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音楽で拡がる輪

JAZZ

2019年6月13日 (木)

優しく…そして、エモーショナル 『Intermezzo / Giovanni Mirabassi  Sarah Lancman』

Intermezzo
 
モノクロームのジャケット中で交わされる熱い視線。
イタリア出身のピアニスト、ジョバンニ・ミラバッシ、熱い視線の先で微笑むのはフランスの優艶なヴォーカリスト、サラ・ランクマン。
まるで、映画のワンシーン…。
アルバムは、ミラバッシの母国、イタリアの曲集。4曲にフランスの気鋭のアルト・サックス奏者、オリヴィエ・ボージェが参加。
デュオといっても、そこは、、ミラバッシ、、大人しく寄り添うだけではない情熱的なサポート。
 
美しいピアノで始まる「Il Poeta」、サラのスモーキーでエモーショナルな歌声は魅力的。
力強く、情熱的に絡み合う「Estate」、胸がドキドキ。
冒頭のアルトと歌のデュオ部分が素晴らしい「Parlami D'Amore Mariù」。優雅なピアノが入って3人の演奏での、サックスのオブリガードも優しい。シコ・ブアルキの「Ah, Che Sarà, Che Sarà」、ピッタリと息のあった追随するピアノとヴォーカル。アレサンドロ・ガラティも取り上げていたルイジ・テンコが創った曲「Vedrai, Vedrai」、美しいメロディを流麗にひくミラバッシ。繊細に感情を込めるサラ。
 
アルトとピアノのデュオで、エキサイティングな掛け合いを聴かせる「La Canzone Di Marinella」。
 
繊細で洗練されたピアノが堪能できる「Almeno Tu Nell'universo」。キュートなメロディを感情たっぷりにのびのびと歌う「Sabato Italiano」。終演は、ロマンチックな「Senza Fine」。哀愁と愛情に満ちた演奏でした。
 
哀愁ある曲の数々を、優しく…そして、エモーショナルに仕上げています。
クインシー・ジョーンズに「ジャズ界に現れた真の新しい歌声」と評価されただけあります。
スモーキーで艶やかな声で、感情豊かに深く歌い上げている。
おなじみのミラバッシのピアノは、美しさにに溢れ、躍動感もあり、時に優しく、時にエキサイティング。アルトのボージェの音色が、とても素敵なアクセントに。
曲も、演奏もどちらも素敵。鬱陶しい梅雨を忘れます♪
 
1. Il Poeta
2. Estate
3. Parlami D'Amore Mariù
4. Ah, Che Sarà, Che Sarà
5. Vedrai, Vedrai
6. La Canzone Di Marinella
7. Almeno Tu Nell'universo
8. Sabato Italiano
9. Senza Fine
 
Giovanni Mirabassi  (p)
Sarah Lancman  (vo) ex. #6
ゲスト
Olivier Bogé  (as) on #3, 6, 8, 9
 
今日のおまけは、ご本人があげていたアルバムのトレラー。
 
 
んじゃ、退散♪
 

2019年6月 8日 (土)

エモーショナルに心に響く 『The Tree Of Life / 安ヵ川 大樹 西山 瞳 maiko』

The_tree_of_life
 
自身のレーベル「D-musica/D-neo」より、意欲作のリリースを続ける安ヵ川 大樹ベーシスト。新譜は、幾たびか共演歴のあるリリカルでアンニュイな西山 瞳ピアニストと、彼女とデュオのコラボを続けているmaikoヴァイオリストとのトリオ作。
ここでは、ピアノとベースのデュオを1枚あげてます。
ヘヴィメタ ルの名曲カバーアルバムがリリースが続き、「鋼鉄のジャズ女」との呼び名もあるピアニストのロマンティックな側面を楽しめます。笑
 
 
オープナーは、リリカルなピアノと艶やかな音色で美しいメロディをエレガント奏でるヴァイオリンが素敵な「 A Day Before The Last Day Of Summer」。ベースのアルコとヴァイオリンが美しく重なる「Consolation」、どこかアンニュイなピアノ。タイトル曲「The Tree Of Life」、3人の音が優しく重なり穏やかでハートウォーミングなひととき。
アメリカ民謡「Shenandoah」のおおらかさ、伸びやかさ。
ピアノとベースのデュオで「Vibrant」、リリカルで繊細なピアノとベースのピチカート、息もピッタリの親密な時間。ヴァイオリンの奏でるフレーズから、3人の音の波紋が広がっていくような「Ensemble」、とても美しく情感豊かで好きなトラック。
再び、デュオで「Everytime It Rains」、裏に表にスムースで一体感のある演奏でさすがです。
サティの音楽ように時を忘れる「飛び立つ水鳥」、アルコとヴァイオリンの響に魅了される。
ベースの独奏から始まる「New Song」、ドラマのテーマのようにキャッチーで躍動感ある。
終演は、バラッドのようなイントロで始まる「What A Friend We Have In Jesus」。私たちには、「星の世界」と言えばすぐわかりますよね。ベースのアルコ、ピチカートのソロ、ヴァイオリンの美フレーズの連続、ピアノの細やかなサポート、最後まで穏やかに。
 
ヴァイオリンの音色が叙情を誘います。
繊細でロマンティックなピアノの音、力強く芳醇な低音響かせるベース、艶やかなヴァイオリンの音色がクラシカルで叙情的な味つけですね。
優雅でハートウォーミング、メロディアスな時間をお約束。
 
 
1. A Day Before The Last Day Of Summer
2. Consolation 
3. The Tree Of Life 
4. Shenandoah 
5. Vibrant 
6. Ensemble 
7. Everytime It Rains 
8. 飛び立つ水鳥  
9. New Song 
10. What A Friend We Have In Jesus 
安ヵ川 大樹 Daiki Yasukagawa (b)
西山 瞳 Hitomi Nishiyama (p)
maiko (vn except #5, #7)
 
今日は、ちょうど良い動画が探せませんでした。。
 
梅雨に入りましたね。
新潟もしとしとと雨がふっています。
今日は、午後から知人のお墓まいりにいこうと思ってます。
 
んじゃ、退散♪

 

2019年6月 4日 (火)

生涯忘れられない夜 『Brad Mehldau Solo @ よみうり大手町ホール(6/3)』

Brad Mehldau Solo @ よみうり大手町ホール(6/3)
Brad Mehldau (p)
 
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ブラッド・メルドーのソロ・コンサートを聴いて来た。
よみうり大手町ホールのキャパは500人だそうで、こじんまりとした良いホールだと思った。
なので、もちろん、生ですよ、生!!
最前列があたったんだけど、ステージが低いので、全てがよく見える。
真横に向いてピアノが置かれ、反響板が客席に向かって正面に開けられていた。
私の位置からだと、鍵盤はまったくみえない。
けど、ピアノを弾くお友達に、「反響板の真正面じゃないですか、音をあびてください!」って、言われて、「そうだな」、って。笑
拍手で登場、今日は、金ボタン?のついたジャケット着ていてとてもお似合い♪
そして、、例のめちゃ低いポジションの椅子に座ってコンサートがはじまりました。
で、、FB上にセットリストが発表されていたので、一気に書いてしましますぞ。笑
 
オープナーから3曲は、メルドー名義だけどタイトルなし。即興曲。
まずは、クラシカルな響きをふんだんに持たせた曲。
時折入る左手の低音がアクセントに、降り注ぐように美音を降らせた演奏。
目の前にいるピアニストは、一心不乱にピアノを弾いている。
時々、眉間にシワを寄せつつ心の中にある音を現実世界にひきだしていく。
 
拍手がやむとすぐに次の曲へ。
メルドー・フリークでコンプリーターの閣下が、聴いたことない曲と書いていたのですが、これも即興のよう。
美しい響きを持たせながら、次から次に場面が変化していく約20分。
もう、鍵盤を全て使っての大迫力、しかも、走馬灯のように次々と場面が立ち上がる。
そして、改めて感じる左手と右手のせめぎ合い!この方の頭の中はどうなってるんだろう。
そして、この強烈なグルーブはどこから来るんだろう。踊りたくなるのをぐっと我慢。
最後、まるで拳で叩くような激しい音、いやぁ…凄かった、拍手時に歓声が上がりましたね。
 
一転、静かに静かにゆっくと音を紡ぐ演奏、これも即興のよう。
この穏やかさは、どこから来るのだろう、ゆったりと混じる左右の二色。
次第にアブストラクトな色合いになり、やがて、アヴァンギャルドな色合いも滲んでくる。
ただただ、音に身を任せて音を浴びる。
 
メルードーのオリジナル「Waltz for J.B.」、繊細で叙情的なメロディを静かに静かに。
演奏中、タイトルがわからなくて、「聴いたことあるんだけどなぁ」って、タイトルがわかってすっきり。笑
メロディが流れた瞬間に、「おぉ」って思った人はたくさんいただろうな「Blackbird」。
まるで歌っているように、原曲をほぼ忠実に。静かでシンプルな演奏のときほど、左右の語り合いがよくわかって面白いですよね。
 
続けて、、これも「おぉ」だろうな「And I Love Her」。まるで、レクイエムが始まるようなダークなイントロからテーマに。そして、先ほどと違って、テーマからどんどん変化していく。心の中を渦巻く感情の嵐、大きなウネリとなってホールを埋め尽くす。
これって、奥様に対する想いのたけなのだろうか。激しい!
高音部でガラスを叩くような繊細でいて力強い音が印象的。神がかった時間が次第にワルツタイムになって消えた…。
 
拍手はなりやみませぬ。
丁寧にお辞儀をして、アンコールにはいりました。
スタンダード「I Fall in Love Too Easily」をしっとり甘く切なく。ゆっくりした演奏の時の即興は興味深い。
あくまで、「I Fall in Love Too Easily」なのですが、一つのストーリーを仕上げてしまう。
 
拍手は、再び、なりやみませぬ。
丁寧にお辞儀をして、アンコール2にはいりました。
今度は、アップテンポで、「Get happy」、高速フレーズを弾く時でも1音1音が超クリア。
鍵盤を上から下までつかって、強烈な疾走感と躍動感!
 
拍手は、三度、なりやみませぬ。
丁寧にお辞儀をして、アンコール3にはいりました。
今日一番のびっくりポイント!なんと、クリスマス・フリークの私には、超嬉しい「Linus and Lucy」。そう、チャーリー・ブラウン(ピーナッツ)のクリスマスに入っているヴィンス・ガルディの曲!
なんだ、このグルーブは。子供向けのTVの番組中の曲が、こんなにグルーブしちゃうなんて!
 
拍手は、四度、なりやみませぬ。大歓声、口笛も聞こえるぞ!
丁寧にお辞儀をして、アンコール4にはいりました。
今日3回目の「おぉ」が、会場から聞こえるような「Mother Nature’s Son」、3曲めのビートルズ曲。
静のイメージの強いこの曲が、、どんどんアグレッシブになって体が揺れる。
 
大歓声! 同時に全員でスタンディングオベーション!!
ブラッド・メルドーは、常に進化し続けているのですが、今回も多種多様の曲を昇華させており(バッハなかったですね)、
私が想像していた以上に、、素晴らしい演奏で魂をすっかり持って行かれ、もぬけの殻状態。
あの集中力と、あの独特のサウンド、叙情と躍動感が交差する濃密な世界、、
力強さと繊細さが同居し、それがそのまま人間の心の強さと弱さに象徴されてしまうような孤高の演奏。
そのままの自分、心の中を、、表現することの素晴らしさと、、孤独を教えてくれた。
彼の心の中にあるものを、現実世界で表現してくれようと努力をおしまぬ魅力的な表現者。
 
充分に充分に拍手を送ったあとは、一気にホールを駆け上がりロビーへ。
会場で、サイン会の参加券を入手していたので、サインの列にならばなくちゃならん!
「お買い上げいただいたCD1枚だけのサインとなります」
いろいろとムカつく場内係の言葉を聞きながら、持っていった『10 Years Solo Live 』にサインをいただく。
どさくさに、握手もいただく。手はね、意外とごつい感じの印象。
周りのピリピリした嫌味な対応と違って、ご本人は笑顔でジェントル♪
お疲れのところ、本当にありがとうございます。
そして、生涯忘れられそうにない時間をありがとうございました。m(_ _)m
また、絶対にコンサートを開いてください。お願いします。m(_ _)m
 
と、言うわけで、、ロビーから追い出されて下で待っていてくれた閣下と東京駅へ。
閣下、ありがとうございました。m(_ _)m
 
FB上にセットリストがでていましたので、コピペしておきます。
写真もFBから拝借いたしました。
 
Brad Mehldau Solo @ よみうり大手町ホール SET LIST
 
Untitled (B. Mehldau)
Untitled (B. Mehldau)
Untitled (B. Mehldau)
Waltz for J.B. (B. Mehldau)
Blackbird (J. Lennon/P. McCartney)
And I love her (J. Lennon/P. McCartney)
I fall in love too easily (J. Kern)
Get happy (H. Arlin)
Linus and Lucy (V. Guaraldi)
Mother nature son (J. Lennon/P. McCartney)
 
んじゃ、退散♪

 

2019年6月 3日 (月)

まさに鉄壁 『Brad Mehldau Trio @ 東京国際フォーラム(6/1)』

Brad Mehldau Trio @ 東京国際フォーラム(6/1)

Brad Mehldau (p) Larry Grenadier (b) Jeff Ballard (ds)
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まさに、鉄壁のピアノトリオ。

陳腐な言葉かもしれないけど、、そういうしかないと思った。 生のブラッド・メルドーを見るのは、「Mehliana」「Joshua Redman & Brad Mehldau」以来。

前回のトリオでの来日は、行きそびれているので早めにチケットを確保しました。
 
前から4列目、ほぼ真ん中。メルドーの鍵盤も、ドラムの足さばきもよく見えて嬉しい。
FB上のイベントに気が付いたのが、ライブが終わった日曜日の夜だったのですが、
ここに毎日のセトリが載ってます。毎日、違うセトリで、可能ならばサントリーホールも行きたかったな…。
 
オープナーから3曲続けてメルドーのオリジナルが続きました。
「Sehnsucht 」からメルドー来たぁ!って、感じ。笑
あとは、一気に聴衆を惹きつけます。
すっごく、不思議に思ったのは、メルドーの椅子がめちゃ低いってこと。
足の角度が水平以上って、みたことない気がする。で、やっぱり、体を右に捻って演奏。
「Inchworm」なんて、もう独断場。3拍子で始まって、気がつくとメルドーのフレーズが変拍子に。最初は以後ごちの悪さというか、ずれてる感じがちょっと気持ち悪いのですが、、
次第にベース、ドラムがそこに合わせて行き、インタープレイの極致。最後は、ちゃんと、3拍子のテーマに戻ってくるんだもん。「Backyard」も超グルーヴしてて、よかったな。
ラストに向けて一糸乱れぬ「From this moment on」に心を奪われていたら、、
その後の「When I Fall in Love」では、悶絶死寸前! 
ベースとドラムが抜けた後にソロ・ピアノでテーマを滲ませながら、原曲以上の詩情と美しさをもった演奏。なんで、こんなに素敵な音がでるんだろう。まじ、参った、ソロのコンサートが楽しみすぎる。
 
拍手喝采で、アンコール3曲。これも悶絶もの。
超洗練された「Tenderly」で、ますます観衆は沸き立つ。テンポを非常に遅くした「Secret Love」も甘く美しい響。最後の、「Long Ago and Far Away」では、バース交換まであってびっくり。
 
ブラッド・メルドー・トリオ。
やっぱり、自在に空間を操っていて、メンバーの意思疎通は阿吽としか言いようがない。
 
メルドーは、硬質で高速でもクリアなタッチで美しくピアノを響かせる。
繊細で詩情豊かな音色で、魅了し続けた。やっぱり、現代ジャズ・ピアノの最高峰だ。
 
ベースのラリー・グレナディアの半端ないグルーブ、疾走するウォーキング・ベース、めちゃかっこよかったし、ソロも歌心満載。しかも、音の合わせ方がかっこよすぎる。
 
ジェフ・バラードの人間味溢れるプレイ、天を衝くような怒涛のドラミング、そして、優しい優しいブラシの音。タンバリンを左足に挟んで?の足技も素敵だったよ。
 
と、言うわけで、、至福の時間を過ごしてまいりました。
セトリもコピペしておきますね!
 
 
 
東京国際フォーラム ホールC SET LIST 
Sehnsucht (B. Mehldau) 
Gentle John (B. Mehldau) 
Bee Blues (B. Mehldau) 
Inchworm (F. Loesser) 
Backyard (B. Mehldau) 
From this moment on (C. Porter) 
When I Fall in Love (V.Young/E. Heyman) 
アンコール
Tenderly (W. Gross) 
Secret Love (S. Fain/P.F. Webster) 
Long Ago and Far Away (J. Kern, I. Gershwin)
 
んじゃ、退散♪

 

2019年5月25日 (土)

エモーショナルで濃厚な世界 『Mike del Ferro trio Live @ JazzFLASH (5/23)』

Mike del Ferro trio Live @ JazzFLASH (5/23)
 
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Mike del Ferro (p)  森 泰人 (b)  本間克範 (ds)
スカンジナビアン・コネクション第45回記念ツアーは、オランダのピアニスト、マイク・デル・フェローさまでした!
彼は、ジャズはもちろん、クラシック、ブラジル音楽、イタリアンソングなどを幅広いジャンルをカバーする奏者。
欧州ジャズの持つ叙情的な部分と、メインストリームの熱くグルーヴするエネルギッシュな部分を弾き分ける。
バラッドのような叙情的な曲では、端正なタッチで音数も控えめでひたすら美しく、繊細。
テンポの速い曲では、アグレッシブでこれでもかとパーカッシィブに駆け抜ける。
そして、どちらも、変幻自在で、とてもエモーショナルな世界で観客を唸らせる。
この日のセットリストも、緩急、甘辛、そのレンジの広さに驚かされた。
あとで、彼自身が話されていたのですが、「一つの分野だけに縛られてしまうのは嫌」なんだそうです。
 
 
前置きが長くなってしまいましたが、オープナーは、「Caravan」。
でも、曲が始まる前にベーシストがハプニングで所定場所につけなかった。するとスグに鼻歌風に曲を弾いて時間をつなぎ、、演奏準備ができると、そのメロディから「Caravan」のテーマがわきあがり、超軽快でエネルギッシュな演奏に。ハプニングをなんとも思わない百戦錬磨の強者。
これでもかと繰り返すミニマルなフレージングや両手が見えなくなるくらいのスピード、そして、低音が唸るベース・ソロ、バース交換のドラムのソロのときにもちゃんと「Caravan」のコンピング。1曲めから ドラムにも仕掛けてくる。地元のドラマーなので、彼の健闘ぶりに思わず笑みがこぼれる。独特のアレンジだけど、はっきりとテーマを練りこんでくるので、思わず掛け声もかかる。エキサイティングだね!
ジョビンのマイナーな曲を2曲つづけて演奏したのだけど、一転、しっとりと感情を押し殺すように弾き始めた、2曲目が大好きな「Chovendo Na Roseira(薔薇に降る雨)」だったのだが、<その繋がりもスームス。1音1音が空から降ってくる雨音のようにキラキラと美しい。ブラシで微かに色と香りをつけるドラム、優しく丁寧に音を合わせてくるベース。
1曲めとまったく異なったアプローチに息を潜めて聴き入る。ボーイングが重なってから叙情豊かに終わる。
はじまったのは、強いグルーブを持った「You and Me」、グイグイ惹きつける。力強く歌い上げるベースとは、トゥーツ・シールマンスのイタリアツアーからの20年近い間がら、阿吽。気がつくと ふわっと 寄り添ってる!
今日が初めてのお手合わせのドラムにもガンガンしかけて容赦ない、でも、2人ともとても楽しそう。ベースも急速テンポアップして3人で凄いことに。いやぁ、、もう、やんやですわ。
 
こんな感じで、1曲ごとに演奏の雰囲気はずいぶん変わります。
あ、確か1セット目のおしまいは祖国のオランダのプログレ・バンド、フォーカスの曲を盛大に打ち上げたんだったじゃなかったかな…。
 
休憩を挟んで、2セットも同じように緩急つけたセット・リストで濃厚な時間がどんどん過ぎていく。
最後は、アンコールに応えてスタンダードのバラッド。
ピアノ・ソロで始まって、トリオのしっとりした演奏で終演。
 
とても素晴らしい時間でした。
かなりハードボイルドな演奏もあり、かなり盛り上がりましたが、、
心に残ったのは叙情的なナンバー。丁寧に美音を紡いでいく姿が忘れられません。
 
演奏者の皆さま、フラッシュのお二人、サポートしてくれた土屋さま、、
どうも、ありがとうございました。m(_ _)m
 
んじゃ、退散♪

2019年5月22日 (水)

ドラム・ソロ、面白すぎ! 『大村 亘 @ 高崎Sangam (5/21 1st)』

大村 亘 @ 高崎Sangam (5/21 1st)
 
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大村 亘 (ds, perc...)
 
インドが大好きなドラマー&タブラ奏者、大村 亘さまのソロ・ライブ。
当初は、おしまいまで聴けるとおもったのですが、いろいろあってファーストだけとなってしまいました。
高崎駅の東口からタクシーで10分くらい、緑地帯沿にサンンガムはありました。
って、入り口の写真とか撮り忘れた…。
店内は、インド、タイ、、系の無国籍な雰囲気。どうやら、オーナーさまもドラマーのご様子。
2セット目では、デュオもある予定だったのに、大変、残念。
ドラム・ソロも滅多に聴けないけど、ドラム・デュオも滅多にきけないもん。
 
ドラムに目の前のテーブルに座っていたら、横浜からいらした女性と相席になった。
一緒に、グリーンカレーのハーフを食べる。ココナッツの風味が程よく、とても美味しかった。
彼女は、大村さまのことをとても褒めていた。って、横浜からくるんだもの、当たり前か。
作曲する曲がとても良いと言ってました。そして、同じ人が創った思えないくらいバラエティに富んでいる、と、絶賛!
と、ちょっと、前置きがあって始まりました。
 
導入では、とても、音数少なく、ドラやらリンやら心の故郷で鳴っていそうな民族楽器?も使って、異国情緒たっぷりの彼の心象風景から、一気に異空間に誘う。かつて訪ずれた街、自然、、様々な人の顔も浮き沈みする。
電子音も入って、そのまま、過去と未来が交差する不思議な空間に。
マクロとミクロ、宇宙と内なる宇宙を行ったり来たり。
観客が一挙一動に集中している。
集中しながらも体が揺れて浮かんでいきそうな私。
 
次第に、ドラムセットから叩き出される音数が多くなってくる。
ブラシ、スティック、マレット、菜箸!、「掌」は、もちろん、、
ハイハット、シンバル、バスドラ、タムタム、、両手両足のテクニックを行使しする。
でも、一番のフル回転は頭脳なのかも。
そして、叩き出される音で、様々な音風景が現れてくる。
音の大小はもちろん、スピード、音程も考慮し、空間の骨組みを組み立て、そして、色彩、感触を盛り込んでくる。
わずかな変化が、大きな変化、その流れは40分弱、途切れず、心のアンテナを強く強く刺激された。
まさに、時を忘れて聴き入った。
 
先日、ヤコブ・ブロのライブの時に、ジョーイ・バロンの演奏を目の前で聴き(見て)、、
 
ドラムって、まだまだ、私の知らない無限の可能性を秘めてる!」
 
と、思ったのですが、この日も同じことを強く思った。
リズムの要はもちろんなのだけど、彼らは音空間の創造者ですね。
 
本日も圧倒されました。素晴らしかった!
 
そうそう、帰りのタクシーの運転手さんに、
「そんな近くでドラムを聴いて、煩くないの?」
って、言われたんですね。
「巧いドラムは、一つ一つの音が綺麗だから全然煩くなんてないですよ。」
って、お答えしておきました。納得した様子ではなかったんだけどね。笑
 
んじゃ、退散♪

2019年5月19日 (日)

祝! 第1回 『秋葉JAZZ 音楽洞 (5月19日)』@秋葉区文化会館

5月19日の今日です!

新潟市の秋葉区の文化会館主催のジャズ・フェスティバルが15;00から開催されます!

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新潟県内のミュージシャンの他に、大トリに『大野えり4」が出演!

秋葉JAZZ 音楽洞
日 時 : 5月19日(日)
15:00開演 20:30終演予定
会 場 : 新潟市秋葉区文化会館
新潟市秋葉区新栄町4番23号
Tel: 0250-25-3301
チケット : 一般3,000円 学生2,500円(自由席)
※ どちらも当日300円増
≪出演≫
15:00-16:00 敬和学園大学JAZZ QUEST
16:15-17:15   Niigata Yossy Big Band
17:15-18:00   〜 休憩 〜
18:00-19:00 本間克範Quintet
19:15-19:15   大野えり4

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写真をみているだけでもワクワクしますね!

盛り上がること間違いなしですよね。

当日券も若干あるようですし、お出かけしてみてはいかがですか?

 

んじゃ、退散♪

 

2019年5月15日 (水)

いぶし銀! 『Joshua Breakstone Trio Live @ 楽屋 (新潟 村上) 5/14』

Joshua Breakstone Trio Live @ 楽屋 (新潟 村上)

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Joshua Breakstone (g) 文河 潤 (b) 本間 克範 (ds)

びっくり仰天、20年以上前に教えてもっらた米国のギタリスト、ジョシュア・ブレイクストーンが、新潟県の村上市の楽屋でライブ!
しかも ライブで聞いた話では、現在 京都に住んでいるらしい……。
グラント・グリーン、セロニアス・モンク、バッド・パウェルなど、偉大なミュージシャンに捧げたアルバムを作っていて、何枚かもっている。

最近は、買っていなかったのでですが、近作は『Children Of Art』、アート・ブレイキー・ジャズメッセンジャーズのトリビュート作。
聴いたら、これぞ王道ジャズ・ギターの心意気は健在、電車に揺られて聴きに行っってきました。

普通列車で1時間ちょっと、、でも、楽屋は駅前2分(1分でも嘘ではない)の好位置。
開場の19時まで駅の待合室で時間を潰して、、楽屋にGO!
いっぱいのお客さまで、開演を迎えました!

オープナーから、パット・マルティーノの曲で飛ばします。ベースとドラムにもソロを回して、ご機嫌っす。パキパキと弾き、自分自身もメンバーも煽っていき、「これぞ、ジャズ・ギター」という、王道のフレーズがいっぱい。曲が終わると歓声が湧きました!

ストレートにジャズ・ギターの楽しさを体感できる、グルーブ感満載のギター!
これぞジャズ・ギターの燻し銀のフレージングもいっぱい。アクションやキメもカッコいい。

でも、バラッドやメロディアスな曲になると、ぐっと音数がすくなくなり、心の中から湧き出くる音を拾い上げて行く感じ。
温かで美しいトーンで、流れを大事に音を紡いでいく。

沢山のレジェンドと共演してきただけあって、彼らのエピソードを片言の日本語で(なかなかお上手)MCに交えながら、進めていく。
「デクスター・ゴードンは曲紹介するときには、いつもこうやって始めるんだ」って、ドラムに向かって指差しポーズで、「Soy Califa〜!』って叫んで演奏をはじめたり、なかなか楽しい。

あっと言うまに、ファーストセットがおしまい。

休憩中に、昔のアルバムと新譜にサインをもらいました。
『WALK DON'T RUN』って、ケニー・バロンの入ったアルバムを指差して、「私これ好き!」って。笑

2セット目は、新譜にも入っているリー・モーガンの曲から。始まると、一気に景色が変わる!
ベースに「これ知ってる?」って、はじめた「I Hear a Rhapsody」。失礼な。笑
サポートするのは、新潟のファーストコールのお二人。
初対面とはいえ、タイトなリズム、プロフェッショナルな演奏で、盛り上げますよ。
トリオのコンビネーションはホットでスリリング、エキサイティングなモダン・バップ!

そして アンコール後のオリジナルはソロで 美しいメロディとトーンを響かせてくれました!

めっちゃ 楽しかった〜〜♪
演奏者の皆さん、楽屋の青山マスター夫妻、どうも、ありがとうございました。

 

んじゃ、退散♪

2019年5月12日 (日)

軽快な台湾発のフュージョン 『110 West / Jay Hung(洪信傑)』

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いつも頼りにしているブログ仲間の910さまから、「台湾発のフュージョンのアルバムを聴いてみませんか?」と、お話をいただき聴いてみました。フュージョンの似合う季節ですよね!
リーダーは、ピアニストのJay Hung。1曲目以外は彼のオリジナで、全ての曲のアレンジをしています。ゲストで1曲づつ、ランディー・ブレッカー、アレン・ハインズの名前があるのが嬉しいですね。
 
オープナーの「Nostalgic Memory」は、台湾を代表する歌手の曲。最初の歌声がご本人かどうかは、わからないが、その後はいきなりスリリングで疾走感ある展開。そこに、天を切り裂くようなランディー・ブレッカーのトランペットがかっこいい。
ヴォイスも入って軽快な「Banana」。タイトル曲「110 West」、都会を闊歩する若者のイメージでギター・ソロもイケてる。メロウでキャッチーな「Welcome to My Love」は、パワフルでソウルフルな女性のヴォーカルが入ってイケイケ。
アレン・ハインズのギターが泣く「Ocean Road」も、メロディアスで素敵。メランコリックに疾走する「In the Rain」。
終演は、ハードボイルドな雰囲気「Drop of a Beat」!
 
ピアノを中心に、しっかりしたテクニックを持ったメンバーが活躍。
疾走感満載で、軽快な気分に。
 
 
1.Nostalgic Memory 
2.Banana
3.110 West
4.Welcome to My Love
5.Ocean Road
6.In the Rain
7.Drop of a Beat
 
 
Jay Hung(洪信傑)(p)
 
(以下、曲によってメンバーが入れ替わり、人数が多いので910さまのブログ記事からコピペ) m(_ _)m
Randy Brecker(Tp on 1), Sakura Yamamoto(Ds on 1), Mike McLaughlin(G on 1, 3-4, 6-7), Christopher(G on 2), Michael Ning(B on 2), Andy Peterson(B on 3-5, 7), John Thomas(Ds on 3, 5, 7), Leonardo Antonio Susi(Per on 3-6), Chris Trzcinski(Ds on 4), Brenda Vaughn(Back Vo), Zorina London(Back Vo), Allen Hinds(G on 5), Brian Chiu(B on 6), Martin Bgim(Ds on 6), Martinelli De Castro(G on 6) 
 
今日のおまけは、ご本人がHPにあげていたタイトル曲「110 West」。
 
 
台湾って、ブームでしょ?
行ったことありますか??
このリーダーは普段は、たくさんの音楽に関係しているようです。
もしかすると、お土産で買ったCDに彼の名前があるかもしれませんね。
 
んじゃ、退散♪

2019年5月 6日 (月)

その温かさに心安らぐ 『二重奏Ⅱ / 金澤 英明 栗林 すみれ』

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運命の出会いから2年たって、2人はますます仲良し。
と、いうことで、二重奏の2枚目がリリースされました。
前回と同じく、北海道のパームホール蘭越で、大自然に抱かれての録音。
オープナーは、カルロス・ジョビンの「Eu Sei Que Vou Te Amar 」、優雅に響くピアノとそれをしっかり支える温かで力強いベースの音。ほっと、一息、あなたたちを愛してしまう。笑
ゆったりゆったりはじまる、すみれオリジナル「Sketch No.1 」。全国をツアーで旅する彼女の心の中の情景でしょうか。どこか懐かしい気分になるのは、ベースの温かな音のせい?
ガーシュインの「I Loves You, Porgy」、優しい演奏なのに、胸に切なくこみ上げる感情は何んでしょ。何気にはさまれるベースの高速フレーズとか、歌心に満ち満ちたソロとか、心に残ります。金澤オリジナル「Dozing off into Dreams」、眠りにつく夢とありますが、、セピア色のなかなかドラマチックな夢ですわ。
ちょっと、2人でお遊び?「NIJUSO's Song 」。
なんと、「コントラバスの夢をみた」で、始まる金澤さまの文章の朗読がが入ってます。
ウィットの効いた休憩時間。
金澤さまの愛犬いちろうくんの曲「First Step」、可愛がられて優しく育ちました、って、感じです。童謡「この道」を丁寧に丁寧に。多くの人の原風景に重なる演奏だと思う。
めっちゃ強欲な内容なのに、このリリカルなメロディはなんだ!、そして、とてもリリカルな演奏。
すみれオリジナルが3曲つづきます。まずは「Re: Choice」、ビターな感覚で緊張感ある演奏。ゆっくりした中に、感じる張り詰めた感情。人生の時の流れと夕陽を重ねた曲「For a While」。私は、最近、こういう感情にとらわれることが多くなってきました。限られた時間を一緒に過ごした人たちへの感謝の気持ち。ずっと、忘れずにいたい。
終演は、「蘭越のうた」、鬼籍にはいってしまった人のことも含めて、このホールで演奏し、録音できる感謝の気持ちが含まれているせいか、私にはとてもスピリチュアルな面持ち。
共感、共鳴できる大切な人たちの中でのライブを録音したもの。
その温かさに心が安らぎます。
1.Eu Sei Que Vou Te Amar 
2.Sketch No.1 
3.I Loves You, Porgy
4.Dozing off into Dreams 
5.NIJUSO's Song 
6.First Step 
7.この道 
8.My Ship 
9.Re: Choice 
10.For a While 
11.蘭越のうた
金澤 英明 (b)
栗林 すみれ (p)
今日のおまけは、前回のアルバムのツアーでの「Waltz for Ruth
長い連休もおしまいですね。
明日から、しばらく忙しいかな。。
んじゃ、退散♪

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