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音楽で拡がる輪

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2019年10月14日 (月)

成熟した演奏 『Blue World / John Coltrane』

Blue_world
 
2018年に、ジョン・コルトレーンの未発表アルバム『Both Dirctions At Once: The Lost Album』が発掘され、めちゃ大喜びした私。
CDの他にご法度のLPも買ってしまった…。
と、なんと、再び不穏な噂が、、黄金カルテットの全盛期の未発表スタジオ盤がリリースされるというのだ。
「はっ?」ですよねぇ。。
 
コルトレーンの熱心なファンだった映画監督が、自分の映画(『Le chat dans le sac (英題:The Cat in the Bag)』)の音楽用に、新しい録音をコルトレーンに頼んだのだそうだ。
それがこのアルバムで、1964年の6月24日、あのヴァン・ゲルダー・スタジオでの録音。
以下の8トラックが、その全てのよう。監督が、曲のリストをみせ、そこからトレーンが、演奏可能なものを選んだよう。
実際に、映画の中でそれらの演奏は使われたのだが、実際にこの映画を観た人たちの多くは、トレーン自体も知らない人が多かったようだし、知っていても既存のアルバムから使われたものだと思っていたよう。で、音源が埋もれてしまった、って、感じ。
最終的には、熱心なトレーンの研究家 藤岡 靖洋氏の努力で、ここに陽の目をみることになったわけですね。
 
オープナーは、あの悲哀に満ちたバラッド「Naima」。
ぎゅっとひきしまったトレーンのテナーが聴こえた瞬間、「トレーンだなぁ」と、ほほが緩み至福のときが訪れてしまう。笑
あとは、難しいことは考えす、この美しいバラッドのトレーンたちの演奏に身を任せる。
「Bessie's Blues」を彷彿させる「Village Blues」。トレーンのブルースは軽快でモダンですよね。
タイトル曲「Blue World」、ギャリソンの低いベース音から始まった端正な演奏は、トレーンのアウトでワクワク感が数倍ます。
この後、「Village Blues」が2テイク続く。
そこを、乗り切ると(笑)「Like Sonny」が、始まる。昔の演奏より懐が深い感じ。
然程、テンポが速いわけではないが、スリリング。
アルバムで一番長尺な「Traneing In」。
長いベース・ソロの後は、マッコイのお洒落で軽快なソロ、お待ちかねのトレーンのソロは、飛翔感ある2分強。
終演は、再び「Naima」。厳かにはじまって、厳かに終わる。
 
いい意味で肩の力が抜けた成熟した演奏。
「Naima」がテイク2、「Village Blues」がテイク3、全8トラックで36分ほど…。
「それって、どうなの!」
って、思う私だったのですが、音に触れてしまえば、、
「発見されてよかったね」
と、思ってしまう私です。笑
 
カナダの白人の監督に請われて、映画音楽として録音した演奏。
絶頂期の自信に満ちた演奏と言ってよいでしょうねぇ。
1964年といえば、『Crescent』と『A Love Surpreme』の、トレーンのターニングポイント的な2枚がリリースされた年。
この音源は、『Crescent』寄り、深遠な眼差しと胸が高まる熱い想いが伝わってきます。
ほとんどの曲が、この演奏より5年以上前に録音されたものばかり。
そういう意味で、止まることを知らなかったトレーンたちの軌跡の中での大切な1枚。
まぁ、、願わくば、暴れまくるエルビンを聴きたかった……。
って、映画の音源にはならんかったですね。
感謝!
 
でも、今回はLPは買わないと思います。多分…ね…。
 
1. Naima (Take 1)
2. Village Blues (Take 2)
3. Blue World
4. Village Blues (Take 1)
5. Village Blues (Take 3)
6. Like Sonny
7. Traneing In
8. Naima (Take 2)
 
John Coltrane (ts)
McCoy Tyner (p)
Jimmy Garrison (b)
Elvin Jones (ds)
 
今日のおまけは、オフィシャル・プロモーション動画。
 
 
皆さんの地域は、台風の被害はどうでしたか?
被害にあわれた方々に、謹んでお見舞いを申し上げます。
 
んじゃ、退散♪

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JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事

コメント

Suzuckさん,こんにちは。

これってまぁ埋もれてしまっても仕方がないところはあったと思いますが,世に出てよかったですよねぇ。ColtraneはどうやってもColtraneでしたが,こういう演奏を残しているところに彼の人のよさってのが出てるのかもしれませんね。さすが偉人だ。

ってことで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2019/10/post-3fb46c.html

閣下、トラバをありがとうございます。

誰が聴いてもトレーン!って、演奏でしたね。
映画のほうもちゃんとみてみたいですね。

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