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音楽で拡がる輪

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2018年6月 6日 (水)

獅子の子は獅子! 『Still Dreaming / Joshua Redman』

Still_dreaming


神様に未来を約束されたような華を持つジョシュア・レッドマン。
彼の父親がフリー・サックス奏者のデューイ・レッドマンであることは周知のことであるが、実は母親が女手一つで育て上げている。大人の事情は複雑なのだね。
彼がサックスを手にしたのは、父の影響ではないと初期のアルバムのライナー中で語っていたのだけれども、2006年にデューイが亡くなった後のインタビューでは、
「音楽家としての自分のアイデンティティが明確になればなるほど、何故か父のサウンドに似てくる」
と、変化しており、大きな影響を受けた奏者であることは間違いないのでしょうね。

新譜は、初期のフリー・ジャズで彼の父が参加した『Old and New Dreams』にインスパイアされたもの。
そう、ジョシュア的には、サックス奏者デューイ・レッドマンへのオマージュとなる感じ。
招聘されたメンバーも各自が、『Old and New Dreams』のメンバーに由縁のあるアーティスト。
チャーリー・ヘイデンの「Playing」、オーネット・コールマンの「Comme Il Faut」を除いて、メンバーのオリジナル。

オープナーは、コリーの「New Year」、キメキメの後にくる高速の混戦合戦、ジョシュアとマイルスの自由を謳歌したソロ、楽しい幕開け。ジョシュアの「Unanimity」、高速ユニゾンも掛け合いも腹の座った真剣勝負。双方のソロとプッシュするベースとドラムの凄まじいこと。
ベースがフィーチャーされベースソロから始まるコリーのバラッド「Haze & Aspirations」、ジョシュアのエモーショナルなソロも、マイルスとのハモりも素敵。淡々とフロント2人がユニゾるジョシュアの「It's Not The Same」、ブレイドのドラムが響き渡る。
サックス・カデンツァから始まるジョシュアの「Blues For Charlie」。
ヘイデンの「Playing」、抽象的で難解、そして、情熱的。来た〜って、感じ。コールマンの「Comme Il Faut」、全員で元祖「Comme Il Faut」に敬意を示す。
終演は、ジョシュアのブルース、バラッドで「The Rest」、最後まで一体感ある結束力と集中力、最後の音響効果での収束も面白い。

ジョシュアとマイルスは、本当の意思の通じ合った阿吽の掛け合い。
コリーとブレイドの作り出す、ポリリズムも最高。フリーといっても、軽め?のフリー・ジャズで、私が普段聴いているものとさほど変わらない。ジョシュアは、常にそれまでの高い評価に臆することなく、勇敢なチャレンジを続けるアーティストの1人だとおもうのだけれど、今回は抑制の効いた美しきアヴァンギャルドな世界を創り上げている。
全編、腰を据えて聴かねばなりませんな。

1.New Year
2.Unanimity
3.Haze & Aspirations
4.It's Not The Same
5.Blues For Charlie
6.Playing
7.Comme Il Faut
8.The Rest

Joshua Redman (ts)
Ron Miles (cornet)
Scott Colley (b)
Brian Blade (ds)

今日のおまけは、「Unanimity」。

夏に向かってまっしぐらな感じですね。
庭のバラが真っ盛りです…。

んじゃ、退散♪

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コメント

こういう、お父さんを振り返るアルバムが出てくる頃なんですね。しかも「Old And New Dreams」にインスパイアされてというのがニクいです。少しスマートなような気もしますけど、それも含めて、好きなアルバムになりました。

TBさせていただきます。

910さま、トラバをありがとうございます。

そう!たっぱり、エレガントというか、、スマートというか。。
彼のスタイルなのですよね。
なので、私のような軟弱者でも、聴けちゃうのでしょうねぇ。

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