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音楽で拡がる輪

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2014年2月10日 (月)

創造の森をさまよう Aaron Parks …

Aaron Parks Piano Solo @ 丸の内コットンクラブ(2/6)
Aaron Parks (p)

Photo13

アーロンパークスは、阿部大輔氏のアルバムではじめて聴いたのだとおもうんですが、その後すぐにGretchen Parlatoのデビューアルバムでも聴いてるんですが、、頭の悪いわたしは、「うまいな」って、感じしか覚えてなくて、そのうち、あちらこちらで名前があがるようになって、デビュー盤「Invisible Cinema」でギターのMike Morenoと作り上げた世界がツボだったので、この辺りから完璧に目が離せない人となっておりました。
それからの彼は、本当にあちこちのプロジェクトの最前線で演奏に顔をだしており、そのどの世界でも独特の感性をだしながら、その世界にはまってしまう、わたしにとっては不思議ちゃんだった。。
動と静というような二面性で語られるような感じでなくて、彼自身が宇宙の創造主みたいな存在に感じられるくらい。
人気のJames Farmのライブに行ったときの彼のつくり出す力強いグルーブっていうのは驚異的だったし、話題のThomas Morganが入ったピットインでのピアノトリオでも、オリジナルでもスタンダードでもその反応力に目を見張った。。去年カートと「スター・オブ・ジュピター」のメンツで来たときも良い席を確保した。。(行けなかったけど)
今回もピアノトリオで来日。。でも、わたし的にはダメ。(笑)そこに、突然、発表されたソロ公演。

早めにでかけたので、、最前列目の前。二セット目は観客が少なかったそうですが、1セット目は結構埋まっていたとおもうのだけど。。
手元がみえて、アーロンは弾きながら斜めに振り向く癖があるから顔もみえるだろう。。的なミーハー選択で席決定。(笑) 昨日からの疲れが倍増してるご老体なので、半分眠りながら拍手で定刻を迎える。。

まじめな文学青年の面持ち。。で、ピアノの前にすわると両手を顔の前にあわせて集中。。創造の世界に入って行く。。ここからがすごい。
最初は風に翻弄される蝶蝶のように震えながら演奏がはじまる。。
わたしの大好きな「Arborescence」にも入っていたElsewhereからはじまったと思う。。
この日、アーロンは、自分の頭に浮かんでいる様々な景色を私たちに見せてくれたのだと思う。。
だから、曲目とか本当はあまり関係ない即興の世界なのだと思う。。
現実にはない世界、でも、それは決して無機的なものではなく、いろいろな事に触発されながら?彼の世界を綴っていったアーロンの詩的世界。
彼は、演奏中は、ずっと歌っていた。うなるのではなく、歌っていた。
キースは唸るけど、アーロンはハミングするように歌っていた。
彼が観せてくれた世界は、仄暗く淡々としたつかみどころのない世界。
抽象的というより、幻想的な魔法の世界。
ちょっと、ティム・バートンが創りだす世界に似てると思った。。

柔らかなタッチだけれど、弱いわけではなく、時折、左手がぐっとのびて、低音を力強く入れる。
彼も、音のコントロールがめちゃくちゃうまい。そして、演奏は変幻自在。
瞬時に自然に次の姿を得ている。
そして「I'm Getting Sentimental Over You」のようなスタンダードも彼の世界観で語られる。
徒然なるままに進行し、気がつけば、アンコールの「In Your Own Sweet Way」。
これも美しかったのですが、どことなく人肌。これで、、少し現実世界に戻れたきがしました。。

この独特なアーロンワールドを一緒に浮遊する事ができてとても嬉しかった。
彼は、繊細だし、リリカルだし、表現力も想像力も豊かなのですが、その瞬間瞬間の変貌ぶりが本当に凄まじいな、と、思いました。頭に浮かんだものを音楽でわたし達に伝えてくれる。
そして、やはり、なんども言っちゃうけど、音の大きさのコントロールがすごいな。
繊細な印象は、フレージグそのもと、音のコントロールの巧みさからもくるかな。
本人はキースが好きなのだろうけど、もっと軽やかで柔らかな感触。。かな。
あ、演奏中の歌の違いに似ているかな。

で、、かなり集中しているのがわかるので、曲が終わっても拍手することがためらわれました。。
最後の音が消えるまで本人がじっと音の世界にいるのです。
近くで観ていると、、観客の拍手で我に帰る、、って、感じだった。
その度に、本人は客席に向かって感謝してくれるのですが、また、集中し直す姿をみていると、、ただ、ひたすら聴いててもいいのかもしれないな。。とも思ったりした。でも、こういうのはその場にいても難しいですね。
しかし、アクシデントにも心折れずに1時間以上の独り舞台。。本当にお疲れさまでした。。

と、結構はやい新幹線にのれるぞ!と、急いで帰りしたく。。
と、これからアーロンさまのサイン会があるとアナウンスが。。
念のために持って行った「Arborescence」のジャケットを持って並んじゃった。
握手、サイン、写真、、みんなおっけー。いい人です。
でも、やはり、、すごく、疲れていた感じがしました。
至近距離でみても、まじめな文学青年の印象はかわりませんでした。。。

Photo12_2

んじゃ、退散♪

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JAZZ」カテゴリの記事

コメント

Aaron Parksも来てたんですね。
しかし、しっかり上京して聴いてらっしゃることに頭が下がります。
自分なんて。。。(汗) 
たしか、1日だけ本人の希望でソロ公演を演ったんだったと記憶してますが..(ちゃんとチェックしている)

アルバムでも美しくも繊細なピアノを楽しめましたが、ライブではそれ以上に素晴らしいAaron Parksの音世界(というより、音宇宙)が繰り広げられたようで..

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さま、、

今回は、いろいろな偶然が重なって、好きなミュージシャンのライブにいけました。
普段は、遠くから眺めていることが多いですよ。

ソロアルバムのコンセプトはそのままで、仄暗い幻想的な感じに進行してました。
時折、力強い瞬発力もみせるのも一緒でした。
でも、当然ですが、この日彼の頭に浮かんでた世界、(宇宙っていいですね)は違うものなわけで。。そいいうことも含めて、凄い人だと思いました。

音宇宙の宇宙人アーロンパークス、これからも目が離せないですね。
って、いろいろと、ありがとございました。謎

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございました。当初はトリオ公演の予定だったようですが,ソロがセットされたのはラッキーでした。Aaronは,共演のBen StreetとBilly Hartが別のギグが入っているんで帰っちゃったなんて言っていましたが,実態はよくわかりません。

この日のAaron Parksはエンディングは必ずペダルを踏んでいたので,音が完全に消えるまで拍手はできないようねぇっていう感じでしたし,セカンドでは間髪入れず次の曲に行った瞬間もあったように思います。

いずれにしても,タッチは違えど,Keith的なものも感じさせながら,素晴らしいフレージングを聞かせてくれました。あとはサイン会の時,手許に日本酒の升があったのは笑えましたが,なかなかのナイス・ガイでしたよね。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

閣下。。

Ben StreetとBilly Hartと一緒の方は、、頭になかったのでありました。。
全部、行けないので。。
Ben Streetを目に前でみてみたい衝動はありますが。。

1セット目でも同じ感じで、音が消えるのを待って、、許されるならば、、そのまま、次に行くかんじでしたよ。

キースのソロらいぶって、大昔に一度聴いた事があるのですが、
徹夜明けで爆睡しちゃったんですよね。最近、毎年のように来るけど、連休のかぶる事が多いし。。
キースもアーロンも皆様のように、しっかり聴き込んでないので、キースのことは好きなんだろうな、と、おもうのですが、、キース的かって言われると、、なんとも言えないわたしです。

お酒好きなのでしょうか?
んじゃ、いつか、新潟で演奏してくれるかな。 笑
楽しみにまってよ。

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