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音楽で拡がる輪

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2018年5月

2018年5月30日 (水)

驚愕の世界をお約束 「Davy Mooney & 大村 亘カルテット @ JAZZ Flash (5/29)」

Davy Mooney & 大村 亘カルテット @ JAZZ Flash (5/29)
Davy Mooney (g) 大村 亘 (ds,tabla) 古谷 淳 (p) 古木 佳祐(b)

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米国のギタリスト、デヴィー・ムーニーとドラム&タブラ奏者、大村 亘の双頭のアルバム『Benign Strangers』の発売記念ツアー。

ほぼ満席、いつものカウンター前の席に陣取りました。
知った顔のみなさん、ライブ前のひとときは楽しいね。

ライブは、ムーニーのサニーサイドのアルバム『Perrier Street』から、彼のオリジナル「Perrier Street」。ギター、ピアノ、ベースとソロが回った頃には興奮して体が熱くなる。
2曲めは新譜から「Shady Shores」。そう、このバンドはコンポーザーでもあるムーニーと大村亘のオリジナルを演奏する。2人とも、心に想ったことを曲にするのが大好きのようだ。ちなみに「Shady Shores」は、故郷 ニューオリンズの地名だそうです。

新譜の発売記念ツアーなので、新譜の曲を演奏するわけだが、新譜にはジョン・エリスという表現力豊かなサックスが居て、存在感ある演奏をしている。
なので、主役とはいえ太いサックスのラインを演奏するムーニーは、新譜以上に露出度が高く、露出度が高い分、彼の驚愕のコンテンポラリー・ギターの世界が堪能できる。

次は大村作「Subconscious Partner」。

サックスが居ない分、もう1人比重が大きくなるのがピアノだとおもうんだけど…。
このピアノが素晴らしかった。硬質で知的、バッキングの入れ方がかっこいい、そして、美しい音色で奏でるソロがメロディアス。ギターとの重なりを回避しながら場を盛り上げていく。
バランス感覚が素晴らしいのですよね!

MCでの、ムーニーの様々な才能を紹介してくれた。
モンク・コンペティション3位、現在は名門音楽大学でのジャズ・ギター科の教授。
ハービハンコックのバンド、フェローシップバンド、、そして、自身のバンドで活躍。
作曲大好き、小説も書いてる。(魔女とジャズとニューヨーク…。)、そう、多才なのだ。

新譜からムーニーの暗いバラッド「Dim」。淀みなく湧き出るギターのフレージングにうっとりと酔う。
ファーストセット最後は、ムーニー作「In This Balance of Time」。ベースの低音がとても効いてる。そのベースは、周りに反応しつつバッキングにとどまらぬ積極的に場を動かしていく。トドメのソロは、悦びを体いっぱいに表す若さ溢れるソロ。
次から次へと現れる長尺なギター・ソロのフレージングも、気がつけば何気に高速フレージング満載、ピアノ・ソロに合わせるハーモニーも素敵。隙間なく音をひきつめていくダイナミックなドラム。心に浮かぶ光景は何…?

休憩!!

2セットめの始まりは、大村曲「Unimagined Virtues」から。タブラ、ギター、ピアノの3人で。ちょっと哲学的、インドの雑踏に投げ込まれたような気分になる(私はね)メロディは、3つの楽器によって一服の清涼剤のよう。
ムーニーの旧作から「Wrinkle」、高速で疾走するコンテンポラリー・ジャズギターのかっこいいこと!! もう、胸のすく思い。スカッとする(死語?)このことです。全員で一丸となって到達点をに向けてまっしぐら。ドラム・ソロも一段と気合がはいってた。
すげー単純な、私はこの曲で、何度か流れ玉にあたり死にかけました…。危険な曲です。
そのまま、「Polly Pulse」。これも、やばいっ!すみません、興奮状態が続きすぎて船酔い状態、、説明とか出来ません…。
やばい、MCが入ったもの、、続いてもムーニー作「The Heights」。なんというか、珍しく、攻撃的な、、戦闘開始的な入りから攻めまくる。すでに、流れ玉に何度もあたり、瀕死の重傷な私ですが、息の根をとめられることになりました。(アンコールを残して…。)
ギターって、高速ならば良いってものではないとおもうのですが、揺さぶりかけるように続けざまに変化球的に早いパッセージを繰り出されると、大体の人間は息ができなくなります。はい。
アンコールは、アルバムでも終演曲大村曲「29th Road」。ムンバイにあるとある場所、って、以前にもどこかでいってたとおもうのですが…。私的には、29日生まれの大村亘のため曲。
そう、29日生まれは、星に祝福された生まれなのだね。ムンバイも含めて彼の人生の光景を走馬灯でみせてもらう。


まさに、コンテンポラリージャズギターの雄だった!羊を被った狼!
柔らかなタッチ、メロディアスでスムースな演奏に見せる凄技の連続!
侮って居たわけではないけど、このクラスのギタリストの演奏を目のまで聴くって、考えて居た以上にインパクトありました。
常に場をコントロールするドラムはもちろん、、ピアノもベースも超素晴らしい!
心象風景が浮かぶ、良い曲が揃っていて、バンドサウンド絶好調、痺れる!最高だぜ。
あなたを驚愕の世界に誘いますぜ。お近くの方、是非!!

と、ツアーも折り返してしまい残るは、今日の桐生を含めて4日ですよ。

5/30 桐生 Village
5/31 甲府 Cotton Club
6/ 1 静岡 Lifetime
6/ 3 吉祥寺 Sometime

痺れて しばらく 唖然としてしまった。
少して、、高揚感と幸福感が押し寄せてきて 打ち上げ参加しないで 帰ろうかと思ったくらい満たされてました。
でも、またまた、持っていったCDにサインをらって、古谷淳さまのCDを買い、打ち上げで騒ぎすぎました。。
おかげで、いろいろとやばいんですが、、大村亘さまが、全部曲紹介してくれてて、、助かりましたワン。
亘さま、美子さま、新潟市でライブを開催してくれてありがとうございました!!

んじゃ、退散♪

2018年5月26日 (土)

さすが、完成度高し! 『Seymour Reads the Constitution! / Brad Mehldau Trio 』

Seymour_reads_the_constitution


ブラッド・メルドーは、今年に入ってバッハをテーマにした『After Bach』というアルバムをリリースしている。賛否もあったが、私は彼が「また新しい扉を開いた」と感じた。
彼のトリオのアルバムは、『Blues And Ballads』以来、2年ぶり。前作は、全てがカバー曲だったが、今回はオリジナルが3曲入ってる。

オープナーは、リリース前から公表されていた「Spiral」、ダークでクールなサウンドがまさに螺旋を思わせるようなメロディ。メルドーの高速で音数の多いフレーズに、ベースもドラムも一緒に失踪する超テクニカルな曲。
ベースソロが、フィーチャーされたタイトル曲「Seymour Reads the Constitution!」、夜の雰囲気がぴったりなちょっとダンディな演奏。不思議なタイトルなんですが、どうも、Seymourは、アメリカの俳優フィリップ・シーモア・ホフマンのことらしい。夢の中の出来事からできたた曲のようなんですよ。メルドーは彼のファン?らしいのだけど、シーモアって、麻薬だかヘロイン中毒だかで亡くなっているので、なんだか、あれですよねぇ。。
ミュージカルに使われ、多くの演奏がある「Almost Like Being in Love」。曲の持ってる陽の部分に光が当てられながらも、メルドートリオらしい軽快で、少しだけひねりの効いた演奏。
個性的なピアニスト、エルモ・ホープの「De-Dah」、意表を突く?選択にみえるのだけど、これが実に楽しそうにスィンギーに演奏している。
なんと、、ビーチ・ボーイズの「Friends」、私的偏見でメルドーとビーチ・ボーイズは結びつかなかったのですが…。軽やかで親しみやすいハネる感じはそのまま残して、メルドー流の歌心が聞こえてくる演奏。
オリジナル「 Ten Tune」。ハイテンションで10分を越す長丁場に。一瞬、聴こえるジングル・ベルのように、時折遊びココロをしかける。クラシカルな雰囲気、左右の手が別人格を競い合い、後半圧倒的なピアニズム。
マッカートニーの「Great Day」、メロディの良さは言わずもがな、ピアノ、ベース、ドラムの3人の息のぴったりあった演奏が楽しい。
終演は、サム・リヴァースの「Beatrice」、比較的ゆったりした演奏が多い気がするのですが、三位一体の疾走感ある演奏。最後の最後まで緊張感のあってクール!

バッハに取り組んだ『After Bach』のような話題性はないのですが、
さすが、長年活動を続けているパーマネントなトリオ…完成度の高いクリエイティヴな世界です。

1. Spiral
2. Seymour Reads the Constitution!
3. Almost Like Being in Love
4. De-Dah
5. Friends
6. Ten Tune
7. Great Day
8. Beatrice

Brad Mehldau (p)
Larry Grenadier (b)
Jeff Ballard (ds)


今日のおまけはオープナーの「Spiral」。

風邪をひいてしまったのですが、今週末もおでかけで、、
来週、早々には待ちに待ったライブが新潟であるので、なんとかしたいこの頃です。。

んじゃ、退散♪

2018年5月24日 (木)

変幻自在でエレガント… 「Danilo Perez John Patitucci Brian Blade」 @ ブルーノート東京(5/23 1st)

「Children of the light」@ ブルーノート東京
Danilo Perez(p) John Patitucci(b) Brian Blade(ds)

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ウェイン・ショーター・カルテットのメンバー、あの鬼才3人がショーターに捧げるトリオミュージック、とのことで、あれば、聴きたいに決まってる。。。
ショーターのバンドで来た時に、3人で束になって襲いかかってきた時のそのエネルギーのすごさを実感しました。なので、ショーター抜きのこのライブも、絶対に聴きたかったライブ。

ほぼ定刻に、ステージに現れた3人。MCなしですぐに演奏を始める。
ショーター・バンドでも感じ取られた緊張感を継続しつつも、3人の極めて自由度の高い演奏、柔軟で、変幻自在なプレイが繰り広げられる。ショーターの元、長年築き上げた関係は、単なるピアノ・トリオではない高密度な凄い演奏。3人で、互いに問いかけひたすら全力で答える、めちゃくちゃコミュニュケーション能力の高い演奏。3人の素晴らしいキャリアがなせる技。
目新しいことをやってるわけではないのだろうけど、めちゃくちゃ高いコンビネーションに、ジャズの究極の姿をみた気がしました。

アンコールに演奏してくれた「 ' Round Midnight」の、シンプルで無駄のないかっこよさは暫く忘れないと思う。

あぁ、変幻自在でエレガントであった…。
全員がすごいのは、お分かりとおもいますが、やっぱり、ブライアン・ブレイド、、最高っす!
ブレイドは時折天に穴があくかと思うほどの大爆音でその場の状況と我々の魂を揺さぶる。場を突き抜ける鮮烈な演奏!その音の美しさで、まったく煩いと思わない。
ペレスは瞬時の総合的な判断力にたけてて、知的でエレガント。パティトゥウッチは、振り幅広くしっかりサウンドを締める、そして、仕掛ける。
音楽的に何がどうきっかけになるのか 愚人の私にはよくわからないのだけど、神さまたちは 妙なところで互いにツボを押し合って すげぇ 楽しそうでした♪
こんなに凄い演奏なのに、3人の神さまたちには、気負いなどまったくなく、、常に自然体でした。

んじゃ、退散♪

2018年5月21日 (月)

インプロの海に沈んだ…。 「本田珠也『ICTUS』 発売記念ライブ@新宿PIT INN (5/19 昼)」

本田珠也『ICTUS』 発売記念ライブ@新宿PIT INN (5/19 昼)
本田 珠也 (ds) 佐藤 浩一 (p) 須川 崇志 (b)

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『ICTUS』一月の発売以来、生で聴きたかったトリオ。
上京のタイミングで、昼ピットのライブの告知をみつけて大喜び!

定刻少し遅れて珠也さまのMCでスタート。
まずは、CDの選曲順と同じにカーラ・ブレイの曲を3曲。「And Now The Queen」、「 Vashkar 」、「 Batterie」。
CDの余白とちがって、演奏の前後の余白にもとても緊張感がある。当然CD以上に自由度超高し!ピアノが美しくもアヴァンギャルドに攻める、力強い絆のベースとドラムに食い込む。
様々な手法?を使ってドラムが描き出すダークで混沌した色合いに心奪われる。
1曲終わる頃には「こんな良いお天気の土曜日に、ようこそ穴倉に」って、MCではないが、ダークな世界にどっぷり浸かる。心地よい緊張感ではなく、ヒリヒリするようなものすごい緊張感。存在感あるドラムはもちろん、両脇の打楽器に負けない強いバネのベース、1音の存在感がすごい。
静と動、明暗のはっきりした演奏で、最初から最後まで聴き逃せない。
そして、佐藤オリジナルが2曲。CDにも入っている「Heaven」とタイトルの決まっていない曲。タイトル決まっていない曲が強烈に印象に残った。「Hell」って、気分。笑

休憩中に、おやすみ中の珠也さまに、、そぉぉっと近づいて、サインをいただく。
親分にサインをいただいたら、しめたもので、須川さまにも、浩一さまにもサインをいただいてコンプリート!

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後半は、カーラ曲「Sad Song」、浩一オリジナル「Kamiya」、お約束?ドラムソロも破壊力最高!続いて、CD収録の珠玉のバラッド「It Never Entered My Mind 」を、美しくもキッリと演奏してくれた。ベースがピチカートで奏でるメロディが心に沈む。
ラストは、このユニットの名前にもなっている「Ictus 」!本当に、素敵なトリオだ。
アンコールにもバラッド「I Should Care」で応えてくださいました。ありがとうございました。

強靭で知的な感覚が絶妙に組み合わさっており、全員の一挙一動からまったく目がはなせません。圧倒的な存在感と美意識のはっきりしたドラムと時に対峙もする、ベースとピアノの破壊力も凄かったなぁ。
昼からインプロの海にどっぷりち沈みました…。
また、どんどん進化する感じなので、また、ライブに行きたいな。。

んじゃ、退散♪

2018年5月19日 (土)

言葉を失うほど素晴らしい 『Adam Bałdych & Helge Lien @ Jazz FLASHI (5/18)』

Adam Bałdych & Helge Lien @ Jazz FLASHI (5/18)
Adam Bałdych (vln, renaissance vln) Helge Lien (p)

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世の中、、何が起こるかわからんものです。
憧れ続けたミュージシャン2人、、ポーランドのアダム・バウディヒとノルウェーのヘルゲ・リエン!!欧州を中心に活躍するこの2人のデュオが新潟のライブハウスで聴ける日がくるなんて。。まるで夢のようです、今も夢のなかにいるよう。

今回は、去年リリースされた『Brothers / Adam Bałdych & Helge Lien Trio』の、デュオ版日本ツアー。新譜でも使っていたルネッサンス・ヴァイオリンも 持って来ていた。
新譜がでた当時、何人かの方に「ルネッサンス・ヴァイオリンって、何?何?」って、お尋ねしまくったんですが、ライブで見て聴けるとは夢にも思っていなかった。
ちょっと大きくて平らな形状で、ちょっと低い音に調弦されてた。ピチカートを多用するアダムには、表現力の幅を増やすために必需品にみえた。
ピチカートでメロディを奏でる「Love」や 「June」で使っていて、温かな音色が彼の愛ある優しいメロディにぴったりくる。

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演奏は、、知人が言っていたようにダンスをみるような全身を使ったパフォーマンスだった。
ワンフレーズ、、1音を出すために全身全霊で集中する。通常のヴァイオリンの奏法の他に、弓でなでたり、叩いたり、指で弾いたり、叩いたり、、考えられることはなんでも行い、そこから出てくる音がぴったりと音風景にハマる。
もちろん、ピアノのヘルゲ・リエンも負けてはいない。鍵盤を動く手はむっくり大きいのに、とても繊細な音を探し当てる。ペダル使いも素晴らしい。完全なアコースティックライブなんだけど、反響音などで様々な工夫で色彩感覚も鮮やか、内部演奏もどんどん組み入れる。インタープレイの時に互いに見つめあって、楽しい!とばかりに笑顔が溢れる場面は、見ていて一緒に嬉しくなってしまった!
互いの音に反応するっていうか、互いに思っていることがテレパシーでわかりあっているような瞬時の反応でした。いわゆる、、熱いハードバップではないけれど、彼らから送られてくる波動でハートを熱くなりました。
終盤に演奏してくれた「Shadows」が、白眉だった。エモーショナルで、まさに、音のダイナミクスを制した、哀愁と洗練の音楽。心が飛ばされる!!

素晴らしかったです!!

サインをいただき、2人の真ん中で写真もとっていただき、、ぼぉ、、として帰宅。
夢のような機会を与えてくれた、樋口真弓さま、大沢さま、そして、フラッシュのマスターご夫妻には、感謝しかない。ありがとうございました!!


まだ、今日は、新宿ピットイン、明日の昼は柏ナーディス、夜は横浜エアジンと3ヶ所のこっている。
行くしかないと思いま〜す。笑

んじゃ、退散♪


2018年5月16日 (水)

穏やかな音風景 『Benign Strangers / Davy Mooney & Ko Omura』

Benign_strangers


Bungalow中村 真Trioで、お馴染みのドラマーでタブラ奏者、私的ブライアン・ブレイド大村 亘氏が、米国のギタリスト、デイビー・ムーニーと双頭のアルバムを出しました。
メンバーは、ブルックリンで活躍する気鋭のコンテポラリージャズの奏者たち。2人のオリジナルから成る意欲作。因みに、大村氏はご自身のブログの中で「Benign Strangers」とは、直訳すると「穏やかな、知らない人々」、意訳すると「知る由のなかった和み」といったニュアンスだと言っています。詩人だね。
2人の新旧オリジナルからお気に入りを選曲した意欲作。

オープナーは、大村作「Benign Strangers」。冒頭から、ムーニーの柔らかなフレーズ、サックスのジョン・エリスの膨よかな音色にうっとり、グレン・ザレスキの美しいピアニズム。そして、大村 亘見参!
ムーニー作「In This Balance of Time」、ベースのマット・クローシー自然で誠実な雰囲気のソロがフィーチャーされ、韻を踏んだような趣のある曲が流れていく。ムーニー作「Dim」、ピアノの美しいタッチが際立ち、浮遊感あるギターがよく歌う。
大村作「Subconscious Partner」、抒情的なピアノ、語るサックス、そして、メロディが聴こえて来るドラミングで魅了する。
大村作「Unimagined Virtues」は、タブラで。タブラって、人間臭くて開放感がありますよね。やってることは人間とは思えないけど。。改めて、普通のドラミングにもタブラの色彩がでるものだなぁ、って、改めて思うのでした。
ムーニー作「Shady Shores」、現代的なフィーリングにあふれた曲。ムーニーの知的なフレージングが素敵。大村作「Hiraeth」、人の内側に広がる果てなき宇宙、そこから広がる各自の想いからの丁寧な演奏、ソロ。
ムーニー作「Polly Pulse」、悠然とした空間、カート流の不思議な浮遊感。
密度の濃い、高揚感あるハイレベルなインタープレイがビシバシ展開されるムーニー作「The Heights」。
終演は、大村作「29th Road」。8月29日生まれは、天の星に祝福された人生です。なんて、感じ。笑

ええと、、ロックではエレキは心の軋轢として居場所を持つ楽器ですが、ムーニーのギターからは、温和な柔らかな語り口がみえてきますね。さすが、セロニアスモンク国際ジャズコンペティション入賞!流麗で浮遊感あるフレーズが淀みなく溢れでます。
エリスは、表現力豊かで魅力的な音質、そして、ゴリゴリと言葉を荒げない。ザレスキの美しいタッチ、フレージングは特筆モノ。そして、ムーニーの浮遊感をつぶすことなく、空間を創っている。百戦錬磨のクローシー、派手さはないけど安定感抜群で確実、そして、流れに自然なソロが素敵、、憶測ですが短い時間でのハイクオリティなサウンドの立役者なんじゃないでしょうか。。
そして、我らが大村亘。空間把握能力が高く、時に強烈なダイナミズムで爆発し聴衆を高揚させ、また、繊細に音にこだわりメロディーが浮かび上がるドラミングで音風景を創り出す。研鑽しているタブラの演奏が色濃くでる「歌うドラマー」ですかね。作曲能力も素晴らしい♪


精鋭たちの繰り広げる「現代進行形のジャズ」は、穏やかなメロディ溢れる心安らかな音風景。ぜひ、1枚。


1. Benign Strangers ビナイン・ストレンジャーズ
2. In This Balance of Time イン・ジス・バランス・オブ・タイム
3. Dim ディム
4. Subconscious Partner サブコンシャス・パートナー
5. Unimagined Virtues アンイマジンド・バーチューズ
6. Shady Shores シェイディー・ショアーズ
7. Hiraeth ヒラエス
8. Polly Pulse ポリー・パルス
9. The Heights ザ・ハイツ
10. 29th Road トゥエンティーナインス・ロード

Davy Mooney (g)
John Ellis (ss, ts, bcl, cl)
Glenn Zaleski (p)
Matt Clohesy (b)
大村 亘 Ko Omura (ds,tabla)

ちょうど良い動画が見つかりませんでした。。が、、
ディスクユニオンで、1部試聴できます。

さて、、ギタリストDavy Mooneyを迎え、気鋭の日本のミュージシャンでツアーをします。

『Benign Stranger』の発売記念日本ツアー
Davy Mooney (g) 大村 亘 Ko Omura (ds,tabla)
古谷 淳 (p) 古木 佳祐 (b)

5/25 名古屋 Star Eyes
5/26 岐阜 DiAngelo
5/27 大阪 浄願寺
5/28 金沢 もっきりや
5/29 新潟 Jazz Flash
5/30 桐生 Village
5/31 甲府 Cotton Club
6/ 1 静岡 Lifetime
6/ 3 吉祥寺 Sometime

ぜひ、どこかでね!

んじゃ、退散♪

2018年5月10日 (木)

ゆったりと抒情的な世界 『Let’s Dance』日本ツアー @ Jazz Flash (5/9)

『Let’s Dance』日本ツアー @ Jazz Flash (5/9)

Per Oddvar Johansen Trio
Per Oddvar Johansen (ds) Tore Brunborg (ss , ts) Helge Lien (p)

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ノルウェーのドラマー、ペール・オッドヴァール・ヨハンセンの新譜(2016)の日本ツアーです。CDのメンバーとサックス奏者が違うのですが、来日したのはノルウェーのレジェンド奏者といって過言でないトゥーレ・ブルンボルグですので、誰も文句は言わないでしょう。っていうか、ピアノは、ヘルゲ・リエンだし、めちゃすごいっす、凄いメンバーっす、私的ノルウェー・オール・スター!

オープンの時間に行ったら、ドア前でメンバーの3人に遭遇。
言葉にならずも、すぐに駆け寄って握手をもとめるって、相変わらずのミーハーぶり。
盛況で、席もすでにかなりうまっており、一緒にいった友だちと最前列ピアノの真ん前に決める。おけげで、ヘルゲ・リエンの魔術師のような素晴らしいテクニックを堪能できました。
一緒に聴いた友だちは、音楽の専門家、ピアノの先生もしている人なのですが、彼女が「ピアノ魔術師」だと称賛してました。

オープナーは、CDのタイトル曲でもある「Let’s Dance」。CDと全然違った導入だけど、抒情的で哀愁を感じるメロディをトゥーレがカーブドソプラノで吹き、綺麗な音色のピアノと緻密な仕事ぶりのドラマが選ぶ音で、ゆったりと抒情的に流れていく時間。
各自のイマジネーションから拡がるやりとり、音創り、音風景、、3人の瞬間瞬間に選択される音の美しさとおおらかさに、心奪われ、心酔。北欧の空気満載です。

トゥーレは、曲によってソプラノとテナーを吹き分けていました。どちらも、よく鳴っていて、バリバリと吹くというイメージではないのですが、小さな音から大きな音までメロディアスで淀みないフレーズで場面を高揚させてくれます。詩情豊かな奏者。そして、テクニシャン。サックスの響きを計算して、ピアノの共鳴と重ねたりして不思議な音を創り出していた。
後半、最後の方でテナーで演奏した曲では、スピリチュアルでエモーショナルだったので、コルトレーンが重なって、、気持ちを遠くに飛ばされた。


ヘルゲ・リエンの魔術師ぶりも長けていた。
透明感ある美しいタッチ、心洗われる綺麗なフレーズ、巧みなペダル使い、時に、内部奏法も交えて様々な場面に対応します。メロディアスな部分をたっぷり持ちながら、インタープレイでの反応も素晴らしい。まさに、ケミストリーな融合。目に前で鍵盤の下から上までスムースに動く指は、思考をもった生き物ようでしたよ。来週も楽しみ!!

そして、リーダーのペール・オッドヴァール・ヨハンセンは、今回演奏した曲のほとんどを書いているのではないかと思います。新譜に入っていた曲以外も取り上げていて、これって伝統曲かな?って思うような曲調のものが多く、雄大な自然の風景や心象描写に知的なセンスを感じました。
そして、音への拘り!北欧のドラマーの多くが、使えるものはみんな使って様々な音を創り出しますが、彼も例外ではなく、弓のようなもの使ってシンバルの縁をこすったり、引っ掛けたりして不思議な音をだしたりしてました。いや、普通にドラム叩いてもとっても・・・

ラスト?で「NO.7」のメロディが聴こえてきたときは、明るく終わるんだな?なんて、簡単に思っていたのですが、そのあとがフリーでアヴァンギャルドな感じに展開し、ぶっ飛びましたよ。
予測のつかないスリリングな感じ、最高だ。みんなでアンコールもお願いしちゃって、終演。

やはり、凄い実力を持ったメンバーです。
3人で創り上げていく『Let’s Dance』世界は、我々の予想をはるかに超えた自由自在な個性的な世界でした。
ツアーは、初日でしたので、まだまだ、皆さんにもチャンスがありますよ。

5/9 (水) 19:30 open 20:00 start - 新潟 Jazz Flash  
5/10(木) 19:30 open 20:00 start - 金沢 もっきりや 
5/11(金) 19:30 open 20:00 start - 神戸 旧グッゲンハイム邸 
5/12(土) 18:00 open 19:00 start - 東京神田 楽屋 
5/13(日) 12:30 open 13:00 start - 柏 Nardis   
      19:30 open 20:00 start - 横浜 Airegin


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う〜ん、、また、雄大な自然、寂しい風景、優しい人たちの多いノルウェーに行きたくなってしまいました。。ツアーの成功を祈ってます♪
また、新潟に来てね!って、5月18日は、「Helge Lien & Adam Bałdych」という、ドリームデュオで、再びフラッシュに登場です。

んじゃ、退散♪

2018年5月 5日 (土)

一緒に瞑想の旅に 『Mito - Solo Piano Improvisations - / Michel Reis』

Mito

ルクセンブルグ出身、ニューヨーク在住のピアニスト、ミシェル・ルイス。
流麗なフレーズ、卓越したセンスの表現力豊かなピアニストです。ジャズ友から教えてもらったピアニストです。
以前に『Capturing This Moment』 を聴いた時に、
「「Image」シリーズはソロピアノなのですが、どれも美しい。
いつか、ソロピアノ集なんてのがでちゃうのでしょうねぇ。。買います!笑」
って、宣言していたのに、入手に出遅れて、別のジャズ友の情報で慌てて購入。何やっているのだか。。

今回は、ソロ・ピアノです。ライナーに、レイスの想いが綴られています。
- ミシェル・レイス -
「このアルバムは水戸のコルテスで録音された即興ピアノ曲集です。これまでここでは私のジャ パンカルテットやレイス・デムス・ウィルトゲントリオで数回演奏をしてきました。コルテスと温かくもてなしてくださるオーナーの伊藤さんから私はとても大きな影響を受け、ここは私にとって第二の 故郷のようになりました。このアルバムを水戸の街に捧げます。」

と、いうことで、1曲「Folk Song 」を除いて、即興曲の演奏です。
コルテスのレーベルCortez Soundと日本での活動のマネジメントをしているMocloud Recordsの共同作業の結果。水戸のライブハウス、コルテスでの2セット。拍手や歓声をカットした集中盤。

オープナーは、次第に光りが差して来るように音が増えていく「Rising」。温かさと優しさに溢れているのは、日の出と日本の未来を重ねているからかもしれませんね。次第に力強く高揚感が増していくにつれ躍動感も素晴らしく、ストーリー性を感じます。
短い中に、淡く儚げな美しさを持つ胸にキュンとくる「Sunae」は、砂絵かな…。
静謐で暗さを秘めた、お得意の?少し不穏な影が現れる「Forest's Edge」。
流麗なフレーズをダイナミックに重ね、壮大な世界が広がる「Lost Temple」。
「Looking Glass」、反復する左手がキラキラと反射する鏡のよう、内省的で耽美的。心の鏡に映る自分の姿か。短いけれど哀愁のあるメロディが印象的な「Echoes」。
既存曲「Folk Song」の郷愁、そして、エモーショナルでドラマチックな展開。
前衛的なフリージャズで、一瞬、自分を解放する「Labyrinth」。
終演は、再び穏やかに穏やかに「Repose」。最後のピアノ響きにかすかに重なる小さな小さな音が心に沁みる。

透明感ある美しいタッチ、エレガントで哀愁あるメロディ、そしてダイナミクスを制した躍動感あふれるピアノ。静寂なゆったりした時間、美しいだけでなく、ほどよい緊張感が心地よい。
レイスと一緒に瞑想の旅にでましょう。

1. Rising ライジング
2. Sunae スナエ
3. Forest's Edge フォレスト・エッジ
4. Lost Temple ロスト・テンプル
5. Looking Glass ルッキング・グラス
6. Echoes エコーズ
7. Folk Song フォーク・ソング
8. Labyrinth ラビリンス
9. Repose リポーズ

Michel Reis (p)

今日のおまけは、「Looking Glass」。


運良く、「Reis Demuth Wiltgen」のトリオジャパン・カルテットを生で聴くことができました。
両方とも。ガチ燃えましたよ!!
今度は、ジャパン・カルテットのメンバーでもうすぐアルバムがでます。
とても、楽しみですね。

んじゃ、退散♪

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