも共演したことがあるギタリストが、3曲で参加。
 
オープナーは、仄暗い中でのロウソクの炎のように囁く「The Windmills of Your Mind」。
ジェイコブのピアノがクリスタルのように美しい。ウッド・ベースが胸を締め付ける。
ベース・ソロから始まる「Moon River」は、静かに静かに「Calling You」へ繋がる。
高速のウォーキング・ベースとのデュオから始まる「On a Clear Day」、巧さが際立つ。
心に染み渡る「What Are You Doing the Rest of Your Life?」。
ディスニーのピノキオの「I've Got No Strings」は、ギターをフィーチャーした趣のあるバラッドに。
エレベのビートが効いてる「If I Only Had a Brain」、ハンド・クラップもかっこいい。
冒頭の斬新なアレンジから、深淵な歌につながる「The Sound of Silence」ドラマチックに展開。
淡々と歌い上げる「Goodbye for Now」。ドラムとのデュオでのスキャットも小粋に「Diamonds Are a Girl's Best Friend」。優しく、優しく「Hopelessly Devoted to You」。
一転、スリリングにアップテンポで「You're the One That I Want」。
サットンお独奏からはじまり、優しいピアノに導かれアラン・バーグマンの味わい深い声が響く「How Do You Keep the Music Playing?」。サットンの透明感、アランの深淵さ、素敵なトラック。
繊細なピアノの響きとサットンの歌が胸に響く「Ev'ry Now and Then」。
囁き?呟き?静かに始まる愛の歌「It Might Be You」。
終演は、ベースとのデュオが優しい空間を創り出す「Arrow」。
 
全編、静かに心に穏やかに響きます。
サットンの歌の巧さを、ピアノをはじめベース、ギター、ドラムが最大限に引き出している。
そして、アランとのデュオの1曲に心が震えます。
派手さは全くないけど、静かで平穏な日曜日になる。
 
1. The Windmills of Your Mind
2. Moon River/ Calling You
3. On a Clear Day (You Can See Forever)
4. What Are You Doing the Rest of Your Life?
5. I've Got No Strings
6. If I Only Had a Brain
7. The Sound of Silence
8. Goodbye for Now
9. Diamonds Are a Girl's Best Friend
10. Hopelessly Devoted to You
11. You're the One That I Want
12. How Do You Keep the Music Playing?
13. Ev'ry Now and Then
14. It Might Be You
15. Arrow
 
Tierney Sutton (vo)
Christian Jacob (p)
Ray Brinker (ds , perc)
Kevin Axt (b)
Trey Henry (el-b)
ゲスト
Serge Merlaud (g) #5,12,14
Alan Bergman (vo) #12

 

 
今日のおまけは、「The Windmills of Your Mind」。
 
 

んじゃ、退散♪

2019年6月28日 (金)

終始、聴き惚れる! 『松原 慶史トリオ @ Jazz FLASH (6/27)』

松原 慶史トリオ @ Jazz FLASH (6/27)
 
Y_matsubara
 
松原 慶史  (g)  古木 佳祐  (b) 大村 亘 (ds)
 
去年でたファーストアルバム「Angel' s Share」発売記念ライブにいってきました。
CDは、サックスとピアノの入ったクインテットなのですが、今回はギター・トリオ。
ジャズ・フラッシュでは、カウンターの前の席に座ることが多いのですが、今回は友だちと一緒だったので2列目のセンター左寄り。
 
オープナーは、アルバムに入っていた「All Good Things」。ブルージーなメロディ、エレガントな音色、大きく歌うフレージング、後押しするドラミングもスケール大きい。
続いてもアルバムから「Butterfly Effect」、今日はギターが主役だけど、もう一人の「フロント」ベーシストのポップで楽しいソロもお楽しみの一つ。2色の弦が良い距離感で絡み合う姿はまさに蝶の飛来。そして、洗練されたヴォイシングに感じる色彩感。
スタンダードで美しく心洗われるバラッド「You've Changed」。
ファースト・セットの最後は、アルバムのタイトル曲「Angel’ s Share」。惚れ惚れするようなカッティングからはじまり、アーバン・ナイト風のキャッチーなテーマに。そして、流麗、スピーディーなフレージングで魅せる。
 
休憩中は、ライブで時々ご一緒する方に、トライアスロンのお話などお聞きして。。
で、、ファーストセットは、知ってる曲が続きましたので、曲順と曲名は大丈夫だとおもいますが。。
 
セカンドセットのオープナーは、新曲、山田太郎的なのりで、、「John Do」。かっこいい曲だったとおもうんだけど、、なんでだろ。で、ツアーの前に地元の三島でベニー・ゴルソンさまのライブを聴いたんだそうです。なので、「Along Came Betty」。甘い音色でスリリングに引き倒し、そのまま、3人で対峙系に近い感じでインタープレイを。ヴァース交換もあったりだけど、なんか、クールでスタイリッシュな演奏。
さて、、たぶん、、次が、、聴きたいと思ってた「Close To You」。なんと、前半、ベーシストがエモーショナルなピアニストに変身、でも、ヴォーカル的には、かけようと思ってたエフェクターが作動しなくて、、焦っていたみたいっす。笑 一旦、短いブレイクがあって、ベースが定位置にもどったあとは、ギターとヴォーカルの両方を楽しめる美味しい企画だった。めちゃ、ジャジーなのに、メロウでスィートな夢みるアレンジ。「バカラック、良いよね」と、友と確認しあう。笑
たぶん、この後が最後の曲。(もしかすると、もう1曲はいってたかもしれないけど、思いつかない。)アルバムでも終演曲「Southern Cross St.(Happy Valley)」。とても、ハッピーな気分。夏の夕暮れソングだよね。しみじみと、良いバンドだなぁ、と、聴き惚れる。
 
拍手、速攻アンコールは、口笛ジャズで、「Do You Know What it Means to Miss New Orleans」!
youtubeで「Moon River」の口笛ジャズを聴いてから、口笛を生を聴いてみたかったんす。
口笛と、ギターのユニゾンとか良いっすよね。ヴォーカルといい、口笛といい、、器用な人ですね。
 
流麗、スピーディーなフレージングで、色彩豊かなヴォイシング、美しくエレガントな音色!
様々な光景が浮かび上がるような想像力を刺激するよなオリジナル曲も素敵。
アルバムに収納されている曲を中心に、ピアノとテナーが居ない状況でも、、かなり厚いサウンドで流石です。つうか、ギター、ギターの露出度が大きいので、、やっぱりギター巧いっ!ってなるわ。しかも、歌も口笛も聴けて、ラッキ〜嬉しかったな!
浮遊感あるフレージングは、ベースとギターと相まって大きな飛翔感に。天に駆け上がるような飛翔するサウンドがたまらないっす!
ちなみに、この日のギターは、「木越ギター」というハンドメイドのギターだそうです。テレキャスターのシンラインってかたちなんだって。(地元のギタリストからの情報)
ふくよかで良く鳴る、って、感じ。(超ど素人楽器全くやんない人間の感想)
 
 
情熱的なベースは、フロントの1人として、リズムの要として、ソロでもバンドサウンドでも本領発揮って、感じなのかな。2回か3回、演奏中にジャンプしたもんね。エネルギッシュでエモーショナル。攻撃的で、常に攻めの体勢が好き♪
ドラムは、相変わらず切れ味よくて、空間を大きく押し拡げるドラミング。すっごく自然体な感じで、五感を目一杯つかって演奏してるな、って、思いました。ギターやベースとの一体感が気持ちよかったな!
 
つうことで、やっと、アルバムにご本人のサインをいただきましたん。
あとは、サックスの寺井さまのサインを残すのみ。あぁ、クインテットで聴いてみたいっ!
超満員御礼 よかったですね。
 
って、ことで、、フラッシュの打ち上げに、お友だちと参加して、、
ただの酔っ払いとなり、演奏者の方々に無礼三昧、、ごめんなさい。m(_ _)m
メンバーの皆さま、美子さま、フラッシュのマスターと女将、、
いつも 本当にありがとうござます!
 
んじゃ、退散♪

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