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2017年7月26日 (水)

哀愁と洗練  『Brothers / Adam Bałdych & Helge Lien Trio』

Brothers

ポーランドの鬼才ヴォイオリニスト、アダム・バウディフの新作。前作「Bridges」と同じくノルウェーを代表するピアニスト、ヘルゲ・リエンのトリオとの作品。そして、ノルウェーの重鎮サックス奏者トーレ・ブルンボルグが3曲に参加!「Hallelujah」以外は、彼が作曲。亡くなった弟の思い出に捧げられたアルバム。簡潔なタイトルに想いを強く感じます。

オープナー「Prelude」は、まるでレクイエムのような切ないメロディ。ピアノとの短いデュオは、シームレスに2曲目「Elegy」に。ドラムとベースが入って壮大な広がりに。ピアノの音色・フレージングの美しさに動きが止まる。温もりを感じるヴァイオリンの音、ダイナミクスをコントロールし赤裸々に感情を表現していくヴァイオリンと一体化した演奏。
牧歌的な中に光を感じる演奏「Faith」。
ヴァイオリンがメロディをピチカートで奏でる「Love」。優しい可愛いメロディ。
ピアノソロで始まる「One」、やがてトーレが加わりその哀愁ある深い音が別世界へ誘う。
「Brothers 」ドラマチックな展開と様々な技法をつかった演奏は圧巻。
そして、レナルド・コーエンの名曲「Hallelujah」。静粛に深淵に神聖な面持ち。
サックスとヴァイオリンが重なり溶け合う「Shadows」。心に穏やかな風が吹く。トーレはまるで風になったようにメロディアスなソロを。終演はオープナー「Prelude」に対する「Coda 」だろうか。最後の最後まで静かなる心の内に哀愁をもって幕が降ります。

哀愁ある素朴なメロディが心に染みる。
バウディフの楽器のコントロールの秀逸さもちろん、彼の垢抜けたアンサンブル・ハーモニーでメンバー各自の素晴らしい相乗効果が堪能できるはずです。
そして、改めて、ヘルゲ・リエンのピアノの表現力の見事さを感じました。

1. Prelude
2. Elegy
3. Faith
4. Love
5. One
6. Brothers
7. Hallelujah
8. Shadows
9. Coda

Adam Bałdych (vln, renaissance vln)
Helge Lien (p)
Frode Berg (b)
Per Oddvar Johansen (ds)
Tore Brunborg (sax) # 5,6,8

今日のおまけは新譜の音源が見つからなかったので、前作にあった「Polesie」

んじゃ、退散♪

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コメント

 Suzuckさん、感想有り難うございます。私はかなり気にしていたアルバムですが、ヴァイオリンとの世界にどう対峙したらと、若干尻込みしていました。お話しで、即購入したいと思いました。ヘルゲ・リエンとアダム・バウディフとのデュオであれば、昔ながらのクラシックにおけるヴァイオリン・ソナタというスタイルは頭に浮かびますが、これはどうなのかと・・・思ってきました。
 参考になりました。どうも・・・・・です(笑)。

風呂井戸さま、実は、私はジャズヴァイオリンが苦手分野なのですが、、
彼は、別。確かに、時々クラシカルな感じにもなりますが。。

バウディフは、以前にヤーロン・ヘルマンとのデュオもだしているのですが、、
個人的には、ヘルゲ・リエンとのアルバムが好きです。
風呂井戸さまの、いつものチョイスからすると、これは大きく外れることはないとおもうのですが。。
お気に召すといいのですけど。

ちょっと追加させていただきます。
 以前、同じようにAdam Bałdych & Helge Lien Trio の「Bridges」には、まず取りつくに抵抗があったんですが・・・聴いてみて、トラッドぽいヴァイオリンにヘルゲ・リエンのピアノが意外にしっくりいって北欧の叙情性を感じ取れて納得していたんです。
 今回も、それでありながら・・・またまた同様に取りつくには若干抵抗を感じてしまってました。人間はなかなか変わらないものですね。

風呂井戸さま

私は、前作よりこちらが好みかもしれません。
確かに、バウディフのいろんな音源を聴いていると、、
かなりアヴァンギャルドなものもあって、
躊躇する感じはわからないでもありませんです。

根本的に、ヘルゲ・リエンが大好きなんで、、とりあえず、彼が参加してるものを集めてしまう。。
って、のが、、根元にあります。。。

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牧歌的な静謐とスリリングな緊張感と・・・私好み!! ~果たして、神への賛美の叫び [続きを読む]

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