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2018年10月11日 (木)

進化は、止められない! 『Toward The 11th/外山安樹子 Trio』

Toward_the_11th


外山安樹子トリオが、結成10周年に出した2枚組の記念アルバム!

1枚目は、前作『Tres Trick』以降の新曲と新しくアレンジしたスタンダードが2曲入ったスタジオ録音盤。タイトル曲をはじめ、日常の中の感情の機微から生まれた美しいメロディが満載、10年間を共にした仲間との親密な時間が収められている。

オープナーは、軽快にスイングする「 It Would be Opened to you」。ベースとドラムとスリリングにやりとりしながら、爽やかなメロディに肉付けしていく。
「Hidden Currents」、少しマイナーな不安感を覚えるメロディと、躍動感と高揚感ある後半。
同郷の芸術家のガラス作品展を観てインスパイアされできた「Mystic Cathedral」。可愛らしいテーマメロディとワルツのリズムがぴったり。
佐渡の青い空に刺激されてできた「Sky Above Dazzling Ocean 」、大文字を追うと「SADO」となる、遊び心がニクい。ベース・ソロの誘われ、ゆったりと始まるバラード。静かに、音数すくなく心情風景を語るピアノ、叙情豊かに歌うベースが素敵。
ジャズ・ファンにお馴染み、スウェーデン民謡「Dear Old Stockholm」、哀愁あるメロディとリズムに変化をつけた演奏で現代的な感覚で。
哀愁あるメロディと裏腹にどんどんと世界が広がるスケールの大きさをかんじる「Harutooshi」。ベースのアルコがスパイスに。前半と後半の対比が面白い「The Time Begins to Walk」。おしゃれな曲ですね。
スタンダード「Speak Low」、優しくしっとりと囁く叙情豊かな演奏、ベース・ソロも情感あって決まってますね。終わりの終わりまで、感情の起伏を見逃せません。
ピアノで歌う「Song Without Words」。3人の付かず離れずの距離感が素敵。
1枚目の終演は、タイトル曲「Toward the 11th」。微妙に変化しながらの疾走感が未来に向かって突き進んでいく雰囲気。そして、明るい展開が現代的な曲調だけど、うまく感情ものっていてかっこいい。実は、11にちなんだ様々なトリックが隠されているのだって。彼女らしい知的な遊び心、演奏も力強い!


2枚目は、2018年の6月のtokyo TUCのライブを一発録りしたライブ盤。過去のアルバムやライブで人気の高い曲が並びます。ライブの演奏の熱さの定評通り、メーンバーとのコール&レスポンス、インプロビゼーションと観客を巻き込んでガンガン拍車がかかる。
美メロからスタンダードのアレンジまで、終始目が離せない。10年間を支えてくれたファンとの至福の時間が収められている。

ファーストのオープナーは、春の息吹と人の生命力の重なる「Springlake」。歌い上手なベースのソロが会場を盛り上げる。切なさと哀愁が交互する「Nostalgia」、ベースとのデュオ部分、じんわりきます。ドラムも加わると次第に情熱的に。ダイナミックなドラムの音から始まる「Frame in Frame」は、まさに「ワクワクする」躍動感ある展開、待ってました!ドラム・ソロ! 胸に押し寄せる大きな感情の波を感じつつ、じっくり耳を傾けたくなる「誰もいなくならない」。
即興から始まった「A Night in Tunisia」。聴き慣れたテーマを感じながら別世界に誘う。各自が己の限界に挑戦するような熱くトリッキーな演奏に会場のボルテージは上がる上がるっ。
ここで、ファースト・セット終了。

セカンドのオープナーは、ソロ・ピアノによるメドレーで「Under the Lilac Tree ~ Tres Trick」。特に後半の「Tres Trick」、緊張感高いアイディア豊かな即興重視の演奏。煌めく光景が浮かび上がる「May Journey」。スタンダード「You Don't Know What Love Is」は、ストレートに、ドラマチックに、永遠の人生の深い命題を浮かび上がらせる。
続くバラッドは、「Ballad of the Sad Young Men」、良い曲選ぶな。ベース・ソロが泣けますねぇ。最後の1音までしっとりと。
終演は、明るく華やかにお祭り気分を盛り上げる「Bassi Samba」。ドラムの千手観音ぶりが見えるよう。メンバー紹介で、終わります!大団円!!

ますます、磨きがかかった流麗で躍動感あるピアノと心惹きつけられる情感たっぷりのメロディ。
メンバーの阿吽のサポートもばっちりです。
彼女の欲しい音とフレーズが適所に溢れる歌い上手なベース。
音に拘り繊細さとダイナミックを兼ね備え、熱いグルーブを押し出しているドラム。
全員で、彼女の描き出す世界を肉付け、色付けしていく、三位一体ですね。

帯にある「進化は、止まらない。」 いえいえ、「進化は、止められない!」


Disc1 「New Works」
1. It Would be Opened to you
2. Hidden Currents
3. Mystic Cathedral
4. Sky Above Dazzling Ocean (SADO)
5. Dear Old Stockholm
6. Harutooshi(春遠し)
7. The Time Begins to Walk
8. Speak Low
9. Song Without Words
10. Toward the 11th

Disc2 「Live」
1. Springlake
2. Nostalgia
3. Frame in Frame
4. 誰もいなくならない
5. A Night in Tunisia
6. Under the Lilac Tree ~ Tres Trick
7. May Journey
8. You Don't Know What Love Is
9. Ballad of the Sad Young Men
10. Bassi Samba

外山 安樹子 (p)
関口 宗之 (b)
秋葉 正樹 (ds)

今日のおまけは、新譜のプロモーション・ビデオ。

新譜の正式リリース日は、9月16日の発売でしたが、新潟でのライブは9月14日
ツアー初日、満員お礼でした。
アルバムはライブで、購入すると3500円が、3,000円に!!もりろん、サイン付き!
この後、ツアーのある近隣の皆さま、どうか、会場にお運びくださいね。

んじゃ、退散♪

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コメント

おお、満を持してのブログへの登場! じっくりと、音を聴きながら読ませていただきます。やはり趣向を凝らしての新作と再演曲中心のライヴとの2枚組ということで、10周年らしく、印象に残りますね。美味しいところばかりを凝縮した2枚です。

TBさせていただきます。

910さま、トラバ返しをありがとうございます。

なんだか、いつもバタバタしていて、、、
時間の使い方がわるいのですよねぇ。。

美味しいところどりのお得なアルバムだとおもいます。
こうやって、並べてみると、、
本当にたくさん素敵な曲をもっているのだなぁ、、と、
改めておもいました。

歌い上手とのご紹介、ありがとうございます(照)
聴いてほしいところ見事に拾ってくださるレビュー、いつもながら本当に素晴らしいです!!

せきぐちさま、素晴らしいトリオになりましたね。
あらためて、10年の月を感じております。

外山さまの素敵なメロディをいつもよくよく歌っていますよね。
ますます、今後が楽しみです。
関西方面も盛況でありますように。

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